JP4047233B2 - タイヤ着脱作業台車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車のタイヤを取り外し及び取り付けの用に供するタイヤ着脱作業台車に関するものである。尚、ここでいうタイヤは、ホイールに取り付けられた状態のタイヤとする。
【0002】
【従来の技術】
自動車の修理や検査のためにタイヤを取り外し、取り付ける作業を行うとき、乗用自動車のように比較的小型の自動車のタイヤであれば、その寸法や重量は小さく、人手によって取り扱うことに大きな労力は要しない。しかし、貨物自動車のタイヤは寸法及び重量は大きく、特に2連、多連タイヤになると、人手により取り扱うことは容易でない。
【0003】
タイヤの取り外し、取り付けの作業を容易にするための作業台車として、タイヤ交換補助装置などが知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。これらのタイヤ交換補助装置は、キャスタを設けた支持台にリフト機構によって昇降駆動されるタイヤ受載部が形成され、支持台を移動させてジャッキアップされた車両のタイヤ下にタイヤ受載部を挿入してタイヤの取り外しに供し、受載した取り外しタイヤを所定場所に移す。また、タイヤを装着するときは支持台のタイヤ受載部にタイヤを受載してジャッキアップされた車体のタイヤ装着位置に移動し、支持台の移動を伴いタイヤを装着する。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−115422号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2000−309201号公報
【0006】
【特許文献3】
特開2002−274338号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来装置にタイヤを載せて車体のタイヤ装着位置に移動し装着するのに、装置上に載せたタイヤの中心が装着対象となるハブの中心に一致させる必要がある。この位置合わせはタイヤのホイール穴をハブ側のボルトに嵌め合わせるためのもので、ボルトのねじ山を傷めないように嵌め合わせが終了するまで位置合わせ状態を保たなければならない。しかし、これを支持台の移動を伴って行うのは容易でなく、結局は重いタイヤを作業者が持ち上げることで支持台が追随しにくい影響を軽減するか縁切りし、微妙な位置合わせ状態を人力で確保する面倒な作業となる。このため、支持台の作業支援度は低く作業はまだ力仕事から開放され切らず手間も時間もかかる。
【0008】
本発明は上記従来技術に係る問題点に鑑みて創案されたもので、タイヤの重量を支えた状態でタイヤを位置合わせしながら着脱できるタイヤ着脱作業台車を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るタイヤ着脱作業台車は、走行車輪が設けられた台車本体上に、ジャッキと、タイヤを受載するタイヤ受を持ちジャッキの昇降に応動して昇降する昇降部とを備えたタイヤ着脱作業台車において、昇降部はジャッキの昇降軸方向と交差する方向の遊びをもって昇降できるように設けたことを特徴とする。
【0010】
上記構成のタイヤ着脱作業台車では、昇降部は台車本体上で、ジャッキの昇降軸方向と交差する方向の遊びをもってジャッキの昇降に応動して昇降する。これにより昇降部は、タイヤを車体から取り外すときも、タイヤを車体に装着するときも、タイヤを着脱位置にてその重みを受けた受載状態のまま前記遊び分だけ台車本体上でタイヤと一体に手で押し動かす程度の軽い手作業にて、タイヤ着脱のための車体側との微妙な位置決めができ、後は、その台車本体上での位置決め状態を保ちながら、台車本体の、タイヤの軸線方向の取り外し側または装着側への直線移動を伴いスムーズに着脱することができる。従って、タイヤの重みを支えるような力仕事を十分に軽減され、タイヤを手間なく容易に短時間で着脱することができ、トラックのタイヤのような大きく重いタイヤを着脱するのに特に有効である。
【0011】
昇降部が、前記遊びを持って昇降するよう台車本体に支持、案内され、一部がジャッキの昇降部上に対向してその昇降に応動する、さらなる構成では、
昇降部が台車本体に前記遊びを持って昇降できるように支持、案内されることにより、ジャッキとはその昇降部上に一部が対向しているだけで、前記遊びを制限されることなく、従って、前記遊びを利用した位置決め機能を損なわれるようなことなく、自重にてその昇降部の昇降に応動することができ、互いを連結し合わない分だけ構造も簡略化する。
【0012】
また、台車本体に操舵用のハンドルが着脱できるように設けられている、さらなる構成では、
台車本体に操舵用のハンドルを立設することにより、作業者が自然な姿勢で直線方向に押し動かしたり、引き動かしたりするのは勿論、方向を変えるように操舵するのも容易となり、タイヤを受載したまま各所へ移動するのに好適であるし、タイヤの着脱にも使いやすいものとなる。しかも、使用しない状態ではハンドルを外しておくと双方がかさ張らなくなり、邪魔になりにくい。
【0013】
また、タイヤ受上に受載されたタイヤに受載状態に保持するタイヤ保持具を有している、さらなる構成では、
タイヤ受上に受載したタイヤをタイヤ保持具によって受載状態に保持し安定させられるので、台車の移動による振動や急な加減速やまわりからの引っ掛かりなどによっても、タイヤがタイヤ受から脱落するようなことを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、本実施の形態は本発明を具体化した一例であって本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0015】
図1において、実施形態に係るタイヤ着脱作業台車1は、基台11から左右一対の脚12,12を前方へ延出し、これら脚12に対応する左右の下部に車輪13a,13bを前後方向に配列して台車本体2が形成されている。台車本体2には、その基台11上の左右方向中央部に設けたジャッキ3と、前記一対の脚12、12の間に位置するように前方に向けフォーク状に延出させた左右一対のタイヤ受4を持ち、前記基台11上で前後左右の遊びを持って昇降できるように支持、案内されて、前記ジャッキ3の昇降に応動して昇降する昇降部5とを有している。タイヤ受4は、取り扱い対象とする最大幅のタイヤに対応できる長さ、つまり脱落させずに受載できる長さに形成され、ここでは2連タイヤを受載できるようにしている。脚12は、昇降部5のタイヤ受4にタイヤを受載した状態で着脱作業台車1が横転しないだけの設置長さを確保できるようにされる。しかし、タイヤ受4はフォーク状に限られることはない。タイヤをその転がり方向に安定に受載できればよく、例えばタイヤを安定させる凹部を持ったものでもよい。
【0016】
前記ジャッキ3は着脱可能に構成された操作レバー24をレバー装着部3b(図2、図4参照)に装着して上下に往復揺動させることにより昇圧を図って上昇動作させることができる。圧抜き操作部31を操作すると圧力が解放されてジャッキ3は昇降部5を含めた自重または受載したタイヤの負荷が加わって下降動作する。ジャッキ3の昇降動作部3aの頂部には凹部が形成され、この凹部内に焼入れなどした硬質の支持ボール10が嵌め込まれ、昇降部5の一部と下方から対向し自身の昇降に応動させるようにしている。つまり、昇降部5と当接し合うだけで上昇動作によって昇降部5を持ち上げて上昇させ、下降動作するときは昇降部5が自重にて追随し下降するようにしている。
【0017】
昇降部5はジャッキ3の昇降動作部3aの上、特に支持ボール10に載っているだけであるので、前記した前後左右の遊びを拘束されることはないし、支持ボール10による受け止め点を支点として前記遊びを生かしどの方向にも揺動することができる。このようにジャッキ3によって昇降部5の前記遊びを許容しながら昇降させるための具体的な機構は、特に問うものでないが、本例のように非連結構造とするのが低コストとなって好適である。
【0018】
昇降部5は図2〜図4に示すように、前記タイヤ受4を持った昇降基部17と、この昇降基部17の左右方向中央部から一体に立ち上がった垂直部16と、この垂直部16の上端に後方に向け一体に張り出した受動部15を備え、受動部15が垂直部16の立ち上がりによってジャッキ3の下降位置にある昇降動作部3aと干渉しない高さに位置することができる。これにより、昇降部5はその受動部15が昇降動作部3a上の支持ボール10に上方から対向しその昇降に昇降部5が応動して昇降するようにしている。タイヤ受4は図1に示すように脚12、12の間隔内に納まる位置関係を持ち、脚12の上面と面一かあるいはそれよりも低い位置まで下降できるようにしている。これにより、タイヤを転がしてタイヤ受4上に載せたり、下ろしたりすることが容易に行える。
【0019】
なお、昇降基部17と前記垂直部16との間には補強部18を斜めに固定して相互間を補強し、補強部18と受動部15との間は側壁部19により接合して受動部15を補強している。
【0020】
昇降基部17にはその垂直部16の両側で、前記補強部18に一端が固定されて後方へ延びる一対のガイドバー20が設けられ、これらガイドバー20には前後に並ぶ一対のガイドローラ21a,21bがそれぞれ取り付けられている。これらガイドバー20上の各一対のガイドポスト7に前後の遊びを持って嵌め合わせてある。これにより、昇降部5の全体は自重により前かがみになりながら一対のガイドローラ21a、21bがガイドポスト7の前後ガイド面に圧接して安定し、ガイドローラ21a、21bの回転を伴い軽快に昇降できるように支持、案内される。また、左右のガイドローラ21aはそれぞれの内端部にフランジ部21a1を有し、これらフランジ部21a1がそれに対応するガイドポスト7の内側面に遊びを持って対向している。これによって、昇降部5全体がガイドポスト7に対して左右の遊びを持って支持、案内されるようにしている。
【0021】
なお、基台11上にはさらに、昇降基部17の後部左右のコーナ部に対応するガイド面を持ったガイドポスト6も立設され、昇降部5の前記前後左右の遊びを持った昇降時の左右前後のふらつきやねじれを所定の範囲に抑えるようにしている。また、ジャッキ3の支持ボール10による受動部15に対する支持点は、ガイドローラ21a、21bとガイドポスト7とによる支持案内位置に対し前方寄りに位置している。具体的には前側に位置する左右のガイドローラ21aの中心軸線上にほぼ位置し、前かがみになる傾向にある昇降部5を若干起こしながら押し上げる関係が得られるようにしている。これにより、昇降部5を拗れなくスムーズに上昇させられるようになる。もっとも、このような重量バランスはどのように採ってもよい。
【0022】
また、前記基台11上には、一対のハンドル受22と、レバー受23とが取り付けられ、ハンドル受22にはパイプをコの字状に折り曲げ形成した操舵用のハンドル8が挿脱可能に装着され、レバー受23にはジャッキ3の操作用のレバー24を不使用時に収納することができる。前記ハンドル8の水平部分には、摺動移動及び回動可能にタイヤ保持具としてのフック部材9が装着されている。
【0023】
上記構成になるタイヤ着脱作業台車1は、車体からタイヤを取り外す際には、ハンドル8を押して台車本体2を走行移動させ、ジャッキアップされた車体の所定タイヤの下にタイヤ受が位置するように配置する。ここで、台車本体2を走行させる走行車輪13a,13bのうち、基台11の下部に配設された走行車輪13aは、基台11への取り付け回転中心から車輪回転中心が偏心した操舵輪に形成されているので、他の車輪13bの直進性を上回ったハンドル8による操舵により車輪13aの方向転換を伴いタイヤ着脱作業台車1を所望方向に導くことができる。逆に4つの車輪13bの直進性は方向転換の操舵力が働かない限りある程度優先的に働き、タイヤ着脱作業台車1を前後に直進させやすいものとなっている。
【0024】
タイヤ受4を所定のタイヤ下に移動させた後、ジャッキ3に操作レバー24を装着した状態でジャッキアップ操作を行うことにより、図3、図4に示すように、ジャッキ3の昇降動作部3aが実線で示す位置から仮想線で示すように上昇してその支持ボール10で昇降部5の受動部15を押し上げる。これにより、昇降部5はガイドバー20、ガイドローラ21a、21bを介しガイドポスト7に沿って上昇する。このようなジャッキアップ操作でタイヤ受4が図5に実線で示すようにタイヤTに接するとそれを受け止められる状態となる。この状態でジャッキアップ操作を停止して、タイヤTを昇降部5のタイヤ受4に受載しながらハブHのボルトBから図5に仮想線で示すように取り外す。
【0025】
この取り外しの作業につき詳述すると、例えば、取り外し初期にはタイヤTを密着状態にあるハブHに対して軸心を若干振り動かす操作を伴ってハブHから離し、それ以降はボルトBのねじ山を傷めないように、タイヤTをボルトBとの位置合わせ状態を保つように姿勢や位置を調整しながらボルトBからの取り外しを完了する。というように、タイヤTを微妙に動かしながらの作業になるが、タイヤTは前記のように前後左右に遊びを持って台車本体2およびジャッキ3に支持されているので、タイヤTはタイヤ受4にその自重を支持されながら、タイヤ受4を伴い前記遊びの範囲で左右前後に移動ないしは揺動できるので、タイヤTを持った両手でタイヤTを直接前後左右に操作して前記振り動かしを始め、姿勢や位置の調節が軽快に行える。しかも、このとき車輪13bによる台車本体2の直進方向をタイヤTのボルトBからの図5に矢印で示す取り外し方向に一致させておくことにより、タイヤTを前記のように操作しながら手前に引き動かすと台車本体2がタイヤTをタイヤ受4で支持したままその動きに追随するので、1人の作業者でもタイヤTをボルトBから難なく取り外して図5に仮想線で示すように受載することができ、タイヤ着脱作業台車1はタイヤTを受載したまま自由に走行移動できる状態となる。
【0026】
タイヤ受4上に受載したタイヤTに対しては、ハンドル8に取り付けられたフック部材9を、図5に仮想線の状態と実線の状態との間の矢印で示す前方側への回動操作によってタイヤTの上部に引っ掛けると、タイヤ受4上のタイヤTがタイヤ受4上での倒れを防止されて安定に保持されるので、タイヤ着脱作業台車1を走行移動させるのにタイヤ4が脱落するようなことを防止し、スピーディに移動できるようにするので作業性が向上する。また、車体側の検査などの作業が終えるまで取り外したタイヤTをタイヤ着脱作業台車1に受載したまま待機させておくのに、タイヤTに当ったり、引っ掛かったりしても容易に脱落しないので、安全性の高いものとなる。しかも、このような待機状態の取り扱いは取り外したタイヤTをタイヤ着脱作業台車1から下ろして待機させておいた後、再装着時にタイヤTをタイヤ着脱作業台車1に再度受載するといった作業を省略することができる。待機中のタイヤTは危険防止上からは最低位置まで下降させておくのが好適である。しかし、前記フック部材9による安全確保などによってそのような作業をも省略しても安全性は損なわれない。
【0027】
上記フック部材9は、ハンドル8の水平部分に対して摺動可能に嵌挿された摺動パイプ9aに直交するように保持パイプ9bが固定され、保持パイプ9bにフック部材9の直線部分を嵌挿して構成され、保持パイプ9bに対してフック部材9は摺動可能に嵌挿されている。これにより、図1に示すように、フック部材9を使用しない状態では、フック部材9は自重で下降し、端部に固定されたワッシャ9cで係止されるようにしている。使用しない状態でのフック部材9はハンドル8に嵌挿された摺動パイプ9aによって垂下状態で自由に回動する状態になっているので、ハンドル8を操作する障害とはならず、摺動パイプ9aをハンドル8の水平部分上の任意方向に摺動させることにより、より障害にならない位置に移動させることができる。
【0028】
また、フック部材9により図5に示すようにタイヤTを保持するときには、タイヤTのサイズに応じてフック部材9の保持パイプ9bに保持位置は自在に調整できるので、フック部材9の先端がタイヤTに当接するようにフック部材9を保持パイプ9b内を移動させ、先端がタイヤTに当接した状態で保持パイプ9bに設けられた蝶ネジ9dを締めると、フック部材9はタイヤTを保持した状態で固定される。
【0029】
また、図5に示すように、昇降部5の上昇位置で支持し取り外したタイヤTを受載して後、ジャッキ3により昇降部5を下降させたときにも、フック部材9は摺動パイプ9aがハンドル8上で回動するので、下降移動するタイヤTに追従して保持状態が維持される。下降したタイヤ受4上からタイヤTを床面上に下ろすときには、フック部材9は後方側に回動させることにより容易に保持状態を解除することができる。
【0030】
タイヤTが2連タイヤであるとき、フック部材9は2連タイヤの手前側のタイヤTに先端を当接させると、同様に保持することができる。また、タイヤ受4の先端側上面には滑り止め突起4aが設けられているので、台車本体2の移動等の振動により受載したタイヤTが位置ずれし、または位置ずれしようとしても、タイヤTは滑り止め突起4aに引っ掛かってタイヤ受4からその先へ滑り落ちることが防止される。
【0031】
前記とは逆に、タイヤTを車体に装着するときには、前記待機状態にあるタイヤ着脱作業台車1上のタイヤTを車体か取り外した元の位置まで走行移動して行う。新規なタイヤTを取り扱って装着するときは、下降位置にしたタイヤ受4上にタイヤTを転がし入れてタイヤ受4上に受載し、フック部材9によりタイヤTを受載状態に保持した上で、タイヤ着脱作業台車1を走行移動させて行う。
【0032】
このタイヤTの装着作業につき詳細に説明する。タイヤTを受載したタイヤ着脱作業台車1を走行移動させて車体の装着位置に位置させる。次いで、操作レバー24をレバー受23から抜き出してジャッキ3に装着し、ジャッキアップ操作により昇降部5を上昇させてタイヤTをその中心がハブHの中心に概略一致する高さとするのに併せ、タイヤ着脱作業台車1をタイヤTの中心をハブHの中心軸線に沿って直進させられる位置および向きとなるように調整する。ここで、タイヤTが車体から取り外したままタイヤ着脱作業台車1上で待機していて、車体の側にジャッキアップ位置などに変化がなければ高さ調節が不要になる場合がある。
【0033】
タイヤTの装着時は取り外し時とは異なり、ボルトBとホイール孔との位置合わせができていない。そこで、タイヤTがタイヤ受4に受載されたまま、従って、タイヤTの自重を受けるような作業なしに、軸振れ操作を含むねじ山を傷めない程度の位置合わせを、ボルトBとの嵌め合わせ直前にてタイヤ受4の昇降部5およびジャッキ3上での移動や揺動を伴って行い、以降その位置合わせ状態を維持するようにタイヤTの姿勢や位置の調整をしながら、タイヤ着脱作業台車1の直進を伴いボルトBに嵌め合わせ難なく装着することができる。なお、このようなタイヤTの姿勢や位置あわせの調整のためのタイヤ受4の揺動のうち前後方向の揺動はジャッキ3の微小な昇降を伴い行なうと、作業者による支持力なしに容易かつ安定に行うことができる。また別に、そのような移動や揺動調節のための調節手段をタイヤ受4側と台車本体2側との間に設けることもできる。タイヤTの装着作業に際してフック部材9はタイヤTから外しておくと作業の邪魔になったり、装着したタイヤTから外し難くなったりするようなことを回避することができる。
【0034】
昇降部5の上昇可能範囲はジャッキ3の上動範囲によって決定できるが、ジャッキアップにより地面から少し浮いた状態にあるタイヤTを着脱するだけなので大きな上昇量は必要でなく、ハンドル8を抜き去ればタイヤ着脱作業台車1は扁平でかさ張らないものとなる。なお、昇降部5の上動限界位置は、ガイドポスト7の上端側に設けられたボルト7aにガイドローラ21aのフランジ部21a1が当接する高さ位置として規制し、使用の安全を図っている。しかし、ボルト7aを取り外せばそのような規制を解除することができ、昇降部5はガイドポスト6、7に対して上方へ抜き出すことができ、メンテナンスに好適である。
【0035】
さらに、昇降部5の台車本体2への前後左右の遊びは昇降範囲に下部で小さく、上部で大きくなるようにして、タイヤTを装着位置まで持ち上げた上体では前記のような車体側との位置調節がしやすいようにしながら、下降位置ではタイヤTの位置調節が不要なことから遊びを抑えることで昇降部5が無闇に移動せず、受載しているタイヤTが脱落したり、タイヤTを転がして載せたり下ろしたりするのに昇降部5が不用意に動いて作業の邪魔になるようなことを防止している。具体的には昇降部5は下降位置で前後左右に5mm程度の遊びがあり、上昇位置では左右前後に10mm程度の遊びがあるようにしている。また、タイヤTは最大200Kg程度であるので、300Kg程度の油圧のジャッキ3を用いる程度でよいが、特にこれに限られるようなことはない。従来の2tジャッキを用いているようなものに比し簡単かつ小型で、製品コストも大幅に低減する。しかし、遊びの方向や大きさ、およびそのための支持、案内機構は種々に設計することができる。
【0036】
以上説明したようなタイヤ着脱作業台車1は、タイヤTの陰に隠れてしまうブレーキ装置や懸架装置などの検査や点検修理のためにタイヤTを取り外す際に利用するのに便利であるが、これに限られることはなくタイヤ交換に用いても有効である。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明の通り本発明によれば、昇降部はタイヤを支持した状態で移動するので、トラックタイヤのように重量及びサイズの大きいタイヤでも、タイヤを着脱するための位置決め作業および着脱操作が、タイヤを持ち上げることなく容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るタイヤ着脱装置の構成を示す斜視図。
【図2】同上タイヤ着脱装置の構成を示す平面図。
【図3】同上タイヤ着脱装置の構成を示す(a)は側面図、(b)は部分断面図。
【図4】同上タイヤ着脱装置の構成を示す正面図。
【図5】同上タイヤ着脱装置によるタイヤ交換の状態を示す側面図。
【符号の説明】
1 タイヤ着脱作業台車
2 台車本体
3 ジャッキ
3a 昇降動作部
4 タイヤ受
5 昇降部
6 ガイドポスト
7 ガイドポスト
8 ハンドル
9 フック部材
10 支持ボール
11 基台
12 脚
13a,13b 車輪
20 ガイドバー
21a、21b ガイドローラ
21a1 フランジ部

Claims (4)

  1. 走行車輪が設けられた台車本体上に、ジャッキと、タイヤを受載するタイヤ受を持ちジャッキの昇降に応動して昇降する昇降部と、を備えたタイヤ着脱作業台車において、
    昇降部はジャッキの昇降軸方向と交差する方向の遊びをもって昇降できるように設けたことを特徴とするタイヤ着脱作業台車。
  2. 昇降部は前記遊びを持って昇降するよう台車本体に支持、案内され、一部がジャッキの昇降部上に対向してその昇降に応動する請求項1に記載のタイヤ着脱作業台車。
  3. 台車本体に操舵用のハンドルが着脱できるように設けられている請求項1、2のいずれか1項に記載のタイヤ着脱作業台車。
  4. タイヤ受上に受載されたタイヤに受載状態に保持するタイヤ保持具を有している請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ着脱作業台車。
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