JP4037783B2 - チップアップシートの保持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車内にベッドルームを有する車両の助手席に用いられるチップアップシートの保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートバッグに沿った収納位置にシートクッションを跳ね上げて収納する構成のチップアップシートは、従来から、特許文献1に示すようにワゴン車等の後部座席などに適用されている。
また、特に最近では中大型トラックの乗車人数がほとんど1人であることに鑑みて、トラックの助手席をチップアップシートにして、助手席のスペースを収納スペースとして活用するものもみられる(非特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−180350公報
【非特許文献1】
EditorialeDomus.S.P.A発行「tuttotrasporti」,DICEMBRE 2002,イタリア,N.246,78頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、中大型トラックの助手席にチップアップシートを設置する場合、従来はシートライザの底面長手方向に複数の接合箇所を設けてフロアパネルと接合し、必要に応じてアシストシートライザなどの補助フレームを組みつけていた。そのため、シートクッション下の空間が、シート正面方向に張り出したシートライザによって制限されている点で改善の余地があった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためにされたものであって、その目的は、チップアップシートのシートクッション下の空間を有効利用できるチップアップシートの保持構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車内にベッドルームを有する車両に適用されるチップアップシートの保持構造において、前記チップアップシートは、フロアパネルに固定される倒立台形状のシートライザと、前記シートライザの上方に取り付けられるシートバッグと、前記シートライザの前端部に両側面が回動可能に軸支されているシートクッションとを備え、前記シートクッションは前記シートライザに略水平に支持される使用位置から前記シートバックに沿う収納位置へ回動可能に構成され、前記シートライザの下底面に形成される底面取付部が、前記フロアパネルのベッド立ち上がり部に取り付けられた底面ブラケットに固定され、前記シートライザの背面側に形成される背面取付部が、前記フロアパネルのベット側壁部に取り付けられた側壁ブラケットに固定されることを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明では、チップアップシートのシートライザが倒立台形状に形成されており、フロアパネルのベッド立ち上がり部にシートライザの下底面が固定され、ベッド側壁部にシートライザの背面が固定されている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シートライザはシート幅方向に延長する係止部材を備え、前記係止部材が、前記使用位置において前記シートクッションの上面と当接することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明では、シートライザの係止部材が、使用位置でシートクッションの上面と当接し、使用時におけるシートクッションの回動が拘束される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記シートライザの側面部に係止レバーを設け、前記シートクッションの側面に、前記収納位置で前記係止レバーと係合する収納位置決めピンを設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明では、シートライザの係止レバーがシートクッションの収納位置決めピンと収納位置で係合し、シートクッションが収納位置で固定される。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記シートライザの側面部に係止レバーを設け、前記シートクッションの側面に、前記使用位置で前記係止レバーと係合する使用位置決めピンを設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明では、シートライザの係止レバーがシートクッションの使用位置決めピンと使用位置で係合し、シートクッションが使用位置で固定される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は本実施形態のチップアップシート1の使用状態を示す側面図であって、図2は本実施形態のチップアップシート1の収納状態を示す側面図である。また、図3は本実施形態のチップアップシート1の分解斜視図である。
本実施形態のチップアップシート1は、シートライザ2と、シートライザ2の上方に取り付けられるシートバッグ3と、シートクッション4とから構成されている。チップアップシート1のシートクッション4は、シートライザ2に略水平に支持される使用位置から、シートバック3に沿う収納位置へ回動可能となっている。
【0013】
シートライザ2は、上方および正面側が開かれた倒立台形断面の箱体であって、シートライザ2の正面側にシートクッション4が回動可能に取り付けられる。シートライザ2は、図4に示すように、2つの側壁部材5と、背面部材6と、底面部材7とを組み立てて構成される。
シートライザ2の側壁部材5は倒立台形状に形成されており、各側壁部材5には、シートクッション4の回転ピン4aと係合する受け穴5aが開口されている。また片方の側壁部材の上底側にはシートバッグ取付部5bが一体に形成され、かつ片方の側壁部材の内側面には係止レバー8が取り付けられている。この係止レバー8は、鉤部を有するレバー本体8aと、側壁部材5に固定されてレバー本体8aを回転可能に軸支するレバー基部8bとから構成される。
【0014】
シートライザ2の背面部材6は、上側および下側が反対方向に向けて直角に折り曲げられたZ型断面に形成されており、下側の折り曲げ部にはボルト穴が開口されて、フロアパネル11との背面取付部を形成している。
また、シートライザ2の上側折り曲げ部の先端には、係止部材として機能する係止バー9が配置されており、係止バー9の下側には緩衝材10が取り付けられている。ここで、係止バー9は略C字状に形成された棒状部材であって、シート幅方向に沿って上に凸となる状態で配置されている。なお、係止バー9の両端は側壁部材5にそれぞれ固定されて補強されている。
【0015】
シートライザ2の底面部材7には、車体のフロアパネル11に面する下底面にボルト穴が開口されており、この下底面がシートライザ2の底面取付部を構成する。
さらに、シートクッション4の両側面にはシートライザ2の受け穴5aと係合する回転ピン4aが設けられており、この回転ピン4aを回転軸としてシートクッション4が回動する。また、シートクッション4の一側面には、収納位置決めピン12および使用位置決めピン12aが設けられている。この収納位置決めピン12の配置は、チップアップシート1の収納位置でレバー本体8aの鉤部と係合するように設定される。一方、使用位置決めピン12aの配置は、チップアップシート1の使用位置でレバー本体8aの鉤部と係合するように設定される。
【0016】
チップアップシート1の組み立ては、まず、シートバック3をシートライザ2のシートバック取付部5bに固定する。そして、シートクッション4の回転ピン4aをシートライザ2の受け穴5aに係合させて、シートライザ2にシートクッション4を取り付ける。なお、シートライザ2の係止バー9は、チップアップシート1の使用状態においてシートクッション4の上面と当接するように配置されている。
【0017】
一方、車体のフロアパネル11には、ベッド立ち上がり部に底面ブラケット13が取り付けられ、ベット側壁部には側壁ブラケット14が取り付けられている。そして、底面ブラケット13にはシートライザ2の底面取付部7がボルト接合され、側壁ブラケット14にはシートライザ2の背面取付部6aがボルト接合されて、チップアップシート1がフロアパネル11に固定される。
【0018】
本実施形態のチップアップシート1の保持構造は上記のように構成されており、以下その作用を述べる。
本実施形態のチップアップシート1は、助手席の乗員がいない場合には、シートバック3に沿う収納位置までシートクッション4を起こして、助手席のスペースに荷物を置くことができる。
【0019】
特に本発明では、シートライザ2を倒立台形状に形成し、シートライザ2の底面および背面でフロアパネル11と固定した構成である。そのため、シートライザ2を底面のみでフロアパネル11に固定する場合と比べて、シート正面側へのシートライザ2の張り出しが最小限となっており、シート収納時のスペースが大きくなっている。
【0020】
また、シート収納時には、シートクッション4の収納位置決めピン12にシートライザ2の係止レバー8を引っ掛けてロックすることで、シートクッション4を収納位置で固定することができる。
一方、助手席に乗員がいる場合には、シートライザ2に略水平に支持される使用位置までシートクッション4を倒して着座することができる。シート使用時には、シートクッション4の上面とシートライザ2の係止バー9が当接し、回転ピン4aより奥の位置で係止バー9がシートライザ4を上側から押さえつける。そして、シートクッション4の使用位置決めピン12にシートライザ2の係止レバー8を引っ掛けてロックすることができる。そのため、シートクッション4が乗員の体重によって使用位置より下方向に回動することはない。
【0021】
以上、本発明を上記の実施形態によって説明してきたが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、シートライザ2に係止バー9を設けることなく、シート使用時において、シートライザ2の背面部材6の上側折り曲げ部をシートクッション4の上面と当接させる構成として、背面部材6の上側折り曲げ部を係止部材として機能させてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明では、シートライザを底面のみでフロアパネルに固定する場合と比べて、シート正面側へのシートライザの張り出しが最小限となっていることから、シート収納時のスペースが大きくとることができ、シートクッション下の空間を有効利用できる点で優れている。
【0023】
また、シートライザの側面部に係止レバーを設け、シートクッションの側面に収納位置決めピンおよび使用位置決めピンを設けた場合、シートクッションの使用時および収納時の両方で、1つの係止レバーによりシートクッションのロックが確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のチップアップシートの使用状態を示す側面図である。
【図2】実施形態のチップアップシートの収納状態を示す側面図である。
【図3】実施形態のチップアップシートの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 チップアップシート
2 シートライザ
3 シートバッグ
4 シートクッション
4a 回転ピン
5 側壁部材
5a 受け穴
5b シートバッグ取付部
6 背面部材
7 底面部材
8 係止レバー
8a レバー本体
8b レバー基部
9 係止バー
10 緩衝材
11 フロアパネル
12 収納位置決めピン
12a 使用位置決めピン
13 底面ブラケット
14 側壁ブラケット
Claims (4)
- 車内にベッドルームを有する車両に適用されるチップアップシートの保持構造において、
前記チップアップシートは、フロアパネルに固定される倒立台形状のシートライザと、前記シートライザの上方に取り付けられるシートバッグと、前記シートライザの前端部に両側面が回動可能に軸支されているシートクッションとを備え、前記シートクッションは前記シートライザに略水平に支持される使用位置から前記シートバックに沿う収納位置へ回動可能に構成され、
前記シートライザの下底面に形成される底面取付部が、前記フロアパネルのベッド立ち上がり部に取り付けられた底面ブラケットに固定され、前記シートライザの背面側に形成される背面取付部が、前記フロアパネルのベット側壁部に取り付けられた側壁ブラケットに固定されることを特徴とするチップアップシートの保持構造。 - 前記シートライザはシート幅方向に延長する係止部材を備え、前記係止部材が、前記使用位置において前記シートクッションの上面と当接することを特徴とする請求項1に記載のチップアップシートの保持構造。
- 前記シートライザの側面部に係止レバーを設け、前記シートクッションの側面に、前記収納位置で前記係止レバーと係合する収納位置決めピンを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチップアップシートの保持構造。
- 前記シートライザの側面部に係止レバーを設け、前記シートクッションの側面に、前記使用位置で前記係止レバーと係合する使用位置決めピンを設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のチップアップシートの保持構造。
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