JP4032866B2 - Tilt lock control lever - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チルトステアリング装置に適用されるチルトロック用操作レバーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
チルトステアリング装置には、カム機構を備えているものがある。このカム機構のカムには、支軸の軸線回りに回動する操作レバーが設けられており、操作レバーを回動操作することで、車体に固定される固定ブラケットと、ステアリングコラムに固定されるコラムブラケットとを押圧したり、押圧を解除したりできるようになっている。
【０００３】
操作者が操作レバーを回動操作して、固定ブラケットとコラムブラケットとの押圧を解除すると、コラムブラケットが、ステアリングコラムに設けられるチルト中心軸の軸線回りに回動可能となり、ステアリングホイールの高さ位置調節が可能となっている。
一方、操作者が上記操作と反対側の向きに操作レバーを回動操作すると、固定ブラケットとコラムブラケットとが押圧され、コラムブラケットが固定ブラケットに固定される。この場合、固定ブラケットとコラムブラケットとを押圧する押圧力は、操作レバーの回動操作により与えられる。このため、操作者が操作レバーを把持する位置が支軸の軸線から遠いほど、操作レバーの回動中心から遠い位置で操作レバーを回動操作することができ、より大きな押圧力を発生することが可能である。したがって、操作レバーの全長を長くすることで、操作者にかかる労力を低減することが可能である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記操作レバーは通例、各種機構が取り付けられたチルトステアリング装置に設けられるために、配置場所が狭く操作レバーの全長を長くし難かった。
このため、操作レバーを支軸の軸線から比較的近い位置で把持して回動操作しなければならず、操作者に多大な労力を与えていた。
【０００５】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、チルト調節する際の操作者の労力が低減された、狭い場所でも取り付け可能なチルトロック用操作レバーを安価に提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項１記載の発明は、支軸の軸線回りに回動操作可能なチルトロック用操作レバーにおいて、上記支軸に連結される主体部と、この主体部に伸長位置と短縮位置との間に変位可能に連結されるレバー長調節用の可動部と、上記可動部を伸長位置および短縮位置に解除可能にロックするためのロック部材とを備え、上記主体部に上記伸長位置および短縮位置にそれぞれ対応する一対のロック孔が設けられ、上記ロック部材は可動部にロック位置とロック解除位置との間に変位自在に設けられ、ロック位置にて対応するロック孔に係合可能であり、上記可動部に案内部が設けられ、上記ロック部材は、案内部に沿って案内される長尺の可撓性の伝動部材を含み、この伝動部材の一端にロック孔に係合可能な係合部が設けられ、上記ロック部材によるロックを解除するための手動の解除操作部を備え、上記解除操作部は、伝動部材の他端に連結され、上記可動部によって変位可能に支持されていることを特徴とするチルトロック用操作レバーである。
本発明によれば、可動部を伸長位置に変位させることで、支軸の軸線からより離れた位置で操作レバーを回動操作することが可能である。このため、従来の操作レバーと比べて、より少ない力で固定ブラケットとコラムブラケットとの押圧、または、押圧の解除が可能である。したがって、操作者にかかる労力を大幅に低減することができる。また、可動部を短縮位置に変位することができるので、操作レバーの収納時の全長を短くすることができ、従来の操作レバーと同様、狭い場所に取り付けることが可能である。さらに、従来のステアリング装置のうち、操作レバーのみの改良で良いため、本発明をコスト安価に実現することが可能である。
【０００７】
さらに、ロック部材により、可動部が伸長位置または短縮位置にロックされる。このため、操作レバーの回動操作時に、操作者が把持する可動部が主体部に対して伸縮してしまうことがなく、操作しやすい。また、操作レバーの収容時においても、可動部が主体部に対して変位することなくロックされているため、可動部が不用意に変位したりする虞が無い。
【０００８】
さらに、ロック孔とロック部材との係合により、可動部を伸長位置や短縮位置に確実に止定して、操作者に節度感を与えることが可能である。また、ロック部材とロック孔との係合を外すことで、ロック解除を容易に行うことができる。
【０００９】
さらに、ロック部材に可撓性の伝動部材が含まれている。このため、可動部の形状に合わせて、案内部に例えば屈曲部等の複雑な形状を設けた場合でも、案内部に沿ってロック部材を案内し、ロック部材をロック孔に係合することが可能である。したがって、可動部の形状を、例えば操作者が把持しやすい形状に設定する等、設計の自由度が高くなる。
【００１０】
また、操作者の手動操作により、ロック部材によるロックを解除することが可能である。このため、操作者の要求に応じて容易にロック解除を行うことができ、操作レバーをより一層操作し易い。
請求項２記載の発明は、請求項１において、上記主体部に一対のロック孔を連通する案内溝が設けられ、案内溝の一対の端部の溝底に上記一対のロック孔が設けられ、ロックを解除された係合部は、案内溝の一対の端部にそれぞれ接触可能であることを特徴とするチルトロック用操作レバーである。
請求項３記載の発明は、請求項１または２において、上記ロック部材によるロックを解除するために操作された上記解除操作部をロック解除位置に対応する位置に規制するストッパを備えることを特徴とするチルトロック用操作レバーである。
請求項４記載の発明は、請求項１，２または３において、上記可動部によって支持され、解除操作部を介してロック部材をロック位置に付勢する弾性部材を備えることを特徴とするチルトロック用操作レバーである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。図１は、本発明の一実施形態におけるチルトステアリング装置の概略構成を示す側面図である。図１を参照して、チルトステアリング装置１は、ステアリングホイール２と、ステアリングシャフト３とを有している。ステアリングホイール２は、ステアリングシャフト３の一方の端部４に、ステアリングシャフト３と一体回転可能に取り付けられている。ステアリングシャフト３の、上記一方の端部４の反対側の端部５には、ステアリングシャフト３と一体回転可能に連結される中間軸（図示せず）が連結されている。これにより、ステアリングホイール２の回転操作による回転力がステアリングシャフト３およびこの中間軸を介して、ピ二オン、ラック軸等を含む舵取機構（図示せず）に伝達され、車輪を操向することが可能である。
【００１２】
ステアリングシャフト３は、円筒形状のステアリングコラム６の内部に回転自在に収容されている。ステアリングコラム６には、一対の側板７（図１では一方の側板のみ図示）を有するアッパコラムブラケット８と、一対の側板９（図１では一方の側板のみ図示）を有するロアコラムブラケット１０とが取り付けられている。アッパコラムブラケット８の一対の側板７は、互いに対応する形状に穿孔された一対の挿通孔１１（図１では一方の挿通孔のみ図示）を有している。また、ロアコラムブラケット１０の一対の側板９は、互いに対応する形状に穿孔された一対の挿通孔１２（図１では一方の挿通孔のみ図示）を有している。
【００１３】
一方、自動車の車体１３（一点鎖線で一部を図示）には、一対の固定側板１４（図１では一方の側板のみ図示）を有するアッパ固定ブラケット１５と、一対の固定側板１６（図１では一方の側板のみ図示）を有するロア固定ブラケット１７が取り付けられている。アッパ固定ブラケット１５の一対の固定側板１４は、互いに対応する形状に穿孔された、一対の円弧形状の縦長孔１８（図１では一方の縦長孔のみ図示）をそれぞれ有している。また、ロア固定ブラケット１７の一対の固定側板１６は、互いに対応する形状に穿孔された図示しない挿通孔を有している。
【００１４】
アッパコラムブラケット８は、挿通孔１１および縦長孔１８に挿通される、例えば六角ボルトからなる支軸１９を介してアッパ固定ブラケット１５と連結されている。また、ロアコラムブラケット１０は、挿通孔１２に挿通されるチルト中心軸２０を介してロア固定ブラケット１７と連結されている。これにより、ステアリングコラム６がチルト中心軸２０を中心として、車体１３に対して揺動（図１の白抜き矢符）可能に支持され、支軸１９が縦長孔１８内を摺動可能な範囲でチルト調節が可能である。また、支軸１９にはロック機構２１が取り付けられており、ロック機構２１に備えられる、支軸１９の軸線１９ａ（図２参照）回りに回動操作可能な操作レバー２２を回動操作することで、側板７と固定側板１４との押圧（ステアリングコラム６の固定）および押圧の解除が可能である。
【００１５】
図２は、図１のアッパコラムブラケット８、アッパ固定ブラケット１５および操作レバー２２を拡大した、チルトステアリング装置１の分解斜視図である。
図２を参照して、アッパコラムブラケット８は、ステアリングコラム６の外周面に例えば溶接により取り付けられており、断面逆Ｕ字形形状をなしている。
アッパ固定ブラケット１５は断面逆Ｕ字形形状をなしており、前述した固定側板１４および縦長孔１８に加え、取付座２３を備えている。取付座２３は、各固定側板１４の上端部に、例えばそれぞれ２箇所ずつ備えられている。取付座２３に穿孔された取付孔２４に例えばねじを挿通することで、アッパ固定ブラケット１５を図１の車体１３に固定可能となっている。
【００１６】
再び図２を参照して、操作レバー２２は、アッパ固定ブラケット１５の側方（図２においてアッパ固定ブラケット１５の左側）に配置されており、支軸１９の軸線１９ａ回りに回動可能な主体部２５と、この主体部２５に対して伸長方向Ｘ１または短縮方向Ｘ２（総称して言うときは単に伸縮方向Ｘと言う）に沿って伸縮可能に連結される可動部２６とを備えている。
図３〜図６は、それぞれ操作レバー２２の拡大断面図である。図３は可動部２６が主体部２５に短縮位置でロックされた状態を示しており、図４は、短縮位置にある可動部２６のロックが解除された状態を示している。また、図５は、可動部２６が主体部２５に伸長位置でロックされた状態を示しており、図６は、伸長位置にある可動部２６のロックが解除された状態を示している。
【００１７】
本実施形態の操作レバー２２の特徴とするところは、可動部２６を主体部２５に対してスライドさせることにより、操作レバー２２のレバー長が図４に示す短縮位置と図６に示す伸長位置との間で可変となっている点である。また、可動部２６に設けられたロック部材２７の係合部２８が、主体部２５に設けられた一対のロック孔２９および３０のいずれかに係合することで、図３に示す短縮位置および図５に示す伸長位置において、可動部２６が主体部２５にロックされるようになっている。
【００１８】
さらに、図４を参照して、ロック部材２７に設けられた解除操作部３１を操作することで、ロック部材２７の係合部２８と、ロック孔２９または３０との係合を解除し、可動部２６のロックを解除できるようになっている。また、図６を参照して、ロック孔２９、３０の手前側（係合部２８と対向する側）に設けられた案内溝３２の一端５８と、係合部２８とが接触可能になっており、ロックを解除された可動部２６が主体部２５から脱落しないようになっている。これに加え、図４を参照して、案内溝３２の他端６１と、係合部２８とが接触可能になっており、短縮位置でロックを解除された可動部２６が、短縮方向Ｘ２に更にスライドしないようになっている。
【００１９】
つづいて、操作レバー２２に備えられている主体部２５および可動部２６について詳細に説明する。
再び図２を参照して、主体部２５は、例えば板金製部材であり、アングル形形状に形成された第１の部分２５ａと、この第１の部分２５ａの一端から略直角折り曲げ状に延設された略矩形の第２の部分２５ｂとを有している。第１の部分２５ａには、他端に凹凸を有する円形のカム部３３が形成されており、このカム部３３の中心には、支軸１９を挿通するための挿通孔３４が板厚方向に貫通して設けられている。主体部２５の第２の部分２５ｂには、当該第２の部分２５ｂの延びる方向に沿って延びる、前述した案内溝３２が形成されている。この案内溝３２の一対の端部の溝底には、前述したロック部材２７の係合部２８と係合して可動部２６を短縮位置および伸長位置にそれぞれロックするための一対のロック孔２９、３０がそれぞれ形成されている。
【００２０】
可動部２６は、縦長の中空形状に形成され、上記伸縮方向Ｘに沿って延びる第１の部分２６ａと、この第１の部分２６ａの一端部３６から第１の部分２６ａに対して交差する延設方向Ｚに沿って延びる、操作者が把持するための第２の部分２６ｂとを有している。第１の部分２６ａには、その他端部３７から、第２の部分２６ｂに向けて延びる挿入孔３８が形成されている。挿入孔３８は、主体部２５の第２の部分２５ｂに対応した形状に形成されており、この第２の部分２５ｂをスライド自在に挿入できるようになっている。
【００２１】
さらに、図３を参照して、可動部２６は、可動部２６を主体部２５にロックするための変位可能なロック部材２７と、変位するロック部材２７を案内するための案内部３９と、ロック部材２７を操作するための、前述した解除操作部３１とを備えている。
案内部３９は、可動部２６の第１の部分２６ａから第２の部分２６ｂにかけて断面が例えば円形形状に形成される孔からなり、この孔が挿入孔３８と、第２の部分２６ｂに形成された凹部４０とを連通している。案内部３９は、第１、第２および第３の部分４２、４３および４４を順次に有する。第１の部分４２は上記伸縮方向Ｘに対して略直交する方向Ｙに延び、一端が挿入孔３８に開放する。第２の部分４３は上記伸縮方向Ｘに平行に延び、一端が第１の部分４２の他端と屈曲部３５を介して接続されると共に、他端が屈曲部４５を介して第３の部分４４に接続される。第３の部分４４の他端は凹部４０に開放する。
【００２２】
ロック部材２７は、例えば鋼製や合成樹脂製のワイヤ等の、断面が例えば円形形状の長尺に形成された可撓性の伝動部材を含んでおり、案内部３９に進退自在に収容されている。ロック部材２７の一端４６には、各ロック孔２９、３０と係合するための係合部２８が設けられており、ロック部材２７の他端４７は、凹部４０に収容された前述の解除操作部３１の一端面６０に取り付けられている。解除操作部３１は、第２の部分２６ｂの延設方向Ｚに沿って進退自在に取り付けられており、解除操作部３１の進退を案内する例えば案内溝（図示せず）等が設けられている。係合部２８として、例えばワイヤ端末を鋳込んだ鋳造品、または、ワイヤ端末をかしめたかしめ形成品を用いることができる。
【００２３】
解除操作部３１を進退操作すると、これに連動して、係合部２８がロック孔２９または３０と係合する位置（ロック位置）と、この係合を解除する位置（ロック解除位置）との間に変位されるようになっている。
解除操作部３１の他端面４８と、これに対向する凹部４０の端面５０との間に付勢手段としての弾性部材４９が介在しており、この弾性部材４９は、解除操作部３１を介してロック部材２７の係合部２８を第１の部分４２から挿入孔３８へ突出する方向へ付勢している。凹部４０の例えば底面５１には、解除操作部３１の他端面４８と凹部４０の端面５０との間に、解除操作部３１の一方向の移動を規制するためのストッパ５２が突設されている。このストッパ５２は、ロック解除のために、弾性部材４９の付勢力に抗して解除操作部３１を延設方向Ｚに引いたときに、解除操作部３１の他端面４８に当接することで、係合部２８の進退位置であるロック解除位置を規制する。すなわち、係合部２８がロック孔２９、３０との係合を解除し、かつ、係合部２８が案内溝３２から退避してしまわない位置に対応する位置に、解除操作部３１を規制する。
【００２４】
図２を参照して、一方、主体部２５の側方（図２において主体部２５の右側）には、主体部２５のカム部３３と対向して、カムフォロワ５３が配置されている。カムフォロワ５３はカム部３３と対向する側に、カム部３３の形状に対応して形成された凹凸を有している。また、カム部３３と対向する側の反対側には、挿入凸部５４が突設されており、挿入凸部５４を縦長孔１８に嵌め入れることで、カムフォロワ５３の軸線１９ａ回りの回動が規制される。カムフォロワ５３の中心には、支軸１９を挿通するための挿通孔５５が板厚方向に貫通して設けられている。
【００２５】
図２を参照して、図２の右側から順に、アッパ固定ブラケット１５の固定側板１４と、アッパコラムブラケット８の側板７と、アッパコラムブラケット８のもう一方の側板７と、アッパ固定ブラケット１５のもう一方の固定側板１４と、カムフォロワ５３と、カム部３３（主体部２５）と、座金５６とが、支軸１９により挿通されており、これらが支軸１９およびナット５７により締結される。
操作レバー２２の主体部２５が回動操作されると、カム部３３がカムフォロワ５３に対して相対回動するので、カム部３３とカムフォロワ５３の組み合わせ長が増加する。その結果、アッパコラムブラケット８の側板７を対応するアッパ固定ブラケット１５の固定側板１４に押圧してチルトロックを達成できる。一方、上記と逆の操作で上記の押圧を解除して、チルトロックを解除することができる。
【００２６】
また、前述したように、この操作レバー２２のレバー長は調節可能である。図３を参照して、例えば短縮位置にロックされた可動部２６をスライドさせてレバー長を調節する場合、解除操作部３１を、弾性部材４９の付勢力に抗して、延設方向Ｚに引く。これにより、ロック部材２７および係合部２８が解除操作部３１と共に引っ張られて、図４に示すように、係合部２８とロック孔２９との係合が解除され、可動部２６が伸長方向Ｘ１に沿ってスライド可能となる。次に、解除操作部３１を引いた状態を保持しつつ、可動部２６を、係合部２８とロック孔３０とが対向する伸長位置までスライドさせる。次に、図５を参照して、可動部２６を伸長位置までスライドさせた後、解除操作部３１を離すと、弾性部材４９の付勢力により解除操作部３１が押し戻され、ロック部材２７の係合部２８がロック孔３０に係合し、可動部２６が伸長位置において主体部２５に対してロックされる。また、可動部２６を伸長位置から短縮位置にスライドさせることも、上記と反対の操作で可能である。
【００２７】
さらに、図６に示すように、解除操作部３１を一定量以上引くと、解除操作部３１がストッパ５２に接触するようになっており、解除操作部３１を引き過ぎて、ロック部材２７の係合部２８が案内部３９に完全に退避してしまわないようになっている。これにより、可動部２６のロックを解除して可動部２６を伸長方向にスライドさせ過ぎた場合でも、脱落防止部である前述した案内溝３２の一端５８と、係合部２８とが接触して、可動部２６が主体部２５から脱落しないようになっている。
【００２８】
本実施形態によれば、可動部２６を伸長位置に変位させることで、操作レバー２２の回動中心である軸線１９ａからより離れた位置で操作レバー２２を回動操作することが可能である。このため、従来の操作レバーと比べて、より少ない力でアッパ固定ブラケット１５とアッパコラムブラケット８との押圧、または、押圧の解除が可能である。したがって、操作者にかかる労力を大幅に低減することができる。また、可動部２６を短縮位置に変位することができるので、操作レバー２２の収納時の全長を短くすることができ、従来の操作レバーと同様、狭い場所に取り付けることが可能である。さらに、従来のステアリング装置のうち、操作レバーのみの改良で良いため、本発明をコスト安価に実現することが可能である。
【００２９】
さらに、ロック部材２７により、可動部２６が伸長位置または短縮位置にロックされる。このため、操作レバー２２の回動操作時に、操作者が把持する可動部２６が主体部２５に対して伸縮してしまうことがなく、操作しやすい。また、操作レバー２２の収納時においても、可動部２６が主体部２５に対して変位することなくロックされているため、可動部２６が不用意に変位したりする虞が無い。さらに、ロック孔２９または３０と、ロック部材２７の係合部２８との係合により、可動部２６を短縮位置や伸長位置に確実に止定して、操作者に節度感を与えることが可能である。また、ロック部材２７とロック孔２９または３０との係合を外すことで、ロック解除を容易に行うことができる。
【００３０】
さらにまた、ロック部材２７に可撓性の伝動部材が含まれている。このため、可動部２６の第１の部分２６ａおよび第２の部分２６ｂの形状に対応して、案内部３９に例えば屈曲部３５、４５等の複雑な形状を設けた場合でも、案内部３９に沿ってロック部材２７を案内し、ロック部材２７の係合部２８をロック孔２９または３０に係合することが可能である。したがって、設計の自由度が高く、例えば可動部２６の形状を、操作者が把持しやすい形状等に設定し易い。
【００３１】
また、操作者が解除操作部３１を手動操作することにより、ロック部材２７によるロックを解除することが可能である。このため、操作者の要求に応じて容易にロック解除を行うことができ、操作レバー２２をより一層操作し易い。さらに、ロック部材２７によるロックを解除した状態で、可動部２６を伸長方向Ｘ１に一定量以上スライドさせた場合、係合部２８が脱落防止部である案内溝３２の一端５８に接触するため、可動部２６が主体部２５から脱落してしまう虞が無い。
【００３２】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、主体部２５の第１の部分２５ａと第２の部分２５ｂとを一体に形成する構成として説明したが、これに限らず、第１の部分２５ａと第２の部分２５ｂとを別体で構成しても良い。
ロック孔２９、３０を、伸長位置と短縮位置の２箇所に設ける構成として説明したが、これに限らず、ロック孔を、より多い個数設けるような構成であっても良い。ロック孔の個数が多ければ、可動部２６のスライド量をより細かく調節することが可能である。
【００３３】
ロック部材２７を、可撓性の伝動部材を含む構成として説明したが、案内部３９に屈曲部３５、４５等の複雑な形状が含まれていなければ、可撓性を有する部材を含まずにロック部材２７を構成することも可能である。この場合、ロック部材２７の材質の設定における自由度が増し、より一層コスト安価に本発明を実施することが可能である。また、ロック部材２７の一部にのみ可撓性の伝動部材を含む構成であっても良い。この場合も、可撓性の伝動部材と、より安価な部材とを組み合わせることにより、より一層コスト安価に本発明を実施することが可能である。
【００３４】
案内溝３２の他端６１と係合部２８とが接触することで、可動部２６が短縮位置から更に短縮方向Ｘ２にスライドしない構成として説明したが、可動部２６の挿入孔３８の底部と、主体部２５の第２の部分２５ｂの一端とを接触させて短縮方向Ｘ２へのスライドを規制する構成であっても良い。
なお、チルトロック機構は、上記実施形態における、カムおよびカムフォロワを用いた機構以外の機構であってもよい。
【００３５】
その他、係合部２８をロック部材２７の端部自身で構成すること等、本発明は請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態におけるチルトステアリング装置の概略構成を示す側面図である。
【図２】図１のアッパコラムブラケット、アッパ固定ブラケットおよび操作レバーを拡大した、チルトステアリング装置の分解斜視図である。
【図３】可動部が主体部に対して短縮位置でロックされた状態を示す操作レバーの拡大断面図である。
【図４】短縮位置にある可動部のロックが解除された状態を示す操作レバーの拡大断面図である。
【図５】可動部が主体部に対して伸長位置でロックされた状態を示す操作レバーの拡大断面図である。
【図６】伸長位置にある可動部のロックが解除された状態を示す操作レバーの拡大断面図である。
【符号の説明】
１９ 支軸
１９ａ 軸線
２２ 操作レバー
２５ 主体部
２６ 可動部
２７ ロック部材
２８ 係合部
２９ ロック孔
３０ ロック孔
３１ 解除操作部
３２ 案内溝
３５ 屈曲部
３９ 案内部
４５ 屈曲部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an operation lever for tilt lock applied to a tilt steering device.
[0002]
[Prior art]
Some tilt steering devices include a cam mechanism. The cam of this cam mechanism is provided with an operation lever that rotates about the axis of the support shaft, and is fixed to the steering column and the steering column by rotating the operation lever. The column bracket can be pressed or released.
[0003]
When the operator turns the operation lever to release the pressure between the fixed bracket and the column bracket, the column bracket can be rotated around the axis of the tilt center axis provided on the steering column, and the height of the steering wheel Position adjustment is possible.
On the other hand, when the operator rotates the operation lever in the direction opposite to the above operation, the fixing bracket and the column bracket are pressed, and the column bracket is fixed to the fixing bracket. In this case, the pressing force for pressing the fixed bracket and the column bracket is given by the turning operation of the operation lever. For this reason, the farther the operator grips the operating lever from the axis of the support shaft, the more the operating lever can be turned at a position farther from the turning center of the operating lever, and a greater pressing force is generated. Is possible. Therefore, it is possible to reduce labor for the operator by increasing the total length of the operation lever.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the operation lever is usually provided in a tilt steering device to which various mechanisms are attached, it is difficult to lengthen the entire length of the operation lever because the arrangement place is narrow.
For this reason, the operating lever has to be gripped and rotated at a position relatively close to the axis of the support shaft, which has put great effort on the operator.
[0005]
The present invention has been made under such a background, and an object of the present invention is to provide an inexpensive tilt lock operation lever that can be mounted even in a narrow place, with reduced labor of the operator when adjusting the tilt. .
[0006]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
In order to achieve the above object, the invention as set forth in claim 1 is a tilt lock operating lever which can be rotated around an axis of a support shaft, a main body connected to the support shaft, and an extended position in the main body. A movable part for adjusting the lever length that is displaceably connected between the movable part and the shortened position, and a lock member for releasably locking the movable part to the extended position and the shortened position. A pair of lock holes corresponding to the extended position and the shortened position are provided, and the lock member is provided on the movable portion so as to be freely displaceable between the lock position and the unlock position, and is engaged with the corresponding lock hole at the lock position. The movable portion is provided with a guide portion, and the lock member includes a long flexible transmission member guided along the guide portion, and one end of the transmission member is engaged with the lock hole. A mating engagement part is provided. Provided, comprising a manual release operation portion for releasing the locking by the locking member, the unlocking portion is connected to the other end of the transmission member, and characterized in that it is displaceably supported by the movable portion This is a tilt lock operating lever.
According to the present invention, it is possible to rotate the operation lever at a position further away from the axis of the support shaft by displacing the movable portion to the extended position. For this reason, it is possible to press or release the fixing bracket and the column bracket with less force than a conventional operation lever. Therefore, labor required for the operator can be greatly reduced. Further, since the movable portion can be displaced to the shortened position, the total length when the operation lever is stored can be shortened, and it can be mounted in a narrow place like the conventional operation lever. Furthermore, the present invention can be realized at low cost because only the operation lever of the conventional steering device can be improved.
[0007]
Furthermore , the movable part is locked at the extended position or the shortened position by the lock member. For this reason, when the operating lever is turned, the movable part held by the operator does not expand and contract with respect to the main part, and is easy to operate. In addition, even when the operation lever is housed, the movable part is locked without being displaced with respect to the main part, so that there is no possibility that the movable part is inadvertently displaced.
[0008]
Et al is, by the engagement of the locking hole and the locking member, and reliably a stopping the movable part in the extended position and speed position, it is possible to give tactile feedback to the operator. Moreover, unlocking can be easily performed by releasing the engagement between the lock member and the lock hole.
[0009]
Further , the lock member includes a flexible transmission member. For this reason, even when a complicated shape such as a bent portion is provided in the guide portion according to the shape of the movable portion, the lock member can be guided along the guide portion and the lock member can be engaged with the lock hole. Is possible. Therefore, the degree of freedom in design increases, for example, the shape of the movable part is set to a shape that is easy for the operator to hold.
[0010]
In addition , the lock by the lock member can be released by an operator's manual operation. For this reason, unlocking can be easily performed according to an operator's request, and the operation lever can be operated more easily.
The invention according to claim 2 is the invention according to claim 1, wherein the main body portion is provided with a guide groove communicating with a pair of lock holes, and the pair of lock holes are provided at the groove bottoms of the pair of end portions of the guide groove. The unlocked engaging portions can contact the pair of end portions of the guide groove, respectively, and are tilt lock operation levers.
A third aspect of the present invention is characterized in that in the first or second aspect, a stopper is provided for restricting the release operation portion operated to release the lock by the lock member to a position corresponding to the lock release position. This is a tilt lock operating lever.
According to a fourth aspect of the present invention, in the first, second, or third aspect, the tilt lock includes an elastic member that is supported by the movable portion and biases the lock member to the lock position via the release operation portion. Operation lever.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings. FIG. 1 is a side view showing a schematic configuration of a tilt steering device according to an embodiment of the present invention. With reference to FIG. 1, the tilt steering device 1 includes a steering wheel 2 and a steering shaft 3. The steering wheel 2 is attached to one end 4 of the steering shaft 3 so as to be rotatable integrally with the steering shaft 3. An intermediate shaft (not shown) connected to the steering shaft 3 so as to be integrally rotatable is connected to the end portion 5 of the steering shaft 3 opposite to the one end portion 4. Thereby, the rotational force due to the rotational operation of the steering wheel 2 is transmitted to the steering mechanism (not shown) including the pinion, the rack shaft and the like via the steering shaft 3 and the intermediate shaft to steer the wheels. It is possible.
[0012]
The steering shaft 3 is rotatably accommodated in a cylindrical steering column 6. The steering column 6 includes an upper column bracket 8 having a pair of side plates 7 (only one side plate is shown in FIG. 1) and a lower column bracket 10 having a pair of side plates 9 (only one side plate is shown in FIG. 1). It is attached. The pair of side plates 7 of the upper column bracket 8 has a pair of insertion holes 11 (only one insertion hole is shown in FIG. 1) drilled in a shape corresponding to each other. Further, the pair of side plates 9 of the lower column bracket 10 has a pair of insertion holes 12 (only one insertion hole is shown in FIG. 1) that are drilled in a shape corresponding to each other.
[0013]
On the other hand, an automobile body 13 (a part of which is shown by a one-dot chain line) includes an upper fixing bracket 15 having a pair of fixed side plates 14 (only one side plate is shown in FIG. 1) and a pair of fixed side plates 16 (in FIG. 1). A lower fixing bracket 17 having only one side plate is attached. The pair of fixed side plates 14 of the upper fixing bracket 15 respectively have a pair of arc-shaped vertically elongated holes 18 (only one vertically elongated hole is shown in FIG. 1) that are drilled in shapes corresponding to each other. Further, the pair of fixed side plates 16 of the lower fixing bracket 17 has insertion holes (not shown) drilled in shapes corresponding to each other.
[0014]
The upper column bracket 8 is connected to the upper fixing bracket 15 via a support shaft 19 made of, for example, a hexagon bolt, which is inserted into the insertion hole 11 and the vertically long hole 18. Further, the lower column bracket 10 is connected to the lower fixing bracket 17 via a tilt center shaft 20 inserted through the insertion hole 12. As a result, the steering column 6 is supported so as to be swingable with respect to the vehicle body 13 around the tilt central axis 20 (the white arrow in FIG. 1), and the support shaft 19 can slide within the vertically long hole 18. Tilt adjustment is possible with. Further, a lock mechanism 21 is attached to the support shaft 19, and an operation lever 22 provided in the lock mechanism 21 that can be rotated around an axis 19 a (see FIG. 2) of the support shaft 19 is operated to rotate. Thus, it is possible to press the side plate 7 and the fixed side plate 14 (fix the steering column 6) and release the press.
[0015]
2 is an exploded perspective view of the tilt steering device 1 in which the upper column bracket 8, the upper fixing bracket 15 and the operation lever 22 of FIG. 1 are enlarged.
Referring to FIG. 2, upper column bracket 8 is attached to the outer peripheral surface of steering column 6 by welding, for example, and has an inverted U-shaped cross section.
The upper fixing bracket 15 has an inverted U-shaped cross section, and includes a mounting seat 23 in addition to the fixed side plate 14 and the vertically long hole 18 described above. For example, two mounting seats 23 are provided at the upper end of each fixed side plate 14. The upper fixing bracket 15 can be fixed to the vehicle body 13 in FIG. 1 by inserting, for example, a screw into the mounting hole 24 drilled in the mounting seat 23.
[0016]
Referring again to FIG. 2, the operation lever 22 is disposed on the side of the upper fixing bracket 15 (on the left side of the upper fixing bracket 15 in FIG. 2), and can be rotated around the axis 19 a of the support shaft 19. A portion 25 and a movable portion 26 connected to the main body portion 25 so as to be extendable and contractable along the extension direction X1 or the shortening direction X2 (generally referred to simply as the extension / contraction direction X).
3 to 6 are enlarged sectional views of the operation lever 22, respectively. FIG. 3 shows a state in which the movable part 26 is locked to the main part 25 at the shortened position, and FIG. 4 shows a state in which the movable part 26 at the shortened position is unlocked. 5 shows a state in which the movable part 26 is locked to the main part 25 at the extended position, and FIG. 6 shows a state in which the movable part 26 at the extended position is unlocked.
[0017]
A feature of the operation lever 22 of the present embodiment is that the movable portion 26 is slid with respect to the main body portion 25 so that the lever length of the operation lever 22 is shortened as shown in FIG. 4 and extended as shown in FIG. It is a point that is variable between. Further, the engagement portion 28 of the lock member 27 provided in the movable portion 26 is engaged with either one of the pair of lock holes 29 and 30 provided in the main body portion 25, so that the shortened position shown in FIG. In the extended position shown in FIG. 5, the movable part 26 is locked to the main part 25.
[0018]
Further, referring to FIG. 4, by operating a release operation portion 31 provided on the lock member 27, the engagement between the engagement portion 28 of the lock member 27 and the lock hole 29 or 30 is released, and the movable portion 31 is movable. The lock of the portion 26 can be released. In addition, referring to FIG. 6, one end 58 of the guide groove 32 provided on the front side of the lock holes 29, 30 (the side facing the engaging portion 28) can be brought into contact with the engaging portion 28. Thus, the movable part 26 that has been unlocked is prevented from falling off the main part 25. In addition to this, referring to FIG. 4, the other end 61 of the guide groove 32 and the engaging portion 28 can come into contact with each other, and the movable portion 26 which is unlocked at the shortened position is moved in the shortening direction X2. It will not slide further.
[0019]
Next, the main body portion 25 and the movable portion 26 provided in the operation lever 22 will be described in detail.
Referring to FIG. 2 again, the main portion 25 is, for example, a sheet metal member, and extends in a substantially right-angle bent shape from a first portion 25a formed in an angle shape and one end of the first portion 25a. And a substantially rectangular second portion 25b. The first portion 25a is formed with a circular cam portion 33 having concavities and convexities at the other end, and an insertion hole 34 for inserting the support shaft 19 is formed in the thickness direction in the center of the cam portion 33. It is provided through. In the second portion 25b of the main body portion 25, the above-described guide groove 32 extending along the extending direction of the second portion 25b is formed. A pair of lock holes 29 for locking the movable portion 26 to the shortened position and the extended position by engaging with the engaging portion 28 of the lock member 27 described above at the groove bottoms of the pair of end portions of the guide groove 32, respectively. , 30 are formed.
[0020]
The movable portion 26 is formed in a vertically long hollow shape and extends along the expansion / contraction direction X, and an extension that intersects the first portion 26a from one end portion 36 of the first portion 26a. And a second portion 26b extending along the installation direction Z for the operator to hold. The first portion 26a is formed with an insertion hole 38 extending from the other end portion 37 toward the second portion 26b. The insertion hole 38 is formed in a shape corresponding to the second portion 25b of the main body portion 25, and the second portion 25b can be slidably inserted.
[0021]
Further, referring to FIG. 3, the movable portion 26 includes a displaceable lock member 27 for locking the movable portion 26 to the main body portion 25, a guide portion 39 for guiding the displaceable lock member 27, and a lock. The above-described release operation unit 31 for operating the member 27 is provided.
The guide portion 39 is formed of a hole whose cross section is formed, for example, in a circular shape from the first portion 26a to the second portion 26b of the movable portion 26, and this hole is formed in the insertion hole 38 and the second portion 26b. The recessed portion 40 is in communication. The guide portion 39 has first, second and third portions 42, 43 and 44 in sequence. The first portion 42 extends in a direction Y substantially perpendicular to the expansion / contraction direction X, and one end is opened to the insertion hole 38. The second portion 43 extends in parallel with the expansion / contraction direction X, one end is connected to the other end of the first portion 42 via the bent portion 35, and the other end is connected to the third portion via the bent portion 45. 44. The other end of the third portion 44 opens to the recess 40.
[0022]
The lock member 27 includes a flexible transmission member, such as a wire made of steel or synthetic resin, whose cross section is formed in a long shape with a circular shape, for example, and is housed in the guide portion 39 so as to be able to advance and retreat. Yes. One end 46 of the lock member 27 is provided with an engaging portion 28 for engaging with each of the lock holes 29, 30, and the other end 47 of the lock member 27 is disposed in the recess 40 described above. It is attached to one end face 60 of the part 31. The release operation unit 31 is attached so as to freely advance and retract along the extending direction Z of the second portion 26b, and is provided with, for example, a guide groove (not shown) that guides the advancement and retreat of the release operation unit 31. . As the engaging portion 28, for example, a cast product in which a wire end is cast or a caulking formed product in which the wire end is caulked can be used.
[0023]
When the release operation portion 31 is advanced or retracted, the position between the engagement portion 28 engaging with the lock hole 29 or 30 (lock position) and the position for releasing this engagement (lock release position) are interlocked with this operation. Displaced in between.
An elastic member 49 as an urging means is interposed between the other end surface 48 of the release operation unit 31 and the end surface 50 of the recess 40 facing the release operation unit 31, and the elastic member 49 is interposed via the release operation unit 31. The engaging portion 28 of the lock member 27 is biased in a direction protruding from the first portion 42 to the insertion hole 38. For example, on the bottom surface 51 of the recess 40, a stopper 52 is provided between the other end surface 48 of the release operation unit 31 and the end surface 50 of the recess 40 to restrict movement in one direction of the release operation unit 31. . The stopper 52 comes into contact with the other end surface 48 of the release operation portion 31 when the release operation portion 31 is pulled in the extending direction Z against the urging force of the elastic member 49 for unlocking. The lock release position, which is the advance / retreat position of the engaging portion 28, is regulated. That is, the release operation portion 31 is regulated to a position corresponding to a position where the engagement portion 28 releases the engagement with the lock holes 29 and 30 and the engagement portion 28 does not retract from the guide groove 32. .
[0024]
Referring to FIG. 2, on the other hand, a cam follower 53 is disposed on the side of the main body portion 25 (on the right side of the main body portion 25 in FIG. 2) so as to face the cam portion 33 of the main body portion 25. The cam follower 53 has irregularities formed on the side facing the cam portion 33 so as to correspond to the shape of the cam portion 33. Further, an insertion convex portion 54 is provided on the opposite side of the side facing the cam portion 33, and the insertion convex portion 54 is fitted into the vertically long hole 18, thereby rotating the cam follower 53 around the axis 19 a. Be regulated. At the center of the cam follower 53, an insertion hole 55 for inserting the support shaft 19 is provided so as to penetrate in the plate thickness direction.
[0025]
Referring to FIG. 2, in order from the right side of FIG. 2, the fixed side plate 14 of the upper fixing bracket 15, the side plate 7 of the upper column bracket 8, the other side plate 7 of the upper column bracket 8, and the upper fixing bracket 15. The other fixed side plate 14, the cam follower 53, the cam portion 33 (main portion 25), and the washer 56 are inserted through the support shaft 19, and these are fastened by the support shaft 19 and the nut 57.
When the main portion 25 of the operation lever 22 is rotated, the cam portion 33 rotates relative to the cam follower 53, so that the combined length of the cam portion 33 and the cam follower 53 increases. As a result, it is possible to achieve tilt lock by pressing the side plate 7 of the upper column bracket 8 against the corresponding fixed side plate 14 of the upper fixing bracket 15. On the other hand, the tilt lock can be released by releasing the above-mentioned press by the reverse operation.
[0026]
Further, as described above, the lever length of the operation lever 22 can be adjusted. Referring to FIG. 3, for example, when adjusting the lever length by sliding the movable portion 26 locked in the shortened position, the release operation portion 31 is moved in the extending direction Z against the urging force of the elastic member 49. Pull. As a result, the lock member 27 and the engagement portion 28 are pulled together with the release operation portion 31, and the engagement between the engagement portion 28 and the lock hole 29 is released as shown in FIG. It becomes possible to slide along X1. Next, the movable part 26 is slid to the extended position where the engaging part 28 and the lock hole 30 face each other while keeping the state where the release operation part 31 is pulled. Next, referring to FIG. 5, after the movable portion 26 is slid to the extended position, when the release operation portion 31 is released, the release operation portion 31 is pushed back by the biasing force of the elastic member 49, and the lock member 27 is engaged. The mating portion 28 engages with the lock hole 30, and the movable portion 26 is locked with respect to the main portion 25 in the extended position. Further, it is possible to slide the movable portion 26 from the extended position to the shortened position by an operation opposite to the above.
[0027]
Further, as shown in FIG. 6, when the release operation unit 31 is pulled a certain amount or more, the release operation unit 31 comes into contact with the stopper 52, and the release operation unit 31 is pulled too much to engage the lock member 27. The joint portion 28 is prevented from being completely retracted to the guide portion 39. As a result, even when the lock of the movable portion 26 is released and the movable portion 26 is excessively slid in the extending direction, the one end 58 of the guide groove 32 that is the drop-off preventing portion and the engaging portion 28 come into contact with each other. The movable part 26 does not fall off from the main part 25.
[0028]
According to the present embodiment, by moving the movable portion 26 to the extended position, the operation lever 22 can be rotated at a position further away from the axis 19 a that is the rotation center of the operation lever 22. For this reason, it is possible to press or release the upper fixing bracket 15 and the upper column bracket 8 with less force than a conventional operation lever. Therefore, labor required for the operator can be greatly reduced. Moreover, since the movable part 26 can be displaced to a shortened position, the total length when the operation lever 22 is stored can be shortened, and it can be mounted in a narrow place like a conventional operation lever. Furthermore, the present invention can be realized at low cost because only the operation lever of the conventional steering device can be improved.
[0029]
Further, the movable member 26 is locked at the extended position or the shortened position by the lock member 27. For this reason, when the operation lever 22 is turned, the movable part 26 held by the operator does not expand and contract with respect to the main part 25 and is easy to operate. Further, even when the operation lever 22 is stored, the movable portion 26 is locked without being displaced with respect to the main body portion 25, so that there is no possibility that the movable portion 26 is inadvertently displaced. Further, by engaging the lock hole 29 or 30 with the engagement portion 28 of the lock member 27, the movable portion 26 can be reliably fixed at the shortened position or the extended position, thereby giving the operator a sense of moderation. It is. Further, by releasing the engagement between the lock member 27 and the lock hole 29 or 30, the lock can be easily released.
[0030]
Furthermore, the lock member 27 includes a flexible transmission member. For this reason, even when the guide portion 39 is provided with a complicated shape such as the bent portions 35 and 45 corresponding to the shapes of the first portion 26a and the second portion 26b of the movable portion 26, the guide portion 39 It is possible to guide the lock member 27 along and engage the engaging portion 28 of the lock member 27 with the lock hole 29 or 30. Therefore, the degree of freedom in design is high, and for example, the shape of the movable portion 26 can be easily set to a shape that is easy for an operator to grip.
[0031]
Further, when the operator manually operates the release operation unit 31, the lock by the lock member 27 can be released. For this reason, unlocking can be easily performed according to an operator's request, and the operation lever 22 can be operated more easily. Further, when the movable portion 26 is slid in a certain amount or more in the extension direction X1 in a state where the lock by the lock member 27 is released, the engaging portion 28 comes into contact with one end 58 of the guide groove 32 that is a drop-off preventing portion. There is no possibility that the movable part 26 falls off the main part 25.
[0032]
The present invention is not limited to the above embodiment.
For example, in the present embodiment, the first portion 25a and the second portion 25b of the main body 25 have been described as being integrally formed. However, the present invention is not limited to this, and the first portion 25a and the second portion 25b are not limited thereto. And may be configured separately.
Although the description has been given of the configuration in which the lock holes 29 and 30 are provided at two positions, the extended position and the shortened position, the present invention is not limited to this, and a configuration in which a larger number of lock holes may be provided may be used. If the number of the lock holes is large, the slide amount of the movable portion 26 can be adjusted more finely.
[0033]
The lock member 27 has been described as a configuration including a flexible transmission member. However, if the guide portion 39 does not include a complicated shape such as the bent portions 35 and 45, the flexible member is not included. It is also possible to configure the lock member 27. In this case, the degree of freedom in setting the material of the lock member 27 is increased, and the present invention can be implemented at a lower cost. Moreover, the structure which contains a flexible power transmission member only in a part of lock member 27 may be sufficient. Also in this case, the present invention can be implemented at a lower cost by combining a flexible transmission member and a less expensive member.
[0034]
The other end 61 of the guide groove 32 and the engaging portion 28 are in contact with each other, so that the movable portion 26 does not slide further in the shortening direction X2 from the shortened position, but the bottom portion of the insertion hole 38 of the movable portion 26, The structure which controls the sliding to the shortening direction X2 by making the end of the 2nd part 25b of the main-body part 25 contact may be sufficient.
The tilt lock mechanism may be a mechanism other than the mechanism using the cam and the cam follower in the above embodiment.
[0035]
In addition, the present invention can be modified in various ways within the scope of the claims, for example, the engaging portion 28 is configured by the end portion of the lock member 27 itself.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a schematic configuration of a tilt steering device according to an embodiment of the present invention.
2 is an exploded perspective view of the tilt steering device in which the upper column bracket, the upper fixing bracket, and the operation lever of FIG. 1 are enlarged. FIG.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of an operating lever showing a state in which a movable part is locked at a shortened position with respect to a main part.
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of the operation lever showing a state in which the movable part in the shortened position is unlocked.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of the operation lever showing a state where the movable part is locked at the extended position with respect to the main part.
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of the operating lever showing a state in which the movable part in the extended position is unlocked.
[Explanation of symbols]
19 Support shaft 19a Axis 22 Operation lever 25 Main portion 26 Movable portion 27 Lock member 28 Engagement portion 29 Lock hole 30 Lock hole 31 Release operation portion 32 Guide groove 35 Bending portion 39 Guide portion 45 Bending portion

Claims (4)

支軸の軸線回りに回動操作可能なチルトロック用操作レバーにおいて、上記支軸に連結される主体部と、この主体部に伸長位置と短縮位置との間に変位可能に連結されるレバー長調節用の可動部と、上記可動部を伸長位置および短縮位置に解除可能にロックするためのロック部材とを備え、
上記主体部に上記伸長位置および短縮位置にそれぞれ対応する一対のロック孔が設けられ、上記ロック部材は可動部にロック位置とロック解除位置との間に変位自在に設けられ、ロック位置にて対応するロック孔に係合可能であり、
上記可動部に案内部が設けられ、上記ロック部材は、案内部に沿って案内される長尺の可撓性の伝動部材を含み、この伝動部材の一端にロック孔に係合可能な係合部が設けられ、
上記ロック部材によるロックを解除するための手動の解除操作部を備え、
上記解除操作部は、伝動部材の他端に連結され、上記可動部によって変位可能に支持されていることを特徴とするチルトロック用操作レバー。In a tilt lock operating lever that can be rotated around the axis of a support shaft, a main body connected to the support shaft, and a lever length connected to the main body so as to be displaceable between an extended position and a shortened position A movable part for adjustment, and a lock member for releasably locking the movable part to the extended position and the shortened position;
The main body is provided with a pair of lock holes corresponding to the extended position and the shortened position, and the lock member is provided in the movable part so as to be freely displaceable between a lock position and an unlock position, and corresponds to the lock position. Is engageable with a locking hole,
The movable portion is provided with a guide portion, and the lock member includes a long flexible transmission member guided along the guide portion, and one end of the transmission member is engageable with the lock hole. Part is provided,
A manual release operation unit for releasing the lock by the lock member;
The tilt lock operation lever is connected to the other end of the transmission member, and is supported by the movable portion so as to be displaceable . 請求項１において、上記主体部に一対のロック孔を連通する案内溝が設けられ、案内溝の一対の端部の溝底に上記一対のロック孔が設けられ、ロックを解除された係合部は、案内溝の一対の端部にそれぞれ接触可能であることを特徴とするチルトロック用操作レバー。2. The engaging portion according to claim 1, wherein a guide groove communicating with the pair of lock holes is provided in the main body, and the pair of lock holes are provided at the groove bottoms of the pair of end portions of the guide groove, and the lock is released. Is a tilt lock operating lever that is capable of contacting the pair of end portions of the guide groove . 請求項１または２において、上記ロック部材によるロックを解除するために操作された上記解除操作部をロック解除位置に対応する位置に規制するストッパを備えることを特徴とするチルトロック用操作レバー。3. The tilt lock operation lever according to claim 1, further comprising a stopper that restricts the release operation portion operated to release the lock by the lock member to a position corresponding to the lock release position . 請求項１，２または３において、上記可動部によって支持され、解除操作部を介してロック部材をロック位置に付勢する弾性部材を備えることを特徴とするチルトロック用操作レバー。According to claim 1, 2 or 3, is supported by the movable portion, the tilt lock lever, characterized in that it comprises an elastic member for biasing the locking member into the locked position via the unlocking portion.

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