JP4059087B2 - ヘッドスライダおよびディスク記録再生装置 - Google Patents

ヘッドスライダおよびディスク記録再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスクや光磁気ディスク等のディスク状記録媒体に対して記録と再生の少なくとも一方を行うヘッドを搭載したヘッドスライダおよびこれを用いたディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハードディスクや光ディスク等のディスク状記録媒体(以下、ディスクとよぶ)に対し記録や再生を行うディスク記録再生装置(以下、ディスク装置とよぶ)の技術的進歩は著しく、従来のコンピュータ用だけでなく多くの分野で用途が拡大している。このようなディスク装置では、さらなる高密度記録化と同時に、小型、低消費電力でかつ耐衝撃性に優れ、携帯機器にも搭載可能な装置が要求されている。
【0003】
図14は、従来のディスク装置の概略斜視図である。ディスク2は、主軸1に支持されて駆動手段3により回転駆動される。この駆動手段3としては、例えばスピンドルモータが用いられる。記録や再生を行うヘッド(図示せず)を有したヘッドスライダ4はサスペンション5に支持され、このサスペンション5はアクチュエータアーム6に固定されている。さらに、アクチュエータアーム6はアクチュエータ軸7に回転自在に取り付けられている。
【0004】
位置決め手段8は、例えばボイスコイルモータが用いられ、アクチュエータアーム6を揺動させて、ヘッドスライダ4をディスク2の所定のトラック位置に移動させる。筐体9は、これらを所定の位置関係に保持すると同時に、図示しない蓋体をかぶせて筐体9内部の上記構成部品等を保護する。
【0005】
このような構成からなるディスク装置で記録や再生を行う場合、ヘッドスライダ4には以下に述べる3つの力が作用し、これらの力の釣り合いによりヘッドスライダ4は設計された浮上量を保持して浮上する。第1は、ヘッドスライダ4をディスク方向に付勢するようにサスペンション5から加わる負荷力である。第2は、ディスク2の回転に伴う空気等の粘性流により、ヘッドスライダ4をディスク2から浮上させるように働く正圧力である。第3は、同じくディスク2の回転に伴う空気等の粘性流の作用で、ヘッドスライダ4をディスク2に接近させるように働く負圧力である。ヘッドスライダ4が、これら3つの力の釣り合いにより所定の浮上量を保持して浮上している状態で、位置決め手段8を駆動し所定のトラック位置にヘッドスライダ4を移動させてヘッド(図示せず)により記録や再生を行う。
【0006】
このようなディスク装置は、ディスク2の単位面積当たり記録容量の増大に伴い小型化、薄型化が実現され、ノートパソコン等の携帯機器に搭載されるようになっている。例えば、ディスク2の直径は3.5インチ、2.5インチまたは1.3インチと小径化している。このようなディスク2の小径化に伴い、ディスク2の回転数はそれぞれの径に応じて4500rpm、5400rpmおよび7200rpmと、小径化するほど回転数を大きくなっている。すなわち、従来はディスク2の径を小さくする場合、ディスク2とヘッドスライダ4との相対速度を維持するためにディスク2の回転数を大きくする必要があった。
【0007】
しかしながら、さらに小型のディスク装置を実現して携帯電話を代表とする携帯情報機器に搭載するためには、消費電力の低減も非常に重要な課題である。すなわち、携帯機器に搭載するためのディスク装置においてはディスクの径をさらに小さくすることが要求されるが、このために回転数を増加させることは消費電力の増大を招くためにできない。したがって、小径のディスクを用いることでヘッドスライダとディスクとの相対速度が低下しても安定な浮上量を保持できることが要求される。また、外部からの衝撃が加わってもヘッドスライダがディスクに衝突あるいは接触してヘッドスライダやディスクに摩耗や損傷を生じさせないようにすることも要求されている。
【0008】
このため、ヘッドスライダとディスクとの相対速度が低下しても安定して浮上させることができるヘッドスライダの検討も行われている。例えば、ヘッドスライダがディスクに対向する対向面に深さの異なる溝を形成して少なくとも二段以上の段差部を形成し、これら段差部を形成する溝のうち最も浅い溝の深さを250nm以下とすることで、ヘッドスライダとディスクとの相対速度を小さくしても安定な浮上量を確保できることが示されている(特許文献1)。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−229518号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この開示例では相対速度が小さい場合に安定に浮上してディスクに衝突することを防止できることは示されているが、小さな相対速度で浮上しているときに衝撃力を受けてもヘッドスライダまたはディスクを破損しないようにすることについてはまったく開示されていない。
【0011】
本発明は、ヘッドスライダとディスクとの相対速度を小さくしてもディスク面上で安定な浮上量を確保するとともに、外部から衝撃力が加わってもヘッドスライダまたはディスクに致命的な損傷を生じ難いヘッドスライダの構造と、このヘッドスライダを用いたディスク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のディスク記録再生装置は、ディスク状記録媒体と、前記ディスク状記録媒体を回転駆動する駆動手段と、前記ディスク状記録媒体に記録と再生の少なくとも一方を行うヘッドと、前記ディスク状記録媒体に対向する対向面に前記ヘッドを搭載したヘッドスライダと、前記ヘッドスライダを支持するアクチュエータアームと、前記アクチュエータアームを介して前記ヘッドスライダを前記ディスク状記録媒体の所定のトラック位置に位置決めする位置決め手段とを具備し、前記駆動手段が、前記ヘッドスライダと前記ディスク状記憶媒体との相対速度を0.5m/sから5m/sまでの範囲で、前記ディスク状記憶媒体を回転駆動させ、前記ヘッドスライダが、前記ディスク状記録媒体の回転方向に対して先頭側の上流側端部と後端側の下流側端部とを含む、長さと幅と厚さとがそれぞれ1.235mmと1.00mmと0.3mmとである略直方体形状で、前記ディスク状記録媒体と対向する対向面と、前記対向面上に設けられた記録と再生の少なくとも一方を行う前記ヘッドとを具備し、前記対向面は、前記上流側端部から所定の位置に前記ディスク状記録媒体の回転方向に対して直交するように設けられたクロスレールと、前記クロスレールの先頭側の端部から前記上流側端部方向にかけて前記クロスレールよりは低く形成された上流側中段面とを有し、前記クロスレールと前記上流側中段面との段差部における段差を10nmから60nmまでの範囲としたことを特徴とする。
【0019】
この構成により、ディスクとヘッドスライダとの相対速度が5m/s程度と遅い場合でも安定した浮上量を確保でき、確実な記録や再生が可能となる。また、ディスクに接近する方向の衝撃力を受けた場合、上流側中段面でも正圧力が発生してディスクへの衝突を防止、あるいは緩和することができる。これにより、低消費電力での記録再生が可能で、かつ比較的耐衝撃性の良好なディスク装置を実現できる。
【0021】
さらに、本発明のディスク装置は、ヘッドスライダのクロスレールにはディスクの回転方向に平行な方向に溝が設けられ、この溝は上流側中段面に連結されている構成を有する。この構成とすることにより、衝撃を受けてヘッドスライダがディスクに接近しても、ディスクとヘッドスライダ間の空気等による空気潤滑膜が保持されるので耐衝撃性がさらに改善され、より信頼性が高いディスク装置を実現できる。
【0022】
さらに、本発明のディスク装置は、ヘッドスライダの上流側中段面上にはさらに複数個の凸部が設けられ、クロスレールはこの凸部よりは低く、かつ上流側中段面よりは高くした構成からなる。この構成とすることにより、ヘッドスライダがディスクに衝突しても、この凸部が最初にディスクと接触するので、ディスクやヘッドスライダを損傷することを大幅に抑制して、高信頼性のディスク装置を実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0024】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態のヘッドスライダ20であり、(A)は対向面側から見た平面図であり、(B)は(A)に示すX−X線に沿った断面図である。ヘッドスライダ20はディスクの回転方向に対して先頭側となる上流側端部36と後端側である下流側端部37とを有する略直方体形状である。本実施の形態では、ディスクに対向する面である対向面は、第1の正圧発生部26、第2の正圧発生部31、負圧発生部28、上流側中段面32、下流側中段面33および第2の正圧発生部31上に形成されているヘッド22を含み構成されている。
【0025】
これらをさらに詳しく説明する。上流側端部36から所定の位置にディスクの回転方向に対して直交する方向に設けられたクロスレール261、このクロスレール261の両側で接続されて下流側端部37方向に延在されたサイドレール262、263から第1の正圧発生部26が構成されている。また、幅方向の中心線上で下流側端部37から立ち上がるように第2の正圧発生部31が設けられ、この第2の正圧発生部31の端部からは上流側端部36方向に所定距離延在された下流側中段面33が形成されている。また、クロスレール261の先頭側の段差部38から上流側端部36方向に上流側中段面32が延在して設けられている。さらに、第1の正圧発生部26、第2の正圧発生部31および下流側中段面33とで囲まれた領域は、ディスク表面から最も深い段差を有する負圧発生部28を構成している。このような対向面の構成において、上流側中段面32とクロスレール261との段差部38における段差Hを5nmから100nmの範囲に設定することが、本発明の特徴である。
【0026】
なお、負圧発生部28は主に第1の正圧発生部26と下流側中段面33とで囲まれた深い段差で構成されており、クロスレール261から流入した粘性流体がこの深い段差領域で急激に膨張するために負圧力を発生する。この負圧力はヘッドスライダ20をディスクに近づけるように作用する。また、クロスレール261、下流側中段面33を設ける位置やその形状、あるいは負圧発生部28等の大きさについては、ヘッドスライダを使用する条件に応じて最適値に設定するが、これは従来の設計法に基づき行うことができる。
【0027】
従来の一般的な構成のヘッドスライダがディスク表面上で定常的に浮上している状態では、ヘッドスライダはピッチ角度が約0.1mrad程度の傾きを維持して浮上している。このようなヘッドスライダに対して、ディスク方向に接近する衝撃力が作用してヘッドスライダがディスク表面に近接する場合、下流側端部近傍で発生する正圧力に比べて上流側端部近傍で発生する正圧力の方が一般的に小さい。このために、ヘッドスライダは負のピッチ角度になる場合が生じて浮上姿勢が不安定となることがある。これに対して、本発明のヘッドスライダ20では、ディスク表面に近接すると上流側中段面32でも正圧力が発生するので、上流側端部36近傍の正圧力は全体として大きくなり正のピッチ角度を保持し、この結果、ディスク表面へ衝突することを防ぐ、あるいは衝突してもその衝撃力を低減することができる。
【0028】
このような形状を得るためのヘッドスライダ20の加工は、型成形や汎用の機械加工により作製することもできるが、より望ましくはウエット方式またはドライ方式によるエッチング加工、さらに高精度で複雑な加工を行う場合にはレーザビーム照射による加工、イオン照射による加工等を用いることができる。
【0029】
本実施の形態ではイオン照射による加工方式を用いた。第1の正圧発生部26および第2の正圧発生部31は同一平面とし、上流側中段面32および下流側中段面33も同一平面とした。一方、第1の正圧発生部26、第2の正圧発生部31と、負圧発生部28との段差は0.6μmとした。なお、ヘッドスライダ20の全体の形状としては、長さ、幅および厚さが、それぞれ1.235mm、1.00mmおよび0.3mmとした。
【0030】
図2は、本実施の形態のヘッドスライダ20を用いたディスク装置の概略斜視図である。ディスク400は、ディスク400の下部に配置された駆動手段により回転駆動される。この駆動手段としては、例えば超小型のスピンドルモータが用いられる。記録や再生を行うヘッド(図示せず)を有したヘッドスライダ20はサスペンション(図示せず)に支持され、このサスペンションはアクチュエータアーム600に固定されている。さらに、アクチュエータアーム600はアクチュエータ軸700に回転自在に取り付けられている。位置決め手段800は、例えば超小型のボイスコイルモータが用いられ、アクチュエータアーム600を揺動させて、ヘッドスライダ20をディスク400の所定のトラック位置に移動させる。筐体900は、これらを所定の位置関係に保持すると同時に、図示しない蓋体をかぶせて筐体900内部の上記構成部品等を保護する。なお、本実施の形態のディスク装置は、ディスク400と主軸とは一体的に形成されており、ディスク400の表面側にはディスク面しか露出していない。また、ディスク400の回転停止時にヘッドスライダ20をランプ500に退避させるランプロード方式を採用している。
【0031】
以上のように、このディスク装置は図14に示す装置とほぼ同様な構成である。しかし、ディスク400の径をさらに小さくし、かつディスク400とヘッドスライダ20との相対速度を小さくしている。すなわち、ディスク400の直径が約20mmで、そのディスク400表面の半径3mmから9mmまでの領域が記録可能領域である。さらに、ディスク400の内周部の半径3mm位置でのスキュー角度が−3度、外周部の半径9mm位置でのスキュー角度が+15度、またディスク400の回転数は3000rpmと設定している。
【0032】
このディスク装置を用いてヘッドスライダ20の段差部38の段差Hを変化させたときの浮上量とその変動および耐衝撃性について、数値解析により求めた。上記のように小径のディスクで、かつ低回転数であるため、ヘッドスライダ20とディスク400との相対速度は約5m/sec程度となり、従来比では約1/2から1/5となる。
【0033】
上記の条件で、段差部38の段差Hを100nmとしたヘッドスライダ20を用いたときの、ディスク400中心からの距離とその位置での浮上量の解析結果を図3に示す。図3からわかるように、ディスク400の半径位置に関わらずほぼ一定の浮上量を得られることが見出された。
【0034】
次に、段差部38の段差Hの異なるヘッドスライダ20についての浮上量変動を、同様に数値解析から求めた。この結果を図4に示す。図4において、横軸は段差部38の段差Hである。ディスク400の内周部である3mmの位置から外周部である9mmの位置までの間における浮上量の平均値をFHaveとし、最大値および最小値をFHmax、FHminとして、FHmax/FHaveとFHmin/FHaveにより評価して百分率表示している。これを縦軸に示す。FHmax/FHaveは段差Hを大きくするほど大きくなり、逆にFHmin/FHaveは段差Hを大きくするに伴い小さくなることが見出された。すなわち、段差部38の段差Hを大きくすると、内周部位置から外周部位置までの間での浮上量の変動が大きくなることが見出された。これはディスク400とヘッドスライダ20との相対速度が小さいことが大きく影響している。浮上量が変動するとヘッド22による記録再生信号が変動するので安定した記録や再生ができなくなる。安定な記録や再生を行うためには、段差Hとして100nm以下が要求されることがわかった。さらに、段差Hを60nm以下とすれば、FHmax/FHaveとFHmin/FHaveとは段差Hが変動してもあまり変化しなくなることがわかった。したがって、段差Hの加工精度にある程度バラツキが生じても浮上量変動が生じ難いので製造歩留まりを改善でき、より望ましいことが見出された。
【0035】
さらに、ディスク装置を使用する環境の気圧による影響について、同じように数値解析により求めた結果を図5に示す。図5は、使用環境の気圧が20%低下したときの浮上量と、気圧変動前の浮上量との比を百分率で示したものである。図5からわかるように、段差部38の段差Hを100nm以下とすれば、浮上量比は70%以上を確保できることがわかった。また、60nm以下とすれば80%以上が可能となり、さらに安定して記録や再生を行えることが見出された。
【0036】
図6は、段差部38の段差Hと耐衝撃性との関係を示す。耐衝撃性については、サスペンションを含めた等価質量を8mgとして、2msの三角波からなる衝撃力が印加されたと仮定して数値解析を行い、衝撃力によりディスクとヘッドスライダとが接触するときの値を耐衝撃値として評価した。図6からわかるように、段差Hを100nm以下とすれば、耐衝撃値を500G以上とすることができることが見出された。さらに、段差Hを10nmから60nmの範囲に設定すれば、耐衝撃値として1400G以上が可能となり、携帯機器に搭載しても信頼性の高いディスク装置を実現できることも見出された。
【0037】
一方、図には示されていないが、段差Hを0nmとした場合には、粘性流体が対向面とディスクとの間に安定に導入できなくなるので、浮上姿勢は非常に不安定になることが実験から判明している。したがって、少なくとも段差部38には段差Hを設けることが必要であり、浮上姿勢の安定化のためには段差Hを5nm以上とすることが必要である。
【0038】
以上の解析から、0.5m/sから5m/sの範囲の低速状態において、浮上量の変動を抑制し安定に記録や再生できるようにするためには、段差Hとしては100nm以下、より望ましくは60nm以下がよい。さらに、耐衝撃性を改善するためには、5nmから100nmの範囲、より望ましくは10nmから60nmの範囲がよい。これらの結果から段差部38の段差Hとして、浮上姿勢の安定性を重視すれば5nmから100nmの範囲、さらに耐衝撃性も含めると10nmから60nmの範囲とすることがより望ましい範囲であることが見出された。
【0039】
また、本発明の第1の実施の形態のヘッドスライダ20の場合には、ヘッドスライダ20がディスク400から急激に引き離される方向に衝撃力が作用したとき、段差部38でヘッドスライダ20をディスク400に引き付ける方向の負圧力が発生する。この負圧力により、ヘッドスライダ20のピッチ角が正方向に大きくなりすぎて浮上姿勢が不安定となることを抑制できる。したがって、より安定な浮上が可能となる。
【0040】
なお、本実施の形態のヘッドスライダ20では、クロスレール261とこのクロスレール261に接続されるサイドレール262、263とを同一平面として第1の正圧発生部26を構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいた構成であれば色々な構成とすることもできる。例えば、図7(A)または図7(B)に示すような構成のヘッドスライダ201、202としてもよい。なお、図1と同一の構成要素については同一符号を付している。図7(A)に示すヘッドスライダ201では、クロスレール264とサイドレール52、54とは同一平面ではなく、サイドレール52、54の方がクロスレール264よりも低く形成されている。このサイドレール52、54とクロスレール264とで主に囲まれ、最も深い段差を有する領域が負圧発生部60である。さらに、クロスレールの先頭側の端部から上流側端部36方向に上流側中段面42が設けられ、この段差部39の段差を100nmとすることで、本実施の形態のヘッドスライダ20と同様な作用が実現される。
【0041】
また、図7(B)に示すような構成のヘッドスライダ202としてもよい。すなわち、このヘッドスライダ202は、サイドレール56、58を下流側端部37まで延在して、このサイドレール56、58の一方(図では、58)にヘッド22を設けている。また、クロスレール266の先頭側の端部から上流側端部36方向に上流側中段面44を形成している。さらに、クロスレール266とサイドレール56、58とで囲まれる深い段差の領域が負圧発生部66であり、このような形状において段差部41の段差を100nm以下とするようにした構成を有する。
【0042】
このように本発明のヘッドスライダは、ヘッドスライダとディスクとの相対速度が0.5m/sから5m/sの範囲で特に有効であり、また、相対速度の変動や気圧変動に対しても浮上量の変動を抑制する効果も得られる。これは以下のような理由による。すなわち、クロスレールと上流側中段面との段差を100nm以下、5nm以上としているので、相対速度が小さくなりヘッドスライダがディスク表面に近接すると、上流側中段面もディスク表面に近接し正圧力を発生できるようになる。この正圧力がクロスレールで生じる正圧力に加わることになるので、ヘッドスライダを安定な浮上量の位置に戻すことができる。相対速度が大きくなると、浮上量も大きくなるので上流側中段面で生じる正圧力は小さくなる。このため、ヘッドスライダはクロスレールで生じる正圧力に基づく浮上量で浮上する。したがって、相対速度が小さくなっても一定の浮上量を確保しやすく、かつ相対速度の変動によっても浮上量の変動が少ないヘッドスライダを得ることができる。
【0043】
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の第2の実施の形態のヘッドスライダ203であり、(A)は対向面側から見た平面図であり、(B)はそのY−Y線に沿った断面図である。図1と同一要素については同一符号を付している。本実施の形態では、上流側中段面32上に凸部150を設けている。この凸部150は上流側中段面32よりも高く形成されている。また、クロスレール261は、凸部150よりは低く、上流側中段面32よりは高く形成されている。クロスレール261と上流側中段面32との段差部38の段差Hは100nm以下であり、上流側中段面32と凸部150との段差はしたがって100nmよりも大きく、例えば120nmとしている。なお、これ以外の形状については、第1の実施の形態のヘッドスライダ20と同様であるので説明は省略する。
【0044】
このヘッドスライダ203は図2に示したディスク装置に取り付けて使用することができる。このヘッドスライダ203においては、第1の実施の形態と同様な作用を得られるだけでなく、さらに以下のような作用も有する。すなわち、ディスク装置に衝撃力が作用してヘッドスライダ203がディスク400に近接しても、クロスレール261と上流側中段面32との段差部38の段差Hを100nm以下としてあるので、上流側中段面32においても正圧力が発生する。この正圧力により、ヘッドスライダ203がディスク400と衝突することを防止、あるいは衝撃力を緩和できる。これは、第1の実施の形態のヘッドスライダ20においても同様である。本実施の形態のヘッドスライダ203においては凸部150を設けてあり、この凸部150が最も突出した構成であるので、ヘッドスライダ203がディスク400表面に接触する場合、凸部150が最初に接触する。この凸部150がディスク400表面に接触しても、形状が小さく表面が滑らかであるのでディスク400表面を損傷させることが少なく、かつディスク400表面にヘッドスライダ203が吸着することを防ぐこともできる。したがって、上流側中段面32で発生する正圧力による衝撃力の緩和と、凸部150によるディスク400の損傷やヘッドスライダ203の吸着の防止が可能となり、相対速度を小さくしても安定な浮上量を確保しながら、耐衝撃性に優れたヘッドスライダ203およびディスク装置を実現できる。
【0045】
なお、第2の実施の形態のヘッドスライダ203では、クロスレール261とこのクロスレール261に接続されるサイドレール262、263を同一平面としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図9に示すような構成のヘッドスライダ204であってもよい。なお、図7(A)と同一構成要素については同一符号を付している。このヘッドスライダ204では、クロスレール264と上流側中段面42との段差部39の段差Hを、例えば60nmとするとともに、上流側中段面42上に複数個の凸部156を設け、この凸部156と上流側中段面42との段差を100nmとすれば、第2の実施の形態のヘッドスライダ203と同様な作用および効果を得ることができる。
【0046】
(第3の実施の形態)
図10は、本発明の第3の実施の形態のヘッドスライダ205であり、(A)は対向面側から見た平面図であり、(B)はそのZ−Z線に沿った断面図である。図1と同一要素については同一符号を付している。本実施の形態のヘッドスライダ205は、クロスレール261の幅方向の中央部に溝322を設け、この溝322を上流側中段面32と同一高さにするとともに連結させた構成としたことが異なる点である。本実施の形態のヘッドスライダ205についても、図2に示すディスク装置に取り付けたときの浮上量の安定性と耐衝撃性について、数値解析により求めた。解析条件としては、第1の実施の形態の場合と同じであるので、説明は省略する。なお、溝322を設けることにより、粘性流体がディスク400とヘッドスライダ205の対向面との間に流れ込みやすくなり、空気潤滑膜を維持しやすくなる。
【0047】
段差部38の段差Hを100nmとしたヘッドスライダ205を用いたときの、ディスク400中心からの距離とその位置での浮上量の解析結果を図11に示す。図11からわかるように、ディスク400の半径位置に関わらずほぼ一定の浮上量を得られることが見出された。
【0048】
次に、段差部38の段差Hの異なるヘッドスライダ205についての浮上量変動を、同様に数値解析から求めた。この結果を図12に示す。図12についても第1の実施の形態の図4と同じように求めた。すなわち、横軸は段差部38の段差Hである。ディスク400の内周部である3mmの位置から外周部である9mmの位置までの間における浮上量の平均値をFHaveとし、最大値および最小値をFHmax、FHminとして、FHmax/FHaveとFHmin/FHaveにより評価して百分率表示している。これを縦軸に示す。
【0049】
FHmax/FHaveは段差Hを大きくするほど大きくなり、逆にFHmin/FHaveは段差Hを大きくするに伴い小さくなることが見出された。すなわち、段差部38の段差Hを大きくすると、内周部位置から外周部位置までの間での浮上量の変動が大きくなることが見出された。段差Hが100nm以下においては、第1の実施の形態のヘッドスライダ20とほぼ同じ値が得られたが、段差Hがさらに大きくなると本実施の形態のヘッドスライダ205の方が浮上量変動を生じやすい傾向が見られた。本実施の形態のヘッドスライダ205においても、段差Hとして100nm以下が望ましく、さらに段差Hを60nm以下とすれば、段差Hの加工精度にある程度バラツキが生じても浮上量変動が生じ難いので製造歩留まりを改善でき、より望ましいことが見出された。
【0050】
図13は、段差部38の段差Hと耐衝撃性との関係を示す。耐衝撃性についても第1の実施の形態のヘッドスライダ20と同じ条件として求めた。図13からわかるように、本実施の形態のヘッドスライダ205の場合には、段差Hを100nm以下、5nm以上とすれば、耐衝撃値を1000G以上とすることができることが見出された。
【0051】
以上述べたように本実施の形態のヘッドスライダ205の場合には、段差部38の段差Hを5nm以上、100nm以下とすれば、浮上量変動を許容値内にでき、かつ耐衝撃性として1000Gを確保できることがわかった。また、段差Hの加工精度にある程度バラツキが生じても、浮上量変動が生じ難くして製造歩留まりを改善するためには、5nmから60nmの範囲とすることがより望ましい。
【0052】
なお、クロスレール261に溝322を設ける構成については、本実施の形態で説明したヘッドスライダ205に限定されることはなく、図7(A)、図7(B)等の第1の実施の形態の変形例のヘッドスライダ201、202や、第2の実施の形態のヘッドスライダ203、204等に溝を設ける構成であっても同じ作用を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明のヘッドスライダは、ディスクと対向する対向面が上流側端部から所定の位置にディスクの回転方向に対し直交するように設けられたクロスレールと、クロスレールの先頭側の端部から上流側端部方向にかけてクロスレールよりは低く形成された上流側中段面とを有し、クロスレールと上流側中段面との段差部における段差を5nmから100nmの範囲とした構成を特徴とする。
【0054】
これにより、ディスクが低速回転してヘッドスライダとディスクとの相対速度が小さくなってもほぼ所望の浮上量を保持することができる。したがって、小径のディスクを用いてもディスクの回転速度を増加させる必要がなくなり、消費電力の増加が生じないようにできる。また、相対速度の変動や気圧変動に対しても浮上量の変動を抑制する効果も得られる。
【0055】
また、ディスクに接触する方向に衝撃力が作用して、ヘッドスライダがディスク表面に近接すると上流側中段面でも正圧力が発生するので、ディスクとの衝突を緩和できる。さらに、上流側中段面上に複数の凸部を設けることで、ディスクに接触してもディスクの損傷を生じ難くできる。さらに、外部から衝撃力が作用してもヘッドスライダあるいはディスクを損傷し難い耐衝撃性に優れたヘッドスライダが得られる。この結果、携帯機器にも搭載可能な小型、薄型で低消費電力のディスク装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の第1の実施の形態のヘッドスライダの対向面側から見た平面図
(B)は、同ヘッドスライダのX−X線に沿った断面図
【図2】同実施の形態のヘッドスライダを用いたディスク装置の概略斜視図
【図3】同ヘッドスライダを用いた場合のディスクの中心からの距離と浮上量との関係を示す図
【図4】同実施の形態において、ヘッドスライダの段差部の段差と浮上量の変動との関係を示す図
【図5】同実施の形態において、気圧が20%低下したときの浮上量の変化と段差部の段差との関係を示す図
【図6】同実施の形態において、ヘッドスライダの段差部の段差と耐衝撃性との関係を示す図
【図7】(A)は、同実施の形態において、ヘッドスライダの変形例を示す平面図
(B)は、同実施の形態において、ヘッドスライダの他の変形例を示す平面図
【図8】(A)は、本発明の第2の実施の形態のヘッドスライダの対向面側からみた平面図
(B)は、同ヘッドスライダのY−Y線に沿った断面図
【図9】同実施の形態のヘッドスライダの変形例を示す平面図
【図10】(A)は、本発明の第3の実施の形態のヘッドスライダの対向面側から見た平面図
(B)は、同ヘッドスライダのZ−Z線に沿った断面図
【図11】同ヘッドスライダを用いた場合のディスクの中心からの距離と浮上量との関係を示す図
【図12】同実施の形態において、ヘッドスライダの段差部の段差と浮上量の変動との関係を示す図
【図13】同実施の形態において、ヘッドスライダの段差部の段差と耐衝撃性との関係を示す図
【図14】従来のディスク装置の概略斜視図
【符号の説明】
1 主軸
2,400 ディスク
3 駆動手段
4,20,201,202,203,204,205 ヘッドスライダ
5 サスペンション
6,600 アクチュエータアーム
7,700 アクチュエータ軸
8,800 位置決め手段
9,900 筐体
22 ヘッド
26 第1の正圧発生部
28,60,66 負圧発生部
31 第2の正圧発生部
32,42,44 上流側中段面
33 下流側中段面
36 上流側端部
37 下流側端部
38,39,41 段差部
52,54,56,58,262,263 サイドレール
150,156 凸部
261,264,266 クロスレール
322 溝
500 ランプ

Claims (3)

  1. ディスク状記録媒体と、
    前記ディスク状記録媒体を回転駆動する駆動手段と、
    前記ディスク状記録媒体に記録と再生の少なくとも一方を行うヘッドと、
    前記ディスク状記録媒体に対向する対向面に前記ヘッドを搭載したヘッドスライダと、
    前記ヘッドスライダを支持するアクチュエータアームと、 前記アクチュエータアームを介して前記ヘッドスライダを前記ディスク状記録媒体の所定のトラック位置に位置決めする位置決め手段とを具備し、
    前記駆動手段が、前記ヘッドスライダと前記ディスク状記憶媒体との相対速度を0.5m/sから5m/sまでの範囲で、前記ディスク状記憶媒体を回転駆動させ、
    前記ヘッドスライダが、
    前記ディスク状記録媒体の回転方向に対して先頭側の上流側端部と後端側の下流側端部とを含む、長さと幅と厚さとがそれぞれ1.235mmと1.00mmと0.3mmとである略直方体形状で、前記ディスク状記録媒体と対向する対向面と、前記対向面上に設けられた記録と再生の少なくとも一方を行う前記ヘッドとを具備し、
    前記対向面は、前記上流側端部から所定の位置に前記ディスク状記録媒体の回転方向に対して直交するように設けられたクロスレールと、前記クロスレールの先頭側の端部から前記上流側端部方向にかけて前記クロスレールよりは低く形成された上流側中段面とを有し、前記クロスレールと前記上流側中段面との段差部における段差を10nmから60nmまでの範囲としたことを特徴とするディスク記録再生装置。
  2. 前記ヘッドスライダの前記クロスレールは、前記ディスク状記録媒体の回転方向に平行な方向に溝が設けられ、前記溝は前記上流側中段面に連結されていることを特徴とする請求項に記載のディスク記録再生装置。
  3. 前記ヘッドスライダの前記上流側中段面上にはさらに複数個の凸部が設けられ、前記クロスレールは、前記凸部よりは低く、かつ前記上流側中段面よりは高くしたことを特徴とする請求項に記載のディスク記録再生装置。
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