JP4052805B2 - 光情報記録媒体のコピープロテクト方法及び光情報記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光情報記録媒体のコピープロテクト方法及び光情報記録媒体に係り、特に、コピーされた光情報記録媒体の判別方法及び光情報記録媒体のコピープロテクトが可能なデータ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報を記録する光情報記録媒体として、CD、CD−ROM等が広く普及している。これらは、原盤露光装置で原盤上に形成されたピット列をスタンパに転写し(マスタリングと呼ばれる)、スタンパを型として成形基板に転写し、この成形基板に反射膜、保護膜等を付与することにより、ピットとして時間情報(ヘッダーアドレス:物理アドレス)と共にデジタルデータを記録したデータ構造を備えており、ピットに記録された時間情報に基づいてデータを再生するようになっている。CD−ROM等では、ヘッダーアドレスの他に、LBN(Logical block number)と呼ばれる論理アドレスも記録され、主としてLBNに基づいてデータが再生される。これらのCDやCD−ROM等は、再生専用光情報記録媒体であり、工場で多量に生産される。
【0003】
これに対して、書き込み可能な光情報記録媒体として、CD−R(CD−Recordable)、CD−RW(CD−Rewritable)が広く普及している。これらのメディアは、全面に時間情報が記録されたグルーブが形成されており、このグルーブが形成された成形基板の上に記録膜(CD−Rでは色素等、CD−RWでは相変化膜)、反射膜、保護膜等が形成されており、記録された時間情報に一致するようにCD−R/RWライターでピットを書き込むことにより、ヘッダーアドレス(時間情報)とデータが記録されるような構造となっている。情報記録後のCD−R、CD−RWでは、CDプレーヤやCD−ROMプレーヤ等で、ピットに記録された時間情報に基づいてデータが再生される。
【0004】
ここで、それらのCD−RやCD−RW等のメディアでは、用途に応じたフォーマットで情報が記録される。例えば、音楽CDの場合にはCDフォーマットで記録され、データを保存する場合にはISO9660フォーマットで記録される。通常ISO9660フォーマットでデータを追加記録する場合、Session単位での追記になり、リードイン、リードアウトを記録せねばならず、小さなファイルを追加する場合でも10Mbyte以上のオーバーヘッドが生じていた(図5参照)。
【0005】
そこで、データを記録するフォーマットとして、UDF(Universal Disk Format)と呼ばれるランダムアクセス可能なフォーマットが出現している。このフォーマットでは、データは64Kバイト(32ブロック)程度のパケット単位で追記され、このフォーマットで記録されたCD−RW等も、ISO9660フォーマットと同様、CD−ROM装置等で再生可能である(図6参照)。
【0006】
このようなパケット単位の情報記録においては、追記する際に書き始めの位置でトラック方向の位置ずれ(グルーブに刻まれた時間情報とピットに刻まれた時間情報のずれ)による重なりとか分離によるデータの破壊を防ぐために、図6に示すように、書始めの位置にリンク部を付けて記録される。CD−RとかCD−RWでは、7ブロックのリンク部を挟んで追記され、再生時にはリンク部を省いて読み込まれる。
【0007】
このようなパケット単位での情報記録方式としては、一定のサイズのパケット毎に記録される固定パケットと、データのサイズにより異なるパケットサイズで記録される可変パケットとの2種類がある。
【0008】
固定パケットでの記録では、パケット毎にリンク部が付加され、リンク部には論理アドレスが割り振られないので、論理アドレスとヘッダーアドレスが一定の割合でずれる。CD−RWでは、1パケット32ブロック(64Kbyte)毎に7ブロックのリンク部が形成されるので、記録されるデータは全て32ブロック毎に分割して記録され、LBNとヘッダーアドレスとの関係は図7に示すようになる。
【0009】
これに対して、可変パケットでの記録では、パケット毎にリンク部が付加され、リンク部にも論理アドレスが割り振られる。CD−Rでは、パケット毎に7ブロックのリンク部が形成されるので、図8に示すようになる。CD−R/RWライターでは、512Kbyte〜2Mbyte程度のバッファーメモリーを有し、これらのメモリー容量以上にデータがある場合には、バッファーメモリー以下のパケットに分割して記録されることになる。
【0010】
また、CD−RやCD−RWでは、一部にプリピットが再生専用に形成されたデータ構造を持つものがあり、このようなデータ構造を持つCD−RやCD−RWはハイブリッドディスクと呼ばれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような再生専用(一部再生専用のハイブリッドディスクも含む)光情報記録媒体に記録されている情報はデジタル情報であり、コピーしても劣化しない。このため、データやアプリケーションプログラム等が不正にコピーして使用されるという問題がある。
【0012】
再生専用光情報記録媒体の不正コピーを防止する従来の一例としては、特開平7-262001号公報に記載された技術がある。これは、アプリケーションプログラム等の情報を光情報記録媒体に記録する場合には、物理アドレスの先頭から順に論理アドレスと一緒に情報が記録されるので、論理アドレスは物理アドレスと一緒に増加して行くのが通常であるのに対し、この従来例は、一部の論理アドレスを入れ替えて記録するというものである。そして、論理アドレスと物理アドレスとの対応関係を記録したテーブルを用意し、再生時には、論理アドレスと物理アドレスとを読み出し、テーブルに記録された対応関係と比較することにより、記録された情報がコピーされたものかどうかを判別する、というわけである。
【0013】
しかしながら、特開平7-262001号公報に記載された技術では、論理アドレスと物理アドレスの対応関係を記録したテーブルが必要であるという問題がある。
【0014】
本発明の目的は、CD−ROM等で再生可能な再生専用領域を有する光情報記録媒体について、特別なテーブル等を用いることなく不正コピーを防止することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の光情報記録媒体のコピープロテクト方法の発明は、光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット(固定パケット)毎に記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、リンクがあればコピーされたものと判断するようにしたことを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の発明は、光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット(固定パケット)毎に記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット毎に記録し、1又は複数パケット毎にリンクを挿入して記録し、再生時に、1又は複数パケット毎にリンクが挿入されていることを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法である。
【0018】
請求項3記載の発明は、光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット(固定パケット)毎に記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット毎に間にリンクをはさみながら、1又は複数パケット毎にリンクを挿入せず記録し、再生時に、1又は複数パケット毎にリンクが挿入されていないことを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法である。
【0019】
請求項4記載の発明は、光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット(固定パケット)毎に記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット毎に記録し、特定の位置にのみリンクを挿入して記録し、再生時に、特定の位置にのみリンクが挿入されていることを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法である。
【0020】
請求項5記載の発明は、光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット(固定パケット)毎に記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット毎に記録し、特定の位置にのみリンクを挿入せず記録し、再生時に、特定の位置にのみリンクが挿入されていないことを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法である。
【0022】
請求項6記載の発明は、ソフトウェア等のデータが一定サイズのパケット毎に記録された光情報記録媒体であって、再生時にリンクの有無又は位置を検出して記録されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するプログラムが記録されたことを特徴とする光情報記録媒体である。
【0023】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の光情報記録媒体であって、ソフトウェア等のデータが書き換え不可能に記録された領域と記録可能領域とを併せ持つことを特徴とする。
【0025】
請求項8記載の発明は、光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを異なるサイズの複数のパケット(可変パケット)で記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、最低1つのパケットサイズが所定値以上であり、再生時にリンクの位置を検出することにより再生されたデータがコピーされたかどうかを検査するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法。
【0026】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、論理アドレス又はヘッダーアドレスを順々に読み、読めないアドレスがないかどうかをチェックして、読めないアドレスが所定数連続していればリンク部と判断するようにしたことを特徴とする。
【0027】
請求項10記載の発明は、ソフトウェア等のデータが異なるサイズのパケット(可変パケット)で記録された光情報記録媒体であって、再生時にリンクの位置等を検出して記録されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するプログラムが記録されたことを特徴とする。
【0028】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の光情報記録媒体であって、ソフトウェア等のデータが書き換え不可能に記録された領域と記録可能領域とを併せ持つことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
まず、本発明のコピープロテクト方法の第1の実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0030】
図1に示すように、記録すべきデータは、固定パケットで、リンクレスでマスタリングにより記録されている。
【0031】
すなわち、LBN=31(HA=00:02:32、00分02秒32フレーム)の次のブロックは、LBN=32(HA=00:02:33)といったように、データの終了までリンク部なしに連続して記録される。CD−R/RWライターでは、パケット毎に記録するとリンクが発生するので、メディアがコピーされたかどうかはリンクの有無を検査することにより判断できる。リンク部の検出は、パケットサイズが32ブロックであれば、ヘッダーアドレス39(=32(パケット)+7(リンク))フレーム毎に7フレームのリンクが連続して発生し、リンク部のヘッダーアドレスは読めないので、ヘッダーアドレスを順々に読み込んで7フレーム連続して読めなければこの7フレームをリンク部と判断する。コピーされた場合、データの読み出しを禁止することにより、データが不正コピーされることを防止できる。
【0032】
次いで、本発明のコピープロテクト方法の第2の実施の形態を図2に基づいて説明する。
【0033】
図2に示すように、記録すべきデータは、固定パケットで、1又は複数パケット毎にリンクを挿入(それ以外はリンクレス)し、マスタリングにより記録されている。
【0034】
CD−R/RWライターでは、全面1回書きすればリンクなしに記録できるが、このような複雑な記録は不可能なので、メディアがコピーされたかどうかは1又は複数パケット毎にリンクが挿入されているかどうかを検査することにより判断できる。
【0035】
リンク部の検出は、例えばパケットサイズが32ブロックであるとすると、先頭から33フレーム〜39フレームまで連続して読めなければ33フレーム〜39フレームがリンク部で次のパケットの先頭が40フレーム、そうでなければリンク部は存在せず、次のパケットの先頭は33フレームとなる。以上を繰り返すことにより、リンク位置が検出される。コピーされた場合、データの読み出しを禁止することにより、データの不正コピーを防止することができる。
【0036】
次いで、本発明のコピープロテクト方法の第3の実施の形態を図3に基づいて説明する。
【0037】
図3に示すように、記録すべきデータは、固定パケットで、1又は複数パケット毎にリンク部なしでマスタリングにより記録されている。
【0038】
CD−R/RWライターでは、このような複雑な記録は不可能なので、メディアがコピーされたかどうかを、1又は複数パケット毎にリンクが挿入されていないかどうかを検査することにより判断できる。リンク部の検出は、第2の実施の形態と同様である。コピーされた場合、データの読み出しを禁止することにより、データの不正コピーを防止することができる。
【0039】
次いで、本発明のコピープロテクト方法の第4の実施の形態を説明する。
【0040】
記録すべきデータは、固定パケットで、特定の位置はリンク部を挿入し、それ以外はリンク部なしでマスタリングにより記録される。
【0041】
CD−R/RWライターでは、このような複雑な記録は不可能なので、メディアがコピーされたかどうかを、特定の位置だけにリンク部が存在することを検査することにより判断することができる。リンク部の検出は、特定の連続する7つのヘッダーアドレスを読み込み全て読めなければリンク部と判断する。コピーされた場合、データの読み出しを禁止することにより、データの不正コピーを防止することができる。
【0042】
次いで、本発明のコピープロテクト方法の第5の実施の形態を説明する。
【0043】
記録すべきデータは、固定パケットで、特定の位置のみリンク部なしで、それ以外はリンク部ありでマスタリングにより記録されている。
【0044】
CD−R/RWライターでは、このような複雑な記録は不可能なので、メディアがコピーされたかどうかを、特定の位置だけにリンク部が存在しないことを検査することにより判断することができる。リンク部の検出は、第2の実施の形態と同様である。コピーされた場合、データの読み出しを禁止することにより、データの不正コピーを防止することができる。
【0045】
次いで、本発明の光情報記録媒体の第1の実施の形態を説明する。
【0046】
光情報記録媒体には、成形基板の表面にピットとして、第1〜5のいずれかの実施の形態の方法で、データと、メディアがコピーされたかどうかを検出するプログラムと、コピーされたかどうかによってデータの読み出しを制御する(コピーされている場合には読み出しを禁止し、コピーされていない場合にはよみだしを許可する)プログラムとが記録されており、成形基板の上には、反射層、保護層が形成されている。
【0047】
本発明の光情報記録媒体の第2の実施の形態を説明する。
【0048】
この光情報記録媒体は、ハイブリッドメディアである。CD−RWメディアと同様、成形基板表面にグルーブが形成され、ライターで記録されたCD−RWメディア同様、一部の領域にピットが形成されている。ピットの領域には、第1〜5のいずれかの実施の形態の方法で、データと、メディアがコピーされたかどうかを検出するプログラムと、コピーされたかどうかによってデータの読み出しを制御する(コピーされている場合には読み出しを禁止し、コピーされていない場合にはよみだしを許可する)プログラムとが記録されている。成形基板の上には、記録層としての色素膜、反射層、保護層が形成されている。
【0049】
次いで、本発明のコピープロテクト方法の第6の実施の形態を図4に基づいて説明する。
【0050】
図4に示すように、記録すべきデータは、2つ以上のパケットに分割され、1つのパケットがCD−R/RWライターのバッファーサイズ以上(図4では3Mbyte)になるようにマスタリングにより記録されている。
【0051】
CD−R/RWライターでは、全面1回書き以外の方法(分割書き)でバッファーサイズ以上のデータを分割せずに記録することができないので、同じ構造になるようにコピーすることは困難である。よって、メディアがコピーされたかどうかは、リンクの位置を検出する(この大きいパケットの中にリンクが存在しないことを検出する)ことにより判断することができる。
【0052】
また、リンク部かどうかの検出は、論理アドレス又はヘッダーアドレスを順に読み出し、読めないアドレスが7つ連続していれば、この7ブロックがリンク部と判断する。コピーされた場合、データの読み出しを禁止することにより、データの不正コピーを防止することができる。
【0053】
次いで、本発明の光情報記録媒体の第3の実施の形態を説明する。
【0054】
この光情報記録媒体には、成形基板の表面にピットとして、第6の実施の形態の方法で、データと、メディアがコピーされたかどうかを検出するプログラムと、コピーされたかどうかによってデータの読み出しを制御する(コピーされている場合には読み出しを禁止し、コピーされていない場合にはよみだしを許可する)プログラムとが記録されており、成形基板の上には、反射層、保護層が形成されている。
【0055】
次いで、本発明の光情報記録媒体の第4の実施の形態を説明する。
【0056】
この光情報記録媒体は、ハイブリッドメディアである。CD−Rメディアと同様、成形基板表面にグルーブが形成され、ライターで記録されたCD−Rメディア同様、一部の領域にピットが形成されている。
【0057】
ピットの領域には、第6の実施の形態の方法で、データと、メディアがコピーされたかどうかを検出するプログラムと、コピーされたかどうかによってデータの読み出しを制御する(コピーされている場合には読み出しを禁止し、コピーされていない場合にはよみだしを許可する)プログラムとが記録される。成形基板の上には、記録層としての色素膜、反射層、保護層が形成されている。
【0058】
【発明の効果】
請求項1記載の光情報記録媒体のコピープロテクト方法の発明は、通常のCD−ROMと異なり、パケット毎に記録されているので、一般的なCD−R/RWライターでのコピーを困難にすることができる。また、パケットサイズ毎にリンクが発生するので、このリンクを検出することによりコピーされたかどうかを検査して、コピーされた光情報記録媒体であれば、データの読み出しを禁止することで、光情報記録媒体に記録されたデータ等の不正コピーを防止することができる。
【0060】
請求項2記載の発明は、全面を1回書き(Disk at once)のような方法でコピーされた場合でも、コピーされた光情報記録媒体では1又は複数パケット毎にリンクが存在するように記録することは困難なので、1又は複数パケット毎にリンクが存在するかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにしたので、光情報記録媒体に記録されたデータ等の不正コピーを防止することができる。
【0061】
請求項3記載の発明は、全面を1回書き(Disk at once)のような方法でコピーされた場合でも、コピーされた光情報記録媒体では1又は複数パケット毎にリンクが存在しないように記録することは困難なので、1又は複数パケット毎にリンクが存在しないかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにしたので、光情報記録媒体に記録されたデータ等の不正コピーを防止することができる。
【0062】
請求項4記載の発明は、全面を1回書き(Disk at once)のような方法でコピーされた場合でも、コピーされた光情報記録媒体では特定の位置だけにリンクを挿入することは困難なので、特定の位置だけにリンクが存在するかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにしたので、光情報記録媒体に記録されたデータ等の不正コピーを防止することができる。
【0063】
請求項5記載の発明は、全面を1回書き(Disk at once)のような方法でコピーされた場合でも、コピーされた光情報記録媒体では特定の位置だけにリンクなしで記録することは困難なので、特定の位置だけにリンクが存在しないかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにしたので、光情報記録媒体に記録されたデータ等の不正コピーを防止することができる。
【0065】
請求項6記載の発明は、リンク部の有無とか位置とかによりデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにしたので、記録されたデータの不正使用を防止することができる。
【0066】
請求項7記載の発明は、コピーが困難な再生専用領域と記録可能領域を有するので、記録可能領域のデータのコピーも防止することができる。また、再生専用領域にデータの暗号化ソフト等を記録し、このソフトを使用して記録可能領域にデータを記録するようにすれば、記録可能領域のデータのコピーも困難にすることができる。
【0067】
請求項8記載の発明は、通常のCD−ROMと異なり、パケット毎に記録されているので、一般的なCD−R/RWライターでのコピーを困難にすることができる。さらに、コピーされたかどうかを検査してコピーされたものであれば、データの読み出しを禁止するので、光情報記録媒体に記録されたデータ等の不正コピーを防止することができる。また、パケットに分割書きし、かつパケットのサイズを所定以上(ライターのバッファーサイズ以上)としたので、リンク位置をこの光情報記録媒体と同じになるようにコピーすることは不可能であり、よって、リンク位置を検査することによりコピーされたかどうかを検査してコピーされたものであれば、データの読み出しを禁止するので、光情報記録媒体に記録されたデータ等の不正コピーを防止することができる。
【0069】
請求項9記載の発明は、リンク部があれば論理アドレス(又はヘッダーアドレス)が連続して読み込めないので、論理アドレス(又はヘッダーアドレス)を順々にチェックすることにより、簡単にリンクの有無を検出することができ、データ等の不正コピーを防止することができる。
【0070】
請求項10記載の発明は、リンク部の位置によりデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにしたので、記録されたデータの不正使用を防止することができる。
【0071】
請求項11記載の発明は、コピーが困難な再生専用領域と記録可能領域を有するので、記録可能領域のデータのコピーも防止することができる。また、再生専用領域にデータの暗号化ソフト等を記録し、このソフトを使用して記録可能領域にデータを記録するようにすれば、記録可能領域のデータのコピーも困難にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態として、物理アドレス(HA)と論理アドレス(LBN)との対応関係を例示するグラフである。
【図2】本発明の第2の実施の形態として、物理アドレス(HA)と論理アドレス(LBN)との対応関係を例示するグラフである。
【図3】本発明の第3の実施の形態として、物理アドレス(HA)と論理アドレス(LBN)との対応関係を例示するグラフである。
【図4】本発明の第6の実施の形態として、物理アドレス(HA)と論理アドレス(LBN)との対応関係を例示するグラフである。
【図5】従来の一例として、ISO9660フォーマットで追加記録されたデータのデータ構造を例示する模式図である。
【図6】UDF(Universal Disk Format)と呼ばれるランダムアクセス可能なフォーマットで追記されたデータのデータ構造を例示する模式図である。
【図7】固定パケット記録方式の従来の一例として、物理アドレス(HA)と論理アドレス(LBN)との対応関係を例示するグラフである。
【図8】可変パケット記録方式の従来の一例として、物理アドレス(HA)と論理アドレス(LBN)との対応関係を例示するグラフである。
Claims (11)
- 光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット(固定パケット)毎に記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、リンクがあればコピーされたものと判断するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法。
- 光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット(固定パケット)毎に記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット毎に記録し、1又は複数パケット毎にリンクを挿入して記録し、再生時に、1又は複数パケット毎にリンクが挿入されていることを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法。
- 光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット(固定パケット)毎に記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット毎に間にリンクをはさみながら、1又は複数パケット毎にリンクを挿入せず記録し、再生時に、1又は複数パケット毎にリンクが挿入されていないことを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法。
- 光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット(固定パケット)毎に記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット毎に記録し、特定の位置にのみリンクを挿入して記録し、再生時に、特定の位置にのみリンクが挿入されていることを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法。
- 光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット(固定パケット)毎に記録し、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを一定サイズのパケット毎に記録し、特定の位置にのみリンクを挿入せず記録し、再生時に、特定の位置にのみリンクが挿入されていないことを検出して、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法。
- ソフトウェア等のデータが一定サイズのパケット毎に記録された光情報記録媒体であって、再生時にリンクの有無又は位置を検出して記録されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するプログラムが記録されたことを特徴とする光情報記録媒体。
- 請求項6記載の光情報記録媒体であって、ソフトウェア等のデータが書き換え不可能に記録された領域と記録可能領域とを併せ持つことを特徴とする光情報記録媒体。
- 光情報記録媒体に記録されたソフトウェア等のデータのコピーを防止する方法であって、光情報記録媒体にソフトウェア等のデータを異なるサイズの複数のパケット(可変パケット)で記録し、再生時に、再生されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するようにした光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、最低1つのパケットサイズが所定値以上であり、再生時にリンクの位置を検出することにより再生されたデータがコピーされたかどうかを検査するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法。
- 請求項8記載の光情報記録媒体のコピープロテクト方法であって、論理アドレス又はヘッダーアドレスを順々に読み、読めないアドレスがないかどうかをチェックして、読めないアドレスが所定数連続していればリンク部と判断するようにしたことを特徴とする光情報記録媒体のコピープロテクト方法。
- ソフトウェア等のデータが異なるサイズのパケット(可変パケット)で記録された光情報記録媒体であって、再生時にリンクの位置を検出して記録されたデータがコピーされたかどうかを検査し、コピーされたものであればデータの読み出しを禁止するプログラムが記録されたことを特徴とする光情報記録媒体。
- 請求項10記載の光情報記録媒体であって、ソフトウェア等のデータが書き換え不可能に記録された領域と記録可能領域とを併せ持つことを特徴とする光情報記録媒体。
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