JP4059134B2

JP4059134B2 - Cleaning composition

Info

Publication number: JP4059134B2
Application number: JP2003129553A
Authority: JP
Inventors: 正年齋藤; 直弥山戸
Original assignee: Ajinomoto Co Inc
Current assignee: Ajinomoto Co Inc
Priority date: 2003-05-07
Filing date: 2003-05-07
Publication date: 2008-03-12
Anticipated expiration: 2023-05-07
Also published as: CN1572279A; KR20040095728A; CN100408019C; KR101062626B1; JP2004331568A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リン酸エステル系界面活性剤と、Ｎ−アシル−α−アラニン又はその塩とを必須成分とする皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物に関する。本発明の洗浄剤組成物は、洗浄時における泡の立ち上がりが早く、泡量、泡の伸び、泡保持に優れ、すすぎ時における感触は、皮膚ならびに毛髪に対して残留感、きしみ感を与えず、乾燥後における感触は、皮膚に対してはシットリかつサッパリとした使用感を与え、毛髪に対しては、シットリ感を与えると同時に柔らかさと軽さを付与し得る洗浄剤組成物である。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、長鎖脂肪酸石鹸、リン酸エステル系界面活性剤に代表されるアニオン界面活性剤や、ベタイン型両性界面活性剤が、その泡量、洗浄力の高さから、皮膚又は毛髪用洗浄剤（組成物）における洗浄成分として使用されている。しかしながら、このような従来の洗浄剤（組成物）においては、皮膚に対しては、すすぎ時において残留感があり、あるいはきしみ感が強く、乾燥時においてはカサツキ感を与えるといった欠点があり、毛髪に対しては、すすぎ時において残留感があり、あるいはきしみ感が強く、乾燥時においてはパサツキ感が強く、髪がまとまりにくくなるなどといった欠点があった。
【０００３】
すすぎ時のきしみ緩和、コンディショニング効果付与等の目的でカチオン化セルロースのようなカチオン性高分子コンディショニング剤が洗浄剤に使用されているが、カチオン性高分子は、十分な効果を出すために大量に配合すると洗浄剤の泡質を劣化させ、またすすぎ時および乾燥後に残留感を感じさせるという問題があった。
【０００４】
また、グリセリン、プロピレングリコール、乳酸ソーダ等は保湿剤として知られているが、これらの保湿剤を単に洗浄剤に組み合わせただけの皮膚及び毛髪洗浄剤組成物においては、皮膚に対してシットリ感を十分に向上させることはできない。
【０００５】
下記特許文献１には、Ｎ−アシル−α−アラニン塩を配合した選択洗浄機能を有する洗浄剤組成物が開示されている。なお、該文献において「選択洗浄機能」とは、皮膚上の汚れ、不用な角質タンパク質及び皮脂線由来脂質をよく洗い落とし、かつ皮膚のバリヤ機能にとって必要なコレステロール、セラミド等の表皮細胞由来脂質を取りにくい性質と謳っている。しかし、本発明者等の研究によれば、該文献に具体的に開示されている洗浄剤組成物は、泡量、泡保持といった洗浄剤の基本性能が劣ったり、皮膚に対して、乾燥後のサッパリ感に劣るなどといった欠点を有するものであった。
【０００６】
下記特許文献２には、アルキロイルアルキルタウリン塩とリン酸エステル系界面活性剤とＮ−アシルアミノ酸塩とを含有する洗浄剤組成物が提案されている。Ｎ−アシルアミノ酸塩の具体例として、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミンが挙げられ、ラウリルリン酸ナトリウムとヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミンの配合例が開示されている。しかし、本発明者等の研究によれば、該文献に具体的に開示されている洗浄剤組成物は、泡の立ち上がりの早さや、泡量といった洗浄剤の基本性能に劣ることがあり、皮膚ならびに毛髪に対して残留感を与えることがあり、また乾燥後における感触は、皮膚に対して、十分なサッパリ感が得られない場合があり、毛髪に対しては、十分な柔らかさ及び軽さといった感触が得られない場合があり、十分に満足できるものではなかった。
【０００７】
下記特許文献３には、Ｎ−アシルアラニン塩と高級脂肪酸と界面活性剤とを含有する洗浄剤組成物が提案され、その中でラウロイルアラニンナトリウム２０ｗｔ％とラウリン酸ナトリウム５ｗｔ％、さらにはラウリルリン酸ナトリウム５ｗｔ％を配合した洗顔クリームの処方例が開示されている。しかし、本発明者等の研究によれば、かかる処方例の洗顔クリームは、所泡量と泡保持性に欠け、また皮膚に対して、乾燥後のサッパリ感に欠けるといった欠点を有するものであった。
【０００８】
下記特許文献４には、リン酸エステル系界面活性剤とアニオン界面活性剤とを含有する洗浄剤組成物が提案され、その中で、２−ヘキシルデシルリン酸カリウム塩とＮ−ラウロイル−β―アラニントリエタノールアミン塩とラウリン酸トリエタノールアミン塩の配合例が開示されている。しかし、本発明者等の研究によれば、かかる配合例の洗浄剤組成物は、泡の立ち上がりの早さといった洗浄剤の基本性能が劣る場合や、皮膚ならびに毛髪に対して残留感やきしみ感を与えることがあり、また乾燥後における感触は、皮膚に対して、十分なシットリ感が得られない場合があり、毛髪に対しては、十分なシットリ感と柔らかさ及び軽さといった感触が得られない場合があり、十分に満足できるものではなかった。
【０００９】
下記特許文献５には、リン酸エステル系界面活性剤と２級アミド型Ｎ−アシルアミノ酸型界面活性剤とを含有する洗浄剤組成物が提案され、その中で、ラウリルリン酸トリエタノールアミン塩とラウロイルグリシンナトリウム塩等との配合例が開示されている。しかし、本発明者等の研究によれば、かかる洗浄剤組成物は、泡の立ち上がりの早さや、皮膚ならびに毛髪に対して残留感やきしみ感を与えることがあり、また乾燥後における感触は、皮膚に対して、十分なシットリ感が得られない場合があり、毛髪に対しては、十分なシットリ感と、柔らかさ及び軽さといった感触が得られない場合があることがあり、十分に満足できるものではなかった。
【００１０】
【特許文献１】
特開２０００−２６５１９１号公報
【特許文献２】
特開平０４−１９８１２５号公報
【特許文献３】
特開平０８−００３５８５号公報
【特許文献４】
特開平０８−１６５２３５号公報
【特許文献５】
特開平０５−１５６２８６号公報
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような事情に鑑みなされたもので、洗浄時における泡の立ち上がりが早く、泡量、泡の伸び及び泡保持に優れ、すすぎ時における感触は、皮膚ならびに毛髪に対して残留感、きしみ感を与えず、乾燥後における感触は、皮膚に対してはシットリかつサッパリとした使用感を与え、毛髪に対しては、シットリ感を与えると同時に柔らかさと軽さを付与し得る洗浄剤組成物を提供することを目的する。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、鋭意研究の結果、リン酸エステル系界面活性剤（成分（Ａ））とＮ−アシル−α−アラニン又はその塩（成分（Ｂ））とを特定の配合量比で組み合わせることで、泡立ち、泡量、泡の伸び及び泡保持といた洗浄剤の基本性能と、すすぎ時及び乾燥後の皮膚又は／及び毛髪における優れた感触とを両立できることを見出し、本発明を完成するに到った。
【００１３】
すなわち、本発明は、
（１）（Ａ）リン酸エステル系界面活性剤と、（Ｂ）一般式（Ｉ）：
【００１４】
【化２】

【００１５】
（式中Ｒは、炭素数が８〜２６の飽和または不飽和のアシル基を表す。）
で表されるＮ−アシル−α−アラニン又はその塩とを少なくとも含有し、（Ａ）リン酸エステル系界面活性剤と（Ｂ）Ｎ−アシル−α−アラニン又はその塩との配合比率（（Ａ）／（Ｂ））が９９／１〜４０／６０（重量％比）であることを特徴とする皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物、
（２）（Ｂ）Ｎ−アシル−α−アラニン又はその塩が、Ｎ−アシル−Ｌ−アラニン又はその塩である、上記（１）記載の洗浄剤組成物、
（３）（Ｂ）Ｎ−アシル−α−アラニン又はその塩が、Ｎ−アシル−α−アラニンアルカリ金属塩である、上記（１）又は（２）記載の洗浄剤組成物、及び
（４）（Ｃ）長鎖脂肪酸又はその塩をさらに含有する、上記（１）〜（３）のいずれかに記載の洗浄剤組成物、に関する。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の洗浄剤組成物は、リン酸エステル系界面活性剤（成分（Ａ））とＮ−アシル−α−アラニン（成分（Ｂ））とを含むことが必須である。前記の特許文献等に記載されているように、洗浄剤の洗浄成分としてＮ−アシル中性アミノ酸（又はその塩）は種々のものが知られているが、本発明では、その中でもＮ−アシル−α−アラニン又はその塩を使用することが重要である。
【００１７】
すなわち、本発明は、かかるＮ−アシル−α−アラニン（塩）（成分（Ｂ））をリン酸エステル系界面活性剤（成分（Ａ））とともに、両者の配合比率（（Ａ）／（Ｂ））を９９／１〜４０／６０（重量％比）にして使用することで、泡立ち、泡量、泡の伸び及び泡保持といった洗浄剤の基本性能と、すすぎ時及び乾燥後の皮膚又は／及び毛髪における優れた感触とを両立できる洗浄剤組成物を達成したものである。
【００１８】
本発明で使用する成分（Ａ）のリン酸エステル系界面活性剤とは、リン酸と炭素原子数が８〜２２（好ましくは８〜１８）のアルコールとのエステル（モノ、ジ又はトリアルキルエステル）又は該エステル由来の誘導体よりなるリン酸エステル系界面活性剤である。ジ又はトリアルキルエステルにあっては、アルコール由来の２又は３個のアルキル基は、同一でも異なっていてもよく、また、モノ又はジアルキルエステルにあっては、未中和の酸タイプであっても、ナトリウム、カリウム、カルシウム等の金属若しくはトリエタノールアミン、アルギニン、リジン、コリン等の弱塩基等との塩であってもよい。また、当該リン酸エステル系界面活性剤はエチレンオキシド基が１〜２０モル付加されたものであってもよい。
【００１９】
当該リン酸エステル系界面活性剤はモノエステルまたはその塩が好ましく、その具体例としては、例えば、モノ−ラウリルリン酸ナトリウム、モノ−ラウリルリン酸ジエタノールアミン、モノ−ラウリルリン酸トリエタノールアミン、モノ−ラウリルリン酸カリウム、モノ−ミリスチルリン酸ナトリウム、モノ−ミリスチルリン酸カリウム、モノ−ミリスチルリン酸ジエタノールアミン、モノ−ミリスチルリン酸トリエタノールアミン等を挙げることができる。これらの中でも、モノ−ラウリルリン酸ナトリウム、モノ−ラウリルリン酸ジエタノールアミン、モノ−ラウリルリン酸トリエタノールアミン、モノ−ラウリルリン酸カリウムが特に好ましい。
【００２０】
当該リン酸エステル系界面活性剤（成分（Ａ））は１種または２種以上を併用できる。その配合量は目的とする製品（すなわち、洗浄剤組成物の具体的用途）により適宜決定され、特に制限されないが、組成物全体当たり０．１〜５０重量％が好ましく、特に好ましくは０．５〜３０重量％である。配合量が０．１重量％を下回る場合、泡量、泡の伸び、泡保持という洗浄剤の基本性能を低下させることがある。また配合量が５０重量％を超える場合は、すすぎ時に好ましくないきしみ感を与えたり、乾燥後のシットリとした感触が得られないことがある。
【００２１】
本発明で使用する成分（Ｂ）のＮ−アシル−α−アラニンまたはその塩は、前記一般式（Ｉ）で表される化合物または塩からなり、Ｎ−アシル−Ｄ−アラニン、Ｎ−アシル−Ｌ−アラニン（塩）、若しくはＮ−アシル−ＤＬ−アラニン（塩）であっても、又は、これらから選ばれる２種以上の混合体であってもよい。
【００２２】
式（Ｉ）中Ｒで示される炭素原子数が８〜２６の飽和または不飽和のアシル基は分岐でも直鎖でもよく、例えば、カプリロイル基、カプリノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基等が挙げられる。
【００２３】
本発明において、当該式（Ｉ）の化合物は、その式中のＲで表されるアシル基が同一である単一化合物であっても、該アシル基が異なる化合物の混合物であってもよい。かかる混合物としては、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油、パーム油脂肪酸等の天然より得られる混合物脂肪酸あるいは合成により得られる脂肪酸（分岐鎖脂肪酸を含む）由来のアシル基を有する化合物等が挙げられる。当該式（Ｉ）の化合物は、好ましくは式中Ｒは混合脂肪酸由来のアシル基であり、その場合、アシル基（すなわちＲ）の平均炭素原子数は８〜２６、好ましくは８〜１８であり、特に好ましい混合脂肪酸由来のアシル基はヤシ油脂肪酸由来のアシル基である。
【００２４】
式（Ｉ）の化合物の塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、２−アミノ−２−メチル−１−プロパノール、２−アミノ−２−メチル−１，３−プロパンジオールなどの有機アミン、アンモニア等の無機アミン、リジン、オルニチン、アルギニン等の塩基性アミノ酸等を塩基成分とする塩が挙げられる。当該塩においては製品形態の安定性等からアルカリ金属塩が好ましく、泡の伸びや泡保持といった観点からナトリウム塩が最も好ましい。
【００２５】
本発明において、成分（Ｂ）のＮ−アシル−α−アラニン又はその塩は、その入手しやすさから、Ｎ−アシル−ＤＬ−アラニン又はその塩、Ｎ−アシル−Ｌ−アラニン又はその塩が好ましく、Ｎ−アシル−Ｌ−アラニン又はその塩が特に好ましい。
【００２６】
また、洗浄剤組成物のすすぎ時の残留感の少なさ等の観点から、Ｎ−アシル−Ｌ−アラニン又はその塩を使用するのが好ましい。
【００２７】
式（Ｉ）の化合物又はその塩の具体例としては、例えば、Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−ＤＬ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−Ｌ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−ＤＬ−アラニンカリウム塩、Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−Ｌ−アラニンカリウム塩、Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−ＤＬ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−Ｌ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−ＤＬ−アラニンリジン塩、Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−Ｌ−アラニンリジン塩、Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−ＤＬ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−Ｌ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−ラウロイル−ＤＬ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−ラウロイル−ＤＬ−アラニンカリウム塩、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−アラニンカリウム塩、Ｎ−ラウロイル−ＤＬ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−ラウロイル−ＤＬ−アラニンリジン塩、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−アラニンリジン塩、Ｎ−ラウロイル−ＤＬ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−ミリストイル−ＤＬ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−ミリストイル−Ｌ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−ミリストイル−ＤＬ−アラニンカリウム塩、Ｎ−ミリストイル−Ｌ−アラニンカリウム塩、Ｎ−ミリストイル−ＤＬ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−ミリストイル−Ｌ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−ミリストイル−ＤＬ−アラニンリジン塩、Ｎ−ミリストイル−Ｌ−アラニンリジン塩、Ｎ−ミリストイル−ＤＬ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−ミリストイル−Ｌ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−パルミトイル−ＤＬ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−パルミトイル−Ｌ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−パルミトイル−ＤＬ−アラニンカリウム塩、Ｎ−パルミトイル−Ｌ−アラニンカリウム塩、Ｎ−パルミトイル−ＤＬ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−パルミトイル−Ｌ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−パルミトイル−ＤＬ−アラニンリジン塩、Ｎ−パルミトイル−Ｌ−アラニンリジン塩、Ｎ−パルミトイル−ＤＬ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−パルミトイル−Ｌ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−ステアロイル−ＤＬ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−ステアロイル−Ｌ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−ステアロイル−ＤＬ−アラニンカリウム塩、Ｎ−ステアロイル−Ｌ−アラニンカリウム塩、Ｎ−ステアロイル−ＤＬ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−ステアロイル−Ｌ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−ステアロイル−ＤＬ−アラニンリジン塩、Ｎ−ステアロイル−Ｌ−アラニンリジン塩、Ｎ−ステアロイル−ＤＬ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−ステアロイル−Ｌ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−ステアロイル−ＤＬ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−ステアロイルＬ−アラニンナトリウム塩、Ｎ−ステアロイル−ＤＬ−アラニンカリウム塩、Ｎ−ステアロイル−Ｌ−アラニンカリウム塩、Ｎ−ステアロイル−ＤＬ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−ステアロイル−Ｌ−アラニントリエタノールアミン塩、Ｎ−ステアロイル−ＤＬ−アラニンリジン塩、Ｎ−ステアロイル−Ｌ−アラニンリジン塩、Ｎ−ステアロイル−ＤＬ−アラニンアルギニン塩、Ｎ−ステアロイル−Ｌ−アラニンアルギニン塩等が挙げられる。これらの中でもアシル基がヤシ油脂肪酸アシルタイプのものが好ましく、特に好ましくはＮ−ヤシ油脂肪酸アシル−Ｌ−アラニンナトリウム塩である。
【００２８】
本発明において、成分（Ｂ）のＮ−アシル−α−アラニン又はその塩は、１種を用いても２種以上を併用してもよく、その配合量は目的とする製品（すなわち、洗浄剤組成物の具体的用途）により適宜決定でき、特に制限されないが、組成物全体当り通常０．０３〜５０重量％、好ましくは０．１〜３０重量％、より好ましくは１．０〜２５重量％である。
【００２９】
本発明に洗浄剤組成物においては、前記したように、成分（Ａ）のリン酸エステル系界面活性剤と成分（Ｂ）のＮ−アシル−α−アラニン又はその塩との配合比率が９９／１〜４０／６０（重量％比）であることが重要である。この配合比率を離れて、成分（Ａ）の割合が多くなると、泡の立ち上がりの早さといった、洗浄剤の基本性能が劣ったり、皮膚に対しては、乾燥後のシットリ感、毛髪に対しては、乾燥後のシットリ感や毛髪の柔らかさ及び軽さといった点で劣ることがあり、一方、成分（Ｂ）の割合が多くなると、泡量や泡保持といった洗浄剤の基本性能が劣ったり、皮膚に対しては乾燥後のサッパリ感に劣ることがある。
【００３０】
本発明において、成分（Ａ）と成分（Ｂ）の配合比率（（Ａ）／（Ｂ））は好ましくは９９／１〜５０／５０（重量％比）であり、より好ましくは９０／１０〜７５／２５（重量％比）、とりわけ好ましくは８５／１５〜７５／２５（重量％比）である。
【００３１】
本発明で使用される成分（Ｃ）の長鎖脂肪酸又はその塩は、直鎖若しくは分岐鎖状の飽和若しくは不飽和脂肪酸又はその塩であって、炭素原子数が同一の単一化合物又は炭素原子数が異なる化合物の混合物よりなる、所謂、高級脂肪酸石鹸類である。塩の塩基成分としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、２−アミノ−２−メチル−１−プロパノール、２−アミノ−２−メチル−１，３−プロパンジオールなどの有機アミン、アンモニア等の無機アミン、リジン、オルニチン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸等を挙げることができる。当該長鎖脂肪酸又はその塩において、炭素原子数が同一の単一化合物である場合の炭素原子数は８〜２６が好ましく、特に好ましくは８〜１８であり、また、炭素原子数が異なる化合物の混合物である場合の平均炭素原子数は８〜２６が好ましく、特に好ましくは８〜１８である。当該長鎖脂肪酸又はその塩の好ましい具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、牛脂脂肪酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等やこれらの塩が挙げられ、中でもラウリン酸（塩）、ミリスチン酸（塩）、パルミチン酸（塩）、ステアリン酸（塩）、ヤシ油脂肪酸（塩）が好ましい。
【００３２】
本発明の洗浄剤組成物においては、成分（Ａ）及び成分（Ｂ）とともに、成分（Ｃ）が併用されることにより、特に泡の立ち上がり、泡保持といった洗浄剤の基本性能がより一層向上するとともに、皮膚や毛髪におけるすすぎ時の残留感をより一層低減することができる。
【００３３】
該成分（Ｃ）の長鎖脂肪酸またはその塩は１種を用いても２種以上を併用してもよく、その配合量は目的とする製品（すなわち、洗浄剤組成物の具体的用途）により適宜決定され、特に制限されないが、通常、組成物全体あたり０．１〜６０重量％、好ましくは０．５〜３０重量％、さらに好ましくは１〜３０重量％である。
【００３４】
本発明の洗浄剤組成物には、本発明の目的
（効果）を阻害しない範囲内において通常化粧料に用いられる油剤、粉体（顔料、色素、樹脂）、フッ素化合物、樹脂、粘剤、高分子、防腐剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、多価アルコール、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、抗菌剤、制汗剤、キレート剤、中和剤、ｐＨ調整剤等の成分を同時に配合することができる。
【００３５】
本発明の洗浄剤組成物は、弱酸性から弱アルカリ性まで広範囲の組成物に調製して使用できるが、皮膚への刺激の低さ等の観点からｐＨ５．０〜８．０が好ましい。
【００３６】
本発明の洗浄剤組成物の剤型（形態）は、特に制限はなく、液体状、ペースト状、ゲル状、固体状、粉末状等に任意の剤型（形態）とすることができるが、泡立ちの速さ等の観点から、液体状であるのが好ましい。
【００３７】
本発明の洗浄剤組成物は、シャンプー、コンディショニングシャンプー等の各種毛髪洗浄剤及び洗顔料、メイク落とし、クレンジングクリーム、ボディシャンプー、ハンドソープ、固形石鹸、シェービングフォーム、ひげ剃り用クリーム等の各種皮膚洗浄剤として使用でき、また、歯磨き等としても使用できる。
【００３８】
【実施例】
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【００３９】
製造例１（Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−Ｌ−アラニンナトリウム塩の合成）
Ｌ−アラニン３０．０ｇに水１６７ｇを加え、ｐＨ１０．９８〜１１．０２、反応温度３３〜３７℃を保持しながら、ヤシ油脂肪酸クロライド７３．６８ｇと２７ｗｔ％-ＮａＯＨ水溶液を攪拌しながら１時間かけて同時に滴下した。１時間熟成後、反応液を昇温し、７５ｗｔ％硫酸を添加してｐＨを２．０に調整した。さらに８０℃まで昇温し、約１０分間攪拌したのち、１０分間静置したところ有機層と水層とに分層したので、水層約２００ｇを容器の下部より除去した。残った有機層に熱水を加え、再び８０℃とした後、１０分攪拌し、１０分間静置し、分層した水層を除去して有機層を得た。有機層に２７％水酸化ナトリウム水溶液および水を加え、ｐＨ６．８となるように調整し、目的物（Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−Ｌ−アラニンナトリウム塩）を得た。
【００４０】
製造例２（Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−ＤＬ−アラニンナトリウム塩の合成）
Ｌ−アラニンの代わりに、ＤＬ−アラニンを使用した以外は、上記製造例１と同様にして、目的物（Ｎ−ヤシ油脂肪酸アシル−Ｌ−アラニンナトリウム塩）を得た。
【００４１】
下記の表１に示す組成の洗浄剤組成物（実施例１〜６、比較例１〜５）を調製し、以下の評価試験を行った。なお、表記載の各配合成分の量（表中の数値）は組成物全体（残余の水を含む）を１００とした時の重量分率（％）である。
【００４２】
［評価試験］
▲１▼泡の立ち上がり、泡量、泡の伸び及び泡保持等の洗浄剤としての基本性能の評価
５名の専門パネラーによる手洗い評価で行った。評価は下記採点表から換算される平均点が４．１以上の場合を◎、３．５〜４．０を〇、３．０〜３．４を▲、２．９以下を×とした。
【００４３】
（泡の立ち上がり）
５：早い
４：やや早い
３：普通
２：やや遅い
１：遅い
【００４４】
（泡量）
５：豊富
４：やや豊富
３：普通
２：やや不足
１：不足
【００４５】
（泡の伸び）
５：良好
４：やや良好
３：普通
２：やや好ましくない
１：好ましくない
【００４６】
（泡保持）
５：良好
４：やや良好
３：普通
２：やや好ましくない
１：好ましくない
【００４７】
▲２▼手洗い試験及び毛髪洗浄試験による官能評価
手洗い試験では、すすぎ時の残留感ときしみ感、乾燥後のシットリ感とサッパリ感を評価した。
毛髪洗浄試験では、すすぎ時の残留感ときしみ感、乾燥後のシットリ感並びに柔らかさ及び軽さ（柔らかさ＆軽さ）を５名の専門パネラーが評価した。
評価は１点（悪い）〜５点（良好）の５段階で評価し、５名の平均点を算出して、平均点が４．１以上を◎、３．５〜４．０を○、３．０〜３．４を▲、２．９以下を×として評価した。
【００４８】
【表１】

【００４９】
表中、*1：「アミソフト」CS-22 味の素社製
*2：「ソイポン」SC 川研ファインケミカル社製
*3：「アラノン」ACE 川研ファインケミカル社製
【００５０】
表１からわかるように、実施例の洗浄剤組成物は泡の基本性能の全ての項目（泡の立ち上がり、泡量、泡の伸び、泡保持）において良好であり、すすぎ時における感触は、皮膚ならびに毛髪に対して残留感、きしみ感を与えず、乾燥後における感触は、皮膚に対してはシットリかつサッパリとした使用感を与え、毛髪に対しては、シットリ感を与えると同時に柔らかさと軽さを与えることが分かる。
【００５１】
実施例７、８
下記の表に示す処方で常法に従って得られる洗顔フォーム（実施例７）及びボディシャンプー（実施例８）は、いずれも泡の立ち上がり、泡量、泡の伸び及び泡保持からなる基本性能は良好で、しかも、使用感においても優れるものである。
【００５２】
【表２】

【００５３】
【表３】

【００５４】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明によれば、洗浄時における泡の立ち上がりが早く、泡量、泡の伸び、泡保持に優れ、しかも、すすぎ時における感触は、皮膚ならびに毛髪に対して残留感、きしみ感を与えず、かつ、乾燥後における感触は、皮膚に対してはシットリかつサッパリとした使用感を与え、毛髪に対してはシットリ感を与えると同時に柔らかさと軽さを与え得る洗浄剤組成物を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cleansing composition for skin or hair comprising a phosphate ester-based surfactant and N-acyl-α-alanine or a salt thereof as essential components. The cleaning composition of the present invention has a quick rise of foam at the time of washing, is excellent in the amount of foam, foam elongation, and foam retention, and feel at the time of rinsing does not give a residual feeling or squeaky feeling to the skin and hair. The feeling after drying is a detergent composition that can give a soft and refreshing feeling to the skin and give the hair a soft feeling and at the same time softness and lightness.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, alkyl sulfate ester salts, polyoxyethylene alkyl ether sulfates, long chain fatty acid soaps, anionic surfactants typified by phosphate ester surfactants, betaine-type amphoteric surfactants, Because of its high detergency, it is used as a cleaning component in skin or hair cleaning agents (compositions). However, such a conventional cleaning agent (composition) has a defect that the skin has a residual feeling when rinsing, or a strong squeak feeling, and a dry feeling when dry. In contrast, there is a drawback that there is a feeling of persistence when rinsing or a feeling of squeak is strong, and a feeling of crispness is strong when drying, making it difficult to bundle hair.
[0003]
Cationic polymer conditioning agents such as cationized cellulose are used in detergents for the purpose of reducing squeaking during rinsing and imparting conditioning effects, but cationic polymers are used in large quantities to produce sufficient effects. When blended, there is a problem that the foam quality of the cleaning agent is deteriorated and a residual feeling is felt at the time of rinsing and after drying.
[0004]
In addition, glycerin, propylene glycol, sodium lactate and the like are known as moisturizers, but in skin and hair cleansing compositions in which these moisturizing agents are simply combined with a cleansing agent, the skin feels tight. It cannot be improved sufficiently.
[0005]
Patent Document 1 below discloses a cleaning composition having a selective cleaning function in which an N-acyl-α-alanine salt is blended. In this document, “selective cleaning function” means that skin dirt, unnecessary keratin protein and sebum-derived lipid are thoroughly washed out, and lipids derived from epidermal cells such as cholesterol and ceramide necessary for the barrier function of the skin are removed. It is said to be difficult. However, according to the study by the present inventors, the cleaning composition specifically disclosed in the literature is inferior in the basic performance of the cleaning agent such as the amount of foam and foam retention, It has the disadvantage of being inferior in the refreshing feeling.
[0006]
Patent Document 2 listed below proposes a detergent composition containing an alkyloylalkyltaurine salt, a phosphate ester surfactant, and an N-acylamino acid salt. Specific examples of the N-acyl amino acid salt include coconut oil fatty acid acylglutamate triethanolamine, and a blending example of sodium lauryl phosphate and coconut oil fatty acid acylglutamate triethanolamine is disclosed. However, according to the study by the present inventors, the detergent composition specifically disclosed in the literature may be inferior to the basic performance of the detergent such as the speed of foam rise and the amount of foam. In addition, it may give a residual feeling to the hair, and the touch after drying may not provide a sufficient refreshing feeling to the skin, and the hair is sufficiently soft and light. Such a feeling may not be obtained, and it was not fully satisfactory.
[0007]
Patent Document 3 below proposes a detergent composition containing an N-acylalanine salt, a higher fatty acid, and a surfactant, among which sodium lauroylalanine 20 wt%, sodium laurate 5 wt%, and further lauryl phosphorus. An example of a facial cream formulation containing 5 wt% sodium acid salt is disclosed. However, according to the study by the present inventors, the face-washing cream of such a prescription example has the disadvantages that it lacks the amount of foam and foam retention and lacks the refreshing feeling after drying against the skin. It was.
[0008]
Patent Document 4 listed below proposes a detergent composition containing a phosphate ester surfactant and an anionic surfactant, and among them, 2-hexyldecyl phosphate potassium salt and N-lauroyl-β- A blending example of alanine triethanolamine salt and lauric acid triethanolamine salt is disclosed. However, according to the study by the present inventors, the cleaning composition of such a formulation example is inferior in the basic performance of the cleaning agent, such as the speed of foam rise, and the residual feeling and squeaky feeling on the skin and hair. In addition, the feeling after drying may not give a sufficient tight feeling to the skin, and the hair feels a sufficient tight feeling and softness and lightness. In some cases, it was not satisfactory.
[0009]
The following Patent Document 5 proposes a detergent composition containing a phosphate ester surfactant and a secondary amide type N-acylamino acid type surfactant, and among them, lauryl phosphate triethanolamine salt A blending example of sodium and lauroylglycine sodium salt is disclosed. However, according to the study by the present inventors, such a detergent composition may give rise to the foam, and the skin and hair may have a residual feeling and squeaky feeling. You may not be able to get enough tightness on the skin, and you may not get enough tightness and feel such as softness and lightness on your hair. It wasn't possible.
[0010]
[Patent Document 1]
JP 2000-265191 A
[Patent Document 2]
Japanese Unexamined Patent Publication No. 04-198125
[Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 08-003585
[Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 08-165235
[Patent Document 5]
Japanese Patent Laid-Open No. 05-156286
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the circumstances as described above, and the rising of the foam at the time of washing is quick, the foam amount, the elongation of the foam and the foam retention are excellent, and the feeling at the time of rinsing remains on the skin and hair. A feeling that does not give a feeling of squeakiness, crispness, and a feeling after drying gives a soft and refreshing feeling to the skin, and gives hair a feeling of softness and lightness as well as softness and lightness. It aims at providing an agent composition.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
As a result of earnest research, the present inventors combine a phosphate ester surfactant (component (A)) with N-acyl-α-alanine or a salt thereof (component (B)) at a specific blending ratio. Thus, it is found that the basic performance of the detergent, which is foaming, foam amount, foam elongation and foam retention, and excellent feel on the skin and / or hair after rinsing and after drying can be achieved, and the present invention is completed. It reached.
[0013]
That is, the present invention
(1) (A) Phosphate ester surfactant and (B) general formula (I):
[0014]
[Chemical 2]

[0015]
(In the formula, R represents a saturated or unsaturated acyl group having 8 to 26 carbon atoms.)
N-acyl-α-alanine or a salt thereof represented by formula (A): a blending ratio of (A) a phosphate ester surfactant and (B) N-acyl-α-alanine or a salt thereof (( A) / (B)) is 99/1 to 40/60 (weight% ratio), a cleansing composition for skin or hair,
(2) The detergent composition according to (1) above, wherein (B) N-acyl-α-alanine or a salt thereof is N-acyl-L-alanine or a salt thereof,
(3) The detergent composition according to (1) or (2) above, wherein (B) N-acyl-α-alanine or a salt thereof is an N-acyl-α-alanine alkali metal salt, and
(4) The cleaning composition according to any one of (1) to (3), further comprising (C) a long-chain fatty acid or a salt thereof.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The cleaning composition of the present invention must contain a phosphate ester surfactant (component (A)) and N-acyl-α-alanine (component (B)). As described in the above-mentioned patent documents and the like, various N-acyl neutral amino acids (or salts thereof) are known as a cleaning component of a cleaning agent. It is important to use α-alanine or a salt thereof.
[0017]
That is, in the present invention, the N-acyl-α-alanine (salt) (component (B)) is mixed with the phosphate ester surfactant (component (A)), and the blending ratio of both ((A) / (B )) Is used at 99/1 to 40/60 (weight% ratio), so that the basic performance of the cleaning agent such as foaming, foam amount, foam elongation and foam retention, and the skin or / In addition, the present invention has achieved a detergent composition that can achieve both excellent feel in hair and hair.
[0018]
The component (A) phosphate surfactant used in the present invention is an ester (mono, di or trialkyl ester) of phosphoric acid and an alcohol having 8 to 22 (preferably 8 to 18) carbon atoms. ) Or a phosphate ester surfactant comprising a derivative derived from the ester. In the di- or trialkyl ester, the two or three alkyl groups derived from the alcohol may be the same or different, and in the mono- or dialkyl ester, it is an unneutralized acid type. Alternatively, it may be a salt with a metal such as sodium, potassium or calcium or a weak base such as triethanolamine, arginine, lysine or choline. In addition, the phosphate ester surfactant may have 1 to 20 moles of ethylene oxide group added thereto.
[0019]
The phosphate ester-based surfactant is preferably a monoester or a salt thereof. Specific examples thereof include, for example, sodium mono-lauryl phosphate, diethanolamine mono-lauryl phosphate, triethanolamine mono-lauryl phosphate, mono- Examples include potassium lauryl phosphate, sodium mono-myristyl phosphate, potassium mono-myristyl phosphate, diethanolamine mono-myristyl phosphate, and triethanolamine mono-myristyl phosphate. Among these, sodium mono-lauryl phosphate, diethanolamine mono-lauryl phosphate, triethanolamine mono-lauryl phosphate, and potassium mono-lauryl phosphate are particularly preferable.
[0020]
The said phosphate ester type surfactant (component (A)) can use together 1 type (s) or 2 or more types. The blending amount is appropriately determined depending on the target product (that is, the specific use of the detergent composition), and is not particularly limited, but is preferably 0.1 to 50% by weight, particularly preferably 0.5% based on the total composition. ~ 30% by weight. When the blending amount is less than 0.1% by weight, the basic performance of the cleaning agent such as foam amount, foam elongation, and foam retention may be lowered. On the other hand, when the blending amount exceeds 50% by weight, an unpleasant squeaky sensation may be imparted at the time of rinsing, or a tight feel after drying may not be obtained.
[0021]
The component (B) N-acyl-α-alanine or a salt thereof used in the present invention comprises the compound or salt represented by the general formula (I), and includes N-acyl-D-alanine, N-acyl- It may be L-alanine (salt), N-acyl-DL-alanine (salt), or a mixture of two or more selected from these.
[0022]
The saturated or unsaturated acyl group having 8 to 26 carbon atoms represented by R in the formula (I) may be branched or straight chain. For example, capryloyl group, caprinoyl group, lauroyl group, myristoyl group, palmitoyl group, stearoyl Group, oleoyl group and the like.
[0023]
In the present invention, the compound of the formula (I) may be a single compound having the same acyl group represented by R in the formula or a mixture of compounds having different acyl groups. Examples of such a mixture include coconut oil fatty acid, beef tallow fatty acid, hydrogenated beef tallow fatty acid, castor oil fatty acid, olive oil, palm oil fatty acid and other naturally derived mixed fatty acids or synthetically obtained fatty acids (including branched chain fatty acids). And the like. The compound of formula (I) is preferably wherein R is an acyl group derived from a mixed fatty acid, in which case the acyl group (ie R) has an average number of carbon atoms of 8 to 26, preferably 8 to 18. Particularly preferred acyl groups derived from mixed fatty acids are those derived from coconut oil fatty acids.
[0024]
Salts of the compound of formula (I) include alkali metals such as sodium and potassium, alkaline earth metals such as magnesium and calcium, monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, 2-amino-2-methyl-1-propanol And salts containing a basic component such as an organic amine such as 2-amino-2-methyl-1,3-propanediol, an inorganic amine such as ammonia, a basic amino acid such as lysine, ornithine, and arginine. In the salt, an alkali metal salt is preferable from the viewpoint of stability of the product form, and a sodium salt is most preferable from the viewpoint of foam elongation and foam retention.
[0025]
In the present invention, N-acyl-α-alanine or a salt thereof as the component (B) can be obtained from N-acyl-DL-alanine or a salt thereof, N-acyl-L-alanine or a salt thereof because of its availability. N-acyl-L-alanine or a salt thereof is particularly preferable.
[0026]
Moreover, it is preferable to use N-acyl-L-alanine or its salt from viewpoints, such as little residual feeling at the time of rinse of a cleaning composition.
[0027]
Specific examples of the compound of formula (I) or a salt thereof include, for example, N-coconut oil fatty acid acyl-DL-alanine sodium salt, N-coconut oil fatty acid acyl-L-alanine sodium salt, N-coconut oil fatty acid acyl- DL-alanine potassium salt, N-coconut oil fatty acid acyl-L-alanine potassium salt, N-coconut oil fatty acid acyl-DL-alanine triethanolamine salt, N-coconut oil fatty acid acyl-L-alanine triethanolamine salt, N -Coconut oil fatty acid acyl-DL-alanine lysine salt, N-coconut oil fatty acid acyl-L-alanine lysine salt, N-coconut oil fatty acid acyl-DL-alanine arginine salt, N-coconut oil fatty acid acyl-L-alanine arginine salt N-lauroyl-DL-alanine sodium salt, N-lauroyl-L-alanine sodium salt, N-lauro Ru-DL-alanine potassium salt, N-lauroyl-L-alanine potassium salt, N-lauroyl-DL-alanine triethanolamine salt, N-lauroyl-L-alanine triethanolamine salt, N-lauroyl-DL-alanine lysine Salt, N-lauroyl-L-alanine lysine salt, N-lauroyl-DL-alanine arginine salt, N-lauroyl-L-alanine arginine salt, N-myristoyl-DL-alanine sodium salt, N-myristoyl-L-alanine sodium Salt, N-myristoyl-DL-alanine potassium salt, N-myristoyl-L-alanine potassium salt, N-myristoyl-DL-alanine triethanolamine salt, N-myristoyl-L-alanine triethanolamine salt, N-myristoyl- DL-alanine lysine N-myristoyl-L-alanine lysine salt, N-myristoyl-DL-alanine arginine salt, N-myristoyl-L-alanine arginine salt, N-palmitoyl-DL-alanine sodium salt, N-palmitoyl-L-alanine sodium salt N-palmitoyl-DL-alanine potassium salt, N-palmitoyl-L-alanine potassium salt, N-palmitoyl-DL-alanine triethanolamine salt, N-palmitoyl-L-alanine triethanolamine salt, N-palmitoyl-DL -Alanine lysine salt, N-palmitoyl-L-alanine lysine salt, N-palmitoyl-DL-alanine arginine salt, N-palmitoyl-L-alanine arginine salt, N-stearoyl-DL-alanine sodium salt, N-stearoyl-L -Alanine Sodium salt, N-stearoyl-DL-alanine potassium salt, N-stearoyl-L-alanine potassium salt, N-stearoyl-DL-alanine triethanolamine salt, N-stearoyl-L-alanine triethanolamine salt, N-stearoyl -DL-alanine lysine salt, N-stearoyl-L-alanine lysine salt, N-stearoyl-DL-alanine arginine salt, N-stearoyl-L-alanine arginine salt, N-stearoyl-DL-alanine sodium salt, N-stearoyl L-alanine sodium salt, N-stearoyl-DL-alanine potassium salt, N-stearoyl-L-alanine potassium salt, N-stearoyl-DL-alanine triethanolamine salt, N-stearoyl-L-alanine triethanolamine salt, - stearoyl -DL- alanine lysine salts, N- stearoyl -L- alanine lysine salts, N- stearoyl -DL- alanine arginine salt, N- stearoyl -L- alanine arginine salts. Among these, those having an acyl group of coconut oil fatty acid acyl type are preferable, and N-coconut oil fatty acid acyl-L-alanine sodium salt is particularly preferable.
[0028]
In the present invention, N-acyl-α-alanine or a salt thereof as component (B) may be used singly or in combination of two or more, and the blending amount thereof is the target product (ie, detergent) It can be appropriately determined depending on the specific use of the composition, and is not particularly limited, but is generally 0.03 to 50% by weight, preferably 0.1 to 30% by weight, more preferably 1.0 to 25% by weight based on the whole composition It is.
[0029]
In the cleaning composition of the present invention, as described above, the blending ratio of the phosphate ester surfactant of component (A) and N-acyl-α-alanine of component (B) or a salt thereof is 99 / It is important that it is 1-40 / 60 (weight% ratio). If the ratio of the component (A) is increased apart from this blending ratio, the basic performance of the cleaning agent, such as the speed of rising of the foam, is inferior. May be inferior in terms of the feeling of tightness after drying and the softness and lightness of the hair. On the other hand, if the proportion of the component (B) increases, the basic performance of the cleaning agent such as the amount of foam and foam retention may be inferior, It may be inferior to the refreshing feeling after drying on the skin.
[0030]
In the present invention, the blending ratio of component (A) to component (B) ((A) / (B)) is preferably 99/1 to 50/50 (weight% ratio), more preferably 90/10 to 10/10. 75/25 (weight% ratio), particularly preferably 85/15 to 75/25 (weight% ratio).
[0031]
The long chain fatty acid of component (C) or a salt thereof used in the present invention is a linear or branched saturated or unsaturated fatty acid or salt thereof, and is a single compound or carbon atom having the same number of carbon atoms These are so-called higher fatty acid soaps composed of a mixture of compounds having different numbers. Base components of the salt include alkali metals such as sodium and potassium, alkaline earth metals such as magnesium and calcium, monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, 2-amino-2-methyl-1-propanol, 2-amino Examples thereof include organic amines such as -2-methyl-1,3-propanediol, inorganic amines such as ammonia, basic amino acids such as lysine, ornithine, and arginine. In the long chain fatty acid or a salt thereof, the number of carbon atoms in the case of a single compound having the same number of carbon atoms is preferably from 8 to 26, particularly preferably from 8 to 18, and In the case of a mixture, the average number of carbon atoms is preferably from 8 to 26, particularly preferably from 8 to 18. Preferred specific examples of the long chain fatty acid or a salt thereof include lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, coconut oil fatty acid, hydrogenated beef tallow fatty acid, palm oil fatty acid, hydrogenated palm oil fatty acid, safflower oil fatty acid, tallow fatty acid , Behenic acid, oleic acid, isostearic acid, etc. and salts thereof, among which lauric acid (salt), myristic acid (salt), palmitic acid (salt), stearic acid (salt), coconut oil fatty acid (salt) preferable.
[0032]
In the cleaning composition of the present invention, the basic performance of the cleaning agent such as rising of bubbles and retention of bubbles is further improved by using the component (C) together with the components (A) and (B). At the same time, it is possible to further reduce the residual feeling when rinsing skin and hair.
[0033]
The component (C) long-chain fatty acid or salt thereof may be used singly or in combination of two or more, and the blending amount depends on the intended product (that is, the specific use of the detergent composition). Although it is determined appropriately and is not particularly limited, it is usually 0.1 to 60% by weight, preferably 0.5 to 30% by weight, and more preferably 1 to 30% by weight based on the whole composition.
[0034]
The cleaning composition of the present invention includes the object of the present invention.
Oils, powders (pigments, dyes, resins), fluorine compounds, resins, adhesives, polymers, preservatives, fragrances, UV absorbers, moisturizers, etc. Components such as polyhydric alcohols, physiologically active ingredients, salts, solvents, antioxidants, antibacterial agents, antiperspirants, chelating agents, neutralizing agents, and pH adjusters can be blended at the same time.
[0035]
The detergent composition of the present invention can be prepared and used in a wide range of compositions from weakly acidic to weakly alkaline, but pH 5.0 to 8.0 is preferable from the viewpoint of low irritation to the skin and the like.
[0036]
The dosage form (form) of the cleaning composition of the present invention is not particularly limited, and can be any dosage form (form) in liquid form, paste form, gel form, solid form, powder form, etc. From the viewpoint of foaming speed and the like, it is preferably liquid.
[0037]
The cleaning composition of the present invention includes various hair cleaning agents such as shampoos and conditioning shampoos and facial cleansers, makeup removers, cleansing creams, body shampoos, hand soaps, solid soaps, shaving foams, shaving creams, and various skin cleansers. It can be used as an agent, and can also be used as a toothpaste.
[0038]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example demonstrates this invention still in detail, this invention is not limited to a following example.
[0039]
Production Example 1 (Synthesis of N-coconut oil fatty acid acyl-L-alanine sodium salt)
167 g of water was added to 30.0 g of L-alanine, and while maintaining pH 10.98 to 11.02 and reaction temperature 33 to 37 ° C., 73.68 g of coconut oil fatty acid chloride and 27 wt% NaOH aqueous solution were stirred for 1 hour. It was dripped at the same time. After aging for 1 hour, the temperature of the reaction solution was raised, and 75 wt% sulfuric acid was added to adjust the pH to 2.0. The temperature was further raised to 80 ° C., stirred for about 10 minutes, and allowed to stand for 10 minutes. As a result, the organic layer and the aqueous layer were separated, and about 200 g of the aqueous layer was removed from the lower part of the container. Hot water was added to the remaining organic layer to reach 80 ° C., and the mixture was stirred for 10 minutes and allowed to stand for 10 minutes. The separated aqueous layer was removed to obtain an organic layer. A 27% aqueous sodium hydroxide solution and water were added to the organic layer to adjust the pH to 6.8 to obtain the desired product (N-coconut oil fatty acid acyl-L-alanine sodium salt).
[0040]
Production Example 2 (Synthesis of N-coconut oil fatty acid acyl-DL-alanine sodium salt)
The target product (N-coconut oil fatty acid acyl-L-alanine sodium salt) was obtained in the same manner as in Production Example 1 except that DL-alanine was used instead of L-alanine.
[0041]
Cleaning compositions (Examples 1 to 6, Comparative Examples 1 to 5) having the compositions shown in Table 1 below were prepared, and the following evaluation tests were performed. In addition, the quantity (numerical value in a table | surface) of each compounding component described in a table | surface is a weight fraction (%) when the whole composition (including residual water) is set to 100.
[0042]
[Evaluation test]
(1) Evaluation of basic performance as a cleaning agent such as foam rise, foam volume, foam elongation and foam retention
The evaluation was performed by hand washing by five specialist panelists. In the evaluation, the case where the average score converted from the following scoring table was 4.1 or more was marked with ◎, 3.5 to 4.0 was marked with ○, 3.0 to 3.4 was marked with ▲, and 2.9 or less was marked with ×.
[0043]
(Rise of bubbles)
5: Fast
4: Slightly faster
3: Normal
2: Slightly slow
1: Slow
[0044]
(Bubble amount)
5: Abundant
4: Slightly abundant
3: Normal
2: Slightly lacking
1: Insufficient
[0045]
(Bubble growth)
5: Good
4: Slightly good
3: Normal
2: Somewhat unfavorable
1: not preferred
[0046]
(Foam retention)
5: Good
4: Slightly good
3: Normal
2: Somewhat unfavorable
1: not preferred
[0047]
(2) Sensory evaluation by hand washing test and hair washing test
In the hand-washing test, a residual feeling and a squeaking feeling at the time of rinsing, and a tight feeling and a refreshing feeling after drying were evaluated.
In the hair washing test, five expert panelists evaluated the residual feeling and squeaking feeling during rinsing, the tight feeling after drying, and the softness and lightness (softness & lightness).
Evaluation is made in 5 stages from 1 point (bad) to 5 points (good), the average score of 5 people is calculated, the average score is 4.1 or more, ◎, 3.5-4.0 is ○, The evaluation was evaluated with 3.0 to 3.4 as ▲, and 2.9 or less as x.
[0048]
[Table 1]

[0049]
* 1: “Amisoft” CS-22 manufactured by Ajinomoto Co., Inc.
* 2: "Soipon" SC manufactured by Kawaken Fine Chemicals
* 3: “Alanon” ACE made by Kawaken Fine Chemicals
[0050]
As can be seen from Table 1, the cleaning compositions of the examples are good in all items of the basic performance of the foam (foam rise, foam amount, foam elongation, foam retention), and the feel during rinsing is the skin In addition, the hair feels no residual and squeaky, and the feel after drying gives the skin a soft and refreshing feeling of use, while the hair gives a soft feel and at the same time softness and lightness. You can see that
[0051]
Examples 7 and 8
The facial cleansing foam (Example 7) and body shampoo (Example 8) obtained according to the conventional method with the formulations shown in the following table are all good in basic performance consisting of foam rise, foam amount, foam elongation and foam retention. And it is excellent also in a usability | use_condition.
[0052]
[Table 2]

[0053]
[Table 3]

[0054]
【The invention's effect】
As is clear from the above explanation, according to the present invention, the rising of the foam at the time of washing is quick, the foam amount, the elongation of the foam, the foam retention is excellent, and the feeling at the time of rinsing is against skin and hair. The feeling after lingering and creaking, and the feeling after drying can give a soft and refreshing feeling to the skin and give the hair a feeling of softness and lightness at the same time. A cleaning composition can be provided.

Claims

（Ａ）リン酸エステル系界面活性剤と、（Ｂ）一般式（Ｉ）：

（式中Ｒは、炭素数が８〜２６の飽和または不飽和のアシル基を表す。）
で表されるＮ−アシル−α−アラニン又はその塩とを少なくとも含有し、（Ａ）リン酸エステル系界面活性剤と（Ｂ）Ｎ−アシル−α−アラニン又はその塩との配合比率（（Ａ）／（Ｂ））が９９／１〜４０／６０（重量％比）であることを特徴とする皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物。(A) Phosphate ester surfactant and (B) general formula (I):

(In the formula, R represents a saturated or unsaturated acyl group having 8 to 26 carbon atoms.)
N-acyl-α-alanine or a salt thereof represented by the formula: A cleansing composition for skin or hair, wherein A) / (B)) is 99/1 to 40/60 (ratio by weight).

（Ｂ）Ｎ−アシル−α−アラニン又はその塩が、Ｎ−アシル−Ｌ−アラニン又はその塩である、請求項１記載の洗浄剤組成物。(B) The detergent composition according to claim 1, wherein the N-acyl-α-alanine or a salt thereof is N-acyl-L-alanine or a salt thereof.

（Ｂ）Ｎ−アシル−α−アラニン又はその塩が、Ｎ−アシル−α−アラニンアルカリ金属塩である、請求項１又は２記載の洗浄剤組成物。(B) The detergent composition according to claim 1 or 2, wherein the N-acyl-α-alanine or a salt thereof is an N-acyl-α-alanine alkali metal salt.

（Ｃ）長鎖脂肪酸又はその塩をさらに含有する、請求項１〜３のいずれかに記載の洗浄剤組成物。(C) The cleaning composition in any one of Claims 1-3 which further contains a long-chain fatty acid or its salt.