JP4060158B2 - Assist grips and vehicle interior materials - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両例えば自動車の乗員の手を把持させて乗員の身体を保持するように構成したアシストグリップ及びこれを備えた車両用内装材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のアシストグリップでは、図１３乃至図１５に示すように内装材例えば自動車の天井部材ａに設けた取付け部ｎにベース部材ｂを設けて、ベース部材ｂ内にグリップ本体ｃを収容し、グリップ本体ｃを、乗員の手が把持可能な把持部ｄと把持部ｄの両端に設けた脚部ｅとを略コ字状に形成して構成し、両脚部ｅの先端部を支軸ｆを介して天井部材ａに傾動可能に取付けることによって、把持部ｄをベース部材ｂ内から操作者側に傾動した使用位置とこの使用位置からベース部材ｂすなわち取付け部ｎ側に位置する不使用位置との間を移動可能に支持するようにして構成している(例えば、特許文献１)。
【０００３】
【特許文献１】
特開2000-158993号公報（第(３)―(４)頁、図１及び図３）
【０００４】
そして、把持部ｄの不使用位置において、把持部ｄと両脚部ｅとが取囲むことによって空間部ｇが形成され、空間部ｇを遮蔽体ｈにより遮蔽している。このために、遮蔽体ｈは、一端部が傾動軸ｉを介して天井部材ａに傾動可能に設けられており、遮蔽体付勢手段を構成するスプリングｊにより空間部ｇを閉塞する方向に付勢している。
【０００５】
また、グリップ本体ｃは、グリップ本体付勢手段を構成するスプリングｋによって、不使用位置に向かって付勢されている。
【０００６】
このように構成する従来のアシストグリップにおいて、把持部ｄを操作者側すなわち車室内側に傾動させる使用状態にするためには、操作者の指ｍ等により、遮蔽体ｈをスプリングｊの付勢力に抗して天井部材ａの取付け部ｎ側に回動させて、空間部ｇを開口する(図１６に示す状態)。
【０００７】
次に、遮蔽体ｈを回動保持したまま、複数の指ｍ等により把持部ｄを把持した状態で、スプリングｋの付勢力に抗して、把持部ｄを不使用位置から使用位置に傾動させて(図１７に示す状態)、グリップ本体ｃを利用に供するようになっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成する従来のアシストグリップでは、グリップ本体ｃを利用に供するために、把持部ｄを不使用状態から使用状態にするには、先ず、遮蔽体ｈを回動保持した状態を保持しつつ、操作者の指ｍ等で把持部ｄを把持して回動させる必要があり、操作に面倒さを否めない。
【０００９】
そこで、本発明は、かかる点に鑑み、遮蔽体を移動するだけで自動的にグリップ本体が使用位置に移動可能に構成したアシストグリップ並びにこれを備えた車両用内装材を提供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、把持可能な把持部を備え、取付け部から操作者側に傾動した使用位置とこの使用位置から取付け部側に位置する不使用位置との間を移動可能に支持されたグリップ本体と、グリップ本体の不使用時にグリップ本体によって形成される空間部を遮蔽する遮蔽位置およびグリップ本体から離間する離間位置の間を移動可能に支持された遮蔽体とを具備したアシストグリップであって、遮蔽体の移動によって自動的にグリップ本体を不使用位置から使用位置に傾動させるように構成した跳上げ機構を有し、跳上げ機構を、遮蔽体の移動に従って連動するように遮蔽体に設けたロック片とロック片に係合するようにグリップ本体側に形成されたロック片係合部とで構成すると共に、ロック片およびロック片係合部との係合関係を保持するロック状態保持手段を備えており、ロック状態保持手段を、グリップ本体を使用位置に向かって第１のスプリングにより付勢するグリップ本体付勢手段と、遮蔽体を遮蔽位置側に付勢する第２のスプリングを有する遮蔽体付勢手段と、で構成して、ロック片とロック係合部との係合関係を解除することによって、グリップ本体を不使用位置から使用位置に跳ね上げるようにしたことを特徴とするものである。
【００１１】
本発明によれば、遮蔽体の移動によって跳上げ機構が動作して、グリップ本体を不使用位置から使用位置に跳ね上げることができるので、従来のような遮蔽体をグリップ本体から離間する離間位置に保持したまま、グリップ本体を使用位置に操作する手間を省くことができる。
【００１３】
また、本発明によれば、ロック片とロック片係合部との係合関係を解除することによって、グリップ本体を不使用位置から使用位置に跳ね上げることができ、従来のような遮蔽体をグリップ本体から離間する離間位置に保持したまま、グリップ本体を使用位置に操作する手間を省くことができる。
【００１５】
さらにまた、本発明によれば、グリップ本体付勢手段の付勢力によって、グリップ本体を自動的に不使用位置から使用位置に跳ね上げることができると共に、遮蔽体付勢手段の付勢力によって、遮蔽体を常に遮蔽位置側に保持することができる。
【００１６】
本発明は、上記アシストグリップを構成するグリップ本体及び遮蔽体を取付けるための取付け部を内装材に形成したことから、内装材にアシストグリップをサブアッセンブリした内装材のモジュール化を果たすことができ、車両の組立て工数を軽減することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態について、図を用いて説明する。
【００１８】
先ず、図１乃至図６を用いて、本発明における第１の実施の形態について説明する。
【００１９】
図１は第１の実施の形態を採用した車両である自動車の後部ドア付近を車室内側から描画した斜視図、図２は図１におけるアシストグリップを分解して描画した斜視図、図３は図１のＡ−Ａ断面図、図４は図１のＢ−Ｂ断面図、図５はアシストグリップ本体の不使用時におけるロックを解除状態を描画した図１のＡ−Ａ断面図、図６は同じくグリップ本体の使用時における図１のＡ−Ａ断面図である。
【００２０】
先ず、図１において、アシストグリップ１０は、車両である自動車１の内装材としての天井部材３における後部ドア２の上部に設けた取付け部３ａにベース部材１１を設置して、ベース部材１１内にグリップ本体２０及び遮蔽体３０を収容設置して構成している。
【００２１】
そして、図２乃至図４に詳細に示すように、グリップ本体２０は、略四角柱体状の把持部２１と把持部２１の両端に形成された脚部２２とを略コ字状に形成して構成している。
【００２２】
両脚部２２は、それぞれ先端部が切欠き凹溝２２ａによって二股状に形成されると共に、把持部２１の軸線方向に沿って穿設された軸孔２２ｂと一面側に鉤状に突出するように形成されたロック片係合部２２ｃとを有して構成している。
【００２３】
遮蔽体３０は、グリップ本体２０の把持部２１及び脚部２２によって形成される空間部２２ｄを遮蔽する遮蔽板部３１と、遮蔽板部３１の一側部からＬ字状に屈曲形成された延在板部３２とを有して構成している。
【００２４】
延在板部３２の両側には、ロック片３２ａが一体に張り出し形成されており、ロック片３２の先端部には折曲されてロック部３２ｂが形成されている。
【００２５】
また、延在板部３２の角部には、互いに離間するように、脚部２２の切欠き凹溝２２ａに対向して、一対の切欠き３２ｃが形成されている。
【００２６】
更に、延在板部３２の角部からロック片３２ａに掛けて、ピン孔３２ｄが貫通形成されている。
【００２７】
ベース部材１１は、一面部が開口した略箱状に形成されており、開口部１１ａの先端部は張出しフランジ部１１ｂにより縁取りされ、且つ、その上下壁部にそれぞれ一対の引っ掛け係合部１１ｇを突設して、引っ掛け係合部１１ｇとフランジ部１１ｂとが天井部材３の取付け部３ａを狭着することによって取付け部３ａに取着されている。
【００２８】
ベース部材１１の左右両側壁部１１ｃにおける先端下部側には、傾動軸１２が嵌合する軸孔１１ｄが形成されており、軸孔１１ｄにそれぞれ嵌合した傾動軸１２を脚部２２の軸孔２２ｂに挿入することにより、ベース部材１１内においてグリップ本体２０を傾動可能に設置している。
【００２９】
図２において、ベース部材１１の左右両側壁部１１ｃにおける奥側上部には、ピン孔１１ｅが形成されており、一方のピン孔１１ｅから挿入したピン１３を遮蔽体３０のピン孔３２ｄに挿通させた後、他方のピン孔１１ｅに挿入することによって、遮蔽体３０をベース部材１１内において回動可能に設置している。
【００３０】
この状態において、遮蔽体３０の遮蔽板部３１がグリップ本体２０の把持部２１及び一対の脚部２２が取り囲んで形成する空間部２２ｄ内に収められて、空間部２２ｄを遮蔽すると共に、ロック片３２ａのロック部３２ｂとグリップ本体２０側のロック片係合部２２ｃとが係合できるように構成される。
【００３１】
更に、グリップ本体２０側の切欠き凹溝２２ａにそれぞれ渦巻きばねから構成するスプリング１４を挿入し、スプリング１４の一端側をグリップ本体２０に係合し、他端側をベース部材１１に係合することによって、ベース部材１１に対して、グリップ本体２０がベース部材１１内より飛び出して使用状態側に付勢するグリップ本体付勢手段Ｘを構成する。
【００３２】
また、遮蔽体３０側の切欠き溝３２ｃに、傾動軸１２に嵌合した渦巻きばねから構成するスプリング１５を挿入し、スプリング１５の一端側が遮蔽体３０の遮蔽板部３１に係合すると共に他端側がベース部材１１に係合することによって、ベース部材１１に対して遮蔽体３０を、空間部２２ｄの遮蔽位置側に付勢する遮蔽体付勢手段Ｙを構成しており、遮蔽体３０は、延在板部３２の先端を切欠き形成したストッパ部３２ｅをベース部材１１の底壁部に突設した一対の鉤状のストッパ片部１１ｆに掛合させることによって、停止している。
【００３３】
従って、グリップ本体付勢手段Ｘ及び遮蔽体付勢手段Ｙによって、ロック片２ａとロック片係合部２２ｃとの係合関係を保持するロック状態保持手段を構成することになる。
【００３４】
上記のように構成する場合、グリップ本体２０の不使用位置においては、グリップ本体２０は、ロック片係合部２２ｃが遮蔽体３０のロック片３２ａに係合することによって、スプリング１４の付勢力に抗してベース部材１１内に収容されて、天井部材３に対して面一となって、車室４側すなわち操作者側に突出しないようになっている。この時、遮蔽体３０は、遮蔽板部３１がグリップ本体２０の空間部２２ｄを遮蔽する遮蔽位置に保持されて、グリップ本体２０と面一となって外観を向上させている。
【００３５】
この状態より、グリップ本体２０を車室４側すなわち操作者側に傾動させた使用位置にする場合、先ず、図５に示すように、操作者の指等で、遮蔽体３０をスプリング１５の付勢力に抗してピン１３を中心にベース部材１１内側に移動させて、ロック片係合部２２ｃとロック片３２ａとの係合状態が外れる。
【００３６】
この結果、グリップ本体２０は、スプリング１４の付勢力により、傾動軸１２を中心に車室４側に向かう矢印方向すなわち操作者側に跳上げられて傾動し、図６に示す使用位置に移動することになる。
【００３７】
従って、グリップ本体付勢手段Ｘ及び遮蔽体付勢手段Ｙによって、ロック片３２ａとロック片係合部２２ｃとの係合関係を外して、スプリング１４の付勢力によってグリップ本体２１を跳ね上げて、操作者側に傾動させるグリップ本体２０の跳上げ機構が構成されることになる。
【００３８】
次に、このように使用状態にあるグリップ本体２０をベース部材１１内に収容して不使用状態にするには、傾動軸１２を中心に図６における矢印方向とは逆方向すなわち取付け部３ａ側に傾動させて、ロック片係合部２２ｃの円弧状腹部がロック片３２ａの外周を摺動し、ロック片係合部２２ｃがロック片３２ａを乗り越え対向した図５の状態で、瞬時にスプリング１５の付勢力により遮蔽体３０が図５の矢印方向とは逆側にベース部材１１内で回動してストッパ部３２ｅがストッパ片部１１ｆに引っ掛かり、グリップ本体２０側のロック片係合部２２ｃが遮蔽体３０側のロック片３２ａに係合して、図３及び図４に示すグリップ本体２０の空間部２２ｄが遮蔽体３０によって遮蔽されたグリップ本体２０の不使用時に復帰することになる。
【００３９】
上記のように構成することによって、第１の実施の形態においては、スプリング１５の付勢力に抗して遮蔽体３０をベース部材１３内側すなわち取付け部３ａ側に移動させ、ロック片３２ａとロック片係合部２２ｃとの係合関係を解除することによって、グリップ本体２０を不使用位置から使用位置に跳ね上げることができるので、従来のような遮蔽体ｈをグリップ本体ｃから離間する離間位置に保持したまま、グリップ本体ｃを使用位置に操作する手間を省くことができる。
【００４０】
また、ロック片３２ａとロック片係合部２２ｃとの係合関係をスプリング１４の付勢力によって解除するグリップ本体付勢手段Ｘの働きによって、グリップ本体２０を自動的に不使用位置から使用位置に跳ね上げることができると共に、ベース部材１１に対して遮蔽体３０を空間部２２ｄの遮蔽位置側に付勢する遮蔽体付勢手段Ｙの働きによって、遮蔽体３０は、延在板部３２の先端を切欠き形成したストッパ部３２ｅをベース部材１１の底壁部に突設した一対の鉤状のストッパ片部１１ｆに掛合させることによって、常時は自動的に空間部２２ｄを閉塞する遮蔽位置に保持されていることになる。
【００４１】
また、アシストグリップ１０を構成するグリップ本体２０及び遮蔽体３０を取付けるための取付け部３ａを天井部材３に形成したことから、天井材３にアシストグリップ１０をサブアッセンブリした天井材３のモジュール化を果たすことができ、車両の組立て工数を軽減することができる。
【００４２】
次に、本発明における第２の実施の形態について、図７乃至図１２を用いて説明する。
【００４３】
図７は第２の実施の形態を採用した車両である自動車の後部ドア付近を車室内側から描画した斜視図、図８は図７におけるアシストグリップを分解して描画した斜視図、図９は図７のＣ−Ｃ断面図、図１０は図７のＤ−Ｄ断面図、図１１はアシストグリップ本体の不使用時におけるロック解除状態を描画した図７のＣ−Ｃ断面図、図１２は同じくグリップ本体の使用時における図７のＣ−Ｃ断面図である。
【００４４】
そして、第２の実施の形態において、アシストグリップ１０は、例えば車両である自動車１の内装材としての天井部材３における後部ドア２の上部に設けた取付け部３にベース部材１１を設置して、ベース部材１１内にグリップ本体２０と遮蔽体３０とを収容設置して構成しており、グリップ本体２０が、略四角柱体状の把持部２１と把持部２１の両端に形成された脚部２２とを略コ字状に形成して構成し、両脚部２２が、それぞれ先端部が切欠き凹溝２２ａによって二股状に形成されると共に、把持部２１の軸線方向に沿って穿設された軸孔２２ｂと一面側に鉤状に突出するように形成されたロック片係合部２２ｃとを有して構成している点、第１の実施の形態と同じである。
【００４５】
しかし、第２の実施の形態における遮蔽体３０は、一端面が開口する略箱型に形成されて、全体でグリップ本体２０の把持部２１及び脚部２２によって形成される空間部２２ｄを遮蔽する構成となっている。
【００４６】
そして、遮蔽体３０の両側壁部に張出すように、板状のロック片３２ａが形成され、ロック片部３２ａがグリップ本体２０側のロック片係合部２２ｃに係合するように構成すると共に、遮蔽体３０とベース部材１１の底部に凹設したスプリング座部１１ｈ間にコイルスプリングから構成するスプリング１５を配置しており、遮蔽体３０の開口部１１ａ側先端部に形成したストッパ部３２ｅをスプリング座部１１ｈの角部及びベース部材１１の上壁部にそれぞれ一対形成した孔状のストッパ片部１１ｆに引っ掛けることによって、スプリング１５を縮設して、遮蔽体付勢手段Ｙを構成し、遮蔽体３０の底部によって形成する遮蔽板部３１が車室４側においてグリップ本体２０と面一になって、グリップ本体２０の把持部２１及び一対の脚部２２が取り囲んで形成した空間部２２ｄを遮蔽している。
【００４７】
この時、前記第１の実施の形態と同様に、グリップ本体２０の脚部に形成したロック片係合部２２ｃが、遮蔽体３０の開口部下端に張出し形成したロック片３２ｂに係合して、グリップ本体２０の不使用時を保持している。
【００４８】
そして、遮蔽体３０は、ストッパ部３２ｅがストッパ片部１１ｆ内を移動することによって、ベース部材１１内を往復動可能に構成されている。
【００４９】
更に、ベース部材１１の開口部１１ａの先端部が張出しフランジ部１１ｂにより縁取りされ、且つ、その上下壁部にそれぞれ一対の引っ掛け係合部１１ｇを突設して、引っ掛け係合部１１ｇとフランジ部１１ｂとが天井部材３の取付け部３ａを狭着することによって取付け部３ａに取着されている点、第１の実施の形態と同様である。
【００５０】
また、ベース部材１１の左右両側壁部１１ｃにおける先端下部側には、傾動軸１２が嵌合する軸孔１１ｄが形成されており、軸孔１１ｄにそれぞれ嵌合した傾動軸１２を脚部２２の軸孔２２ｂに挿入することにより、ベース部材１１内においてグリップ本体２０を傾動可能に設置している点も、第１の実施の形態と同様である。
【００５１】
また、グリップ本体２０側の切欠き凹溝２２ａにそれぞれ渦巻きばねにより構成するスプリング１４を挿入し、スプリング１４の一端側をグリップ本体２０に係合し、他端側をベース部材１１に係合することによって、ベース部材１１に対して、グリップ本体２０がベース部材１１内より飛び出して使用状態側に付勢するグリップ本体付勢手段Ｘを構成する点、第１の実施の形態と同様である。
【００５２】
また、グリップ本体付勢手段Ｘ及び遮蔽体付勢手段Ｙによって、ロック片３２ａとロック片係合部２２ｃとの係合関係を保持するロック状態保持手段を構成する点も、第１の実施の形態と同様である。
【００５３】
上記のように構成する場合、第１の実施の形態と同様に、グリップ本体２０の不使用位置においては、グリップ本体２０は、ロック片係合部２２ｃが遮蔽体３０のロック片３２ａに係合することによって、スプリング１４の付勢力に抗してベース部材１１内に収容されて、天井部材３に対して面一となって、車室４側すなわち操作者側に突出しないようになっている。この時、遮蔽体３０は、遮蔽板部３１がグリップ本体２０の空間部２２ｄを遮蔽する遮蔽位置に保持されて、グリップ本体２０と面一となって外観を向上させている。
【００５４】
この状態より、グリップ本体２０を車室４側すなわち操作者側に傾動させた使用位置にする場合、先ず、図１１に示すように、操作者の指等で、遮蔽体３０をスプリング１５の付勢力に抗してベース部材１１内をスライド移動させ、ストッパ部３２ｅのストッパ片部１１ｆとの係合関係を離脱させて、ロック片係合部２２ｃとロック片３２ａとの係合状態を外すことになる。
【００５５】
この結果、グリップ本体２０は、スプリング１４の付勢力により、傾動軸１２を中心に車室４側に向かう矢印方向すなわち操作者側に傾動させて、図１２に示す使用位置に移動することになる。
【００５６】
従って、グリップ本体付勢手段Ｘ及び遮蔽体付勢手段Ｙによって、ロック片３２ａとロック片係合部２２ｃとの係合関係を外して、スプリング１４の付勢力によりグリップ本体２０を自動的に跳ね上げるグリップ本体２０の跳上げ機構を構成することになる。
【００５７】
次に、このように使用状態にあるグリップ本体２０をベース部材１１内に収容して不使用状態にするには、傾動軸１２を中心に図１２における矢印方向とは逆方向すなわち取付け部３ａ側に傾動させて、ロック片係合部２２ｃの円弧状腹部がロック片３２ａの外周を摺動し、ロック片係合部２２ｃがロック片３２ａを乗り越え対向した図１１の状態で、瞬時にスプリング１５の付勢力により遮蔽体３０が図１１の矢印方向とは逆側にベース部材１１内をスライド移動してストッパ部３２ｅがストッパ片部１１ｆに引っ掛かり、グリップ本体２０側のロック片係合部２２ｃが遮蔽体３０側のロック片３２ａに係合して、図９及び図１０に示すグリップ本体２０の空間部２２ｄが遮蔽体３０によって遮蔽されたグリップ本体２０の不使用時に復帰することになる。
【００５８】
上記のように構成することによって、第２の実施の形態においても、スプリング１５の付勢力に抗して遮蔽体３０をベース部材１３内側すなわち取付け部３ａ側に移動させ、ロック片３２ａとロック片係合部２２ｃとの係合関係を解除することによって、グリップ本体２０を不使用位置から使用位置に跳ね上げることができるので、従来のような遮蔽体ｈをグリップ本体ｃから離間する離間位置に保持したまま、グリップ本体ｃを使用位置に操作する手間を省くことができる。
【００５９】
また、ロック片３２ａとロック片係合部２２ｃとの係合関係をスプリング１４の付勢力によって解除するグリップ本体付勢手段Ｘの働きによって、グリップ本体２０を自動的に不使用位置から使用位置に跳ね上げることができると共に、ベース部材１１に対して遮蔽体３０を空間部２２ｄの遮蔽位置側に付勢する遮蔽体付勢手段Ｙの働きによって、遮蔽体３０は、延在板部３２の先端を切欠き形成したストッパ部３２ｅをベース部材１１の底壁部に突設した一対の鉤状のストッパ片部１１ｆに掛合させることによって、常時は自動的に空間部２２ｄを閉塞する遮蔽位置に保持されていることになる。
【００６０】
また、アシストグリップ１０を構成するグリップ本体２０及び遮蔽体３０を取付けるための取付け部３ａを天井部材３に形成したことから、天井材３にアシストグリップ１０をサブアッセンブリした天井材３のモジュール化を果たすことができ、車両の組立て工数を軽減することができる。
【００６１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、把持可能な把持部を備え、取付け部から操作者側に傾動した使用位置とこの使用位置から取付け部側に位置する不使用位置との間を移動可能に支持されたグリップ本体と、グリップ本体の不使用時にグリップ本体によって形成される空間部を遮蔽する遮蔽位置とグリップ本体から離間する離間位置との間を移動可能に支持された遮蔽体とを具備し、遮蔽体の移動によってグリップ本体を不使用位置から使用位置に傾動させるように構成した跳上げ機構を有することから、遮蔽体の移動によって跳上げ機構が動作して、グリップ本体を不使用位置から使用位置に跳ね上げることができるので、従来のような遮蔽体をグリップ本体から離間する離間位置に保持したまま、グリップ本体を使用位置に操作する手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る第１の実施の形態を採用した車両である自動車の後部ドア付近を車室内側から描画した斜視図である。
【図２】図１におけるアシストグリップを分解して描画した斜視図である。
【図３】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図４】図１のＢ−Ｂ断面図である。
【図５】アシストグリップ本体の不使用時から使用時に移行する過程におけるロック解除状態を描画した図１のＡ−Ａ断面図である。
【図６】同じくグリップ本体の使用時における図１のＡ−Ａ断面図である。
【図７】本発明に係る第２の実施の形態を採用した車両である自動車の後部ドア付近を車室内側から描画した斜視図である。
【図８】図７におけるアシストグリップを分解して描画した斜視図である。
【図９】図７のＣ−Ｃ断面図である。
【図１０】図７のＤ−Ｄ断面図である。
【図１１】アシストグリップ本体の不使用時から使用時に移行する過程におけるロック解除状態を描画した図７のＣ−Ｃ断面図である。
【図１２】同じくグリップ本体の使用時における図７のＣ−Ｃ断面図である。
【図１３】従来における車両である自動車の後部ドア付近を車室内側から描画した斜視図である。
【図１４】図１３のＥ−Ｅ断面図である。
【図１５】図１３のＦ−Ｆ断面図である。
【図１６】アシストグリップ本体の不使用時から使用時に移行する過程におけるロック解除状態を描画した図１３のＥ−Ｅ断面図である。
【図１７】同じくグリップ本体の使用時における図１３のＦ−Ｆ断面図である。
【符号の説明】
１ 自動車(車両)
３ 天井部材(内装部材)
３ａ 取付け部
１０ アシストグリップ
１４ スプリング
１５ スプリング
２０ グリップ本体
２１ 把持部
２２ 脚部
２２ｃ ロック片係合部
２２ｄ 空間部
３０ 遮蔽体
３１ 遮蔽板部
３２ 延在板部
３２ａ ロック片
Ｘ グリップ本体付勢手段
Ｙ 遮蔽体付勢手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an assist grip configured to hold a passenger's body by gripping the hand of a passenger of a vehicle such as an automobile, and a vehicle interior material including the assist grip.
[0002]
[Prior art]
In the conventional assist grip, as shown in FIGS. 13 to 15, a base member b is provided in an attachment part n provided in an interior material, for example, an automobile ceiling member a, and a grip body c is accommodated in the base member b. The main body c is formed by forming a gripping portion d that can be gripped by the passenger's hand and leg portions e provided at both ends of the gripping portion d in a substantially U-shape, and the tip portions of both leg portions e are attached to the support shaft f. The gripping part d is tilted from the base member b to the operator side by being attached to the ceiling member a via the base member b, and the non-use position located on the base member b, that is, the attachment part n side from the use position. (See, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2000-158993 A (pages (3)-(4), FIGS. 1 and 3)
[0004]
And in the non-use position of the holding | grip part d, the space part g is formed when the holding part d and both the leg parts e surround, and the space part g is shielded by the shield h. For this purpose, the shield h is provided such that one end thereof can be tilted to the ceiling member a via the tilt axis i, and is attached in a direction to close the space g by a spring j constituting the shield biasing means. It is fast.
[0005]
Further, the grip body c is biased toward the non-use position by a spring k constituting the grip body biasing means.
[0006]
In the conventional assist grip configured as described above, in order to put the grip portion d into a use state in which the grip portion d is tilted toward the operator side, that is, the vehicle interior side, the urging force of the spring j by the operator's finger m or the like is used. Against this, it is rotated to the attachment part n side of the ceiling member a to open the space part g (state shown in FIG. 16).
[0007]
Next, the gripping part d is tilted from the non-use position to the use position against the urging force of the spring k in a state where the gripping part d is gripped by a plurality of fingers m or the like while the shield h is held in rotation. (The state shown in FIG. 17), the grip body c is used.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional assist grip configured as described above, in order to use the grip body c for use, in order to change the grip portion d from the non-use state to the use state, first, the state where the shield h is rotated and held is held. However, it is necessary to grip and rotate the grip portion d with the operator's finger m or the like, and the operation is tedious.
[0009]
In view of the above, the present invention has an object to provide an assist grip configured to automatically move a grip body to a use position only by moving a shield, and a vehicle interior material including the assist grip. Yes.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention includes a gripping portion that can be gripped, and moves between a use position tilted from the attachment portion to the operator side and a non-use position located from the use position to the attachment portion side. A grip body that is supported, and a shielding body that is supported so as to be movable between a shielding position that shields a space formed by the grip body when the grip body is not used and a spaced position that is separated from the grip body. a assist grip that automatically grip body have a drive-up mechanism configured to be tilted in the use position from the non-use position, the drive-up mechanism, interlocking in accordance with the movement of the shield by the movement of the shield And a lock piece engaging portion formed on the grip body side so as to be engaged with the lock piece and the lock piece and the lock piece engagement. A lock state holding means for holding the engagement relation with the grip body, and a grip body biasing means for biasing the grip body by a first spring toward the use position and a shield. The grip body is used from the non-use position by releasing the engagement relationship between the lock piece and the lock engagement portion. It is characterized by jumping to a position .
[0011]
According to the present invention, the lifting mechanism is operated by the movement of the shield, and the grip body can be lifted from the non-use position to the use position, so that the conventional shield is separated from the grip body. It is possible to save the trouble of operating the grip body to the use position while holding it.
[0013]
Further , according to the present invention, by releasing the engagement relationship between the lock piece and the lock piece engaging portion, the grip body can be lifted up from the non-use position to the use position. The trouble of operating the grip body to the use position can be saved while being held at the separated position away from the grip body.
[0015]
Furthermore , according to the present invention, the grip body can be automatically lifted from the non-use position to the use position by the biasing force of the grip body biasing means, and the shield body biasing means can be shielded by the biasing force of the shield biasing means. The body can always be held at the shielding position side.
[0016]
In the present invention, since the mounting portion for mounting the grip body and the shield constituting the assist grip is formed in the interior material, the interior material in which the assist grip is sub-assembled to the interior material can be modularized. The number of vehicle assembly steps can be reduced.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0018]
First, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0019]
FIG. 1 is a perspective view in which the vicinity of a rear door of an automobile, which is a vehicle adopting the first embodiment, is drawn from the vehicle interior side, FIG. 2 is a perspective view in which the assist grip in FIG. 1 is disassembled, and FIG. 1 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 1, FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG. 1, FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 1 when the grip body is used.
[0020]
First, in FIG. 1, an assist grip 10 has a base member 11 installed in a mounting portion 3 a provided on an upper portion of a rear door 2 in a ceiling member 3 as an interior material of an automobile 1 that is a vehicle. The grip body 20 and the shield 30 are accommodated and configured.
[0021]
As shown in detail in FIG. 2 to FIG. 4, the grip body 20 has a substantially square columnar gripping portion 21 and leg portions 22 formed at both ends of the gripping portion 21 in a substantially U-shape. Is configured.
[0022]
Both leg portions 22 are formed in a forked shape by a notch concave groove 22a, respectively, and project in a bowl shape on one surface side with a shaft hole 22b drilled along the axial direction of the grip portion 21. The lock piece engaging portion 22c is formed.
[0023]
The shielding body 30 includes a shielding plate portion 31 that shields the space portion 22d formed by the grip portion 21 and the leg portion 22 of the grip body 20, and an extension that is bent and formed in an L shape from one side portion of the shielding plate portion 31. And a plate portion 32.
[0024]
Lock pieces 32 a are integrally formed on both sides of the extended plate portion 32, and a lock portion 32 b is formed by bending at the distal end portion of the lock piece 32.
[0025]
Further, a pair of notches 32c are formed at the corners of the extending plate portion 32 so as to be opposed to the notch grooves 22a of the leg portion 22 so as to be separated from each other.
[0026]
Further, a pin hole 32d is formed penetrating from the corner of the extended plate portion 32 to the lock piece 32a.
[0027]
The base member 11 is formed in a substantially box shape with one open surface, the tip of the opening 11a is edged by an overhanging flange portion 11b, and a pair of hook engaging portions 11g are provided on the upper and lower wall portions, respectively. The hook engaging portion 11g and the flange portion 11b are attached to the attachment portion 3a by narrowing the attachment portion 3a of the ceiling member 3 in a projecting manner.
[0028]
A shaft hole 11d into which the tilting shaft 12 is fitted is formed on the lower end side of the left and right side wall portions 11c of the base member 11, and the tilting shaft 12 fitted into the shaft hole 11d is connected to the shaft hole of the leg portion 22, respectively. The grip body 20 is tiltably installed in the base member 11 by being inserted into 22b.
[0029]
In FIG. 2, a pin hole 11e is formed in the upper part of the left and right side walls 11c of the base member 11, and the pin 13 inserted from one pin hole 11e is inserted into the pin hole 32d of the shield 30. After that, the shield 30 is rotatably installed in the base member 11 by being inserted into the other pin hole 11e.
[0030]
In this state, the shielding plate portion 31 of the shielding body 30 is housed in a space portion 22d formed by the grip portion 21 and the pair of leg portions 22 of the grip body 20 so as to shield the space portion 22d and lock pieces. The lock portion 32b of 32a and the lock piece engaging portion 22c on the grip body 20 side can be engaged with each other.
[0031]
Further, the springs 14 each composed of a spiral spring are inserted into the notched grooves 22 a on the grip body 20 side, and one end side of the spring 14 is engaged with the grip body 20 and the other end side is engaged with the base member 11. Thus, the grip body urging means X is configured such that the grip body 20 protrudes from the base member 11 and urges the base member 11 toward the use state.
[0032]
Further, a spring 15 composed of a spiral spring fitted to the tilt shaft 12 is inserted into the notch groove 32c on the shield 30 side, and one end side of the spring 15 engages with the shield plate portion 31 of the shield 30 and others. When the end side is engaged with the base member 11, the shielding member 30 is biased toward the shielding position side of the space 22d with respect to the base member 11, and the shielding member 30 is configured as follows. The stopper 32e formed by cutting out the tip of the extending plate 32 is engaged with a pair of hook-shaped stopper pieces 11f projecting from the bottom wall of the base member 11, thereby stopping.
[0033]
Therefore, the grip body urging means X and the shield urging means Y constitute a lock state holding means for holding the engagement relationship between the lock piece 2a and the lock piece engaging portion 22c.
[0034]
When configured as described above, in the non-use position of the grip body 20, the grip body 20 is subjected to the urging force of the spring 14 by the lock piece engaging portion 22 c engaging the lock piece 32 a of the shield 30. Accordingly, it is accommodated in the base member 11 and is flush with the ceiling member 3 so as not to protrude toward the passenger compartment 4 side, that is, the operator side. At this time, the shielding body 30 is held at a shielding position where the shielding plate portion 31 shields the space portion 22d of the grip body 20 and is flush with the grip body 20 to improve the appearance.
[0035]
In this state, when the grip body 20 is moved to the vehicle compartment 4 side, that is, the operator side, in the use position, first, as shown in FIG. 5, the shield 30 is attached to the spring 15 with the operator's finger or the like. The pin 13 is moved to the inside of the base member 11 against the force to disengage the lock piece engaging portion 22c from the lock piece 32a.
[0036]
As a result, the grip body 20 is tilted by being pushed up by the biasing force of the spring 14 in the direction of the arrow toward the passenger compartment 4 around the tilting shaft 12, that is, the operator side, and moves to the use position shown in FIG. It will be.
[0037]
Therefore, the grip body biasing means X and the shield biasing means Y disengage the lock piece 32a from the lock piece engaging portion 22c, and the grip body 21 is flipped up by the biasing force of the spring 14, A flip-up mechanism of the grip body 20 that tilts toward the operator side is configured.
[0038]
Next, in order to house the grip body 20 in use in this way in the base member 11 and make it non-use, the direction opposite to the arrow direction in FIG. In the state of FIG. 5 where the arc-shaped abdomen of the lock piece engaging portion 22c slides on the outer periphery of the lock piece 32a and the lock piece engaging portion 22c gets over the lock piece 32a and faces the spring 15 instantly. Due to this urging force, the shield 30 is rotated in the base member 11 in the direction opposite to the arrow direction in FIG. 5 so that the stopper portion 32e is caught by the stopper piece portion 11f, and the lock piece engaging portion 22c on the grip body 20 side is The space 22d of the grip body 20 shown in FIGS. 3 and 4 is engaged with the lock piece 32a on the shield 30 side, and is returned when the grip body 20 shielded by the shield 30 is not used.
[0039]
By configuring as described above, in the first embodiment, the shield 30 is moved to the inside of the base member 13, that is, the mounting portion 3 a against the urging force of the spring 15, and the lock piece 32 a and the lock piece are moved. By releasing the engagement relationship with the engagement portion 22c, the grip body 20 can be lifted from the non-use position to the use position, so that the conventional shield h is separated from the grip body c. It is possible to save the trouble of operating the grip body c to the use position while holding it.
[0040]
Further, the grip body urging means X for releasing the engagement relationship between the lock piece 32a and the lock piece engaging portion 22c by the urging force of the spring 14 automatically moves the grip body 20 from the non-use position to the use position. The shield 30 can be flipped up and the shield 30 is biased toward the shield position side of the space 22d with respect to the base member 11 by the action of the shield biasing means Y. The stopper portion 32e formed with a notch is engaged with a pair of hook-shaped stopper piece portions 11f projecting from the bottom wall portion of the base member 11, so that the space portion 22d is always automatically held in a shielding position for closing. Will be.
[0041]
Moreover, since the mounting part 3a for attaching the grip body 20 and the shielding body 30 constituting the assist grip 10 is formed on the ceiling member 3, the ceiling material 3 in which the assist grip 10 is sub-assembled to the ceiling material 3 is modularized. This can be accomplished, and the number of vehicle assembly steps can be reduced.
[0042]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0043]
7 is a perspective view depicting the vicinity of a rear door of an automobile, which is a vehicle adopting the second embodiment, from the vehicle interior side, FIG. 8 is a perspective view depicting the assist grip in FIG. 7 disassembled, and FIG. 7 is a sectional view taken along the line CC in FIG. 7, FIG. 10 is a sectional view taken along the line DD in FIG. 7, FIG. 11 is a sectional view taken along the line CC in FIG. It is CC sectional drawing of FIG. 7 at the time of use of a grip main body similarly.
[0044]
And in 2nd Embodiment, the assist grip 10 installs the base member 11 in the attachment part 3 provided in the upper part of the rear door 2 in the ceiling member 3 as an interior material of the motor vehicle 1 which is a vehicle, for example, A grip body 20 and a shield 30 are housed and installed in the base member 11, and the grip body 20 has a substantially square columnar gripping portion 21 and leg portions 22 formed at both ends of the gripping portion 21. Are formed in a substantially U-shape, and both leg portions 22 are formed in a bifurcated shape by a notch recessed groove 22a at each end portion, and a shaft formed along the axial direction of the grip portion 21. The second embodiment is the same as the first embodiment in that it has a hole 22b and a lock piece engaging portion 22c formed so as to protrude like a bowl on one surface side.
[0045]
However, the shield 30 according to the second embodiment is formed in a substantially box shape with one end face opened, and shields the space portion 22d formed by the grip portion 21 and the leg portion 22 of the grip body 20 as a whole. It has a configuration.
[0046]
A plate-like lock piece 32a is formed so as to protrude from both side wall portions of the shield 30, and the lock piece portion 32a is configured to engage with the lock piece engaging portion 22c on the grip body 20 side. A spring 15 comprising a coil spring is disposed between the shield 30 and the spring seat 11h recessed at the bottom of the base member 11, and a stopper 32e formed at the tip of the opening 11a of the shield 30 is provided. The spring 15 is contracted by hooking on a pair of hole-shaped stopper pieces 11f formed on the corners of the spring seat 11h and the upper wall of the base member 11, and the shield urging means Y is configured. The shielding plate portion 31 formed by the bottom of the shielding body 30 is flush with the grip body 20 on the vehicle compartment 4 side, and the grip portion 21 and the pair of leg portions 22 of the grip body 20. Shields the space portion 22d which is the surrounding formation.
[0047]
At this time, as in the first embodiment, the lock piece engaging portion 22c formed on the leg portion of the grip body 20 is engaged with the lock piece 32b formed to protrude from the lower end of the opening of the shield 30. The grip body 20 is held when not in use.
[0048]
The shield 30 is configured to be capable of reciprocating in the base member 11 when the stopper portion 32e moves in the stopper piece portion 11f.
[0049]
Further, the tip end portion of the opening 11a of the base member 11 is edged by an overhanging flange portion 11b, and a pair of hook engaging portions 11g are provided on the upper and lower wall portions, respectively, so that the hook engaging portion 11g and the flange portion are provided. 11b is the same as the first embodiment in that it is attached to the attachment portion 3a by tightly attaching the attachment portion 3a of the ceiling member 3.
[0050]
Further, shaft holes 11d into which the tilting shafts 12 are fitted are formed on the lower end side of the left and right side wall portions 11c of the base member 11, and the tilting shafts 12 fitted into the shaft holes 11d are respectively connected to the leg portions 22. The point that the grip body 20 is tiltably installed in the base member 11 by being inserted into the shaft hole 22b is the same as in the first embodiment.
[0051]
In addition, the springs 14 formed by spiral springs are inserted into the notched grooves 22a on the grip body 20 side, and one end side of the spring 14 is engaged with the grip body 20, and the other end side is engaged with the base member 11. This is the same as the first embodiment in that the grip body 20 protrudes from the base member 11 to the base member 11 and constitutes the grip body urging means X that urges the base member 11 to the use state side.
[0052]
In addition, the grip body biasing means X and the shield biasing means Y constitute a lock state holding means for holding the engagement relationship between the lock piece 32a and the lock piece engaging portion 22c. It is the same as the form.
[0053]
When configured as described above, as in the first embodiment, when the grip body 20 is not in use, the grip body 20 has the lock piece engaging portion 22c engaged with the lock piece 32a of the shield 30. By doing so, it is accommodated in the base member 11 against the urging force of the spring 14 and is flush with the ceiling member 3 so as not to protrude toward the passenger compartment 4 side, that is, the operator side. . At this time, the shielding body 30 is held at a shielding position where the shielding plate portion 31 shields the space portion 22d of the grip body 20 and is flush with the grip body 20 to improve the appearance.
[0054]
In this state, when the grip body 20 is moved to the passenger compartment 4 side, that is, the operator side, the operating position is first moved, as shown in FIG. 11, the shield 30 is attached to the spring 15 with the operator's finger or the like. Slide the base member 11 against the force, disengage the engaging relationship between the stopper portion 32e and the stopper piece portion 11f, and release the engagement state between the lock piece engaging portion 22c and the lock piece 32a. become.
[0055]
As a result, the grip body 20 is moved to the use position shown in FIG. 12 by being tilted in the direction of the arrow toward the passenger compartment 4 with respect to the tilting shaft 12 by the urging force of the spring 14, that is, the operator side. .
[0056]
Therefore, the grip body urging means X and the shielding body urging means Y release the engagement relationship between the lock piece 32a and the lock piece engaging portion 22c, and the grip body 20 is automatically bounced by the urging force of the spring 14. A lifting mechanism of the grip body 20 to be raised is configured.
[0057]
Next, in order to house the grip body 20 in use in this way in the base member 11 and make it non-use, the direction opposite to the arrow direction in FIG. 11 in the state shown in FIG. 11 in which the arc-shaped abdomen of the lock piece engaging portion 22c slides on the outer periphery of the lock piece 32a and the lock piece engaging portion 22c gets over the lock piece 32a. Due to this urging force, the shield 30 slides in the base member 11 in the direction opposite to the arrow direction in FIG. 11, and the stopper portion 32e is caught by the stopper piece portion 11f, and the lock piece engaging portion 22c on the grip body 20 side is moved. Engaging with the lock piece 32a on the shield 30 side, the space 22d of the grip body 20 shown in FIGS. It becomes Rukoto.
[0058]
By configuring as described above, also in the second embodiment, the shield 30 is moved to the inside of the base member 13, that is, the mounting portion 3a against the urging force of the spring 15, and the lock piece 32a and the lock piece are moved. By releasing the engagement relationship with the engagement portion 22c, the grip body 20 can be lifted from the non-use position to the use position, so that the conventional shield h is separated from the grip body c. It is possible to save the trouble of operating the grip body c to the use position while holding it.
[0059]
Further, the grip body urging means X for releasing the engagement relationship between the lock piece 32a and the lock piece engaging portion 22c by the urging force of the spring 14 automatically moves the grip body 20 from the non-use position to the use position. The shield 30 can be flipped up and the shield 30 is biased toward the shield position side of the space 22d with respect to the base member 11 by the action of the shield biasing means Y. The stopper portion 32e formed with a notch is engaged with a pair of hook-shaped stopper piece portions 11f projecting from the bottom wall portion of the base member 11, so that the space portion 22d is always automatically held in a shielding position for closing. Will be.
[0060]
Moreover, since the mounting part 3a for attaching the grip body 20 and the shielding body 30 constituting the assist grip 10 is formed on the ceiling member 3, the ceiling material 3 in which the assist grip 10 is sub-assembled to the ceiling material 3 is modularized. This can be accomplished, and the number of vehicle assembly steps can be reduced.
[0061]
【The invention's effect】
As described above, the present invention has a gripping portion that can be gripped, and is movable between a use position tilted from the attachment portion to the operator side and a non-use position located on the attachment portion side from this use position. A supported grip body, and a shielding body supported so as to be movable between a shielding position that shields a space formed by the grip body when the grip body is not used and a spaced position that is separated from the grip body. Since the lifting mechanism is configured to tilt the grip body from the non-use position to the use position by the movement of the shield, the jump mechanism is operated by the movement of the shield so that the grip body is moved from the non-use position. Since it can be flipped up to the use position, the trouble of operating the grip body to the use position while holding the conventional shield in a separated position away from the grip body Kukoto can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of the vicinity of a rear door of an automobile, which is a vehicle adopting a first embodiment of the present invention, drawn from the inside of a vehicle interior;
2 is an exploded perspective view of the assist grip in FIG. 1. FIG.
3 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
5 is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 1 depicting the unlocked state in the process of transition from when the assist grip body is not used to when being used.
6 is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 1 when the grip body is used.
FIG. 7 is a perspective view of the vicinity of a rear door of an automobile, which is a vehicle adopting the second embodiment according to the present invention, drawn from the inside of the passenger compartment.
8 is an exploded perspective view of the assist grip in FIG. 7. FIG.
9 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
10 is a cross-sectional view taken along the line DD of FIG.
11 is a cross-sectional view taken along the line C-C of FIG. 7 depicting the unlocked state in the process of transition from when the assist grip body is not used to when it is used.
12 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG. 7 when the grip body is used.
FIG. 13 is a perspective view in which the vicinity of a rear door of an automobile, which is a conventional vehicle, is drawn from the vehicle interior side.
14 is a cross-sectional view taken along the line E-E in FIG. 13;
15 is a cross-sectional view taken along line FF in FIG.
16 is a cross-sectional view taken along the line EE of FIG. 13 depicting the unlocked state in the process of transition from when the assist grip body is not used to when being used.
17 is a cross-sectional view taken along the line FF in FIG. 13 when the grip body is used.
[Explanation of symbols]
1 Car (vehicle)
3 Ceiling member (interior member)
3a Mounting portion 10 Assist grip 14 Spring 15 Spring 20 Grip body 21 Grip portion 22 Leg portion 22c Lock piece engaging portion 22d Space portion 30 Shield body 31 Shield plate portion 32 Extension plate portion 32a Lock piece X Grip body urging means Y Shield biasing means

Claims (2)

把持可能な把持部を備え、取付け部から操作者側に傾動した使用位置とこの使用位置から前記取付け部側に位置する不使用位置との間を移動可能に支持されたグリップ本体と、前記グリップ本体の不使用時に該グリップ本体によって形成される空間部を遮蔽する遮蔽位置および前記グリップ本体から離間する離間位置の間を移動可能に支持された遮蔽体とを具備したアシストグリップであって、
前記遮蔽体の移動によって自動的に前記グリップ本体を不使用位置から使用位置に傾動させるように構成した跳上げ機構を有し、
前記跳上げ機構を、前記遮蔽体の移動に従って連動するように前記遮蔽体に設けたロック片と該ロック片に係合するように前記グリップ本体側に形成されたロック片係合部とで構成すると共に、前記ロック片およびロック片係合部との係合関係を保持するロック状態保持手段を備えており、該ロック状態保持手段を、前記グリップ本体を前記使用位置に向かって第１のスプリングにより付勢するグリップ本体付勢手段と、前記遮蔽体を前記遮蔽位置側に付勢する第２のスプリングを有する遮蔽体付勢手段と、で構成して、前記ロック片とロック係合部との係合関係を解除することによって、前記グリップ本体を不使用位置から使用位置に跳ね上げるようにしたことを特徴とするアシストグリップ。A grip body provided with a gripping portion capable of being gripped, and supported so as to be movable between a use position tilted from the attachment portion toward the operator side and a non-use position located on the attachment portion side from the use position; and the grip An assist grip comprising: a shielding position that shields a space formed by the grip body when the body is not used; and a shielding body that is supported so as to be movable between a separation position that is separated from the grip body,
Have a drive-up mechanism which is configured to tilt the automatically the grip body by the movement of the shield into the use position from the non-use position,
The flip-up mechanism is composed of a lock piece provided on the shield so as to be interlocked with movement of the shield and a lock piece engaging portion formed on the grip body side so as to engage with the lock piece. And a lock state holding means for holding the engagement relationship between the lock piece and the lock piece engaging portion, and the lock state holding means is provided with a first spring toward the use position. Grip body urging means for urging the shield body, and shielding body urging means having a second spring for urging the shielding body toward the shielding position, and the lock piece and the lock engaging portion. An assist grip , wherein the grip body is lifted from a non-use position to a use position by releasing the engagement relationship . 請求項１に記載のアシストグリップを構成するアシストグリップ本体及び遮蔽体を取付けるための取付け部を形成したことを特徴とする車両用内装材。Vehicle interior material, characterized in that the forming mounting portions for mounting the assist grip main and shield constituting the assist grip according to claim 1.

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