JP4041727B2 - 熱交換器用チューブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、空調装置の冷凍サイクルの一要素を構成する熱交換器のチューブに関し、特に、板材を折り曲げて構成する構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の熱交換器用チューブとして、板材の両端縁部を係合させて該係合部をろう付けすることにより内部に冷媒が流通する流路が形成される扁平板状体からなるチューブが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
前記特許文献1の熱交換器用チューブは、図9に示すように、一枚の板材100の幅方向両側が上下に対向するように該板材の幅方向中央部を折り曲げ、上側の端縁部を流路内方に略180゜折り返して折り返し部100aとし、一方、下側の端縁部を、流路内方に略180゜折り返した後、さらに逆方向に折り返して、前記折り返し部100aと係合する係合部100bとしている
これにより、ろう付け工程における炉内搬入時の振動によって上側及び下側の両端縁部が離れることはなく、確実にろう付けすることができるとともに、ろう付け後、冷媒の圧力により両端縁部が離れるのを未然に防止でき、よって、チューブの耐圧性を十分に得ることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11―248383号公報(第3頁、第4頁、図1、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1の熱交換器用チューブにおいては、比較的煩雑な成形工程を要する折り返し成形を多く行わなければならず、チューブの製造コストが高騰する。
【0006】
また、板材を略180゜折り返すと、通常、断面形状がU字状をなし、前記特許文献1のチューブでは、上側及び下側の端縁部を係合させた状態では、折り返し成形した部分が上下に重合することになり、その流路外方に凹部102が形成される。このようにチューブ外周面に凹部102が形成されると、チューブをヘッダタンクのチューブ保持用孔部に挿入した際、チューブ外周面とチューブ保持用孔部周縁との間に前記凹部102による隙間が形成されてろう付け不良となることがある。
【0007】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造コストの高騰を招くことなく、両端縁部を係合させてチューブの耐圧性を十分に得るとともに、そのチューブをヘッダタンクのチューブ保持用孔部周縁に確実にろう付けすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明では、一方の端縁部にのみ折り返し部を形成し、他方の端縁部を前記折り返し部に嵌合する嵌合部とし、両者の係合部外面に段差が生じないようにした。
【0009】
具体的には、請求項1の発明では、両端縁部を係合させて該係合部をろう付けすることにより内部に冷媒が流通する流路が形成される扁平板状体からなり、ヘッダタンクに形成されたチューブ保持用孔部に端部が挿入されて該チューブ保持用孔部周縁にろう付けされる熱交換器用チューブを対象とする。
【0010】
そして、一方の端縁部を、流路内方へ折り曲げられその先端側が流路外方かつ逆向きに略180゜折り返されてなる折り返し部とし、他方の端縁部を、前記折り返し部に外方から沿うように折り曲げられその先端側が前記折り返し部先端面に当接するように形成されてなる嵌合部とし、前記嵌合部を、前記係合部外面におけるチューブ保持用孔部への挿入部分に段差が生じないように形成する構成とする。
【0011】
この構成によれば、嵌合部が略180゜折り返された折り返し部に嵌合するので、両端縁部がしっかりと係合してチューブの耐圧性が十分に得られるとともに、成形が煩雑となる折り返し部は一方の端縁部の1箇所に形成されているだけなので、従来のチューブに比べて製造コストが低減される。
【0012】
また、嵌合部は、両端縁部の係合部外面におけるチューブ保持用孔部への挿入部分に段差が生じないように形成されているので、チューブ外周面とヘッダタンクのチューブ保持用孔部周縁との間に隙間が形成されることはなく、よって、チューブがヘッダタンクに確実にろう付けされる。
【0013】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、折り返し部及び嵌合部の互いに当接する当接面の少なくとも一方には、ろう材を層状に設ける構成とする。
【0014】
この構成によれば、嵌合部を折り返し部に嵌合させた後、炉内に搬入するだけで、ろう材により両当接面全体が同時にろう付けされるので、製造工数の低減が図られる。
【0015】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、一方の端縁部側の外面には放熱用のフィンをろう付けし、他方の端縁部の嵌合部外面と前記フィンとの間には隙間を形成する構成とする。
【0016】
この構成によれば、製造誤差やろう付けの際の熱歪み等により各部の形状が所期の形状に対してわずかに異なっても、嵌合部外面とフィンとの間に隙間が形成されるように各部が形状設定されているので、フィンが嵌合部と接触して一方の端縁部外面から浮き上がるようになることはない。これにより、フィンの接合面全体がしっかりとろう付けされる。
【0017】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、流路内には、対向する流路内面を連結する連結部材を設ける構成とする。
【0018】
この構成によれば、チューブの耐圧性がより一層高まり、また、連結部材は流路を構成する部材と別体であるので、形状設定を自由に行うことが可能となる。
【0019】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、対向する流路内面の少なくとも一方には、他方に接合されてろう付けされる突出部を一体に突設する構成とする。
【0020】
この構成によれば、部品点数の増加を招くことなく、チューブの耐圧性がより一層高まる。
【0021】
請求項6の発明では、請求項5の発明において、一方の流路内面の突出部が他方の流路内面に接合した状態で、折り返し部と該折り返し部に対向する流路内面との間には隙間を形成する構成とする。
【0022】
この構成によれば、製造誤差や熱歪み等により各部材の形状が所期の形状に対してわずかに異なっても、折り返し部と流路内面との間に隙間が形成されるように各部が形状設定されているので、これら折り返し部と流路内面とが接触して突出部が接合面から離れるようになることはなく、該突出部がしっかりとろう付けされる。
【0023】
請求項7の発明では、請求項5の発明において、突出部を互いに間隔をあけて複数形成し、突出方向から見て、略円形又は冷媒の流通方向に長い略長円形とする構成とする。
【0024】
この構成によれば、複数の突出部により冷媒の流れを適度に乱すことが可能となり、熱交換効率が向上する。このとき、突起部が略円形又は略長円形とされているので、冷媒の流通抵抗が大幅に増加することはない。
【0025】
請求項8の発明では、請求項5の発明において、突出部は、冷媒の流通方向に延びる突条部である構成とする。
【0026】
この構成によれば、対向する流路内面が冷媒の流通方向に連続して接合するので、耐圧性がより一層向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図2は、本発明の実施形態に係る熱交換器を示し、本例では、熱交換器が車両用空調装置の冷凍サイクルの一要素を構成する凝縮器1である場合を示す。該凝縮器1は、車体のエンジンルーム(図示せず)の前端部に搭載されており、車幅方向に延びる複数のチューブ2,2,…及び放熱用のフィン3,3,…を上下に交互に並設してなるコア4と、該コア4のチューブ2両端部にそれぞれ配置されて該チューブ2と連通する左側ヘッダタンク5及び右側ヘッダタンク6とを備えてなり、走行風(図2に矢印Aで示す)がコア4を車体前方から後方へ通過することにより熱交換されるようになっている。
【0029】
コア4の各チューブ2は、図3に示すように、扁平板状体であり、一方、各フィン3は、チューブ2の長手方向両端近傍に亘るように形成されたコルゲートフィンである。隣り合うチューブ2,2の離間距離はフィン3の上下の長さに対応していて、該フィン3の上端及び下端が、隣り合うチューブ2,2の外面にろう付けされるようになっている。これらフィン3,3,…のうちコア4の上端及び下端に位置するフィン3は、エンドプレート7,7によりそれぞれ保持されている。
【0030】
前記左側及び右側ヘッダタンク5,6はアルミ合金からなるものであり、コア4の上端から下端に亘って真っ直ぐに延びる略円筒状に形成され、その外面にはろう材が層状に設けられている。各ヘッダタンク5,6の上端及び下端は円形に開口しており、該開口はキャップ部材8によりそれぞれ閉塞され、これにより、内部に前記各チューブ2端部と連通する中空部が形成される。
【0031】
左側ヘッダタンク5の上部には、冷媒を前記中空部に流入させるための流入用クーラパイプ10が接続され、一方、右側ヘッダタンク6の下部には、中空部の冷媒を流出させるための流出用クーラパイプ11が接続されている。また、前記左側及び右側ヘッダタンク5,6のコア4側には、各チューブ2の外形に対応するチューブ保持用孔部12、12,…がチューブ2,2,…の間隔に対応して形成されており、各チューブ2の端部が挿入されて該チューブ2外周面とチューブ保持用孔部12周縁とがろう付けされるようになっている。
【0032】
前記各チューブ2は、図1(b)に示すように、その上側を形成する上側板材13と、該上側板材13の下面に対向配置されてチューブ2の下側を構成する下側板材14とから構成されており、これら上側及び下側板材13,14は、両面にろう材が層状に設けられたアルミ合金製薄板材である。
【0033】
前記上側及び下側板材13,14は、チューブ2幅方向(車体前後方向)の両端縁部を互いに係合させて該係合部15,15がそれぞれろう付けされるようになっており、これにより、内部に冷媒が流通する流路が形成されたチューブ2となる。
【0034】
前記上側板材13の車体前縁部は、図4に示すように、下側へ略直角に折り曲げられその先端が流路外方かつ逆向きに略180゜折り返されてなる折り返し部13aとされている。従って、該折り返し部13aは、上側板材13が2枚重合した厚さを有しており、車両走行時の小石等の飛来によるチューブ2の損傷が防止されるようになっている。また、折り返し部13aは、冷媒の流通方向から見て略U字状をなしており、その下端は、下側板材14内面との間に隙間Rが形成されるように位置付けられる一方、上端は、上側板材13の外面よりも下側板材14の厚みに対応する長さだけ下方に位置している。
【0035】
前記下側板材14の車体前縁部は、前記上側板材13の折り返し部13aに流路外方から沿うように上方へ略直角に折り曲げられその先端が前記折り返し部13a上端面(先端面)に当接するように形成されてなる嵌合部14aとされている。つまり、嵌合部14aは、前記の如く上側部材13の外面よりも下方に位置している折り返し部13a先端面に当接するように形成されているので、嵌合部14a外面が上側板材14外面と略同一面に位置することとなり、係合部15外面に段差が生じないようになっている。
【0036】
尚、図1に示すように、前記上側及び下側板材13,14の車体後側の両端縁部も前記車体前側の両端縁部と同様に構成されており、折り返し部13a及び嵌合部14aが互いに係合し、該係合部15がろう付けされるようになっている。
【0037】
また、上側及び下側板材13,14の流路内面には、対向する部位から流路内へそれぞれ突出してなる第1及び第2突出部13b,14bが複数形成されている。該各突出部13b,14bは互いに同形状とされ、その先端はチューブ2の上下方向の略中央部に位置していて互いに接合してろう付けされるようになっている。各突出部13b,14bは、チューブ2幅方向及び長手方向の両方向について互いに等しい間隔をあけて形成されており、チューブ2幅方向に並ぶ各突出部13b,14bは直線状に位置付けられる一方、チューブ2長手方向に並ぶ各突出部13b,14bは隣り合うものがチューブ2幅方向に互いにずれている。これにより、冷媒の流れが適度に乱され、熱交換効率の向上が図られる。また、各突出部13b,14bは、突出方向から見て、略円形状とされているので、突出部13b,14bを設けることによる冷媒の流通抵抗の増加が抑制される。
【0038】
したがって、この実施形態に係る熱交換器用チューブ2によれば、下側板材14の嵌合部14aを上側板材13の折り返し部13aに嵌合させるようにしたので、成形が煩雑となる折り返し部の形成箇所を従来のチューブと比べて少なくして製造コストを低減しつつ、上側及び下側板材13,14の両端縁部をしっかりと係合させることができる。これにより、上側及び下側板材13,14の係合部15,15をろう付けする際、炉内への搬入時の振動や加熱時の変形によって両端縁部が互いに離れるようになることはなく、確実にろう付けすることができるとともに、ろう付け後、冷媒の圧力により上側及び下側板材13,14の両端縁部が離れるのを防止でき、よって、チューブ2の耐圧性を十分に得ることができる。
【0039】
また、嵌合部14aが、係合部15外面におけるチューブ保持用孔部12への挿入部分に段差が生じないように形成されているので、各チューブ2の端部をヘッダタンク5,6のチューブ保持用孔部12に挿入すると、チューブ2外周面とチューブ保持用孔部12周縁との間に隙間が形成されることはなく、チューブ2をヘッダタンク5,6に確実にろう付けできる。
【0040】
このろう付けの際には、上側及び下側板材13,14にろう材が層状に設けられているので、両板材13,14を成形してから嵌合部14aを折り返し部13aに嵌合させた後、炉内に搬入するだけで両当接面全体を同時にろう付けでき、よって、製造工数を低減できる。
【0041】
また、折り返し部13aの下端と下側板材14内面との間に隙間Rが形成されるように両者の形状が設定されているので、製造誤差やろう付けの際の熱歪みにより上側及び下側板材13,14の形状が所期の形状に対してわずかに異なっても、折り返し部13aと下側板材14とが接触することはない。これにより、第1及び第2突出部13b,14bの両接合面が互いに離れるようになることはなく、該両突出部13b,14bをしっかりとろう付けでき、チューブ2の耐圧性を十分に確保できる。
【0042】
尚、前記実施形態では、突出部13b,14bが、その突出方向から見て、略円形とされているが、これに限らず、例えば、図5に示す変形例1のように、第1及び第2突出部13bを冷媒の流通する方向に長い略長円形としてもよい。この場合では、各突出部13cの形成による流路断面積の減少度合いを小さくしつつ、上側及び下側板材13,14のろう付け面積を拡大することができ、これにより、チューブ2の耐圧性をより一層向上できる。
【0043】
前記突出部13b,14bとしては、図6に示す変形例2のように、チューブ2長手方向両端に亘って真っ直ぐに延びる第1及び第2突条部13d,14dをチューブ2幅方向に複数並設するようにしてもよい。この場合では、チューブ2長手方向両端に亘って上側及び下側板材13,14が接合するので、チューブ2の耐圧性をより一層向上できる。
【0044】
また、前記第1及び第2突出部13b,14bを形成することなく、図7に示す変形例3のように、流路内に、上側及び下側板材13,14とは別体に形成されて対向する流路内面を連結する連結部材20を配設するようにしてもよい。連結部材20はアルミ合金製板材からなり、該板材には、上方へ突出してチューブ2長手方向両端に亘って延びる突条部20aがチューブ2幅方向に複数形成されている。そして、この連結部材20の下面が、下側板材14の流路内面にろう付けされるとともに、突条部20aの上端部が上側板材13の流路内面にろう付けされ、これにより、上側及び下側板材13,14がチューブ2長手方向両端に亘って連結されるので、チューブ2の耐圧性をより一層向上できる。
【0045】
この場合、連結部材20が上側及び下側板材13,14とは別体に形成されているので、例えば、連結部材20の板厚を両板材13,14とは異ならせることが可能となり、連結部材20の形状設定を自由に行うことができる。
【0046】
また、前記実施形態では、チューブ2の長手方向両端に亘って係合部15外面に段差が生じないように構成しているが、これに限らず、図8に示す変形例4のように、フィン3との接合部分においては、嵌合部14a外面が上側板材13外面よりも下方に位置するように構成してもよい。これにより、嵌合部14a外面とフィン3下面との間に隙間Sが形成されるので、製造誤差やろう付けの際の熱歪み等により、各板材13,14の形状が所期の形状に対してわずかに異なっても、嵌合部14a外面がフィン3下面を押圧するようになることはなく、これにより、上側板材13外面からフィン3が浮き上がるようになることを防止でき、よって、フィン3の接合面全体をしっかりとろう付けできる。
【0047】
さらに、前記実施形態では、上側板材13及び下側板材14の2つの部材を組み合わせてチューブ2を構成するようにしているが、チューブ2を1枚の板材からなるものとした場合には、その板材の幅方向両端縁部が上下に対向するように該板材を幅方向中央部で折り曲げ、その両端縁部を、前記実施形態と同様に係合させてろう付けするようにすればよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る熱交換器用チューブによると、一方の端縁部を、流路内方へ折り曲げその先端を流路外方かつ逆向きに折り返してなる折り返し部とし、他方の端縁部を、前記折り返し部先端面に当接するように形成してなる嵌合部としたので、コストの高騰を招くことなく、チューブの耐圧性を十分に得ることができる。また、折り返し部と嵌合部との係合部外面に段差が生じないように、嵌合部を形成したので、チューブ外周面とヘッダタンクのチューブ保持用孔部周縁との間に隙間が形成されることはなく、よって、チューブをヘッダタンクに確実にろう付けできる。
【0049】
請求項2記載の発明によると、折り返し部及び嵌合部の当接面の少なくとも一方にろう材を層状に設けたので、嵌合部を折り返し部に嵌合させた後、炉内に搬入するだけで、両当接面全体を同時にろう付けでき、よって、製造工数を低減できる。
【0050】
請求項3記載の発明によると、一方の端縁部側の外面にフィンをろう付けし、嵌合部外面とフィンとの間に隙間を形成するようにしたので、製造誤差やろう付けの際の熱歪み等により各部材の形状が所期の形状に対してわずかに異なっても、フィンをしっかりとろう付けできる。
【0051】
請求項4記載の発明によると、対向する流路内面を連結する連結部材を流路内に設けるようにしたので、チューブの耐圧性をより一層高めることができる。
【0052】
請求項5記載の発明によると、対向する流路内面の少なくとも一方に、他方にろう付けされる突出部を突設したので、部品点数の増加を招くことなく、チューブの耐圧性をより一層高めることができる。
【0053】
請求項6記載の発明によると、突出部が流路内面に接合した状態で、折り返し部と流路内面との間に隙間を形成するようにしたので、製造誤差等により各部材の形状が所期の形状に対してわずかに異なっても、突出部の接合面全体をしっかりとろう付けできる。
【0054】
請求項7記載の発明によると、複数の突出部により冷媒の流れが適度に乱されて熱交換効率を向上でき、このとき、突起部が略円形又は略長円形とされているので、冷媒の流通抵抗が大幅に増加することを防止できる。
【0055】
請求項8記載の発明によると、突出部が冷媒の流通方向に延びる突条部であるので、チューブの耐圧性をより一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はチューブ端部の平面図であり、(b)はチューブを冷媒の流通方向一側から見た図である。
【図2】凝縮器を車体後側から見た斜視図である。
【図3】図2の左側ヘッダタンク上部及びコア上部近傍を拡大して示す分解斜視図である。
【図4】図1(b)の左側端部の拡大図である。
【図5】変形例1に係る図1(a)相当図である。
【図6】変形例2に係る図1相当図である。
【図7】変形例3に係る図1相当図である。
【図8】変形例4に係り、チューブの長手方向中央部の縦断面図である。
【図9】従来のチューブを示す図1(b)相当図である。
【符号の説明】
2 チューブ
3 フィン
5,6 ヘッダタンク
12 チューブ保持用孔部
13a 折り返し部
13b 突出部
13d 突条部
14a 嵌合部
14b 突出部
14 突条部
15 係合部
20 連結部材
R 隙間
S 隙間

Claims (8)

  1. 両端縁部を係合させて該係合部をろう付けすることにより内部に冷媒が流通する流路が形成される扁平板状体からなり、ヘッダタンクに形成されたチューブ保持用孔部に端部が挿入されて該チューブ保持用孔部周縁にろう付けされる熱交換器用チューブであって、
    一方の端縁部は、流路内方へ折り曲げられその先端側が流路外方かつ逆向きに略180゜折り返されてなる折り返し部とされ、
    他方の端縁部は、前記折り返し部に外方から沿うように折り曲げられその先端側が前記折り返し部先端面に当接するように形成されてなる嵌合部とされ、
    前記嵌合部は、前記係合部外面におけるチューブ保持用孔部への挿入部分に段差が生じないように形成されていることを特徴とする熱交換器用チューブ。
  2. 請求項1において、
    折り返し部及び嵌合部の互いに当接する当接面の少なくとも一方には、ろう材が層状に設けられていることを特徴とする熱交換器用チューブ。
  3. 請求項1において、
    一方の端縁部側の外面には放熱用のフィンがろう付けされ、
    他方の端縁部の嵌合部外面と前記フィンとの間には隙間が形成されていることを特徴とする熱交換器用チューブ。
  4. 請求項1において、
    流路内には、対向する流路内面を連結する連結部材が設けられていることを特徴とする熱交換器用チューブ。
  5. 請求項1において、
    対向する流路内面の少なくとも一方には、他方に接合されてろう付けされる突出部が一体に突設されていることを特徴とする熱交換器用チューブ。
  6. 請求項5において、
    一方の流路内面の突出部が他方の流路内面に接合した状態で、折り返し部と該折り返し部に対向する流路内面との間には隙間が形成されていることを特徴とする熱交換器用チューブ。
  7. 請求項5において、
    突出部は互いに間隔をあけて複数形成され、突出方向から見て、略円形又は冷媒の流通方向に長い略長円形とされていることを特徴とする熱交換器用チューブ。
  8. 請求項5において、
    突出部は、冷媒の流通方向に延びる突条部であることを特徴とする熱交換器用チューブ。
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