JP4047022B2 - 光ディスクカートリッジおよび光ディスク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報の記録または再生に用いられる光ディスクカートリッジおよび光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、図11ないし図13に示すように、光ディスクカートリッジaは、スピンドルモータbに固定した回転部cに着脱可能に装着されるハブ部材dを中心部に有する光ディスクeと、この光ディスクeを内部に回転可能に収納するカートリッジ本体fと、上記光ディスクeの記録面部e1(図では下側の面部)と対向するカートリッジ本体fの一側対向面部f1(図では下側の面部)に形成され、光ディスクeの記録面部e1を該カートリッジ本体fの外方に露出させる開閉可能な窓部(図示せず)、および光ディスクeの中心部を外方に露出させる開閉可能な開口部(図示せず)とを備えている。
【0003】
そして、カートリッジ本体fが光ピックアップgと重なる位置に達するまでの間に開口部を開放させ、光ディスクeの回転中心(中心)が回転部cの回転中心近傍に達したときに回転部cを光ディスクeに接近させることにより、カートリッジ本体fが昇降する余分なスペースを減らして薄型化した光ディスク装置gが従来より知られている。
【0004】
具体的には、図11は、光ディスク装置kに対し光ディスクカートリッジaが挿入される様子を示している。図11において、光ディスクカートリッジaが光ピックアップgと重なる位置に達する前段階では、光ディスクカートリッジaの一側対向面部(一側対向面部f1)の開口部は開口している。
【0005】
図12において、光ディスクカートリッジaがさらに光ディスク装置g内に押し込まれると、光ピックアップgと重なるとともに、光ディスクeの回転中心(例えば強磁性金属円盤など)が回転部cの回転中心(回転軸)近傍に達する。
【0006】
図13では、図12に示す状態から、回転部cが光ディスクeに接近して、回転部cに光ディスクeが装着された状態を示している。この回転部cと光ディスクeとの装着は、回転軸の周囲に設けられた永久磁石(図示せず)が光ディスクeに対し磁気吸引力によって引き寄せられることによって行われる。
【0007】
ところで、光ディスク装置kにおいて用いられる光ディスクカートリッジaの内部の隙間は、光ディスクeとカートリッジ本体fとの接触を防止するために設けられているものであり、図14ないし図16を用いて説明する原因により光ディスクeの回転軸方向(図14ないし図16では上下方向)に所定量確保されている。この図14ないし図16において、MD(ミニディスク)の寸法を例にして説明すると、ハブ部材d(強磁性金属円盤に相当する部材)の半径は16.8mm、光ディスクeの直径は64mmである。
【0008】
図14は、光ディスクeがカートリッジ本体fの内部において傾斜して装着される場合を想定して隙間を設けている場合を示しており、この光ディスクeが傾斜して装着される現象は、主に回転部c自体の傾斜、またはハブ部材dと回転部cとの間に埃jが挟み込まれることなどにより生じる。この場合、埃jの直径を10μm、回転部cの傾斜を0.1゜とすると、0.08mm以上の隙間が必要となる。なお、図中破線は、変形のない光ディスクeが傾斜することなくカートリッジ本体fの内部に装着された状態を示している。
【0009】
図15は、光ディスクe自体が主に製造時に生じた反りによる変形を想定して設けられる場合の隙間を示している。光ディスクeは、図中実線で示すように、お椀型に変形(半径方向外方に行くに従い図面上において上方に変形)していたり、図中仮想線(二点鎖線)で示すように、逆お椀型に変形(半径方向外方に行くに従い図面上において下方に変形)するなどしている。この場合、市販のMDなどの光ディスクでは、最大で0.3mm程度の反りによる変形を有していることがあり、かかる点で、0.3mm以上の隙間が必要となる。なお、図中破線は、変形のない光ディスクeがカートリッジ本体fの内部に装着された状態を示している。
【0010】
図16は、光ディスクeの回転軸方向(図面上において上下方向)の装着位置のばらつきにより、光ディスクeがカートリッジ本体fの内部において相対的に回転軸方向へ変位することを想定して設けられる場合の隙間を示している。この光ディスクeが回転軸方向へ変位する現象は、主に回転部cやハブ部材の組立公差、光ディスクeの厚み公差、ハブ部材dと回転部cとの間への埃jの介在による光ディスクeの装着位置の変位などに起因して生じ、図中破線で示す光ディスクeの標準的な位置に対し、0.24mm以上の隙間が必要となる。なお、図16中の一点鎖線より左側は、光ディスクe、ハブ部材dおよび回転部cがカートリッジ本体fに対して相対的に下方に下がっている場合を示し、一点鎖線より右側は、光ディスクe、ハブ部材dおよび回転部cがカートリッジ本体fに対して相対的に上方に上がっている場合を示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図14ないし図16を用いて説明したように、光ディスク装置kに挿入された光ディスクカートリッジaにおけるカートリッジ本体fの内面と光ディスクeとの間には、各種の原因により隙間が必要とされ、例えばMD用の光ディスクカートリッジaにおいては、トータルで0.62mm以上の隙間を光ディスクeの記録面部側(下面部側)および反記録面部側(上面部側)にそれぞれ確保しておく必要がある。
【0012】
そのため、光ディスクカートリッジaは、各種の原因によって必要な隙間を有している分だけ分厚く形成されることになり、光ディスクカートリッジaの薄型化を図ることができない。
【0013】
また、このような光ディスクカートリッジaが挿入される光ディスク装置kにおいても、分厚く形成された光ディスクカートリッジaによって薄型化を達成することができないことになる。
【0014】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カートリッジ本体内面と光ディスクとの間の隙間を小さくし、光ディスク装置の薄型化を達成することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、スピンドルモータに固定した回転部に装着されるハブ部材を中央部に有する光ディスクと、この光ディスクを内部に回転可能に収納するカートリッジ本体と、上記光ディスクの記録面部と対向するカートリッジ本体の一側対向面部に形成され、光ディスクの記録面部を該カートリッジ本体の外方に露出させる窓部、および光ディスクの中央部を外方に露出させる開口部とを備え、光ディスク装置に挿入して用いられる光ディスクカートリッジを前提とする。そして、上記光ディスクの反記録面部と対向するカートリッジ本体の他側対向面部の内面側に、上記カートリッジ本体を光ディスク装置に挿入してスピンドルモータの回転部にハブ部材が装着された際に、上記光ディスクの反記録面部を当接させて該光ディスクをその回転軸方向で位置規制する位置規制手段を設けている。
【0016】
この特定事項により、カートリッジ本体を光ディスク装置に挿入してスピンドルモータの回転部にハブ部材が装着された際に、光ディスクの反記録面部が位置規制手段に当接して位置規制されているので、光ディスクの反記録面部とカートリッジ本体の他側対向面部内面との間の隙間は、光ディスクの反記録面部が当接する位置規制手段の高さまで小さくすることができる。また、光ディスクの記録面部とカートリッジ本体の一側対向面部内面との間の隙間は、光ディスク自体の反りによる変形の最大量を許容する高さまで小さくすることができる。この結果、光ディスク装置の薄型化を達成することが可能となる。
【0017】
ここで、ハブ部材がスピンドルモータの回転部に装着された際に光ディスクの反記録面部を位置規制手段に対して当接させるように付勢する付勢手段をハブ部材に設けている場合には、光ディスクの装着位置のばらつきおよび傾斜をなくすことが可能となる。
【0018】
特に、付勢手段として、ハブ部材と光ディスクとを連結する弾性部材を適用した場合には、簡単な構成の付勢手段を提供することが可能となる。
【0019】
これに対し、付勢手段として、ハブ部材の中心を基にして周方向に等間隔で放射線状に並べた板バネを適用した場合には、付勢手段の弾性力を光ディスクに対しその周方向から均一に伝えることが可能となる上、付勢手段を薄く構成することが可能となる。しかも、付勢する方向に対しては弾性力を与えやすく、光ディスクの回転方向に対しては抵抗が少なく剛性の高い構造とすることが可能となる。
【0020】
また、ハブ部材を複数の層よりなる層構造とし、このハブ部材の少なくとも一層を形成する弾性部材を付勢手段として適用した場合には、付勢手段の構成が非常に簡単なものとなる。
【0021】
特に、カートリッジ本体の他側対向面部の内面側において光ディスクの反記録面部の略外周部に対応する円周上にて突出する突起部材、または光ディスクの反記録面部の全域に対応する領域上にて突出する突起部材を位置規制手段として適用した場合には、光ディスクが上記位置規制手段に当接して回転する際の摺動抵抗を小さくすることが可能となる。そして、光ディスクの反記録面部の全域に対応する領域上にて突出する突起部材が上記位置規制手段に設けられている場合には、光ディスク自体の反りによる変形がどの様なものであっても突起部材に対する当接が確実に行え、位置規制手段の高さ(突起部材の突出量)を低くすることが可能となる。
【0022】
ここで、位置規制手段として、カートリッジ本体の他側対向面部の内面側に設けられて光ディスクの反記録面部を摺動させる摺動部材、またはカートリッジ本体の他側対向面部の内面側に被膜されて光ディスクの反記録面部を摺動させる摺動性被膜を適用した場合には、光ディスクが上記位置規制手段に当接して回転する際の摺動抵抗をさらに小さくすることが可能となる。更に、光ディスクおよび位置規制手段の摩耗を効果的に防止することが可能となる。
【0023】
そして、位置規制手段として、カートリッジ本体の他側対向面部の内面側に一体的に形成された摺動性樹脂材料を適用した場合には、カートリッジ本体の製造時に上記位置規制手段が同時に形成され、位置規制手段を簡単に形成することが可能となる。
【0024】
一方、光ディスク装置においては、光ディスクの中央部に有するハブ部材が着脱可能に装着された回転部を回転させるスピンドルモータと、このスピンドルモータが設置されたベースフレームと、上記光ディスクに対する記録、または光ディスクの再生を行う光ピックアップと、上記スピンドルモータ、ベースフレームおよび光ピックアップを収納する筐体とを備えたものを前提とする。そして、上記光ディスクをカートリッジ本体の内部に回転可能に収納する光ディスクカートリッジに、上記光ディスクの記録面部と対向するカートリッジ本体の一側対向面部において光ディスクの記録面部を該カートリッジ本体の外方に露出させる窓部、および光ディスクの中央部を外方に露出させる開口部を設けるとともに、上記光ディスクの反記録面部と対向するカートリッジ本体の他側対向面部の内面側に、上記スピンドルモータの回転部にハブ部材が装着された際に、上記光ディスクの反記録面部を当接させて該光ディスクをその回転軸方向で位置規制する位置規制手段を設けている。更に、上記スピンドルモータの内部に、上記光ディスクのハブ部材が回転部に装着された際に上記回転部を光ディスク側に付勢して該光ディスクを弾性支持する付勢手段を設けている。
【0025】
この特定事項により、ハブ部材の中に付勢手段を有しない光ディスクを用いた場合でも、付勢手段の付勢力でもって光ディスクの反記録面部が回転部に対し弾性的に装着されているので、回転部に装着した際の光ディスクの反記録面部とこれと対向する対向面部との間の隙間は、光ディスクの反記録面部が当接する対向面部の高さまで小さくすることができる。また、回転部に装着した際の光ディスクの記録面部とこれに対向する対向面部との間の隙間は、光ディスク自体の反りによる変形の最大量を許容する高さまで小さくすることができる。この結果、光ディスク装置の薄型化を達成することが可能となる。
【0026】
しかも、光ディスクの反記録面部を対向面部に対して当接させるように回転部を付勢する付勢手段によって、光ディスクの装着位置のばらつきおよび傾斜をなくすことが可能となる。
【0027】
ここで、スピンドルモータの内部に延在する回転軸を回転部に設け、この回転軸に、上記スピンドルモータの内部の軸受に対しクリアランスを存しさせておき、上記クリアランスによって上記回転部が傾斜を許容しつつ回転するようにしている場合には、スピンドルモータの軸受精度を下げることが可能となる。
【0029】
更に、付勢手段として、スピンドルモータの内部に設けられた弾性部材を適用した場合には、回転部を付勢する付勢手段の構成を簡単化させることが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる光ディスクカートリッジが用いられる光ディスク装置の概略構成を示している。
【0032】
図1において、1は光ディスク装置であって、この光ディスク装置1には、光ディスクカートリッジ2が挿入される。
【0033】
上記光ディスクカートリッジ2は、後述するスピンドルモータ12に固定した回転部11に装着されるハブ部材21を中心部(中央部)に有する光ディスク22と、この光ディスク22を内部に回転可能に収納するカートリッジ本体23と、上記光ディスク22の記録面部22a(図1では下側の面部)と対向するカートリッジ本体23の一側対向面部23a(図1では下側の面部)に形成され、光ディスク22の記録面部22aを該カートリッジ本体23の外方(図1では下方)に露出させる窓部24、および光ディスク22の中心部を外方(図1では下方)に露出させる開口部25とを備えている。上記ハブ部材21は、金属板21aと、付勢手段としての弾性部材21bと、強磁性金属板21cとによって3層構造をなしており、金属板21aが上記光ディスク22に固定されている。
【0034】
また、光ディスク装置1は、光ディスクカートリッジ2の光ディスク22が装着された回転部11を回転させるスピンドルモータ12と、このスピンドルモータ12が設置されたベースフレーム(図示せず)と、上記光ディスク22に対する記録、および光ディスク22の再生を行う光ピックアップ14と、上記スピンドルモータ12、ベースフレームおよび光ピックアップ14を収納する筐体15とを備えている。上記回転部11の内部には、図示しない永久磁石が設けられており、この永久磁石の磁気吸引力によって強磁性金属板21cを開口部25を介して引き寄せると、ハブ部材21が回転部11に装着されるようになっている。そして、スピンドルモータ12により回転部11を回転させると、回転部11に装着されたハブ部材21によって光ディスク22が回転するようになっている。また、光ピックアップ14は、窓部24を介して光ディスク22に対する記録および光ディスク22の再生を行うようになっている。なお、16は、回路基板などを収納する回路基板ボックスである。
【0035】
上記光ディスク22の反記録面部22b(図1では上側の面部)と対向するカートリッジ本体23の他側対向面部23b(図1では上側の面部)の内面(図1では下面)には、図2にも示すように、光ディスク22の反記録面部22bを当接させて該光ディスク22をその回転軸方向Zで位置規制する位置規制手段としての突起部材3が設けられている。この突起部材3は、カートリッジ本体23の他側対向面部23bの内面において光ディスク22の反記録面部22bの外周部に対応する円周上においてのみ突出している。そして、上記突起部材3は、その先端部(突出端部)が断面略半円形状に形成され、光ディスク22の反記録面部22bに対する摺動時(回転時)の抵抗を軽減させるようにしている。
【0036】
また、図1に示すように、ハブ部材21の弾性部材21bは、主に光ディスク22の回転軸方向Zの反記録面部22b側(図1では上側)向きに弾性力を発生させるように設置されている。この弾性部材21bとしては、エラストマ、樹脂材料、または金属製バネなどが適用される。そして、弾性部材21bの弾性力によって、光ディスク22を突起部材3側に付勢するようにしている。つまり、光ディスク22は、その反記録面部22bを突起部材3に対し当接する位置に規制される。
【0037】
上記突起部材3は、カートリッジ本体23の他側対向面部23bと一体的に成形されており、その表面は摺動性を良好にする部材によって被膜されている。従って、光ディスク22が突起部材3に対し当接しながら回転しても、実使用上における摩耗などの問題は生じない。
【0038】
次に、上記弾性部材21bのもう一つの作用を図1に基づいて説明する。
【0039】
図1では、回転部11は、部品寸法公差や組立公差などの機械公差により傾斜状態で取り付けられているとともに、回転部11とハブ部材21との間の一部に埃Fを挟んでいる状態を示している。この場合、ハブ部材21の強磁性金属板21cは、回転部11に対し傾斜した状態で装着されている。このとき、弾性部材21bがその伸縮性により自ら弾性変形することで、強磁性金属板21cの傾斜を吸収しながら、金属板21aを光ディスク22の回転軸方向Zの反記録面部22b側向きに押し上げている。すなわち、強磁性金属板21cが回転部11に対し傾斜状態で装着されていても、弾性部材21bの介在により金属板21aおよび光ディスク22は上記傾斜状態を踏襲せず、光ディスク22は突起部材3によって規制された位置に保たれることになる。従って、本実施形態の光ディスク装置1では、光ディスク22の反記録面部22bとカートリッジ本体23の他側対向面部23b内面との間の隙間S1を、突起部材3の突出高さまで小さくすることができる。なお、図1では、回転部11の傾斜と埃Fによる傾斜との双方が生じている場合を示しているが、回転部11の傾斜と、埃Fによる傾斜とが単独で生じている場合でも、強磁性金属板21cが回転部11に対し傾斜状態で装着される点は同様である。
【0040】
ここで、突起部材3の突出高さを図3に基づいて説明する。
【0041】
図3では、逆お椀型に変形(半径方向外方に行くに従い図面上において下方に変形)した光ディスク22の断面を実線で示しているとともに、この光ディスク22がカートリッジ本体23の内部に収容された光ディスクカートリッジ2を光ディスク装置1に挿入した状態の断面を示している。
【0042】
このように変形した光ディスク22の形状は、光ディスク22がプラスチック材料により成形される場合に時折存在している。なお、図3では、お椀型に変形(半径方向外方に行くに従い図面上において上方に変形)した光ディスク22の断面を破線で示している。また、図3中において、ハブ部材21および光ピックアップ14は、図面の煩雑さを防止する上で、逆お椀型に変形している光ディスク22の場合についてのみ記している。
【0043】
この場合、光ディスク22の反りによる変形量は最大で0.3mmであるので、突起部材3の突出高さ、つまり隙間S1は、0.3mm以上であればよい。
【0044】
次に、図4に示すように、光ディスク22の記録面部22aとカートリッジ本体23の一側対向面部23a内面との間の隙間S2(図4上でのカートリッジ本体23内部での光ディスク22下方の隙間)の大きさについて説明する。
【0045】
図4では、鞍型に変形(1つの直径方向において半径方向外方に行くに従い図面上において上方に反り上がるとともに、その直径方向に対し直行する他の直径方向において半径方向外方に行くに従い図面上において下方に反り垂れ下がる変形)した光ディスク22がカートリッジ本体23の内部に収容された光ディスクカートリッジ2を光ディスク装置1に挿入した状態の断面を示している。なお、図4では、光ディスク22の1つの直径方向に表れる図面上において上方に反り上がる外周部分および内周付近の断面を実線で示し、他方の直線方向に表れる図面上において下方に垂れ下がる外周部分を破線で示している。この場合、光ディスク22の上方に反り上がる外周部分が突起部材3に対し当接している。
【0046】
ここで、光ディスク22の反りによる変形量は、上方に反り上がることによる変形量が最大で0.3mmであり、下方に垂れ下がることによる変形量が最大で0.3mmであることから、図4の状態で、光ディスク22の下方には光ディスク22の厚さを除いて最大で0.6mmの変形が生じている。すなわち、光ディスク22の記録面部22aとカートリッジ本体23の一側対向面部23a内面との間の隙間S2は、0.6mm以上であればよい。この場合、鞍型に変形した光ディスク22を用いれば、光ディスク22下方での変形量が最大となる。
【0047】
以上によれば、従来必要であった光ディスクとカートリッジ本体との間の隙間0.62mm以上に対し、本実施形態では、光ディスク22の上方で0.32mm、光ディスク22の下方で0.02mm程度縮小できる。すなわち、隙間を縮小した分だけ、光ディスクカートリッジ2および光ディスク装置1を薄型化することができる。
【0048】
また、光ディスク22は、突起部材3に対し当接するため、カートリッジ本体23内部では上寄りに位置する。このことから、カートリッジ本体23内部において、光ディスク22の下方には光ディスク22の上方よりも回転軸方向Zに大きな空間が存在することになる。このため、本実施形態では、窓部24を介して光ディスク22下方の大きな空間に光ピックアップ14が入り込むことで、光ピックアップの設置スペースを光ディスク22下方の大きな空間と共用できて、さらなる光ディスク装置1の薄型化を図ることができる。
【0049】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施形態を図5および図6に基づいて説明する。
【0050】
この実施形態では、突起部材の構成を変更している。なお、突起部材を除くその他の構成は、上記第1の実施形態の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0051】
すなわち、本実施形態は、カートリッジ本体23の他側対向面部23bの内面において光ディスク22の反記録面部22bの全域に対応する領域上にて突出する位置規制手段としての複数の突起部材4,…を備えている。この各突起部材4は、それぞれ微小な半球形状をなし、光ディスク22の反記録面部22bの全域に対応する領域上においてカートリッジ本体23の他側対向面部23bの内面に対し一体的にかつ密に形成されている。
【0052】
また、図6は、お椀型に変形した光ディスク22の断面を実線で示しているとともに、逆お椀型に変形した光ディスク22の断面を破線で示しており、このような光ディスク22がカートリッジ本体23の内部に収容された光ディスクカートリッジ2を光ディスク装置1に挿入した状態の断面を示している。なお、図6中において、ハブ部材21および光ピックアップ14は、図面の煩雑さを防止する上で、お椀型に変形している光ディスク22の場合についてのみ記している。
【0053】
そして、光ディスク22は、弾性部材21bの弾性力により、各突起部材4に対し当接する方向(図6では上方)に付勢されている。この場合、光ディスク22がお椀型に変形していると、その光ディスク22の外周部分が各突起部材4に対し当接し、光ディスク22が逆お椀型に変形していると、その光ディスク22の内周部分が各突起部材4に対し当接するようになっている。
【0054】
ここで、各突起部材4の突出高さを例えば0.02mmとすると、光ディスク22の反記録面部22bとカートリッジ本体23の他側対向面部23b内面との間の隙間S1は、0.02mmとなる。
【0055】
このように、本実施形態では、光ディスク22の反記録面部22bとカートリッジ本体23の他側対向面部23b内面との間の隙間S1が、従来必要であった光ディスクとカートリッジ本体との間の隙間0.62mm以上に対し、0.6mm程度縮小可能となる。すなわち、隙間を縮小した分(0.6mm)だけ、光ディスクカートリッジ2および光ディスク装置1を薄型化することができる。
【0056】
なお、本実施形態では、カートリッジ本体23の他側対向面部23bの内面において光ディスク22の反記録面部22bの全域に対応する円形領域上にて突出する複数の突起部材4,…を位置規制手段として適用したが、位置規制手段として、光ディスクの反記録面部を摺動させる摺動部材、またはカートリッジ本体の他側対向面部の内面側に被膜されて光ディスクの反記録面部を摺動させる摺動性被膜などが適用されていてもよく、この場合には、光ディスクが上記位置規制手段に当接して回転する際の摺動抵抗をさらに小さくすることができる上、光ディスクおよび位置規制手段の摩耗を効果的に防止することができる。また、位置規制手段として、カートリッジ本体の他側対向面部の内面側に一体的に形成された摺動性樹脂材料が適用されていてもよく、この場合には、カートリッジ本体の製造時に上記位置規制手段が同時に形成され、位置規制手段を簡単に形成することができることになる。
【0057】
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施形態を図7および図8に基づいて説明する。
【0058】
この実施形態では、付勢手段の構成を変更している。なお、付勢手段を除くその他の構成は、上記第1の実施形態の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0059】
すなわち、本実施形態は、図7に示すように、光ディスク22は、ハブ部材26の中心を基にして周方向に等間隔で放射線状に延びる付勢手段としての複数の板バネ35,…を備えており、この各板バネ35によって、光ディスク22とハブ部材26とが弾性的に連結されている。光ディスク22は、その内周部に正多角形(図では正12角形)よりなるくり抜き部36を有しているとともに、上記ハブ部材26も上記くり抜き部36と同様の正多角形(正12角形)となっている。上記各板バネ35は、上記くり抜き部36とハブ部材26とのそれぞれ対向し合う一辺同士を連結し、各板バネ35の弾性力によって、光ディスク22をカートリッジ本体23の他側対向面部23b内面に対し当接させる方向(図6では上方)へ付勢するように構成されている。この場合、くり抜き部36とハブ部材26とのそれぞれ対向し合う一辺同士は、互いに平行となっており、各板バネ35が弾性力を生じさせやすい構成となっている。
【0060】
図8は、光ディスク22が他側対向面部23内面に各突起部材4を備えたカートリッジ本体23に収納され光ディスク装置1に挿入された状態の断面図である。
【0061】
ここで、光ディスク22は、反りによる変形のない平らなディスクであり、各板バネ35により上方に付勢されて反記録面部22bが各突起部材4に当接している状態を示している。なお、各板バネ(付勢手段)は、光ディスク22がお椀型、逆お椀型、鞍型もしくはその他の形状に変形している場合でも、適用可能である。
【0062】
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施形態を図9および図10に基づいて説明する。
【0063】
この実施形態では、付勢手段の構成を変更している。なお、付勢手段を除くその他の構成は、上記第1の実施形態の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0064】
すなわち、本実施形態では、図9に示すように、スピンドルモータ19は、回転部19a、軸受部19b、回転部19aに設置された磁石19c、ステータ部19dなどを備えている。また、回転部19aの中心部は、図面下方向へ延びて一体的なスピンドルモータ19の回転軸19eとなっている。そして、回転部19aは、付勢手段としてのコイルバネ51によって、回転軸19eの真下から光ディスク22側(図では上方向)に付勢されている。ステータ部19dと軸受部19bとは光ディスク装置1の筐体15に固定されている。また、上記回転軸19eと軸受部19bとの間のクリアランスは、通常のモータに比べて大きく確保されており、回転部19aは上記クリアランスを利用して軸受部19bに対し傾斜を許容しつつ回転が可能となるようになっている。光ディスク22には、強磁性金属板よりなるハブ部材27が固定され、このハブ部材27は、回転部19aの内部に設置された永久磁石(図示せず)の磁気吸引力で引き寄せられることによって回転部19aに装着されるようになっている。そして、上記コイルバネ51によって回転部19aが光ディスク22側(図では上方向)に押圧されると、ハブ部材27も同様に押圧されるようになっている。これによって、光ディスク22が突起部材3に付勢され、当接しながら回転することになる。この突起部材3の高さは、0.3mm以上で適宜設定される。従って、光ディスク22の反記録面部22bとカートリッジ本体23の他側対向面部23b内面との間の隙間S1は0.3mm以上であればよく、従来必要であった光ディスクとカートリッジ本体との間の隙間0.62mm以上に対し、0.32mm程度縮小可能となる。すなわち、隙間を縮小した分(0.32mm)だけ、光ディスクカートリッジ2および光ディスク装置1を薄型化することができる。
【0065】
なお、本実施形態では、カートリッジ本体23の他側対向面部23b内面に位置規制手段としての突起部材3を設けたが、カートリッジ本体23の他側対向面部23bの内面において光ディスク22の反記録面部22bの全域に対応する領域上にて突出する位置規制手段としての複数の突起部材4,…が設けられていてもよい。この場合には、光ディスク22の反記録面部22bとカートリッジ本体23の他側対向面部23b内面との間の隙間S1を0.02mm程度にすることができる。
【0066】
上記第1の実施形態において説明したように、ハブ部材21と回転部11との間に埃Fが介在している場合は、ハブ部材21が回転部11に対し傾斜して装着され、光ディスク22もその傾斜を踏襲することになる。また、ハブ部材21の下面21aが機械公差などにより傾斜している場合も同様であり、光ディスク22はその傾斜を踏襲する。これに対し、本実施形態のものでは、図10に示すように、上記回転軸19eと軸受部19bとのクリアランスを通常のモータに比べて大きく確保することにより、回転部19aが自ら傾斜して振れを伴った回転を可能とする構成となっている。上記の理由により、上記光ディスク22と回転部19aとが相対的に傾斜する場合において、上記コイルバネ51により光ディスク22が突起部材3に当接することにより位置決めされる光ディスク22の反記録面部22bに対し、回転部19aが上記クリアランスを利用して相対的に傾斜することが可能な構成となっている。すなわち、回転部19aが自ら傾斜することにより、光ディスク22と回転部19aとの相対的な傾斜を吸収しながら光ディスク22を突起部材3に当接させた状態で回転する。従って、光ディスク22は回転による面振れが生じず、光ディスク22の反記録面部22bとカートリッジ本体23の他側対向面部23b内面との間の隙間S1を突起部材3の高さ(突出量)に保つことができることになる。
【0067】
上記回転部19aおよびハブ部材27の直径を16.8mm、ハブ部材27の下面27aの傾斜角を最大0.1゜とすると、直径10μmの埃Fが介在している場合の回転部19aの傾斜角は最大で0.14゜となる。
【0068】
また、直径50mmあるいは直径30mmなどの小径の光ディスク22の場合、ハブ部材27の直径は5mm程度の小径なものとなる。この場合、上記と同様に考えると、回転部19aの傾斜量は最大で0.22゜となる。
【0069】
この場合、クリアランスは、回転部19aの傾斜量(傾斜角)に応じて適宜設定されることから、回転部19aの傾斜量が0.14゜あるいは0.22゜と小さいため、光ディスク装置1で用いられる回転軸19eの長さが1.5mm〜3mm程度であれば、通常のスピンドルモータのクリアランスと同程度でよく、スピンドルモータ19の性能を損なうものではない。
【0070】
光ディスク22の記録面部22aとカートリッジ本体23の一側対向面部23a内面との間の隙間S2については、上記第1ないし第3の実施形態の場合と同様である。
【0071】
また、第1ないし第4の実施形態に共通して、ハブ部材21,26,27、光ディスク22、スピンドルモータ19のいずれかに付勢手段(弾性部材21b、板バネ35またはコイルバネ51)を設けることで、光ディスク22を位置規制手段(突起部材3又は4)に当接させているので、従来のもののように、光ディスク22の回転軸方向への装着位置のばらつきが解消される。
【0072】
更に、上記各実施形態では、カートリッジ本体23の一側対向面部23a内面に位置規制手段としての突起部材3,4などを設けたが、光ディスクがカートリッジ本体に装着されていない場合、つまりハブ部材を備えていない光ディスクにおいては、光ディスクの反記録面部と対向する光ディスク装置の筐体の対向面部に突起部材などの位置規制手段を設けることで、適用可能であり、これによって、光ディスクの装着位置のばらつきおよび傾斜をなくし、光ディスクの反記録面部と筐体の対向面部内面との間の隙間(S1)を位置規制手段の高さまで小さくすることができることになる。
【0073】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、カートリッジ本体を光ディスク装置に挿入してスピンドルモータの回転部にハブ部材を装着した際に光ディスクの反記録面部を位置規制手段に当接させて位置規制することで、光ディスクの反記録面部とカートリッジ本体の他側対向面部内面との間の隙間を上記位置規制手段の高さまで小さくするとともに、光ディスクの記録面部とカートリッジ本体の一側対向面部内面との間の隙間を光ディスク自体の反りによる変形の最大量許容高さまで小さくし、光ディスク装置の薄型化を達成することができる。
【0074】
また、ハブ部材をスピンドルモータの回転部に装着した際に光ディスクの反記録面部を位置規制手段に対して当接させる付勢手段をハブ部材に設けることで、光ディスクの装着位置のばらつきおよび傾斜をなくすことができる。
【0075】
特に、ハブ部材と光ディスクとを連結する弾性部材を付勢手段として適用することで、簡単な構成の付勢手段を提供することができる。
【0076】
これに対し、ハブ部材の中心を基にして周方向に等間隔で放射線状に並べた板バネを付勢手段として適用することで、光ディスクに対しその周方向から均一に弾性力を伝えることができる上、付勢手段を薄く構成することができる。しかも、付勢する方向に対して弾性力を与えやすくし、光ディスクの回転方向に対して抵抗を抑えて剛性の高い構造とすることができる。
【0077】
また、ハブ部材の少なくとも一層の弾性部材を付勢手段として適用することで、付勢手段の構成を非常に簡単なものにすることができる。
【0078】
特に、光ディスクの反記録面部の略外周部に対応する円周上の突起部材、または光ディスクの反記録面部の全域に対応する領域上の突起部材を位置規制手段として適用することで、上記位置規制手段に当接して回転する光ディスクの摺動抵抗を小さくすることができる。そして、光ディスクの反記録面部の全域に対応する領域上の突起部材によれば、光ディスク自体の反りによる変形と無関係に突起部材に対する当接を確実に行い、位置規制手段の高さを低くすることができる。
【0079】
ここで、光ディスクの反記録面部を摺動させる摺動部材、または光ディスクの反記録面部を摺動させる摺動性被膜を位置規制手段として適用することで、位置規制手段に当接して回転する際の光ディスクの摺動抵抗をさらに小さくすることができる。更に、光ディスクおよび位置規制手段の摩耗を効果的に防止することができる。
【0080】
そして、カートリッジ本体の他側対向面部の内面側に一体的に形成した摺動性樹脂材料を位置規制手段として適用することで、カートリッジ本体の製造時に上記位置規制手段を同時に形成し、位置規制手段を簡単に形成することができる。
【0081】
一方、光ディスク装置において、光ディスクをその回転軸方向で位置規制する位置規制手段を設けたカートリッジ本体を光ディスク装置に挿入してスピンドルモータの回転部にハブ部材を装着した際にスピンドルモータの内部に設けた付勢手段により光ディスクを弾性支持することで、ハブ部材の中に付勢手段を有しない光ディスクであっても、回転部に装着した光ディスクの反記録面部と対向面部との間の隙間を対向面部の高さまで小さくするとともに、光ディスクの記録面部と対向面部との間の隙間を光ディスク自体の反りによる変形の最大量許容高さまで小さくし、光ディスク装置の薄型化を達成することができる。
【0082】
しかも、光ディスクの反記録面部を対向面部に当接させるように回転部を付勢する付勢手段によって、光ディスクの装着位置のばらつきおよび傾斜をなくすことができる。
【0083】
ここで、スピンドルモータの内部に延在する回転軸に、スピンドルモータの内部の軸受に対しクリアランスを存しさせておき、このクリアランスによって回転部の傾斜を許容しつつ回転させることで、スピンドルモータの軸受精度を下げることができる。
【0085】
更に、スピンドルモータ内部の弾性部材を付勢手段として適用することで、回転部を付勢する付勢手段の構成を簡単化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる光ディスクカートリッジが装着された状態を示す光ディスク装置の断面図である。
【図2】同じくカートリッジ本体の他側対向面部内面の突起部材を示す斜視図である。
【図3】同じく逆お椀型およびお椀型に変形した光ディスクをカートリッジ本体内部に収容した光ディスクカートリッジが挿入された状態示す光ディスク装置の断面図である。
【図4】同じく鞍型に変形した光ディスクをカートリッジ本体内部に収容した光ディスクカートリッジが挿入された状態を示す光ディスク装置の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係わる光ディスクカートリッジにおいてカートリッジ本体の他側対向面部内面の突起部材を示す斜視図である。
【図6】同じく逆お椀型およびお椀型に変形した光ディスクをカートリッジ本体内部に収容した光ディスクカートリッジが挿入された状態を示す光ディスク装置の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係わる光ディスクカートリッジにおいてカートリッジ本体の他側対向面部を取り外した状態で他側から見た光ディスクおよびハブ部材の平面図である。
【図8】同じく光ディスクカートリッジが装着された状態を示す光ディスク装置の断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係わる光ディスクカートリッジが装着された状態を示す光ディスク装置の断面図である。
【図10】同じく回転部とハブ部材との間に埃が介在している状態で光ディスクカートリッジが装着された状態を示す光ディスク装置の断面図である。
【図11】従来例に係わる光ディスクカートリッジが挿入された様子を示す光ディスク装置の断面図である。
【図12】同じく光ディスクカートリッジがさらに内部に押し込まれた状態を示す光ディスク装置の断面図である。
【図13】同じく回転部に光ディスクが装着された状態を示す光ディスク装置の断面図である。
【図14】同じく光ディスクがカートリッジ本体内部に傾斜して装着された状態を示す光ディスクカートリッジの断面図である。
【図15】同じく逆お椀型およびお椀型に変形した光ディスクがカートリッジ本体内部に収容された状態を示す光ディスクカートリッジの断面図である。
【図16】同じく光ディスクがカートリッジ本体内部において相対的に回転軸方向へ変位して収容された状態を示す光ディスクカートリッジの断面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク装置
11,19a 回転部
19e 回転軸
12 スピンドルモータ
14 光ピックアップ
15 筐体
2 光ディスクカートリッジ
21,26,27
ハブ部材
21b 弾性部材(付勢手段)
22 光ディスク
22a 記録面部
22b 反記録面部
23 カートリッジ本体
23a 一側対向面部
23b 他側対向面部
24 窓部
25 開口部
3 突起部材(位置規制手段)
35 板バネ(付勢手段)
4 突起部材(位置規制手段)
51 コイルバネ(付勢手段、弾性部材)
Claims (11)
- スピンドルモータに固定した回転部に装着されるハブ部材を中央部に有する光ディスクと、この光ディスクを内部に回転可能に収納するカートリッジ本体と、上記光ディスクの記録面部と対向するカートリッジ本体の一側対向面部に形成され、光ディスクの記録面部を該カートリッジ本体の外方に露出させる窓部、および光ディスクの中央部を外方に露出させる開口部とを備え、光ディスク装置に挿入して用いられる光ディスクカートリッジにおいて、
上記光ディスクの反記録面部と対向するカートリッジ本体の他側対向面部の内面側には、上記カートリッジ本体を光ディスク装置に挿入してスピンドルモータの回転部にハブ部材が装着された際に、上記光ディスクの反記録面部のみを当接させて該光ディスクをその回転軸方向で位置規制する位置規制手段が設けられているとともに、
上記ハブ部材には、該ハブ部材がスピンドルモータの回転部に装着された際に光ディスクの反記録面部のみを上記位置規制手段に対して当接させるように付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。 - 上記請求項1に記載の光ディスクカートリッジにおいて、
付勢手段としては、ハブ部材と光ディスクとを連結する弾性部材が適用されていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。 - 上記請求項1に記載の光ディスクカートリッジにおいて、
付勢手段としては、ハブ部材の中心を基にして周方向に等間隔で放射線状に並べた板バネが適用されていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。 - 上記請求項1に記載の光ディスクカートリッジにおいて、
ハブ部材は、複数の層よりなる層構造をなし、
付勢手段としては、上記ハブ部材の少なくとも一層を形成する弾性部材が適用されていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。 - 上記請求項1ないし請求項4に記載の光ディスクカートリッジにおいて、
位置規制手段としては、カートリッジ本体の他側対向面部の内面側において光ディスクの反記録面部の略外周部に対応する円周上にて突出する突起部材、または光ディスクの反記録面部の全域に対応する領域上にて突出する突起部材が適用されていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。 - 上記請求項5に記載の光ディスクカートリッジにおいて、
位置規制手段としては、カートリッジ本体の他側対向面部の内面側に設けられ、光ディスクの反記録面部を摺動させる摺動部材が適用されていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。 - 上記請求項5に記載の光ディスクカートリッジにおいて、
位置規制手段としては、カートリッジ本体の他側対向面部の内面側に被膜され、光ディスクの反記録面部を摺動させる摺動性被膜が適用されていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。 - 上記請求項5または請求項6に記載の光ディスクカートリッジにおいて、
位置規制手段としては、カートリッジ本体の他側対向面部の内面側に一体的に形成された摺動性樹脂材料が適用されていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。 - 光ディスクの中央部に有するハブ部材が着脱可能に装着された回転部を回転させるスピンドルモータと、このスピンドルモータが設置されたベースフレームと、上記光ディスクに対する記録、または光ディスクの再生を行う光ピックアップと、上記スピンドルモータ、ベースフレームおよび光ピックアップを収納する筐体とを備えた光ディスク装置において、
上記光ディスクをカートリッジ本体の内部に回転可能に収納する光ディスクカートリッジには、上記光ディスクの記録面部と対向するカートリッジ本体の一側対向面部において光ディスクの記録面部を該カートリッジ本体の外方に露出させる窓部、および光ディスクの中央部を外方に露出させる開口部とが設けられているとともに、
上記光ディスクの反記録面部と対向するカートリッジ本体の他側対向面部の内面側には、上記スピンドルモータの回転部にハブ部材が装着された際に、上記光ディスクの反記録面部のみを当接させて該光ディスクをその回転軸方向で位置規制する位置規制手段が設けられており、
上記スピンドルモータの内部には、上記光ディスクのハブ部材が回転部に装着された際に光ディスクの反記録面部のみを上記位置規制手段に対して当接させるように上記回転部を光ディスク側に付勢して該光ディスクを弾性支持する付勢手段が設けられていることを特徴とする光ディスク装置。 - 上記請求項9に記載の光ディスク装置において、
回転部は、スピンドルモータの内部に延在する回転軸を有し、
この回転軸は、上記スピンドルモータの内部の軸受に対しクリアランスを存しており、
上記クリアランスによって上記回転部が傾斜を許容しつつ回転するようになっていることを特徴とする光ディスク装置。 - 上記請求項9または請求項10に記載の光ディスク装置において、
付勢手段としては、スピンドルモータの内部に設けられた弾性部材が適用されていることを特徴とする光ディスク装置。
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