JP4056286B2 - エンジン駆動装置の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンにより駆動される空気調和装置、発電装置等のエンジン駆動装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高効率かつ低NOX運転を行うために、エンジンは希薄燃焼を行う必要がある。このため、一般にエンジンに導入される燃料ガスと空気とが混合された混合気は、あらかじめ希薄で運転できるように設計されて使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、その一方で例えば圧縮機がガスエンジンにより駆動されるガスヒートポンプ式空気調和装置において、ツインコンプレッサのクラッチ機構を駆動する方に切り替える際には、エンジンのトルクを十分に確保する必要がある。そのために、エンジンに導入する混合気量を増加するなどして対応するが、この場合トルクが不十分(燃料量の不足)であるとエンストし、逆にトルクを確保しすぎる(燃料量の過多)とエンジンの回転数の跳ね上がりが生じる可能性がある。
【0004】
そこで本発明は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ツインコンプレッサの両方を駆動させる際のエンジンの大きな回転数の落ち込みや跳ね上がりを抑え、空調性の向上や運転音の低減を図ることができるエンジン駆動装置の制御装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、エンジンにより駆動されるエンジン駆動装置の制御装置において、燃料ガスの流量を調整する燃料調整弁と、前記エンジンの燃焼室へ供給される空気と燃料ガスとの混合気の流量を調整するスロットル調整弁と、前記エンジンにより一方が負荷の状態にかかわらず常に駆動されると共に他方が負荷の状態に応じてクラッチ機構により駆動されるか非駆動されるかが選択されるツインコンプレッサと、このツインコンプレッサにつながって単一の冷凍サイクルを構成する室内熱交換器及び室外熱交換器と、前記ツインコンプレッサの冷媒圧力を検出する圧力検出手段と、前記クラッチ機構を他方を駆動する方に切り替える際に前記圧力検出手段の検出状態に基づいて前記切り替えと同時に前記スロットル調整弁を所定開度となるように制御する制御手段とから構成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。図1は、本発明に係るヒートポンプ式空気調和装置の一実施の形態が適用された標準仕様の空気調和装置における冷媒回路を示す回路図である。
【0007】
この図1に示すように、冷凍装置としてのヒートポンプ式空気調和装置10は、室外機11、複数台(例えば2台)の室内機12A、12B及びマイクロコンピュータなどの制御装置13、44を有してなり、室外機11の室外冷媒配管14と室内機12A、12Bの各室内冷媒配管15A、15Bとが連結されている。
【0008】
前記室外機11は室外に設置され、室外冷媒配管14にはツインコンプレッサ16が配設されるとともに、このツインコンプレッサ16の吸込側に冷媒の圧力を検出する圧力検出センサS1、ストレーナ28及びアキュムレータ17が、吐出側に冷媒の圧力を検出する圧力検出センサS2及び四方弁18がそれぞれ配設され、この四方弁18側に室外熱交換器19、室外膨張弁24、ドライコア25が順次配設されて構成される。室外熱交換器19には、この室外熱交換器19へ向かって送風する室外ファン20が隣接して配置されている。
【0009】
また、ツインコンプレッサ16はクラッチ機構27を介してガスエンジン30に連結されており、このガスエンジン30により一方が駆動され、他方が前記クラッチ機構27により駆動されるか非駆動されるかが選択される。前記クラッチ機構27は、ガスエンジン30の出力軸に設けられたプーリ27Aと、ツインコンプレッサ16の一方側の伝達軸に設けられたプーリ27Bと、同じくツインコンプレッサ16の他方側の伝達軸に設けられたプーリ27Cと、これらの各プーリの掛け渡されたベルト27Dと、前記ツインコンプレッサ16の他方側の伝達軸の回転を該ツインコンプレッサ16の他方に伝達するか否かを切り替えるクラッチ27Eとから構成される。更に、室外膨張弁24をバイパスしてバイパス管26が配設されている。
【0010】
一方、前記室内機12A、12Bはそれぞれ室内に設置され、それぞれ、室内冷媒配管15A、15Bに室内熱交換器21A、21Bが配設されるとともに、室内冷媒配管15A、15Bのそれぞれにおいて室内熱交換器21A、21Bの近傍に室内膨張弁22A、22Bが配設されて構成される。上記室内熱交換器21A、21Bには、これらの室内熱交換器21A、21Bへ送風する室内ファン23A、23Bが隣接して配置されている。
【0011】
尚、図1中の符号28はストレーナを示す。また29は、ツインコンプレッサ16の吐出側の冷媒圧力をツインコンプレッサ16の吸込側へ逃す安全弁である。
【0012】
また、上記制御装置13は室外機11に設置され、室外機11及び室内機12A、12Bの運転を制御する。具体的には、制御装置13は、室外機11におけるガスエンジン30(即ちツインコンプレッサ16)、四方弁18、室外ファン20及び室外膨張弁24、並びに室内機12A、12Bにおける室内膨張弁22A、22B、及び室内ファン23A、23Bをそれぞれ制御する。
【0013】
前記制御装置13により四方弁18が切り替えられることにより、ヒートポンプ式空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転に設定される。つまり、制御装置13が四方弁18を冷房側に切り替えたときには、冷媒が実線矢印の如く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、室内熱交換器21A、21Bが蒸発器になって冷房運転状態となり、各室内熱交換器21A、21Bが室内を冷房する。また、制御装置13が四方弁18を暖房側に切り換えたときには、冷媒が破線矢印の如く流れ、室内熱交換器21A、21Bが凝縮器に、室外熱交換器19が蒸発器になって暖房運転状態となり、各室内熱交換器21A、21Bが室内を暖房する。
【0014】
また、制御装置13は、冷房運転時には、室内膨張弁22A、22Bのそれぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。暖房運転時には、制御装置13は、室外膨張弁24及び室内膨張弁22A、22Bのそれぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。
【0015】
一方、ツインコンプレッサ16を駆動するガスエンジン30の燃焼室(図示せず)には、制御装置44により制御されるエンジン燃料供給装置31から混合気が供給される。このエンジン燃料供給装置31は、燃料供給配管32に、2個の燃料遮断弁33、ゼロガバナ34、燃料調整弁35及びスロットル調整弁36が順次配設され、この燃料供給配管32のスロットル調整弁36側端部がガスエンジン30の上記燃焼室に接続されて構成される。
【0016】
前記燃料遮断弁33は、直列に2個配設されて2閉鎖型の燃料遮断弁機構を構成し、2個の燃料遮断弁33が連動して全閉または全開し、燃料ガスの漏れのない遮断と連通とを択一に実施する。
【0017】
前記ゼロガバナ34は、燃料供給配管32内における当該ゼロガバナ34の前後の1次側燃料ガス圧力(一次圧a)と2次側燃料ガス圧力(二次圧b)とのうち、一次圧aの変動によっても二次圧bを一定の所定圧に調整して、ガスエンジン30の運転を安定化させる。
【0018】
前記制御装置44に制御される燃料調整弁35は、スロットル調整弁36の上流側から空気が導入されることで生成される混合気の空燃比を最適に調整するものである。また、同じく前記制御装置44に制御されるスロットル調整弁36は、ガスエンジン30の燃焼室へ供給される混合気の供給量を調整して、ガスエンジン30の回転数を制御する。
【0019】
ガスエンジン30には、同じく前記制御装置44に制御されるエンジンオイル供給装置37が接続されている。このエンジンオイル供給装置37は、オイルサブタンク45に接続されるオイル供給配管38にオイル遮断弁39、サブオイルパン46及びオイル供給ポンプ40等が配設されたものであり、ガスエンジン30へエンジンオイルを適宜供給する。
【0020】
前記制御装置44によるガスエンジン30の制御は、具体的には、エンジン燃料供給装置31の燃料遮断弁33、ゼロガバナ34、燃料調整弁35及びスロットル調整弁36、並びにエンジンオイル供給装置37のオイル遮断弁39及びオイル供給ポンプ40を制御することによってなされる。
【0021】
また、48はカム角センサで、前記ガスエンジン30のどの気筒にイグニッションにより点火するかを判別するものであり、49はクランク角センサで、前記ガスエンジン30の回転速度を検出するもので、具体的にはエンジン30の各ピストンを連結するクランク軸の回転速度を検出するが、1分間当りの回転数を検出することとなる。
【0022】
そして、上記ガスエンジン30は、エンジン冷却装置41内を循環するエンジン冷却水により冷却される。このエンジン冷却装置41は、一端がガスエンジン30に付設された図示しない排ガス熱交換器を介してガスエンジン30に接続されると共に、他端がガスエンジン30に直接接続された略閉ループ形状の冷却水配管42にワックス三方弁43、ラジエータ46及び循環ポンプ47が順次配設されて構成される。
【0023】
上記循環ポンプ47は、稼働時にエンジン冷却水を昇圧して、このエンジン冷却水を冷却水配管42内で循環させる。
【0024】
上記ワックス三方弁43は、ガスエンジン30を速やかに暖機させるためのものである。このワックス三方弁43は、入口43Aが、冷却水配管42におけるガスエンジン30に、低温側出口43Bが冷却水配管42における循環ポンプ47の吸込側に、高温側出口43Cが冷却水配管42におけるラジエータ46側にそれぞれ接続される。
【0025】
エンジン冷却水は、循環ポンプ47の吐出側から約40℃でガスエンジン30の排ガス熱交換器へ流入し、ガスエンジン30の排熱(排気ガスの熱)を回収した後にガスエンジン30内を流れてこのガスエンジン30を冷却し、約80℃に加熱される。ガスエンジン30からワックス三方弁43に流入したエンジン冷却水は、低温(例えば80℃以下)のときには低温側出口43Bから循環ポンプ47に戻されてガスエンジン30を速やかに暖機し、高温(例えば80℃以上)のときには高温側出口43Cからラジエータ46へ流れる。
【0026】
このラジエータ46は、エンジン冷却水を放熱して、このエンジン冷却水を約40℃に冷却するものである。このラジエータ46にて冷却されたエンジン冷却水は、循環ポンプ47の吸込側を経てガスエンジン30の排ガス熱交換器へ戻され、ガスエンジン30を冷却する。また、このラジエータ46は、空気調和装置10の室外熱交換器19に隣接配置される。
【0027】
空気調和装置10の冷房または暖房運転時に、エンジン冷却装置41の循環ポンプ47が稼働されてエンジン冷却水が循環し、このエンジン冷却水がガスエンジン30を冷却する。ガスエンジン30を冷却したエンジン冷却水は、ラジエータ46にて放熱されて冷却される。特に、空気調和装置10の暖房運転時には、ラジエータ46にて放熱された熱は、蒸発器として機能する室外熱交換器19に取り込まれ、蒸発器の熱源として利用される。
【0028】
ところで、前記エンジン燃料供給装置31の燃料調整弁35は、図2及び図3に示すように、弁本体部51に、弁開度調整可能な弁機構、例えば電動弁53が設置され、更に切換え部材としての弁蓋50が取り付けられて構成される。この弁蓋50は、その表面50Aを外側にして取り付ける場合(図3(B))と、その裏面50Bを外側にして取り付ける場合(図3(A))とで、燃料調整弁35内を流れる燃料ガスの流路が切り替えられて、流路面積が変更可能に構成される。
【0029】
つまり、弁蓋50は、その表面50Aが平坦面に形成され、その裏面50Bに凹部52が形成されている。従って、図3(A)に示すように、裏面50Bを外側に向け、表面50Aを内側に向けて弁蓋50を弁本体部51に取り付けた場合には、ゼロガバナ34からの燃料ガスは、電動弁53のみを通ってスロットル調整弁36へ流れ、電動弁53の弁開度により流量調整される。このように、燃料ガスが電動弁53のみを通るような燃料調整弁35内の流路の選択は、発熱量が大きく(約24000kcal/m3)、燃料ガスを多量に必要としない燃料ガス種、例えばプロパンの場合である。
【0030】
また、図3(B)に示すように、表面50Aを外側に向け、裏面50Bを内側に向けて弁蓋50を弁本体部51に取り付ける場合には、ゼロガバナ34からの燃料ガスは、電動弁53を通るばかりか、弁本体部51の中央部及び弁蓋50の凹部52により形成される流路を通ってスロットル調整弁36へ流れ、電動弁53を流れる一部がこの電動弁53の弁開度により流量調整される。このように、燃料ガスが電動弁53と、凹部52等により形成された流路とをともに通る燃料調整弁35内の流路の選択は、発熱量が少なく(11000kcal/m3)、燃料ガスを多く必要とする燃料ガス種、例えば13Aの場合である。
【0031】
また、弁蓋50の側面には、図2(B)に示すように、スイッチ動作部材としての突起54が設けられている。この突起54は、燃料調整弁35の弁本体部51に設置された図4に示す弁蓋スイッチ55を押圧し、この弁蓋スイッチ55をONまたはOFF動作する。図3(A)に示すように、弁蓋50が裏面50Bを外側に向けて弁本体部51に取り付けられている場合には(プロパン仕様)、突起54が弁蓋スイッチ55を押圧することなく、この弁蓋スイッチ55はOFF動作される。また、図3(B)に示すように、弁蓋50が表面50Aを外側に向けて弁本体部51に取り付けられている場合には(13A仕様)、突起54が弁蓋50を押圧して、この弁蓋スイッチ55をON動作させる。
【0032】
この弁蓋スイッチ55のON、OFF動作により、弁蓋50の取付状態が、図4に示す制御装置44のCPU56に告知される。つまり、弁蓋スイッチ55からCPU56へOFF信号が送信されたときには、弁蓋50がプロパン仕様で取り付けられた旨が告知され、また、弁蓋スイッチ55からCPU56へON信号が送信されたときには、弁蓋50が13A仕様で取り付けられた旨が告知される。
【0033】
一方、この制御装置44には、燃料調整弁35における電動弁53の弁開度などを燃料ガスの種類に応じて異なって制御するための複数種類の制御データ、例えばプロパン仕様と13A仕様の2種類の制御データを格納するメモリ57(EEPROMなど)を備える。このメモリ57内の複数種類(2種類)の制御データは、制御装置44に装備されたディップスイッチ58等の操作により、燃料ガスの種類に対応して選択されて設定される。
【0034】
制御装置44のCPU56は、電源投入状態において、弁蓋50の取付状態(つまり燃料設定手段としての弁蓋スイッチ55のONまたはOFF信号の受信)と、同じく燃料設定手段としてのディップスイッチ58等により選択して設定されたメモリ57内の制御データの種類とに基づき、燃料調整弁35が燃料ガスの種類に適合しているか否かの判定を実施し、適合していない場合には、エラー停止の処理を行い、制御装置44の警報出力部59へ警報信号を送信して、この警報出力部59により警報を出力させる。
【0035】
つまり、CPU56は、この判定においては、図5に示すように、まずメモリ57内で設定された制御データの種類がプロパン仕様であるのか、都市ガス13A仕様であるのかを確認する。つぎに、CPU56は、弁蓋スイッチ55がON動作されて、弁蓋50の表面50Aが外側に向けて取り付けられて13A仕様になっているか(図3(B))、弁蓋スイッチ55がOFF操作されて、弁蓋50の裏面50Bが外側に向けて取り付けられてプロパン仕様になっているか(図3(A))を確認する。CPU56は、これらメモリ57内で設定された制御データの種類と弁蓋50の取付状態とが、同一の燃料ガスの種類に対応していない仕様のときにはエラーと判断して(図5のエラー▲1▼〜▲4▼)、警報出力部59に警報を出力させる。
【0036】
燃料調整弁35が燃料ガスの種類に適合している場合、すなわち、メモリ57内で設定された制御データの種類と弁蓋50の取付状態等が、同一の燃料ガスの種類に対応していると判断した場合に、引き続きCPU56は、ガスエンジン30を起動させ、燃料調整弁35と使用する燃料ガスの種類の適合状況を判定する。
【0037】
以上のように制御されてガスエンジン30が起動するが、次にガスエンジン30が起動した後の動作につき図6のフローチャートに基づき、説明する。先ず、冷媒制御からのクラッチオン信号があるか否か、言い換えると冷媒の循環量を増加する空調の状態が更なる冷却が必要か否かが制御装置44により判断される。
【0038】
そして、更なる冷却が必要と判断されると、制御装置44はガスエンジン30の設定回転数を1400min-1にセットし、燃料調整弁35を所定開度、例えば全開を410stepとしたときの250step分の開度に固定する。
【0039】
次に、制御装置44は、クラッチ機構27を作動させてガスエンジン30によりツインコンプレッサ16の両方を駆動するように制御する。そして、スロットル調整弁36をAstep分の開度とする。このAの値は、ガスエンジン30の種類がエンジンE1であれば、50×(冷媒低圧値)+10(step)であり、但し(スロットル現開度+A)<100の場合にはAは(100−スロットル調整弁現開度)である。また、ガスエンジン30の種類がエンジンE2であれば、50×(冷媒低圧値)−20(step)であり、但し(冷媒低圧値)<0.4の場合にはAは20である。なお、前記冷媒低圧値は、ゲージ圧値で、ツインコンプレッサ16の吸込側の圧力検出センサS1により検出された冷媒の圧力値である。
【0040】
そして、制御装置44は、前記燃料調整弁35の前記所定開度(250step)の固定を解除すると共に、ガスエンジン30の設定回転数のマスクを解除する。次いで、クラッチ完了信号を制御装置13に送り、以後空調の状態に合わせた制御がなされることとなる。
【0041】
以上のように、ツインコンプレッサ16のクラッチ機構27を駆動する方に切り替える際には、エンジンのトルクを十分に確保する必要があり、そのためエンジンに導入する混合気量を増加するなどして対応するのが一般的であるが、この場合トルクが不十分(燃料量の不足)であるとエンストし、逆にトルクを確保しすぎる(燃料量の過多)とエンジンの回転数の跳ね上がりが生じる可能性があるが、本発明の実施形態によれば、燃料調整弁35ばかりかスロットル調整弁36の開度をツインコンプレッサ16の必要とする出力に応じた開度とすることにより、ガスエンジン30の大きな回転数の落ち込みや跳ね上がりを抑え、空調性の向上や運転音の低減を図ることができるものである。
【0042】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ガスエンジンのみでなく液体燃料エンジンにも適用でき、空気調和装置の他に、エンジン駆動発電装置などのエンジン駆動装置の制御装置に適用できる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ツインコンプレッサの両方を駆動させる際のガスエンジンの大きな回転数の落ち込みや跳ね上がりを抑え、空調性の向上や運転音の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の一実施の形態を示す系統図である。
【図2】図1の燃料調整弁等を示す斜視図である。
【図3】図2の燃料調整弁を模擬的に示す正面図である。
【図4】図1の制御装置を、燃料調整弁の弁蓋ともに示すブロック図である。
【図5】燃料ガスの種類と制御装置のメモリにおける設定、燃料調整弁の弁蓋の取付状態との適合関係を示す図表である。
【図6】動作説明用のフローチャートである。
【符号の説明】
10 空気調和装置(エンジン駆動装置)
13、44 制御装置
16 ツインコンプレッサ
27 クラッチ機構
30 ガスエンジン
35 燃料調整弁
36 スロットル調整弁
S1 圧力検出センサ
Claims (1)
- エンジンにより駆動されるエンジン駆動装置の制御装置において、燃料ガスの流量を調整する燃料調整弁と、前記エンジンの燃焼室へ供給される空気と燃料ガスとの混合気の流量を調整するスロットル調整弁と、前記エンジンにより一方が負荷の状態にかかわらず常に駆動されると共に他方が負荷の状態に応じてクラッチ機構により駆動されるか非駆動されるかが選択されるツインコンプレッサと、このツインコンプレッサにつながって単一の冷凍サイクルを構成する室内熱交換器及び室外熱交換器と、前記ツインコンプレッサの冷媒圧力を検出する圧力検出手段と、前記クラッチ機構を他方を駆動する方に切り替える際に前記圧力検出手段の検出状態に基づいて前記切り替えと同時に前記スロットル調整弁を所定開度となるように制御する制御手段とから構成したことを特徴とするエンジン駆動装置の制御装置。
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