JP4058573B2 - 記録方法、再生方法、記録装置および再生装置 - Google Patents

記録方法、再生方法、記録装置および再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、音声信号や映像信号、あるいは、コンピュータデータなどの各種の情報信号を複製(コピー)する場合の方法、装置、記録媒体に記録された情報信号を再生する場合の方法、装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)などのデジタルコンテンツの普及に伴い、このデジタルコンテンツについての違法な複製による著作権侵害が問題となっている。そこで、この問題に対処するため、デジタルコンテンツに複製制御のための情報を付加し、この付加情報を用いて、違法な複製を防止することが考えられている。
【0003】
この複製の防止のための制御としては、情報ソースに応じて、例えば、全く複製を認めないようにする方式や、1回は複製を認めるが、1回複製されたものからの複製を禁止する方式(世代制限の複製制御方式)などが考えられている。前者は、例えばDVD−ROMのように、コンテンツメーカが作成して販売するオリジナルソフトの場合などに適用される。後者の世代制限の複製制御方式は、例えば放送メディアにおいて、放送される情報の場合などに適用される。
【0004】
後者の世代制限の複製制御方式の場合には、有効に複製世代の制御ができる方式が望まれている。この複製世代の管理が行える複製制御情報の方式としては、音声信号についてのSCMS(Serial Copy ManagementSystem)方式や、映像信号についてのCGMS(Copy Generation Management System)方式や、電子透かし技術を用いる方法が提案されている。
【0005】
SCMS方式は、デジタル音声信号とともに伝送するようにされるコピー禁止/許可フラグや、例えば、CD(コンパクトディスク)、DAT(デジタルオーディオテープ)などのデジタル音声システムの種類を表すカテゴリーコードを用いて、1回だけのデジタルコピーができるようにするシリアルコピーの制御を行う方式である。
【0006】
すなわち、このSCMS方式の場合には、デジタル音声信号とともに伝送するようにされるコピー禁止/許可フラグおよびカテゴリコードからなるSCMS情報により、1世代のデジタル音声信号の複製はきるが、コピーされたデジタル音声信号をさらに複製することはできないというように、デジタル音声信号の複製の世代制限制御を行うことができるようにされている。
【0007】
また、CGMS方式は、例えばアナログ画像信号であれば、その垂直ブランキング期間内の特定の1水平区間に複製制御用の2ビットの付加情報を重畳し、また、デジタル画像信号であれば、デジタル画像データに、複製制御用の2ビットの付加情報を付加して伝送する方式である。
【0008】
このCGMS方式の場合の2ビットの情報(以下、CGMS情報という)の意味内容は、
[00]……複製可能
[10]……1回複製可能(1世代だけ複製可能)
[11]……複製禁止(絶対複製禁止)
である。
【0009】
画像情報に付加されたCGMS情報が[10]であった場合に、CGMS対応の記録装置では、その画像情報の複製記録が可能であると判断して記録を実行するが、記録された画像信号には[11]に書き換えられたCGMS情報が付加される。そして、記録しようとする画像情報に付加されたCGMS情報が[11]の場合には、CGMS対応の記録装置では、その画像信号の複製記録は禁止であるとして記録の実行が禁止される。
【0010】
また、電子透かし処理は、画像データや音楽データに存在する人間の知覚上の重要でない部分、すなわち、音楽や映像に対して冗長でない部分に、雑音として情報を埋め込む処理である。このような電子透かし処理により画像データや音楽データ中に埋め込まれた付加情報は、その画像データや音楽データから除去されにくい。一方、画像データや音楽データについてフィルタリング処理やデータ圧縮処理をした後であっても、それらに埋め込まれた電子透かしの付加情報を画像データや音楽データ中から検出することが可能である。
【0011】
この電子透かし処理を用いる複製制御方式の場合、埋め込む付加情報により、
▲1▼「複製可能(Copy Free)」
▲2▼「1回複製可能(1世代だけ複製可能)(Copy Once)」
▲3▼「これ以上の複製禁止(No More Copy)」
▲4▼「絶対複製禁止(Never Copy)」
の4状態を表し、当該電子透かし情報が重畳された画像データや音楽データの複製世代や複製制限状態を表すようにしている。
【0012】
▲1▼「複製可能(Copy Free)」は、音楽データや画像データの自由な複製が可能であることを表す。▲2▼「1回複製可能(1世代だけ複製可能)(Copy Once)」は、1回だけ音楽データや画像データの複製が可能であることを示す。▲3▼「これ以上の複製禁止(No More Copy)」は、▲2▼の1回複製可能の状態の音楽データや画像データから、当該音楽データや画像データが複製されたものであって、これ以上の複製は禁止であることを示す。▲4▼「絶対複製禁止(Never Copy)」は、複製は全く禁止であることを示す。
【0013】
画像データや音楽データに重畳された電子透かし情報が、「1回複製可能(Copy Once)」であった場合には、電子透かし処理に対応(すなわち、複製制限処理対応)の記録装置では、その画像データや音楽データの複製記録が可能であると判断して記録を実行するが、記録された画像データや音楽データには、「これ以上の複製禁止(No More Copy)」に書き換えられた電子透かし情報が重畳される。そして、記録しようとする画像データや音楽データに重畳された電子透かし情報が、「これ以上の複製禁止(No More Copy)」の場合には、電子透かし処理対応の記録装置では、その画像データや音楽データの複製記録は禁止であるとして記録の実行が禁止される。
【0014】
このように、SCMS方式、CGMS方式、電子透かし処理を用いる方式などの複製世代制限方式により、複製世代制限制御が行われ、音声データや画像データなどの情報信号を、家庭において複製して家庭において利用するような私的利用の範囲内においての情報信号の複製はできるようにされる。しかし、複製された情報信号の複製は禁止されるので、複製された情報信号が次々に複製され、情報信号の著作権者の利益や権利を不当に害することがないようにされている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のSCMS方式、CGMS方式、電子透かし処理を用いた方式などを用いて、情報信号の複製世代制限制御を行うようにした場合には、複製された情報信号をさらに別の記録媒体に複製するなどということは防止される。すなわち、第1世代の複製から第2世代の複製の作成は禁止される。しかしながら、第1世代の複製は何回でも可能であるという問題がある。すなわち、例えば、CDやDVDなどの記録媒体に記録されてコンテンツメーカーから提供される元の情報信号は、その記録媒体からであれば無制限に複製することができてしまうという問題がある。
【0016】
また、音声信号や映像信号の再生速度や、記録速度を向上させることにより、目的の音声信号や映像信号を記録媒体に高速に複製することができるが、この場合には、目的とする情報信号を短時間で複製することができるため、同じ情報信号を複製した記録媒体が大量に作成されてしまうという危険性がある。このように大量複製された情報信号が販売されるなどした場合には、情報信号の著作権者が受ける不利益が大きくなってしまう。
【0017】
特に、各種の情報処理が可能なコンピュータなどの汎用機器の場合には、その特性上、情報信号の複製は容易にかつ高速に行うことができる。また、ネットワークを通じた情報信号の配信、受信も比較的容易に行えるので、同じ情報信号の複製物が多数作られてしまうという危険性が高い。
【0018】
そこで、情報信号を複製する場合に、前述した複製世代制限制御を行うのではなく、記録装置毎に、複製した情報信号の識別情報を保持し、各記録装置においては、既に記録装置に保持されている識別情報と同じ識別情報の情報信号については、複製しないように制御する複製制限方式、すなわち、記録装置毎であって、情報信号毎に1回の複製しか認めないようにする複製制御方式を用いることが考えられる。
【0019】
しかし、この複製制限方式のみを用いた場合には、各情報御信号は、記録装置毎において1回の複製しか認められないので、情報信号の複製について、情報信号の利用者は新な制限を受けることになる。例えば、複製世代制限方式が用いられている場合には、CDやDVDなどの元の記録媒体に記録されている情報信号の複製は、何回でも可能であったが、これが1回しか認められなくなる。このため、私的利用の範囲内においての情報信号の複製が制限され、情報信号の利用者の利便性が損なわれてしまう。
【0020】
以上のことにかんがみ、この発明は、情報信号の利用者の利便性を損なうことなく、情報信号の不正な複製を効果的に防止することができる方法および装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の記録方法は、
データを記録媒体に記録する記録方法であって、
前記記録媒体が、音声データ又は映像データの一方あるいは音声データと映像データとの両方を記録する音声/映像用記録媒体か、汎用データを記録する汎用データ用記録媒体かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップにおける判別結果に応じて、前記データを前記記録媒体に記録する記録制御方式を選定し、選定された前記記録制御方式に基づいて前記データの前記記録媒体への記録を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする。
【0025】
この請求項1に記載の発明の情報信号複製制御方法によれば、音声/映像用記録媒体にコンテンツ情報としての音声信号や映像信号を記録する場合には、例えば、予め決められた方式の複製制御が行うようにされ、汎用データ用記録媒体に、楽曲や画像などの音声信号や映像信号を記録しようとする場合には、複製が禁止されるなどというように、情報信号を記録媒体に記録する際の複製制御方式が選定される。
【0026】
これにより、音声信号や映像信号などのコンテンツ情報が、汎用データ用記録媒体に記録され、これが汎用データとして扱われて、本来行われるべき複製制御が行われずに不正に複製されることを防止することができるようにされる。また、音声信号や映像信号を音声/映像用記録媒体に記録する場合には、予め決められた方式の複製制御が行われるので、情報信号の利用者は、予め決められた方式の複製制御により複製が認められた場合には、目的とする情報信号を記録媒体に複製して利用することができるようにされ、利便性が害されることもない。
【0054】
また、請求項2に記載の発明の記録方法は、
データを記録媒体に記録する記録方法であって、
前記データを前記記録媒体に記録する記録装置の本体が、音声/映像データを前記記録媒体に記録可能な音声/映像用記録装置であるか、汎用的な情報処理が可能であると共に音声/映像データを前記記録媒体に記録可能な音声/映像データ用汎用記録装置であるか、汎用的な情報処理が可能であると共に汎用データを前記記録媒体に記録可能な汎用データ用汎用記録装置であるかを判別する判別ステップと、
前記判別ステップにおける判別結果に応じて、前記データを前記記録媒体に記録する記録制御方式を選定し、選定された前記記録制御方式に応じて前記データの前記記録媒体への記録を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする。
【0055】
この請求項2に記載の記録方法によれば、例えば、情報信号を短時間に多数の記録媒体に記録することができるなど、情報信号の複製を簡単かつ短時間に行うことができる装置(音声/映像データ用汎用記録装置)などにおいては、情報信号を複製した記録媒体を大量に作成して販売するなどの違法な複製が行なわれる可能性が高いため、複製制限の厳しい複製制御方式が用いられる。また、例えば、等速記録しかできない装置など私的利用の範囲内の複製しかできない装置(音声/映像用記録装置)の場合には、例えばSCMS方式やCGMS方式などの複製世代制限制御を用いるようにされる。
【0056】
これにより、情報信号の不正な複製を防止し、情報信号の著作権者の利益や権利を確実に保護することができるとともに、情報信号の利用者の利便性を害することもない。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による方法および装置の一実施の形態について、図を参照しながら説明する。
【0061】
[情報信号複製制御方法の概要]
まず、この実施の形態で用いられるこの発明による情報信号複製制御方法(記録方法)および情報信号再生制御方法(再生方法)の概要について説明する。この実施の形態の情報信号複製制御方法は、用いる記録媒体は、どのような情報信号を記録するための記録媒体であるか、コピー(複製)を実行する装置は、どのような情報信号を記録するための装置であるか、さらには、等速コピーと高速コピーのどちらが用いられて情報信号のコピーが実行されるかを考慮して、情報信号のコピー時に用いる複製制御方式を選定する。
【0062】
なお、以下の実施の形態において、コンテンツ情報は、音楽や映画などの観賞用ソフトウエアなどのその中身そのものが評価の中心となり、著作権などを伴う音声信号や映像信号などをいい、情報信号は、コンテンツ情報をも含み、コンピュータデータなどの各種の情報をいうものとする。
【0063】
そして、記録媒体には、音声信号または映像信号の一方あるいは音声信号と映像信号との両方を記録する音声/映像用記録媒体と、コンピュータデータなどの各種の情報信号(汎用データ)の記録が可能な汎用データ用記録媒体とがある。
【0064】
また、記録装置には、音声信号や映像信号の専用の装置である音声/映像専用装置と、情報信号の生成、編集などの各種の情報処理が可能なコンピュータなどの汎用機器であって、音声信号や映像信号の供給を受けて、これを記録媒体に記録することができるようにされた、音声/映像用インターフェースを備えた音声/映像用汎用機器と、例えばコンピュータデータなどの汎用データの供給を受けて、これを記録媒体に記録することができるようにされた、汎用インターフェースを備えた汎用データ用汎用機器がある。
【0065】
また、情報信号を記録媒体に記録する装置においては、例えば、音声信号や映像信号などのように、時間の経過とともに変化する時系列データをコピーする場合に、例えば、使用者からの指示に応じて、あるいは、情報信号を記録する記録媒体の種類に応じて、標準再生速度で再生された情報信号を、標準再生速度と同じ速度で記録するようにするいわゆる等速コピーと、等速コピーより高速にコピーを行う高速コピーとを選択することができるものがある。高速コピーは、再生装置においての情報信号の読み出し処理から、記録装置においての記録処理までの各処理の処理速度を同期をとって高速化することにより可能となる。
【0066】
このように、記録媒体、記録装置、記録速度は、1種類だけにとどまらず、少なくとも2種類は、存在する。そこで、前述したように、記録媒体、記録装置、記録速度に応じて情報信号のコピー時に用いる複製制御方式を選定するようにする。これにより、利用者が自分だけで楽しむためにコンテンツ情報のコピーを行う、いわゆる私的利用の範囲内のコピーは認めるが、例えば、権原のないものが、利益を得る目的でコンテンツ情報を大量にコピーするような不正なコピーを確実に防止して、コピーの対象となるコンテンツ情報の著作権者の利益や権利を害することがないようにする。
【0067】
なお、以下に説明する実施の形態においては、例えば、コンパクトディスク(以下、CDと略称する。)などの記録媒体に記録されて利用者に提供されるコンテンツ情報としての楽曲(音声信号)が再生されて記録装置に供給され、これを記録媒体にコピーする場合を例にして説明する。
【0068】
この場合、記録媒体に記録されて提供される各楽曲には、前述したSCMS方式の世代制限制御が可能なように、SCMS情報が付加されているとともに、ISRC(International Standard RecordingCode)のような、各楽曲を識別するためのコンテンツIDが識別情報として付加されているものである。
【0069】
そして、この実施の形態においては、選定される複製制御方式として、前述したSCMS方式と、SCMS方式よりも複製制限のより厳しい方式であって、この明細書においては、ユニコピーシステム(以下、UCSと略称する。)方式と呼ぶ方式が用いられる。
【0070】
UCS方式は、記録媒体にコピーした楽曲のコンテンツIDを記録装置のメモリに保持し、このメモリに保持されているコンテンツIDと同じコンテンツIDの楽曲のコピーを禁止して、同じ記録装置においては、各楽曲について、1回限りのコピーしか認めないようにするものである。
【0071】
また、この実施の形態において、SCMS方式でも、UCS方式でも、情報信号の適切な複製制御ができないとされる場合には、楽曲のコピーを禁止するようにしている。すなわち、コンテンツ情報を初めからコピー禁止にすることも、複製制御方式の1つである。
【0072】
図8は、この実施の形態の情報信号複製制御方法を説明するための図であり、コピーに用いる記録媒体、記録装置および記録速度(等速コピーか、高速コピーか)と、これらの情報に応じて決まる複製制御方式とを対応付けて示したものである。
【0073】
まず、音声/映像専用装置を用いる場合であるが、図8に示すように、音声/映像専用装置を用いて、音声/映像用記録媒体に、コンテンツ情報としての楽曲を等速コピーする場合には、楽曲に付加されているSCMS情報を用いて、SCMS方式の複製世代制限制御を行う。この記録媒体、記録装置、記録速度の組み合わせ(態様)は、家庭などにおいて行なわれる一般的なコピー時と同じであり、等速コピーでコンテンツ情報をコピーするので、短時間に大量の複製物が作成されることもない。このため、SCMS方式の複製世代制限方式を用いて、複製制御を行うようにする。
【0074】
また、音声/映像専用装置を用いて、音声/映像用記録媒体に、コンテンツ情報を高速コピーする場合には、UCS方式の複製制御を行う。この場合は、高速コピーであって、短時間に大量の複製物が作成される可能性があるので、SCMS方式よりも複製制限が厳しいUCS方式により複製制御を行う。
【0075】
また、音声/映像専用装置を用いて、汎用データ用記録媒体に、コンテンツ情報をコピーしようとした場合には、コンテンツ情報のコピーを禁止する。つまり、汎用データ用記録媒体に、音声信号や映像信号などのコンテンツ情報をコピーした場合、コピーしたコンテンツ情報を汎用データとして汎用機器により何の制限も受けることなくコピーが自由にされる可能性があるので、コピーすること自体を禁止し、コピー不可とする。
【0076】
次に、音声/映像用インターフェースを備えた音声/映像用汎用機器を用いる場合であるが、図8に示すように、音声/映像用インターフェースを備えた音声/映像用汎用機器を用いて、音声/映像用記録媒体に、コンテンツ情報を等速コピーする場合には、SCMS方式複製世代制限制御よりも複製制限の厳しいUCS方式の複製制御を行う。
【0077】
このように、等速コピーであっても、UCS方式の複製制御を行うのは、例えば、コンピュータなどの汎用機器の場合、その特性上簡単かつ迅速にコピーが可能であり、またコンテンツ情報を、例えば、インターネットなどのネットワークを通じて、多数の他の汎用機器などに配信したり、配信されてきたコンテンツ情報受信してコピーすることもでき、不正なコピーが行なわれる可能性が高いためである。
【0078】
また、音声/映像用汎用機器を用いて、音声/映像用記録媒体に、コンテンツ情報を高速コピーする場合には、UCS方式の複製制御を行う。この場合も、前述したように、短時間に多数の複製物が作成される可能性が高いため、SCMS方式よりも複製制限の厳しいUCS方式で複製制御をおこなう。
【0079】
また、音声/映像用汎用機器を用いて、汎用データ用記録媒体に、コンテンツ情報をコピーしようとした場合には、コンテンツ情報のコピーを禁止する。この場合には、前述もしたように、汎用データ用記録媒体に、音声信号や映像信号などのコンテンツ情報をコピーした場合、何の制限を受けることなくコンテンツ情報のコピーが自由にされる可能性があるためである。
【0080】
次に、汎用インターフェースを備えた汎用データ用汎用機器を用いる場合であるが、図8に示すように、汎用インターフェースを備えた汎用データ用汎用機器を用いて、音声/映像用記録媒体に情報をコピーしようとする場合には、等速コピーであっても、高速コピーであっても、情報信号のコピーを禁止する。つまり、汎用データ用汎用機器は、例えば、コピーが禁止された音声信号や映像信号などのコンテンツ情報を、複製制限することなく音声/映像用記録媒体にコピーすることができるためである。
【0081】
なお、図8に示すように、汎用データ用汎用機器を用いて、汎用データ用記録媒体に情報信号を記録する場合には、複製制限制御が行なわれる保証はない。汎用データ用汎用機器は、汎用データを扱う機器のため、音声信号などのコンテンツ情報のように、SCMS方式の複製世代制限制御やUCS方式の複製制限制御を行わない場合があるためである。
【0082】
しかし、後述もするように、音声/映像専用装置や音声/映像用汎用機器においては、汎用データ用記録媒体に記録された情報信号を再生しないようにすることによって、汎用データ用汎用機器により、汎用データ用記録媒体に記録された音声信号や映像信号などのコンテンツ情報を再生できないようにする。つまり、音声信号や映像信号を汎用データ用記録媒体に記録しても再生できないので、音声信号や映像信号の不正なコピーを防止することができるようにされる。
【0083】
このように、短時間に大量のコピーが行なわれる可能性がある場合など、不正なコピーが行なわれる危険性が高い場合には、複製制御がより厳しいUCS方式の複製制御を行い、音声信号や映像信号などのコンテンツ情報が、複製制限されることなくコピーが可能である場合や、コピーされたコンテンツ情報のコピーが可能となってしまう場合には、コピーを禁止することにより、コンテンツ情報の著作権者の利益や権利を害することがないようにしている。
【0084】
その一方、音声/映像専用装置や音声/映像用汎用機器の場合であって、記録媒体が、音声/映像用記録媒体である場合、コピーしようとするコンテンツ情報が、コピーが禁止されたものでない場合には、少なくとも1回は、コピーできるようにされるので、コンテンツ情報の利用者の私的利用の範囲内のコピーは認められ、利用者の利便性を損なうことがないようにすることができる。
【0085】
[音声/映像専用機器について]
次に、前述したこの実施の形態の情報信号複製制御方法、情報信号再生制御方法を用いる情報信号記録装置としての音声/映像専用装置について説明する。
【0086】
図1は、この実施の形態の音声/映像専用装置を説明するためのブロック図である。この実施の形態の音声/映像専用装置は、記録媒体にコンテンツ情報としての楽曲などを記録する記録機能と、記録媒体に記録されたコンテンツ情報としての楽曲を再生する再生機能とを備えた記録再生装置として構成されたものである。
【0087】
図1に示すように、この実施の形態の音声/映像専用装置は、メディアインターフェース(図1においては、メディアI/Fと記載。)1、認証処理部2、媒体判別部3、入力端子4、入力インターフェース(図1においては、入力I/Fと記載。)5、データ圧縮処理部6、暗号化部7、書き込み制御部8、書き込み部9、切り換え部10、SCMS情報検出部11、コンテンツID検出部12、切り換え部13、暗号解読部14、データ伸長処理部15、出力インターフェース(図1においては、出力I/Fと記載。)16、出力端子17、コントロール部20、キー操作部21、コピー履歴情報管理メモリ22を備えている。
【0088】
また、この実施の形態の音声/映像専用装置において、記録媒体100は、MD(ミニディスク)と呼ばれる小型の光磁気ディスクや、半導体メモリをデータ記憶領域として用いた記録媒体を用いることができるようにされている。この場合、光磁気ディスクにデータを書き込む場合よりも、半導体メモリにデータを書き込む場合の方がより高速に処理することができる。
【0089】
このため、この実施の形態の音声/映像専用装置においては、後述もするように、半導体メモリをデータ記憶領域として用いた記憶媒体へは、高速コピーが可能とされ、MDを記憶媒体として用いた記録媒体へは、等速コピーのみが可能となるようにされる。
【0090】
また、前述したように、記録媒体100には、音声/映像用記録媒体と、汎用データ用記録媒体とがある。このため、まず、この実施の形態で用いられる音声/映像用記録媒体100Aと汎用記録媒体100Bについて説明する。
【0091】
図2は、音声/映像用記録媒体100Aを説明するための図であり、図3は、汎用データ用記録媒体(以下、汎用記録媒体という。)100Bを説明するための図である。
【0092】
図2に示すように、この実施の形態の音声/映像用記録媒体100Aは、ディスクや半導体メモリによって構成されたデータ記憶領域101と、スイッチ回路102と、認証処理部103とを備えている。認証処理部103は、この音声/映像用記録媒体100Aが装填された相手機器との間で通信を行い、相手機器との間で認証を取るようにする。
【0093】
すなわち、認証処理部103は、相手機器がデータ記憶領域101にアクセス可能な機器であるか否かを判別し、アクセス可能な機器であると判別したときには、その相手機器を認証する。そして、認証処理部103は、相手機器を認証したときには、スイッチ回路102をオンにして、データ記憶領域101へのアクセスを可能にする。また、相手先機器との間で認証がとれなかったときには、スイッチ回路102をオンにしないので、相手機器は、データ記憶領域101にはアクセスできないようにされる。
【0094】
このように、音声/映像用記録媒体100Aは、認証処理部103を備えることによって、認証された装置でなければ、データ記憶領域101にデータを書き込んだり、データ記憶領域101からデータを読み出すことができないようにしている。
【0095】
また、図3に示すように、この実施の形態の汎用記録媒体100Bは、音声/映像用記録媒体100Aとは異なり、スイッチ回路102や認証処理部103を有しない。したがって、認証処理を経ることなく各種の装置を通じて、各種の汎用データを記憶領域101に記録したり、データ領域101に記憶されているデータを読み出すことができるものである。
【0096】
このように、この実施の形態においては、記録媒体100として、図2に示した音声/映像用記録媒体100Aと、図3に示した汎用記録媒体100Bとがある。
【0097】
そして、音声/映像専用装置は、装填された記録媒体が、音声/映像用記録媒体100Aか汎用記録媒体100Bか判別することができるようにするため、こ図1に示したように認証処理部2を備えている。
【0098】
また、記録媒体が、高速コピーが可能な半導体メモリをデータ記憶領域101として用いた記録媒体か、等速コピーのみが可能な光磁気ディスクをデータ記憶領域101として用いた記録媒体かを判別するため、媒体判別部3を備えている。
【0099】
すなわち、図1に示したこの実施の形態の音声/映像専用装置に記録媒体が装填されると、まず、コントロール部20は、メディアインターフェース1、認証処理部2を制御し、装填された記録媒体との間で認証を取るようにするとともに、認証が取れた場合には、メディアインターフェース1、媒体判別部3を制御し、装填された記録媒体が、高速コピーが可能な記録媒体か否かを判別する。
【0100】
すなわち、認証処理部2は、メディアインターフェース1を通じて、記録媒体の認証処理部103との間で相互に通信を行うようにして、相手を確認(認証)する処理を行う。この場合、この音声/映像専用装置に装填された記録媒体が、認証処理部103を有しない汎用記録媒体100Bである場合には、この実施の形態の音声/映像専用装置との間においては認証は成立しないので、音声/映像専用装置の認証処理部2は、認証は成立しなかったことをコントロール部20に通知する。このように認証が成立しなかった場合、コントロール部20は、装填された記録媒体は、認証処理部103を有しない汎用記録媒体100Bであると判別することができる。
【0101】
そして、装填された記録媒体が、汎用記録媒体100Bである場合には、コントロール部20は、書き込み制御部8を制御して、当該記録媒体へのデータ書き込みを禁止する。このように、この実施の形態の音声/映像専用装置は、コンテンツ情報としての楽曲を汎用記録媒体100Bへはコピーできないようにしている。
【0102】
また、装填された記録媒体が、汎用記録媒体100Bである場合には、コントロール部20は、読み出し制御部19を制御して、この音声/映像専用装置に装填された汎用記録媒体100Bに記録されているデータの読み出しをも禁止する。これにより、この実施の形態の音声/映像専用装置によっては、汎用記録媒体100Bに記録されているデータの再生もできないようにしている。
【0103】
そして、相手先の記録媒体が認証処理部103を備えた音声/映像用記録媒体100Aである場合には、この音声/映像専用装置と、相手先の音声/映像用記録媒体100Aとの間で認証が成立するので、認証処理部2は、認証が成立したことをコントロール部20に通知する。このように認証が成立した場合、コントロール部20は、装填された記録媒体は、認証処理部103を備えた音声/映像用記録媒体100Aであると判別することができる。
【0104】
また、認証が成立した場合には、前述したように、音声/映像用記録媒体100Aの認証処理部103は、スイッチ回路102をオンにして、音声/映像専用装置がデータ記憶領域101にアクセスすることを許可するようにする。
【0105】
この場合に、媒体判別部3は、メディアインターフェース1を通じて、例えば、装填された記録媒体に記録されているメディアの種類を示す情報を得て、その記録媒体が、データ記憶領域101として光磁気ディスクを用いた記録媒体か、半導体メモリを用いた記録媒体かを判別し、判別結果をコントロール部20に通知する。
【0106】
この実施の形態の音声/映像専用装置においては、前述したように、光磁気ディスクをデータ記憶領域101として用いた記録媒体の場合には、等速コピーのみが可能とされ、半導体メモリがデータ記憶領域101として用いた記録媒体の場合には、高速コピーが可能となるようにされている。
【0107】
このため、コントロール部20は、媒体判別部3からの判別結果が、装填された記録媒体が、光磁気ディスクをデータ記憶領域101として用いた記録媒体であることを示すものであるときには、SCMS方式の複製制御を行うため、スイッチ回路10をSCMS情報検出部11側に切り換える制御信号を形成し、これをスイッチ回路10に供給する。
【0108】
また、媒体判別部3からの判別結果が、装填された記録媒体が、半導体メモリをデータ記憶領域101として用いた記録媒体であることを示すものであるときには、UCS方式の複製制御を行うため、スイッチ回路10をコンテンツID検出部12側に切り換える制御信号を形成し、これをスイッチ回路10に供給する。
【0109】
これにより、図8を用いて前述したように、この音声/映像専用装置において、音声/映像用記録媒体100Aに等速コピーでコンテンツ情報としての楽曲をコピーする場合には、SCMS情報検出部11により検出するSCMS情報を用いて、SCMS方式の複製制御を行う。また、この音声/映像専用装置において、データ記憶領域101として半導体メモリが用いられ高速コピーが可能な音声/映像用記録媒体に高速コピーでコンテンツ情報としての楽曲をコピーする場合には、コンテンツID検出部12により検出するコンテンツIDを用いて、UCS方式の複製制御を行う。
【0110】
なお、この実施の形態の音声/映像用装置においては、音声信号の再生装置であるCDの再生装置から音声信号とともに、入力端子4、入力インターフェース5を通じて、再生処理時のクロック信号の供給をも受けて、入力インターフェース5からの情報に基づいて、等速コピーか高速コピーかをコントロール部20が検知することができる用にされている。そして、高速コピーの場合には、コントロール20は、記録系の各部を制御し、高速コピーを実行するようにする。
【0111】
そして、前述したように、CDの再生装置により再生され、図1に示すこの実施の形態の音声/映像専用装置の入力端子4を通じて入力された楽曲(音声信号)は、入力インターフェース5を通じてデータ圧縮部6とスイッチ回路10に供給される。
【0112】
データ圧縮処理部6は、供給された音声信号を所定の方式でデータ圧縮し、これを暗号化部7に供給する。暗号化部7は、データ圧縮後の音声信号に対して、予め決められた暗号化方式により暗号化を行って、これを書き込み制御部8と、スイッチ回路13の入力端a側に供給される。
【0113】
一方、スイッチ回路10は、前述したように、記録媒体100が、データ記憶領域101として光磁気ディスクが用いられた音声/映像用記録媒体100Aの場合には、SCMS情報検出部11側に切り換えられ、データ記憶領域101として半導体メモリが用いられた音声/映像用記録媒体100Aに高速コピーを行う場合には、コンテンツID検出部12側に切り換えられている。
【0114】
このため、スイッチ回路10が、SCMS情報検出部11側に切り換えられているときには、入力インターフェース5からの音声信号は、スイッチ回路10を通じてSCMS情報検出部11に供給される。SCMS情報検出部11では、供給された音声信号から、これに付加されているSCMS情報を検出し、検出したSCMS情報をコントロール部20に供給する。
【0115】
この場合、コントロール部20は、供給されたSCMS情報を解析し、供給された音声信号の複製制御の状態を判別する。すなわち、コントロール部20は、供給された音声信号は、コピーが禁止されたものか、1世代のコピーが許可されたものか、コピーが自由に認められたものかを判別する。また、供給された音声信号からSCMS情報が検出できなかった場合には、この実施の形態においては、その楽曲は、自由にコピーすることができるものと判別する。
【0116】
そして、コントロール部20は、SCMS情報の解析結果から判別したコピーしようとしている音声信号の複製制御の状態に基づいて、書き込み制御部8を制御する制御信号を形成し、これを書き込み制御部8に供給する。
【0117】
つまり、コントロール部20は、コピーしようとしている音声信号の複製制御の状態が、コピー禁止であるときには、コピーを禁止するようにする制御信号を形成し、これを書き込み制御部8に供給する。また、コピーしようとしている音声信号の複製制御の状態が、コピー自由であるときには、コピーを許可する制御信号を形成し、これを書き込み制御部8に供給する。
【0118】
また、コピーしようとしている音声信号の複製制御の状態が、1世代のコピーが許可されたものであるときには、コピーを許可するとともに、付加されているSCMS情報をコピー禁止を示す情報に変更する制御信号を形成し、これを書き込み制御部8に供給する。
【0119】
書き込み制御部8は、コントロール部20からの制御信号に基づいて、コピーが許可された音声信号だけを書き込み部9に供給するようにする。この場合、1世代のコピーが可能とされた音声信号の場合には、この実施の形態においては、書き込み制御部8において、SCMS情報がコピー禁止を示す情報に変更された後に書き込み部9に供給するようにされる。
【0120】
そして、書き込み部9は、記録する音声信号の記録レベルを調整するなどの必要な処理を行って、メディアインターフェース1を通じて、音声信号を記録媒体100に記録する。この記録時においては、メディアインターフェース1は、コントロール部20からの制御により、音声信号を記録媒体100に記録するように制御される。
【0121】
また、前述もしたように、記録媒体100が、データ記憶領域として半導体メモリが用いられた音声/映像用記録媒体100に音声信号を高速コピーするようにした場合には、UCS方式の複製制御を行うようにするため、スイッチ回路10は、コンテンツID検出部12側に切り換えられている。この場合には、入力インターフェース5からの音声信号は、スイッチ回路10を通じて、コンテンツID検出部12に供給される。
【0122】
コンテンツID検出部12は、供給された音声信号に付加されている、当該音声信号を識別するためのコンテンツIDを検出し、これをコントロール部22に供給する。コントロール部20に接続されたコピー履歴情報管理メモリ22には、この実施の形態の音声/映像専用装置によりコピーされた音声信号のコンテンツIDが記憶するようにされている。
【0123】
そして、コントロール部20は、コンテンツID検出部12からのコンテンツIDに基づいて、コピー履歴情報管理メモリ22に同じコンテンツIDが記憶されいるかを検索する。
【0124】
コンテンツID検出部12からのコンテンツIDと同じコンテンツIDが既にコピー履歴情報管理メモリ22に記憶されている場合には、コピーしようとしている音声信号は、この音声/映像専用装置により既に記録媒体にコピーされたことがあるものであると判別することができる。この場合には、同じ音声信号の再度のコピーは認められないため、コントロール部20は、コピーを禁止する制御信号を形成し、これを書き込み制御部8に供給する。
【0125】
また、コンテンツID検出部12からのコンテンツIDと同じコンテンツIDが、コピー履歴情報管理メモリ22に記憶されていない場合には、コピーしようとしている音声信号は、この音声/映像専用装置においては、まだ1度もコピーされたことのないものであると判断することができる。この場合には、コピーを許可する制御信号を形成し、これを書き込み部8に供給するとともに、コンテンツID検出部12からのコンテンツIDをコピー履歴情報管理メモリ22に追加記録する。
【0126】
そして、1回限りのコピーが許可された音声信号の場合には、前述もしたように、書き込み部9、メディアインターフェース1を通じて記録媒体100にコピーされ、既にコピーされたものであり、コピーが禁止された音声信号の場合には、書き込み制御部8は、当該音声信号を書き込み部9には供給しないので、コピー不可とすることができる。
【0127】
そして、上述のようにして、音声信号を記録媒体100Aに記録する場合には、スイッチ回路13は、コントロール部20の制御により入力端a側に切り換えられる。これにより、暗号化部7からの音声信号が、スイッチ回路13を通じて暗号解読部14に供給され、ここで、暗号解読された後に、データ伸長処理部15に供給される。
【0128】
データ伸長処理部15は、データ圧縮されている音声信号を伸長して、データ圧縮前の音声信号を復元する。この復元された音声信号は、出力インターフェース16、出力端子17を通じて出力される。この出力された音声信号は、例えば、スピーカやヘッドホンなどに供給され、音声/映像用記録媒体100Aに記録するようにされる音声信号をユーザがモニタすることができるようにされる。
【0129】
このように、この実施の形態の音声/映像専用装置は、音声信号をコピーしようとしている記録媒体が、データ記憶領域として光磁気ディスクが用いられた音声/映像用記録媒体の場合には、SCMS方式で複製制御を行い、データ記憶領域として半導体メモリが用いられた音声/映像用記録媒体に高速コピーする場合には、UCS方式で複製制御を行うことができるようにされる。
【0130】
次に、この実施の形態の音声/映像専用装置により、装填された記録媒体に記録されている音声信号を再生する場合であるが、この再生時においても、前述もしたように、再生しようとする音声信号が記録された記録媒体に応じて再生制御を行うようにしている。
【0131】
すなわち、この実施の形態の音声/映像専用装置は、認証処理部2を通じて認証を取ることができない記録媒体が装填されたときには、前述もしたように、この音声/映像専用装置は、再生しようとする音声信号が記録されている記録媒体は、汎用記録媒体100Bであると判断する。
【0132】
この場合には、コントロール部20は、認証処理部2からの判断結果に基づいて、読み出し制御部19を制御し、メディアインターフェース1、読み出し部18を通じて記録媒体100から読み出さした音声信号を読み出し制御部19からは、出力しないようにして、再生を禁止するようにする。
【0133】
前述にもしたように、汎用データ用汎用機器により汎用記録媒体にデータをコピーする場合には、何の制限もなくコピーができてしまう可能性がある。しかし、汎用記録媒体に記録されたデータの再生は、音声/映像専用装置を用いてはできないようにされるので、汎用データ用汎用機器により汎用記録媒体に音声信号や映像信号などのコンテンツ情報をコピーしても意味がなく、SCMS情報などによりコピーが禁止されたコンテンツ情報の不正なコピーを防止することができる。
【0134】
また、この実施の形態の音声/映像専用装置において、装填された記録媒体との間で、認証が取れた場合には、認証処理部2からの通知により、コントロール部20は、装填された記録媒体は、音声/映像用記録媒体100Aであると判別することができる。
【0135】
この場合には、コントロール部20は、メディアインターフェース1、読み出し部19を制御して、メディアインターフェース1、読み出し部18を通じて記録媒体から読み出した音声信号をスイッチ回路13の入力端bに供給する。この場合、コントロール部20は、スイッチ回路13を入力端b側に切り換える。
【0136】
これにより、記録媒体100から読み出された音声信号が、暗号解読部14、データ伸長処理部15、出力インターフェース16、出力端子17を通じて、スピーカやヘッドホンに供給され、記録媒体100から読み出されて再生された音声を聴取することができるようにされる。
【0137】
なお、認証が取れた場合であって、記録媒体からコンテンツ情報を再生する場合には、暗号解読キーが、記録媒体の認証処理部103から音声/映像専用装置の認証処理部2を通じてコントロール部20に供給され、これが暗号解読部14に供給される。これにより、記録媒体から読み出されたコンテンツ情報に施されている暗号化が、暗号解読部14において解読することができるようにされる。
[音声/映像専用装置においての記録時の処理について]
次に、図1を用いて前述した、この実施の形態の音声/映像専用装置においての記録時の処理について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。図4は、この実施の形態の音声/映像専用装置により、コンテンツ情報としての音声信号(楽曲)を記録媒体に記録する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【0138】
この実施の形態の音声/映像専用装置に記録媒体を装填すると、コントロール部20は、メディアインターフェース1、認証処理部2を通じて、記録媒体との間で認証を取るようにする(ステップS101)。
【0139】
そして、認証が取れたか否かを判断し(ステップS102)、認証が取れなかった場合には、図4に示す処理を終了する。すなわち、装填された記録媒体が、認証処理部103を有しない汎用記録媒体100Bである場合には、認証されないので、装填された汎用記録媒体100Bへの音声信号のコピー、および、装填された汎用記録媒体100Bに記録されているデータの再生は、この音声/映像専用装置によってはできないようにされる。
【0140】
ステップS102の判断処理において、認証が取れたと判断したときには、この実施の形態の音声/映像専用装置に装填された記録媒体は、認証処理部103を備えた音声/映像用記録媒体100Aであり、音声信号のコピーは可能である。この場合には、コントロール部20は、メディアインターフェース1、媒体判別部3を通じて、装填された記録媒体が、高速コピーが可能な記録媒体か否かを判別する(ステップS103)。
【0141】
すなわち、このステップS103の処理は、装填された記録媒体が、データ記憶領域101に半導体メモリを用いた高速コピー可能な音声/映像用記録媒体100Aか、データ記憶領域101に光磁気ディスクを用いた等速コピーのみが可能な音声/映像用記録媒体100かを判別する処理である。
【0142】
そして、コントロール部20は、媒体判別部3からの判別結果に基づいて、この音声/映像専用装置に装填された音声/映像記録媒体100Aが、高速コピー可能な記録媒体か否かを判断する(ステップS104)。
【0143】
ステップS104の判断処理において、高速コピー可能な記録媒体であると判断し、高速コピーにより音声信号がコピーされる場合には、前述したように、UCS方式の複製制御を行うようにする。すなわち、装填された記録媒体が、音声/映像用記録媒体で、かつ、高速コピーが可能な記録媒体であり、音声信号の再生装置から供給される再生クロック信号が高速コピーに対応するものであるときには、図1を用いて前述したように、スイッチ回路10は、コンテンツID検出部12側に切り換えられるので、コンテンツID検出部12により、コピーしようとしている音声信号のコンテンツIDが検出され、コントロール部20に供される(ステップS105)。
【0144】
コントロール部20は、コンテンツID検出部12からのコンテンツIDと、コピー履歴情報管理メモリ22に記憶されているコンテンツIDとを比較するようにして、コピーしようとしている音声信号のコンテンツIDと同じコンテンツIDを検索する(ステップS106)。
【0145】
そして、コントロール部20は、コピーしようとしている音声信号のコンテンツIDと同じコンテンツIDが、コピー履歴情報管理メモリ22に存在するか否かを判断する(ステップS107)。ステップS107の判断処理において、同じコンテンツIDがあると判断したときには、そのコンテンツIDの音声信号は、この音声/映像専用装置により、既にコピーされたものであるので、コントロール部20は、書き込み制御部8を制御して、目的とする楽曲のコピーをできないようにし、この図4に示す処理を終了する。
【0146】
また、ステップS107の判断処理において、同じコンテンツIDが、コピー履歴情報管理メモリ22に無いと判断したときには、コントロール部20は、書き込み制御部8、書き込み部9、メディアインターフェース1を制御して、目的とする音声信号の音声/映像用記録媒体100Aへの高速コピーを実行し(ステップS108)、コピーした楽曲のコンテンツIDをコピー履歴情報としてコピー履歴情報管理メモリ22に記録して、コピー履歴情報管理メモリ22の情報を更新する(ステップS109)。
【0147】
また、ステップS104の判断処理において、この音声/映像専用装置に装填された記録媒体が、高速コピー可能な記録媒体でないと判断したときには、前述したように、SCMS方式の複製制御(複製世代制限制御)を行うようにする。すなわち、装填された記録媒体が、音声/映像用記録媒体であり、等速コピーのみが可能な記録媒体であるときには、図1を用いて前述したように、スイッチ回路10は、SCMS情報検出部11側に切り換えられるので、SCMS情報検出部11により、コピーしようとしている音声信号(楽曲)に付加されているSCMS情報が検出され、コントロール部20に供される(ステップS110)。
【0148】
そして、コントロール部20は、供給されたSCMS情報を解析する(ステップS111)。そして、SCMS情報の解析結果に基づいて、目的とする楽曲は、コピーが許可されたコピーが可能な楽曲が否かを判断する(ステップS112)。
【0149】
ステップS112の判断処理において、目的とする楽曲がコピーが禁止されたものであり、コピーが可能なものでないときには、コントロール部20は、書き込み制御部8を制御して、目的とする楽曲のコピーをできないようにし、この図4に示す処理を終了する。
【0150】
また、ステップS112の判断処理において、目的とする楽曲に付加されているSCMS情報が、1世代の複製可能であることを示している場合など、目的とする楽曲がコピー可能であると判断したときには、コントロール部20は、書き込み制御部8、書き込み部9、メディアインターフェース1を制御して、目的とする楽曲の記録媒体への等速コピーを実行する(ステップS113)。
【0151】
なお、ステップS113において、等速コピーが実行される場合であって、コピーする楽曲が、1世代の複製が可能なものである場合には、前述もしたように、コピーする情報信号には、コピー不可であることを示すSCMS情報を付加して、記録媒体にコピーするようにされる。
【0152】
このように、この実施の形態の音声/映像専用装置は、コンテンツ情報としての音声信号(楽曲)をコピーしようとする記録媒体が、どのような情報信号を記録するための記録媒体かを判別し、その記録媒体が、コンテンツ情報としての音声信号の記録が可能な音声/映像用記録媒体である場合に、音声信号のコピーができるようにされ、汎用記録媒体の場合には、コピーはできないようにされる。
【0153】
そして、等速コピーのみが認められた音声/映像用記録媒体に音声信号を等速コピーする場合には、SCMS方式の複製制御を行い、高速コピーが可能とされた音声/映像用記録媒体に音声信号を高速コピーする場合には、SCMS方式よりも複製制限の厳しいUCS方式の複製制御を行う。
【0154】
これにより、記録された情報信号のコピーが複製制限がされることなく可能となってしまう可能性の高い汎用記録媒体へのコンテンツ情報のコピーはできないようにされるとともに、短時間に音声信号のコピーを多数回行って、音声信号をコピーした多数の記録媒体の作成が可能な高速コピーを行う場合には、UCS方式の複製制御が行われるので、多数の複製物の作成が防止され、楽曲の著作権者の利益を害するようなコンテンツ情報の不正なコピーを防止することができる。
【0155】
また、楽曲を音声/映像用記録媒体に等速コピーする場合には、従来のSCMS方式により複製制限が行われ、楽曲を音声/映像用記録媒体に高速コピーする場合には、UCS方式により複製制限が行われようにされる。すなわち、この実施の形態の音声/映像専用装置においては、コピーが許可された音声信号である場合には、私的利用の範囲内のコピーは認められるので、ユーザの利便性を害することもない。
【0156】
なお、この実施の形態の音声/映像専用装置においては、記録媒体に記録されている情報に基づいて、媒体判別部3が、高速コピーが可能な記録媒体か否かを判別するようにした。しかし、これに限るものではなく、高速コピーが可能な記録媒体と、そうでない記録媒体とを記録媒体が収納されるケースの形状などの違いにより、機械的に判別するようにしてもよい。
【0157】
また、この実施の形態の音声/映像専用装置においては、装填される記録媒体と、この実施の形態の音声/映像専用装置に音声信号を供給する再生装置からのクロック信号とに基づいて、等速コピーを行うか、高速コピーを行うかを決めるようにしたが、これに限るものではない。
【0158】
装填された記録媒体が高速コピーが可能な記録媒体か否かのみに応じて、等速コピーを行うか、高速コピーを行うかを決めるようにしてもよいし、また、音声信号の再生装置からのクロック信号に基づいて、等速コピーか高速コピーかを判別するようにしてもよい。
【0159】
また、この音声/映像専用装置に対するユーザからの指示入力に応じて、等速コピーか、高速コピーかを切り換えるようにすることもできる。つまり、コントロール部20に接続されたキー操作部21を通じて、ユーザが、等速コピーか、高速コピーかを切り換えるようにする。
【0160】
この場合には、高速コピーが可能な記録媒体か否かを判別したり、音声信号の再生装置からのクロック信号に基づいて、高速コピーか否かを判別するのではなく、ユーザにより等速コピーと、高速コピーのどちらが選択されたかを判別するようにする。
【0161】
そして、この実施の形態の音声/映像専用装置により音声/映像用記録媒体にコンテンツ情報をコピーする場合であって、ユーザのより等速コピーが選択されているときには、音声信号の記録時においては、SCMS方式の複製制御を行い、高速コピーが選択されているときには、SCMS方式よりも複製制限のより厳しいUCS方式により複製制御を行うようにする。
【0162】
このようにすることによって、ユーザにより記録速度が選択される場合であっても、適切な複製制御方式で複製制御を行うことができる。
【0163】
また、この実施の形態の音声/映像専用装置によっては、前述したように、汎用記録媒体100Bに記録された情報信号は再生できないようにされる。これにより、例えば、後述する汎用機器により汎用記録媒体にコンテンツ情報が不正にコピーされても、これを音声/映像専用装置によっては再生することはできないので、汎用記録媒体へのコンテンツ情報の不正なコピーをも防止することができる。
【0164】
[音声/映像用汎用機器について]
次に、前述したこの実施の形態の情報信号複製制御方法、情報信号再生制御方法を用いる情報信号記録装置、情報信号再生装置としての音声/映像用汎用機器について説明する。この実施の形態の音声/映像用汎用機器は、音声信号や映像信号についての処理が可能なコンピュータであり、音声信号や映像信号の記録媒体へのコピーや、記録媒体に記録された音声信号や映像信号の再生を行うことができるとともに、音声信号や映像信号の生成、編集などの各種の情報処理が可能なものである。
【0165】
以下においては、前述した音声/映像専用装置の場合と同じように、コンテンツ情報としての音声信号(楽曲)を記録媒体に記録したり、再生したりする場合を例にして説明する。
【0166】
図5は、この実施の形態の音声/映像用汎用機器(AV対応コンピュータ:AVは、オーディオ(A)、ビジュアル(V)の略称。以下同じ。)30を説明するためのブロック図である。図5に示すように、この実施の形態の音声/映像用汎用機器は、CPU31、RAM32、バスコントローラ33、AV入出力ボード34、AV対応インターフェースボード(音声/映像用インターフェース)35、バスコントローラ36、ハードディスク装置部37が内部バス38を通じて接続するようにされたものである。
【0167】
CPU31は、この音声/映像用汎用機器30の各部を制御するものである。また、RAM32は、不揮発性メモリであり、CPU31により実行される各種の処理においての作業領域として用いられたり、UCS方式で複製制御を行う場合のコピー履歴情報を記憶保持するコピー履歴情報管理メモリなどとして用いられる。つまり、RAM32の記憶領域は、例えば、作業領域として用いられる領域や、UCS方式で複製制御を行う場合のコピー履歴情報を記憶保持する領域などに複数に分割され用いられるようにされる。
【0168】
バスコントローラ33は、CPU31やRAM32と内部バス38との間のデータの入出力を制御する。AV入出力ボード34は、例えば、CD−ROMドライバなど、音声信号や映像信号が記録された記録媒体の各種の再生装置や記録再生装置との間の入出力をできるようにする。また、バスコントローラ36は、この実施の形態においては、ハードディスク37と内部バス38との間のデータの入出力を制御する。
【0169】
そして、AV対応インターフェースボード35は、前述したAV入出力ボードを通じて接続された例えばCD−ROMドライバによりCDーROMから読み出されたコンテンツ情報としての音声信号を記録媒体に記録したり、あるいは、記録媒体から音声信号(楽曲)を読み出して、再生したりするなどのために設けられたものである。
【0170】
このAV対応インターフェースボード35は、図5に示すように、スイッチ回路351と、認証処理部352とを備えている。認証処理部352は、AV対応インターフェースボード35に接続するようにされた記録媒体との間で通信を行い、その記録媒体との間で認証を取る。
【0171】
この場合、AV対応インターフェースボード35に接続するようにされた記録媒体が、図2を用いて前述した認証処理部103を備えた音声/映像用記録媒体100Aであるときには、AV対応インターフェースボード35の認証処理部352と、音声/映像用記録媒体100Aの認証処理部103との間で相互に認証が取られる。
【0172】
そして、AV対応インターフェースボード35の認証処理部352は、このAV対応インターフェースボード35に接続するようにされた記録媒体が音声/映像用記録媒体100Aであり、認証が取れた場合には、スイッチ回路351をオンにするように制御する。また、音声/映像用記録媒体100Aにおいては、前述したように、相手先機器が、認証処理部を備えた音声/映像用汎用装置や前述した音声/映像専用装置の場合には、相手先機器との間で認証が取れるので、認証処理部103は、スイッチ回路102をオンにする。
【0173】
これにより、この音声/映像用汎用装置30は、AV対応インターフェースボード35を通じて音声/映像用記録媒体100Aのデータ記憶領域101にアクセスすることができるようにされる。
【0174】
そして、AV入出力ボード34を通じて、この実施の形態の音声/映像用汎用機器30に接続された、例えばCD−ROMドライバなどの記録媒体の再生装置や記録再生装置により読み出された音声信号を、AV対応インターフェースボード35に接続するようにされた音声/映像用記録媒体100Aに記録する場合には、この実施の形態の音声/映像用汎用機器は、UCS方式で複製制御を行う。
【0175】
この実施の形態の音声/映像用汎用機器は、前述した音声/映像専用装置と同様に、例えば、ユーザによる切り換え操作により、等速コピーと高速コピーとを選択することができるようにされる。しかし、この音声/映像用汎用装置においては、等速コピーと、高速コピーとのいづれが選択された場合であっても、UCS方式の複製制御を行う。
【0176】
音声/映像用汎用機器30などの汎用機器の場合、その特性上、同じ音声信号(楽曲)を短時間に多数の記録媒体にコピーしたり、また、コンテンツ情報としての音声信号(楽曲)をインターネットなどのネットワークなどを通じて配信したり、配信されてくる音声信号(楽曲)を受信して記録媒体に記録するなどのことができるようにされる。
【0177】
しかし、AV対応インターフェースボード35を通じての音声信号の記録媒体へのコピーは、前述したUCS方式の複製制御により1回しか認められないので、音声信号の著作権者の利益を害する不正なコピーを防止することができる。
【0178】
また、AV対応インターフェースボード35に接続するようにされた記録媒体が、認証処理部103を有しない汎用記録媒体100Bである場合には、この音声/映像用汎用機器30と、汎用記録媒体100Bとの間においては、認証は取れない。
【0179】
この場合には、AV対応インターフェースボード35の認証処理部352により、スイッチ回路351がオンにされることはないので、この音声/映像用汎用機器30を用いては、汎用記録媒体100Bにコンテンツ情報としての音声信号をコピーすることはできないようにされる。
【0180】
このように、この音声/映像用汎用機器30によっては、汎用記録媒体100Bへの音声信号のコピーはできないようにされるので、汎用記録媒体100Bにコピーされた音声信号が、汎用データとして処理されて、複製制御を受けることなく自由にコピーできてしまうという不都合を防止することができる。
【0181】
また、この実施の形態の音声/映像用汎用機器によっては、前述した音声/映像専用装置の場合と同様に、汎用記録媒体100Bに記録された情報信号は再生できないようにされる。つまり、認証処理部352により認証が取れないので、スイッチ回路351がオンにされないためである。これにより、例えば、後述する汎用機器により汎用記録媒体にコンテンツ情報が不正にコピーされても、これを音声/映像用汎用機器によっては再生することはできないので、汎用記録媒体へのコンテンツ情報の不正なコピーをも防止することができる。
【0182】
[音声/映像用汎用機器においての記録時の処理について]
次に、図5を用いて前述した、この実施の形態の音声/映像用汎用機器においての記録時の処理について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。図6は、この実施の形態の音声/映像用汎用機器により、コンテンツ情報としての音声信号を記録媒体に記録する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【0183】
この実施の形態の音声/映像用汎用機器のAV対応インターフェースボード35に記録媒体が接続するようにされると、AV対応インターフェースボード35の認証処理部352は、記録媒体との間で認証を取るようにする(ステップS201)。
【0184】
そして、CPU31は、AV対応インターフェースボード35において認証が取れたか否かを判断し(ステップS202)、認証が取れなかったと判断した場合には、図6に示す処理を終了する。すなわち、装填された記録媒体が、認証処理部103を有しない汎用記録媒体である場合には、認証されないので、装填された汎用記録媒体への音声信号のコピーおよび装填された汎用記録媒体に記録されているデータの再生は、この音声/映像用汎用機器によってはできないようにされる。
【0185】
ステップS202の判断処理において、認証が取れたと判断した場合には、認証処理部352により、スイッチ回路351がオンされるので、CPU31は、AV入出力ボードを通じて供給される音声信号をAV対応インターフェースボード35に接続するようにされた記録媒体に記録するように各部を制御する。そして、この時、この実施の形態の音声/映像用汎用機器30は、図8を用いて前述したように、UCS方式の複製制御を行うようにする。
【0186】
すなわち、CPU31は、AV入出力ボード34を通じて入力された音声信号からコンテンツIDを検出する(ステップS203)。そして、CPU31は、検出したコンテンツIDと、RAM32のコピー履歴情報管理エリアに記憶されているコンテンツIDとを比較するようにして、コピーしようとしている音声信号のコンテンツIDと同じコンテンツIDを検索する(ステップS204)。
【0187】
そして、CPU31は、コピーしようとしている音声信号のコンテンツIDと同じコンテンツIDが、RAM32のコピー履歴情報管理エリアに存在するか否かを判断する(ステップS205)。ステップS205の判断処理において、同じコンテンツIDがあると判断したときには、そのコンテンツIDの音声信号は、この音声/映像用汎用機器30により、既にコピーされたものであるので、AV対応インターフェースボード35を制御して、目的とする音声信号のコピーをできないようにし、この図6に示す処理を終了する。
【0188】
また、ステップS205の判断処理において、同じコンテンツIDが、RAM32のコピー履歴情報管理エリアに無いと判断したときには、CPU31は、AV対応インターフェースボード35を制御して、目的とする音声信号の音声/映像用記録媒体へのコピーを実行し(ステップS206)、コピーした音声信号のコンテンツIDをコピー履歴情報としてRAM32のコピー履歴情報管理エリアに記録して、コピー履歴情報管理エリアの情報を更新する(ステップS207)。
【0189】
このように、この実施の形態の音声/映像用汎用機器は、コンテンツ情報としての音声信号をコピーしようとする記録媒体が、どのような情報信号を記録するための記録媒体かを判別し、その記録媒体が、コンテンツ情報としての音声信号の記録が可能な音声/映像用記録媒体である場合に、音声信号のコピーができるようにされ、汎用記録媒体の場合には、コピーはできないようにされる。
【0190】
そして、この実施の形態の音声/映像用汎用機器により、音声/映像用記録媒体に音声信号をコピーする場合には、等速コピーか高速コピーかにかかわらず、SCMS方式よりも複製制限の厳しいUCS方式の複製制御を行う。
【0191】
これにより、コピーされた情報信号が複製制限がされることなく可能となってしまう可能性の高い汎用記録媒体へのコンテンツ情報のコピーはできないようにされるとともに、音声信号のコピー時においては、UCS方式の複製制御が行われるので、音声信号の著作権者の利益を害するような音声信号の違法なコピーを防止することができる。
【0192】
また、音声信号を音声/映像用記録媒体にコピーする場合には、UCS方式の複製制御を行うが、少なくとも1回は、音声/映像用記録媒体にコピーすることができるので、音声信号のユーザの利便性を大きく害することもない。
【0193】
[汎用機器について]
次に、前述したこの実施の形態の情報信号複製制御方法を用いる情報信号記録装置としての汎用機器について説明する。図7は、この実施の形態の汎用機器40を説明するためのブロック図である。この実施の形態の汎用機器は、コンピュータデータなどの情報信号についての各種の処理が可能なコンピュータであり、情報信号の生成、修正、削除、記憶などの各種の情報処理が可能なものであり、従来から利用されている汎用機器と同様に構成されたものである。
【0194】
図7に示すように、この実施の形態の汎用機器40は、AV対応インターフェースボード35に代えて、汎用インターフェースボード41を備えるほかは、図5に示した音声/映像用汎用機器30とほぼ同様に構成されたものである。このため、この実施の形態の汎用機器40において、図5に示した音声/映像用汎用機器と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その説明については省略する。
【0195】
図7に示すこの実施の形態の汎用機器40において、汎用インターフェースボード41は、図5を用いて前述した音声/映像用汎用機器のAV対応インターフェースボード35と同様に記録媒体とのインターフェースであるが、記録媒体との間で認証を取るための認証処理部やスイッチ回路を有しないものである。
【0196】
このため、この実施の形態の汎用機器40の汎用インターフェースボード41に、図2を用いて前述した音声/映像用記録媒体100Aが接続するようにされた場合には、音声/映像用記録媒体100Aの認証処理部103は、この汎用機器40との間で認証が取れないので、音声/映像用記録媒体100Aのスイッチ回路102をオンにしない。
【0197】
このため、この実施の形態の汎用機器40は、音声/映像用記録媒体100Aには、音声信号、映像信号、コンピュータデータなどの各種の情報信号を音声/映像用記録媒体にコピーすることはできないようにされる。これにより、汎用機器を用いて、音声/映像用記録媒体に音声信号などのコンテンツ情報を不正にコピーすることが防止される。
【0198】
また、この実施の形態の汎用機器40の汎用インターフェースボード41に図3を用いて前述した汎用記録媒体100Bが接続するようにされた場合には、この汎用機器を用いて、音声信号、映像信号、コンピュータデータなどの各種の情報信号を汎用記録媒体に記録することができるようにされる。
【0199】
しかし、前述もしたように、音声/映像専用装置や、音声/映像用汎用機器は、汎用記録媒体100Bに記録された情報信号は、認証が取れないために読み出して再生することはできない。このため、汎用機器により音声信号などのコンテンツ情報が、汎用記録媒体にコピーされたとしても、音声/映像専用装置や音声/映像用汎用機器を用いては利用することはできないので、汎用機器を用いてのコンテンツ情報の違法なコピーを防止することができるようにされる。
【0200】
なお、前述の実施の形態においては、コンテンツ情報としての音声信号を記録媒体にコピーする場合を例にして説明したが、記録媒体に記録する情報信号は、音声信号に限るものではない。例えば、映像信号や、音声信号と映像信号とを記録媒体に記録する場合にもこの発明を適用することができる。
【0201】
例えば、映像信号を記録媒体に記録する場合には、SCMS方式の複製制御をを用いる代わりに、CGMS方式の複製制御を用いるようにすればよい。
【0202】
また、前述の実施の形態においては、音声/映像用記録媒体と、音声/映像専用装置、音声/映像用汎用機器が、認証処理部を備え、認証処理部を通じて相互に通信をおこなって、認証を取ることにより、記録装置側からは、相手先の記録媒体が音声/映像用記録媒体かを判別し、記録媒体側からは、相手先の記録機器が、音声/映像専用装置、音声/映像用汎用機器かを判別するようにした。
【0203】
しかし、認証処理部を通じて認証を取るようにする場合に限ることなく、例えば、記録媒体のユーザには読み出したり、書き込んだりすることができないエリアに、音声/映像用記録媒体か、汎用記録媒体かを示す媒体情報を記録しておき、この媒体情報を音声/映像専用装置、音声/映像用汎用機器により読み出すことによって、どのような情報信号の記録媒体かを判別するようにしてもよい。
【0204】
また、前述した実施の形態においては、図8を用いて説明したように、どのような情報信号を記録する装置か、その装置により情報信号が記録される記録媒体は、どのような情報信号の記録媒体か、さらに、等速コピーによる記録か、高速コピーによる記録かにより、複製制御方式を選定するようにした。しかし、これに限るものではない。
【0205】
例えば、情報信号が記録される記録媒体は、どのような情報信号の記録媒体かを判別し、この判別結果に基づいて、複製制御方式を選定するようにしてもよい。すなわち、どのような情報信号の記録媒体かを判別し、その記録媒体に本来記録されるべき情報信号が記録されるときには、予め決められた複製制御方式で複製制御を行い、その記録媒体に本来記録されるべき情報信号とは異なる情報信号が記録するようにされたときには、記録を禁止するなどというように、複製制御方式を選定する。
【0206】
このようにすることによって、記録媒体に本来記録されるべき情報信号とは異なる情報信号が記録されることにより、例えば、その記録された情報信号が元の情報信号としては扱われずに、例えば汎用データとして扱われて、コピーが自由に行われてしまうなどという不都合を防止することができる。
【0207】
また、情報信号を記録しようとしている記録媒体が、音声/映像用記録媒体である場合には、必ず等速コピーを用いて音声信号や映像信号を音声/映像用記録媒体にコピーするようにしてもよい。
【0208】
このようにすることによって、コンテンツ情報としての音声信号や映像信号を音声/映像用記録媒体にコピーする場合には、高速コピーはできない用にされるので、短時間に同じコンテンツ情報をコピーした音声/映像用記録媒体を多数作成することはできないようにされるので、コンテンツ情報の不正なコピーを防止し、コンテンツ情報の著作権者の利益や権利を保護することができる。
【0209】
また、どのような情報信号の記録媒体かの判別結果と、選定された記録速度が等速か高速かによって複製制御方式を選定するようにしてもよい。例えば、情報信号を記録する記録媒体が音声/映像用記録媒体であり、等速コピーが選定された場合には、SCMS方式やCGMS方式の複製世代制限制御を行う、記録媒体が音声/映像用記録媒体であり、高速記録が選定された場合には、UCS方式の複製制御を行うようにする。
【0210】
このようにすることによって、短時間に同じ情報信号をコピーした記録媒体が作成可能な場合には、UCS方式の複製制御を行うことにより、不正なコピーを防止するようにすることができる。
【0211】
また、音声信号や映像信号などのコンテンツ情報の不正なコピーを防止するために、情報信号を記録媒体に記録する装置は、どのような情報信号を記録する記録装置かに応じて複製制御方式を選定するようにしたり、また、情報信号を記録媒体に記録する装置は、どのような情報信号を記録する記録装置であり、等速コピーと高速コピーのどちらが用いられるかに応じて、複製制御方式を選定するようにすればよい。
【0212】
また、単に、記録媒体に情報信号を記録する際に、等速コピーが用いられるか、高速コピーが用いられるかによって、用いる複製制御方式を選択するようにしてももちろんよい。この場合には、高速コピーで情報信号を記録媒体に記録する場合に、UCS方式の複製制御を行うようにするなど、等速コピーを行う場合よりも、複製制限のより厳しい複製制御方式を用いることによって、効果的に情報信号の不正なコピーを防止することができる。
【0213】
このように、音声/映像専用装置において、等速コピーを行う場合には、SCMS方式、あるいは、CGMS方式の複製世代制限方式の複製制御を用いることができる。また、大量コピーなどの不正コピーの要因になる可能性の高い高速コピー時には、SCMS方式やCGMS方式よりも複製制限の厳しい例えばUCS方式の複製制御を行うことによって、不正コピーを効果的に防止することができる。
【0214】
また、コンピュータなどの汎用機器は、その特性上、情報信号を比較的容易にかつ迅速に記録媒体にコピーしたり、ネットワークを通じて配信したり、配信されてきた情報信号を受信して記録媒体にコピーするなどのことが行えるので、等速コピーであっても、高速コピーであっても、例えば、UCS方式の複製制御を行うことによって、コンテンツ情報の不正なコピーを効果的に防止することができる。
【0215】
また、記録媒体、記録装置、記録速度に応じて、複製制御方式が選定できるので、音声/映像専用装置や音声/映像用汎用機器を用いた場合には、不正コピーされる可能性の高い汎用記録媒体へのコンテンツ情報の記録を禁止することができる。また、汎用機器から音声/映像用記録媒体への情報信号の記録を禁止することができる。
【0216】
また、複製制御の保証がない汎用機器で汎用記録媒体に記録された音声信号や映像信号などのコンテンツ情報は、音声/映像専用装置や音声/映像用汎用機器においては、再生することができないように制御することができる。
【0217】
したがって、汎用機器を用いて汎用記録媒体に音声信号や映像信号などのコンテンツ情報をコピーしても音声/映像専用装置や音声/映像用汎用機器においては再生して利用することができないので、コンテンツ情報の不正コピーを防止することができる。
【0218】
また、UCS方式以外の複製制御方式としては、SCMS方式、CGMS方式の複製世代制限方式を用いるようにしたが、これに限るものではない。例えば、電子透かし技術を用いて、「複製可能(Copy Free)」、「1回複製可能(1世代だけ複製可能)(Copy Once)」、「これ以上の複製禁止(No More Copy)」、「絶対複製禁止(Never Copy)」のいづれかを示す電子透かし情報を形成し、この電子透かし情報を音声信号や映像信号などのコンテンツ情報に重畳して伝送するようにしてももちろんよい。
【0219】
この場合には、記録装置側において、音声信号や映像信号などのコンテンツ情報に重畳された電子透かし情報を抽出し、抽出した電子透かし情報を用いて、複製世代制限制御を行うようにすればよい。
【0220】
また、SCMS方式、CGMS方式、電子透かし処理方式、UCS方式の複製制御方式だけでなく、その他の各種の複製制御方式を用いるようにしてももちろんよい。
【0221】
また、前述した実施の形態においては、CDの再生装置などの音声信号の再生装置により再生された音声信号を記録媒体にコピーする場合を例にして説明したが、コピーする情報信号は、再生装置からの信号に限るものではない。
【0222】
例えば、放送メディアを通じて伝送されてくる音声信号や映像信号などのコンテンツ情報や、インターネットなどのネットワークを通じて伝送されてくるコンテンツ情報を記録媒体に記録する場合にも、この発明を適用することができる。このような場合には、伝送するコンテンツ情報に、複製世代制限制御のための情報や、コンテンツIDなどの識別情報を付加して伝送するようにすればよい。
【0223】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、どのような情報信号の記録媒体か、あるいは、どのような情報信号を記録するための記録装置か、あるいは、情報信号を記録媒体に記録する際の記録速度か、あるいは、これらの組み合わせに応じて、情報信号を記録媒体に記録する際の複製制御方式を選定することができる。
【0224】
これにより、情報信号が不正コピーされる要因になる可能性が高い場合には、複製制限のより厳しい複製制御方式を用いるようにすることで、情報信号の著作権者の利益や権利を確実に保護することができる。また、情報信号が不正コピーされる要因になる可能性が低い場合には、複製制限が柔軟な複製制御方式を用いるようにすることで、情報信号の利用者の利便性を害することがないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報信号複製制御方法、情報信号再生制御方法の一実施の形態が適用されたこの発明による情報信号記録装置、情報信号再生装置としての音声/映像専用装置を説明するためブロック図である。
【図2】この発明による情報信号記録媒体の一実施の形態が適用された音声/映像用記録媒体を説明するための図である。
【図3】汎用データ用記録媒体(汎用記録媒体)を説明するための図である。
【図4】図1に示した音声/映像専用装置において実行される情報信号の記録時の処理を説明するための図である。
【図5】この発明による情報信号複製制御方法、情報信号再生制御方法の一実施の形態が適用されたこの発明による情報信号記録装置、情報信号再生装置としての音声/映像用汎用機器を説明するためブロック図である。
【図6】図5に示した音声/映像用汎用機器において実行される情報信号の記録時の処理を説明するための図である。
【図7】汎用機器を説明するための図である。
【図8】この発明による情報信号複製制御方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1…メディアインターフェース(メディアI/F)、2…認証処理部、3…媒体判別部、4…入力端子、5…入力インターフェース(入力I/F)、6…データ圧縮処理部、7…暗号化部、8…書き込み制御部、9…書き込み部、10…切り換え部、11…SCMS情報検出部、12…コンテンツID検出部、13…切り換え部、14…暗号解読部、15…データ伸長処理部、16…出力インターフェース(出力I/F)、17…出力端子、20…コントロール部、21…キー操作部、22…コピー履歴情報管理メモリ、100…記録媒体、100A…音声/映像用記録媒体、100B…汎用データ用記録媒体、101…データ記憶領域、102…スイッチ回路、103…認証処理部、30…音声/映像用汎用機器、31…CPU、32…RAM、33…バスコントローラ、34…AV入出力ボード、35…AV対応インターフェースボード、351…スイッチ回路、352…認証処理部、36…バスコントローラ、37…ハードディスク、41…汎用インターフェースボード

Claims (14)

  1. データを記録媒体に記録する記録方法であって、
    前記記録媒体が、音声データ又は映像データの一方あるいは音声データと映像データとの両方を記録する音声/映像用記録媒体か、汎用データを記録する汎用データ用記録媒体かを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにおける判別結果に応じて、前記データを前記記録媒体に記録する記録制御方式を選定し、選定された前記記録制御方式に基づいて前記データの前記記録媒体への記録を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする記録方法。
  2. データを記録媒体に記録する記録方法であって、
    前記データを前記記録媒体に記録する記録装置の本体が、音声/映像データを前記記録媒体に記録可能な音声/映像用記録装置であるか、汎用的な情報処理が可能であると共に音声/映像データを前記記録媒体に記録可能な音声/映像データ用汎用記録装置であるか、汎用的な情報処理が可能であると共に汎用データを前記記録媒体に記録可能な汎用データ用汎用記録装置であるかを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにおける判別結果に応じて、前記データを前記記録媒体に記録する記録制御方式を選定し、選定された前記記録制御方式に応じて前記データの前記記録媒体への記録を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする記録方法。
  3. 記録媒体に記録されたデータを再生する再生方法であって、
    前記記録媒体が、音声/映像データを記録する音声/映像用記録媒体か、汎用データを記録する汎用データ用記録媒体かを判別する記録媒体判別ステップと、
    前記記録媒体の前記データを再生する再生装置本体の種類を判別する再生装置判別ステップと、
    前記記録媒体判別ステップと、前記再生装置判別ステップの判別結果に応じて、前記記録媒体に記録された前記データを再生するか否かを制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする再生方法。
  4. 前記再生装置判別ステップにおいては、
    前記記録媒体に記録される音声/映像データを再生可能な音声/映像用再生装置であるか、汎用的な情報処理が可能であると共に、前記記録媒体に記録される音声/映像データを再生可能な音声/映像データ用汎用再生装置であるか、或いは汎用的な情報処理が可能であると共に、前記記録媒体に記録する汎用データを再生可能な汎用データ用汎用再生装置であるか、を判別することを特徴とする請求項3に記載の再生方法。
  5. データを記録媒体に記録する記録装置であって、
    前記記録媒体が、音声データ又は映像データの一方あるいは音声データと映像データとの両方を記録する音声/映像用記録媒体か、汎用データを記録する汎用データ用記録媒体かを判別する判別手段と、
    前記判別手段の判別結果に応じて、前記データを前記記録媒体に記録する記録制御方式を選定し、選定された記録制御方式で前記データの前記記録媒体への記録を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  6. データを記録媒体に記録する記録装置であって、
    前記記録装置本体が、音声/映像データを前記記録媒体に記録可能な音声/映像用記録装置であるか、汎用的な情報処理が可能であると共に音声/映像データを前記記録媒体に記録可能な音声/映像データ用汎用記録装置であるか、汎用的な情報処理が可能であると共に汎用データを前記記録媒体に記録可能な汎用データ用汎用記録装置であるかを判別する判別手段と、
    前記判別手段の判別結果に応じて、前記データを前記記録媒体に記録する記録制御方式を選定し、選定された記録制御方式で前記データの前記記録媒体への記録を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  7. 前記データから前記データの識別情報を検出する識別情報検出手段と、
    前記データが前記記録媒体に記録されたとき、前記識別情報検出手段により検出された前記識別情報を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に前記識別情報が記憶されているとき、前記データの記録を禁止するように制御する請求項5又は請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記判別手段は、前記データが等速より高速で記録可能な記録媒体であるか否かを判別し、
    前記制御手段は、前記判別手段においての判別結果に応じて前記データの前記記録媒体への記録を制御する請求項5又は請求項6に記載の記録装置。
  9. 前記データを等速で前記記録媒体に記録するか、或いは前記データを前記等速より高速で前記記録媒体で記録するかを選択する記録速度選択手段を備え、
    前記制御手段は前記記録速度選択手段で選択された記録速度に応じて前記データの前記記録媒体への記録を制御する請求項5又は請求項6に記載の記録装置。
  10. 前記データから前記データの次世代の複製を制限するための次世代複製制限データを検出する次世代複製制限データ検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記次世代複製制限データ検出手段により検出された前記次世代複製制限データに基づいて、前記データの前記記録媒体への記録を制御する請求項5又は請求項6に記載の記録装置。
  11. 前記判別手段は、前記記録媒体との双方向通信を行うことにより、前記記録媒体に対して前記データの記録が可能であるか否かを判別し、
    前記制御手段は、前記判別手段においての判別結果に応じて前記データの前記記録媒体への記録を制御する請求項5又は請求項6に記載の記録装置。
  12. 記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、
    前記記録媒体が、音声/映像データを記録する音声/映像用記録媒体か、汎用データを記録する汎用データ用記録媒体かを判別する媒体判別手段と、
    前記媒体判別手段による判別結果及び前記再生装置の種類に基づいて、前記記録媒体に記録される前記データを再生するか否かを制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする再生装置。
  13. 前記制御手段は、
    前記再生装置が、
    前記記録媒体に記録される音声/映像データを再生可能な音声/映像用再生装置であるか、
    汎用的な情報処理が可能であると共に、前記記録媒体に記録される音声/映像データを再生可能な音声/映像データ用汎用再生装置であるか、或いは
    汎用的な情報処理が可能であると共に、前記記録媒体に記録する汎用データを再生可能な汎用データ用汎用再生装置であるか、
    に応じて前記記録媒体に記録される前記データを再生するか否かを制御する請求項12に記載の再生装置。
  14. 前記媒体判別手段による判別結果が、前記汎用データ用記録媒体であると共に、
    前記再生装置の種類が、音声/映像用再生装置或いは音声/映像データ用汎用再生装置であるとき、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されるデータの再生を禁止する請求項13に記載の再生装置。
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