JP4050785B2 - 車椅子 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は車椅子に関する。詳しくは、普段は一般の車椅子と同様に移動用等に使用でき、エックス線撮影の時は他の椅子等に座りかえることなく、そのままリーダー撮影台やブッキー撮影台等の一般のエックス線撮影装置を利用して、坐位、半坐位及び臥位で、前後(正面)方向、側面方向及び斜位方向において、エックス線撮影を行なうことができ、また、この車椅子を撮影台として使用して下肢のエックス線撮影、特に曲がったまま伸展しない膝の前後方向でエックス線撮影を行なうのに適した車椅子に係るものである。
【背景技術】
【0002】
高齢のため車椅子の利用が不可欠な人、または身体に障害があり車椅子を利用している人に対してエックス線撮影による診断や治療が行なわれている。
【0003】
このような場合、車椅子を利用している人は一旦車椅子から下車して、人間を立たせたまま撮影するリーダー撮影台の前に用意された椅子に座り直したり、ブッキー撮影台等に移り変わったりして撮影が行なわれている。
【0004】
ところが、骨折した人等といった体を動かすことに制限がある人を動かして別の椅子に座らせたり、他の撮影台に移動させたりすることは困難を伴い、また、被撮影者を車椅子から降ろす時間と、被撮影者を介護する介添人を用意しなければならないなど、多くの手数を要していた。
【0005】
そこで、車椅子を利用している被撮影者を車椅子から降ろさずにエックス線撮影を行なえる様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。図17に、従来のエックス線撮影用車椅子の全体の概略側面図を示す。図17において、従来のエックス線撮影用車椅子は、手押しハンドル枠101の背後に装備された昇降調整可能なレールへ、エックス線撮影用フィルム入りカセッテ102のホルダー103を差し込む一方、遠隔操作レバー104の操作により、その手押しハンドル枠101を車体フレーム106に対する支点ピン105の廻りに起立状態から、車体フレーム106並びに足受け台107との全体的なベッドになる伏倒状態へ、起伏変換できる。
【特許文献1】
特開2004−329467号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
[0006]
しかしながら、従来のエックス線撮影用車椅子では、エックス線撮影用フィルム入りカセッテが車椅子の背もたれ部に取り付けられて胸部のエックス線撮影は行なえるものの、撮影を最適に行うべく被撮影者の撮影位置を合わせようとすると、車椅子内で被撮影者を動かさなくてはならず、正確にエックス線撮影の位置合わせを行うことが困難であり、特に斜位方向や側位方向でのエックス線撮影が困難であった。
[0007]
また、下肢のエックス線撮影、特に曲がったまま伸展しない膝を前後(正面)方向からエックス線撮影するような場合には、カセッテを膝に近づけて撮影することが困難であった。
[0008]
また、従来のエックス線撮影用車椅子は、エックス線撮影用カセッテホルダー等が車掎子に取り付けられている上、背もたれの一部が収納できないので、重く大きく通常の車椅子のように病院内や病室内等に置いたり、普段移動する際に用いたりし難く、また、車椅子を利用する者にエックス線撮影を行う場合には、わざわざ従来のエックス線撮影用車椅子に座らせるために動かしたり、他の撮影台に移さなくてはならないため、特に骨折した人等といった体を動かすことに制限がある人をエックス線撮影することが困難であった。
[0009]
本発明は、以上の点に鑑みて軽量かつ小型で、取り扱いやすく、快適な車椅子として創案されたものであり、普段は一般の車椅子と同様に移動用等に使用でき、エックス線撮影の時は他の椅子等に座りかえることなく、そのまま一般のエックス線撮影装置例えばリーダー撮影台やブッキー撮影台等でエックス線撮影を行なうことができる車掎子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
[0010]
上記の目的を達成するために、本発明の車椅子は、座部と、該座部に略垂直に取り付けられた背もたれ支柱及び該背もたれ支柱を横断するよう前記背もたれ支柱に着脱可能に取り付けられた本体を備えた背もたれ部と、前記背もたれ支柱に連設された把持部と、車輪と、該車輪の接地面に対して略垂直に前記車輪に接続された前方下部支柱と、前記車輪の接地面に対して略垂直に前記車輪に接続された後方下部支柱とを有する車椅子であって、前記背もたれ支柱は、前記車輪の接地面に対して略垂直であり、前記本体は、エックス線透過性材料で構成されており、前記背もたれ支柱は、前記後方下部支柱に一直線に連設されており、前記把持部は、着脱及び回動可能に前記背もたれ支柱に連設されている。
[0011]
ここで、背もたれ部の背もたれ支柱が、車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ支柱は、後方下部支柱に一直線に連設されており、把持部は、着脱及び回動可能に背もたれ支柱に連設されていることによって、例えばリーダー撮影台と被撮影者の身体とを略平行にかつ密着させることができ、鮮明なエックス線写真を得ることができる。また、背もたれ部の本体が背もたれ支柱に着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されていることによって、エックス線を撮影台に通しやすくなり、鮮明なエックス線写真を得ることができる。
また、本発明の車椅子において、座部は、車輪の接地面に対して略平行であってもよい。
[0012]
また、本発明の車椅子において、座部に略垂直に取り付けられた肘掛支柱を備えた、左右の肘掛部を有し、背もたれ支柱は、車輪の接地面に対して略垂直にかつ着脱可能に後方下部支柱に連設されており、肘掛支柱は、車輪の接地面に対して略垂直にかつ着脱可能に前方下部支柱に連設されており、車輪は、前方下部支柱及び後方下部支柱の延長線上に取り付けられている場合、例えばリーダー撮影台と被撮影者の身体特に側面とを略平行にかつ密着させることができ、鮮明なエックス線写真を得ることができる。また、背もたれ部の本体が背もたれ支柱に着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されていることによって、エックス線を撮影台に通しやすくなり、鮮明なエックス線写真を得ることができる。
また、本発明の車椅子において、背もたれ支柱に背もたれ分岐支柱が取り付けられていると共に背もたれ支柱と背もたれ分岐支柱の間に空間が形成されていてもよい。
また、本発明の車椅子において、把持部は湾曲しており、把持部を回動させることができると共に把持部を取り外すことができる把持部調整器具が、把持部の湾曲した方向と略同じ方向に向けて把持部に取り付けられていてもよい。
また、本発明の車椅子において、本体は、カバーによって着脱可能に覆われており、本体とカバーは、たわみを有していてもよい。
[0013]
更に、本発明の車椅子において、座部に略垂直に取り付けられた肘掛支柱を備えた、左右の肘掛部と、前方下部支柱から前方へ伸びた脚部材と、脚部材に取付けられた足台とを有し、互いに対向するよう座部の下方に配置されていると共に、対向する空間領域に配置される第1の横部材が着脱可能に取付けられる第1の支持部材と、互いに対向するよう前方下部支柱の前方に配置されていると共に、対向する空間領域に配置される第2の横部材が着脱可能に取付けられる第2の支持部材とを備えた場合、第1の支持部材と、第2の支持部材とによって、車椅子に座った被撮影者の膝裏付近に、エックス線撮影に用いられるカセッテ(受像部)を支持できる。
[0014]
また、本発明の車椅子において、前方下部支柱及び後方下部支柱のそれぞれが伸縮可能に構成されている場合、車椅子の車輪が構造物等に乗り上げて座部が接地面に対して傾いても、乗り上げた車輪が付いた前方下部支柱または後方下部支柱を短くしたり、乗り上げていない車輪が付いた前方下部支柱または後方下部支柱を伸ばしたりして座部を接地面に対して略平行にすることができる。
[0015]
また、本発明の車椅子において、左右の肘掛部と背もたれ支柱とが分離していると共に、背もたれ支柱はその一端において座部に対して着脱及び回動可能に配置されている場合、後方に背もたれ部を傾けることができるので、車椅子に座した者にとって、移動の時はリラックスした姿勢をとることができる。また、坐位の姿勢の維持が困難な者には、移動の時のみならず、エックス線撮影時にも半坐位や臥位で、車椅子に乗ったままエックス線撮影を行なうことができる。
[0016]
また、本発明の車椅子において、足台が回動可能に脚部材に取付けられていると共に、足台が足を載せる面と足を載せる面に対向する面とを有し、足を載せる面に対向する面はカセッテ(受像部)を保持する保持部材が着脱可能に取付けられるよう構成されており、足台を回動させて接地面に対して略垂直にした場合、足を載せる面に対向する面は、第2の支持部材と略同一平面内に位置する場合には、車椅子の側面に沿って下肢の側方にカセッテ(受像部)を配置することができる。
[0017]
また、本発明の車椅子において、足台が脚部材に移動可能に取付けられている場合、長身の被撮影者が座っても、足台を前方へ移動させることによって、足を伸ばしても足台に足を載せることができるので、その分、膝位置が低くなり下肢のエックス線撮影を行ないやすくなる。
[0018]
また、本発明の車椅子において、座部がエックス線透過性材料で構成されている場合、カセッテ(受像部)を座部の真下に配置して大腿部をエックス線で撮影できる。
[0019]
また、本発明の車椅子において、第1の支持部材に複数の穴部が形成されており、隣り合う穴部の形状が互いに異なると共に対向する穴部の形状が互いに同じである場合、例えば一方の穴部に第1の横部材となる棒材を通した後、対向する他方の穴部を容易に見つけやすくなる。
【発明の効果】
[0020]
本発明に係る車椅子は、軽量かつ小型で、取り扱いやすく、快適であり、普段は一般の車椅子と同様に移動用等に使用でき、エックス線撮影の時は他の椅子等に座りかえることなく、そのまま一般のエックス線撮影装置例えばリーダー撮影台やブッキー撮影台等でエックス線撮影を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明を適用した車椅子の第1の例を示す概略説明図である。
【図2】本発明を適用した車椅子の第2の例を示す概略説明図である。
【図3】背もたれ部の本体が取り外された、本発明を適用した車椅子の一例を示す概略背面図である。
【図4】本発明を適用した車椅子の肘掛部と背もたれ部の他の態様の一例を示す概略側面図である。
【図5】本発明を適用した車椅子に座して側位方向のエックス線撮影を行う様子の一例を示した概略説明図である。
【図6】本発明を適用した車椅子に座して前後方向のエックス線撮影を行う様子を示した概略説明図である。
【図7】本発明を適用した車椅子の第3の例にカセッテ(受像部)を取付けた状態の一例を示す概略説明図である。
【図8】本発明を適用した車椅子の第3の例を利用して、伸展せず曲がったままの膝付近を前後方向でエックス線撮影する一実施態様(a)と、本発明を適用した車椅子の第3の例を利用して、大腿部を前後方向でエックス線撮影する一実施態様(b)の概略図である。
【図9】下肢の側位方向のエックス線撮影を行なうためのカセッテ(受像部)取付けの一例(a)と、本発明を適用した車椅子の第3の例を利用して下肢の側位方向のエックス線撮影を行なう一実施態様(b)の概略図である。
【図10】本発明を適用した車椅子の第4の例を示す概略図である。
【図11】本発明を適用した車椅子の背もたれ部を後方に傾けてエックス線撮影を行なう一態様を示す概略図である。
【図12】互いに分離した肘掛部と背もたれ部が下部枠体に取付けられた態様の一例を示す概略図である。
【図13】ジョイント部と止めネジの拡大概略図である。
【図14】前輪に取付けられた下部枠体を伸縮させる様子の一例を示す概略図である。
【図15】足台の一例(a)と、足台を前方へ移動させた状態(b)を示す概略図である。
【図16】背もたれ部の本体を、耐久性に優れた材料で構成されたカバーで覆うときの一態様(a)と、背もたれ部の本体が耐久性に優れた材料で構成されたカバーで覆われているときの一態様(b)を示す概略図である。
【図17】従来のエックス線撮影用車椅子の全体の概略側面図である。
【符号の説明】
【0022】
1 車椅子
2 座部
3 背もたれ部
4 上部枠体
4A 上部分岐枠体
4B 上部枠体カバー
5 本体
5A カバー
6 把持部
7 前輪
8 後輪
9 足台
10 レッグレスト
11 肘掛部
11A 枠部材
12 ブレーキ
13 把持部調整器具
14 下部枠体伸縮器具
15 シートベルト
16 補強用パイプ
17 固定ネジ
18 下部枠体
18A 下部分岐枠体
18B 脚枠体
19 収容パイプ
20 リーダー撮影台
21 カセッテ(受像部)
22 エックス線照射方向
22A 撮影台支持装置
22B 撮影台
23 第1の支持部材
23A 第1の穴部
24 第1の棒材(第1の横部材)
25 第2の支持部材
25A 第2の穴部
26 第2の棒材(第2の横部材)
27 支持板
27A 穴部
28 足台支持棒
28A 高さ調節器具
29 カセッテホルダー
30 保持部材
31 膝下部
32 膝部
33 枕部
34 ヘッドレスト
35 枕部枠体
36 グリップ
37 ジョイント部
38 止めネジ
39 固定ネジ
40 ネジ山
41 ロックネジ
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。図1は、本発明を適用した車椅子の第1の例を示す概略説明図である。本発明を適用した車椅子1は、座部2と、座部に略垂直に取り付けられた上部枠体4及び上部枠体を横断して上部枠体に取り付けられた本体5を備えた背もたれ部3と、上部枠体に連設された把持部6と、前輪7と、直径12インチ(30.5cm)の後輪8と、足を支える足台9と、下肢が後方に落ちないように支えるレッグレスト10と、肘掛部11と、ブレーキ12と、把持部を回動させることができると共に把持部を取り外すことができる把持部調整器具13と、座部の下方に位置する下部枠体を伸縮させて車輪の接地面と所定の角度をなすよう座部を調整できる下部枠体伸縮器具14と、綿やカーボンなどのエックス線透過性材料で構成されたシートベルト15から構成されている。また、背もたれ部の枠体は車輪の接地面に対して略垂直となっている。また、背もたれ部の本体5である、上部枠体に着脱可能に取り付けられていると共に、綿やカーボンなどのエックス線透過性材料で構成された布は、更に厚手生地の布などの耐久性に優れたカバー5Aで着脱可能に覆われており、どちらもたわみを有している。なお、「所定の角度」とは、座部が前後左右方向において傾斜することによって形成される角度をいう。
【0024】
ここで、背もたれ部の上部枠体が、車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が、着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているのであれば、耐久性に優れた布によって着脱可能にエックス線透過性材料で構成された布を覆わなくてもよく、また、布でなくてもよく、更にたわみを有していなくてもよく、また、把持部調整器具、下部枠体伸縮器具及びシートベルトを車椅子に取り付けなくてもよく、また、後輪の直径は30.5cmでなくてもよく、また、ブレーキは前輪に取り付けられていてもよい。
【0025】
また、車椅子での移動時に、車椅子に座した人をより安定して座らせることができることから、綿やカーボンなどのエックス線透過性材料で構成されたシートベルトとは別に、厚手生地の布などで構成されたシートベルトを車椅子に取り付けることが好ましい。
【0026】
図2は、本発明を適用した車椅子の第2の例を示す概略説明図である。本発明を適用した車椅子1は、座部2と、座部に略垂直に取り付けられた上部枠体4及び上部枠体を横断して上部枠体に取り付けられた本体5を備えた背もたれ部3と、上部枠体に連設された把持部6と、上部枠体と略平行な枠部材11Aを備えた肘掛部11と、前輪7と、ブレーキ12が取り付けられた後輪8と、車輪の接地面に対して略垂直な下部枠体18と、足を支える足台9と、下肢が後方に落ちないように支えるレッグレスト10と、把持部を回動させることができると共に把持部を取り外すことができる把持部調整器具13と、座部の下方に位置する下部枠体を伸縮させる下部枠体伸縮器具14と、綿やカーボンなどのエックス線透過性材料で構成されたシートベルト15と、上部枠体4と肘掛部11の枠部材11Aとを接続する補強用パイプ16から構成されている。
【0027】
また、背もたれ部の上部枠体は車輪の接地面に対して略垂直となっている。更に、背もたれ部の本体5である、上部枠体に着脱可能に取り付けられていると共に、綿やカーボンなどのエックス線透過性材料で構成された布は、更に厚手生地の布などの耐久性に優れたカバー5Aで着脱可能に覆われており、どちらもたわみを有している。また、座部2を支持する四隅の下部枠体18に、固定ネジ17によって背もたれ部3及び肘掛部11が車輪の接地面に対して略垂直にかつ着脱可能に取り付けられている。また、後輪8は、前輪7と同様に、直径6インチ(15.3cm)を有すると共に下部枠体18の下端に配置されており、前輪及び後輪は下部枠体の延長線上に位置している。また、前輪7の上部に加えて後輪8の上部にも下部枠体伸縮器具14が取り付けられている。また、後輪8は、前後方向にのみ回転するもの(支持パイプの軸線を中心にして回転しないもの)である。また、固定ネジ17は、車椅子の内側へ向いている。
【0028】
ここで、背もたれ部の上部枠体が、車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が、着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているのであれば、後輪にブレーキを取り付けなくてもよく、また、後輪の直径は6インチでなくてもよく例えば6〜12インチ(15.3〜30.5cm)の範囲で適宜変えてもよく、また後輪は前輪と同様に支持パイプの軸線を中心に360°回転するものでもよく、座部の中央を持ち上げて折りたたむことができる折りたたみ式の車椅子であってもよい。
【0029】
図3は、背もたれ部の本体が取り外された、本発明を適用した車椅子の一例を示す概略背面図である。把持部は、把持部調整器具を弛めて背もたれ部の上部枠体から取り外し、例えば2つの把持部をそれぞれ車椅子の左右方向に向けたり前方方向に向けたりして再度上部枠体に取り付けられ、また、背もたれ部の上部枠体には弾力性のある上部枠体カバー4Bが取り付けられている。ここで、背もたれ部の上部枠体が、車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が、着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているのであれば、必ずしも背もたれ部の上部枠体に上部枠体カバーを取り付けなくてもよい。
【0030】
図4は、本発明を適用した車椅子の肘掛部と背もたれ部の他の態様の一例を示す概略側面図である。図4において、肘掛部11と背もたれ部の上部枠体4とは分離している。また、上部枠体4からは補強のために上部分岐枠体4Aが分岐して上部枠体4と略平行に延びており、上部枠体4及び上部分岐枠体4Aはそれぞれ、下部枠体18及び下部枠体18と略平行に配置された収容パイプ19に、固定ネジ17によって着脱可能に取り付けられる。肘掛部11の2つの枠部材11Aはそれぞれ、下部枠体18及び下部枠体18と略平行に配置された収容パイプ19に着脱可能に取り付けられる。また、肘掛部11の枠部材11A間には、これらを接続する補強用パイプ16が設けられている。
【0031】
ここで、背もたれ部の上部枠体が、車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が、着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているのであれば、必ずしも肘掛部と背もたれ部の上部枠体とは分離していなくてもよく、また、必ずしも収容パイプに固定ネジを取り付けなくてもよい。
【0032】
図5は、本発明を適用した車椅子に座して側位方向のエックス線撮影を行う様子の一例を示した概略説明図である。側位方向のエックス線撮影を行なう場合、固定ネジを緩めて左右の肘掛部及び背もたれ部を取り外し、そして本発明を適用した車椅子に座した被撮影者を、体の側面をリーダー撮影台20のカセッテ(受像部)21と略平行にさせると共に密着させる。被撮影者の側方に配置されたエックス線管球(図示せず。)は、エックス線照射方向22がカセッテ(受像部)21に略垂直になるように向けられ、エックス線管球(図示せず。)から発せられるエックス線が被撮影者の体を通過し、カセッテ(受像部)21に画像が焼き付けられてエックス線写真が得られる。カセッテ(受像部)は、胸部、頭部、頸部、肩、腰部等の撮影する部位に応じて撮影台支持装置22Aに沿って上下動する。また、エックス線写真が得られるのであれば、フィルム入りカセッテの代わりに、イメージングプレート(IP)を用いることもできる。なお、固定ネジを緩めて左右の肘掛部及び背もたれ部を取り外した状態で、被撮影者が背中をリーダー撮影台の受像部と略平行にさせると共に密着させて前後方向のエックス線撮影を行なってもよいことは勿論である。
【0033】
図6は、本発明を適用した車椅子に座して前後方向のエックス線撮影を行う様子を示した概略説明図である。エックス線撮影を行う場合、本発明を適用した車椅子1から把持部を取り外すと共に、背もたれ部の本体を覆っていた厚手生地の布を取り外して本体のみとし、そして本発明を適用した車椅子に座した被撮影者は、背中をリーダー撮影台20のカセッテ(受像部)21と略平行にさせると共に密着させる。被撮影者の前方に配置されたエックス線管(図示せず。)からエックス線照射方向22に発せられるエックス線が被撮影者の体と背もたれ部の本体を通過し、カセッテ(受像部)21に画像が焼き付けられてエックス線写真が得られる。カセッテ(受像部)は、胸部、頭部、頸部、肩、腰部等の撮影する部位に応じて撮影台支持装置22Aに沿って上下動する。ここで、把持部を取り外しているが、被撮影者の背中を受像部に密着させることができれば、必ずしも把持部を取り外さなくてもよく、把持部を回動させて、背もたれ部と同一平面内に位置させるか若しくは背もたれ部の前方へ向けさせてもよい。
【0034】
また、被撮影者の背中がカセッテ(受像部)21に密着するので、背中が前に曲がった前屈姿勢の被撮影者も、上体が自然に起きてきて、姿勢の補正を楽にかつ正確に行なえる上、上半身が起きることで、広い視野像と歪みのない画像が得られる。また、定位置に設置している据置き型の撮影台を利用して撮影することで、正確なエックス線入射角度が得られ、再現性のある画像が提供できる。
【0035】
図7は、本発明を適用した車椅子の第3の例にカセッテ(受像部)を取付けた状態の一例を示す概略説明図である。
図7において、本発明を適用した車椅子1は、座部2と、座部に略垂直に取り付けられた上部枠体4及び上部枠体を横断して上部枠体に取り付けられた本体5を備えた背もたれ部3と、上部枠体と同一平面から後方へ突き出るように上部枠体に連設された把持部6と、前輪7と、ブレーキ12が取り付けられた後輪8と、足を支える足台9と、上部枠体と略平行な枠部材11Aを備えた肘掛部11と、把持部を回動させることができると共に把持部を取外すことができる把持部調整器具13と、下部枠体を伸縮させる下部枠体伸縮器具14と、綿やカーボンなどのエックス線透過性材料で構成されたシートベルト15と、上部枠体4と肘掛部11の枠部材11Aとを接続する補強用パイプ16と、車輪の接地面に対して略垂直な下部枠体18と、前側の下部枠体と足台とを連結する脚枠体18Bと、互いに対向するよう座部の下方に配置されていると共に、対向する空間領域に配置された第1の棒材24(第1の横部材の一例。)が複数の第1の穴部23Aの1つに着脱可能に取付けられた第1の支持部材23と、互いに対向するよう前側の下部枠体の前方に配置されていると共に、対向する空間領域に配置された第2の棒材26(第2の横部材の一例。)が複数の鍵穴形状の第2の穴部25Aの1つに着脱可能に取付けられた第2の支持部材25と、足台9の足を乗せる面に対向する面に取付けられた、カセッテ(受像部)を保持する保持部材が取付けられるよう複数の鍵穴形状の穴部27Aが形成された支持板27と、足台に取付けられて足台を支持する、高さ調節器具28Aを備える足台支持棒28から構成されている。また、カセッテ(受像部)21がカセッテホルダー29に保持されて、カセッテホルダーの端部のフックが第1の棒材24に掛けられていると共に第2の棒材26上にカセッテホルダー29が載置されている。
【0036】
ここで、カセッテホルダーとは、カセッテ押さえとカセッテ受けを備えており、カセッテ(受像部)の大きさに合わせて、カセッテ押さえやカセッテ受けを上下させることができ、また、両側の円筒状棒に付いたネジを緩め、カセッテ(受像部)を上下させてカセッテ(受像部)の位置を調節し、固定することができるものをいう。
【0037】
また、前側の下部枠体18に挿入される枠部材11Aの一部は、後側の下部枠体18に挿入される上部枠体4の一部よりも長くなっている。また、隣り合う第1の穴部23Aの形状は互いに異なると共に、対向する第1の穴部23Aの形状は互いに同じである。また、背もたれ部の本体や座部が透明であれば、本体を通して撮影台の位置を確認できるので撮影台に対する背もたれ部の位置合わせが容易となったり、座部を通して座部の真下に配置したカセッテ(受像部)の位置を確認できるのでカセッテ(受像部)の位置合わせが容易になったりする。
【0038】
また、本発明を適用した車椅子は、金属材料だけでなく、木材、アクリル材料、エックス線透過性材料例えばカーボン等で構成されていてもよい。
【0039】
また、背もたれ部の上部枠体は車輪の接地面に対して略垂直となっている。更に、背もたれ部の本体5である、上部枠体に着脱可能に取り付けられていると共に、綿やカーボンなどのエックス線透過性材料で構成された布は、更に厚手生地の布などの耐久性に優れたカバー(図示せず。)で着脱可能に覆われており、どちらもたわみを有している。また、座部2を支持する四隅の下部枠体18に、背もたれ部3及び肘掛部11が車輪の接地面に対して略垂直にかつ着脱可能に取り付けられている。また、後輪8は、前輪7と同様に、直径6インチ(15.3cm)を有すると共に下部枠体18の下端に配置されており、前輪及び後輪は下部枠体の延長線上に位置している。また、前輪7の上部に加えて後輪8の上部にも下部枠体伸縮器具14が取り付けられている。また、後輪8は、前後方向にのみ回転するもの(下部枠体の軸線を中心にして回転しないもの)である。
【0040】
ここで、背もたれ部の上部枠体が、車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が、着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているのであれば、耐久性に優れた布によって着脱可能にエックス線透過性材料で構成された布を覆わなくてもよく、また、布でなくてもよく、更に把持部調整器具、下部枠体伸縮器具、シートベルト、支持板及び足台支持棒を車椅子に取り付けなくてもよく、また、後輪にブレーキを取り付けなくてもよく、また、後輪の直径は6インチでなくてもよく例えば6〜12インチ(15.3〜30.5cm)の範囲で適宜変えてもよく、また後輪は前輪と同様に下部枠体の軸線を中心に360°回転するものでもよく、また、把持部は必ずしも後方へ突き出していなくてもよく例えば上部枠体の延長線上に位置していたり上部枠体の前方へ突き出ていたりしてもよく、更に、車輪は必ずしも下部枠体の延長線上に位置していなくてもよく、例えば車輪が座部の下方に位置するよう内側に配置されてもよい。
【0041】
また、背もたれ部の上部枠体が、車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が、着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているのであれば、座部の中央を持ち上げて折りたたむことができる折りたたみ式の車椅子であってもよく、また、下部枠体伸縮器具は、下部枠体表面のネジ山と下部枠体伸縮器具の内ネジとによって下部枠体を伸縮させているが、高さの異なる部材を交換可能にすることで下部枠体を伸縮させてもよい。
【0042】
また、第1の横部材及び第2の横部材がそれぞれ第1の支持部材及び第2の支持部材に着脱可能に取付けられるのであれば、必ずしも第1の穴部及び第2の穴部を形成しなくてもよく、例えば磁気によって第1の横部材及び第2の横部材を取付けてもよいし、または、第1の支持部材の上辺に複数の窪みを形成してもよい。また、対向する空間領域に配置されるのであれば、第1の横部材は一方の第1の支持部材から対向する他方の第1の支持部材まで連続していなくてもよい。
【0043】
また、車椅子での移動時に、車椅子に座した人をより安定して座らせることができることから、綿やカーボンなどのエックス線透過性材料で構成されたシートベルトとは別に、厚手生地の布などで構成されたシートベルトを車椅子に取り付けることが好ましい。
【0044】
また、背もたれ部の上部枠体が、車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が、着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているのであれば、左右の脚枠体18Bを結ぶようにレッグレストを取付けてもよい。
【0045】
図8(a)は、本発明を適用した車椅子の第3の例を利用して、伸展せず曲がったままの膝付近を前後方向でエックス線撮影する一実施態様の概略図である。
図8(b)は、本発明を適用した車椅子の第3の例を利用して、大腿部を前後方向でエックス線撮影する一実施態様の概略図である。図8において手前側の下部枠体等は省略している。
【0046】
図8(a)に示すように、膝付近を前後方向でエックス線撮影する場合、座部2の下方であって前後の下部枠体18間に配置された第1の支持部材23に形成された第1の穴部23Aには第1の棒材(図示せず。)が取付けられ、そして前側の下部枠体18と前側の下部枠体から前方へ分岐した下部分岐枠体18Aとの間に配置された第2の支持部材25に形成された第2の穴部25Aには第2の棒材(図示せず。)が取付けられ、カセッテ(受像部)21を保持したカセッテホルダー29は、その上端にあるフックを第1の棒材(図示せず。)にかけて、第1の棒材(図示せず。)と第2の棒材(図示せず。)の上に置かれる。そして、撮影者は、被撮影者の膝の裏付近にカセッテ(受像部)21が位置するように、第1の棒材(図示せず。)の位置を決め、カセッテ(受像部)21の前後の位置をネジで調節し、また第2の棒材(図示せず。)の位置を変えてカセッテ(受像部)21の高さを調節する。
【0047】
また、図8(b)に示すように、大腿部を前後方向でエックス線撮影する場合、座部2は綿やカーボンなどのエックス線透過性材料で構成されており、複数ある第1の穴部23Aのうちの少なくとも2つに第1の棒材(図示せず。)を取付けて、これら第1の棒材(図示せず。)上に、カセッテ(受像部)21を保持したカセッテホルダー29が置かれる。これによって座部2の真下にカセッテ(受像部)21が座部2と略平行に配置され、被撮影者は座部2に座したまま、撮影者はカセッテ(受像部)21に対してエックス線照射方向22が略垂直になるようエックス線管球(図示せず。)の位置と向きを調節する。なお、図8において、肘掛部や上部枠体を取外しているが、これらを取付けたままエックス線撮影を行なってもよいことは勿論である。
【0048】
ここで、被撮影者の上方に配置されたエックス線管球(図示せず。)から発せられるエックス線が被撮影者の体を通過し、カセッテ(受像部)24でエックス線画像が焼き付けられてエックス線画像が得られる。また、エックス線画像が得られるのであれば、カセッテ(受像部)はエックス線用フィルム入りカセッテであってもよく、イメージングプレート(IP)でもよく、カセッテ(受像部)を必要としない画像読み取り装置であってもよい。
【0049】
また、背もたれ部の上部枠体が、車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が、着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているのであれば、必ずしも、座部はエックス線透過性材料で構成されていなくてもよい。
【0050】
図9(a)は、下肢の側位方向のエックス線撮影を行なうためのカセッテ(受像部)取付けの一例を示す概略図である。図9(b)は、本発明を適用した車椅子の第3の例を利用して下肢の側位方向のエックス線撮影を行なう一実施態様の概略図である。
【0051】
下肢の側位方向のエックス線撮影を行なう場合、足台を回動させて接地面に対して略垂直にして、足を載せる面に対向する面は第2の支持部材と略同一平面内に位置するようにし、カセッテ(受像部)21を保持するU字状の保持部材30を第2の支持部材25と、足台9に取付けられた支持板27に、保持部材30の底面が互いに略同一平面内に位置するように即ち略同一の高さに位置するようにそれぞれ取付け、取付けられた2つの保持部材30にカセッテ(受像部)をはめ込み、カセッテ(受像部)を保持する。また、保持部材30は、保持部材に取付けられたフック(図示せず。)を第2の支持部材25に形成された鍵穴形状の穴部25A及び支持板27に形成された鍵穴形状の穴部27Aに挿入することで取付けられる。また、保持部材30は、下肢の撮影部位とカセッテ(受像部)の大きさに合わせて、第2の支持部材25及び支持板27にそれぞれ形成された複数の鍵穴形状の穴部から選択されたものに取付けられる。
【0052】
また、足台9の側面に沿って取付けられた足台支持棒28を180°移動させて足台を支持することで、カセッテ(受像部)を更に安定して保持できる。また、足台支持棒28には、ネジ山を利用して回転することによって高さを調節する高さ調節器具28Aが取付けられているので、足台9の支持板27に取付けられた保持部材と、第2の支持部材25に取付けられた保持部材との高さが異なってカセッテ(受像部)24が傾いていても、高さ調節器具28Aによって高さを調節し、傾きを是正できる。
【0053】
ここで、保持部材を第2の支持部材25や支持板27に取付けられれば、必ずしも第2の支持部材や支持板に鍵穴形状の穴部を形成して、保持部材のフック(図示せず。)をこの穴部に挿入することで保持部材を取付けなくてもよく、例えば磁気によって保持部材を取付けてもよい。
【0054】
カセッテ(受像部)が下肢の撮影部位に合わせて保持されると、撮影者は被撮影者の下肢(膝下部31と膝部32)をカセッテ(受像部)21に近づけ、下肢(膝下部31と膝部32)がカセッテ(受像部)の範囲内に入るように密着させる。そして図9(b)のようにカセッテ(受像部)に対してエックス線照射方向22が略垂直になるようエックス線管球(図示せず。)の位置と向きを調節して撮影する。ここで示す下肢とは、膝部と膝下部を含んだものであり、足先部などを撮影する時は、カセッテ(受像部)の範囲に入るよう足を足台に載せ、足台の位置を調節してエックス線撮影を行なう。足台の位置を調節してエックス線撮影を行なう方法は、下肢の前後(正面)方向の撮影の時も適用される。
【0055】
次に、リーダー撮影台とブッキー撮影台について説明する。
リーダー撮影台は、床面に対して略垂直に設置されており、主に立位や坐位でエックス線撮影する時に使用する撮影台であり、ブッキー撮影台は、床面に対して略平行に設置されていて、主に臥位でエックス線撮影する時に使用する撮影台である。共に、エックス線管球からのエックス線が撮影台の受像面に対して正確な方向で入射するよう設置されている。ブッキー撮影台の中には撮影台の受像面が水平面に対して傾斜できるものもある。従って、これらの撮影台等のエックス線撮影台を利用して撮影することで、歪みの無い再現性のある画像写真が得られる。また、リーダー撮影台やブッキー撮影台等に内蔵されたエックス線量自動露出制御装置を利用することができるので、過不足のない適正なエックス線量で撮影できる。
【0056】
図10は、本発明を適用した車椅子の第4の例を示す概略図である。図10に示される本発明を適用した車椅子は、肘掛部11と背もたれ部3の上部枠体4とが分離していると共に上部枠体4はその一端においてジョイント部37によって座部2に対して回動可能に配置されている点と、背もたれ部3の傾き角度を決める止めネジ38が下部枠体18に取付けられている点と、上部枠体4には補強のために上部分岐枠体4Aが着脱可能に取付けられて上部枠体4と略平行に延びており、上部枠体4及び上部分岐枠体4Aはそれぞれ、下部枠体18及び下部枠体18と略平行に配置された収容パイプ19に、着脱可能に取り付けられる点と、着脱可能に上部枠体に取付けられたU字形状の枕部枠体35と枕部枠体を横断して枕部枠体に着脱可能に取付けられていると共に綿やカーボンなどのエックス線透過性材料で構成されたヘッドレスト34を備えた枕部33を備えている点と、枕部枠体に取付けられたグリップ36を備えている点で、図7に示される本発明を適用した車椅子と異なる。また、枕部33は、把持部を取外して取付けられる。
【0057】
図11は、本発明を適用した車椅子の背もたれ部を後方に傾けてエックス線撮影を行なう一態様を示す概略図である。図11において、背もたれ部3は予め傾斜させておいた撮影台22Bの上に略平行に置かれ、カセッテ(受像部)は、撮影台支持装置22Aに取り付けられた撮影台22Bの内部に撮影台と略平行に設置されている。位置合わせの場合は、被撮影者を動かすのではなく、被撮影者の座った車椅子と受像部を動かすので、被撮影者は背もたれ部3に背を預けたままでよい。撮影者はカセッテ(受像部)21に対してエックス線照射方向22が略垂直になるようエックス線管球(図示せず。)の位置と向きを調節する。また、カセッテ(受像部)21に対してエックス線照射方向22が略垂直になるように撮影台の傾斜に連動して動くよう設置されたエックス線管球も利用してよい。なお、図11において、肘掛部を取付けているが、肘掛部を取外してエックス線撮影を行なってもよいことは勿論である。
【0058】
図12は、互いに分離した肘掛部と背もたれ部が下部枠体に取付けられた態様の一例を示す概略図である。把持部6は、把持部調整器具13を弛めて背もたれ部の上部枠体4から取外し、例えば2つの把持部をそれぞれ車椅子の左右方向に向けたり前方方向に向けたりして再度上部枠体に取り付けられ、また、背もたれ部の上部枠体4には弾力性のある上部枠体カバー4Bが取り付けられている。また、上部枠体4の一部は、下部枠体18内に挿入されており、固定ネジ39によって固定されている。また、上部分岐枠体4Aの一部並びに肘掛部11の枠部材11Aの一部がそれぞれ収容パイプ19に挿入されている。また、収容パイプ19に挿入された枠部材11Aの一部よりも下部枠体18に挿入された枠部材11Aの一部の方が長くなっている。また、肘掛部11の枠部材11A間には、これらを接続する補強用パイプ16が設けられている。また、上部枠体4と上部分岐枠体4Aとの間にアクリル板や木板等の比較的固い板をはめ込むことによって、胸部やその他の側方向の撮影の時に被撮影者の背をしっかり支えることができる。
【0059】
ここで、把持部が、着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているのであれば、把持部を背もたれ部の上部枠体から取り外さなくてもよく、例えば把持部を取り外さずに回動させてもよい。また、背もたれ部の上部枠体が、車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が、着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているのであれば、必ずしも背もたれ部の上部枠体に上部枠体カバーを取り付けなくてもよい。
【0060】
図13は、ジョイント部と止めネジの拡大概略図である。図12に示すように下部枠体18内に挿入されていた上部枠体4の一部とジョイント部37は、図10のように背もたれ部3を後方に傾斜させる場合、上方へ引き上げられて下部枠体18内から出され、ジョイント部37を軸に上部枠体4は後方に傾けられて、上部枠体4が止めネジ38に当接して角度が定まる。下部枠体18の一部表面上にはネジ山40が形成されており、止めネジ38の内側のネジ山(図示せず。)とかみ合って止めネジ38を回転させて上下させることで、角度を調節する。即ち止めネジ38を下げることによって、下部枠体18の軸線に対する上部枠体4の角度が大きくなり、逆に止めネジ38を上げることによって、下部枠体18の軸線に対する上部枠体4の角度が小さくなる。また、上部枠体4が所定の角度例えば30°、45°及び60°に傾くよう予め所定の角度ごとに異なる止めネジを下部枠体に取付けておけば、止めネジ38を上下させて角度を調節しなくてもよい。
【0061】
図14は、前輪に取付けられた下部枠体を伸縮させる様子の一例を示す概略図である。下部枠体18の一部表面上にはネジ山40が形成されており、下部枠体伸縮器具14の内側のネジ山(図示せず。)とかみ合って、下部枠体伸縮器具14と共に前輪7を回転させることで下部枠体18を伸縮させる。後輪に取付けられた下部枠体を伸縮させる場合も同様である。ここで、下部枠体を伸縮させることができれば、手動であっても電動であってもよく、また、必ずしもネジ山を形成しなくてもよく例えば下部枠体の先端に形成されたロックネジが、下部枠体伸縮器具の内壁に引っ掛かるようにして、下部枠体伸縮器具を約1/4左右に廻すことで、ロックのオンとオフを切り替えて下部枠体を伸縮できるようにしてもよい。
【0062】
図15(a)は、足台の一例を示す概略図である。また、図15(b)は、足台を前方へ移動させた状態を示す概略図である。脚枠体18Bの先端にはロックネジ41が形成されており、また、足台9の一辺は筒体となっており、この筒体内にロックネジ41を含む脚枠体18Bの一部が挿入されている。また、完全に足台9が脚枠体18Bから外れないよう、ロックネジ41が足台9の筒体の内壁に引っ掛かるよう筒体は構成されている。足台の一部の筒体を約1/4左右に廻すことで、ロックのオンとオフを切り替えることができ、これにより、足台9は脚枠体18Bに沿って摺動し、足台を前方へ移動させることができる。
【0063】
図16(a)は、背もたれ部の本体を、耐久性に優れた材料で構成されたカバーで覆うときの一態様を示す概略図である。また、図16(b)は、背もたれ部の本体が耐久性に優れた材料で構成されたカバーで覆われているときの一態様を示す概略図である。背もたれ部の本体5とカバー5Aは共にたわんでいる。ここで、背もたれ部の本体が、カバーによって着脱可能に覆われていれば、どのような形態のカバーでもよく、例えば帯状のものでもよい。
【0064】
このように、本発明を適用した車椅子は、背もたれ部の上部枠体が車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が背もたれ部の上部枠体に着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているので、本発明を適用した車椅子に座した被撮影者は、リーダー撮影台と被撮影者の身体を略平行にかつ密着させることができ、エックス線撮影専用車椅子やリーダー撮影台の前に配置された椅子といった他の椅子に座りかえることなく、胸部、頭部、頸部、肩、腰部、骨盤、上肢、下肢等のエックス線撮影を行なうことができる。
【0065】
また、従来のエックス線撮影用車椅子では、エックス線撮影台と略平行となるように、撮影者は、車椅子内の窮屈な空間内で、車椅子に座した被撮影者を動かして位置合わせを行なわなければならず、特に斜位方向や側位方向でのエックス線撮影を行うべく被撮影者が斜めや横を向くことは困難であるのに対して、本発明を適用した車椅子は、被撮影者が座した車椅子を動かして位置合わせをするので、被撮影者の負担が軽くなり、背もたれ部の上部枠体が車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部の本体が背もたれ部の上部枠体に着脱可能に取り付けられていると共にエックス線透過性材料で構成されており、そして把持部が着脱及び回動可能に上部枠体に連設されているというように、リーダー撮影台やブッキー撮影台等に密着させてエックス線撮影が行なえるよう構成されている上に、従来のエックス線撮影用車椅子に比べて軽量かつ小型で、取り扱いやすく、快適であり、更に、下部枠体が車輪の接地面に対して略垂直であり、背もたれ部と左右の肘掛部が車輪の接地面に対して略垂直にかつ着脱可能に下部枠体に連設されており、車輪が下部枠体の延長線上に取り付けられているので、車椅子の側面がリーダー撮影台に密着でき、背もたれ部と肘掛部が邪魔にならずに車椅子自体を斜めや横に向けたり移動したりするだけで容易に正確なエックス線撮影の位置合わせを行うことができて、被撮影者は車椅子に座したまま、前後方向のみならず側位方向や斜位方向のエックス線撮影を行なうことができ、リーダー撮影台やブッキー撮影台等でのエックス線撮影に特に適している。
【0066】
また、リーダー撮影台やブッキー撮影台等で撮影することによって、より正確な撮影条件が得られるようになった。また、カセッテ支持器が取り付けられたリーダー撮影台や透視台でのエックス線撮影や透視も可能であり、より広範囲の撮影や診断が可能となる。また、床面に水平に据付けられたブッキー撮影台や撮影台の角度が変えられる撮影台も使用できる。
【0067】
また、本発明の車椅子は、互いに対向するよう前記座部の下方に配置されていると共に、対向する空間領域に配置される第1の横部材が着脱可能に取付けられる第1の支持部材と、互いに対向するよう前側の下部枠体の前方に配置されていると共に、対向する空間領域に配置される第2の横部材が着脱可能に取付けられる第2の支持部材とを備えているので、車椅子に座った被撮影者の膝裏付近に、エックス線撮影に用いられるカセッテ(受像部)を支持でき、エックス線撮影専用車椅子やリーダー撮影台の前に配置された椅子といった他の椅子に座りかえることなく、下肢のエックス線撮影を行なうことができる。特に、第2の支持部材に着脱可能に取付けられる第2の横部材によってカセッテ(受像部)の高さを調節できるので、本来、膝はまっすぐ伸展させてカセッテ(受像部)に密着させて撮影すべきであり、伸展せず曲がったままの膝を撮影する場合は膝裏をなるべくカセッテ(受像部)に近づけるべく、補助用具を用いなければならないが、本発明の車椅子では補助用具を用いなくても膝裏をカセッテ(受像部)に近づけることができ、良好な膝の前後(正面)方向のエックス線撮影ができる。
【0068】
また、本発明を適用した車椅子は、第1の支持部材に形成された隣り合う第1の穴部の形状が互いに異なるので、第1の棒材の前後の位置が判りやすく、更に対向する第1の穴部の形状が互いに同じであるので、一方の第1の穴部に第1の棒材を通した後、対向する他方の第1の穴部を容易に見つけやすくなる。
【0069】
また、前後左右の下部枠体のそれぞれが伸縮可能に構成されているので、車椅子の車輪がリーダー撮影台等に乗り上げて座部が接地面に対して傾いても、乗り上げた車輪が付いた下部枠体の短くしたり、乗り上げていない車輪が付いた下部枠体を伸ばしたりして座部を接地面に対して略平行にすることができる。また、例えば車椅子から降りる場合には、前側の下部枠体を縮めるか後側の下部枠体を伸ばすことによって、座部の前端部が座部の後端部よりも下方となるよう傾斜させて降り易くすることができ、また、車椅子に座しているときには、前側の下部枠体を伸ばすか後側の下部枠体を縮めることによって、座部の前端部が座部の後端部よりも上方となるよう傾斜させて臀部が前方へずれにくくすることができる。また、座部の前後を上方や下方に傾斜させる要領で、接地面から座部までの高さを調整することもでき、よって、広い範囲で鮮鋭なX線写真を得ることができる。
【0070】
また、肘掛部と背もたれ部の上部枠体とが分離していると共に上部枠体はその一端においてジョイント部によって座部に対して回動可能に配置され、そして座部に対して着脱可能に配置されているので、後方に背もたれ部を傾けることができるので、車椅子に座した者にとって、移動の時はリラックスした姿勢をとることができる。また、坐位の姿勢の維持が困難な者には、移動の時のみならず、エックス線撮影時にも半坐位や臥位で、車椅子に乗ったまま既存の撮影台を利用して、エックス線撮影を行なうことができる。また、下部枠体に取付けられた止めネジに上部枠体を当接させて、止めネジを上下させることで上部枠体の傾き角度を調節できる。
【0071】
また、足台を回動させて接地面に対して略垂直にして、足を載せる面に対向する面を第2の支持部材と略同一平面内に位置させ、足台の足を載せる面に対向する面に、複数の鍵穴形状の穴部が形成された支持板が取付けられているので、穴部に、カセッテ(受像部)を保持する保持部材を取付けることができ、同じく鍵穴形状の穴部が形成された第2の支持部材の穴部に取付けられた保持部材も利用して、車椅子の側面に沿って下肢の側方にカセッテ(受像部)を配置することができるので、側位方向の下肢のエックス線撮影を行なえる。
【0072】
また、足台が移動可能に脚枠体に取付けられているので、長身の被撮影者が座っても、足台を移動させることによって足を伸ばしても足台に足を載せることができるので、その分、膝位置が低くなり下肢のエックス線撮影を行ないやすくなる。また、リクライニングした時の足の位置に合わせて長さを調節することができる。
【0073】
また、座部がエックス線透過性材料で構成されているので、第1の支持部材によってカセッテ(受像部)を座部の真下に配置して大腿部をエックス線で撮影できる。
【0074】
また、上部枠体と上部分岐枠体との間に、上からアクリル板や木板等比較的固い板をはめ込むことができ、被撮影者の背をしっかり支えることができる。
【0075】
また、背もたれ部と左右の肘掛部が取り外せるので、車椅子利用者のベッドから車椅子への移動並びに車椅子からベッド若しくはブッキー撮影台等への移動が楽になる。
【0076】
更に、背もたれ部の本体及びこれを覆うカバーが、着脱可能なたわみのある布なので、汚れても新しいものと交換することができると共に、車椅子に座した者の背の丸みに合った形状となるので、快適な姿勢を保つことができる。また、たわみのある布なので、着脱を容易に行なうことができる。
【0077】
また、背もたれ部の上部枠体に弾力性のある上部枠体カバーが取り付けられているので、本発明を適用した車椅子をリーダー撮影台に密着させるとき、被撮影者への衝撃を低減させると共に、リーダー撮影台を上部枠体との接触による衝撃から保護することができる。
【0078】
また、エックス線透過性材料で構成されたシートベルトを取り付けているので、エックス線撮影時に撮影に適した被撮影者の姿勢を保ち易くなり、更に厚手生地の布などで構成された別のシートベルトも取り付けられるので、車椅子での移動時に、車椅子に座した人をより安定して座らせることができる。
【0079】
また、前輪及び後輪がそれぞれ車輪の接地面に対して略垂直な下部枠体の下端に配置されているので、車椅子側面の出っ張りがなく、車椅子を受像部に密着させることができ、リーダー撮影台での撮影の場合に、受像部が被撮影者の側面と車椅子の側面を自在に上下にスライドできて広い範囲で鮮明なエックス線画像を得ることができる。また、リーダー撮影台やブッキー撮影台を使用できるので、優れた撮影条件下で撮影できる。
【0080】
また、前輪及び後輪が、下部枠体の軸線を中心に360°回転するので、エックス線撮影の位置合わせ時に車椅子の細かい移動が可能となる。

Claims (14)

  1. 座部と、該座部に略垂直に取り付けられた背もたれ支柱及び該背もたれ支柱を横断するよう前記背もたれ支柱に着脱可能に取り付けられた本体を備えた背もたれ部と、前記背もたれ支柱に連設された把持部と、車輪と、該車輪の接地面に対して略垂直に前記車輪に接続された前方下部支柱と、前記車輪の接地面に対して略垂直に前記車輪に接続された後方下部支柱とを有する車椅子であって、
    前記背もたれ支柱は、前記車輪の接地面に対して略垂直であり、
    前記本体は、エックス線透過性材料で構成されており、
    前記背もたれ支柱は、前記後方下部支柱に一直線に連設されており、
    前記把持部は、着脱及び回動可能に前記背もたれ支柱に連設されている
    車椅子。
  2. 前記座部は、前記車輪の接地面に対して略平行である
    請求項1に記載の車椅子。
  3. 前記座部に略垂直に取り付けられた肘掛支柱を備えた、左右の肘掛部を有し、
    前記背もたれ支柱は、前記車輪の接地面に対して略垂直にかつ着脱可能に前記後方下部支柱に連設されており、
    前記肘掛支柱は、前記車輪の接地面に対して略垂直にかつ着脱可能に前記前方下部支柱に連設されており、
    前記車輪は、前記前方下部支柱及び前記後方下部支柱の延長線上に取り付けられている
    請求項1に記載の車椅子。
  4. 前記背もたれ支柱に背もたれ分岐支柱が取り付けられていると共に前記背もたれ支柱と前記背もたれ分岐支柱の間に空間が形成された
    請求項1に記載の車椅子。
  5. 前記把持部は湾曲しており、
    前記把持部を回動させることができると共に前記把持部を取り外すことができる把持部調整器具が、前記把持部の湾曲した方向と略同じ方向に向けて前記把持部に取り付けられた
    請求項1に記載の車椅子。
  6. 前記本体は、カバーによって着脱可能に覆われており、
    前記本体と前記カバーは、たわみを有する
    請求項1に記載の車椅子。
  7. 前記座部に略垂直に取り付けられた肘掛支柱を備えた、左右の肘掛部と、
    前記前方下部支柱から前方へ伸びた脚部材と、
    該脚部材に取付けられた足台とを有し、
    互いに対向するよう前記座部の下方に配置されていると共に、対向する空間領域に配置される第1の横部材が着脱可能に取付けられる第1の支持部材と、
    互いに対向するよう前記前方下部支柱の前方に配置されていると共に、対向する空間領域に配置される第2の横部材が着脱可能に取付けられる第2の支持部材とを備えた
    請求項1に記載の車椅子。
  8. 前記本体は、カバーによって着脱可能に覆われており、
    前記背もたれ支柱は、前記車輪の接地面に対して略垂直にかつ着脱可能に前記後方下部支柱に連設されており、
    前記肘掛支柱は、前記車輪の接地面に対して略垂直にかつ着脱可能に前記前方下部支柱に連設されており、
    前記車輪は、前記前方下部支柱及び前記後方下部支柱の延長線上に取り付けられている
    請求項7に記載の車椅子。
  9. 前記前方下部支柱及び前記後方下部支柱のそれぞれが伸縮可能に構成されている
    請求項7に記載の車椅子。
  10. 前記左右の肘掛部と前記背もたれ支柱とが分離していると共に、前記背もたれ支柱はその一端において前記座部に対して着脱及び回動可能に配置されている
    請求項7に記載の車椅子。
  11. 前記足台が回動可能に前記脚部材に取付けられていると共に、前記足台が足を載せる面と該足を載せる面に対向する面とを有し、
    該足を載せる面に対向する面はカセッテ(受像部)を保持する保持部材が着脱可能に取付けられるよう構成されており、
    前記足台を回動させて接地面に対して略垂直にした場合、前記足を載せる面に対向する面は、前記第2の支持部材と略同一平面内に位置する
    請求項7に記載の車椅子。
  12. 前記足台が前記脚部材に移動可能に取付けられている
    請求項7に記載の車椅子。
  13. 前記座部は、エックス線透過性材料で構成されている
    請求項7に記載の車椅子。
  14. 前記第1の支持部材に複数の穴部が形成されており、隣り合う同穴部の形状が互いに異なると共に対向する同穴部の形状が互いに同じである
    請求項7に記載の車椅子。
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