JP4060509B2

JP4060509B2 - Air spring device

Info

Publication number: JP4060509B2
Application number: JP2000048413A
Authority: JP
Inventors: 友彦馬場; 茂小島
Original assignee: KYB Corp
Current assignee: KYB Corp
Priority date: 2000-02-25
Filing date: 2000-02-25
Publication date: 2008-03-12
Anticipated expiration: 2020-02-25
Also published as: JP2001241482A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気ばね装置に関し、特に、たとえば、車両における車体側と車軸側との間に配在されて上下方向あるいは横方向の振動を吸収する空気ばね装置の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
たとえば、車両における車体側と車軸側との間に配在されて上下方向あるいは横方向の振動を吸収する空気ばね装置としては、これまでに種々の提案がある。
【０００３】
その中で、たとえば、図４に示す提案では、剛体からなる上方部材１と、同じく剛体からなる下方部材２と、弾性体からなるダイヤフラム３とで密閉空間たる空気室Ａを区画するとしている。
【０００４】
ちなみに、この空気ばね装置は、図示するところでは、油圧緩衝器４の外周に介装されてなるとしていて、上方部材１の上端部が連結部材１１を介して適宜の密封構造下に油圧緩衝器４を構成するピストンロッド体４１に連結され、下方部材２の下端部が同じく適宜の密封構造下に油圧緩衝器４を構成するシリンダ体４２に連結されてなるとしている。
【０００５】
それゆえ、この図４に示す空気ばね装置にあっては、ダイヤフラム３の上下端部とそれぞれが隣接する上方部材１および下方部材２との間における気密性が保障される限りにおいて、上方部材１と下方部材２の両者間における、たとえば、遠近となる相対移動時にダイヤフラム３が変形すると共に空気室Ａの容積が変化して所定の空気ばね効果を発揮し得ることになる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した空気ばね装置にあっては、所定の空気ばね効果の発揮を恒久的に期待し得なくなると指摘される可能性がある。
【０００７】
すなわち、上記した空気ばね装置にあって、たとえば、ダイヤフラム３の上下端部と上方部材１および下方部材２との間における気密性は、ダイヤフラム３の上下端部の外周に介装された締付リング５の締付けで確保されている。
【０００８】
このとき、ダイヤフラム３の上下端部に対する締付リング５の締付け作業が余裕を持って実行できるように、すなわち、締付リング５で締め付けられないいわゆる余部３ａ，３ｂを十分長く採るように配慮している。
【０００９】
そして、この場合に、ダイヤフラム３における下端部側の余部３ｂは、空気室Ａ内に臨在されていて、外部に露出されていないから、これが長くても問題を生じないが、上端部側の余部３ａは、これが長いがために、却って災いとなることがある。
【００１０】
すなわち、図５に示すように、上端部側の余部３ａが何らかの原因でいわゆる外側に折れ曲がると、この折れ曲がった余部３ａの内周と上方部材１の外周との間に埃や泥が溜まることがある。
【００１１】
そして、この埃や泥が水分を含む場合には、その長期に亙る貯溜で上方部材１の外周が腐食し、これが著しくなることで孔が開き、いわゆる空気漏れが招来されて、所定の空気ばね効果の発揮を期待できなくする。
【００１２】
一方、締付リング５の締付け作業を可能にする限りにおいて上記した余部３ａを短く設定し、上記した折れ曲がりの不具合を招来させないとすることも提案し得るが、この場合には、図６に示すように、締付リング５の締付けで余部３ａがいわゆる捲れ上がる状況になる危惧がある。
【００１３】
そして、余部３ａが捲れ上がる状況になると、上記したのと同様に、余部３ａの内周と上方部材１の外周との間に埃や泥が溜まることに繋がることになり、延いては、上記した孔開きに繋がることになる。
【００１４】
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、ダイヤフラムの端部の内周側に埃や泥が溜まることによる腐食に起因する空気漏れの危惧をなくして、恒久的な利用を可能にするのに最適となる空気ばね装置を提供することである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明の手段は、剛体からなる上方部材と、同じく剛体からなる下方部材と、上方部材と下方部材との間に結合した弾性体からなるダイヤフラムとで密閉空間たる空気室を区画し、上方部材あるいは下方部材の外周に端部を上り勾配の傾斜部とする環状定着溝を形成し、この環状定着溝に上記ダイヤフラムの端部を当該ダイヤフラムの端部外周側から締付リングを介して加締めて嵌装させている空気ばね装置において、上記締付けリングは外周側に折り曲げられた端部を有し、この端部の折り曲げ角を上記環状定着溝における傾斜部の傾斜角とほぼ同一に形成しておき、加締め固着された後に上記環状定着溝における傾斜部の傾斜角より小さくさせていることを特徴とする。
【００１６】
そして、上記した構成において、より具体的には、環状定着溝において、上り勾配の傾斜部となる端部は、大気側に位置決められてなるとする。
【００１７】
また、好ましくは、環状定着溝において、断面を凹状にするとき、上り勾配の傾斜部となる端部が両端部とされるとし、締付リングにあっては、両端部が外周側に折り曲げられてなるとする。
【００１８】
さらに、ダイヤフラムの下端部を締付リングの利用で下方部材の外周に気密状態に連結するについては、上記の構成を選択しても良いが、周知の構成が選択されて良いとする。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下に、図示した実施の形態に基づいて、この発明を説明するが、図１に示すように、この発明による空気ばね装置も、前記した図４に示す従来の空気ばね装置と同様に、剛体からなる上方部材１と、同じく剛体からなる下方部材２と、弾性体からなるダイヤフラム３とで密閉空間たる空気室Ａを区画している。
【００２０】
そして、上方部材１と下方部材２の両者間における、たとえば、遠近となる相対移動時にダイヤフラム３が変形すると共に空気室Ａの容積が変化して所定の空気ばね効果を発揮するとしている。
【００２１】
ただ、図示する空気ばね装置は、図４に示す従来の空気ばね装置とは異なり、油圧緩衝器の外周に介装されるものではなく、図示しないが、たとえば、車両における車体側と車軸側との間に配在される場合に、油圧緩衝器とは別体に配在される構成となっている。
【００２２】
すなわち、まず、上方部材１は、図示する実施の形態にあって、断面が広幅の下向きの浅い角Ｕ字状になるキャップ状に形成されていて、上端部を平坦な蓋部１ａにして、他部材の載るような態様になる隣接を許容するとしている。
【００２３】
また、この上方部材１は、下端側を浅い広口の筒状となるスカート部１ｂとしていて、図２に示すように、このスカート部１ｂの外周に断面をほぼ凹状にする環状定着溝１ｃを有している。
【００２４】
そして、この環状定着溝１ｃは、図示する実施の形態にあって、図２中で上下端部となる両端部を適宜角度の上り勾配の傾斜部１ｄにしている。
【００２５】
このとき、この傾斜部１ｄについてだが、この発明が意図するところからすれば、環状定着溝１ｃにおいて、上記の傾斜部１ｄとなる端部は、図２中で上端側となる大気側に位置決められていれば足り、したがって、上記するように、両端部を傾斜部１ｄにする必要はない。
【００２６】
そして、傾斜部１ｄを上端側の一箇所のみとすれば、いわゆる加工の手間が省けることから、生産性を向上し得る点で有利となるが、後述する締付リング６の締付けを考慮すると、締付リング６において、組立時のいわゆる天地を逆にする誤組みを回避する上からは、両端部が傾斜部１ｄとされている方が好ましいと言い得る。
【００２７】
つぎに、下方部材２は、図示する実施の形態にあって、断面が上向きの弾丸状となる筒状に形成されていて、上端が内側を空気室Ａの一部にすべく開口端とするのに対して、下端が耐圧変形された底蓋２１で閉塞されてなるとしている。
【００２８】
そして、ダイヤフラム３は、弾性体、すなわち、適宜の肉厚のゴムからなるもので、周知されている加硫成形などの方策で、たとえば、図示するような、無負荷時などで変形されていない常態を維持し得るように形成されている。
【００２９】
そしてまた、締付リング６については後述するが、締付リング７については、その締付時に下方部材２とダイヤフラム３との間における所定の気密状態を維持し得る限りにおいて、任意の構成のものが採用されてよい。
【００３０】
ちなみに、図示するところでは、下方部材２の上端部は、段差部２ａを介して適宜の長さに縮径された縮径部２ｂを有しており、この縮径部２ｂの外周にダイヤフラム３の下端部を隣接させた状態から、このダイヤフラム３の下端部の外周に介装された締付リング７を締付ける、すなわち、加締めるとしている。
【００３１】
そして、この締付リング７による締付部分は、いわゆるＵターンするように折り曲げられるダイヤフラム３の下端側で外周側から覆われるとしている。
【００３２】
なお、締付リング７によってダイヤフラム３の下端部を下方部材２に気密状態に連結する構成については、後述する締付リング６を利用するこの発明における要旨となる構成を選択するとしても良いのはもちろんである。
【００３３】
ところで、締付リング６について説明するが、この締付リング６は、図２に示すように、ダイヤフラム３の外周に介装された状態からこのダイヤフラム３越しに上記の環状定着溝１ｃに嵌装されるように外周側から加締められることで、図３に示すように、固定状態たる加締め状態になる。
【００３４】
そして、この締付リング６は、図２に示す加締め前および図３に示す加締め後にあって、各図中で上下端部となる両端部６ａが各図中で右側となる外周側に適宜の角度で折り曲げられてなるとしている。
【００３５】
このとき、この折り曲げ角度についてだが、図２に示す加締め前の折り曲げ角度θは、前記した環状定着溝１ｃの傾斜部１ｄにおける傾斜角θ１と同じとされされていて、θ＝θ１の関係が成り立つとし、このときの角度は、たとえば、３０度とされてなるとしている。
【００３６】
その一方で、図３に示す加締め後の折り曲げ角度は、上記の傾斜角θ１より小さくなるように加締められ、このときの折り曲げ角度θ２は、たとえば、２０度とされて、θ２＜θ１の関係が成り立つようにしている。
【００３７】
それゆえ、以上のように構成された締付リング６と、前記した環状定着溝１ｃの構成からすれば、図３に示すように、この締付リング６でダイヤフラム３の上端部を外周側から加締める場合には、締付リング６がダイヤフラム３の上端部を挟むようにしながら環状定着溝１ｃに嵌装される状態になる。
【００３８】
このとき、環状定着溝１ｃの傾斜部１ｄにおける傾斜角θ１よりも締付リング６加締め後の両端部６ａにおける傾斜角θ２の方が小さくなるから、ダイヤフラム３の端部が締付リング６の端部６ａで押し潰される状態に維持されることになる。
【００３９】
したがって、ダイヤフラム３の端部の内周が上方部材１の外周に密接した状態になり、その結果、ダイヤフラム３の内周と上方部材１の外周との間に埃や泥が溜まり得なくなる。
【００４０】
そして、ダイヤフラム３の内周と上方部材１の外周との間に埃や泥が溜まり得なくなるから、これに起因する上方部材１の外周における腐食を危惧しなくて済み、また、この腐食に起因する上方部材１における孔開きを危惧しなくて済むことになる。
【００４１】
前記したところは、この発明による空気ばね装置が、たとえば、車両における車体側と車軸側との間に配在される場合に、油圧緩衝器の外周に介装されずして別体とされて配在されるとしているが、これに代えて、図示しないが、油圧緩衝器の外周に介装されるとしても良い。
【００４２】
また、この発明による空気ばね装置は、車両に配在される場合に、上方部材１が車両における車体側に連繋される一方で、下方部材２を構成する底蓋２ａに油圧緩衝器におけるピストンロッド体の上端が連繋されるとしても良く、この場合には、上記した場合を含めて、前記したところと同様の作用効果を期待できるのはもちろんである。
【００４３】
【発明の効果】
以上のように、この発明にあっては、上方部材あるいは下方部材の外周に端部を上り勾配の傾斜部とする環状定着溝を形成し、この環状定着溝に上記ダイヤフラムの端部を当該ダイヤフラムの端部外周側から締付リングを介して加締めて嵌装させている空気ばね装置において、上記締付けリングは外周側に折り曲げられた端部を有し、この端部の折り曲げ角を上記環状定着溝における傾斜部の傾斜角とほぼ同一に形成しておき、加締め固着され後に上記環状定着溝における傾斜部の傾斜角より小さくさせていることから、締付リングがダイヤフラムの上端部の外周側から所定の工具を利用するなどして所定のトルクで締付けられる場合には、締付リングがダイヤフラムの上端部を挟むようにしながら環状定着溝に嵌装する状態になる。
【００４４】
このとき、環状定着溝の傾斜部における傾斜角が締付リングの両端部における折り曲げ角より大きくなるから、ダイヤフラムの端部が締付リングの端部で押し潰される状態に維持される。
【００４５】
したがって、ダイヤフラムの端部の内周が上方部材の外周に密接した状態になり、その結果、ダイヤフラムの内周と上方部材の外周との間に埃や泥が溜まり得なくなり、このことから、埃や泥の貯溜に起因する上方部材の外周における腐食を危惧しなくて済み、また、この腐食に起因する上方部材における孔開きを危惧しなくて済むことになる。
【００４６】
その結果、この発明によれば、ダイヤフラムの端部の内周側に埃や泥が溜まることによる腐食に起因する空気漏れの危惧がなく、空気ばね装置の恒久的な利用を可能にする利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明による空気ばね装置を示す縦断面図である。
【図２】ダイアフラムの上端部を上方部材の外周に締付リングで締付ける前の状態を示す部分拡大縦断面図である。
【図３】ダイアフラムの上端部を上方部材の外周に締付リングで締付けた後の状態を図２と同様に示す図である。
【図４】油圧緩衝器の外周に介装された状態の従来の空気ばね装置を示す部分縦断面図である。
【図５】従来の空気ばね装置においてダイアフラムの上端部が上方部材の外周に締付リングで締付けられた状態を示す部分拡大縦断面図である。
【図６】従来の空気ばね装置においてダイアフラムの上端部が上方部材の外周に締付リングで締付けられた他の状態を図４と同様に示す図である。
【符号の説明】
１上方部材
１ａ蓋部
１ｂスカート部
１ｃ環状定着溝
１ｄ傾斜部
２下方部材
２ａ段差部
２ｂ縮径部
３ダイアフラム
６，７締付リング
６ａ端部
２１底蓋
Ａ空気室[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an air spring device, and more particularly to an improvement of an air spring device that is disposed between a vehicle body side and an axle side in a vehicle and absorbs vibrations in the vertical direction or the horizontal direction.
[0002]
[Prior art]
For example, there have been various proposals so far for an air spring device that is arranged between a vehicle body side and an axle side in a vehicle and absorbs vibrations in the vertical direction or the horizontal direction.
[0003]
Among them, for example, in the proposal shown in FIG. 4, the air chamber A which is a sealed space is defined by an upper member 1 made of a rigid body, a lower member 2 made of a rigid body, and a diaphragm 3 made of an elastic body.
[0004]
Incidentally, this air spring device is shown to be interposed on the outer periphery of the hydraulic shock absorber 4 in the drawing, and the upper end portion of the upper member 1 is connected to the hydraulic shock absorber under an appropriate sealing structure via the connecting member 11. 4 is connected to a piston rod body 41, and the lower end portion of the lower member 2 is connected to a cylinder body 42 constituting the hydraulic shock absorber 4 under an appropriate sealing structure.
[0005]
Therefore, in the air spring device shown in FIG. 4, as long as the airtightness between the upper and lower ends of the diaphragm 3 and the upper member 1 and the lower member 2 adjacent to each other is ensured, the upper member 1 For example, the diaphragm 3 is deformed at the time of relative movement between the lower member 2 and the lower member 2, and the volume of the air chamber A is changed to exhibit a predetermined air spring effect.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the air spring device described above, it may be pointed out that the predetermined air spring effect cannot be expected permanently.
[0007]
That is, in the above-described air spring device, for example, the airtightness between the upper and lower end portions of the diaphragm 3 and the upper member 1 and the lower member 2 is tightened by the outer periphery of the upper and lower end portions of the diaphragm 3. It is secured by tightening the ring 5.
[0008]
At this time, consideration should be given so that the tightening operation of the tightening ring 5 with respect to the upper and lower end portions of the diaphragm 3 can be performed with a sufficient margin, that is, so-called extra portions 3a and 3b that cannot be tightened by the tightening ring 5 are taken long enough. ing.
[0009]
In this case, the lower portion 3b of the diaphragm 3 is present in the air chamber A and is not exposed to the outside, so that even if it is long, no problem occurs. Since 3a is long, it may be a disaster.
[0010]
That is, as shown in FIG. 5, when the surplus portion 3 a on the upper end side is bent to the outside for some reason, dust and mud may accumulate between the inner periphery of the bent surplus portion 3 a and the outer periphery of the upper member 1. is there.
[0011]
When the dust or mud contains moisture, the outer periphery of the upper member 1 is corroded by the storage over a long period of time, and when this becomes significant, a hole is opened, so-called air leakage is caused, and a predetermined air spring is formed. Make it impossible to expect the effect.
[0012]
On the other hand, as long as the tightening operation of the tightening ring 5 is possible, it is possible to propose that the above-described surplus portion 3a is set to be short so as not to cause the above-described problem of bending. In this case, as shown in FIG. Thus, there is a concern that the tightening of the tightening ring 5 may lead to a situation where the surplus portion 3a rises.
[0013]
Then, when the surplus part 3a rises, as described above, dust and mud are accumulated between the inner periphery of the surplus part 3a and the outer periphery of the upper member 1, and as a result, Will lead to a perforated hole.
[0014]
The present invention has been developed in view of the above-described circumstances, and the object of the present invention is to prevent air leakage caused by corrosion caused by accumulation of dust and mud on the inner peripheral side of the end portion of the diaphragm. It is an object to provide an air spring device that is optimal for enabling permanent use.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the means of the present invention comprises an upper member made of a rigid body, a lower member made of a rigid body, and a diaphragm made of an elastic body coupled between the upper member and the lower member. An air chamber is defined , and an annular fixing groove is formed on the outer periphery of the upper member or the lower member. The end of the diaphragm is formed on the outer peripheral side of the diaphragm. In the air spring device that is crimped and fitted through the tightening ring , the tightening ring has an end portion that is bent toward the outer peripheral side, and the bending angle of the end portion is an inclined portion in the annular fixing groove. It is characterized in that it is formed so as to be substantially the same as the inclination angle, and is made smaller than the inclination angle of the inclined portion in the annular fixing groove after being caulked and fixed.
[0016]
In the above-described configuration, more specifically, it is assumed that an end portion which is an upwardly inclined portion in the annular fixing groove is positioned on the atmosphere side.
[0017]
Preferably, in the annular fixing groove, when the cross section is concave, the end portions that are the slopes of the upward slope are both end portions, and both ends of the fastening ring are bent to the outer peripheral side. Suppose that
[0018]
Furthermore, for connecting the lower end of the diaphragm in an airtight state to the outer periphery of the lower member by using a tightening ring, the above-described configuration may be selected, but a known configuration may be selected.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the following, the present invention will be described based on the illustrated embodiment. As shown in FIG. 1, the air spring device according to the present invention is also a rigid body, similar to the conventional air spring device shown in FIG. The upper member 1 made of, a lower member 2 made of a rigid body, and a diaphragm 3 made of an elastic body define an air chamber A that is a sealed space.
[0020]
The diaphragm 3 is deformed during the relative movement between the upper member 1 and the lower member 2, for example, and the volume of the air chamber A is changed to exhibit a predetermined air spring effect.
[0021]
However, unlike the conventional air spring device shown in FIG. 4, the illustrated air spring device is not interposed on the outer periphery of the hydraulic shock absorber, and is not shown, for example, a vehicle body side and an axle side in a vehicle. When arranged between the two, the hydraulic shock absorber is arranged separately.
[0022]
That is, first, the upper member 1 in the illustrated embodiment is formed in a cap shape having a wide, downward, shallow corner U shape, and the upper end portion is a flat lid portion 1a. It is supposed that the adjoining which becomes a mode in which other members are placed is allowed.
[0023]
Further, the upper member 1 has a skirt portion 1b having a shallow wide opening at the lower end side, and has an annular fixing groove 1c having a substantially concave cross section on the outer periphery of the skirt portion 1b as shown in FIG. is doing.
[0024]
The annular fixing groove 1c is in the embodiment shown in the drawing, and both end portions which are upper and lower end portions in FIG.
[0025]
At this time, regarding the inclined portion 1d, from the point that the present invention intends, in the annular fixing groove 1c, the end portion which becomes the inclined portion 1d is positioned on the atmosphere side which is the upper end side in FIG. Therefore, both ends need not be inclined portions 1d as described above.
[0026]
And, if the inclined portion 1d is only at one location on the upper end side, so-called processing time can be saved, which is advantageous in terms of improving productivity, but considering the tightening of the tightening ring 6 described later, In the tightening ring 6, it can be said that it is preferable that both end portions are inclined portions 1d from the viewpoint of avoiding a wrong assembly that reverses the so-called top and bottom during assembly.
[0027]
Next, the lower member 2 is in the illustrated embodiment, and is formed in a cylindrical shape whose cross section is an upward bullet, and the upper end is an open end so that the inside is part of the air chamber A. On the other hand, it is assumed that the lower end is closed by a bottom lid 21 that has been pressure-deformed.
[0028]
The diaphragm 3 is made of an elastic body, that is, rubber having an appropriate thickness, and is not deformed by a well-known measure such as vulcanization molding, for example, when there is no load as shown in the figure. It is formed so that it can maintain a normal state.
[0029]
Further, although the tightening ring 6 will be described later, the tightening ring 7 has an arbitrary configuration as long as the predetermined airtight state between the lower member 2 and the diaphragm 3 can be maintained during the tightening. May be adopted.
[0030]
Incidentally, as shown in the figure, the upper end portion of the lower member 2 has a reduced diameter portion 2b that is reduced in diameter to an appropriate length via a stepped portion 2a, and a diaphragm 3 is provided on the outer periphery of the reduced diameter portion 2b. The fastening ring 7 interposed on the outer periphery of the lower end portion of the diaphragm 3 is tightened, that is, caulked from the state where the lower end portions thereof are adjacent to each other.
[0031]
A tightening portion by the tightening ring 7 is covered from the outer peripheral side on the lower end side of the diaphragm 3 that is bent so as to make a so-called U-turn.
[0032]
In addition, about the structure which connects the lower end part of the diaphragm 3 to the lower member 2 in the airtight state by the tightening ring 7, the structure which is the gist of the present invention using the tightening ring 6 described later may be selected. Of course.
[0033]
Now, the tightening ring 6 will be described. As shown in FIG. 2, the tightening ring 6 is fitted into the annular fixing groove 1c through the diaphragm 3 from the state of being interposed on the outer periphery of the diaphragm 3. By being caulked from the outer peripheral side as shown in FIG. 3, a caulking state as a fixed state is obtained as shown in FIG. 3.
[0034]
The fastening ring 6 is before the caulking shown in FIG. 2 and after the caulking shown in FIG. 3, and both end portions 6a which are upper and lower ends in each drawing are on the outer peripheral side which is the right side in each drawing. It is assumed that it is bent at an appropriate angle.
[0035]
At this time, although I This bending angle, the bending angle theta before caulking shown in FIG. 2, it is set to the same as the inclination angle .theta.1 the inclined portion 1d of the annular fixing groove 1c, the relationship between theta = .theta.1 It is assumed that this holds, and the angle at this time is set to 30 degrees, for example.
[0036]
On the other hand, the bending angle after crimping shown in FIG. 3 is crimped so as to be smaller than the inclination angle θ1, and the bending angle θ2 at this time is set to 20 degrees , for example , θ2 <θ1. A relationship is established.
[0037]
Therefore, according to the configuration of the tightening ring 6 configured as described above and the above-described annular fixing groove 1c, the upper end portion of the diaphragm 3 is moved from the outer peripheral side by the tightening ring 6 as shown in FIG. In the case of caulking, the tightening ring 6 is fitted into the annular fixing groove 1c while sandwiching the upper end portion of the diaphragm 3.
[0038]
At this time, since the inclination angle θ2 at the both ends 6a after tightening of the tightening ring 6 is smaller than the inclination angle θ1 at the inclined portion 1d of the annular fixing groove 1c, the end of the diaphragm 3 becomes the end of the tightening ring 6. It will be maintained in the state crushed by the edge part 6a.
[0039]
Therefore, the inner periphery of the end portion of the diaphragm 3 is in close contact with the outer periphery of the upper member 1, and as a result, dust and mud cannot collect between the inner periphery of the diaphragm 3 and the outer periphery of the upper member 1.
[0040]
And since dust and mud cannot collect between the inner periphery of the diaphragm 3 and the outer periphery of the upper member 1, there is no need to worry about the corrosion on the outer periphery of the upper member 1 due to this, and this corrosion is caused. There is no need to worry about the opening of the upper member 1.
[0041]
As described above, when the air spring device according to the present invention is disposed between the vehicle body side and the axle side of the vehicle, for example, the air spring device is not interposed in the outer periphery of the hydraulic shock absorber and is separated. Although it is supposed to be distributed, instead of this, although not shown, it may be interposed on the outer periphery of the hydraulic shock absorber.
[0042]
Further, when the air spring device according to the present invention is disposed in a vehicle, the upper member 1 is connected to the vehicle body side of the vehicle, while the piston rod in the hydraulic shock absorber is connected to the bottom lid 2a constituting the lower member 2. The upper ends of the body may be connected to each other. In this case, it is needless to say that the same effects as described above can be expected including the above-described case.
[0043]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, the annular fixing groove having the end portion ascending incline is formed on the outer periphery of the upper member or the lower member, and the end portion of the diaphragm is placed in the annular fixing groove. In the air spring device that is crimped and fitted from the outer peripheral side of the end portion through the tightening ring , the tightening ring has an end portion that is bent to the outer peripheral side, and the bending angle of the end portion is set to the annular shape. Since the inclination angle of the inclined portion in the fixing groove is substantially the same as that of the inclined portion in the annular fixing groove after being fixed by caulking, the fastening ring has an outer periphery of the upper end portion of the diaphragm. When tightening with a predetermined torque by using a predetermined tool from the side, the tightening ring is fitted into the annular fixing groove while sandwiching the upper end portion of the diaphragm.
[0044]
At this time, since the inclination angle at the inclined portion of the annular fixing groove is larger than the bending angle at both ends of the fastening ring, the end of the diaphragm is maintained in a state of being crushed by the end of the fastening ring.
[0045]
Therefore, the inner periphery of the end portion of the diaphragm is in close contact with the outer periphery of the upper member, and as a result, dust and mud cannot collect between the inner periphery of the diaphragm and the outer periphery of the upper member. Thus, there is no need to be concerned about corrosion on the outer periphery of the upper member due to accumulation of mud, and there is no need to be concerned about perforations in the upper member due to this corrosion.
[0046]
As a result, according to the present invention, there is no risk of air leakage due to corrosion caused by accumulation of dust and mud on the inner peripheral side of the end portion of the diaphragm, and there is an advantage that enables the permanent use of the air spring device. is there.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an air spring device according to the present invention.
FIG. 2 is a partially enlarged longitudinal sectional view showing a state before the upper end of the diaphragm is fastened to the outer periphery of the upper member with a fastening ring.
3 is a view similar to FIG. 2 showing a state after the upper end portion of the diaphragm is fastened to the outer periphery of the upper member with a fastening ring. FIG.
FIG. 4 is a partial vertical cross-sectional view showing a conventional air spring device interposed in the outer periphery of a hydraulic shock absorber.
FIG. 5 is a partially enlarged longitudinal sectional view showing a state in which the upper end of a diaphragm is fastened to the outer periphery of an upper member by a fastening ring in a conventional air spring device.
6 is a view similar to FIG. 4 showing another state in which the upper end portion of the diaphragm is fastened to the outer periphery of the upper member by a fastening ring in the conventional air spring device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Upper member 1a Cover part 1b Skirt part 1c Annular fixing groove 1d Inclined part 2 Lower member 2a Step part 2b Reduced diameter part 3 Diaphragm 6,7 Clamping ring 6a End part 21 Bottom cover A Air chamber

Claims

剛体からなる上方部材と、同じく剛体からなる下方部材と、上方部材と下方部材との間に結合した弾性体からなるダイヤフラムとで密閉空間たる空気室を区画し、上方部材あるいは下方部材の外周に端部を上り勾配の傾斜部とする環状定着溝を形成し、この環状定着溝に上記ダイヤフラムの端部を当該ダイヤフラムの端部外周側から締付リングを介して加締めて嵌装させている空気ばね装置において、上記締付けリングは外周側に折り曲げられた端部を有し、この端部の折り曲げ角を上記環状定着溝における傾斜部の傾斜角とほぼ同一に形成しておき、加締め固着された後に上記環状定着溝における傾斜部の傾斜角より小さくさせていることを特徴とする空気ばね装置An air chamber, which is a sealed space, is defined by an upper member made of a rigid body, a lower member made of a rigid body, and a diaphragm made of an elastic body coupled between the upper member and the lower member. An annular fixing groove having an end inclined ascending slope is formed, and the end of the diaphragm is fitted into the annular fixing groove by crimping from the outer peripheral side of the end of the diaphragm via a fastening ring. In the air spring device , the tightening ring has an end bent to the outer peripheral side, and the bending angle of the end is formed to be substantially the same as the inclination angle of the inclined portion in the annular fixing groove , and is fixed by crimping. An air spring device characterized in that the air spring device is made smaller than the inclination angle of the inclined portion in the annular fixing groove after being