JP4055357B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はハイバネーション機能を有する複写装置に関し、特に通常動作に復帰した後の複写ジョブ処理の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写装置などの画像形成装置においては消費電力の節減を目的として、不使用状態が所定時間継続すると装置の一部(操作パネル等)または全体の電源を切るオートパワーオフ機能を備えるものが知られている。
しかしながら、紙詰まり等のトラブルにより画像形成ジョブ(以下、単に「ジョブ」という。)を中断した場合にオートパワーオフ機能が作動すると、電源オフにより未実行のジョブが消去されてしまう。そこで、電源を切る前にジョブを磁気ディスクや磁気テープ、バックアップメモリ等の書き込み可能な不揮発性ストレージ(nonvolatile storage)に退避して、ジョブの消去を回避するハイバネーション(hibernation)機能が開発された。ハイバネーション機能は、オートパワーオフ機能による電源オフ以外に、マニュアル操作による電源オフの場合にも適用されている。
【0003】
ハイバネーション機能によりメモリに退避されたジョブは、電源を再投入すると自動的に主記憶装置に復帰して、実行されるため、ユーザは電源オフにより処理が中断されたことをまったく意識せずに複写装置を利用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ハイバネーション機能を作動させる状況の発生は予期し難いため、ハイバネーション機能によりユーザが予期しないタイミングでジョブが実行されることがある。例えば、機密文書を印字させようとした時に、ハイバネーション機能が偶然作動してジョブの実行が遅れて、ユーザが同一ジョブを再度投入してしまうことがある。するとユーザは1部しか印字しなかったつもりの機密文書が実は2部印字されて、ややもすると機密の漏洩を招きかねない。また、機密文書でなくとも必要部数より多くの部数が印字されると、電力、記録紙、トナー等を空費するという問題がある。
【0005】
本発明は、ハイバネーション機能に起因する資源浪費や機密漏洩を防止する複写装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、電源オフする前に、受付済みで未実行の画像形成ジョブについて、画像データとジョブ管理テーブルを含む画像形成に必要なデータとを不揮発性メモリへ退避させ、電源オンの後に画像データとジョブ管理テーブルを含む画像形成に必要なデータとをメモリに読み出し、当該ジョブを実行するハイバネーション機能を有する画像形成装置であって、電源オフする際に、画像形成ジョブを管理するジョブ管理テーブル内の、既に受付済みで未実行の画像形成ジョブに対し、フラグを設定することにより実行禁止状態に保持する実行禁止手段と、電源オンの後、パスワードの入力を条件として実行禁止状態の保持解除を要求する解除要求を受け付ける解除要求受付手段と、解除要求にて入力されたパスワードと画像形成ジョブに割り当てられたパスワードとを照合して、照合結果が所定の場合に、前記フラグを変更することにより、前記受付済みで未実行の画像形成ジョブの実行禁止状態の保持を解除するパスワード付き解除手段と、前記実行禁止状態の保持を解除された画像形成ジョブを実行する実行手段とを備えることを特徴とする。このようにすれば、画像形成ジョブを投入したユーザが、電源オフにより中断されたジョブの再開を指示することによって、当該ジョブが実行されるタイミングをコントロールすることができるので、機密性を有する文書の印刷や複写について機密の保持をより確かにすることができる。
【0007】
また、画像形成ジョブの連絡先情報を受け付ける連絡先情報受付手段と、連絡先情報を受け付けた画像形成ジョブにパスワードを割り当てるパスワード割当手段と、画像形成ジョブに割り当てたパスワードを当該画像形成ジョブの連絡先に通知するパスワード通知手段とを、更に備えることを特徴とする。このようにすれば、画像形成ジョブを投入したユーザが、電源オフによる当該ジョブの中断について知ることができるので、機密性を有する文書の印刷や複写について機密の保持を更に確かにすることができる。
【0008】
更に、画像形成装置にパスワードを割り当てさせることによって、前記ユーザ自身がパスワードを割り振る手間を省くこともできる。実際、ユーザ自身にパスワードを指定させると同じパスワードばかりを選びがちになるので、パスワードを盗まれる可能性が高くなる。これに対して上記のように画像形成装置にパスワードを割り当てさせれば、このような不都合を回避することができる。
【0009】
また、電源オン時に、パスワードを割り当てられていない画像形成ジョブの実行禁止を解除するパスワード無し解除手段を、更に備えることを特徴とする。
また、前記パスワード割当手段は、更に、連絡先情報を受け付けていない画像形成ジョブに対して特定のパスワードを割り当てることを特徴とする。
また、連絡先情報の入力を条件として、実行禁止状態に保持されている画像形成ジョブの抹消を要求する抹消要求を受け付ける抹消要求受付手段と、抹消要求にて入力された連絡先情報と画像形成ジョブの連絡先情報とが同一の場合に、当該画像形成ジョブを抹消するジョブ抹消手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、ネットワークを介して画像形成ジョブを受け付けるネットワーク受付手段を、更に備え、前記連絡先情報は連絡先のメールアドレスであり、前記パスワード通知手段は、電子メールにて連絡先にパスワードを通知することを特徴とする。このようにすれば、近年のインターネットの普及に鑑みて、ユーザフレンドリなインタフェースを提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る複写装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る複写装置の構成を示す。複写装置1は、原稿ガラス7上に載置された原稿を読み取るイメージリーダ部2と、イメージリーダ部2で読み取った原稿の画像データを用いて、記録紙に画像を形成するプリンタ部3とに大きく分けられる。
【0012】
イメージリーダ部2上に設けられる自動原稿搬送装置(ADF:Auto-Document Feeder)4は、原稿トレイ5上に載置された原稿を原稿台ガラス7上に搬送する装置であって、原稿トレイ5上に原稿が載置されているか否かを検出するセンサ6と、自動原稿搬送装置4の開閉を検出するセンサ(不図示)とを備えている。スキャナ11は、原稿台ガラス7に載置された原稿を速度Vで矢印の方向(副走査方向)に移動しながら走査すると同時に、ミラー14及び15を格納したミラーボックス13を速度V/2で矢印の方向に移動させて、原稿面により反射されたランプ10からの放射光をミラー12、14、15とレンズ9を経由して3ラインのフルカラーCCDセンサ8上に結像させる。フルカラーCCDセンサ8は、原稿からの反射光をR、G、Bの各電気信号に変換して信号処理部16に出力する。信号処理部16は、CCDセンサ8が入力したR、G、Bの各電気信号をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色成分毎の画像データに変換して、それぞれ画像メモリ55(図3を参照)に格納する。
【0013】
レーザ制御部21は、画像メモリ55(図3を参照)に格納された画像データからレーザダイオード駆動信号を生成してレーザダイオード20を発光させる。レーザダイオード20の発光するレーザ光は、ポリゴンミラー19、fθレンズ18、折り返しミラー17、27を経由して感光体ドラム24の表面を走査して、静電潜像を形成する。なお、感光体ドラム24はイレーサランプ25により除電され、帯電チャージャ26により一様に帯電させられた後に、レーザダイオード20による走査を受ける。また、静電潜像はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順に形成される。
【0014】
感光体ドラム24上にシアンに対応する静電潜像が形成されると、シアンのトナー現像器28が当該静電潜像を現像する。一方、給紙カセット35〜37から適当な用紙が搬送され、搬送ローラ32に対向して設けられる静電吸着チャージャ33により吸着され、転写ドラム23上に巻き付けられる。そして、前記シアンのトナー現像器28により現像された感光体ドラム24上のトナー像が、転写チャージャ34により記録紙上に転写される。その後、シアンに続いて、マゼンタ、イエロー、ブラックの各静電潜像が順次、感光体ドラム24上に形成され、トナー現像器29〜31により現像され、転写チャージャ34によって同一記録紙上に重畳して転写される。
【0015】
記録紙に4色のトナー像を転写すると、転写ドラム23の表面を分離除電チャージャ22により除電して、転写ドラム23の表面から記録紙が分離させ、定着装置38に向かわせる。記録紙は定着装置38によってトナー像を定着された後にトレイ39に排出される。
複写装置1は、前面に操作パネルを備えており、複写ジョブを受け付ける際に、併せて複写条件(部数、サイズ等)を受け付ける。図2は、複写装置1の操作パネル40の正面図である。液晶タッチパネル41は、動作モードや紙詰まり、用紙切れ等のメッセージを表示し、また、メッセージに応じて動作モードを設定するためのタッチキーを表示する。テンキー42は、コピー枚数を設定させるキーである。クリアキー43は、コピー枚数を1にリセットするキーである。スタートキー44は、コピーを開始させるキーである。ストップキー45は、コピー動作を停止させるキーである。パネルリセットキー46は、濃度やコピー倍率等のコピー条件を標準値に戻させるキーである。電源キー47は、複写装置1の主電源のオン、オフを行わせるキーである。
【0016】
複写装置1は、更に制御ユニットを備えており、当該複写ユニットにてジョブ管理等を行う。図3は、複写装置の制御ユニット50を示す図である。制御ユニット50は、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)51に、操作パネル40、イメージリーダ部2、プリンタ部3等を接続した構成となっている。CPU51に接続されたROM52には制御プログラムが格納されている。RAM53は、操作パネル40を介して設定されたコピー枚数やコピーモードなどのコピー条件のデータを記憶し、不揮発性メモリ(バックアップRAM)54はこれらデータのバックアップに用いる。画像メモリ55はイメージリーダ部2で読み取られた原稿の画像データやネットワークIF部58から入力された画像データを記憶するための大容量メモリであり、多数枚にわたる画像データを格納することができる。
【0017】
CPU51がハイバネーション機能やオートパワーオフ機能を動作させるタイミングを計るために用いる内部タイマを内蔵している。ネットワークIF部58はネットワークと接続して通信制御、データ送受信管理・解析処理、電子メールの送受信制御・解析処理を行う。電源ユニット56は、CPU51の制御を受けて、複写装置1の各部に電力を供給する。なお、操作パネル40、イメージリーダ部2、及びプリンタ部3はそれぞれ専用のCPUを備えており、シリアル通信インタフェースを介してCPU51とデータやコマンドのやりとりを行う。CPU51は、電源を切る際に、RAM53に記憶されているコピー条件、及び、画像メモリ55に記憶されている画像データ55といった画像形成に関するデータを、不揮発性メモリ54に転送して記憶させる。CPU51は次の電源投入以降、必要に応じて不揮発性メモリ54に記憶させたデータを読み出し、電源が切られる前に投入されたジョブを実行する。
【0018】
次に、複写装置1の動作について説明する。
(メインループ)
複写機1は、所定のプログラムを定周期で繰り返すことによりジョブを実行する。図4は、CPU51が実行する制御処理のメインルーチンのフローチャートである。CPU51は、電源投入後、まずRAM53やタイマ57を初期化し(ステップS1)、ハイバネーション機能を働かせるタイミングと、オートパワーオフ機能を働かせるタイミングの制御は、共にタイマ57を利用して行う。この後、1ルーチンの長さを規定するCPU51の内部タイマのセットを行い(ステップS2)、ネットワークを介した入出力処理(ステップS3)、操作パネルの入出力処理を行う(ステップS4)。さらに、ハイバネーション移行処理(ステップS5)、ハイバネーション復帰処理(ステップS6)、ジョブ解除/破棄処理(ステップS7)を行った後に、画像形成処理を行う(ステップS8)。その後、オートパワーオフ機能を含む電源制御処理を行い(ステップS9)、内部タイマの終了を待って(ステップS10でYES)、ステップS2に戻る(ステップS10でNO)。
【0019】
(ジョブ管理テーブル)
複写装置1は、投入されたジョブを管理するためにRAM53上にジョブ管理テーブルを有している。図5は、ジョブ管理テーブルを示した図である。ジョブ管理テーブルはジョブ毎にジョブNoと、実行禁止フラグ、パスワード欄、アドレス欄、及び退避フラグの各項目を列記したテーブルである。ジョブNoは、投入されたジョブを識別するために個々のジョブに割り当てられる識別番号であり、実行禁止フラグは、ジョブの実行を禁止する(「Lock」)か、許可する(「Continue」)かの別を示すフラグである。パスワード欄には、前記実行禁止フラグが「Lock」の場合に、当該フラグを「Continue」に設定変更してジョブを実行させるために必要なパスワードが格納される。当該パスワードは電源オフする前にアドレス欄に格納されたメールアドレス宛てに連絡される。パスワード欄にパスワードを格納されているジョブは、電源オフ時に実行禁止フラグが「Lock」とされて実行を禁止される。退避フラグは当該ジョブが不揮発性メモリ54に退避されている(「退避中」)か、否か(「非退避」)を示すフラグである。
【0020】
(ジョブの受け付け)
複写装置1は、操作パネル40からコピアジョブ(複写ジョブ)を、またネットワークを介して他の端末装置からはプリントジョブを受け付ける。複写ジョブを受け付ける際、ユーザが原稿トレイ5上に原稿を載置してスタートキー44を押下すると、複写装置1はLCD41にメールアドレスを表示する。図6は、LCD41に表示されたメールアドレス60を示した図である。ユーザが、LCD41に表示されたメールアドレス60のうちのひとつを選択した後、または何も選択せずに再度スタートキー44を押下すると、複写装置1はジョブをジョブ管理テーブルに登録して、原稿トレイ5に載置された原稿の読み取りを開始する。なお、LCD41に表示されたメールアドレス60のいずれかをユーザが選択した場合には、ジョブ管理テーブルのアドレス欄には選択されたメールアドレスを格納すると共に、実行禁止フラグは「Continue」にセットする。パスワード欄は空欄とする。ユーザがメールアドレスを選択しなかった場合にはメールアドレス欄も空欄とする。
【0021】
他の端末装置からジョブを受け付ける場合も上記と同様に、メールアドレスの指定があれば当該メールアドレスをアドレス欄に格納し、実行禁止フラグを「Continue」にセットし、パスワード欄は空欄とする。メールアドレスが指定されなかった場合にはアドレス欄も空欄とする。
(ハイバネーション移行処理)
複写装置1は、主電源のパワーオフエッジを検出すると、バックアップ電源から電力供給を受けながらハイバネーション移行処理(ステップS4)を実行する。図7は、ハイバネーション移行処理のフローチャートである。複写装置1は、主電源のパワーオフエッジを検出したら(ステップS20でYES)、ジョブ管理テーブルに登録されたジョブのそれぞれに対して以降の処理を逐次的に実行する。まず、ジョブ管理テーブルのアドレス欄を参照して(ステップS21)、メールアドレスが格納されていたら(ステップSでYES22)、実行禁止フラグを「Lock」とする(ステップS23)。次にパスワードを生成してパスワード欄に格納する(ステップS24)と共に、当該パスワードをアドレス欄に記載のメールアドレスに通知する(ステップS25)。
【0022】
その後、そのジョブについて画像データと画像形成に必要なデータとを不揮発性メモリ54に退避して(ステップS26)、ジョブ管理テーブルの退避フラグを「退避中」にセットする(ステップS27)。ジョブ管理テーブルのアドレス欄にメールアドレスが格納されていない場合(ステップS22でNO)も、画像データ等を不揮発性メモリ54に退避して(ステップS26)、退避フラグを「退避中」にセットする(ステップS27)。以上がひとつのジョブについての処理である。この処理の後、ジョブ管理テーブルに未処理のジョブがある場合(ステップS28でYES)にはステップS21に進む。未処理のジョブがなければ(ステップS28でNO)、またはそもそも主電源がオフでない場合(ステップS20でNO)には、バックアップ電源をオフする(ステップS29)。
【0023】
以上のようにすれば、パスワードの通知によって、ジョブを投入した各ユーザは当該ジョブが退避された旨を知ることができるので、ジョブ実行の遅延の原因を知ることができ、当該ジョブの重複した投入による記録紙等の資源の浪費を防止することができる。
(ハイバネーション復帰処理)
複写装置1は、所定の周期毎にハイバネーション復帰処理(ステップS6)を実行する。図8は、ハイバネーション復帰判断処理のフローチャートである。ハイバネーション復帰処理において、複写装置1はジョブ管理テーブルに登録されたジョブのそれぞれに対して以降の処理を逐次的に実行する。まず、ジョブ管理テーブルの退避フラグを参照して(ステップS30)、退避中でならば(ステップS31でYES)、実行禁止フラグを参照する(ステップS32)。実行禁止フラグが「Continue」ならば(ステップS33でYES)、そのジョブについて不揮発性メモリ54から画像形成に必要なデータを復帰させる(ステップS34)。この後、或いはステップS31またはステップS33でNOの場合、当該ジョブを退避中(実行禁止状態)のまま保持して、未処理のジョブがあれば(ステップS35でYES)、ステップS30に進んで当該ジョブを処理する。未処理のジョブがなければ(ステップS35でNO)処理を終了する。
【0024】
(ジョブの実行禁止解除と破棄)
複写装置1はジョブの実行禁止の解除またはジョブの破棄の要求を電子メールにて受け付ける(ステップS7)。図9は、ジョブ解除/破棄処理のフローチャートである。複写装置1は、受信した電子メールの発信元アドレスとジョブ管理テーブルのアドレス欄のメールアドレスを比較して(ステップS40)、これらメールアドレスが一致したら(ステップS41でYES)、受信した電子メールに格納されたパスワードとジョブ管理テーブルのパスワード欄のパスワードを比較する(ステップS42)。これらパスワードが一致したら(ステップS43でYES)、電子メールの内容を参照して(ステップS44)、実行禁止解除の要求ならば(ステップS45でYES)、当該ジョブの実行禁止フラグを「Continue」にセットする(ステップS46)。ステップS45でNOの場合、電子メールの内容が破棄要求ならば(ステップS47でYES)、ジョブを抹消する(ステップS48)。ステップS41、S43、S47でNOの場合、またはステップS46、S48の処理の後、一連の処理を終了する。
【0025】
以上のようにすれば、複写装置1にジョブを投入したユーザが、複写装置1のハイバネーション機能が作動したことを通知により知ることができ、また電源再投入後のジョブの実行時期を当該ユーザが決定することできるので、ユーザがハイバネーション機能によるジョブの実行の遅れに気付かずに同一ジョブを再投入して記録紙やトナー等を浪費したり、当該ジョブに係る機密が漏洩したりすることを防止できる。
【0026】
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては、アドレス欄にメールアドレスが格納されている時のみ実行禁止フラグを「Lock」とする(ステップS23)としたが、アドレス欄にメールアドレスが格納されているかどうかに関わらず実行禁止フラグを「Lock」とするとしてもよい。図10は、本変形例に係るハイバネーション移行処理(ステップS5)のフローチャートである。複写装置1は、主電源のパワーオフエッジを検出したら(ステップS50でYES)、ジョブ管理テーブルに登録されたジョブのそれぞれに対して以降の処理を逐次的に実行する。まず、実行禁止フラグを「Lock」とし(ステップS51)、パスワードを生成してパスワード欄に格納する(ステップS52)。次に、ジョブ管理テーブルのアドレス欄を参照して(ステップS53)、メールアドレスが格納されていたら(ステップS54でYES)、前記パスワードをアドレス欄に記載のメールアドレスに通知する(ステップS55)。その後、またはステップS54でNOの場合、そのジョブについて画像データと画像形成に必要なデータとを不揮発性メモリ54に退避して(ステップS56)、退避フラグを「退避中」にセットする(ステップS57)。以上がひとつのジョブについての処理である。この処理の後、ジョブ管理テーブルに未処理のジョブがある場合(ステップS58でYES)には、ステップS5に進み、未処理のジョブについて同様の処理を実行する。未処理のジョブがなければ(ステップS58でNO)、またはステップS5でNOの場合には、バックアップ電源をオフする(ステップS59)。
【0027】
なお、アドレス欄が空欄の場合、パスワード欄にはすべて同一のパスワードを格納するものとする。このパスワードは予め決まったパスワード、例えば装置固有のパスワードであるとしてもよい。
また、本変形例に係るジョブの実行禁止の解除と破棄の処理は以下のとおりである。図9のフローチャートに示したジョブ解除/破棄処理に加えて以下の追加ルーチンを行う。図11は本変形例における追加ルーチンとして図9のフローチャートに示される処理の終了後に実行されるフローチャートである。複写装置1は、ジョブ管理テーブルのアドレス欄を参照して(ステップS60)、空欄ならば(ステップS61でYES)、受信した電子メールに格納されたパスワードとジョブ管理テーブルのパスワード欄のパスワードを比較する(ステップS62)。これらパスワードが一致したら(ステップS63でYES)、電子メールの内容を参照して(ステップS64)、実行禁止解除の要求ならば(ステップS65でYES)、当該ジョブの実行禁止フラグを「Continue」にセットする(ステップS66)。ステップSでNOの場合、電子メールの内容が破棄要求ならば(ステップS67でYES)、当該ジョブを破棄する(ステップS68)。ステップS61、S63、S67のいずれかでNOの場合、またはステップS66かS68の処理を終了した後に、複写装置1は一連の処理を終了する。
【0028】
このようにすれば、ジョブ管理テーブルのアドレス欄にメールアドレスが登録されていないジョブについても実行禁止を解除し、再開する時期を指定したり、破棄したりすることができる。
(2)上記実施の形態においては、ジョブの退避先である不揮発性メモリ54をバックアップRAMとしたが、ジョブの退避先は磁気ディスク等、書き込み可能な不揮発性ストレージであればよい。
【0029】
(3)上記実施の形態においては、主電源のパワーオフエッジの検出を契機としてハイバネーション移行処理を行うとしたが、主電源オフの要求を受け付けて、ハイバネーション移行処理を実行した後に、主電源をオフするとしてもよい。このようにすればバックアップ電源が不要となるので、装置を小型化ができると共に原価を低減することができる。
【0030】
(4)上記においては、主電源のパワーオフエッジの検出を契機としてパスワードの割り当てを行うとしたが、操作パネルにて或いはネットワークを介してジョブを受け付けた際に、直ちにパスワードの割り当てるとしてもよい。このようにすればパワーオフエッジ検出後の処理を減らして、バックアップ電源の負荷を軽減できるので、バックアップ電源をより簡易でかつ低価格なものとすることができる。
【0031】
更に、パスワードの通知についてもジョブの受付時に行うとしてもよく、この場合パワーオフエッジ検出時にジョブ管理テーブルを参照して、パスワードを割り当てられているジョブについてはジョブを退避した旨をユーザに通知するとすれば尚好適である。
(5)上記においては、電子メールを用いてパスワード等の遣り取りを行うとしたが、他の通信手段を用いるとしてもよい。例えば、TCPやUDPを用いてパスワード等を遣り取りするとしてもよく、通信手段に応じて電子メールソフトに代わる通信ソフトを使用すれば、本発明の効果を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ハイバネーション機能作動時にパスワードを通知してジョブの退避をユーザに通知し、当該ユーザによるパスワードの入力を契機として退避したジョブを実行するので、ユーザが予期しないタイミングにジョブが実行されることによる機密の漏洩を防止することができる。
【0033】
また、ハイバネーション機能の作動によってジョブ実行が遅延した旨をユーザに通知するので、当該ユーザによるジョブの再投入を防いで記録紙やトナー、電力等の浪費を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る複写装置1の構成を示した図である。
【図2】複写装置1の操作パネル40の正面図である。
【図3】複写装置の制御ユニット50の構成を示した図である。
【図4】CPU51が実行する制御処理のメインルーチンのフローチャートである。
【図5】ジョブ管理テーブルを示した図である。
【図6】LCD41に表示されたメールアドレス60を示した図である。
【図7】ハイバネーション移行処理のフローチャートである。
【図8】ハイバネーション復帰判断処理のフローチャートである。
【図9】ジョブ解除/破棄処理のフローチャートである。
【図10】変形例に係るハイバネーション移行処理のフローチャートである。
【図11】本変形例に係る追加ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写装置
2 イメージリーダ部
3 プリンタ部
4 自動原稿搬送装置
5 原稿トレイ
6 センサ
7 原稿台ガラス
8 フルカラーCCDセンサ
9 レンズ
10 ランプ
11 スキャナ
12、14、15 ミラー
13 ミラーボックス
16 信号処理部
17 折り返しミラー
18 fθレンズ
19 ポリゴンミラー
20 レーザダイオード

Claims (6)

  1. 電源オフする前に、受付済みで未実行の画像形成ジョブについて、画像データとジョブ管理テーブルを含む画像形成に必要なデータとを不揮発性メモリへ退避させ、電源オンの後に画像データとジョブ管理テーブルを含む画像形成に必要なデータとをメモリに読み出し、当該ジョブを実行するハイバネーション機能を有する画像形成装置であって、
    電源オフする際に、画像形成ジョブを管理するジョブ管理テーブル内の、既に受付済みで未実行の画像形成ジョブに対し、フラグを設定することにより実行禁止状態に保持する実行禁止手段と、
    電源オンの後、パスワードの入力を条件として実行禁止状態の保持解除を要求する解除要求を受け付ける解除要求受付手段と、
    解除要求にて入力されたパスワードと画像形成ジョブに割り当てられたパスワードとを照合して、照合結果が所定の場合に、前記フラグを変更することにより、前記受付済みで未実行の画像形成ジョブの実行禁止状態の保持を解除するパスワード付き解除手段と
    前記実行禁止状態の保持を解除された画像形成ジョブを実行する実行手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成ジョブの連絡先情報を受け付ける連絡先情報受付手段と、
    連絡先情報を受け付けた画像形成ジョブにパスワードを割り当てるパスワード割当手段と、
    画像形成ジョブに割り当てたパスワードを当該画像形成ジョブの連絡先に通知するパスワード通知手段とを、更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 電源オン時に、パスワードを割り当てられていない画像形成ジョブの実行禁止を解除するパスワード無し解除手段を、更に備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記パスワード割当手段は、更に、連絡先情報を受け付けていない画像形成ジョブに対して特定のパスワードを割り当てることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 連絡先情報の入力を条件として、実行禁止状態に保持されている画像形成ジョブの抹消を要求する抹消要求を受け付ける抹消要求受付手段と、
    抹消要求にて入力された連絡先情報と画像形成ジョブの連絡先情報とが同一の場合に、当該画像形成ジョブを抹消するジョブ抹消手段とを備えることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. ネットワークを介して画像形成ジョブを受け付けるネットワーク受付手段を、更に備え、
    前記連絡先情報は連絡先のメールアドレスであり、
    前記パスワード通知手段は、電子メールにて連絡先にパスワードを通知することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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