JP4043987B2 - 建築用防水テープおよび該建築用防水テープの巻回物ならびに該巻回物の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は建築物躯体を構成する柱や建築物躯体の開口部などを防水するために好適な建築用防水テープと、該建築用防水テープの巻回物ならびに該巻回物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物躯体の開口部には、窓枠用のサッシ枠が取付けられるが、この際、開口部を構成している鉄骨や木桟とサッシ枠との隙間や、鉄骨や木桟と外壁材との隙間などには防水処理がなされ、ここから雨水、結露水などが侵入しないようにされている。また、開口部以外の場所、例えば外壁材同士の継ぎ目などにも、適宜防水処理がなされている。
防水処理方法としては、隙間をコーキングするなどシーリング材でシールする方法や、隙間にガスケットを挿入して塞ぐ方法などがある。
【0003】
ところが、隙間をシーリング材でシールする場合には、施工者によってシーリング材の塗布量や技術レベルが異なるために、施工状態や防水性に違いが出る場合があった。また一般に、開口部は鉄骨や木桟から構成され、サッシ枠はアルミニウムなどの金属からなり、互いに材質が異なるため、鉄骨や木桟とサッシ枠とがそれぞれ外気温度の変化、風、地震などの自然条件によって、異なる膨張率および収縮率で膨張・収縮したり、動いたりして、シーリング材が切れたり剥がれたりするという問題があった。
また、ガスケットは、防水しようとする隙間に凹凸があれば、ガスケットを挿入しても若干の隙間が生じてしまい十分には防水できず、凹凸がない場合でもガスケットは押出成形体であるために、しだいに押出時の長さ方向に収縮し、長期の使用中には隙間を生じてしまうという問題があった。
そのため、最近では、粘着性が高く防水性に優れ、また、そのような効果が長期にわたって持続するブチルゴムなどからなる両面粘着テープを使用して防水処理することが多くなってきている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−146308号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような両面粘着テープは、通常、片面に離型紙などの離型フィルムが設けられて巻き回された巻回物の形態で流通するため、防水処理の作業現場においてこのような巻回物を使用すると、離型フィルムが大量の廃棄物として発生するという問題があった。
また、両面粘着テープの粘着層には、ブチルゴムなどの粘着性の高い材料を使用するために、サッシ枠などの被着体と粘着層とが一旦接触してしまうと、後に被着体の取付位置を微調整することは困難であり、施工性も不十分であった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、離型フィルムを使用しなくても巻回物とすることができ、防水作業の現場における廃棄物の発生が低減され、しかも、サッシ枠などの被着体の位置決めや位置の微調整も行える防水性に優れた建築用防水テープを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の建築用防水テープは、粘着層と、該粘着層の一方の面を部分的に覆う第1の基材層と、該粘着層の他方の面を部分的に覆う第2の基材層とを備え、前記第1の基材層と前記第2の基材層は、前記粘着層の両面が露出する部分がないように設けられ、かつ、前記第1の基材層と前記第2の基材層における前記粘着層との非接触面は、離型処理されていることを特徴とする。
前記第1の基材層および第2の基材層は、それぞれ1以上の基材テープからなることが好ましい。
本発明の建築用防水テープの巻回物は、前記粘着層同士が接触しないように、前記建築用防水テープが巻き回されたことを特徴とする。
本発明の建築用防水テープの巻回物の製造方法は、片面が離型処理された複数の基材テープを、離型処理された面が互い違いとなるように並列させて供給する工程と、供給された前記複数の基材テープの片面上に、粘着層を形成して積層体とする工程と、前記積層体を巻き取る工程とを有することを特徴とする。
前記複数の基材テープの側端部が互いに重なり合うように並列させて供給してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の建築用防水テープ(以下、防水テープという。)の一例を示す斜視図である。
この例の防水テープ10Aは、ブチルゴムテープからなる粘着層11と、この粘着層11の一方の面に設けられた第1の基材層12と、粘着層11の他方の面に設けられた第2の基材層13とから構成されている。
第1の基材層12は、樹脂製の1枚の基材テープからなり、粘着層11の一方の面において、粘着層11の幅方向の中心部に沿って、粘着層11の略1/3の面積を覆うように設けられている。第2の基材層13は、第1の基材層12と同じ2枚の樹脂製の基材テープからなり、粘着層11の他方の面において、粘着層11の両側端部に沿って、それぞれが粘着層11の略1/3の面積を覆うように設けられている。すなわち、第1の基材層12と第2の基材層13とは、粘着層11の両面が露出する部分がないように、互い違いに設けられている。
【0009】
なお、この例では、第1の基材層12の側端部と第2の基材層13の側端部とは、粘着層11を介して若干重なり合うように配され、この重なり部14においては、粘着層11の両面が第1の基材層12と第2の基材層13により覆われ、露出していない状態となっている。また、第2の基材層13は、粘着層11の両側端部よりも若干外方に延出するように設けられている。
そして、第1の基材層12と第2の基材層13における粘着層11との非接触面12a,13aには、いずれも離型処理が施されている。
【0010】
ここで、粘着層11としては、ブチルゴムの他、アクリルゴム、ウレタンゴム、水添系のSIS(スチレン−イソプレン−スチレン共重合体)、水添系のSBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)などを使用できるが、特に粘着性に優れ水の侵入を確実に阻止でき、耐候性、耐熱性、耐火性なども良好で、かつ、安価であることから、ブチルゴムを使用することが好ましい。粘着層11の厚みは適宜設定できるが、通常0.5〜3.0mmの範囲である。図示例の粘着層11は、厚さ1mm、幅60mmのブチルゴムテープからなっている。
【0011】
第1の基材層12および第2の基材層13には、ポリエチレン、ポリプロピレン、無可塑ポリ塩化ビニルや、各種ポリマーアロイおよびエンジニアリングプラスチックなど、各種樹脂からなる基材テープを使用できるが、柔軟性と強度と弾性とを併せ持つことから、無延伸ポリプロピレン(CPP)製の基材テープを使用することが好ましい。また、この例の防水テープ10Aを多少凹凸のある部位に使用する場合であっても、防水テープ10Aがその部位の形状に追従しやすい点から、基材テープの厚さは5〜100μmであることが好ましい。CPPテープは、例えば、50モル%以上、好ましくは70モル%以上のプロピレン単位を有する結晶混合物を、配向させることなく、無延伸状態で均一な厚みにテープ化することにより得られる。
なお、図示例においては、第1の基材層12および第2の基材層13として、合計3枚の基材テープを使用しているが、いずれも厚さ5μm、幅25mmのCPPテープからなっている。また、第1の基材層12の側端部と第2の基材層13の側端部とが重なり合う重なり部14の幅は5mmとなっている。
【0012】
第1および第2の基材層12,13における粘着層11との非接触面12a,13aに施される離型処理は、各種公知の方法でなされればよいが、特にシリコーン系離型剤を面に塗布した後、例えば120℃、3分間などの条件で焼き付け処理を行い、シリコーン系の離型面を形成する方法が好ましい。
【0013】
このような防水テープ10Aは、上述したように、粘着層11を部分的に覆うように設けられた第1および第2の基材層12,13が、粘着層11の両面が露出しないように設けられているとともに、第1および第2の基材層12,13における粘着層11との非接触面12a,13aが離型処理されているので、両面に粘着面を有する両面粘着テープでありながら、図2および図3に示すように粘着層11同士が接触しないように巻き回し、離型紙などの離型フィルムを使用することなく巻回物の形態とすることができる。
【0014】
図2(a)の巻回物20は、図1の防水テープ10Aを第1の基材層12が内側となるように巻き回すことにより形成されたものである。この巻回物20においては、防水テープ10Aを巻回していった際に、図2(b)に模式的に示すように、符号10A’で示すn巻目における粘着層11と、符号10A”で示す(n+1)巻目における粘着層11とは、n巻目の防水テープ10A’における第1の基材層12と(n+1)巻目の防水テープ10A”における第2の基材層13とが存在するために直に接触することがない。また、第1および第2の基材層12,13における粘着層11との非接触面12a,13aはいずれも離型処理されているので、この巻回物20を使用する際には、n巻目の防水テープ10A’と(n+1)巻目の防水テープ10A”との間は容易に剥がれ、簡単に巻回物20を解くことができる。
【0015】
また、図3(a)の巻回物21は、図1の防水テープ10Aを第1の基材層12が外側となるように巻き回すことにより形成されたものである。この巻回物21においては、防水テープ10Aを巻き回していった際に、図3(b)に模式的に示すように、n巻目の防水テープ10A’における粘着層11と、(n+1)巻目の防水テープ10A”における粘着層11とは、n巻目の防水テープ10A’における第2の基材層13と(n+1)巻目の防水テープ10A”における第1の基材層12とが存在するために直に接触することがない。また、第1および第2の基材層12,13における粘着層11との非接触面12a,13aはいずれも離型処理されているので、この巻回物21を使用する際には、n巻目の防水テープ10A’と(n+1)巻目の防水テープ10A”との間は容易に剥がれ、簡単に巻回物21を解くことができる。
このように図1の防水テープ10Aを使用すると、第1の基材層12を内側としても外側としても、離型フィルムを用いることなく巻回物20,21とすることができる。
【0016】
図2または図3のように巻回物20,21とされた防水テープ10を使用して、例えば、外壁材とサッシ枠とが取り付けられる、建築物躯体の開口部下端を防水処理する場合には、まず、図4に拡大して示すように、合板などの野地板30の上部外面に対して、巻回物20,21を解きつつ、防水テープ10Aにおける第1の基材層12が形成されている側の面(以下、第1面という。)を、横方向(略水平方向)に貼着していき、適当な長さで切断する。
ついで、図5に示すように、被着体である外壁材31を、貼着された防水テープ10Aの第2面側に配し、取り付け、ついで、被着体であるサッシ枠32を外壁材31の上方に同様に取り付ける。
ここで、外壁材31やサッシ枠32が接触する防水テープ10Aの第2面には、その両側端部に第2の基材層13である基材テープが存在しているので、外壁材31やサッシ枠32を取り付ける際に、これら基材テープ上を滑らせることによって、容易にその取付位置を位置決めすることができる。なお図中、符号33,34は木桟(柱部材)である。
【0017】
このように防水テープ10Aを建築物躯体に貼着し、その上から外壁材31とサッシ枠32とを取り付けることによって、外壁材31と建築物躯体との隙間、サッシ枠32と建築物躯体との隙間の両方を一度に防水処理することができる。また、この例の防水テープ10Aの粘着層11は、力が加えられると形状が容易に変形するブチルゴムから形成されているので、防水テープ10Aを建築物躯体に貼着した後、外壁材31やサッシ枠32をその上からボルトなどで締め付けつつ取り付けることによって、粘着層11のブチルゴムが防水テープ10Aの両側端部から外方にはみ出て、外壁材31と建築物躯体との隙間、サッシ枠32と建築物躯体との隙間をより確実に防水することができる。
また、特にこの例の防水テープ10Aは、厚さ1mmの粘着層11と、厚さ0.05mmの基材テープとから構成され非常に薄型であるので、この防水テープ10Aを貼着することにより大きな段差を形成することもない。よって、この防水テープを建築物躯体の角部などにおいて重ねて使用することもできる。また、この防水テープ10Aは両面に必ず粘着層11が露出しているので、水路を完全に防ぐこともできる。
【0018】
なお、ここでは、防水テープ10Aの第1面を建築物躯体の所定位置に貼着し、その後、第2面に被着体を貼着する場合について説明したが、第2面を建築物躯体の所定位置に貼着し、第1面に被着体を貼着してもよい。しかしながら、両側端部に粘着層11が露出していて、より安定かつ強固な密着が可能な第1面をはじめに建築物躯体に貼着させから、その上に被着体を配する方が、施工性の点から好ましい。また、このように貼着すると、上述したように、外壁材31、サッシ枠32などの被着体を第2面における基材テープ上で位置合わせできる点からも好ましい。
【0019】
また、防水テープ10Aを使用する場合、図2および図3のどちらの形態の巻回物20,21を使用してもよいが、上述したように、まず、建築物躯体の所定位置にこの防水テープ10Aを貼着し、その上に、外壁材31、サッシ枠32などの被着体を取り付ける場合には、第1の基材層13が内側となる図2の形態の巻回物20を使用した方が、取扱性、施工性、防水性などの点から好適である。
すなわち、図2の形態の巻回物20では、両側端部に第2の基材層13が存在する第2面が外側となっているので、この第2の基材層13が形成された部分を掴むことにより作業者の手指と粘着層11とが触れることなく巻回物20を把持でき、取扱性に優れる。また、第1の基材層13が内側となる方が、巻回物としての形態が安定しやすく、外観的にも優れる傾向がある。
さらに、作業者が巻回物20を解きつつ建築物躯体の所定位置に貼着していく場合、作業者は巻回物20を解きつつ、巻回物20の内側となっていた面を所定位置に貼着させていくことが多いが、その際、図2の形態の巻回物20であれば、内側が第1面であるので、両側端部に粘着層11が露出していて、より安定かつ強固な密着が可能な第1面をはじめに建築物躯体に貼着させる場合に好適である。
【0020】
次に図2の巻回物20の製造方法について説明する。
まず、片面が離型処理された幅25mmの3巻の基材テープを用意し、図6に示すように、各基材テープ41,42,43の離型処理された面41a,42a,43aが互い違いとなるように、かつ、各基材テープ41,42,43の側端部が互いに若干(この例では5mm)重なり合うように図示略のガイド手段により並列させつつ矢印方向に供給する。図6において、符号42は、第1の基材層12を形成する基材テープであり、図中、下面が離型処理された面42aである。また、符号41,43は、第2の基材層13を形成する基材テープであり、図中、上面が離型処理された面41a,43aである。
ついで、このようにして供給された3枚の基材テープ41,42,43の片面(図6では上面)上に、図示略の押出機によりテープ状に成形され、粘着層11となるブチルゴムテープを配していき、図7のような、基材テープ41,42,43とブチルゴムテープ44とからなる積層体45を連続的に形成する。
【0021】
そして、このように形成された積層体45を、ブチルゴムテープ44が外側となるように巻取手段で巻取きとり、巻き回すことによって、図2の形態の巻回物20を形成することができる。
すなわち、このようにして巻回物20を形成すると、各基材テープ41,42,43において離型処理された面41a,42a,43aは、ブチルゴムテープ44と接触しても密着しないが、離型処置されていない面はいずれも、ブチルゴムテープ44と接触すると強く密着する。その結果、この巻回物20を使用時に解いていくと、2枚の基材テープ41a,43aは、符号42aの基材テープとはブチルゴムテープ44に対して反対側に積層された状態となり、2枚の基材テープ41a,43aが第2の基材層13となり、1枚の基材テープ42aが第1の基材層12となる。
また、巻取手段で巻き取る際に、ブチルゴムテープ44が内側となるように巻き取っていくと、図3の形態の巻回物21が得られる。
【0022】
以上説明したように、この例の防水テープ10Aは、粘着層11と、粘着層11の一方の面を部分的に覆う第1の基材層12と、粘着層11の他方の面を部分的に覆う第2の基材層12とを備え、第1の基材層12と第2の基材層13は、粘着層11の両面が露出しないように設けられ、かつ、第1の基材層12と第2の基材層13における粘着層11との非接触面12a,13aは、離型処理されているので、両面に粘着面を有する両面粘着テープでありながら、離型紙などの離型フィルムを使用しなくても巻回物とすることができ、作業現場での廃棄物の発生量を抑えることができる。
なお、防水テープとしては、図8に示すように、第1の基材層12および第2の基材層13がともに1枚の基材テープからなり、それぞれが粘着層11における反対側の側端部に沿って設けられるとともに幅方向の中心部において重なり部を形成した形態の防水テープ10Bが挙げられる。この防水テープ10Bを、図4の場合と同様に、第1の基材層12の側を建築物躯体の所定位置に貼着すると、図9に示すように、第1の基材層12における離型処理された面12aは、所定位置に対して密着せずに自由な状態にあるので、第2の基材層13の側に露出した粘着層11に外壁材などの被着体を粘着させた後においても、ボルトなどの固定具で被着体を所定位置に固定する前であれば、固定位置の微調整をすることができる。
また、その他には、図10に示すように、第1の基材層12、第2の基材層13がともに、複数枚の基材テープからなる防水テープ10Cが挙げられる。
【0023】
なお、以上の説明においては、各防水テープ10A,10B,10Cは、いずれも、第1の基材層12と第2の基材層13を形成する基材テープの側端部が、若干重なり合うように配されているが、粘着層11の両面が露出する部分がない限りは、重なり部が形成されていなくてもよい。また、これらの例においては、基材テープは粘着層の両側端部から若干外方に延出していて、このような形態であると、防水テープ10A,10B,10Cの取扱い時において、粘着層11が意図しない場所や者に接触して粘着することを防げるが、必ずしも延出していなくてもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の防水テープは、粘着層と、粘着層の一方の面を部分的に覆う第1の基材層と、粘着層の他方の面を部分的に覆う第2の基材層とを備え、第1の基材層と第2の基材層は、粘着層の両面が露出する部分がないように設けられ、かつ、第1の基材層と第2の基材層における粘着層との非接触面は、離型処理されているので、両面に粘着面を有する両面粘着テープでありながら、離型紙などの離型フィルムを使用しなくても巻回物とすることができ、作業現場での廃棄物の発生量を抑えることができる。また、基材層を利用することにより、被着体の位置合わせや位置の微調整も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の防水テープの一例を示す斜視図である。
【図2】 図1の防水テープが巻き回された巻回物の一例であり、(a)斜視図と、(b)n巻目と(n+1)巻目の状態を示す断面図である。
【図3】 図1の防水テープが巻き回された巻回物の他の一例であり、(a)斜視図と、(b)n巻目と(n+1)巻目の状態を示す断面図である。
本発明の第2実施形態例の防水テープを示す斜視図である。
【図4】 図1の防水テープを建築物躯体に貼着した状態を示す縦断面図である。
【図5】 図1の防水テープを建築物躯体に貼着し、さらに外壁材とサッシ枠とを取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図6】 図2の巻回物の製造工程を説明する説明図であり、基材テープを供給している状態を示すものである。
【図7】 図6で供給された基材テープの片面に、粘着層を形成した状態を示す斜視図である。
【図8】 本発明の防水テープの他の一例を示す斜視図である。
【図9】 図8の防水テープを建築物躯体に貼着した状態を示す縦断面図である。
【図10】 本発明の防水テープの他の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10A,10B,10C (建築用)防水テープ
11 粘着層
12 第1の基材層
12a 第1の基材層における粘着層との非接触面
13 第2の基材層
13a 第2の基材層における粘着層との非接触面
20,21 巻回物
41,42,43 基材テープ
44 ブチルゴムテープ
45 積層体
Claims (5)
- 粘着層と、該粘着層の一方の面を部分的に覆う第1の基材層と、該粘着層の他方の面を部分的に覆う第2の基材層とを備え、
前記第1の基材層と前記第2の基材層は、前記粘着層の両面が露出する部分がないように設けられ、かつ、
前記第1の基材層と前記第2の基材層における前記粘着層との非接触面は、離型処理されていることを特徴とする建築用防水テープ。 - 前記第1の基材層および第2の基材層は、それぞれ1以上の基材テープからなることを特徴とする請求項1に記載の建築用防水テープ。
- 前記粘着層同士が接触しないように、請求項2に記載の建築用防水テープが巻き回されたことを特徴とする建築用防水テープの巻回物。
- 片面が離型処理された複数の基材テープを、離型処理された面が互い違いとなるように並列させて供給する工程と、
供給された前記複数の基材テープの片面上に、粘着層を形成して積層体とする工程と、
前記積層体を巻き取る工程とを有することを特徴とする建築用防水テープの巻回物の製造方法。 - 前記複数の基材テープの側端部が互いに重なり合うように並列させて供給することを特徴とする請求項4に記載の巻回物の製造方法。
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