JP4056760B2

JP4056760B2 - Endoscope suction switching mechanism

Info

Publication number: JP4056760B2
Application number: JP2002045905A
Authority: JP
Inventors: 隆之荻野
Original assignee: ペンタックス株式会社
Priority date: 2002-02-22
Filing date: 2002-02-22
Publication date: 2008-03-05
Anticipated expiration: 2022-02-22
Also published as: JP2003245247A

Description

【０００１】
【技術分野】
本発明は、内視鏡の吸引切替機構に関する。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】
医療用内視鏡で吸引を行う際に、誤って吸引対象でない体内組織を吸引してしまい、陰圧が粘膜に直接に作用することがある。このとき吸引力が大きいと粘膜部分が出血したり、いわゆる吸引ダコが生じるおそれがある。出血が起こると病変部の診断が難しくなり、また吸引ダコはポリープとの区別がつきにくいため、いずれの場合も検査に支障をきたす。
【０００３】
特に、吸引チャンネルとしても使用可能な処置具挿通チャンネルを２つ備え、この２つのチャンネルの間に吸引源との連通状態を切り替える流路切替弁を備えたいわゆる２チャンネル式の内視鏡では、流路切替弁によりいずれか一方のチャンネルの吸引力を遮断したときに、他方のチャンネルに作用する吸引力が過大にならないようにすることが望まれている。
【０００４】
【発明の目的】
本発明は、処置具挿通チャンネルによる過度吸引を防ぐことが可能な内視鏡の吸引切替機構を提供することを目的とする。
【０００５】
【発明の概要】
本発明の内視鏡の吸引切替機構は、吸引源；一対の処置具挿通チャンネル；一対の処置具挿通チャンネルを周方向の異なる位置に連通させる円筒状の内周面を有し、かつ吸引源に連通する連通空間；この連通空間の円筒状内周面に摺接する円筒状外周面を有し、連通空間の内周面に沿う回動により、吸引源を一対の処置具挿通チャンネルの何れか一方に切替連通させる二つの片方連通状態と、吸引源を一対の処置具挿通チャンネルの双方に連通させる双方連通状態とに切替動作可能な流路切替弁；及び、この流路切替弁が二つの片方連通状態のそれぞれにあるとき、吸引源に連通している一方の処置具連通チャンネルとは別の他方の処置具挿通チャンネルを、該一方の処置具挿通チャンネルと吸引源との連通面積より小さい連通面積で吸引源に連通させる、流路切替弁の外周面の周方向の両端部に形成した一対の凹部よりなる吸引力調整流路；を備えたことを特徴としている。
【０００６】
上記の片方連通状態において、吸引源に完全に連通している一方の処置具挿通チャンネルと吸引源との連通面積を１００としたとき、他方の処置具挿通チャンネルにおける吸引源との連通面積は５〜１０であることが望ましい。
【０００９】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明を適用した内視鏡全体の外観を示している。この内視鏡は、内視鏡操作者が把持する把持操作部１１、観察対象内に挿入される挿入部１２、該挿入部１２と把持操作部１１を接続する連結部１３、把持操作部１１から延出されたユニバーサルチューブ１４を有している。挿入部１２は、先端部１２ａ、湾曲操作可能な湾曲部１２ｂ、及び可撓性を有する可撓管部１２ｃからなる。ユニバーサルチューブ１４の端部は、図示しないプロセッサに対して着脱可能なコネクタ１５となっている。
【００１０】
図２に示すように、挿入部１２内には２本の処置具挿通チャンネル２０Ａ、２０Ｂが配設されており、各処置具挿通チャンネル２０Ａ、２０Ｂの出口部が先端部１２ａに形成されている。一方、連結部１３に設けた処置具挿入口突起２１には、処置具挿通チャンネル２０Ａ、２０Ｂの入口部が形成されている。処置具挿入口突起２１内には処置具挿通チャンネル２０Ａと処置具挿通チャンネル２０Ｂを連通させる連通空間２２（図３参照）が形成されており、連通空間２２には吸引チャンネル２３が接続している。吸引チャンネル２３の途中には吸引シリンダ２４が設けられており、吸引チャンネル２３はさらに、吸引シリンダ２４からユニバーサルチューブ１４内に延設されてコネクタ１５に突設した吸引ニップル２５（図２）に開口している。吸引ニップル２５には吸引ポンプ（吸引源）２７から延設されたチューブが着脱可能であり、吸引ポンプを作動させることによって吸引チャンネル２３に陰圧をかけることができる。吸引シリンダ２４には、把持操作部１１の外面に突出する吸引ボタン２６が進退可能に支持されており、吸引ボタン２６を押圧しない状態では、吸引シリンダ２４を挟んで位置するユニバーサルチューブ１４側の吸引チャンネル２３と連通空間２２側の吸引チャンネル２３は、該吸引ボタン２６のピストンよって遮断され、連通空間２２には陰圧が作用しない。この状態では、吸引ボタン２６の頂部に形成した開口から外気が吸引される。一方、吸引ボタン２６の頂部開口を塞ぎながら吸引ボタン２６を押圧すると、この遮断が解除されて連通空間２２側に陰圧が作用する。
【００１１】
図３に示すように、処置具挿入口突起２１内に設けたチャンネル接続部材３０には、処置具挿通チャンネル２０Ａと処置具挿通チャンネル２０Ｂに連通する一対の中空管路（処置具挿通チャンネル）３１Ａ、３１Ｂが形成されている。詳細には、処置具挿通チャンネル２０Ａと処置具挿通チャンネル２０Ｂの端部に固定した硬質の中継チューブ３２Ａ、３２Ｂが、固定枠３３を介してチャンネル接続部材３０に接続され、該中継チューブ３２Ａ及び３２Ｂと固定枠３３に形成された流路が中空管路３１Ａと中空管路３１Ｂに連通する。また、中空管路３１Ａと中空管路３１Ｂの出口部にはそれぞれ、中空筒状の口金固定部材３４Ａ、３４Ｂが固定されており、各口金固定部材３４Ａ、３４Ｂに対して、ねじを介して筒状の口金突起３５Ａ、３５Ｂが固着されている。口金突起３５Ａ、３５Ｂが実質的に処置具挿通チャンネル２０Ａ、２０Ｂの入口部を構成しており、それぞれの処置具挿通チャンネル２０Ａ、２０Ｂには、処置具を挿入することができる。口金突起３５Ａ及び３５Ｂとチャンネル接続部材３０の間には、絶縁材料からなる口金固定部材３４Ａ、３４Ｂとゴムカバー３６が挟着されており、絶縁性を有するこれらの部材によって、金属材料からなるチャンネル接続部材３０が処置具挿入口突起２１の外面に露出することを防いでいる。また、口金突起３５Ａ、３５Ｂには、鉗子栓３９Ａ、３９Ｂ（図１）を着脱可能である。
【００１２】
チャンネル接続部材３０にはさらに、中空管路３１Ａと中空管路３１Ｂの間に前述の連通空間２２が形成されている。図３及び図５に示すように、連通空間２２は円筒状の内周面を有しており、この内周面の周方向に位置を異ならせて開口する一対の径方向連通路４１Ａ、４１Ｂが形成されている。径方向連通路４１Ａは中空管路３１Ａに、径方向連通路４１Ｂは中空管路３１Ｂに、それぞれ連通している。図５に示すように、連通空間２２の底部はチャンネル接続部材３０を貫通する開口となっており、この開口部に吸引チャンネル２３が接続している。
【００１３】
図４及び図５に示すように、チャンネル接続部材３０において連通空間２２の上方は内視鏡外面に向けて突出する円筒状突起として形成されており、処置具挿入口突起２１にはこの円筒状突起を外方に突出させる円形開口が形成されている。該円形開口の縁部には環状のフランジ凸部３７が形成され、該フランジ凸部３７の外縁部の一部を切除して回転規制凹部３８が形成されている。
【００１４】
処置具挿入口突起２１から突出するチャンネル接続部材３０の円筒状突起の内側は、連通空間２２に連続する中空状の弁部材挿入空間４２となっている。弁部材挿入空間４２は連通空間２２よりも内径が大きく、該連通空間２２と弁部材挿入空間４２の間に環状の弁部材挿入規制面４３が形成されている。また、チャンネル接続部材３０の円筒状突起の外周面側には、上端側から順に、周方向へのスナップリング係合環部４４（図５）と、環状の取付環挿入規制面４５と、Ｏリング４６を保持するためのＯリング保持溝４７が形成されている。図５のようにチャンネル接続部材３０を処置具挿入口突起２１に取り付ると、Ｏリング保持溝４７がフランジ凸部３７の内周側まで挿入され、処置具挿入口突起２１とチャンネル接続部材３０の間はＯリング４６によって液密に塞がれる。
【００１５】
処置具挿入口突起２１に対してチャンネル接続部材３０のみを装着した状態では、中空管路３１Ａと中空管路３１Ｂのいずれも連通空間２２に連通している。チャンネル接続部材３０には、処置具挿通チャンネル２０Ａ、２０Ｂへの陰圧の作用経路を制御するための吸引流路切替ダイヤル５０を着脱可能である。図５及び図６に示すように、吸引流路切替ダイヤル５０は、弁部材挿入空間４２に挿入される弁部材５１と、弁部材５１に固定され該弁部材５１と一体に回動するノブ５２と、該弁部材５１とノブ５２の間に位置する取付環５３とを備えている。弁部材５１、ノブ５２及び取付環５３はいずれも、合成樹脂の成形品である。
【００１６】
弁部材５１は、弁部材挿入空間４２の内径に対応する径の大径部５１ａと、この大径部５１ａと同心の小径軸部５１ｂを有しており、大径部５１ａから下方に向けて、所定の周方向長さを有する扇形断面の流路切替弁５５が突設されており、弁部材５１を弁部材挿入空間４２に挿入した状態では流路切替弁５５は連通空間２２に位置される。小径軸部５１ｂの先端部付近は、外周面の一部を切り欠いて周方向凹部５６が形成されており、非円形断面形状となっている。また、大径部５１ａの外周面には、Ｏリング５７を保持するためのＯリング保持溝５８が形成されている。
【００１７】
ノブ５２は、取付環５３に対向するディスク状部５２ａの下面側に、回転規制孔６０と、該回転規制孔６０を中心として周方向に位置を異ならせて配した４つのクリック凹部６１とが形成されている。また、回転規制孔６０の奥側にはねじ孔６２が形成されている。回転規制孔６０は、非円形断面に形成された小径軸部５１ｂの先端部が相対回動不能に嵌まる、非円形の内面形状を有している。
【００１８】
取付環５３は、同心状の大小の筒状部５３ａ、筒状部５３ｂと該筒状部の底部を構成するディスク状部５３ｃとを有する有底環体であり、ディスク状部５３ｃの表裏と小径の筒状部５３ａを貫通する円形の貫通孔６５を有している。該貫通孔６５の内周面には、回転角制御突起６６が突設されている。一方、取付環５３における外側の筒状部５３ｂの内周面にはスナップリング６７が保持されている。スナップリング６７は径方向に弾性変形可能であり、自由状態ではその内縁部が筒状部５３ｂの内周面よりも突出している。また、筒状部５３ｂにはディスク状部５３ｃと反対方向に向けて回転規制突起６８が突設されている。
【００１９】
図６に示すように、取付環５３のディスク状部５３ｃには、筒状部５３ａ及び５３ｂとは反対側を向く面側、すなわち内視鏡への装着時における外面側に、貫通孔６５を中心として周方向に等間隔で６つのクリック凸部６９が形成されている。６つのクリック凸部６９の形状は共通している。また取付環５３ｃのディスク状部５３ｃには、クリック凸部６９よりも外縁側に、周方向に等間隔で３つの回転位置指標７０が設けられている。
【００２０】
吸引流路切替ダイヤル５０を組み立てる際には、まず、取付環５３に対し、回転角制御突起６６が周方向凹部５６内に位置するように位相を合わせて、筒状部５３ａの先端開口側から貫通孔６５内に弁部材５１の小径軸部５１ｂを挿入する。すると、小径軸部５１の先端は取付環５３ｃのディスク状部５３ｃから突出する。このとき、図５に示すように、取付環５３ｃのディスク状部５３ｃと弁部材５１の大径部５１ａの間に圧縮コイルばね７１を予め挿入しておく。
【００２１】
続いて、取付環５３ｃのディスク状部５３ｃのうちクリック凸部６９が形成された面側にノブ５２を載せ、回転規制孔６０を弁部材５１の小径軸部５１ｂ先端に係合させる。回転規制孔６０と小径軸部５１ｂは非円形断面形状であり、その嵌合によってノブ５２と弁部材５１は相対回動不能に結合される。
【００２２】
さらに、弁部材５１を軸線方向に貫通するビス挿入孔７３に対してビス７２を挿入し、該ビス７２をノブ５２に設けたねじ孔６２に螺合させる。図５に示すように、ビス７２を最奥までねじ込むと、小径軸部５１ｂの先端が回転規制孔６０の底部に当接し、弁部材５１とノブ５２は相対回動のみならず軸線方向へも相対移動不能となる。
【００２３】
この状態で吸引流路切替ダイヤル５０は、小径軸部５１ｂの外周面が貫通孔６５の内周面に対して回動可能かつ軸線方向に移動可能に嵌っており、弁部材５１とノブ５２の結合体は、取付環５３に対して回動及び軸線方向移動が可能に支持される。なお、弁部材５１とノブ５２の結合体の最大回動角は、周方向凹部５６の両端面と回転角制御突起６６の当接によって制限される。
【００２４】
圧縮コイルばね７１は、吸引流路切替ダイヤル５０を組んだ状態で軸線方向に圧縮されており、該圧縮を解除しようとする復元力によって、弁部材５１を図５中の下方へ付勢する。該付勢力は、弁部材５１を介してノブ５２に伝わり、ノブ５２は取付環５３（ディスク状部５３ｃ）に接近する方向へ付勢される。すなわち、ノブ５２側のクリック凹部６１と取付環５３のクリック凸部６９を係合させる方向へ付勢力が作用しており、該クリック凹部６１とクリック凸部６９の係合関係によって、取付環５３に対するノブ５２及び弁部材５１の回動が規制される（クリックストップされる）。前述したように、結合された弁部材５１とノブ５２は、取付環５３に対して相対回動のみならず軸線方向にも移動可能であり、ノブ５２に一定以上の回動力が加わると、各クリック凹部６１の周方向端面がクリック凸部６９を乗り越えてノブ５２が取付環５３から持ち上げられ、クリックストップが解除される。そしてノブ５２と共に、弁部材５１も圧縮コイルばね７１を圧縮させながら持ち上がる。ノブ５２が所定角度回転すると、各クリック凹部６１が次に対応するクリック凸部６９の位置に達し、圧縮コイルばね７１の付勢力によってクリック凹部６１がクリック凸部６９に係合される。
【００２５】
以上のようにサブアッシされた吸引流路切替ダイヤル５０は、取付環５３に設けた回転規制突起６８が処置具挿入口突起２１側の回転規制凹部３８に係合する角度位置をもって、チャンネル接続部材３０に取り付けられる。回転規制突起６８と回転規制凹部３８の係合により、取付環５３は処置具挿入口突起２１に対し回転不能となる。また、取付環５３の内周面に設けたスナップリング６７がスナップリング係合環部４４に係合することで、チャンネル接続部材３０に対して取付環５３が軸線方向に抜け止められる。チャンネル接続部材３０に対する取付環５３の最大挿入位置は、取付環挿入規制面４５によって規制される。
【００２６】
取付環５３をチャンネル接続部材３０に取り付けたとき、図５のように弁部材５１の大径部５１ａは弁部材挿入空間４２内に挿入され、流路切替弁５５が連通空間２２内に位置する。流路切替弁５５は、連通空間２２の内周面に対応する径の円筒面状の外周面を有し、この外周面を連通空間２２の内周面に摺接させて回動することができる。流路切替弁５５の内周面は、いずれの回転位置においても吸引チャンネル２３を塞がない円筒面形状とされている（図３、図５参照）。
【００２７】
流路切替弁５５を有する弁部材５１は、チャンネル接続部材３０に対して一定の回転角（回転規制された取付環５３の回転角制御突起６６が周方向凹部５６の両端壁面に当接するまでの間隔）で回動可能であり、連通空間２２内に挿入された流路切替弁５５はこの弁部材５１の回動に応じて、径方向連通路４１Ａと径方向連通路４１Ｂのいずれにも面さない位置（双方連通状態：図７）、径方向連通路４１Ａに対向する位置（片方連通状態：図８）、及び径方向連通路４１Ｂに対向する位置（片方連通状態：図９）に移動される。弁部材５１は、前述のクリック機構により図７ないし図９に示す３つの回動位置において係止される。なお、流路切替弁５５が図７ないし図９のいずれの回転位置にあるときも、チャンネル接続部材３０と弁部材５１の間はＯリング５７によって液密に塞がれているため、連通空間２２内に吸引された流体は、弁部材挿入空間４２を通って外部へ漏出することはない。
【００２８】
さらに図３、図６ないし図９に示すように、略扇形をなす流路切替弁５５の周方向の両端部には、外周面の一部を切り欠いて一対の吸引力調整用凹部（吸引力調整流路）８１Ａ及び８１Ｂが形成されている。
【００２９】
以上の構造において、図７の双方連通状態では、流路切替弁５５が径方向連通路４１Ａと径方向連通路４１Ｂを完全に開いているため、吸引チャンネル２３からの陰圧が遮られることなく、処置具挿通チャンネル２０Ａと処置具挿通チャンネル２０Ｂの双方に均等に吸引力が作用する。つまり、処置具挿通チャンネル２０Ａと処置具挿通チャンネル２０Ｂの両方を用いた吸引作業が可能である。
【００３０】
処置具挿通チャンネル２０Ａと処置具挿通チャンネル２０Ｂのいずれか一方を吸引用の管路として使用し、他方に処置具を挿入する場合には、ノブ５２を回動操作して流路切替弁５５を図８または図９の位置に移動させる。例えば、図８の位置では流路切替弁５５が径方向連通路４１Ａ、すなわち処置具挿通チャンネル２０Ａを概ね塞ぐため、吸引ポンプ２７と連通される他方の処置具挿通チャンネル２０Ｂ側で吸引操作を行うようになる。
【００３１】
ところで、流路切替弁５５の外周面の周方向一端部には吸引力調整用凹部８１Ａが形成されており、流路切替弁５５が図８の片方連通位置に係止されたときに、径方向連通路４１Ａと連通空間２２の間には吸引力調整用凹部８１Ａによって若干の隙間が確保されている。言い換えれば、流路切替弁５５が、処置具挿通チャンネル２０Ａに続く径方向連通路４１Ａを不完全に閉じており、処置具挿通チャンネル２０Ａと連通空間２２の間に若干の流体流通が可能となっている。この不完全に閉塞された処置具挿通チャンネル２０Ａによって、処置具挿通チャンネル２０Ｂ側での陰圧調整が可能となる。例えば、処置具挿通チャンネル２０Ｂを介しての吸引操作中に誤って体内粘膜を吸引してしまった場合、そのままの状態では過度な吸引力が作用するおそれがあるが、吸引力調整用凹部８１Ａによって他方の処置具挿通チャンネル２０Ａ側にも吸引ポンプ２７との小さな連通面積が確保されていることにより、この処置具挿通チャンネル２０Ａ側に陰圧を逃がすことができる。よって、処置具挿通チャンネル２０Ｂで過度吸引が発生することがなく、体内粘膜のダメージや吸引ダコの発生を防ぐことができる。
【００３２】
吸引力調整用凹部８１Ａは、その連通面積が過大であると処置具挿通チャンネル２０Ｂ側での吸引力が落ち、かつ処置具挿通チャンネル２０Ａ側で不要な微吸引が生じる原因となる。逆に吸引力調整用凹部８１Ａの連通面積が小さすぎると、上述した陰圧逃がし用流路として機能しない。そのため、吸引力調整用凹部８１Ａの連通面積は適切に設定されている。具体的には、処置具挿通チャンネル２０Ｂ（中空管路３１Ｂ）と吸引ポンプ２７（連通空間２２）との連通面積（径方向連通路４１Ｂ）を１００としたとき、吸引力調整用凹部８１Ａの連通面積は、５〜１０になるように設定されている。
【００３３】
また、流路切替弁５５の外周面の周方向他端部には、別の吸引力調整用凹部８１Ｂが形成されている。そのため、図９のように流路切替弁５５を径方向連通路４１Ｂの閉じ位置に回動させて処置具挿通チャンネル２０Ａを用いて吸引を行う場合も同様に、他方の処置具挿通チャンネル２０Ｂによって、処置具挿通チャンネル２０Ａの陰圧を調整することが可能である。すなわち、流路切替弁５５が図９の片方連通位置にあるときには、吸引力調整用凹部８１Ｂによって連通空間２２と径方向連通路４１Ｂの間で少量の流体流通が可能となっており、処置具挿通チャンネル２０Ａ側に過度な吸引力が作用し得るような場合に、吸引力調整用凹部８１Ｂを通して処置具挿通チャンネル２０Ｂ側に陰圧を逃がすことができる。先の吸引力調整用凹部８１Ａと同様に、処置具挿通チャンネル２０Ａ（中空管路３１Ａ）と吸引ポンプ２７（連通空間２２）との連通面積（径方向連通路４１Ａ）を１００としたとき、吸引力調整用凹部８１Ｂの連通面積は、５〜１０になるように設定されている。
【００３４】
以上のように、本実施形態の内視鏡では、各処置具挿通チャンネル２０Ａ及び２０Ｂ（中空管路３１Ａ及び３１Ｂ）と連通空間２２との間に、流路切替弁５５の外周面の一部を切り欠いて、径方向連通路４１Ａ及び４１Ｂより小さな連通面積の吸引力調整用凹部８１Ａ及び８１Ｂを形成し、吸引源と連通される一方の処置具挿通チャンネルとは反対側の処置具挿通チャンネルに吸引源の陰圧を逃がすことを可能としたので、過度吸引による体内粘膜の損傷や、吸引ダコの発生を回避することができる。
【００３６】
なお、本発明は図示実施形態に限定されるものではない。例えば、図示実施形態では、流路切替弁５５を移動及び係止させる操作部材として吸引流路切替ダイヤル５０を用いているが、吸引流路切替ダイヤル５０とは異なる構造の操作部材を用いてもよい。
【００３７】
【発明の効果】
以上から明らかなように、本発明によれば、処置具挿通チャンネルによる過度吸引を防ぐことが可能な内視鏡の吸引切替機構が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した吸引流路切替ダイヤルを有する内視鏡の外観図である。
【図２】図１の内視鏡における流体流通路の概要を示す内部構造図である。
【図３】図１の内視鏡の処置具挿入口突起の平面方向の断面図である。
【図４】処置具挿入口突起から流路切替ダイヤルを取り外した状態の平面図である。
【図５】吸引流路切替ダイヤル付近の断面図である。
【図６】吸引流路切替ダイヤルの分解斜視図である。
【図７】流路制御弁が２つの処置具挿通チャンネルの両方を開いた状態を示す図である。
【図８】流路制御弁が一方の処置具挿通チャンネルを閉じた状態を示す図である。
【図９】流路制御弁が他方の処置具挿通チャンネルを閉じた状態を示す図である。
【符号の説明】
１１把持操作部
１２挿入部
１３連結部
１４ユニバーサルチューブ
１５コネクタ
２０Ａ２０Ｂ処置具挿通チャンネル
２１処置具挿入口突起
２２連通空間
２３吸引チャンネル
２４吸引シリンダ
２５吸引ニップル
２６吸引ボタン
２７吸引ポンプ（吸引源）
３０チャンネル接続部材
３１Ａ３１Ｂ中空管路（処置具挿通チャンネル）
３２Ａ３２Ｂ中継チューブ
４１Ａ４１Ｂ径方向連通路
５０吸引流路切替ダイヤル
５１弁部材
５２ノブ
５３取付環
５５流路切替弁
６１クリック凹部
６９クリック凸部
７０回転位置指標
８１Ａ８１Ｂ吸引力調整用凹部（吸引力調整流路）[0001]
【Technical field】
The present invention relates to an endoscope suction switching mechanism.
[0002]
[Prior art and its problems]
When suction is performed with a medical endoscope, a body tissue that is not a suction target is accidentally sucked, and negative pressure may directly act on the mucous membrane. If the suction force is large at this time, the mucous membrane portion may bleed or so-called suction octopus may occur. If bleeding occurs, it will be difficult to diagnose the lesion, and suction octopus will be difficult to distinguish from polyps, which will interfere with the examination in either case.
[0003]
In particular, in a so-called two-channel endoscope that includes two treatment instrument insertion channels that can also be used as suction channels, and a flow path switching valve that switches between the two channels and a communication state with a suction source, When the suction force of one of the channels is shut off by the flow path switching valve, it is desired that the suction force acting on the other channel does not become excessive.
[0004]
OBJECT OF THE INVENTION
An object of the present invention is to provide an endoscope suction switching mechanism capable of preventing excessive suction by a treatment instrument insertion channel.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION
The endoscope suction switching mechanism of the present invention has a suction source; a pair of treatment instrument insertion channels; a cylindrical inner peripheral surface that communicates the pair of treatment instrument insertion channels to different positions in the circumferential direction; A communication space communicating with the cylindrical space; a cylindrical outer peripheral surface that is in sliding contact with the cylindrical inner peripheral surface of the communication space; on the other hand, the two one communication state to communicate switched communication, the source of suction can be switched operated on with both communication with communicating with both of the pair of treatment instrument insertion channel of the flow path switching valve; and the flow path switching valve of two when in each one communicating state, another other treatment instrument insertion channel and one of the treatment instrument communicating channel communicating with the suction source than the area of communication between the suction source and the one treatment instrument insertion channel the Suction source with small communication area Is characterized by having a; communicating, suction force adjustment channel consisting of a pair of recesses formed on both end portions in the circumferential direction of the outer peripheral surface of the flow path switching valve.
[0006]
In the above-described one-side communication state, when the communication area between one treatment instrument insertion channel and the suction source completely communicating with the suction source is 100, the communication area with the suction source in the other treatment instrument insertion channel is 5 10 to 10 is desirable.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows the appearance of an entire endoscope to which the present invention is applied. The endoscope includes a gripping operation unit 11 gripped by an endoscope operator, an insertion unit 12 inserted into an observation target, a connecting unit 13 connecting the insertion unit 12 and the gripping operation unit 11, and a gripping operation unit 11. The universal tube 14 is extended from. The insertion portion 12 includes a distal end portion 12a, a bending portion 12b that can be bent, and a flexible tube portion 12c having flexibility. The end of the universal tube 14 is a connector 15 that can be attached to and detached from a processor (not shown).
[0010]
As shown in FIG. 2, two treatment instrument insertion channels 20A and 20B are disposed in the insertion portion 12, and the outlet portions of the treatment instrument insertion channels 20A and 20B are formed at the distal end portion 12a. . On the other hand, the treatment instrument insertion port projection 21 provided in the connecting portion 13 is formed with inlet portions of treatment instrument insertion channels 20A and 20B. A communication space 22 (see FIG. 3) for communicating the treatment instrument insertion channel 20A and the treatment instrument insertion channel 20B is formed in the treatment instrument insertion port protrusion 21. A suction channel 23 is connected to the communication space 22. . A suction cylinder 24 is provided in the middle of the suction channel 23, and the suction channel 23 further opens into a suction nipple 25 (FIG. 2) extending from the suction cylinder 24 into the universal tube 14 and projecting from the connector 15. is doing. A tube extending from a suction pump (suction source) 27 can be attached to and removed from the suction nipple 25, and negative pressure can be applied to the suction channel 23 by operating the suction pump. A suction button 26 protruding from the outer surface of the gripping operation unit 11 is supported on the suction cylinder 24 so as to be able to advance and retreat. The channel 23 and the suction channel 23 on the communication space 22 side are blocked by the piston of the suction button 26, and no negative pressure acts on the communication space 22. In this state, outside air is sucked from an opening formed at the top of the suction button 26. On the other hand, when the suction button 26 is pressed while closing the top opening of the suction button 26, the blocking is released and negative pressure acts on the communication space 22 side.
[0011]
As shown in FIG. 3, the channel connecting member 30 provided in the treatment instrument insertion port projection 21 has a pair of hollow conduits (treatment instrument insertion channels) communicating with the treatment instrument insertion channel 20A and the treatment instrument insertion channel 20B. 31A and 31B are formed. Specifically, the rigid relay tubes 32A and 32B fixed to the end portions of the treatment instrument insertion channel 20A and the treatment instrument insertion channel 20B are connected to the channel connecting member 30 via the fixed frame 33, and the relay tubes 32A and 32B are connected. The flow path formed in the fixed frame 33 communicates with the hollow pipe line 31A and the hollow pipe line 31B. Further, hollow cylindrical base fixing members 34A and 34B are fixed to the outlet portions of the hollow pipe path 31A and the hollow pipe path 31B, respectively, and screws are attached to the base fixing members 34A and 34B. The cylindrical base projections 35A and 35B are fixed. The base projections 35A and 35B substantially constitute the inlet portions of the treatment instrument insertion channels 20A and 20B, and treatment instruments can be inserted into the treatment instrument insertion channels 20A and 20B. Base fixing members 34A and 34B made of an insulating material and a rubber cover 36 are sandwiched between the base projections 35A and 35B and the channel connecting member 30, and the channel made of a metal material is formed by these insulating members. The connection member 30 is prevented from being exposed on the outer surface of the treatment instrument insertion port projection 21. Further, forceps plugs 39A and 39B (FIG. 1) can be attached to and detached from the cap projections 35A and 35B.
[0012]
Further, the communication space 22 is formed in the channel connecting member 30 between the hollow conduit 31A and the hollow conduit 31B. As shown in FIGS. 3 and 5, the communication space 22 has a cylindrical inner peripheral surface, and a pair of radial communication passages 41 A and 41 B that open at different positions in the circumferential direction of the inner peripheral surface. Is formed. The radial communication path 41A communicates with the hollow pipe 31A, and the radial communication path 41B communicates with the hollow pipe 31B. As shown in FIG. 5, the bottom of the communication space 22 is an opening that penetrates the channel connecting member 30, and the suction channel 23 is connected to the opening.
[0013]
As shown in FIGS. 4 and 5, in the channel connecting member 30, the upper part of the communication space 22 is formed as a cylindrical protrusion that protrudes toward the outer surface of the endoscope. A circular opening for projecting the protrusion outward is formed. An annular flange protrusion 37 is formed at the edge of the circular opening, and a part of the outer edge of the flange protrusion 37 is cut away to form a rotation restricting recess 38.
[0014]
The inside of the cylindrical projection of the channel connection member 30 protruding from the treatment instrument insertion port projection 21 is a hollow valve member insertion space 42 that continues to the communication space 22. The valve member insertion space 42 has a larger inner diameter than the communication space 22, and an annular valve member insertion restriction surface 43 is formed between the communication space 22 and the valve member insertion space 42. Further, on the outer peripheral surface side of the cylindrical protrusion of the channel connecting member 30, in the order from the upper end side, a snap ring engagement ring portion 44 (FIG. 5) in the circumferential direction, an annular mounting ring insertion restriction surface 45, and an O An O-ring holding groove 47 for holding the ring 46 is formed. When the channel connecting member 30 is attached to the treatment instrument insertion port protrusion 21 as shown in FIG. 5, the O-ring holding groove 47 is inserted to the inner peripheral side of the flange convex portion 37, and the treatment instrument insertion port protrusion 21 and the channel connection member are inserted. 30 is liquid-tightly closed by an O-ring 46.
[0015]
In a state where only the channel connecting member 30 is attached to the treatment instrument insertion port protrusion 21, both the hollow pipe line 31 A and the hollow pipe line 31 B communicate with the communication space 22. The channel connection member 30 is detachably attachable to a suction flow path switching dial 50 for controlling a negative pressure action path to the treatment instrument insertion channels 20A and 20B. As shown in FIGS. 5 and 6, the suction flow path switching dial 50 includes a valve member 51 that is inserted into the valve member insertion space 42, and a knob 52 that is fixed to the valve member 51 and rotates integrally with the valve member 51. And an attachment ring 53 positioned between the valve member 51 and the knob 52. The valve member 51, the knob 52, and the mounting ring 53 are all synthetic resin molded products.
[0016]
The valve member 51 includes a large-diameter portion 51a having a diameter corresponding to the inner diameter of the valve member insertion space 42, and a small-diameter shaft portion 51b concentric with the large-diameter portion 51a, and downward from the large-diameter portion 51a. A fan-shaped cross-section switching valve 55 having a predetermined length in the circumferential direction protrudes, and in a state where the valve member 51 is inserted into the valve member insertion space 42, the channel switching valve 55 is positioned in the communication space 22. The In the vicinity of the distal end portion of the small-diameter shaft portion 51b, a circumferential recess 56 is formed by cutting out a part of the outer peripheral surface, and has a non-circular cross-sectional shape. An O-ring holding groove 58 for holding the O-ring 57 is formed on the outer peripheral surface of the large-diameter portion 51a.
[0017]
The knob 52 includes a rotation restricting hole 60 and four click recesses 61 arranged at different positions in the circumferential direction around the rotation restricting hole 60 on the lower surface side of the disk-shaped portion 52a facing the mounting ring 53. Is formed. Further, a screw hole 62 is formed on the back side of the rotation restricting hole 60. The rotation restricting hole 60 has a non-circular inner surface shape in which the distal end portion of the small-diameter shaft portion 51b formed in a non-circular cross section is fitted so as not to be relatively rotatable.
[0018]
The attachment ring 53 is a bottomed ring body having concentric large and small cylindrical portions 53a, a cylindrical portion 53b, and a disk-shaped portion 53c constituting the bottom of the cylindrical portion, and the front and back of the disk-shaped portion 53c. It has a circular through-hole 65 that penetrates the small-diameter cylindrical portion 53a. On the inner peripheral surface of the through-hole 65, a rotation angle control projection 66 is projected. On the other hand, a snap ring 67 is held on the inner peripheral surface of the outer cylindrical portion 53 b in the mounting ring 53. The snap ring 67 can be elastically deformed in the radial direction, and its inner edge protrudes from the inner peripheral surface of the cylindrical portion 53b in a free state. Further, a rotation restricting protrusion 68 is provided on the cylindrical portion 53b so as to project in the direction opposite to the disk-shaped portion 53c.
[0019]
As shown in FIG. 6, a through hole 65 is formed in the disk-shaped portion 53c of the mounting ring 53 on the surface facing the opposite side to the tubular portions 53a and 53b, that is, on the outer surface when attached to the endoscope. Six click projections 69 are formed at equal intervals in the circumferential direction as the center. The shapes of the six click projections 69 are common. Further, on the disk-shaped portion 53c of the mounting ring 53c, three rotational position indicators 70 are provided at equal intervals in the circumferential direction on the outer edge side of the click convex portion 69.
[0020]
When assembling the suction flow path switching dial 50, first, the phase is adjusted so that the rotation angle control projection 66 is positioned in the circumferential recess 56 with respect to the mounting ring 53, and from the opening end side of the tubular portion 53a. The small diameter shaft portion 51 b of the valve member 51 is inserted into the through hole 65. Then, the tip of the small diameter shaft portion 51 protrudes from the disc-shaped portion 53c of the mounting ring 53c. At this time, as shown in FIG. 5, a compression coil spring 71 is inserted in advance between the disc-shaped portion 53 c of the attachment ring 53 c and the large-diameter portion 51 a of the valve member 51.
[0021]
Subsequently, the knob 52 is placed on the surface of the mounting ring 53c where the click projection 69 is formed, and the rotation restricting hole 60 is engaged with the tip of the small diameter shaft portion 51b of the valve member 51. The rotation restricting hole 60 and the small-diameter shaft portion 51b have a non-circular cross-sectional shape, and the knob 52 and the valve member 51 are coupled so as not to be rotatable relative to each other.
[0022]
Further, a screw 72 is inserted into a screw insertion hole 73 that penetrates the valve member 51 in the axial direction, and the screw 72 is screwed into a screw hole 62 provided in the knob 52. As shown in FIG. 5, when the screw 72 is screwed to the innermost position, the tip of the small diameter shaft portion 51b comes into contact with the bottom portion of the rotation restricting hole 60, and the valve member 51 and the knob 52 are not only relatively rotated but also in the axial direction. Relative movement is impossible.
[0023]
In this state, the suction channel switching dial 50 is fitted such that the outer peripheral surface of the small-diameter shaft portion 51b is rotatable with respect to the inner peripheral surface of the through hole 65 and is movable in the axial direction. The combined body is supported so as to be rotatable and axially movable with respect to the attachment ring 53. The maximum rotation angle of the combined body of the valve member 51 and the knob 52 is limited by the contact between the end faces of the circumferential recess 56 and the rotation angle control protrusion 66.
[0024]
The compression coil spring 71 is compressed in the axial direction with the suction flow path switching dial 50 assembled, and biases the valve member 51 downward in FIG. 5 by a restoring force for releasing the compression. The urging force is transmitted to the knob 52 through the valve member 51, and the knob 52 is urged in a direction approaching the attachment ring 53 (disk-shaped portion 53c). That is, a biasing force acts in a direction in which the click recess 61 on the knob 52 side and the click protrusion 69 of the attachment ring 53 are engaged, and the attachment ring 53 depends on the engagement relationship between the click recess 61 and the click protrusion 69. The rotation of the knob 52 and the valve member 51 with respect to is restricted (click stopped). As described above, the combined valve member 51 and the knob 52 are movable not only relative to the mounting ring 53 but also in the axial direction. The end surface in the circumferential direction of the click recess 61 gets over the click protrusion 69, the knob 52 is lifted from the mounting ring 53, and the click stop is released. Along with the knob 52, the valve member 51 is also lifted while compressing the compression coil spring 71. When the knob 52 rotates by a predetermined angle, each click recess 61 reaches the position of the click protrusion 69 corresponding to the next, and the click recess 61 is engaged with the click protrusion 69 by the urging force of the compression coil spring 71.
[0025]
The suction flow path switching dial 50 sub-assembled as described above has a channel connecting member 30 having an angular position where the rotation restricting projection 68 provided on the attachment ring 53 engages with the rotation restricting recess 38 on the treatment instrument insertion port protrusion 21 side. Attached to. Due to the engagement of the rotation restricting projection 68 and the rotation restricting recess 38, the attachment ring 53 is not rotatable with respect to the treatment instrument insertion port protrusion 21. Further, the snap ring 67 provided on the inner peripheral surface of the mounting ring 53 is engaged with the snap ring engaging ring portion 44, so that the mounting ring 53 is prevented from coming off in the axial direction with respect to the channel connecting member 30. The maximum insertion position of the attachment ring 53 with respect to the channel connection member 30 is restricted by the attachment ring insertion restriction surface 45.
[0026]
When the attachment ring 53 is attached to the channel connection member 30, the large-diameter portion 51 a of the valve member 51 is inserted into the valve member insertion space 42 and the flow path switching valve 55 is located in the communication space 22 as shown in FIG. . The flow path switching valve 55 has a cylindrical outer peripheral surface having a diameter corresponding to the inner peripheral surface of the communication space 22, and can rotate by bringing the outer peripheral surface into sliding contact with the inner peripheral surface of the communication space 22. it can. The inner peripheral surface of the flow path switching valve 55 has a cylindrical surface shape that does not block the suction channel 23 at any rotational position (see FIGS. 3 and 5).
[0027]
The valve member 51 having the flow path switching valve 55 has a constant rotation angle with respect to the channel connection member 30 (until the rotation angle control protrusions 66 of the rotation ring 53 whose rotation is restricted are in contact with both end wall surfaces of the circumferential recess 56. The flow path switching valve 55 inserted into the communication space 22 faces either the radial communication path 41A or the radial communication path 41B according to the rotation of the valve member 51. Moves to a position (not connected to both sides: FIG. 7), a position facing the radial communication path 41A (one-side communication state: FIG. 8), and a position facing the radial communication path 41B (one-side communication state: FIG. 9) Is done. The valve member 51 is locked at the three rotational positions shown in FIGS. 7 to 9 by the click mechanism described above. Even when the flow path switching valve 55 is in any of the rotational positions of FIGS. 7 to 9, the space between the channel connecting member 30 and the valve member 51 is liquid-tightly closed by the O-ring 57. The fluid sucked into 22 does not leak to the outside through the valve member insertion space 42.
[0028]
Further, as shown in FIGS. 3 and 6 to 9, at both ends in the circumferential direction of the substantially sector-shaped flow path switching valve 55, a part of the outer peripheral surface is cut away to form a pair of suction force adjusting recesses (suction Force adjusting flow paths) 81A and 81B are formed.
[0029]
In the above structure, in the two-way communication state of FIG. 7, the flow path switching valve 55 completely opens the radial communication path 41A and the radial communication path 41B, so that the negative pressure from the suction channel 23 is not blocked. The suction force acts equally on both the treatment instrument insertion channel 20A and the treatment instrument insertion channel 20B. That is, a suction operation using both the treatment instrument insertion channel 20A and the treatment instrument insertion channel 20B is possible.
[0030]
When one of the treatment instrument insertion channel 20A and the treatment instrument insertion channel 20B is used as a suction conduit and a treatment instrument is inserted into the other, the knob 52 is turned to change the flow path switching valve 55. It is moved to the position shown in FIG. For example, in the position of FIG. 8, the flow path switching valve 55 substantially blocks the radial communication path 41A, that is, the treatment instrument insertion channel 20A, so that the suction operation is performed on the other treatment instrument insertion channel 20B side that communicates with the suction pump 27. It becomes like this.
[0031]
By the way, a suction force adjusting recess 81A is formed at one circumferential end of the outer peripheral surface of the flow path switching valve 55, and when the flow path switching valve 55 is locked at one communication position in FIG. A slight gap is secured between the direction communication passage 41A and the communication space 22 by the suction force adjusting recess 81A . In other words, the flow path switching valve 55 incompletely closes the radial communication path 41A following the treatment instrument insertion channel 20A, and a slight fluid flow is possible between the treatment instrument insertion channel 20A and the communication space 22. ing. The treatment tool insertion channel 20A that is incompletely blocked enables negative pressure adjustment on the treatment tool insertion channel 20B side. For example, if the body mucous membrane is accidentally sucked during the suction operation through the treatment instrument insertion channel 20B, an excessive suction force may act in the state as it is, but the suction force adjusting recess 81A Since a small communication area with the suction pump 27 is secured also on the other treatment instrument insertion channel 20A side, negative pressure can be released to the treatment instrument insertion channel 20A side. Therefore, excessive suction does not occur in the treatment instrument insertion channel 20B, and damage to the mucosa in the body and generation of suction octopus can be prevented.
[0032]
If the communication area of the recess 81A for adjusting the suction force is excessive, the suction force on the treatment instrument insertion channel 20B side decreases, and unnecessary fine suction occurs on the treatment instrument insertion channel 20A side. Conversely, if the communication area of the suction force adjusting recess 81A is too small, it does not function as the above-described negative pressure relief flow path. Therefore, the communication area of the suction force adjusting recess 81A is set appropriately. Specifically, when the communication area (radial direction communication path 41B) between the treatment instrument insertion channel 20B (hollow duct 31B) and the suction pump 27 (communication space 22) is 100, the suction force adjusting recess 81A The communication area is set to be 5-10.
[0033]
Further , another suction force adjusting recess 81 B is formed at the other circumferential end of the outer peripheral surface of the flow path switching valve 55 . For this reason, as shown in FIG. 9, when the flow path switching valve 55 is rotated to the closed position of the radial communication path 41B and suction is performed using the treatment instrument insertion channel 20A, the other treatment instrument insertion channel 20B is used. The negative pressure of the treatment instrument insertion channel 20A can be adjusted. That is, when the flow path switching valve 55 is in the one-way communication position of FIG. 9, a small amount of fluid can be circulated between the communication space 22 and the radial communication path 41B by the suction force adjusting recess 81B . When an excessive suction force can act on the insertion channel 20A side, negative pressure can be released to the treatment instrument insertion channel 20B side through the suction force adjusting recess 81B . When the communication area (radial direction communication path 41A) between the treatment instrument insertion channel 20A (hollow pipe line 31A) and the suction pump 27 (communication space 22) is set to 100, similar to the suction force adjustment recess 81A , The communication area of the suction force adjusting recess 81B is set to 5 to 10.
[0034]
As described above, in the endoscope of the present embodiment , one of the outer peripheral surfaces of the flow path switching valve 55 is provided between the treatment instrument insertion channels 20A and 20B (hollow pipe paths 31A and 31B) and the communication space 22. A suction tool for adjusting the suction force adjustment 81A and 81B having a communication area smaller than that of the radial communication passages 41A and 41B is formed, and the treatment tool insertion on the opposite side of the one treatment tool insertion channel communicated with the suction source is formed. Since the negative pressure of the suction source can be released to the channel, damage to the internal mucosa due to excessive suction and generation of suction octopus can be avoided.
[0036]
The present invention is not limited to the illustrated embodiment. For example, in the illustrated embodiment, the suction flow path switching dial 50 is used as an operation member for moving and locking the flow path switching valve 55, but an operation member having a structure different from that of the suction flow path switching dial 50 may be used. Good.
[0037]
【The invention's effect】
As is apparent from the above, according to the present invention, an endoscope suction switching mechanism capable of preventing excessive suction by the treatment instrument insertion channel can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external view of an endoscope having a suction flow path switching dial to which the present invention is applied.
2 is an internal structure diagram showing an outline of a fluid flow path in the endoscope of FIG. 1. FIG.
3 is a cross-sectional view in the plane direction of a treatment instrument insertion port projection of the endoscope of FIG. 1. FIG.
FIG. 4 is a plan view of a state where a flow path switching dial is removed from a treatment instrument insertion port protrusion.
FIG. 5 is a cross-sectional view of the vicinity of a suction flow path switching dial.
FIG. 6 is an exploded perspective view of a suction flow path switching dial.
FIG. 7 is a view showing a state where the flow path control valve opens both of two treatment instrument insertion channels.
FIG. 8 is a diagram showing a state in which the flow path control valve closes one treatment instrument insertion channel.
FIG. 9 is a view showing a state in which the flow path control valve closes the other treatment instrument insertion channel.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 Grasp operation part 12 Insertion part 13 Connection part 14 Universal tube 15 Connector 20A 20B Treatment instrument insertion channel 21 Treatment instrument insertion port protrusion 22 Communication space 23 Suction channel 24 Suction cylinder 25 Suction nipple 26 Suction button 27 Suction pump (suction source)
30 channel connecting member 31A 31B hollow pipe (treatment instrument insertion channel)
32A 32B Relay tube 41A 41B Radial communication passage 50 Suction flow path switching dial 51 Valve member 52 Knob 53 Mounting ring 55 Flow path switching valve 61 Click recess 69 Click projection 70 Rotation position index 81A 81B Suction force adjustment recess (suction force) Adjustment flow path)

Claims

吸引源；
一対の処置具挿通チャンネル；
上記一対の処置具挿通チャンネルを周方向の異なる位置に連通させる円筒状の内周面を有し、かつ吸引源に連通する連通空間；
上記連通空間の円筒状内周面に摺接する円筒状外周面を有し、連通空間の内周面に沿う回動により、吸引源を上記一対の処置具挿通チャンネルの何れか一方に切替連通させる二つの片方連通状態と、吸引源を一対の処置具挿通チャンネルの双方に連通させる双方連通状態とに切替動作可能な流路切替弁；及び
上記流路切替弁が上記二つの片方連通状態のそれぞれにあるとき、吸引源に連通している一方の処置具連通チャンネルとは別の他方の処置具挿通チャンネルを、該一方の処置具挿通チャンネルと吸引源との連通面積より小さい連通面積で吸引源に連通させる、流路切替弁の外周面の周方向の両端部に形成した一対の凹部よりなる吸引力調整流路；
を備えたことを特徴とする内視鏡の吸引切替機構。Suction source;
A pair of treatment instrument insertion channels;
A communication space having a cylindrical inner peripheral surface for communicating the pair of treatment instrument insertion channels with different positions in the circumferential direction and communicating with a suction source;
It has a cylindrical outer peripheral surface that is in sliding contact with the cylindrical inner peripheral surface of the communication space, and the suction source is switched and communicated with one of the pair of treatment instrument insertion channels by rotation along the inner peripheral surface of the communication space. and two one communication with the suction source switching operable flow path switching valve and both communicating state for communicating with both of the pair of treatment instrument insertion channel; and the flow path switching valve of the two one communicating state When each is present, the other treatment instrument insertion channel different from the one treatment instrument communication channel communicating with the suction source is sucked with a communication area smaller than the communication area between the one treatment instrument insertion channel and the suction source. A suction force adjusting flow path comprising a pair of recesses formed at both ends in the circumferential direction of the outer peripheral surface of the flow path switching valve, which is communicated with a source;
An endoscope suction switching mechanism characterized by comprising:

請求項１記載の内視鏡の吸引切替機構において、上記一方の処置具挿通チャンネルと吸引源との連通面積を１００としたとき、上記小さい連通面積は５〜１０である内視鏡の吸引切替機構。The endoscope suction switching mechanism according to claim 1, wherein the small communication area is 5 to 10 when the communication area between the one treatment instrument insertion channel and the suction source is 100. mechanism.