JP4033726B2 - 履帯式車両走行検査装置 - Google Patents

履帯式車両走行検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4033726B2
JP4033726B2 JP2002198175A JP2002198175A JP4033726B2 JP 4033726 B2 JP4033726 B2 JP 4033726B2 JP 2002198175 A JP2002198175 A JP 2002198175A JP 2002198175 A JP2002198175 A JP 2002198175A JP 4033726 B2 JP4033726 B2 JP 4033726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
crawler
rotation
traveling
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002198175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004037401A (ja
Inventor
達也 仲泉
伸一 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2002198175A priority Critical patent/JP4033726B2/ja
Publication of JP2004037401A publication Critical patent/JP2004037401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4033726B2 publication Critical patent/JP4033726B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に履帯式車両の走行性能を検査する履帯式車両走行検査装置に関し、より詳しくは油圧ショベルやブルドーザ等の履帯式車両における走行速度と走行曲りを測定する履帯式車両走行検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば油圧ショベルのような履帯式車両の走行曲りを検査する手段として、当該車両をフィールド上で所定距離(例えば30m)走行させ、そのときの走行曲り量を測定するという方法がある。このような測定方法では、実走行可能な広いスペースのフィールドが必要で、しかもそのフィールドに数十メートルにも及ぶ固い水平面を造成する必要があり、非常に大掛かりで面倒であるという欠点がある。
【0003】
このような欠点を解決し得るものとして、本出願人が既に特公昭61−34084号公報にて提案した検査装置がある。この検査装置は、車両の左右両側に配されるドップラーレーダを有し、このドップラーレーダにより車両の両側の対地速度を個別かつ同時に計測して走行曲り量を測定するように構成され、比較的短い走行距離で走行曲り量を測定することができるようにされている。ところが、この検査装置でも比較的短い走行距離とは言えそれ相応のフィールドが必要であり、更なる合理化を図るため、装置台上で実走行試験が行える検査装置が要望されていた。
【0004】
このような要望に応えるものとして、例えば特公平2−31815号公報にて提案された検査装置がある。この検査装置は、車両を持ち上げるリフト手段を有し、左右の履帯を浮かした状態でそれら履帯を無負荷運転(空運転)させたときにおける左右の履帯の周期差から走行曲り量を測定するように構成されている。なお、装置台上で実走行試験が行える検査装置の他の例としては、特公昭54−124401号公報にて提案された検査装置も挙げられるが、この検査装置は主に不整地走行試験用の装置に関するもので、しかも当該先行技術は不整地面再現手段の構造に関するものであり、主旨を異にするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に履帯式車両の走行性能は、主に走行速度と走行曲りで決定される。ここで、走行曲りの原因としては、▲1▼足回りにおける左右の駆動部の回転差、▲2▼フレームの精度不良(左右駆動系支持部の平行度不良)、▲3▼履帯支持部品の進直度(アライメント)不良などが挙げられる。ところが、これら三者の要因が走行曲りに関して互いに打ち消し合うように働いた場合には、走行曲りが発生せず、実走行において車両が直進する場合がある。このことは走行曲りの原因▲1▼〜▲3▼のうちの一つを計測しても走行曲りとの相関がマッチし難いことを示しており、特に履帯接地面積の小さい小型機種では、なおさらその相関が出ない。
【0006】
しかしながら、前述した左右の履帯を浮かした状態でそれら履帯の周期差から走行曲り量を測定するように構成される検査装置では、走行曲りの原因のうち▲1▼に係わる要素のみを検出し走行曲りと関係付けるようにされており、フレームの精度不良やアライメント不良などの要因を加味した走行曲り量を測定することができない。また、一般に左右の履帯はそれぞれ独立した油圧アクチュエータによって駆動され、車両重量等の負荷がかからない無負荷状態における左右の履帯の回転差と車両重量等の負荷がかかった状態における左右の履帯の回転差とは必ずしも一致しないため、車両を浮かした状態、つまり無負荷状態で測定した走行曲り量をもって、実走時の走行曲り量とするのは、正確さに欠けると言わざるを得ない。したがって、当該検査装置では、実走行に近いデータを得ることができないという問題点がある。
【0007】
なお、車両が真直ぐ走行するように特殊なテーパシムを用いた履帯の支持構造(特許3142291号公報参照)が考案されてはいるものの、この支持構造を採用するのは費用対効果の観点から困難であり、走行曲り検査装置によって不具合を有する車両を確実に検出し、個別具体的に対策を講じることが合理的な手法であると言える。
【0008】
本発明は、以上述べたような問題点等に鑑みてなされたもので、走行速度を測定することができるとともに、駆動部の回転差、フレーム精度、アライメントなど全ての要因を加味した走行曲り量を計測することができる履帯式車両走行検査装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前記目的を達成するために、本発明による履帯式車両走行検査装置は、
車両の左右両側に履帯を備える履帯式車両の走行検査装置であって、履帯の周回運動に倣い回転する回転体を備えて構成される倣い回転装置を有し、この倣い回転装置を、前記回転体を介して車両を支持するように配設し、かつ少なくともその回転体のスラスト方向に移動可能に設けるとともに、その倣い回転装置の移動量もしくは移動時の荷重を計測する計測手段と、前記回転体の回転速度を検出する検出手段を設けることを特徴とするものである。
【0010】
本発明においては、当該検査装置上に車両が置かれる際、車両両側の履帯がそれぞれ回転体を介して倣い回転装置に支持されるとともに、例えばワイヤーロープ等の固定手段によって車両が前後に動かないように固定される。このように固定された状態で車両を前または後に直進させるように履帯が駆動され、このときの履帯の周回運動に倣って回転体が回転される。そして、回転体の回転速度を検出する検出手段により、車両の走行速度は勿論のこと、車両重量等の負荷がかかった状態における左右履帯の駆動部の回転差が求められ、この求められた回転差から走行曲り量が算出される。
【0011】
一方、倣い回転装置の移動量もしくは移動時の荷重を計測する計測手段による計測結果により、フレームの精度不良やアライメント不良に起因する走行曲り量が算出される。すなわち、フレームの精度不良やアライメント不良により履帯単体の進行方向と車両の直進方向とがズレるのであるが、このズレによって生じる履帯から回転体へのスラスト方向分力を、倣い回転装置の移動量として間接的に、あるいは倣い回転装置の移動時の荷重として略直接的に関係付けて、倣い回転装置の移動量もしくは移動時の荷重の計測結果から走行曲り量が算出される。
【0012】
こうして算出された各走行曲り量から、走行曲りを引き起こす要因(左右駆動部の回転差、フレーム精度不良、履帯支持部分のアライメント不良等)が同時作用した場合の走行曲り量が求められる。したがって、本発明によれば、左右駆動部の回転差、フレーム精度、履帯支持部分のアライメントなど全ての要素を加味した走行曲り量を計測することができ、装置上の走行試験で実走行検査に近い走行曲りのデータを得ることができる。また、従来の実走行検査では必要であった広いフィールドが不要で検査スペースが少なくて済み、組立ライン途中に設置してインライン検査も可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による履帯式車両走行検査装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態において検査対象となるのは、履帯式車両の一種である油圧ショベル(以下、単に「車両」と称する。)である。
【0014】
図1には、本発明の一実施形態に係る履帯式車両走行検査装置の外観斜視図が示されている。また、図2には、本実施形態の履帯式車両走行検査装置の構造説明図が示されている。
【0015】
本実施形態に係る車両1は、図2に示されるように、下部走行体2と、この下部走行体2に対して旋回自在に設けられ、運転室4や作業機5等が取着されてなる上部旋回体3を備えて構成されている。前記下部走行体2の左右両側には、車体を前後進あるいは旋回走行させる履帯6A,6Bが設けられている。この履帯6A,6Bは、足回りにおける従動輪のアイドラと駆動輪のスプロケット(いずれも図示省略)との間に巻き掛け装着されており、駆動部の駆動によるスプロケットの回転により、アイドラとスプロケットとの間で周回運動を行い、これによって車体を走行もしくは旋回させるようにされている。
【0016】
本実施形態の履帯式車両走行検査装置10は、図1および図2に示されるように、前記車両1における左右それぞれの履帯6A,6Bに対応するように独立して設けられる同構造の2基の倣い回転装置11A,11Bを有している。各倣い回転装置11A,11Bは、フリーコンベヤに似た構造の装置であって、トラフ状の支持台21,21と、この支持台21,21に対して回転自在に取着される回転体22A,22Bを備えて構成されている。この倣い回転装置11A,11Bにおいては、当該倣い回転装置11A,11B上で履帯6A,6Bが駆動されたときに、その履帯6A,6Bの接地面に対して均等に転がり接触しながらその履帯6A,6Bの周回運動に倣って回転するように所要個数の回転体22A,22Bが支持台21,21に縦列配置され、それら回転体22A,22Bを介して支持台21,21により車両1を支持するようにされている。
【0017】
前記各回転体22A,22Bは、支持軸23と、この支持軸23の軸線方向に並ぶようにして設けられる複数(本実施形態では4個)の回転輪24と、その支持軸23を回転可能に支持する軸受装置25,25を備えて構成されている。ここで、前記回転輪24は、ホイール部24aと、このホイール部24aに外嵌される比較的小径のタイヤ24bとからなり、ホイール部24aと支持軸23とがキーあるいはスプライン等のトルク伝達手段によって結合されている。また、前記軸受装置25,25は、支持台21に設けられたブラケットにボルト締結によって固定されている。また、回転体22A,22Bの支持台21に対するスラスト方向の移動を規制するために、隣接する回転輪24の間、並びに回転輪24と軸受装置25との間にはそれぞれスペーサ26が設けられ、各スペーサ26は支持軸23の外側に嵌め込むようにして装着されている。
【0018】
前記各支持軸23には、スプロケット27が取着されるとともに、それらスプロケット27は、チェーン28によって繋がれている。こうして、縦列配置された複数の回転体22A,22Bに回転差が生じないようにされている。
【0019】
また、前記支持台21には、その支持台21とフロア35との間に介在される直動案内機構の一種であるリニアガイド29が所要の位置に所要本数取着され、倣い回転装置全体11A,11Bが回転体22A,22Bのスラスト方向に移動可能とされている。以下特に断りのない限り、「スラスト方向」とは、「回転体22A,22Bのスラスト方向」のことである。
【0020】
本実施形態においては、各倣い回転装置11A,11Bのスラスト方向の移動量を計測する計測手段が設けられている。すなわち、各支持台21,21には直進変位計測器30,30が取着され、この直進変位計測器30,30により倣い回転装置11A,11Bのスラスト方向の移動量を計測できるようにされている。ここで、直進変位計測器30として、例えば本実施形態で採用のリニアスケールや、直進変位型ポテンショメータなどが用いられる。
【0021】
また、本実施形態においては、各倣い回転装置11A,11Bにおける回転体22A,22Bの回転速度を検出する検出手段が設けられている。すなわち、各倣い回転装置11A,11Bにおけるいずれかの支持軸23,23にはエンコーダ31,31が接続され、このエンコーダ31,31にて支持軸23,23の回転速度を検出することにより回転体22A,22Bの回転速度を検出するようにされている。
【0022】
次に、本実施形態の履帯式車両走行検査装置10による走行検査について、(A)走行曲りの原因、(B)曲り検査原理、(C)検査方法の成り立ち、を説明することでその主旨を明らかにすることとする。
【0023】
(A)走行曲りの原因
前記車両1は、操舵を左右の履帯6A,6Bの回転差で実施しているため、左右の駆動部は必ず独立した速度変換機構を持っている。そのため、直進時は左右の駆動部が同一回転数で回転する必要があり、回転差が生じると走行曲りとなる。また、この駆動部の回転差の他に、左右の履帯6A,6Bを支えるフレーム2aの精度不良(図3(a)中記号L,L'で示される寸法のズレ)や、履帯支持部品の進直度、すなわち駆動部と従動部を結ぶ直線(アライメント)の狂い(図3(b)中記号αで示されるズレ)でも走行曲りとなる。
【0024】
(B)曲り検査原理
左右の倣い回転装置11A,11B上に跨るように車両1を乗せ、車両1が前後に動かないように固定した状態で履帯6A,6Bを駆動させると、左右各倣い回転装置11A,11Bにおける回転体22A,22Bは履帯6A,6Bの周回運動に倣い回転される。その時の左右各倣い回転装置11A,11Bにおける回転体22A,22Bの回転差が車両1の左右駆動部の回転差として現れる。また、フレーム2aの精度不良やアライメントに狂いがある場合には、倣い回転装置11A,11Bがスラスト方向にズレようとする。その時のズレ量の大きさでフレーム系の不具合を検知する。
【0025】
本実施形態における検査方法は、前記(A)の走行曲りの原因を踏まえ、前記(B)の検査原理に基づいて、以下に述べる3点の考え方から成立している。
【0026】
(C)検査方法の成り立ち
(考え方▲1▼)
左右履帯6A,6Bを含む足回り部分を左右別々の駆動体として検査する。すなわち、図4(a)に示されるように、例えば右側の履帯6Aを含む足回り部分を前後方向に移動しないように固定した状態で履帯6Aを前進方向(図中矢印P方向)に駆動すると、フレーム2aの精度不良やアライメント不良に起因する右駆動体の進行方向と車両1の直進方向とのズレ角αによって発生するスラスト方向分力により右側の倣い回転装置11Aは矢印Qで示されるスラスト方向に移動され、この時の移動量を測定する。左側の駆動体に係る同移動量も測定し、両測定値の差から実走行時の曲り量を算出する。測定例として、例えば図4(b)に示される右側倣い回転装置11Aの移動量CRと左側倣い回転装置11Bの移動量CLとの関係が、CR>CLの場合には車両はA方向に曲り、CR<CLの場合には車両はB方向に曲り、CR=CLの場合には車両は直進する。
【0027】
(考え方▲2▼)
履帯6A,6Bに倣い回転する回転体22A,22Bの回転速度を左右の履帯6A,6Bそれぞれに対応して別々に測定する。この際、車両重量等の負荷がかかった状態における左右の履帯6A,6Bの回転差を測定する。従来技術においては左右の履帯6A,6Bを浮かした状態でそれら履帯6A,6Bを無負荷運転(空運転)させたときにおける左右の履帯6A,6Bの周期差を求めて駆動部の回転差を測定する手法のものがあるが、これでは実走行状態における駆動部の回転差を正確に測定することはできない。その理由は、一般に左右の履帯6A,6Bはそれぞれ独立した油圧アクチュエータによって駆動されており、車両重量等の負荷がかからない無負荷状態における左右の履帯6A,6Bの回転差と車両重量等の負荷がかかった状態における左右の履帯6A,6Bの回転差とは必ずしも一致しないためである。測定例として、例えば図4(b)に示される右側倣い回転装置11Aにおける回転体22Aの回転数DRと左側倣い回転装置11Bにおける回転体22Bの回転数DLとの関係が、CR=CLを前提条件として、DR>DLの場合には車両はA方向に曲り、DR<DLの場合には車両はB方向に曲り、DR=DLの場合には車両は直進する。
【0028】
(考え方▲3▼)
前記考え方▲1▼,▲2▼からトータルに走行曲りを判断するために、倣い回転装置11A,11Bの移動量と駆動部の回転差の複合検査を行う。なぜならば、実走行時はフレーム2aの精度やアライメント、駆動部回転差などが複雑に絡みあっており、例えば、図4(b)で示されるCRとCLとの関係がCR>CL、またDRとDLとの関係がDR<DLで、しかも各関係によりもたらされる走行曲りが同時作用した場合には、車両1は直進する可能性がある。実際問題、フレーム2aの精度やアライメント、左右駆動部の同期性能などの条件が悪くてもそれら悪条件が互いに打ち消し合うように働いて実走行で車両1が直進すれば良品であり問題無いが、逆に悪条件が重なるように働けば車両1が大きく曲る可能性があり悪品となる。したがって、考え方▲1▼および考え方▲2▼によってもたらされる測定結果から総合的に判断し走行曲り量を求めるようにする。
【0029】
前記考え方▲1▼〜▲3▼に基づいて、本実施形態では次のようにして走行検査が行われる。まず、車両1における左右両側の履帯6A,6Bをそれぞれ回転体22A,22Bを介して支持台21,21に支持させるように各倣い回転装置11A,11B上に乗せ、例えばワイヤーロープ等(図示省略)の固定手段によって車両1を前後に動かないように固定し、車両1を前または後に直進させるように履帯6A,6Bを駆動する。この際、履帯6A,6Bの周回運動に倣って回転体22A,22Bが回転され、その回転数がエンコーダ31,31により検出される。このエンコーダ31,31によって検出された回転数により、車両1の走行速度、並びに車両重量等の負荷がかかった状態における左右履帯6A,6Bの駆動部の回転差を求め、この回転差から走行曲がり量を算出する。一方、リニアスケール30,30による各倣い回転装置11A,11Bのスラスト方向移動量の計測結果により、フレーム2aの精度不良やアライメント不良に起因する走行曲り量を算出する。こうして算出された各走行曲り量から、走行曲りを引き起こす要因(左右駆動部の回転差、フレーム2aの精度不良、履帯支持部分のアライメント不良等)が同時作用した場合の走行曲り量を求める。
【0030】
本実施形態によれば、左右駆動部の回転差、フレーム精度、履帯支持部分のアライメントなど全ての要素を加味した走行曲り量を計測することができるので、装置上の走行試験で実走行検査に近い走行曲りのデータを得ることができる。したがって、従来の実走行検査では必要であった広いフィールドが不要となり、インライン検査も可能となる。
【0031】
なお、本実施形態では、フレーム2aの精度不良やアライメント不良に起因する走行曲り量を求める際に、倣い回転装置11A,11Bのスラスト方向への移動量を測定するようにされているが、これに限られず、倣い回転装置11A,11Bのスラスト方向への移動時の荷重を測定し、得られた荷重測定値から走行曲り量を算出するようにしても良い。この場合の荷重を測定するものとして、例えばロードセル等が用いられる。
【0032】
また、本実施形態では、倣い回転装置11A,11Bにおいて、履帯6A,6Bに倣い回転する部分を、小径タイヤを組み合せてなる回転体22A,22Bを縦列配置して構成するものとしたが、これに限られず、履帯6A,6Bに倣い回転する部分を、エンドレスベルト状のもので構成しても良い。
【0033】
また、支持台21とリニアガイド29との間に、周知の回転機構や揺動機構あるいは両機構を組み合わせたような機構を設け、支持台21のリニアガイド29に対する回動運動や揺動運動を許容する構成としても良い。こうすることで、倣い回転装置11A,11Bの移動がこじれることなくスムーズ行われ、より正確に走行曲り量を測定することができる。
【0034】
また、前記リニアガイド29に代えて樹脂製あるいは金属製の摺動材とし、倣い回転装置11A,11Bをその摺動材に対して移動可能に設ける構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る履帯式車両走行検査装置の外観斜視図である。
【図2】図2は、本実施形態の履帯式車両走行検査装置の構造説明図である。
【図3】図3は、走行曲りの原因を説明するための図である。
【図4】図4は、本実施形態における検査方法の成り立ちを説明するための図である。
【符号の説明】
1 車両
2 下部走行体
6A,6B 履帯(右、左)
10 履帯式車両走行検査装置
11A,11B 倣い回転装置(右、左)
22A,22B 回転体(右、左)
29 リニアガイド
30 直進変位計測器(リニアスケール)
31 エンコーダ

Claims (1)

  1. 車両の左右両側に履帯を備える履帯式車両の走行検査装置であって、履帯の周回運動に倣い回転する回転体を備えて構成される倣い回転装置を有し、この倣い回転装置を、前記回転体を介して車両を支持するように配設し、かつ少なくともその回転体のスラスト方向に移動可能に設けるとともに、その倣い回転装置の移動量もしくは移動時の荷重を計測する計測手段と、前記回転体の回転速度を検出する検出手段を設けることを特徴とする履帯式車両走行検査装置。
JP2002198175A 2002-07-08 2002-07-08 履帯式車両走行検査装置 Expired - Fee Related JP4033726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002198175A JP4033726B2 (ja) 2002-07-08 2002-07-08 履帯式車両走行検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002198175A JP4033726B2 (ja) 2002-07-08 2002-07-08 履帯式車両走行検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004037401A JP2004037401A (ja) 2004-02-05
JP4033726B2 true JP4033726B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=31705701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002198175A Expired - Fee Related JP4033726B2 (ja) 2002-07-08 2002-07-08 履帯式車両走行検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4033726B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101619612B1 (ko) 2014-09-22 2016-05-10 현대자동차주식회사 자동차 위치 결정을 위한 센터링 장치
CN107505145B (zh) * 2017-10-16 2023-08-25 济南大学 一种履带式推土机负荷综合试验平台及其方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004037401A (ja) 2004-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1939603B1 (en) Traveling test device
EP1884759B1 (en) Traveling test apparatus for vehicle
CN104792548B (zh) 一种用于模拟不同附着系数平直路面的三转鼓检测装置
CN105781185B (zh) 一种浮动式叉齿车库搬运器及其搬运方法
JP4033726B2 (ja) 履帯式車両走行検査装置
JP5117079B2 (ja) 車両試験装置
US6564461B1 (en) Wheel alignment adjusting device
JP4255674B2 (ja) 大径管の板厚測定システム
JP5113942B2 (ja) 軌道走行台車の走行試験装置
JP2813140B2 (ja) 鉄道用車軸の超音波探傷装置
CN104890748B (zh) 卸料车及其行走装置
JP2011021967A (ja) 遊戯施設の軌条又は滑走路の厚さ測定装置及び方法
JP3424116B2 (ja) 前後輪測定用ホイルアライメント測定装置
CN107310643A (zh) 水田履带车履带速度检测装置
CN206856823U (zh) 水田履带车履带速度检测装置
JP3703567B2 (ja) 角度測定装置及び角度測定方法
JP4940194B2 (ja) 軌道走行台車の走行試験装置
TWI784677B (zh) 輪筒進退裝置及具備輪筒進退裝置的輪胎試驗機
US20230341295A1 (en) Flat belt tester with moving endless support member
JP2023142592A (ja) 建設機械
NL2032602B1 (en) Slew bearing with load monitoring
CN115158984B (zh) 一种带式输送机托辊全生命周期状态数据采集装置及方法
CN1603775A (zh) 平底履带行走加载装置
JP4505358B2 (ja) トンネル内のコンクリート打設型枠支持装置における脚台及びその脚台の方向転換方法
JPH031808Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071023

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees