JP4044942B2 - 無線送信装置および無線送信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線送信装置および無線送信方法に関する。
近年、画像等の大容量のデータ通信を可能にする技術としてMIMO(Multi-Input Multi-Output)通信の検討が盛んに行われている。
中でも、BLAST(Bell Laboratories Layered Space-Time)は、MIMOチャネルで高速伝送を実現できるアプリケーションとして注目を浴びている。これは、複数の送信アンテナから、互いに独立な(あるいは符号化された)ストリームを送信し、受信側で空間フィルタリングとレプリカ除去とを繰り返しながら、各ストリームを検出する手法である。
また、送信側でMIMOチャネル情報が既知の場合には、より大きなチャネル容量が得られることが知られている。具体的には、MIMOチャネルの各チャネル応答を要素とする行列を特異値分解することにより得られる固有ベクトルを用いて指向性制御を行い、空間的な直交チャネル(固有チャネル)を形成することにより実現される。すなわち、MIMOチャネル情報が送信側で既知の場合、固有ベクトルを用いたマルチビーム形成により直交チャネルを形成し、注水定理による送信電力制御を行うことで、チャネル容量を最大とすることができる(例えば、非特許文献1参照)。
実際に上記の技術を装置に適用する場合には、複数の送信データストリームをそれぞれ送信処理することができる複数の送信系統を用意し、送信信号にそれぞれ複素ウェイト(以下、単にウェイトという)を乗算することにより重み付けを施してから、無線送信を行うことになる。
また、受信側のビット誤り率が所定値を満たさない場合に、受信側が送信側に対して再送要求信号を送信し、送信側ではこの要求に応じて同一の送信データを再び送信する自動再送要求(ARQ;Automatic Repeat reQuest)も一般的に行われている。
特にデータトラフィックを伝送するパケット伝送では、誤りのないデータ伝送を保証する必要があるため、ARQによる誤り制御が必要不可欠となっている。加えて、パケット伝送においては、伝播路(パス)の状態に応じて最適な変調方式、符号化方式を選択してスループットの向上を図る適応変調・誤り訂正の適用に際しても、測定誤差、制御遅延等に起因したパケット誤りが避けられないため、FEC(Forward Error Correction)機能を組み込んだハイブリッドARQ(以下、HARQという)を用いることが3GPP(3rd Generation Partnership Project)でも規格化されている。
そこで、データ送信時に複数のアンテナを用いてMIMO通信することにより、大容量のデータ通信を可能とし、さらに、受信側において受信データが誤った場合には、データの再送を行い、受信側ではHARQにより初回送信時および再送時の受信データを合成することにより、この無線通信システムとして大きなスループットの向上が期待できる。
信学技報RCS2002−53(2002−05)、社団法人 電子情報通信学会
しかしながら、従来の装置においては、受信データの誤りがあってデータの再送を行う場合でも、例えば、通信装置が停止または低速で移動している状況のような、送信信号が経由する伝播路環境の時間的変化が緩やかな場合には(図13参照)、受信側の受信パワにおいて得られるダイバーシチゲインは小さいため、データの再送によっても無線通信システムのスループットがほとんど向上しないという問題がある。
これは、伝播路環境の時間変化が緩やかであると、データ再送時にも初回送信時に受信レベルの低い信号は、再送時にも受信レベルが低いため、初回送信時および再送時のデータを合成しても正しく復調できなくなってしまうためである。また,MIMOやSTC(Space-Time Coding)等のマルチアンテナ技術を用いている場合には、伝播環境の時間変化が緩やかであると、初回送信時と再送時にフェージングの状態の変化が少ないため、合成してもデータを正しく復調できない状態となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、複数のアンテナを用いて、複数のデータストリームを送信する無線通信システム(例えば、アダプティブアレイアンテナ技術、MIMO技術、STC技術等)において、HARQを適用した場合に、データ再送時のダイバーシチゲインを増大させることができる無線送信装置および無線送信方法を提供することを目的とする。
本発明の無線送信装置は、複数のデータに複数のウェイトをそれぞれ乗算する乗算手段と、ウェイトが乗算された複数のデータを複数の送信系統から同時に送信する送信手段と、を具備し、前記乗算手段は、前記複数のデータの再送時に、前回送信時のウェイトと異なるウェイトを前回送信時のウェイトの中から選択する構成を採る。
本発明によれば、複数のアンテナを用いて、複数のデータストリームを送信する無線通信システム(例えば、アダプティブアレイアンテナ技術、MIMO技術、STC技術等)において、例えば、HARQを適用した場合に、データ再送時のダイバーシチゲインを増大させることができ、受信側の受信性能を向上させることができる。
本発明の骨子は、複数のデータストリームを複数の送信系統を用いて同時に無線送信する場合に、データストリームの再送時には、データストリームが送信後に経由する伝播路環境を作為的に前回送信時と異ならせることである。
本発明は、大別して、送信信号の伝播路環境を変化させる方法として2つのケースが考えられる。第1のケースは、送信信号に乗じるウェイトを変更する方法、第2のケースは、送信信号を送信するタイミングを変更する方法である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態1は、送信信号に乗じるウェイトを変更する場合であり、実施の形態2は、送信信号を送信するタイミングを変更する場合である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線送信装置の構成を示すブロック図である。ここでは、データストリーム#Aおよびデータストリーム#Bの2つのストリームを2本のアンテナを用いて送信する場合を例にとって説明する。
図1に示す無線送信装置は、バッファ101、変調部102、乗算器103、加算部104、送信無線(RF)部105、送信アンテナ106、再送回数検出部110、バッファ制御部111、およびウェイト制御部112を有する。
図1において、データストリーム#Aはバッファ101−1に入力され、データストリーム#Bはバッファ101−2に入力される。
バッファ101−1、101−2は、入力されたデータストリームを、無線受信装置からのデータ再送の要求に備えるため、蓄積する。そして、バッファ制御部111からデータ送信の指示を受けた場合には、データを変調部102−1、102−2に出力する。
変調部102−1は、バッファ101−1から出力されたデータストリームに変調処理を施し、出力する。変調部102−1から出力された信号は、途中で分岐され、乗算器103−1、103−2に出力される。同様に、変調部102−2は、バッファ101−2から出力されたデータストリームに変調処理を施し、出力する。変調部102−2から出力された信号は、途中で分岐され、乗算器103−3、103−4に出力される。
乗算器103−1は、変調部102−1から出力された信号に対し、ウェイト制御部112から出力されたウェイトを乗算し、加算部104−1に出力する。また、乗算器103−2は、変調部102−1から出力された信号に対し、ウェイト制御部112から出力されたウェイトを乗算し、加算部104−2に出力する。
同様に、乗算器103−3は、変調部102−2から出力された信号に対し、ウェイト制御部112から出力されたウェイトを乗算し、加算部104−1に出力する。また、乗算器103−4は、変調部102−2から出力された信号に対し、ウェイト制御部112から出力されたウェイトを乗算し、加算部104−2に出力する。なお、乗算器103−1〜103−4において信号に乗算されるウェイトについては、後ほど詳述する。
加算部104−1は、乗算器103−1、103−3から出力されたウェイトが乗算された信号を加算し、送信無線部105−1に出力する。加算部104−2は、同様に、乗算器103−2、103−4から出力された信号を加算し、送信無線部105−2に出力する。
送信無線部105−1は、加算部104−1から出力された信号にアップコンバート等の所定の無線送信処理を施し無線信号に変換し、アンテナ106−1を介して送信する。また、送信無線部105−2は、加算部104−2から出力された信号に、同様に、無線送信処理を施し、アンテナ106−2を介して送信する。
アンテナ106−1、106−2から送信された信号を受信した無線受信装置は、受信信号の誤り検出を行い、誤りを検出した場合は、本実施の形態に係る無線送信装置にNACK信号を送り、また、誤りを検出しなかった場合は、ACK信号を送る。
再送回数検出部110は、上記の無線受信装置から通知されるACK/NACK信号からデータの再送回数を検出し、バッファ制御部111に出力する。
バッファ制御部111は、再送回数検出部110から出力された再送回数に基づいてバッファ101−1、101−2にデータ出力の制御信号を出力する。具体的には、無線受信装置からデータ再送の要求がある場合には、バッファ101−1、101−2に対し、蓄積していた前回送信時のデータを再度出力するように制御する。
ウェイト制御部112は、複数種類のウェイトが記憶されているテーブルを有し、再送回数検出部110によって検出された再送回数に従って、テーブルから送信信号に乗算するウェイトを選択して、乗算器103に出力する。データの再送時には、ウェイトテーブルを再度参照し、初回送信時とは異なるウェイトを乗算器103−1〜103−4に出力する。
図2は、本実施の形態に係る無線受信装置の構成を示すブロック図である。
この無線受信装置は、受信アンテナ151、受信無線(RF)部152、MIMO受信部153、バッファ154、復調部155、誤り検出部156、ACK/NACK信号生成部157、および再送回数検出部158を有する。
図2において、受信無線(RF)部152は、受信アンテナ151を介して受信された信号にダウンコンバート等の所定の無線処理を施し、MIMO受信部153に出力する。
MIMO受信部153は、受信無線部152から出力された信号を伝播路特性情報を用いて2つのサブストリーム、すなわち、ストリーム#A、#Bに分離し(MIMO受信処理)、バッファ154にそれぞれ出力する。このMIMO受信処理は、送信側の2つのアンテナから送信されたそれぞれの信号が経由する伝播路特性を要素に持つ2行×2列の行列の逆行列を受信信号に作用させることにより、2つのサブストリームを得る。
バッファ154は、初回送信時のパケットデータの場合、すぐにこのデータを復調部155に出力する。再送パケットが送信されてきた場合は、このデータを一時蓄積し、復調を行う。パケットが正しく受信されてACK信号が返されたときは、バッファをクリアする。バッファ154は、再送回数検出部158から再送回数を通知されるので、パケットが初回送信時のものか再送時のものか判断できる。
復調部155は、バッファ154から出力されたデータストリームに対し復調処理を施し、データストリーム#Aおよびデータストリーム#Bを得る。
誤り検出部156は、誤りを検出し、その旨をACK/NACK信号生成部157に通知する。
ACK/NACK信号生成部157は、誤り検出部156から誤りを検出した旨を通知された場合には、NACK信号を生成し、無線送信装置および再送回数検出部158にNACK信号を送ると同時に。誤り検出部156から誤りを検出なかった旨を通知された場合には、無線送信装置および再送回数検出部158にACK信号を送る。
図3は、上記の構成により実現される無線通信の流れを示すシーケンス図である。
送信装置は、データストリームを送信する際に、まず、各送信系統ごとの送信信号に乗算するウェイトを決定する(ST1010)。そして、送信信号にこのウェイトを乗算し(ST1020)、データストリームを送信する(ST1030)。
受信装置は、上記の送信装置から送信されたデータストリームを受信し(ST1040)、データの誤りを検出する(ST1050)。そして、誤りがあった場合は、NACK信号を生成し(ST1060)、上記の送信装置へNACK信号を送信する(ST1070)。
受信装置から通知されたNACK信号を検出(ST1080)した送信装置は、ST1010において各送信系統ごとに決定されたウェイトを変更し(ST1090)、再送される送信信号に乗算し(ST1100)、この信号を受信装置へ再送する(ST1110)。
次いで、ウェイト制御部112の制御によって送信信号に乗算されるウェイトについて、一例を図4を用いて説明する。
図4(a)は、送信信号に乗算されるウェイトをデータストリーム#A(S)およびデータストリーム#B(S)ごとに整理して示す図である。例えば、データの初回送信時には、ストリーム#Aに対して、アンテナ106−1(以下、アンテナ#1という)側の送信系統においてウェイトwαが乗算され、アンテナ106−2(以下、アンテナ#2という)側の送信系統においてウェイトwβが乗算される。また、ストリーム#Bに対しては、アンテナ#1側の送信系統においてウェイトwγが乗算され、アンテナ#2側の送信系統においてウェイトwδが乗算される。
そして、再送1回目には、ストリーム#Aに対して、アンテナ#1側の送信系統においてウェイトwγが乗算され、アンテナ#2側の送信系統においてウェイトwδが乗算される。また、ストリーム#Bに対しては、アンテナ#1側の送信系統においてウェイトwαが乗算され、アンテナ#2側の送信系統においてウェイトwβが乗算される。
すなわち、ここでは、初回送信時にデータストリーム#Aに対し使用されたウェイトが、再送1回目ではデータストリーム#Bに使用される。また、初回送信時にデータストリーム#Bに使用されたウェイトは、再送1回目ではデータストリーム#Aに対し使用される。初回送信時および再送1回目では、ストリーム#Aおよびストリーム#Bに使用されるウェイトが入れ替わる形になっている。
再送2回目においては、また、ストリーム#Aおよびストリーム#Bに使用されるウェイトが入れ替わり、初回送信時と同じウェイトとなる。再送3回目においては、さらに、ストリーム#Aおよびストリーム#Bに使用されるウェイトが入れ替わり、再送1回目と同じウェイトになる。すなわち、再送を繰り返す度に、ストリーム#Aおよびストリーム#Bに使用されるウェイトは入れ替わる。
なお、観点を変えて、送信信号に乗算されるウェイトをアンテナ#1およびアンテナ#2ごとに整理したものを図4(b)に示す。すなわち、この図は、アンテナ#1およびアンテナ#2から実際にどのような信号を送信するかを示す図である。図4(a)および図4(b)が示す内容は実質的に同一である。
次いで、初回送信時と再送時でウェイトを変更することによる作用について説明する。送信信号にウェイトが乗算されることにより、送信信号は指向性を持つようになる。ただし、この指向性は、アレイアンテナ技術のビーム形成に見られるような、送信信号が特定の方向に対し現実に伝播していくようなイメージではなく、数式上の話である。これは、MIMO通信においては、アンテナ間のフェージング相関が低いのに対し、アレイアンテナ技術では、アンテナ間のフェージング相関が高いことによる。しかし、本実施の形態のウェイト乗算の作用を考察する上においては、送信信号が現実に指向性を持って伝播しているイメージによって説明するとわかりやすくなるため、この表現を用いる。
図5は、送信信号の指向性を概念的に説明した図である。無線送信装置100からウェイトwα、wβを用いて送信された信号は、図中の太線のパス#1を通り、途中ビルディング191によって反射されるが、著しく強度が低下することなく無線受信装置150に到達する。一方、ウェイトwγ、wδを用いて送信された信号は、図中の細線のパス#2を通り、途中ビルディング192によって反射され、また、伝播路の影響を受けて著しく強度が弱まって無線受信装置150に到達する。
初回送信時は、ウェイトwαおよびwβを乗算されたストリーム#Aがパス#1を通り、ウェイトwαおよびwβを乗算されたストリーム#Bはパス#2を通る。そして、再送時には、送信信号に乗算されるウェイトが入れ替わるため、ストリーム#Aはパス#2を、ストリーム#Bはパス#1を通ることになる。
図6および図7は、従来の無線送信装置および本実施の形態に係る無線送信装置から送信される信号の受信側における品質を比較する図である。これらの図は、受信側で合成した後の受信信号の品質(棒グラフ)および正しくデータを受信できるレベルL1を概念的に示す図である。
図6は、従来の無線送信装置の場合である。図6(a)は、データの初回送信時の受信品質を示す図、図6(b)は、データ再送時の受信品質を示す図である。
図6(a)において、ストリーム#Aおよびストリーム#Bは、共に受信信号の品質レベルがレベルL1を超えていない。このとき、受信側は、データを正しく受信できないため、送信側にNACK信号を返し、送信側はデータの再送を行う。しかし、伝播路環境の時間的変化が少ない場合には、データ再送時であっても、受信側の受信品質が大きく改善されることは望めない。よって、図6(b)に示すように、もともと初回送信時に受信品質がレベルL1に近いレベルにあったストリーム#Aは、データ再送後に初回送信時および再送時の受信信号を合成することにより、合成後の受信品質がレベルL1を超えるが、一方、ストリーム#Bの受信品質は、データの再送を行っても、合成後の受信品質は、レベルL1を超えることができない。よって、受信側は、ストリーム#Bの受信品質がレベルL1を超えるまで、あと数回送信側にNACK信号を返し、送信側はその度にデータの再送を行うことになる。
図7は、本実施の形態に係る無線送信装置の場合である。図7(a)は、データの初回送信時の受信品質を示す図、図7(b)は、データ再送時の受信品質を示す図である。
図7(a)は図6(a)と同じ図である。ストリーム#Aおよびストリーム#Bは、共に受信品質レベルがレベルL1を超えていない。しかし、再送時には、ストリーム#Aおよびストリーム#Bに使用されるウェイトが入れ替わるため、ストリーム#Aおよびストリーム#Bが経由する伝播路環境をそれぞれ平均化したような状態となる。これにより、初回送信時および再送時の受信信号を合成した後のストリーム#A、#Bの受信品質レベルは、共にレベルL1を超える状態となるので信号を正しく受信することができる。
以上の構成において、本実施の形態に係る無線受信装置のウェイト制御部112は、データを再送する度に、送信信号に乗算するウェイトを前回送信時に使用したウェイトから変更させる。
これにより、前回送信時と再送時とで各データストリームが異なる伝播路環境を介して受信側に送信されることとなるため、同じデータが続けて誤る確率が小さくなり、この結果、例えば、パケット合成後のデータの誤り率特性が向上する。換言すれば、受信側で再送データを合成する際のダイバーシチゲインが増大し、受信側の受信性能が向上する。
また、本実施の形態に係る無線受信装置のウェイト制御部112は、データを再送する度に、各アンテナに対応するウェイトを前回送信時と入れ替えて送信信号に乗算する。
例えば、図6(a)または図7(a)に示すように、初回送信時に受信側がNACK信号を返すような状況であっても、全てのデータストリームの受信品質が平均的に悪いわけではなく、一部のデータストリームのみの受信品質が悪いことが多い。
このとき、前回送信時と再送時とで送信信号に乗算するウェイトを互いに入れ替えることにより、それぞれのデータストリームの伝播路環境を互いに入れ替え、平均化するので、早期に受信品質が改善する。
また、既に使用したウェイトを、乗算対象の信号を入れ替えて使用するだけであるので、他の情報、例えば、受信側で検出した伝播路情報を送信側へフィードバックする等の手段は必要としない。
このように、本実施の形態によれば、初回送信時と再送時で送信信号に乗算するウェイトを入れ替えるので、データ再送時のダイバーシチゲインを増大させることができ、受信側の受信性能を向上させることができる。
なお、ここでは、送信データがストリーム#A、#Bの2つである場合を例にとって説明したが、データストリームは3つ以上であっても良く、この場合は、データ再送時に使用するウェイトは、ローテーションさせて使用すれば良い。すなわち、データストリームが3つの場合は、再送3回目に初回送信時に使用したウェイトを再度使用することとなる。
また、ここでは、アンテナ間のフェージング相関が低いMIMO送信を例にとって説明したが、アンテナ間のフェージング相関が高いアレイアンテナを用いても良い。このとき、アンテナ間のフェージング相関が1になるようにアンテナは配置されている。送信信号にウェイトを乗算することにより、図5に示すような指向性パターンが形成される。初回送信時には、ウェイトwαおよびwβを乗算されたストリーム#Aはパス#1を通り、ウェイトwαおよびwβを乗算されたストリーム#Bはパス#2を通る。そして、再送時には、送信信号に乗算されるウェイトが入れ替わるため、ストリーム#Aはパス#2を、ストリーム#Bはパス#1を通ることになる。これにより、上記と同様に、伝播路環境を平均化することができる。
また、ここでは、ストリーム#Aおよびストリーム#Bのウェイトをデータ再送時に入れ替える場合を例にとって説明したが、再送時のウェイトに前回送信時に使用したウェイトでなく、全く別の値を選択しても良い。
さらに、チャネル容量を増大させるために、受信側から送信側へ回線品質情報をフィードバックし、品質の良いチャネルにより多くの電力を割り当てるようにウェイトを決定して送信する場合には、このフィードバックされた回線品質情報に基づいて、ウェイトを微調整し、全てのパスにおいて、回線品質が最低レベルL1を上回るよう重み付けを行うことも可能である。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る無線送信装置の構成を示すブロック図である。なお、この無線送信装置は、図1に示した無線送信装置と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の特徴は、IFFT部201、遅延部202、および遅延制御部203を有し、OFDM方式による通信を行い、送信データストリームごとに異なる遅延時間を付加し、送信時に別々のアンテナから別の送信タイミングで送信することにより、受信信号の周波数軸上の特性を大きく変化させることである。よって、再送を行うたびに伝播路環境を大きく変化させることが可能になる。
次いで、上記構成を有する無線送信装置の動作について説明する。
変調部102−1は、バッファ101−1から出力されたデータストリームに変調処理を施し、出力する。変調部102−1から出力された信号は、途中で分岐され、IFFT部201−1、201−2に出力される。同様に、変調部102−2は、バッファ101−2から出力されたデータストリームに変調処理を施し、出力する。変調部102−2から出力された信号は、途中で分岐され、IFFT部201−3、201−4に出力される。
一方、遅延制御部203は、複数種類の遅延時間が記憶されているテーブルを有し、再送回数検出部110から通知されたデータの再送回数に応じて、テーブルから送信信号ごとの遅延時間を選択して、遅延部202−1〜202−4に出力する。なお、遅延制御部203から出力される遅延時間については、後ほど詳述する。
遅延部202−1は、IFFT部201−1から出力された信号の送信タイミングを、遅延制御部203から出力された遅延時間分だけ遅延させ、加算部104−1に出力する。また、遅延部202−2は、IFFT部201−2から出力された信号の送信タイミングを、遅延制御部203から出力された遅延時間分だけ遅延させ、加算部104−2に出力する。
同様に、遅延部202−3は、IFFT部201−3から出力された信号の送信タイミングを、遅延制御部203から出力された遅延時間分だけ遅延させ、加算部104−1に出力する。また、遅延部202−4は、IFFT部201−4から出力された信号の送信タイミングを、遅延制御部203から出力された遅延時間分だけ遅延させ、加算部104−2に出力する。
加算部104−1は、遅延部202−1、202−3から出力された送信タイミングが遅延された信号を加算し、送信無線部105−1に出力する。加算部104−2は、同様に、遅延部202−2、202−4から出力された信号を加算し、送信無線部105−2に出力する。以降の処理は、実施の形態1と同様である。
次いで、各系統の送信信号の送信タイミングの遅延時間について、図9を用いて説明する。
図9(a)は、送信信号の送信タイミングの遅延時間をデータストリーム#A(S)およびデータストリーム#B(S)ごとに整理して示す図である。例えば、データの初回送信時には、ストリーム#Aの遅延時間は、アンテナ#1側の送信系統において0、アンテナ#2側の送信系統においてταである。また、ストリーム#Bの遅延時間は、アンテナ#1側の送信系統において0、アンテナ#2側の送信系統においてτβである。
そして、再送1回目には、ストリーム#Aの遅延時間は、アンテナ#1側の送信系統において0、アンテナ#2側の送信系統においてτβである。また、ストリーム#Bの遅延時間は、アンテナ#1側の送信系統において0、アンテナ#2側の送信系統においてταである。
すなわち、初回送信時のデータストリーム#Aの遅延時間の組み合わせが、再送1回目ではデータストリーム#Bに使用される。また、初回送信時にデータストリーム#Bに使用された遅延時間の組み合わせが、再送1回目ではデータストリーム#Aに対し使用される。初回送信時および再送1回目では、ストリーム#Aおよびストリーム#Bに使用される遅延時間の組み合わせが入れ替わる形になっている。
再送2回目においては、今度は、初回送信時にアンテナ#1側の送信系統に使用された遅延時間とアンテナ#2側の送信系統に使用された遅延時間を互いに入れ替える。すなわち、ストリーム#Aの遅延時間は、アンテナ#1側の送信系統においてτα、アンテナ#2側の送信系統において0であり、ストリーム#Bの遅延時間は、アンテナ#1側の送信系統においてτβ、アンテナ#2側の送信系統において0である。再送3回目においては、さらに、ストリーム#Aおよびストリーム#Bに使用される遅延時間が入れ替わる。
なお、観点を変えて、送信信号を遅延する遅延時間をアンテナ#1およびアンテナ#2ごとに整理したものを図9(b)に示す。すなわち、この図は、アンテナ#1およびアンテナ#2から実際にどのように信号を遅延して送信するかを示す図である。図9(a)および図9(b)が示す内容は実質的に同一である。
図10は、上記の無線送信装置から送信される信号の送信タイミングを時間軸上で示した図である。なお、実際の送信データストリームにはウェイトが掛けられているが(例えば、アンテナ#1から送信される信号は、上述の通りwα+wγ)、本実施の形態では再送時においてもウェイトを初回送信時と同一とするので、信号の区別がし易いようにウェイトの表記を省略する。
この図は、時刻0で初回のデータ送信が行われ、ある時間経過後の時刻tにデータの再送が行われていることを示している。アンテナ#1からは、初回送信時および再送時、共にデータストリーム#A(S、S')およびデータストリーム#B(S、S')が同タイミングで送信されている。一方、アンテナ#2からは、初回送信時、Sが時間τα、Sが時間τβそれぞれ遅延されて送信されるのに対し、再送時には、S'が時間τβ、S'が時間ταそれぞれ遅延されて送信される。
ここで、初回送信時のデータストリーム#A(S)について注目すると、Sはアンテナ#1とアンテナ#2で時間差ταを付けて送信されている。これは、アンテナ間のフェージング相関を減少させるためである。一方、再送時のデータストリーム#A(S')について注目すると、アンテナ#1とアンテナ#2間で設けられている時間差はτβとなっている。すなわち、初回送信時と再送時とでアンテナ間のフェージング相関を変化させるような送信が行われている。これは、データストリーム#B(S、S')についても同様である。
また、初回送信時のアンテナ#2から送信されるSおよびSの両方について注目すると、SはSから(τβ−τα)遅れて送信されている。一方、再送時には、逆にS'がS'から(τβ−τα)遅れて送信されている。これは、初回送信時と再送時とで送信タイミングを変化させるような送信が行われていることを意味している。なお、ここでは、説明を簡単にするため、アンテナ#2から送信されるデータストリームのみに注目して説明したが、アンテナ#1から送信されるデータストリームを考慮しても上記と同じことが言える。
次に、初回送信時と再送時で送信タイミングを変化させることによる作用について説明する。周波数選択性フェージングは、端的に言えば同一周波数で位相が180度ずれた波が互いに弱め合う結果である。よって、送信信号の送信タイミングを作為的に遅延させ、すなわち、位相をずらすことにより、信号が受けるフェージング特性を変化させることができる。図11は、従来装置における受信パワを示す図である。ストリーム#Aは初回送信時(図11(a)参照)および再送時(図11(b)参照)共に受信レベルが高いが、ストリーム#Bは初回送信時および再送時共に受信レベルが低い。よって、初回送信時と再送時のデータを合成しても(図11(c)参照)、ストリーム#Aだけが正しく受信されるレベルに到達し、ストリーム#Bは正しく受信できないままとなる。
図12は、本実施の形態における受信パワを示す図である。受信信号のレベルは、ストリームごとに異なる周波数選択性フェージングを受けた状態になる。従って、ストリームごとに周波数軸上での受信レベルのパターンが異なってくる。初回送信時(図12(a)参照)と、再送時(図12(b)参照)では、ストリーム#Aとストリーム#Bに施す遅延処理が入れ替わっているので、受信側で合成した後の信号のレベルは平均化され(図12(c)参照)、ストリーム#A、ストリーム#Bとも正しく復調することが可能となる。
なお、ここでは、送信信号を遅延させることにより、周波数軸上のフェージング特性曲線の位相が180度シフトしているような状況を説明した図となっている。しかし、本実施の形態では、送信信号を遅延させることにより、フェージング特性がある程度変化すれば充分であり、必ずしも位相が180度シフトしている必要はない。ただし、フェージング特性の変動ピッチは、移動局の移動速度および通信に使用している周波数帯域に依存しているので、フェージング特性曲線の位相が180度シフトさせる遅延時間を算出することは可能である。
このように、本実施の形態によれば、再送ごとに各ストリームの周波数軸上での受信レベルのばらつきを平均化するため、合成後の信号を正しく復調することができ、受信側の受信性能を向上させることができる。
なお、実施の形態1および実施の形態2は組み合わせて使用することが可能である。すなわち、ウェイトを乗算した送信信号に対し、送信タイミングを遅延して送信してもよい。このとき、各実施の形態の効果が重畳されて、受信性能をさらに向上させることができる。
本発明の第1の態様に係る無線送信装置は、複数のデータに複数のウェイトをそれぞれ乗算する乗算手段と、ウェイトが乗算された複数のデータを複数の送信系統からそれぞれ同時に送信する送信手段と、前記複数のデータの再送時、前回送信時のウェイトと異なるウェイトを前記複数のデータにそれぞれ乗算するように前記乗算手段を制御する制御手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、複数のアンテナを用いて、複数のデータストリームを送信する無線通信システム(例えば、アダプティブアレイアンテナ技術、MIMO技術、STC技術等)において、例えば、HARQを適用した場合に、データ再送時のダイバーシチゲインを増大させることができ、受信側の受信性能を向上させることができる。
本発明の第2の態様に係る無線送信装置は、上記の構成において、前記制御手段は、前回送信時の前記複数のデータに対応する複数のウェイトのうちから再送時のウェイトを選択する構成を採る。
この構成によれば、それぞれのデータストリームの伝播路環境を互いに入れ替え、平均化するので、早期に受信品質を改善させることができる。
本発明の第3の態様に係る無線送信装置は、複数のデータを所定の送信タイミングで複数の送信系統からそれぞれ送信する送信手段と、前記複数のデータの再送時、前記複数のデータ間の送信タイミングの差が前回送信時の前記複数のデータ間の送信タイミングの差と異なるように前記送信手段を制御する制御手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、初回送信時と再送時の各ストリームの周波数軸上での受信レベルのばらつきを平均化することができるので、信号を正しく復調することができ、受信側の受信性能を向上させることができる。
本発明の第4の態様に係る無線送信装置は、複数のデータを複数の送信系統から、送信系統によって異なる送信タイミングでそれぞれ送信する送信手段と、前記複数のデータの再送時には、再送時の前記送信タイミングが前回送信時の前記送信タイミングと異なるように前記送信手段を制御する制御手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、複数の送信系統から送信されたデータストリーム間のフェージング相関を、前回送信時と再送時とで異ならせることができるので、信号を正しく復調することができ、受信側の受信性能を向上させることができる。
本発明の第5の態様に係る無線送信装置は、上記の構成において、前記制御手段は、前回送信時の前記複数のデータに対応する複数の送信タイミングのうちから再送時の送信タイミングを選択する構成を採る。
この構成によれば、それぞれのデータストリームの伝播路環境を互いに入れ替え、平均化するので、早期に受信品質を改善させることができる。
本発明の第6の態様に係る無線送信装置は、上記の構成において、前記制御手段は、通知された回線品質に基づいて前記制御を行う構成を採る。
この構成によれば、無線受信装置等から通知された回線品質に応じて、ウェイトまたは送信タイミングの調整を行うことができるので、早期に受信品質を改善させることができる。
本発明の第7の態様に係る無線送信装置は、上記の構成において、前記送信は、ダイバーシチ送信である構成を採る。
この構成によれば、ダイバーシチ送信を行うので、例えば、アダプティブアレイアンテナ技術、MIMO技術、STC技術等を本発明に適用することができる。
本発明の第8の態様に係る無線送信装置は、上記の構成において、前記複数のデータは、あらかじめマルチキャリア化されている構成を採る。
本発明の第9の態様に係る無線送信装置は、上記の構成において、前記マルチキャリア化は、OFDM処理である構成を採る。
これらの構成によれば、マルチキャリア通信(OFDM方式等)において本発明を適用することができる。また、データをマルチキャリア化することにより、再送時に異なる遅延時間の遅延波を多重し、送信することができるので、それぞれのサブキャリアで、互いにストリーム間の伝播環境の状態を変化させることが可能になる。
本発明の第10の態様に係る無線受信装置は、無線送信装置が送信し、異なる伝播路を介した複数の信号を複数のアンテナを用いて同時に受信する受信手段と、前記複数の信号が介した伝播路の特性に関する情報を取得する伝播路情報取得手段と、前記伝播路情報取得手段によって取得された伝播路の特性に関する情報に基づいて、前記受信手段によって受信された複数の信号から受信データを取得するデータ取得手段と、前記データ取得手段によって取得された受信データであって前回受信時および再受信時の受信データを、合成する合成手段と、前記伝播路情報取得手段によって取得された伝播路の特性に関する情報を前記無線送信装置に通知する通知手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、例えば、MIMO通信やSTC通信においてHARQを適用することができる。
本発明の第11の態様に係る無線送信方法は、複数のデータに複数のウェイトをそれぞれ乗算する乗算ステップと、ウェイトが乗算された複数のデータを複数の送信系統からそれぞれ同時に送信する送信ステップと、前記複数のデータの再送時、前回送信時のウェイトと異なるウェイトを前記複数のデータにそれぞれ乗算するように制御する制御ステップと、を具備するようにした。
この方法によれば、データ再送時のダイバーシチゲインを増大させることができ、受信側の受信性能を向上させることができる。
本発明の第12の態様に係る無線送信方法は、複数のデータを所定の送信タイミングで複数の送信系統からそれぞれ送信する送信ステップと、前記複数のデータの再送時、前記複数のデータ間の送信タイミングの差が前回送信時の前記複数のデータ間の送信タイミングの差と異なるように制御する制御ステップと、を具備するようにした。
この方法によれば、初回送信時と再送時の各ストリームの周波数軸上での受信レベルのばらつきを平均化することができるので、信号を正しく復調することができ、受信側の受信性能を向上させることができる。
本発明の第13の態様に係る無線送信方法は、複数のデータを複数の送信系統から、送信系統によって異なる送信タイミングでそれぞれ送信する送信ステップと、前記複数のデータの再送時には、再送時の前記送信タイミングが前回送信時の前記送信タイミングと異なるように制御する制御ステップと、を具備するようにした。
この方法によれば、複数の送信系統から送信されたデータストリーム間のフェージング相関を、前回送信時と再送時とで異ならせることができるので、信号を正しく復調することができ、受信側の受信性能を向上させることができる。
本発明の第14の態様に係る無線受信方法は、無線送信装置が送信し、異なる伝播路を介した複数の信号を複数のアンテナを用いて同時に受信する受信ステップと、前記複数の信号が介した伝播路の特性に関する情報を取得する伝播路情報取得ステップと、前記伝播路情報取得ステップにおいて取得された伝播路の特性に関する情報に基づいて、受信された複数の信号から受信データを取得するデータ取得ステップと、前記データ取得ステップにおいて取得された受信データであって前回受信時および再受信時の受信データを、合成する合成ステップと、前記伝播路情報取得ステップにおいて取得された伝播路の特性に関する情報を前記無線送信装置に通知する通知ステップと、を具備するようにした。
この方法によれば、例えば、MIMO通信やSTC通信においてHARQを適用することができる。
本発明は、無線送信装置、無線送信方法等として有用である。
本発明の実施の形態1に係る無線送信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る無線受信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る無線通信の流れを示すシーケンス図 ウェイト制御部によって送信信号に乗算されるウェイトを示す図 送信信号の指向性を概念的に説明した図 従来の無線送信装置から送信される信号の受信側における品質を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線送信装置から送信される信号の受信側における品質を示す図 本発明の実施の形態2に係る無線送信装置の構成を示すブロック図 各送信系統ごとの送信信号の遅延時間を示す図 送信信号の送信タイミングを示した図 従来装置における受信パワを示す図 本発明の実施の形態2における受信パワを示す図 送信信号が経由する伝播路環境の時間的変化が緩やかな場合の受信側の受信パワを示す図
符号の説明
103−1〜103−4 乗算器
104−1、104−2 加算部
105−1、105−2 送信無線部
106−1、106−2 送信アンテナ
110 再送回数検出部
112 ウェイト制御部
201−1〜201−4 IFFT部
202−1〜202−4 遅延部
203 遅延制御部

Claims (11)

  1. 複数のデータに複数のウェイトをそれぞれ乗算する乗算手段と、
    ウェイトが乗算された複数のデータを複数の送信系統から同時に送信する送信手段と、を具備し、
    前記乗算手段は、前記複数のデータの再送時に、前回送信時のウェイトと異なるウェイトを前回送信時のウェイトの中から選択する
    無線送信装置。
  2. 前記複数のデータは、同一の送信相手宛てのデータであって、互いに異なる、
    請求項1記載の無線送信装置。
  3. 前記乗算手段は、無線受信装置から通知される回線品質情報に基づいて前記ウェイトを決定する、
    請求項1記載の無線送信装置。
  4. 複数のデータを当該データ間で異なる遅延時間を付与して複数の送信系統から送信する送信手段と、
    前記複数のデータの再送時に、前記遅延時間が前回送信時と再送時とで異なるように前記送信手段を制御する制御手段と、を具備し、
    前記制御手段は、前回送信時の遅延時間の中から再送時の遅延時間を選択する、
    無線送信装置。
  5. 複数のデータを複数の送信系統から、送信系統によって異なる遅延時間を付与して送信する送信手段と、
    前記複数のデータの再送時に、前記遅延時間が前回送信時と再送時とで異なるように前記送信手段を制御する制御手段と、を具備し、
    前記制御手段は、前回送信時の遅延時間の中から再送時の遅延時間を選択する、
    無線送信装置。
  6. 前記複数のデータは、同一の送信相手宛てのデータであって、互いに異なる、
    請求項4または請求項5記載の無線送信装置。
  7. 前記制御手段は、無線受信装置から通知される回線品質情報に基づいて前記制御を行う、
    請求項4または請求項5記載の無線送信装置。
  8. OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式の無線送信装置であって、
    前記複数のデータは、マルチキャリアデータである、
    請求項1、請求項4または請求項5記載の無線送信装置。
  9. 複数のデータに複数のウェイトをそれぞれ乗算して複数の送信系統から同時に送信するステップと、
    前記複数のデータの再送時に、前回送信時のウェイトと異なるウェイトを前回送信時のウェイトの中から選択しそれぞれ乗算して複数の送信系統から同時に送信するステップと、
    を具備する無線送信方法。
  10. 複数のデータを当該データ間で異なる遅延時間を付与して複数の送信系統から送信するステップと、
    前記複数のデータの再送時に、前回送信時と異なる遅延時間を前回送信時の遅延時間の中から選択し付与して複数の送信系統から送信するステップと、
    を具備する無線送信方法。
  11. 複数のデータを複数の送信系統から、送信系統によって異なる遅延時間を付与して送信するステップと、
    前記複数のデータの再送時に、前回送信時と異なる遅延時間を前回送信時の遅延時間の中から選択し付与して複数の送信系統から送信するステップと、
    を具備する無線送信方法。
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