JP4043812B2 - 無軌条式移動棚 - Google Patents

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克美 林
壮均 濱崎
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、無軌条式移動棚、とくに移動棚単体の走行車輪が、レールを介することなく床面を直接走行する無軌条式移動棚に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】
近時、大型倉庫等において、複数台の移動棚単体が並列され、各移動棚単体の走行車輪がレール上を走行することなく、直接、床面を走行するものとなされた無軌条式移動棚が使用されている。
【0003】
このような無軌条式移動棚は、一つの移動棚単体に数百kg〜数千kgの荷物が載置されることを前提としているために、走行駆動に大きな出力を有する電動モータが用いられている。
【0004】
また、このような無軌条式移動棚は、床面の状態、あるいは移動棚単体に積載された収納物の配置バランス等によっては、移動棚単体が所期する走行ラインを走行せずに、斜行してしまうことがあることから、その斜行を制御するために、種々の提案がなされている(特開2000−142922号、特開2000−142923号等)。
【0005】
而して、前記斜行制御とは、左右両走行車輪のいずれか一方が他方より先行位置にある状態から、両車輪が互いに先行しないように走行方向に沿って真っ直ぐに走行させることである。
【0006】
従って、それらの制御方式の基本は、別々の駆動モータにより回転するものとなされた左右両走行車輪のうち、前記先行する走行車輪(仮に左側とする)の駆動モータを停止させて、遅れている走行車輪(右側)を先行する走行車輪より僅かに先行させた後、今度は右側の走行車輪を停止させる一方、左側の走行車輪を走行させることにより所期する走行ライン上に左右両走行車輪を位置せしめようとするところにある。このために、このような上記移動棚単体は、少なくとも二つの電動モータを必要としている。
【0007】
しかしながら、移動棚単体の総積載重量が、例えば書架として使用されるようなせいぜい100〜200kgである場合、電動モータは一つで十分であるし、電動モータを用いることなくクランクを用いた手動により走行させることもできるので、複数の走行用電動モータを用いることはいささか過剰装備であり、コストアップを招来することになる。
【0008】
而して、このような比較的軽量、小型の移動棚であっても、無軌条式移動棚である限り、移動棚単体の斜行が発生するので、複数の移動棚単体を所期する整列状態とするためには、前記斜行を制御する必要があるが、一つの電動モータを唯一の駆動源であったり、手動であったりする限りは、左右両走行車輪のいずれか一方の駆動回転を停止することができない。
【0009】
この発明は、上記課題を解決することを目的としてなされたもので、動力軸が一つであっても、左右両走行車輪のいずれか一方の駆動を停止させることにより、移動棚単体の斜行を抑制して理想のラインを走行させることのできる無軌条式移動棚を提供しようとするものである。
【0010】
上記目的を達成するために、この発明に係る無軌条式移動棚は、
回転軸(13)(14)(15)(16)が相互に異なる前後左右の走行車輪(3)(4)(5)(6)を備え、一つの動力軸(11)により少なくとも前後いずれかの左右両走行車輪(5)(6)又は(3)(4)が駆動回転するものとなされた複数の移動棚単体(1)(1)…が、その前後方向に沿って並列され、各移動棚単体(1)が前記走行車輪(3)(4)(5)(6)を介して前後方向に走行するものとなされた無軌条式移動棚において、 前記動力軸(11)の回転が、一対のクラッチ(20)(21)を介して前記左右走行車輪(3)(5)の回転軸(13)(15)に伝達される一方、クラッチ(20)(21)により、前記回転軸(13)(15)のいずれか一方への前記伝達が解除されるものとなされ、
前記クラッチ( 20 )( 21 )は、動力軸( 11 )に遊挿され前輪回転軸( 13 )( 15 )に回転を伝達するスプロケット( 31 )( 31 )に固定された第1噛合部材( 24 b)( 24 b)と、他端にクラッチ回転板( 23 )を備え動力軸( 11 )に遊挿されたスリーブ( 22 )と、該スリーブ( 22 )の一端に固着され前記第1噛合部材( 24 b)に噛合する第2噛合部材( 24 a)と、前記スリーブ( 22 )を第1噛合部材( 24 b)に向かって付勢する部材( 25 )と、クラッチ回転板( 23 )を圧接して前記両噛合部材( 24 a)( 24 b)の噛合を解除する一対のプレッシャー部材( 29 )( 29 )とを備え、該プレッシャー部材( 29 )( 29 )はアームを介してクラッチ操作軸( 12 )に固定されており、
クラッチ( 20 )( 21 )による動力伝達及びその解除がクラッチハンドル( 18 )を操作することにより行われるものとなされている構成を採用する。
【0011】
この発明によれば、移動棚単体が所定の走行方向から逸脱して斜行し始めた場合に、クラッチを任意に操作するかあるいは自動的に操作させることにより、走行方向の片側の走行車輪の駆動を停止させることができ、その停止状態において他側の走行車輪を駆動走行させることにより、所期する走行方向に容易に戻せること、すなわち移動棚単体の斜行を抑制して理想の走行ライン走行させうる無軌条式移動棚を提供することができる。
【0012】
クラッチが、動力軸に遊挿され前輪駆動軸に回転を伝達するスプロケットに固定された第1噛合部材と、他端にクラッチ回転板を備え動力軸に遊挿されたスリーブと、該スリーブの一端に固着され前記第1噛合部材に噛合する第2噛合部材と、前記スリーブを第1噛合部材に向かって付勢する部材と、クラッチ回転板を圧接して前記両噛合部材の噛合を解除するプレッシャー部材とを備え、該プレッシャー部材( 29 )( 29 )がアームを介してクラッチ操作軸( 12 )に固定されているので、比較的構造も簡単で故障の少ないクラッチにより、移動棚単体の斜行を抑制して理想の走行ライン走行させうる無軌条式移動棚を提供することができる。
【0013】
クラッチによる動力伝達及びその解除がクラッチハンドルを操作することにより行われるものとなされている場合は、電力を不要としてランニングコストを最低限に抑制できる軌条式移動棚を提供できる。
また、クラッチ回転板( 23 )の先端に段部( 23 a)が設けられ、該段部( 23 a)に前記プレッシャー部材( 29 )が係合するものとなされている場合には、クラッチオフ状態が確実に保持される無軌条式移動棚を提供することができる。
【0014】
各移動棚単体の台枠の走行方向一側に、整列案内用雄部材が突設される一方、他側に前記整列案内用雄部材に相対的に嵌合する整列案内用雌部材が設けられてなる場合は、隣接する移動棚単体どうしの整列を両整列案内用雌雄部材を用いて合理的に行うことのできる無軌条式移動棚を提供できる。
【0015】
固定棚の台枠に、隣接する移動棚単体の整列案内用雄部材又は整列案内用雌部材に対応する整列案内用雌部材又は整列案内用雄部材が設けられてなる場合は、固定棚に隣接する移動棚単体の整列を合理的に行うことのできる無軌条式移動棚を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る無軌条式移動棚の一実施形態を図に基づいて説明する。
【0017】
図1及び図2は、移動棚単体(1)の要部を示すもので、台枠(2)に回転軸(13)(14)(15)(16)が相互に異なる前後左右の走行車輪(3)(4)(5)(6)が取り付けられている。以下使用する前後左右とは、原則的に、移動棚単体(1)の走行方向の一方に設けられた固定棚(K)に近づいて走行する方向を前、遠ざかる方向を後とし、左右とは前記固定棚(K)に向かっての左右を意味するものとする。図1においては、左斜め下向き、図2においては下向が前方向となる。
【0018】
前後の右走行車輪(3)(4)の回転軸(13)(14)には各々スプロケット(33)(34)が固着され、両スプロケット(33)(34)は、チェーン(C)を介して連結されている。また、前後の左走行車輪(5)(6)の回転軸(15)(16)にも同様に各々、スプロケット(33)(34)が固着され、両スプロケット(33)(34)は、チェーン(C)を介して連結されている。
【0019】
また、前輪の左右両走行車輪(3)(5)の回転軸(13)(15)には、さらに動力軸(11)に連結されるためのスプロケット(32)(32)が固着される一方、動力軸(11)には前記スプロケット(32)(32)に対応するスプロケット(31)(31)が取り付けられ、両スプロケット(32)(32)と(31)(31)とがチェーン(C)を介して連結されている。
【0020】
動力軸(11)に取り付けられたスプロケット(31)(31)は、動力軸(11)の外周を回動自在に取り付けられているもので、特殊な止め輪(図示省略)により、所定位置から軸線方向には移動しないものとなされている。前記所定位置とは、前輪回転軸(13)(15)のスプロケット(32)(32)との間でチェーン(C)がスムーズに動き得る位置のことである。また、このスプロケット(31)には、クラッチ(20)(21)を構成する第1噛合部(24b)が固定され、スプロケット(31)と一緒に回転するものとなされている。
【0021】
動力軸(11)には、図3ないし図5に示すように動力軸(11)の軸線方向には移動するが周方向には回転不能なスリーブ(22)(22)が、前記第1噛合部材(24b)に向かい合う態様に取り付けられている。スリーブ(22)には、動力軸(11)の軸線方向に沿った長孔(26)が設けられ、動力軸(11)に固定された回転止ボルト(27)が長孔(26)から突出することにより、長孔(26)の長さ範囲内でスリーブ(22)が動力軸(11)の軸線方向に移動し、回転止ボルト(27)が長孔(26)内縁に当接することにより周方向の回転が不能となされている。
【0022】
スリーブ(22)の一端に、前記第1噛合部材(24b)に噛み合う第2噛合部材(24a)が固着される一方、他端に第2噛合部材(24a)に向かって傾斜する傾斜面(23b)を備えた円錐台状のクラッチ回転板(23)が固着されている。クラッチ回転板(23)の先端には、傾斜面(23b)とは角度を異にした段部(23a)が設けられている。
【0023】
このスリーブ(22)と台枠(2)との間には、スリーブ(22)先端の第2噛合部材(24a)を常に第1噛合部材(24b)に噛み合わせる方向に付勢する付勢手段としてのコイルスプリング(25)が装着されている。従って、通常は図3に示すように常にクラッチインの状態にある。
【0024】
一方、動力軸(11)に平行に設けられたクラッチ操作軸(12)にはアーム(28)が固着され、該アーム(28)の先端に前記クラッチ回転板(23)に当接しうるプレッシャー部材(29)が設けられている。図示するように、一方のクラッチ(20)のプレッシャー部材(29)は動力軸(11)の斜め下方に位置し、他方のクラッチ(21)のプレッシャー部材(29)は動力軸(11)の斜め上方に位置するものと設定されている。
【0025】
このプレッシャー部材(29)は、クラッチインの状態ではクラッチ回転板(23)に軽く接触しており、クラッチ操作軸(12)の回動により、クラッチ回転板(23)を圧接したり、クラッチ回転板(23)から遠ざかったりするものである。
【0026】
前記動力軸(11)は一端に繋げられた公知の伝動機構を介して駆動ハンドル(17)を操作することにより、任意の方向に回転できるものとなされる一方、クラッチ操作軸(12)も一端に繋げられた公知の伝動機構を介してクラッチ操作ハンドル(18)を操作することにより、任意の方向に回転できるものとなされている。このクラッチ操作ハンドル(18)は、その位置を視認することにより、クラッチイン及びクラッチオフの状態を識別することができるように、水平に位置しているときは、クラッチインの状態にあり、水平位置から上向きに回転して斜め上向きの位置にあるときは、右側走行車輪(3)(4)がクラッチオフの状態にあり、水平位置から下向きに回転して斜め下向きの位置にある時は、左側走行車輪(5)(6)がクラッチオフの状態にあるものと設定されている。
【0027】
上記構成を有する移動棚単体(1)の動作について説明すると、移動棚単体(1)を走行させるには通常の手動式移動棚、いわゆるクランク式移動棚と同様にハンドル(17)を回転させることにより行われるもので、ハンドル(17)を時計回りに回転させると、動力軸(11)及びそのスプロケット(31)(31)が同方向に回転し、そのスプロケット(31)(31)の回転がチェーン(C)を介して前輪回転軸(13)(15)のスプロケット(32)(32)に伝達され、前輪の回転軸(13)(15)が回転され前輪が駆動される。そして、前輪の回転軸(13)(15)の回転は、同時に回転するスプロケット(33)(33)からチェーン(C)を介して後輪回転軸(14)(16)のスプロケット(34)(34)に伝達され、後輪の回転軸が同方向に回転され、移動棚単体(1)が後方に向かって走行される。前記ハンドル(17)を反時計回りに回転させると、前記全ての回転軸(13)(14)(15)(16)が反対方向に回転され、移動棚単体(1)が前方に向かって走行されることになる。
【0028】
而して、何らかの事情により、前記走行が斜行となり、例えば図8に示すように、移動棚単体(1)が固定棚(K)に接近、あるいは別の移動棚単体に接近してきた際に、明らかに移動棚単体(1)の前輪右側の走行車輪(3)が前輪左側の走行車輪()よりも先行しているものと認識できたときに、クラッチを操作して、先行する右側の走行車輪(3)(4)の駆動を停止させ、遅れている左側車輪(5)(6)のみを駆動させることにより、左側走行車輪(5)(6)を右側走行車輪(3)(4)に並ばせることができる。そして、それが理想の走行ラインに戻っていると認識できたときに、クラッチを操作して、前記右側走行車輪(3)(4)も駆動させると、移動棚単体(1)を理想の走行ラインに沿って走行させることができる。
【0029】
また、左側走行車輪(5)(6)を右側走行車輪(3)(4)に並ばせることはできたが、理想の走行ラインから少しずれている場合、すなわち、そのまま真っ直ぐ走行させると移動棚単体(1)が固定棚(K)あるいは隣接する移動棚単体(1)に接近したときに、明らかに段違いとなるような整列位置に向かっている場合には、以下のような調整走行を行う。まず、左右両走行車輪のいずれか一方の駆動を停止させたまま、他方の走行車輪を駆動させ該走行車輪が一方の走行車輪より先行位置にある状態とする。そして、次に、先行位置にある走行車輪の駆動を停止させると共に、遅れている走行車輪を駆動させ先行走行車輪に並ばせる。これにより、爾後、移動棚単体(1)が所期する理想ライン上を走行するものであれば、そのまま駆動させ、まだ理想ラインから僅かに離れている場合には、前記調整走行を再度行って理想ライン上を走行させるようにするのである。
【0030】
而して前記クラッチの操作は、先述の説明からも明らかではあるが、図8の状態にある移動棚単体(1)を操作するためのものとして説明すると、先ずこの図示状態から、もう少し移動棚単体(1)を固定棚(K)に近づけて、固定棚(K)の整列案内用雄部材(7)先端に整列案内用雌部材(8)を少し嵌合させた状態とする。その後、クラッチハンドル(18)を反時計回りに回転させると、クラッチ操作軸(12)が反時計回りに回転し、プレッシャー部材(29)がクラッチ回転板(23)をその下方から圧接することになる。
【0031】
この圧接により、クラッチ回転板(23)はコイルスプリング(25)の付勢力に抗してコイルスプリング(25)を圧縮し、図4に示されるように、矢印の方向に移動し、第1噛合部材(24b)と第2噛合部材(24a)との噛み合いが解除され、クラッチオフの状態となる。そして、プレッシャー部材(29)は、傾斜面(23b)を通過して段部(23a)に係合するので、コイルスプリング(25)の付勢力を受けたクラッチ回転板(23)がプレッシャー部材(29)を圧接することになる。その圧接力以上の力でクラッチ操作軸(12)を回転させない限り、プレッシャー部材(29)は、元の位置に復帰することができないので、前記クラッチオフ状態が保持される。
【0032】
このクラッチオフ状態で、駆動ハンドル(17)を回転させると、動力軸(11)の回転は、左側の前輪の回転軸及び左側の後輪の回転軸にしか伝達されないので、左側の前後走行車輪(5)(6)のみが駆動回転する。
【0033】
而して、そのまま動力軸(11)を回転させると、移動棚単体(1)は、互いに嵌合しあった整列案内用雌雄部材(8)(7)を中心として、固定棚(K)に接近するように回転し、移動棚単体(1)が固定棚(K)に整列されることになるのである。
【0034】
また、この整列状態から今度は、移動棚単体(1)を後方、すなわち固定棚(K)から遠ざかる方向に移動させようとする際に、クラッチ操作ハンドル(18)の位置を見て、クラッチがオフの状態であるかあるいはインの状態であるか確認し、オフの状態であれば、クラッチインの状態となるようにクラッチ操作ハンドル(18)を回転させて、全走行車輪(3)(4)(5)(6)を走行させる。
【0035】
そして、その走行中に、左右いずれかの走行車輪が先行して移動棚単体が斜行し始めた時に、クラッチ操作により先行した側の走行車輪の駆動を停止させて、他方の側の走行車輪のみを駆動させて走行方向を理想の走行ラインにあわせることにより、蛇行を制御することができる。
【0036】
移動棚単体どうしの整列のさせ方は、基本的に前記固定棚と一つの移動棚単体との整列のさせ方と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0037】
なお、上記実施形態の移動棚単体は、手動操作により、走行車輪が回転されると共にクラッチイン・オフの操作が行われるものとなされているが、動力軸を電動モータにより回転させるものとしても良いし、クラッチ操作軸を電動モータにより回転させても良い。クラッチ操作軸を電動モータを用いて回転させる場合、電動モータの作動は任意にスイッチオン・オフを行えるものであっても良いし、斜行を感知するエンコーダやセンサを取付けておいて、それらからの信号により自動的にクラッチ操作を行えるものとしても良い。
【0038】
また、クラッチオフの状態を保持するために、前記実施形態においては、プレッシャー部材とクラッチ回転板段部とが係合されるものとなされているが、その手段は種々の変更が可能であり、クラッチハンドルの近辺にクラッチインの位置と、クラッチオフの位置とに固定できる手段、例えばプランジャとそれが係合する孔とを設けるものとしても良い。
【0039】
さらに、前記実施形態においては、クラッチオフの状態にある走行車輪も駆動回転こしないものの、回転軸は回転しうるものであるが、クラッチオフの状態にあるこの回転軸を完全に回転不能とするようにすることは任意である。
【0040】
【発明の効果】
上述の次第で、この発明は、移動棚単体が所定の走行方向から逸脱して斜行し始めた場合に、クラッチを任意に操作するかあるいは自動的に操作させることにより、走行方向の片側の走行車輪の回転を停止させることができ、その停止状態において他側の走行車輪を走行させることにより、所期する走行方向に容易に戻せること、すなわち移動棚単体の斜行を抑制して理想の走行ラインを走行させうる無軌条式移動棚を提供することができる。
【0041】
クラッチが、動力軸に遊挿され前輪駆動軸に回転を伝達するスプロケットに固定された第1噛合部材と、他端にクラッチ回転板を備え動力軸に遊挿されたスリーブと、該スリーブの一端に固着され前記第1噛合部材に噛合する第2噛合部材と、前記スリーブを第1噛合部材に向かって付勢する部材と、クラッチ回転板を圧接して前記両噛合部材の噛合を解除するプレッシャー部材とを備えたものとした場合、比較的構造も簡単で故障の少ないクラッチにより、前記斜行を抑制、制御できる無軌条式移動棚を提供することができる。
【0042】
クラッチによる動力伝達及びその解除がクラッチハンドルを操作することにより行われるものとなされている場合は、電力を不要としてランニングコストを最低限に抑制できる軌条式移動棚を提供できる。
【0043】
各移動棚単体の台枠の走行方向一側に、整列案内用雄部材が突設される一方、他側に前記整列案内用雄部材に相対的に嵌合する整列案内用雌部材が設けられてなる場合は、隣接する移動棚単体どうしの整列を両整列案内用雌雄部材を用いて合理的に行うことのできる無軌条式移動棚を提供できる。
【0044】
固定棚の台枠に、隣接する移動棚単体の整列案内用雄部材又は整列案内用雌部材に対応する整列案内用雌部材又は整列案内用雄部材が設けられてなる場合は、固定棚に隣接する移動棚単体の整列を合理的に行うことのできる無軌条式移動棚を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る無軌条式移動棚における移動棚単体の一実施形態の要部斜視図である。
【図2】同移動棚単体要部の平面図である。
【図3】同移動棚単体のクラッチ装置の背面図である。
【図4】同移動棚単体の一側の走行車輪の駆動を解除した状態を示すクラッチ装置の正面図である。
【図5】同移動棚単体の他側の走行車輪の駆動を解除した状態を示すクラッチ装置の正面図である。
【図6】同移動棚単体の台枠に突設された整列案内用雄部材の斜視図である。
【図7】同移動棚単体の台枠に設けられた整列案内用雌部材の斜視図である。
【図8】同移動棚単体が斜行して固定棚に接近した状態の概略図である。
【図9】同移動棚単体が固定棚に整列された状態の概略図である。
【符号の説明】
K…固定棚
1…移動棚単体
2…台枠
3…前右側走行車輪
4…後右側走行車輪
5…前左側走行車輪
6…後右側走行車輪
7…整列案内用雄部材
8…整列案内用雌部材
11…動力軸
12…クラッチ操作軸
13…前右側走行車輪回転軸
14…後右側走行車輪回転軸
15…前左側走行車輪回転軸
16…後右側走行車輪回転軸
18…クラッチ操作ハンドル
20、21…クラッチ
22…スリーブ
23…クラッチ回転板
24a…第2噛合部材
24b…第1噛合部材
25…付勢部材(コイルスプリング)
29…プレッシャー部材

Claims (4)

  1. 回転軸(13)(14)(15)(16)が相互に異なる前後左右の走行車輪(3)(4)(5)(6)を備え、一つの動力軸(11)により少なくとも前後いずれかの左右両走行車輪(5)(6)又は(3)(4)が駆動回転するものとなされた複数の移動棚単体(1)(1)…が、その前後方向に沿って並列され、各移動棚単体(1)が前記走行車輪(3)(4)(5)(6)を介して前後方向に走行するものとなされた無軌条式移動棚において、 前記動力軸(11)の回転が、一対のクラッチ(20)(21)を介して前記左右走行車輪(3)(5)の回転軸(13)(15)に伝達される一方、クラッチ(20)(21)により、前記回転軸(13)(15)のいずれか一方への前記伝達が解除されるものとなされ、
    前記クラッチ( 20 )( 21 )は、動力軸( 11 )に遊挿され前輪回転軸( 13 )( 15 )に回転を伝達するスプロケット( 31 )( 31 )に固定された第1噛合部材( 24 b)( 24 b)と、他端にクラッチ回転板( 23 )を備え動力軸( 11 )に遊挿されたスリーブ( 22 )と、該スリーブ( 22 )の一端に固着され前記第1噛合部材( 24 b)に噛合する第2噛合部材( 24 a)と、前記スリーブ( 22 )を第1噛合部材( 24 b)に向かって付勢する部材( 25 )と、クラッチ回転板( 23 )を圧接して前記両噛合部材( 24 a)( 24 b)の噛合を解除する一対のプレッシャー部材( 29 )( 29 )とを備え、該プレッシャー部材( 29 )( 29 )はアームを介してクラッチ操作軸( 12 )に固定されており、
    クラッチ( 20 )( 21 )による動力伝達及びその解除がクラッチハンドル( 18 )を操作することにより行われるものとなされていることを特徴とする無軌条式移動棚。
  2. クラッチ回転板( 23 )の先端に段部( 23 a)が設けられ、該段部( 23 a)に前記プレッシャー部材( 29 )が係合するものとなされている請求項1に記載の無軌条式移動棚。
  3. 各移動棚単体(1)の台枠(2)の走行方向一側に、整列案内用雄部材(7)が突設される一方、他側に前記整列案内用雄部材(7)に相対的に嵌合する整列案内用雌部材(8)が設けられてなる請求項1又は請求項2に記載の無軌条式移動棚。
  4. 固定棚(K)の台枠に、隣接する移動棚単体(1)の整列案内用雄部材(7)又は整列案内用雌部材(8)に対応する整列案内用雌部材又は整列案内用雄部材(7)が設けられてなる請求項3に記載の無軌条式移動棚。
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