JP4049874B2 - ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブセット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、非力なプレーヤー向けにロングアイアンの代替として使用されるゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
パワーが小さく又ヘッドスピードが40m/s以下と遅い、所謂アベレージゴルファーにとっては、飛距離180〜200ヤード用とされるロングアイアン(通常、#2〜#4)の使用は、容易でなく、満足な飛距離が得られず又ショットミスの確率が高いのが一般的である。このため、最近では、ロングアイアンのヘッドの形状・諸元を種々変更したものが提案されている。例えば、ソール部の幅を若干増大したり、所謂キャビティバックとしてアイアンヘッドのフェースの背後に凹部を設けこれにより削減されたヘッド重量をヘッドの周辺に配分してフェース面積の増大(従って、スイートエリアの増大)やヘッド重心の低下等が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記のように提案された改良品においても、依然としてロングアイアンのショットの難しさは解決されていないのが現実である。特に、打球が高く上らず飛距離が伸びない点で大きな不満があると共に、フェアウェーでの打撃に際し、ダフリや打球の方向が安定しないトラブルが問題とされている。
【0004】
このような事情に鑑みて、本発明の目的とするところは、非力なアベレージゴルファー向けに、ロングアイアンの代替として、打ち易く又飛距離の増加するゴルフクラブヘッド又はゴルフクラブセットを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、この発明のヘッドは、フェースから背面までの幅であるヘッド幅をトウの端からヒールの端までの長さであるヘッド長さで除した比率が30%以上70%以下のゴルフクラブヘッドであって、前記ヘッドが、打撃面となるフェースが前面に形成された板状ブロックが長手方向の一側面を下にして屹立された前方部分と、該前方部分の背面下方に前記前方部分に対し明確な段差をとって連成されるトウ及びヒール側で厚肉の皿状ブロックから成る後方部分とを有し、前記前方部分のトウ側及びヒール側にヘッド材料より比重の大きいウェートが埋設され、前記後方部分の幅が、ヘッド幅の60%以上であるものである。また、このようなヘッドを備えた2〜4本のゴルフクラブのセットである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の好適な実施例を図面を参照にして説明する。
【0007】
図1に示す平面図において、ヘッド1のフェース2から背面までの幅、すなわちヘッド幅Dを47.9mmとし、トウ3の端からヒール4の端までの長さ、すなわちヘッド長さLを図2の正面図に示すように105.1mmとし、D/Lの比率を45%とした。ヘッド長さLは、従来のウッドクラブのヘッドとアイアンクラブのヘッドの中間の長さとした。ヘッド1の前方には、前方部分5として長さ105.1mm×底面の幅17.9mmの板状ブロックが屹立されている。板状ブロックの前面は打撃面となるフェース2がロフト角18度で形成されている。板状ブロックの背後には平面視して円弧状の皿状ブロック(後方部分6)が形成されている。この後方部分6は、フェース2に沿ってトウ3側及びヒール4側に厚くされて、特にヘッド1のトウ3の端、ヒール4の端に近い外縁部分7では、図2の正面図の破線で明らかなように、最も厚くされてこれらの位置の慣性モーメントが増加されている。ヘッド1の後方部分6となる前記皿状ブロックの幅(30mm)は、ヘッド幅D(47.9mm)の約63%とされてヘッド1のソール面11(図3参照)の面積を大きくしている。ヘッド幅Dのほぼ60%以上に設定することによって、広いソール面11がヘッド1に形成されてクラブスイング時ソール面11の滑動し易さを確実にすると共に、ヘッド1の低重心化を容易にする。
【0008】
また、前方部分5(板状ブロック)と後方部分6(皿状ブロック)の境界部分は、前方部分5の背面が後方部分6に対してほぼ垂直に立上げられていて、前方部分5の頂面すなわちクラウン部8と後方部分6の上面とで明確な段差が形成されている。なお、図示しないシャフトが装着されるホーゼル9が前方部分5のヒール4の背後に設けてある。
【0009】
前方部分5及び後方部分6を形成する材料としては、比重2.8のジュラルミンを用いた。また、前方部分5のトウ3側及びヒール4側には、比重19のタングステン合金製の小さなコイン状のウェート10を2つ埋設してある。ウェート10の埋設によりトウ3側及びヒール4側の慣性モーメントがさらに一層高められている。なお、前方部分5及び後方部分6は、ジュラルミンの他にチタン合金や繊維強化樹脂などの比較的比重の小さい材料から形成することもできる。
【0010】
ヘッド1のリーディングエッジ12からの高さとなる前記前方部分5の高さは、ボール径、フェース2のロフト角、フェアウェイの芝生上でのボールの浮きの高さ、フェース2の面での打点のバラツキ等が考慮され、しかも低重心化を損わないように設定される。本実施例では、上記諸点への配慮に基づき、クラウン部8のトウ3側端で34mm、ヒール4側端32mmに設定されている。前記皿状ブロック(後方部分6)のリーディングエッジ12からの高さは、最大で、前記前方部分5の高さのほぼ1/2に設定される。
【0011】
表1は、この発明に係るゴルフクラブセットの諸元を示すものである。本例のセットは、番手の小さい順にクラブ長さ41インチ、39インチ、37インチの3本のクラブで構成されている。また夫々のロフト角度は、番手の小さい方から23度、28度、34度とされ、従来のロングアイアン(#3〜5)に比較して、クラブ長さが1〜2インチ長く、ロフト角も2〜7度程度大きくなっている。また隣合う番手間のクラブ長さの差も2インチと大きく設定されている。なお、各クラブのヘッド1は前述の実施例のヘッド1とされている。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、フェースから背面までの幅であるヘッド幅をトウの端からヒールの端までの長さであるヘッド長さで除した比率が30%以上70%以下のゴルフクラブヘッドであって、前記ヘッドが、打撃面となるフェースが前面に形成された板状ブロックが長手方向の一側面を下にして屹立された前方部分と、該前方部分の背面下方に前記前方部分に対し明確な段差をとって連成されるトウ及びヒール側で厚肉の皿状ブロックから成る後方部分とを有し、前記前方部分のトウ側及びヒール側にヘッド材料より比重の大きいウェートが埋設され、前記後方部分の幅が、ヘッド幅の60%以上であるので、ヘッドの重心は前記皿状ブロックの重量によって下方に変位されて極めて低い位置となる。その結果、打球時にフェースでボールを上方に押上げる力が大きくなり、ボールが高く飛び滞空時間が長くなって、飛距離の増大がもたらされる。また、(ヘッド幅/ヘッド長)の比率を30〜70%として前記皿状ブロックの大きな底面によりソール幅が形成される結果、フェアウェイ等地上のボールを打つ際に、ヘッドが地面上で滑動し易く、所謂払い打ちが可能となって、ロングアイアンに起り易いダフリやトップ等のトラブルが激減される。
【0014】
また、皿状ブロックのトウ側ヒール側の肉厚が厚くされているので、ヘッドのトウ側及びヒール側の慣性モーメントが大きくなり、フェースの芯(スイートエリア)から多少外れて打撃された場合においても、ターゲット方向からの打球方向のブレが少なく方向性に優れたショットが可能となる。
【0015】
さらに、前方部分としての前記板状ブロックのトウ側及びヒール側にヘッド材料より比重の大きいウェートを配置する時は、ヒール及びトウ側の慣性モーメントがさらに増加して、打球の方向性が一段と向上する。
【0016】
また、後方部分としての前記皿状ブロックの幅をヘッド幅の60%以上に設定することによって、広いソール面がヘッドに形成されてクラブスイング時ソール面の滑動のし易さを確実にすると共に、ヘッドの低重心化を容易にする。
【0017】
飛距離200〜180ヤードを飛ばす場合、一般プレーヤーでは、ロングアイアンの2〜4番が用いられており、これらのロフト角は、通常18度から25度の間とされている。また、各番手間でのクラブ長さの差は、0.5インチとされている。従来のロングアイアンは、このような設定の為、打球が上らず飛距離が低下する上に、クラブ間での飛距離の差が取れない問題があるのに対して、この発明に係るゴルフクラブセットでは、ロフト角の設定範囲が、35度迄の大きな角度が設定できるように拡大され、しかも隣接番手間のクラブ長さの差が1〜3インチに拡大されているので、打球が上り易くなって飛距離が増大すると共に、番手間での飛距離の差が大きくなってプレー中の飛距離の組立てに幅ができてグリーンを攻め易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す平面図。
【図2】正面図。
【図3】図1のS−S線断面図。
【符号の説明】
1 ヘッド
2 フェース
3 トウ
4 ヒール
5 前方部分
6 後方部分
7 外縁部分
8 クラウン部
9 ホーゼル
10 ウェート
11 ソール面
12 リーディングエッジ
Claims (3)
- フェースから背面までの幅であるヘッド幅をトウの端からヒールの端までの長さであるヘッド長さで除した比率が30%以上70%以下のゴルフクラブヘッドであって、
前記ヘッドが、打撃面となるフェースが前面に形成された板状ブロックが長手方向の一側面を下にして屹立された前方部分と、該前方部分の背面下方に前記前方部分に対し明確な段差をとって連成されるトウ及びヒール側で厚肉の皿状ブロックから成る後方部分とを有し、
前記前方部分のトウ側及びヒール側にヘッド材料より比重の大きいウェートが埋設され、
前記後方部分の幅が、ヘッド幅の60%以上であることを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 前記前方部分及び後方部分を形成する材料として、ジュラルミン、チタン合金、繊維強化樹脂のいずれかを用い、前記ウェートとしてタングステン合金製のコイン状のものを用いたことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
- ロフト角35度以下、隣合う番手間のクラブ長さの差が1〜3インチとされる2乃至4本で構成されるゴルフクラブセットであって、夫々のクラブが請求項1又は2のいずれかに記載のヘッドを有することを特徴とするゴルフクラブセット。
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Publications (2)
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- 1998-02-05 JP JP03955198A patent/JP4049874B2/ja not_active Expired - Fee Related
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