JP4041220B2 - 小売チェックアウト・ターミナルの商品用秤をリセットするための方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、小売用チェックアウト・ターミナルに関し、特にセルフ・サービス・チェックアウト・ターミナルの商品用の秤のような小売チェックアウト・ターミナルにおける秤をリセットするための方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】
セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナルのユーザ(すなわち、買物客)は、チェックアウト・ターミナルの操作方法についての予備知識はない。それ故、ユーザは、商品用の秤をリセットする必要があること、およびその手順について知らない場合がある。それ故、ユーザが、誤った重量測定を何回も行う恐れがある方法で、商品用の秤を操作する場合がある。
【0003】
誤った重量測定をしてしまうのは、条件の数が多すぎるからである。例えば、商品用の秤の上には、ほこりおよび屑のような汚染物が堆積している場合がある。通常、補助小売チェックアウト・ターミナルを操作するチェックアウト担当の店員は、ある商品の重量を測定する前に、商品用の秤がゼロ(予め定めた許容範囲で)を指しているかを確認するように教育されている。その商品用の秤がゼロを指していない場合には、チェックアウト担当の店員は、商品用の秤の「リセット」ボタンを押して、商品用の秤がゼロを指すようにリセットしようとする。チェックアウト担当の店員が、上記「リセット」ボタンを押しても、商品用の秤がゼロを指さない場合には、上記店員は、商品用の秤からすべての汚れを除去して、その後でリセット・ボタンを再び押す。それでも、商品用の秤が依然としてゼロを指さない場合には、チェックアウト担当の店員は、保守スタッフを呼ぶなどして、追加手段を取る。
【0004】
本発明の一つの目的は、小売チェックアウト・ターミナルの商品用の秤をリセットするための装置および方法を提供することである。
【0005】
従って、本発明は、ビデオ装置により商品用の秤上に商品が載置されていないことが検出された場合に、商品不在信号を発生するステップと、前記商品不在信号が発生した場合、前記秤がその時の計測値であるアイドル値を出力するステップと、前記アイドル値を予め設定されたリセット値と比較するステップと、前記アイドル値が前記リセット値と一致した場合に、第一の制御信号を発生して前記秤をリセットするステップと、前記アイドル値が前記リセット値に一致しない場合には、第二の制御信号を発生しユーザによるリセットを要求するステップと、前記ユーザによるリセットが検出された場合に、前記秤をリセットするステップと、の各ステップから成ることを特徴とする小売チェックアウト・ターミナルの商品用秤のリセット方法を提供するものである。
【0012】
本発明は、さらに、ビデオ装置により商品用の秤上に商品が載置されていないことが検出された場合に、商品不在信号を発生させる手段と、前記商品不在信号が発生した場合、前記秤がその時の計測値であるアイドル値を出力する手段と、前記アイドル値を予め設定されたリセット値と比較する手段と、前記アイドル値が前記リセット値と一致した場合に、第一の制御信号を発生して前記秤をリセットする手段と、前記アイドル値が前記リセット値に一致しない場合には、ユーザによるリセット操作を要求する第二の制御信号を発生する手段と、前記リセット操作が検出された場合に、前記秤をリセットする手段と、の各手段を有することを特徴とする小売チェックアウト・ターミナルの商品用秤のリセット装置を提供するものである。
【0014】
好適には、本発明の装置は、上記第二の制御信号が発生した場合に、店員に上記商品用の秤を修理するように指令する、メッセージを発生する手段を含むことが好ましい。
【0015】
好適には、本発明の装置は、さらに上記第二の制御信号が発生した場合、ユーザに、商品用の秤のリセット・ボタンを押すようにとのメッセージを発生する手段を含むことが好ましい。
【0016】
添付の図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態を以下に説明するが、この説明は例示としてのものに過ぎない。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1について説明すると、この図は、食品雑貨店のような小売業界で使用するための、小売チェックアウト・ターミナル、またはセルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10である。上記セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10は、商品用の秤12、スキャナ14、処理装置22、検出またはビデオ・システム24、表示モニタ26、およびデータ入力装置28を含む。上記ビデオ・システム24、表示モニタ26およびデータ入力装置28は、セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10に関連づけて、一つにまとめ、コストを下げることができる。特に、ビデオ・システム24、表示モニタ26およびデータ入力装置28は、セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10に内蔵される、自動金銭受け払い機(ATM)20の構成部分とすることができる。
【0018】
スキャナ14は、従来の方法で、万国製品コード(UPC)、工業記号、英数字、または購入対象の商品に関連する他の表示のような商品識別コードを走査または読み取る。本発明で使用することができる一つのスキャナは、オハイオ州デイトンのNCR社が販売しているモデル番号7875の、バイオプティック・スキャナである。
【0019】
上記スキャナ14は、第一の走査窓14aと、第二の走査窓14bを含む。上記第一の走査窓14aは、カウンタ30の上面30aに対して同一平面に設置されている。上記第二の走査窓14bは、上記カウンタ30の上面30aにほぼ垂直に取り付けられている。
【0020】
上記スキャナ14は、またレーザのような光源(図示せず)、モータ(図示せず)により駆動される回転ミラー(図示せず)、ミラー・アレイ(図示せず)を含む。動作中、レーザ・ビームは、上記回転ミラーおよびミラー・アレイから反射し、走査光ビームのパターンを作る。商品上の商品識別コードがスキャナ14上を通過すると、走査光ビームはコードにより散乱し、スキャナ14に戻り、そこで上記ビームは集められ、検出される。その後、反射光は電子的に分析され、反射光が有効な商品識別コードを含んでいるかどうかが判断される。有効なコード・パターンが存在する場合には、商品識別コードは価格情報に変換され、周知の方法でその商品のコストを判断するのに使用される。
【0021】
商品用の秤12は、スキャナ14と一体に作られている。より詳細に説明すると、商品用の秤12の上面12aは、カウンタ30の上面30aと同一平面上にあり、スキャナ14の走査窓14aを囲んでいる。農産物のような商品が、商品用の秤12の上面12aまたは走査窓14a上に置かれると、その商品の重量を判断するために、上記商品用の秤12を使用することができる。さらに、商品用の秤12は、リセット・ボタン13を含む。ユーザが上記リセット・ボタン13を押すと、秤はリセットされ、それにより秤はリセット値を示す。上記の「リセット値」とは、秤の上12aに対象物または商品が載せられていない時に、商品計量用の秤12が指し示さなければならない数値である。より詳細に説明すると、上記リセット値とは、(1)数値ゼロ、または(2)数値ゼロからの予め定めた許容範囲内の数値である。商品用の秤12は、また処理システム22により、商品用の秤12を電子的にリセットすることができるようにする回路(図示せず)を含むことができる。特に、上記処理装置22は、リセット制御信号を発生することができ、この信号は、商品用の秤12に送られ、それにより商品用の秤12は、ユーザがリセット・ボタン13を押さなくても、上記リセット値を示す。
【0022】
ビデオ・システム24は、図1に示すように、ビデオ・カメラ24aを含む。上記ビデオ・カメラ24aは、ビデオ・システム24が、多数の「目標エリア」内の対象物の存在を検出する位置に設置されている。ビデオ・システム24の上記の「目標エリア」という用語は、ビデオ・システム24が、多数の対象物の存在を検出することができるエリアを意味する。例えば、商品用の秤の目標エリアは、商品用の秤12によりその重量を測定するために、一つの商品を置くことができる最大範囲により形成される。それ故、商品目標エリア内の一つの商品の存在は、商品用の秤12の上面12a、またはスキャナ14の走査窓14aの上に置かれる商品を示すことを理解されたい。
【0023】
表示モニタ26は、ユーザを、チェックアウト手順に従って案内する役目を持つ命令を表示する。例えば、一つの命令が表示モニタ26上に表示され、この命令は、ユーザに、食品雑貨カートまたはトロリー(図示せず)から、一つの商品を取り出し、(1)その商品をスキャナ14の上を通過させ、または(2)その商品の重量を決定するために、商品用の秤12上に載せるように指図する。表示モニタ26としては、ユーザがスクリーン上のある部分に触れると、データ信号を発生することができる周知のタッチ・スクリーン・モニタを使用することができる。
【0024】
図2について説明すると、この図は、セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10の簡単なブロック図である。処理装置22は、電子的に商品用の秤12、スキャナ14、ビデオ・システム24、表示モニタ26およびデータ入力装置28に接続している。処理装置22は、また図2に示すように、電子的に、ネットワーク33およびメモリ装置35に接続している。
【0025】
処理装置22は、通信ライン39を通して、スキャナ14が発生した出力信号をモニタする。特に、セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10のユーザが、走査窓14a、14bにより、バー・コードを含むある商品を走査した場合、通信ライン39上に出力信号が発生する。その後、処理装置22は、商取引終了時に請求書およびレシートを発行する目的で走査された上記商品を記録するため、上記出力信号を処理する。
【0026】
処理装置22は、通信ライン42を通してビデオ・システム24と通信する。ビデオ・カメラ24aの他に、ビデオ・システム24は、フレーム・グラバ24b、およびパソコン(PC)のような処理システム24cを含む。処理システム24cおよびフレーム・グラバ24bは、両方合わせてビデオ・プロセッサ25と呼ばれる。ビデオ・プロセッサ25は、ビデオ・カメラ24aから、RS−170、NTSC、CCIRまたはPALのような標準ビデオ信号フォーマットを受信する。
【0027】
ビデオ・カメラ24aからのビデオ出力信号は、フレーム・グラバ24bに送られる。フレーム・グラバ24bは作動して、ビデオ・カメラ24aからのアナログ信号をデジタル映像に変換し、このデジタル映像は、メモリ24dに記憶され、後でビデオ・プロセッサ25により処理される。ビデオ・カメラ24aからのデジタル映像の表示が、メモリ24dに記憶されると、ビデオ・プロセッサ25は、商品用の秤12の上面12aまたはスキャナ14の走査窓14a上に、ある商品が存在するかしないかを判断するために、ビデオ映像の分析または処理を開始する。特に、ビデオ・カメラ24aからのデジタル映像は、商品用の秤12上に商品が存在するかどうかを判断するために、(その上に商品が存在しない状態の)商品用の秤12の記憶デジタル映像と比較することができる。
【0028】
処理装置22は、データ通信ライン43を通して、商品用の秤12と通信する。商品用の秤12は、データ通信ライン43上に、商品用の秤12上に載せられた商品の、重量の数値を示す出力を発生する。さらに、処理装置22は、データ通信ライン43を通して商品用の秤12に送信される、いくつかの出力信号を発生する。例えば、処理装置12は、商品用の秤12にリセット値を表示させるためのリセット制御信号を発生することができる。
【0029】
処理装置22は、データ通信ライン44を通して、表示モニタ26と通信する。処理装置22は、表示モニタ26上に、種々の命令メッセージを表示させるための、出力信号をデータ通信ライン44上に発生する。表示モニタ26は、ユーザが、表示モニタ26に関連する、表示スクリーンの特定の領域に触れると、いくつかの出力信号を発生することができる、周知のタッチ・スクリーン技術を含むことができる。表示モニタ26によって発生したいくつかの信号は、データ通信ライン44を通して、処理装置22へ送られる。種々の命令メッセージは、また表示モニタ26の他の、または代わりの他の装置を通して送ることができることを理解されたい。例えば、上記命令メッセージを、音声発生装置(図示せず)または可聴トーン発生装置(図示せず)により発生することができる。
【0030】
データ入力装置28は、データ通信ライン45を通して、処理装置22に接続している。データ入力装置28は、一つまたはそれ以上の周知のキーパッドまたはタッチ・パッドを含むことができる。
【0031】
処理装置22は、従来と同じ方法で、セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10が、有線接続48を通して、LANまたはWANのような、ネットワーク33と通信できるようにするための、ネットワーク・インターフェース回路(図示せず)を含む。処理装置22は、以下に説明するように、小売店の店員を携帯用無線呼出装置により呼出したり、召集したりするための、ページング・システム(図示せず)等と通信するために、チェックアウト手順が行われている間にネットワーク33と通信する。さらに、処理装置22は、重量計測中の商品に関する、価格情報のような情報を入手するため、また必要な場合に、顧客の信用状態を確認するために、ネットワーク33と通信する。セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10に関連する、ネットワーク・インターフェース回路は、周知のエサーネット拡張カードを含むことができ、有線接続48は、周知のツイストペア通信ラインを含むことができる。他の方法としては、ネットワーク・インターフェース回路は、ネットワーク33との無線通信をサポートすることができる。
【0032】
処理装置22は、データ通信ライン49を通して、メモリ装置35と通信する。メモリ装置35は、ユーザがセルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10を操作している間に、走査、計量または他の方法で入力された、各商品に関する商品情報の記録を含む、電子商取引表を維持するためのものである。例えば、ユーザがスープの缶を走査すると、そのスープの内容、それに関連する価格情報が、メモリ装置35の商取引表内に記録される。同様に、ユーザが、商品用の秤12でスイカの重量を測定し、データ入力装置28を通して、スイカの商品識別コードを入力すると、スイカに関連する商品情報が商取引表に記録される。さらに、ユーザがクーポンまたは商品券を入力すると、それに関連する情報も商取引表に記録される。
【0033】
それ故、商取引表内に記録されている商品それぞれの合計から、(例えば、クーポンのような)任意の金額を差し引いたものが、自分自身の買物に対して、支払う金額になることを理解されたい。さらに、商取引表に記憶されているデータは、プリンタ29により印刷され(図1参照)、それにより、ユーザが買物を終了した時点で、レシートが作成される。
【0034】
図3について説明すると、この図は、セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10を通って、商品をチェックアウトする際の、一般的手順50を示すフローチャートである。ユーザがセルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10の前に立った場合には、まだセルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10は待機状態である(ステップ52)。購入用の商品をチェックアウトする前に、初期化ステップ54が実行される。特に、表示モニタ26上に一つまたはそれ以上の初期化命令が表示される。上記表示モニタは、ユーザに(1)必要な支払い方法を選択するために、表示モニタ26の特定の領域に触れるように、またはデータ入力装置28上の特定のボタンを押すように、および/またはショッピング・カード、デビット・カード、クレジット・カードまたはスマート・カードをカード・リーダ27に挿入して、身元を証明するように要求する(図1参照)。
【0035】
初期化ステップ54が終了すると、ルーチン50は、商品指定ステップ56へと進み、そこでユーザはスキャナ14により、購入したい個々の商品を走査する。さらに、ステップ56においては、ユーザは商品用の秤12により商品の重量を測定し、その後で、データ入力装置28により、または表示モニタ26の特定の領域に触れることにより、上記商品の商品コードを入力する。上記商品指定ステップが終了すると、ルーチン50は商取引終了ステップ58へ進み、そこで(1)日用品雑貨レシートが、プリンタ29により印刷され、(2)現金収納装置(図示せず)に現金を挿入し、クレジット・カード情報デビット・カードに課金が行われるか、またはカード・リーダ27により、スマート・カード上に記憶されている金額から購入金額が引き落とされる。ユーザが現金収納装置に現金を挿入した場合、セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10は、現金支払い装置(図示せず)およびコイン支払い装置(図示せず)により、釣銭を供給することができることを理解されたい。商取引終了ステップ58が終了すると、ルーチン50は、ステップ52に戻り、そこで次のユーザがチェックアウト手順をスタートするまで、セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナル10は待機状態になる。
【0036】
図4について説明すると、この図は、商品指定ステップ56をより詳細に示すフローチャートである。初期化ステップ(54)(図3参照)が終了した後で、ルーチン56はステップ60へ進み、そこでユーザに、(1)商品識別コードを走査窓14a、14bに向けて、スキャナ14上を個々の商品を通過させるか、または走査するように、または(2)計量のために、商品用の秤12上に個々の商品を載せるようにとの指示を与えるメッセージが、表示モニタ上に表示される。
【0037】
ルーチン56は、その後、ステップ62へ進み、そこで処理装置22は、ビデオ・システム24が、ユーザが商品用の秤12上に商品を載せたことを検出したかどうかを判断するために、データ通信ライン42を走査、または読み取る。特に、ビデオ・システム24が、商品用の秤12上に商品が存在することを検出した場合には、出力信号を発生し、その信号は処理装置22に送られる。商品用の秤12上に商品が検出されない場合には、処理装置22は、商品不在信号を発生し、その後でルーチン56はステップ64へ進む。商品用の秤12上で商品が検出された場合には、ルーチン56はステップ66へ進む。
【0038】
ステップ64においては、処理装置22は、商品用の秤12が示している、製品用の秤に何も載っていない場合のアイドル値を決定する。特に、処理装置22は、商品用の秤12が示す、商品用の秤に何も載っていない場合のアイドル値の大きさを判断するために、データ通信ライン43を走査、または読み取る。上記「アイドル値」という用語は、商品用の秤に商品が載っていない場合の、商品用の秤12が示す数値を意味する。商品用の秤12のアイドル値を決定した後、ルーチン56は、ステップ68へ進む。
【0039】
ステップ68において、処理装置22は、(ステップ64で決定したように)商品用の秤12のアイドル値が、商品用の秤12のリセット値と一致するかどうかを判断する。上記「一致」という用語は、アイドル値の大きさが、リセット値の予め定めた許容範囲内にあることを意味する。より詳細に説明すると、(1)アイドル値がゼロである場合、または(2)アイドル値がゼロから予め定めた許容範囲内の大きさである場合には、アイドル値は、リセット値に一致していることになる。例えば、商品用の秤12が、予めリセットされている場合、またはリセットする必要がない場合、アイドル値はリセット値に一致している。(すなわち、アイドル値の大きさは、リセット値の予め定めた許容範囲内にある。)しかし、商品用の秤12をリセットする必要がある場合には、(例えば、商品用の秤12の上面12aが汚れている場合には)、アイドル値は、リセット値と一致しない。(すなわち、アイドル値の大きさは、リセット値の予め定めた許容範囲内にない。)(ステップ64で決定したように)商品用の秤12のアイドル値が、リセット値と一致しない場合には、ルーチン56はステップ70へ進む。(ステップ64で決定したように)商品用の秤12のアイドル値が、リセット値と一致する場合には、ルーチン56はステップ72に進む。
【0040】
ステップ70において、処理装置22は、表示モニタ26上に、ユーザにリセット・ボタン13を押すように要求するメッセージを表示する(図1参照)。ルーチン56は、その後、ステップ74へ進む。
【0041】
ステップ74において、処理装置22は、ユーザが、リセット・ボタン13を押したかどうかを判断するために、商品用の秤12からの通信ライン43をモニタする。ユーザがリセット・ボタン13を押した場合には、ルーチン56は、ステップ76に進む。ユーザが予め定めた時間内にリセット・ボタン13を押さなかった場合には、ルーチン56は、ループを通ってステップ70へ戻る。
【0042】
ステップ76においては、ステップ64のところで概略説明したのと、同じ一般的手順が行われる。特に、処理装置22は、商品用の秤12が示すアイドル値を決定する。特に、処理装置22は、商品用の秤12が示すアイドル値の大きさを知るために、データ通信ライン43を走査または読み取る。商品用の秤12のアイドル値を決定した後で、ルーチン56はステップ78に進む。
【0043】
ステップ78においては、ステップ68のところで概略説明したのと、同じ一般的手順が行われる。特に、処理装置22は、(ステップ76で決定したように)商品用の秤12のアイドル値が、商品用の秤12のリスト値に一致するかどうかの判断を行う。(ステップ76で判断したように)商品用の秤12のアイドル値が、リセット値に一致しない場合には、ルーチ56はステップ80へ進む。(ステップ76で判断したように)商品用の秤12のアイドル値が、リセット値に一致する場合には、ルーチ56はステップ82へ進む。
【0044】
ステップ80においては、処理装置22は、出力信号をネットワーク33に送り、上記ネットワークは、ユーザにサービスするために、小売店の店員またはその店員を補佐する店員を携帯用無線呼出装置により呼び出すか、または召集する。特に、処理装置22は、有線接続上に出力信号を発生し、この信号は保守スタッフのような小売店の店員に対して無線による呼出を行い、それにより、小売店の店員に、商品用の秤12を修理する必要があることを知らせる。ルーチン56は、その後、ステップ62へ戻る。
【0045】
ステップ78に戻って説明すると、(ステップ76で判断したように)商品用の秤12のアイドル値が、リセット値に一致する場合には、ルーチン56はステップ82に進む。ステップ82においては、処理装置22は、商品用の秤12が正しくリセットされているかどうかについての判断を行う。特に、処理装置22は、ステップ78でアイドル値が、リセット値に一致したと判断しているので、処理装置22は、商品用の秤12が正しくリセットされたと最終的に判断し、その後で、処理装置22は、二つの信号が一致したことを示すイエスの制御信号を発生する。ルーチン56は、その後、ステップ62へ戻る。
【0046】
ステップ68に戻って説明すると、(ステップ64で判断したように)商品用の秤12のアイドル値が、リセット値に一致する場合には、ルーチン56はステップ72に進む。ステップ72においては、処理装置22は、商品用の秤12が正しくリセットされているかどうかについての判断を行う。特に、処理装置22は、ステップ68でアイドル値が、リセット値に一致したと判断しているので、処理装置22は、商品用の秤12が正しくリセットされたと最終的に判断し、その後で、処理装置22は、二つの信号が一致したことを示すイエスの制御信号を発生する。ルーチン56は、その後、ステップ62へ戻る。
【0047】
ステップ62に戻って説明すると、ビデオ・システム24により、商品が商品用の秤12上で検出された場合には、ルーチン56はステップ66へ進む。ステップ66においては、処理装置は、商品用の秤12上に載せられた商品の重量の数値を決定するために、データ通信ライン43を走査、または読み出す。その後、処理装置22は、商取引表内の商品に対応する記録を入力する。より詳細に説明すると、処理装置22は、計量した商品の商品情報(例えば、内容および価格)を入手するために、ネットワーク33と通信する。その後、処理装置22は、商取引表を更新する。より詳細に説明すると、処理装置22は、出力信号を発生し、この信号はメモリ装置35へ送られ、このメモリ装置35は、その中に記憶している商取引表を更新させ、計量した商品の商品情報を記憶する。その後、ルーチン56は、ステップ84へ進む。
【0048】
ステップ84においては、処理装置22は、ユーザが入力対象となる他の商品を持っているかどうかについて判断するために、データ入力装置28からの通信ライン45と、表示モニタからの通信ライン44をモニタする。特に、ユーザが購入するすべての商品の入力を完了した場合、表示モニタ26上には、ユーザに表示モニタ26上のに表示されている特定のタッチ・スクリーン領域に触れるよう、またはデータ入力装置28の、特定のキーに触れることを要求するメッセージが表示される。
【0049】
データ通信ライン44または45上で、特定の信号が検出された場合には、処理装置22は、チェックアウト手順が終了したと判断し、ルーチン56は終了し、それによりルーチン50は終了ステップ58へ進む(図3参照)。データ通信ライン44または45上で、特定の信号が検出されなかった場合には、ルーチン56はステップ62に進む。
【0050】
図5について説明すると、この図は、商品指定ステップ56の、第二の実施形態のフローチャートである。商品指定ステップ56の第二の実施形態は、これ以降の説明中、参照番号56’で示す。さらに、図4のところですでに説明した共通のステップを示すために、同じ参照番号を図5でも使用する。それ故、これ以上の説明は省略する。
【0051】
商品指定ステップ56’は、ユーザのリセット・ボタンの使用に関するステップ(すなわち、ステップ70および74)がステップ86になっているという点を除けば、本質的には、商品指定ステップ56と同じである。特に、処理装置22は、ユーザにリセット・ボタン13(ステップ70)を押すように要求しないで、その後顧客が命令(ステップ74)を完了したことを確認する。しかし、処理装置22は、商品用の秤12に送られるリセット制御信号を自動的に発生する。より詳細に説明すると、ステップ86において、処理装置22は、商品用の秤12をリセットする必要があると最終的に判断する。何故なら、ステップ68において、アイドル値がリセット値と一致しないからである。それ故、処理装置22は、リセット制御信号を自動的に発生し、この信号は、データ通信ライン43を通して、商品用の秤12に送信され、それにより上記の方法で、商品用の秤12がリセットされる。それ故、ユーザはリセット・ボタン13を押す必要はない。リセット制御信号が商品用の秤12に送られた後、ルーチン56’は、ステップ76に進み、上記と同じ方法で処理が継続する。
【0052】
本発明の範囲から逸脱することなしに、上記実施形態を種々に修正することができる。例えば、本発明は、補助小売チェックアウト・ターミナル(すなわち、チェックアウト担当の店員のような小売業の従業員により操作される、小売チェックアウト・ターミナル)のような、他のタイプの小売チェックアウト・ターミナルの商品用の秤をリセットするのにも使用することができる。
【0053】
本明細書においては、ビデオ・システム24を例にとって、検出システム説明した。本発明でビデオ・システムを使用すると優れた利点あるが、本発明の多くの利点を達成するためには、他のタイプの検出システムを使用することができる。例えば、検出システムは、スペクトロメータまたは赤外線検出装置を含むこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特徴を持つ、セルフ・サービス・チェックアウト・ターミナルの斜視図である。
【図2】図1のセルフ・サービス・チェックアウト・ターミナルの簡単なブロック図である。
【図3】図1のセルフ・サービス・チェックアウト・ターミナルを通って商品をチェックアウトする場合の一般的な手順を示すフローチャートである。
【図4】図3の一般的な手順の項目別ステップの一部の第一の実施形態を詳細に示すフローチャートである。
【図5】図3の一般的な手段の項目別ステップの上記部分の第二の実施形態を詳細に示すフローチャートである。
Claims (2)
- ビデオ装置により商品用の秤上に商品が載置されていないことが検出された場合に、商品不在信号を発生するステップと、
前記商品不在信号が発生した場合、前記秤がその時の計測値であるアイドル値を出力するステップと、
前記アイドル値を予め設定されたリセット値と比較するステップと、
前記アイドル値が前記リセット値と一致した場合に、第一の制御信号を発生して前記秤をリセットするステップと、
前記アイドル値が前記リセット値に一致しない場合には、第二の制御信号を発生しユーザによるリセットを要求するステップと、
前記ユーザによるリセットが検出された場合に、前記秤をリセットするステップと、
の各ステップから成ることを特徴とする小売チェックアウト・ターミナルの商品用秤のリセット方法。 - ビデオ装置により商品用の秤上に商品が載置されていないことが検出された場合に、商品不在信号を発生させる手段と、
前記商品不在信号が発生した場合、前記秤がその時の計測値であるアイドル値を出力する手段と、
前記アイドル値を予め設定されたリセット値と比較する手段と、
前記アイドル値が前記リセット値と一致した場合に、第一の制御信号を発生して前記秤をリセットする手段と、
前記アイドル値が前記リセット値に一致しない場合には、ユーザによるリセット操作を要求する第二の制御信号を発生する手段と、
前記リセット操作が検出された場合に、前記秤をリセットする手段と、
の各手段を有することを特徴とする小売チェックアウト・ターミナルの商品用秤のリセット装置。
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