JP4058694B2 - Reduction ratio variable power steering system - Google Patents
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Description
本発明は、ハンドルに作用する操舵入力をステアリングギヤを介し操向車輪に伝達する動力舵取り装置に関するものである。 The present invention relates to a power steering apparatus that transmits a steering input acting on a steering wheel to a steered wheel via a steering gear.
ハンドルの切り角が小さいときはステアリングギヤの減速比を小さくしてハンドルの切れをよくし、切り角が大きくなると操作が楽なように減速比を大きくすることがある。また、ハンドルの切り角と減速比の関係を上述の関係と逆にしてハンドルの切り角が小さいときにステアリングギヤの減速比を大きくしてハンドルの中立安定性をよくすることがある。さらに、車庫入れ等では減速比をかなり小さくしてハンドルの回し角度を少なくすることが望まれている。これらに対応するために、ハンドルに作用する操舵入力を油圧サーボ装置により増幅して操向車輪に伝達する動力舵取り装置において、ハンドルに連結されたハンドル側シャフトとサーボ弁装置の入力軸との回転比を可変にした減速比可変式動力舵取り装置が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された装置では、遊星歯車機構が操舵入力軸と操舵出力軸との間に介装され、遊星歯車機構のプラネタリギヤを支持するキャリアをモータにより回転し、プラネタリギヤの公転回転数を制御することによってステアリングの減速比を変更できるようにしている。
When the turning angle of the steering wheel is small, the reduction ratio of the steering gear may be reduced to improve the cutting of the steering wheel. When the turning angle is increased, the reduction ratio may be increased to facilitate operation. Further, when the steering angle of the steering wheel is small and the steering angle of the steering wheel is small, the steering gear reduction ratio is increased to improve the neutral stability of the steering wheel. Furthermore, it is desirable to reduce the steering angle by reducing the reduction ratio considerably in garage storage. In order to deal with these problems, in a power steering apparatus that amplifies a steering input acting on a steering wheel by a hydraulic servo device and transmits the amplified steering wheel to a steered wheel, rotation between a steering wheel shaft connected to the steering wheel and an input shaft of a servo valve
この種の減速比可変式動力舵取り装置では、例えば、モータに過電流が流れるなどしてモータが加熱する場合や、センサ不良等によってモータが誤動作して適切なステアリングの減速比の制御ができなくなる恐れが生じた場合にモータの回転軸をロックして回転軸の回転を阻止することにより、モータの損傷及び減速比の急変動を防止するロック機構を備えた装置がある。このようにロック機構を備えた装置では、モータの回転が阻止されると、キャリアの回転が阻止され、プラネタリギヤの公転が阻止されるため、プラネタリギヤは、操舵入力軸の回転を自転のみで操舵出力軸に伝達し、操舵入力軸から操舵出力軸への回転伝達比を操舵入力軸と操舵出力軸に形成されたサンギヤの歯数比で決まる一定値に固定する。
上述した従来装置では、サンギヤとプラネタリギヤの間で異物の噛み込みや潤滑不良等が発生し、プラネタリギヤの自転が困難になった場合、操舵入力軸が回転されると、プラネタリギヤが操舵入力軸と一体的に回転し、キャリヤを操舵入力軸と一体回転させることになる。このときモータの回転軸が上述のロック機構によってロックされていなければ、モータの回転軸は、回転力を操舵入力軸から加えることによって回転可能であり、キャリアを操舵入力軸と一体回転でき、操舵入力軸の回転を操舵出力軸に伝達できる。 In the above-described conventional device, when a foreign matter is caught between the sun gear and the planetary gear or a lubrication failure occurs, and the rotation of the planetary gear becomes difficult, when the steering input shaft is rotated, the planetary gear is integrated with the steering input shaft. Thus rotating the carrier integrally with the steering input shaft. At this time, if the rotation shaft of the motor is not locked by the above-described locking mechanism, the rotation shaft of the motor can be rotated by applying a rotational force from the steering input shaft, and the carrier can rotate integrally with the steering input shaft, and the steering The rotation of the input shaft can be transmitted to the steering output shaft.
ところが、上述のような異常が生じてモータの回転軸がロック機構によってロックされた状態とプラネタリギヤの自転が困難な状態とが同時に発生した場合には、操舵入力軸の回転が操舵出力軸に伝達できなくなる恐れがあった。 However, when the above-described abnormality occurs and the state where the rotation shaft of the motor is locked by the lock mechanism and the state where it is difficult to rotate the planetary gear simultaneously, the rotation of the steering input shaft is transmitted to the steering output shaft. There was a risk of being unable to do so.
本発明は、係る従来の不具合を解消するためになされたもので、モータの回転軸がロックされ、且つ、プラネタリギヤの自転が困難になった場合でも操舵入力軸の回転を操舵出力軸に確実に伝達できるようにするものである。 The present invention has been made to solve such a conventional problem, and ensures that the rotation of the steering input shaft is used as the steering output shaft even when the rotation shaft of the motor is locked and the rotation of the planetary gear becomes difficult. It is intended to be able to communicate.
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、異常発生時に前記モータの回転を停止する回転阻止手段を設け、該回転阻止手段によるモータの回転阻止中に所定値以上の回転トルクが前記キャリアから作用したとき該キャリアとモータとの相対回転を許容する相対回転許容手段を設けたことにある。
In order to solve the above-mentioned problem, the structural feature of the invention described in
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1のものにおいて、キャリア回動機構を遊星歯車機構と並列配置し、このキャリア回動機構に、モータにより回転駆動され小歯車が形成された小歯車軸と、前記小歯車と噛合された環状歯車を設け、相対回転許容手段を前記モータとキャリアとの間で回転トルクを伝達する伝達経路の途中に配置したことにある。
The structural feature of the invention according to claim 2 is that according to
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2のものにおいて、キャリアとの間で回転トルクを伝達する環状部材を環状歯車の内周側に中心軸線回りに回転可能に軸承し、相対回転許容手段を、環状歯車の内周面と環状部材の外周面との間に配置され、該環状歯車と環状部材の間に所定値以上の回転トルクが作用したとき該環状歯車と環状部材の間で相対回転を許容するすべり部材にて構成したことにある。 The structural feature of the invention according to claim 3 is that according to claim 2, in which the annular member that transmits the rotational torque to and from the carrier is supported on the inner peripheral side of the annular gear so as to be rotatable about the central axis, The relative rotation permission means is disposed between the inner peripheral surface of the annular gear and the outer peripheral surface of the annular member, and when a rotational torque of a predetermined value or more acts between the annular gear and the annular member, the annular gear and the annular member This is that it is constituted by a sliding member that allows relative rotation between the two.
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、回転阻止手段によるモータの回転阻止中に所定値以上の回転トルクが前記キャリアから作用したとき該キャリアとモータとの相対回転を許容する相対回転許容手段を設けたので、回転阻止手段の作動によってキャリアの回転が阻止され、且つ、例えば第1サンギヤ、第2サンギヤと第1、第2プラネタリギヤの噛合い部又は、第1、第2プラネタリギヤの軸受部に、異物の噛み込み或いは、潤滑不良が発生し、第1、第2プラネタリギヤの自転が困難になった場合に、ハンドルが操作され操舵入力軸が回転し、キャリアからモータ側に所定以上の回転トルクが作用すると、相対回転許容手段が作動してキャリアの回転を可能にする。この結果、モータの回転が阻止されているときに遊星歯車機構が操舵入力軸と一体回転状態になっても、操舵入力軸の回転が確実に操舵出力軸に伝達され、ハンドルの操作量に応じた回転がラックピニオン機構を介し操向車輪に伝達できる。
In the invention according to
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、遊星歯車機構にキャリア回動機構を並列に配置し、キャリア回動機構に小歯車及び環状歯車を設けた構成の簡単な伝達経路の途中に回転許容手段を設けたので、モータからキャリアへの伝達経路を複雑にすることなく、回転阻止停止手段の作動によってモータの回転が阻止され、且つ、第1、第2プラネタリギヤの自転が困難になった場合のキャリアの回転を可能にできる。 In the invention according to claim 2 configured as described above, the carrier rotation mechanism is arranged in parallel with the planetary gear mechanism, and the carrier rotation mechanism is provided with a small gear and an annular gear in the middle of a simple transmission path. Since the rotation permitting means is provided in the motor, the rotation of the motor is blocked by the operation of the rotation blocking stop means without complicating the transmission path from the motor to the carrier, and the rotation of the first and second planetary gears is difficult. When this happens, the carrier can be rotated.
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、環状部材を環状歯車の内周側に配置し、環状歯車の内周面と環状部材の外周面の間にすべり部材を介在したので、環状歯車、環状部材及びすべり部材を組み上げた後にハウジングに組付けることが可能となり、組付け性を向上することができる。 In the invention according to claim 3 configured as described above, the annular member is disposed on the inner peripheral side of the annular gear, and the slip member is interposed between the inner peripheral surface of the annular gear and the outer peripheral surface of the annular member. After assembling the annular gear, the annular member, and the sliding member, it can be assembled to the housing, and the assemblability can be improved.
以下本発明の第1の実施の形態に係る減速比可変式動力舵取り装置を図面に基づいて説明する。図1、図2において、減速比可変式動力舵取り装置1は、油圧サーボ装置2のサーボ弁装置3の入力軸4にハンドル5の回転が伝達され、サーボ弁装置3の出力軸の回転が遊星歯車機構6により変速されてラックピニオン機構7のピニオン軸13に伝達される。これにより、ハンドル5に作用する操舵力が油圧サーボ装置2により増幅されてステアリングギヤであるラックピニオン機構7を介し操向車輪8に伝達される。
Hereinafter, a variable reduction ratio type power steering apparatus according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 and 2, the reduction gear ratio type
アッパーハウジング9とロアーハウジング10はボルトにより結合されてハウジングを構成している。アッパーハウジング9には弁収納孔9aが形成され、該弁収納孔9aにサーボ弁装置3が収納され、サーボ弁装置3の出力軸であるハンドル側シャフト11がアッパーハウジング9の弁収納孔9aのロアーハウジング10側開口端部に一箇所で軸受12により中心軸線O回りに回転可能に軸承されている。ロアーハウジング10にはギア室10aが形成され、該ギヤ室10aにステアリングギヤであるラックピニオン機構7が収納されている。ラックピニオン機構7のピニオン軸であるギヤ側シャフト13は、中心軸線O方向に離間した二個所で軸受14,15によりロアーハウジング10に中心軸線O回りに回転可能に軸承されている。
The upper housing 9 and the
サーボ弁装置3の入力軸4にはロータリ弁18が形成されている。アッパーハウジング9に形成された弁収納孔9aには、ハンドル側シャフト11に回転連結されたスリーブ20が中心軸線O回りに回転可能に嵌合され、スリーブ20に形成された弁孔21にロータリ弁18が中心軸線O回りに回転可能に嵌合されている。ロータリ弁18、スリーブ20等によりサーボ弁装置3が構成され、ロータリ弁18とスリーブ20との相対回転に応じてシリンダ装置30の左右室28b、28aに夫々連通されたポートA,Bが、油圧ポンプ22及びタンク23に夫々接続されたポートP,Tに接続されるようになっている。入力軸4及びハンドル側シャフト11はトーションバー24の両端部に夫々結合されている。ハンドル5に操舵入力が作用されずに入力軸4が自由状態のとき、ポートP,Tが連通され、ポートA,Bに油圧が生じない中立位置にロータリ弁18がスリーブ20に対して相対的に回転位置決めされる。ポートTは弁収納孔9aの上端部に開口されている。入力軸4には、トーションバー24が隙間を持って挿通する貫通穴4aが軸線上に穿設されるとともに、貫通穴4aに開口する連通穴4b,4cが軸線方向に離間して半径方向に穿設されている。これによりポートTは弁収納孔9aの上端部、連通穴4b、貫通穴4a及び連通穴4cを通ってロータリ弁18に連通されている。
A
ロアーハウジング10のアッパーハウジング9側には、サーボ弁装置3が収納された弁収納孔9aと隣接して遊星歯車機構6が収納される遊星歯車室10bが形成されている。遊星歯車室10bは、弁収納室9aのロアーハウジング10側開口部、入力軸4の軸線穴4a、連通穴4b、弁収納孔9aの上端部を介してポートTに連通される。これにより、遊星歯車室10bにサーボ弁装置3から低圧の作動油が流入し遊星歯車機構6を油漬けにする。遊星歯車室10bに流入した作動油がギヤ室10aに流入するのを防止するために、遊星歯車室10bとギヤ室10aとの間はシール部材52により液密的にシールされている。
On the upper housing 9 side of the
ハンドル側シャフト11は、遊星歯車室10bに延在し、軸端に小径部11aが突出されている。ギヤ側シャフト13のハンドル側シャフト11と対抗する軸端には軸受穴13aが穿設され、この軸受穴13aに小径部11aがニードル軸受16により回転可能に支承されている。このように、ハンドル側シャフト11及びギヤ側シャフト13の対向する軸端部は、半径方向荷重を支承する軸受16を介在して中心軸線O回りに高い同心性を確保して高剛性で相対回転可能に嵌合されている。
The handle-side shaft 11 extends into the
ギヤ側シャフト13の軸端部には、摺動穴13bが軸受穴13aに連続して穿設され、摺動穴13bに摩擦体45が摺動可能に嵌合され、この摩擦体45が圧縮スプリング46のばね力によりハンドル側シャフト11の小径部11aの端面に押圧されている。このように、ハンドル側シャフト11とギヤ側シャフト13との間に相対回転に対して抵抗となる摩擦体45が介在される。
A sliding
ロアーハウジング10の遊星歯車室10bには、遊星歯車機構6及びモータ51により回転駆動されるキャリア回動機構50が中心軸線O上で並列配置して収納されている。ハンドル側シャフト11及びギヤ側シャフト13の対向する軸端部には、遊星歯車機構6の歯数が僅かに異なる第1及び第2サンギヤ34,35が夫々一体に設けられている。ギヤ側シャフト13及びハンドル側シャフト11にプレート36a,36bが遊嵌され、プレート36a,36bには円周上略等角度間隔に配置された複数個(例えば3個)の遊星体37が、プレート36a,36bに両端を支持された支承軸38により夫々回転可能に支承されている。各遊星体37には第1及び第2サンギヤ34,35に夫々噛合して一体回転する第1及び第2プラネタリギヤ40,41が同軸線上に一体に形成されている。プレート36a,36b、支承軸38等により第1及び第2プラネタリギヤ40,41を支承するキャリア36が構成されている。
In the
前記キャリア回動機構50は、遊星歯車室10bの底部に設けられ、ロアーハウジング10に装架したモータ51の回転力を前記キャリア36に伝達し、このキャリア36を回転駆動するように構成されている。同機構50は、ウォーム軸(歯車軸)48とウォームホイール(環状歯車)43とからなるウォーム機構49及び伝達機構60を備えている。ウォーム軸48は、両端を図3に示すように軸受48a,48bによりロアーハウジング10に中心軸線Oと直角な軸線回りに回転可能に軸承され、モータ51の回転軸51aに連結されている。ウォームホイール43は、ウォーム軸48に設けられたウォーム(小径歯車)44と遊星歯車室10b内で噛合している。伝達機構60は、中間部材61及び円筒スリーブ62を備え、中間部材61は、ギヤ側シャフト13の外周に中心軸線O回りに回転可能に支承され、外周に形成されたスプライン係合部によりキャリア36の内周面に形成されたスプライン係合部とスプライン係合している。円筒スリーブ62は、キャリア36と並列に配置されるとともに、ギヤ側シャフト13に軸受42により中心軸線O回りに回転可能に支承されている。円筒スリーブ62の一端にはスプライン係合部が形成され、このスプライン係合部と前記中間部材61のスプライン係合部がスプライン係合している。ウォームホイール43の内周面と円筒スリーブ62の外周面の間には、すべり部材55が介在されている。すべり部材55は、トレランスリング(製品名)であり、環状鋼板に波形突起55aが円周上等間隔に形成され、波形突起55aの弾性作用により、ウォームホイール43と円筒スリーブ62の間に所定以上の回転トルクが作用したときにすべりを発生し、ウォームホイール43と円筒スリーブ62の相対回転を許容する。キャリア36のプレート36aと円筒スリーブ62のキャリア側端面との間の中間部材61の外周には、ウエイブワッシャ32が設けられ、キャリア36を円筒スリーブ62から遠ざける方向に付勢し、キャリア36をスラスト軸受に押圧している。
The
ギヤ側シャフト13には軸受14,15間でピニオン25が形成され、ピニオン25に噛合するラック26が刻設されたラック軸27がロアーハウジング10に摺動可能に装架されている。図2に示すように、ロアーハウジング10にはシリンダチューブ28が固定され、シリンダチューブ28にラック軸27に固定されたピストン29が左右のシリンダ室28b、28aを区画するように嵌合してシリンダ装置30が構成されている。ラック軸27の両突出端にタイロッドを介してナックルアームがボールジョイントにより連結され、ラック軸27の軸動により操向車輪8が偏向される。
A
図3に示すように、ウォーム軸48には、モータ51の回転軸51aが結合されている。モータ51は、モータハウジング56、ステータ57、回転軸51a、ロータ58、及び金属カバー59から構成される。
As shown in FIG. 3, the rotating
モータハウジング56は略円筒形状をなし、ロアーハウジング10に固定されている。モータハウジング56の内周には非磁性の金属カバー59を介して電磁コイルであるステータ57が固定されている。また、回転軸51aは軸受53,54により金属カバー59に対して回転可能に支持されている。回転軸51aの外周には、ステータ57に対向してロータ58が取り付けられ、ロータ58は永久磁石を備え、ステータ57で発生される磁束の作用により回転軸51aを回転させる。金属カバー59は、モータハウジング56の開口部を塞ぐとともに、ステータ57を包囲するように形成され、金属カバー59と回転軸51aの後端部との間には、ロック機構70が設けられている。
The
ロック機構70は、図4に示すように、回転軸揺動部材74が金属カバー59の後壁にピン72により揺動可能に取り付けられている。揺動部材74の一端には係合凸部74aが形成され、他端には金属カバー59に取り付けられた電磁アクチュエータ71が連結されている。回転軸51aの後端に嵌着された係合部材75の外周には、係合凸部74aに係合する係合凹部75aが円周上等間隔に複数形成されている。ピン72の外周に巻き付けられたコイルばね73は、一端が揺動部材74に係合され、他端がピン72に固定され、ねじれ力により揺動部材74をピン72の軸線回りに揺動させ、揺動係合凸部74aを係合凹部75へ係合させる回転力を揺動部材74に加えている。電磁アクチュエータ71はコイルばね73による回転力に抗して係合凸部74aを係合凹部75から離脱させる回転力を揺動部材74に加える。これにより、揺動部材74はピン72を中心として係合凹部75を係合凸部74aに係合、離脱させるよう駆動し、回転軸51aの回転を許容又は阻止する。
As shown in FIG. 4, the
電磁アクチュエータ71による係合凸部74aと係合凹部75との係合、離脱の判断及び動作の指令は、制御装置76により行われる。制御装置76は、減速比可変式動力舵取り装置1の動作が正常な場合、車両のイグニションがオンされると、電磁アクチュエータ71を作動させて揺動部材74をコイルばね73の力に抗して揺動させ、係合凸部74aを係合凹部75から離脱する。これによってモータ51による回転軸51aの回転制御が可能となり、減速比の可変が可能となる。また、制御装置76は、何らかの異常、例えば、モータ51に対する過電流の供給、配線の断線、短絡によってモータ51が損傷する恐れがある場合や、センサの故障等によってモータ51が誤動作を生じて適切な減速比が維持できなる恐れが発生した場合に、モータ51及び電磁アクチュエータ71の作動を停止して係合凸部74aを係合凹部75に係合させ、モータ51の回転軸51aの回転を阻止し、モータ51による減速比の変更制御を停止する。
The
次に、上記構成の作動について説明する。上述したように制御装置76は、車両のイグニションがオンされると、電磁アクチュエータ71を作動させて係合凸部74aを係合凹部75から離脱し、モータ51による回転軸51aの回転を可能とする。
Next, the operation of the above configuration will be described. As described above, when the ignition of the vehicle is turned on, the
ハンドル5が回されると、ロータリ弁18とスリーブ20がトーションバー24を捩って相対回転され、油圧ポンプ22から供給された圧油がハンドル5の回転方向に応じてポートA又はBからシリンダ装置30のシリンダ左室28b又は右室28aに供給され、ラック軸27が軸動されて操向車輪8が偏向される。このとき、ハンドル側シャフト11が回転されると、ギヤ側シャフト13はキャリア36の回転に応じて遊星歯車機構6により変速されて回転される。キャリア36がハンドル5と同方向に回転されると、その回転数に応じてギヤ側シャフト13とハンドル側シャフト11との回転比が増大され、ステアリングギヤの減速比を減少する方向に作用し、動力舵取り装置全体としての減速比が小さくなる。 そして、ハンドル5が切られると、制御装置76は動力舵取り装置全体としての減速比が車両の走行状態に最適な減速比となるように、モータ51の回転方向、回転数を演算してモータ51を回転駆動する。このモータ51の回転は、回転軸51aからウォーム軸48に伝達され、ウォーム44がウォームホイール43を円滑に回転する。このとき、キャリア36は自在に回転可能な状態にあることから、ウォームホイール43と円筒スリーブ62の間に所定以上の回転トルクが作用せず、すべり部材55はウォームホイール43と円筒スリーブ62の間をすべらせることはない。従って、ウォームホイール43の回転は、ロスなく円筒スリーブ62に伝達され、中間部材61及び遊星歯車機構6のキャリア36を一体回転させる。
When the handle 5 is rotated, the
また、モータ51の回転が停止されているとき、モータ51のセルフロックにより、ウォームホイール43と一体回転するキャリア36が回転しないように固定保持される。このようにキャリア36が固定されるとき、入力側の第1サンギヤ34又は出力側の第2サンギヤ35が回転すると、第1及び第2プラネタリギヤ40,41は自転のみする。このため、減速比は入力側の第1サンギヤ34と出力側の第2サンギヤ35の歯数比で決まる所定の値に維持され、入力軸4とピニオン軸13との間で回転が伝達される。なお、第1及び第2プラネタリギヤ40,41が自転可能な状態では、キャリア36が固定されていても、ウォームホイール43と円筒スリーブ62との間に所定以上の回転トルクが作用せず、すべり部材55は、ウォームホイール43と円筒スリーブ62の間をすべらせることはない。
Further, when the rotation of the
次に、何らかの異常、例えば、モータ51に対する過電流の供給、配線の断線、短絡によってモータ51が損傷する恐れがある場合や、センサの故障等によってモータ51が誤動作を生じて適切な減速比が維持できなる恐れが発生した場合の動作について説明する。異常が発生すると、制御装置76はモータ51及び電磁アクチュエータ71への給電を停止する。電磁アクチュエータ71への給電が停止されると、揺動部材74の係合凸部74aがコイルばね73のねじれ力によって係合凹部75に係合し、モータ51の回転軸51aは回転不能の状態にされ、キャリア36の回転を停止させる。この結果、第1及び第2プラネタリギヤ40,41の自転のみが許容され、減速比が入力側の第1サンギヤ34と出力側の第2サンギヤ35の歯数比で決まる所定の値に固定される。
Next, when there is a possibility that the
ロック機構70の作動によってモータの回転軸51aの回転が阻止された状態にて、第1サンギヤ34、第2サンギヤ35と第1、第2プラネタリギヤ40,41の噛合い部又は、第1、第2プラネタリギヤ40,41の軸受部に、異物の噛み込み、或いは潤滑不良が発生すると、第1、第2プラネタリギヤ40,41の自転が困難になる。このとき、ハンドル5を操作により第1サンギヤ34に回転が与えられると、第1、第2プラネタリギヤ40,41の自転が困難なため、第1サンギヤ34と第1、第2プラネタリギヤ40,41が一体的に回転、即ち、キャリヤ36を回転させようとする。この結果、キャリア36を回転させようとする回転トルクは、中間部材61を介して円筒スリーブ62に伝達され、円筒スリーブ62とウォームホイール43の間には、所定以上の回転トルクが作用し、すべり部材55がすべりを生じて円筒スリーブ62とウォームホイール43の間で相対回転を許容する。この円筒スリーブ62とウォームホイール43の間に相対回転が許容されると、キャリア36が回転可能となり、第1、第2プラネタリギヤ40,41の公転が可能となる。従って、第1サンギヤ34、第2サンギヤ35と第1、第2プラネタリギヤ40,41が一体的に回転し、ハンドル5の操作量に応じた回転がラックピニオン機構7を介し操向車輪8に伝達される。
In a state where the rotation of the
以上のように、ロック機構70の作動によってキャリア36の回転が停止され且つ、第1、第2プラネタリギヤ40,41の自転が困難になっても、すべり部材55の作用によってキャリア36の回転を可能にし、ハンドル5の操作量に応じた回転がラックピニオン機構7を介し操向車輪8に伝達できる。
As described above, even when the rotation of the
次に、本発明による第2実施例について図5を参照して説明する。この第2実施例は、モータ51とキャリア36の相対回転を許容する構成が第1実施例と異なり、その他の点の構成及び作用については第1実施例と同様である。
Next, a second embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG. The second embodiment is different from the first embodiment in the configuration that allows relative rotation of the
図5に示すように、この第2の実施の形態においては、円筒スリーブ62の外周面にウォームホイール43が固着されている。この際、ウォームホイール43を円筒スリーブ62に嵌合するか、円筒スリーブ62上にてウォームホイール43を樹脂モールド成形すればよい。中間部材61は、キャリア36のプレート36aとスプライン嵌合する第1中間部材61aと、円筒スリーブ62とスプライン嵌合する第2中間部材63に分割されている。第1中間部材61aには、第2中間部材63の内周面に遊嵌する小径部61bが形成され、この小径部61b外周面と第2中間部材63の内周面との間にすべり部材80が介在されている。このすべり部材80によって第1中間部材61aと第2中間部材63との間に所定以上の回転トルクが作用すると、第1中間部材61aと第2中間部材63との間で相対回転が許容される。
As shown in FIG. 5, in the second embodiment, the
次に第3の実施の形態について説明する。図6に示すように、第3の実施の形態では、中間部材61の代わりにキャリア36のプレート36aと円筒スリーブ62の間に相対回転許容手段として摩擦部材81を介在させたものである。この摩擦部材81は円板形状をなし、円筒スリーブ62に対して相対回転を規制され軸線方向のみに移動可能に内周面がスプライン係合している。また、円筒スリーブ62の側面と摩擦部材81の側面との間には、摩擦部材81をプレート36aに押圧する押圧ばね78が介在されている。これにより、摩擦部材81に所定以上の回転トルクが作用した場合、摩擦部材81はプレート36aとの間ですべりを生じ、キャリア36と円筒スリーブ62の相対回転を許容する。
Next, a third embodiment will be described. As shown in FIG. 6, in the third embodiment, a
なお、第3の実施形態において、摩擦部材81を用いたがこれに限られることなく、例えば、所定以上の回転トルクが作用したときにキャリア36と円筒スリーブ62の相対回転を許容する伝達トルク制限機構を用いることもできる。
In the third embodiment, the
以上のように、第1から第3の実施の形態の如く、キャリア36から所定以上の回転トルクが作用した場合に、モータ51とキャリア36の間の相対回転を許容する相対回転許容手段として、すべり部材55,80又は摩擦部材81を設けることにより、ロック機構70の作動によってモータ51の回転が阻止され、且つ、第1、第2プラネタリギヤ40,41の自転が困難になっても、キャリア36の回転を可能にし、ハンドル5の操作量に応じた回転がラックピニオン機構7を介し操向車輪8に伝達できる。
As described above, as in the first to third embodiments, when a rotation torque of a predetermined value or more is applied from the
また、第1の実施の形態の如く、円筒スリーブ62の外周とウォームホイール44の内周に相対回転許容手段としてすべり部材55を介在させ、円筒スリーブ62とウォームホイール44の相対回転を許容できるようにしたことにより、円筒スリーブ62にすべり部材55を嵌合し、ウォームホイール44をすべり部材の外周に嵌合して一体化した後に、ロアーハウジング10に組付けるようにすれば、組付け性を向上できる。また、すべり部材55が環状鋼板からなる公知のトレランスリングであれば、ウォームホイールの径を特に大きくする必要もなく、装置が大型化することもない。
Further, as in the first embodiment, a sliding
また、第2、第3の実施の形態の如く構成すれば、モータ51の回転が阻止され、且つ第1、第2プラネタリギヤ40,41の自転が困難な異常状態において、円筒スリーブ62等のキャリア回動機構50を逆回転させることなくキャリア36の回転を可能にできる。
Further, if configured as in the second and third embodiments, the carrier such as the
なお、上記実施の形態においては、キャリア回動機構50を遊星歯車機構6とラックピニオン機構7との間に配置しているが、キャリア回動機構50を遊星歯車機構6よりもサーボ弁装置3側に配置してもよい。それ以上に、キャリア回動機構50は遊星歯車機構6と隣接して配置することが好ましいが、サーボ弁装置3、遊星歯車機構6及びラックピニオン機構7に対するキャリア回動機構50の配置関係は特に限定されるものではない。
In the above-described embodiment, the
また、上記した実施の形態においては、遊星歯車機構6をサーボ弁装置3の回転軸となるハンドル側シャフト11と、ステアリングギヤに連結されたギヤ側シャフト13との間に配列した例について述べたが、遊星歯車機構6とサーボ弁装置3の配列を逆にしてもよく、この場合におけるギヤ側シャフト13はサーボ弁装置3の入力軸となる。
In the above-described embodiment, the example in which the planetary gear mechanism 6 is arranged between the handle-side shaft 11 serving as the rotation shaft of the servo valve device 3 and the gear-
上記実施の形態では、ハンドル5に作用する操舵力を油圧サーボ装置2によって増幅してラックピニオン機構7に伝達する油圧式の動力舵取り装置について述べたが、本発明は、ハンドル5に作用する操舵力をトルクセンサによって検出し、このトルクセンサの信号により制御されるモータより操舵力を増幅してラックピニオン機構7に伝達する公知の電気式の動力舵取り装置にも適用することができる。 In the above-described embodiment, the hydraulic power steering device that amplifies the steering force acting on the handle 5 by the hydraulic servo device 2 and transmits the amplified force to the rack and pinion mechanism 7 has been described. The present invention can also be applied to a known electric power steering apparatus that detects a force by a torque sensor, amplifies a steering force from a motor controlled by a signal from the torque sensor, and transmits the amplified steering force to the rack and pinion mechanism 7.
1…減速比可変式動力舵取り装置、2…油圧サーボ装置、3…サーボ弁装置、4…入力軸、4a…貫通穴、4b、4c…連通穴、5…ハンドル、6…遊星歯車機構、7…ラックピニオン機構、8…操向車輪、9…アッパーハウジング、9a…弁収納孔、10a…ギヤ室、10b…遊星歯車室、10…ロアーハウジング、11…ハンドル側シャフト、11a…小径部、12…軸受、13…ピニオン軸、13a…軸受穴、13b…摺動穴、14…軸受、15…軸受、16…ニードル軸受、18…ロータリ弁、20…スリーブ、21…弁孔、22…油圧ポンプ、23…タンク、24…トーションバー、25…ピニオン、26…ラック、27…ラック軸、28…シリンダチューブ、28a、28b…左右室、、30…シリンダ装置、32…ウェーブワッシャ、34…第1サンギヤ、35…第2サンギヤ、36…キャリア、36a…プレート、36b…プレート、37…遊星体、38…支承軸、40…第1プラネタリギヤ、41…第2プラネタリギヤ、42…軸受43…ウォームホイール、44…ウォーム、45…摩擦体、46…圧縮スプリング、48…ウォーム軸、48a、48b…軸受、49…ウォーム機構、50…キャリア回動機構、51…モータ、51a…回転軸、52…シール部材、53…軸受、54…軸受、55…すべり部材、55a…波状突起、56…モータハウジング、57…ステータ、58…ロータ、59…金属カバー、60…伝達機構、61…中間部材、61a…第1中間部材、61b…小径部、、62…円筒スリーブ(環状部材)63…第2中間部材、70…ロック機構(回転阻止手段)、71…電磁アクチュエータ、72…ピン、73…コイルばね、74…揺動部材、74a…係合凸部、75…係合部材、75a…係合凹部、76…制御装置、78…押圧ばね、80…すべり部材、81…摩擦部材、O…中心軸線、A,B,P,T…ポート。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
異常発生時に前記モータの回転を阻止する回転阻止手段を設け、該回転阻止手段によるモータの回転阻止中に所定値以上の回転トルクが前記キャリアから作用したとき該キャリアと前記モータとの相対回転を許容する相対回転許容手段を設けたことを特徴とする減速比可変式動力舵取り装置。 A power steering apparatus that transmits a steering force acting on a steering wheel to a steered wheel via a steering gear, and a handle-side shaft connected to the steering wheel and a gear-side shaft connected to the steering gear to a housing as a central axis The first and second sun gears having a slightly different number of teeth are provided on both shafts, and the first and second planetary gears that rotate integrally with the first and second sun gears are supported. A planetary gear mechanism that supports the carrier to be rotated about the central axis line, a carrier rotation mechanism that rotates the carrier by a motor is provided, and a deceleration that changes a reduction ratio by changing the rotation speed of the carrier In the ratio variable power steering device,
Rotation prevention means for preventing rotation of the motor when an abnormality occurs is provided, and when the rotation torque of a predetermined value or more acts from the carrier during the rotation prevention of the motor by the rotation prevention means, relative rotation between the carrier and the motor is performed. A reduction gear ratio variable type power steering apparatus, characterized in that an allowable relative rotation permission means is provided.
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