JP4032798B2 - X線診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、医療施設等で用いられるX線透視撮影装置などのX線診断装置に係り、特に装置の奥行き寸法の短縮および装置の機械的構成のコンパクト化を図るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院で使用されているX線透視撮影装置の場合、図6に示すように、天板50を表側に保持するとともに裏側にイメージインテンシファイア等のX線検出器51を保持する天板サポート体(主枠)52およびX線管53を先端に保持する管球支柱54を含む基台部55が、基台部奥側に基台部55の下部と上部に跨がって伸びるように立設されている柱体56へ配設された昇降ブロック57に取り付けられていて、基台部55が昇降ブロック57の昇降に連動して昇り降りする構成となっている。基台部55は支軸58のところを支点として天板50の長手方向へ向けて起倒動可能に昇降ブロック57に軸支されていると共に、基台部側に取り付けられた扇形ラック59を昇降ブロック側に取り付けられたピニオン60の回転で回動させて基台部55を天板50の長手方向の向きに起倒動させる構成となっている。
【0003】
従来装置でX線透視撮影を行う場合は、先ず、図6中に一点鎖線で示すように、天板50を水平姿勢に保ったまま昇降ブロック57を下降させて基台部55を引き降ろすことで天板50の高さを低くさげて被検体(患者)Mを天板50に載置する。次に、図6中に二点鎖線で示すように、昇降ブロック57を上昇させて基台部55を持ちあげることで天板50の高さを適当な高さ迄あげる。必要に応じてピニオン60を回し扇形ラック59を回動させて基台部55を天板50の長手方向へ向けて起倒動させることで天板50を被検体Mごと傾斜させたりしながら、X線管53から被検体MにX線を照射すると同時にX線検出器51で被検体Mの透過X線像を検出したりする等してX線撮影がおこなわれる。
撮影が終了すれば、必要に応じて天板50を水平姿勢に戻した後、昇降ブロック57を引き下げて天板50の高さを最初の低いところまで戻してから被検体Mを天板50から降ろす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように天板を昇降させるように構成した従来のX線透視撮影装置の場合、装置の奥行き寸法が長くなるうえ、装置の機械的構成がコンパクトに纏まらないという問題がある。
従来装置では、基台部55の下部から上部にまたがって起立している柱体56は、基台部55を支える昇降ブロック57を昇降可能に装備する関係から長めで太めになるうえに、柱体56が基台部55の奥側に大きく張り出すので、装置の奥行き寸法が必然的に長くなるだけでなく、装置の機械的構成が大型になってしまいがちである。
【0005】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、装置の奥行き寸法の短縮および装置の機械的構成のコンパクト化を一挙に図ることができるX線診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわち、請求項1に記載の回診用X線撮影装置は、(A)被検体を載置する天板を表側に保持するとともに裏側にX線検出器を保持する天板サポート体およびX線管を先端に保持する管球支柱を含む基台部と、(B)基台部が天板の長手方向へ向けて起倒動可能に一端が基台部の中央に対して長手端部寄りの奥側の下部側に軸支されて他端が延設されて床面に軸支されている一本の起倒動レバーと、(C)起倒動レバーを基端側の軸支位置を支点として天板の長手方向の向きに起倒動させるレバー起倒駆動手段と、(D)基台部の中央に対して長手端部寄りの奥側の下部側に取り付けられた扇形ラックを起倒動レバー側に取り付けられたピニオンの回転によって回動させることにより基台部を軸支位置を支点として天板の長手方向の向きに起倒動させる基台部起倒駆動手段と、(E)レバー起倒駆動手段による起倒動レバーの起倒動に伴う天板の傾斜が基台部起倒駆動手段による基台部の起倒動に伴う天板の傾斜で打ち消されて天板が水平姿勢を維持したまま昇降するようにレバー起倒駆動手段および基台部起倒駆動手段を同期駆動する同期駆動制御手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0007】
(作用・効果)請求項1に記載の発明の装置において、被検体を載置する天板を昇降させる場合、天板とX線検出器を保持する天板サポート体およびX線管を保持する管球支柱を含む基台部の奥側の下部に軸支されている一本の起倒動レバーをレバー起倒駆動手段で基端側の軸支位置を支点として起倒動させることにより、起倒動レバーの先端側に軸支されている基台部全体を軸支位置を支点として持ち上げたり逆に引き下げたりして天板の高さを変化させる。
一方、起倒動レバーの起倒動で基台部全体が持ち上げられるか引き下げられるかすると天板には高さの変化が起こるだけでなく傾きの変化も同時に起こるので、そのままでは天板が傾いてしまう。そこで、請求項1に記載の発明の装置の場合、同期駆動制御手段による同期駆動に従って基台部起倒駆動手段は、起倒動レバーの起倒動に伴う天板の傾斜が打ち消されるように基台部を同時に起倒動させるので、天板の傾きは回避されて天板の高さだけが変化して天板は水平姿勢を維持したまま昇降する。
【0008】
このように、請求項1に記載の発明によれば、天板やX線検出器を保持する天板サポート体およびX線管を保持する管球支柱を含む基台部全体を持ち上げたり或いは引き下げたりして天板の高さを変化させる起倒動レバーは、基台部の下部から上部にまたがってしまう従来の長い柱体とは異なり、基台部の下部側だけで起倒動する短いものなので、基台部の奥側に大きく張り出さなくなるのに加え、さらに起倒動レバーの起倒動に伴う天板の傾きを回避する基台部起倒駆動手段の方も、基台部側に取り付けられた扇形ラックを起倒動レバー側に取り付けられたピニオンの回転で回動させて基台部を天板の長手方向の向きに起倒動させるという簡潔な機構で済むので、装置の奥行き寸法の短縮および装置の機械的構成のコンパクト化を一挙に図ることができる。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のX線診断装置において、基台部起倒駆動手段のピニオン側部品が起倒動レバーに纏めて配設されていて、起倒動レバーの起倒動に伴って基台部起倒駆動手段のピニオン側部品が起倒動レバーと一体的に移動するように構成されているものである。
【0010】
(作用・効果)請求項2に記載の発明によれば、起倒動レバーに基台部起倒駆動手段のピニオン側部品が纏めて取り付けられているので、基台部起倒駆動手段のピニオン側部品を起倒動レバーとは別体に配設する場合に比べると、部品点数も少なくて機械的構成をよりコンパクトに纏められる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のX線診断装置の一実施例を説明する。図1は実施例に係るX線透視撮影装置の全体構成を示すブロック図、図2は実施例装置の撮影台側の構成を示す側面図である。
【0012】
実施例のX線透視撮影装置は、被検体Mを載置する天板1を表側に保持するとともに裏側にイメージインテンシファイア(X線検出器)2と速写撮影機3を保持する天板サポート体(主枠)4およびX線管5を先端に保持する管球支柱6を含む基台部7を撮影台側に備えている。必要に応じて制御系側からの遠隔操作等で天板1を起倒動させることにより被検体Mを傾けたりしながらX線管5から天板1上の被検体MにX線を照射すると同時に、被検体Mの透過X線像をイメージインテンシファイア2で検出して透視画像を作成・表示したり、或いは速写撮影機3で適時にフィルム撮影したりすることでX線透視撮影が実行される。以下、実施例装置の各部構成を具体的に説明する。
【0013】
実施例装置の場合、天板1とイメージインテンシファイア2や速写撮影機3を保持する天板サポート体4およびX線管5を保持する管球支柱6を装備する基台部7が、天板1の長手方向へ向けて起倒動可能に基台部奥側の下部側に軸支されている一本の起倒動レバー10を備えている。さらに起倒動レバー10をその基端側の支軸9のところを支点として天板の長手方向の向きに起倒動させるレバー起倒駆動手段と、基台部7を起倒動レバー10の先端側支軸8のところを支点として天板の長手方向の向きに起倒動させる基台部起倒駆動手段とを備えている。
【0014】
即ち、レバー起倒駆動手段は、シリンダー11Aと伸縮ロッド11Bとからなる油圧シリンダー11を、伸縮ロッド11Bの先端側を起倒動レバー10の中間長さ付近の位置に枢支連結するとともに、シリンダー11Aの基端側を床(装置据えつけ面)に枢支して構成されている。伸縮ロッド11Bがシリンダー11Aから出てくると起倒動レバー10が伸縮ロッド11Bの伸びで支軸9を支点として引き起こされ、これに伴って基台部7が持ち上がって天板1の高さがあがる。逆に伸縮ロッド11Bがシリンダー11Aに入ってゆくと起倒動レバー10が伸縮ロッド11Bの縮みで支軸9を支点として引き倒され、これに伴って基台部7が引き降ろされて天板1の高さがさがる。
【0015】
又、基台部起倒駆動手段は、支軸8のところを支点として回動するように基台部側に取り付け固定された扇形ラック(扇形ギヤ)12および起倒動レバー側に取り付けられた回転モータ13A、減速ギヤ13B、ピニオン13Cから構成されている。回転モータ13Aの正回転が減速ギヤ13Bで適当な速度に落とされてピニオン13Cに伝達されるのに伴いピニオン13Cが反時計方向に回転すると、扇形ラック12が時計方向に回動すると同時に、扇形ラック12の回動に引き連れられるかたちで基台部7が支軸8を支点として起きあがって天板1が起きる向きに傾く。逆に回転モータ13Aの逆回転(正回転と逆向きの回転)が減速ギヤ13Bで適当な速度に落とされてピニオン13Cに伝達されるのに伴いピニオン13Cが時計方向に回転すると、扇形ラック12が反時計方向に回動すると同時に、扇形ラック12の回動に引き連れられるかたちで基台部7が支軸8を支点として引き倒されて天板1が倒れる向きに傾く。
【0016】
なお、実施例装置の基台部起倒駆動手段のピニオン側部品である回転モータ13Aと減速ギヤ13Bにピニオン13Cは起倒動レバー10に纏めて配設されているので、起倒動レバー10の起倒動に伴って基台部起倒駆動手段のピニオン側部品は全て起倒動レバー10と一体的に移動する構成となっている。
【0017】
そして、さらに実施例のX線透視撮影装置では、レバー起倒駆動手段による起倒動レバー10の起倒動に伴う天板1の傾きが基台部起倒駆動手段による基台部7の起倒動に伴う天板1の傾きで打ち消されて天板が水平姿勢を維持したままで昇り降りするようにレバー起倒駆動手段および基台部起倒駆動手段を同期駆動する同期駆動制御手段を備えている。
即ち、撮影開始時に被検体Mを天板1に載せて適当な高さ迄あげたり、撮影の終了時に天板1を適当な高さ迄さげて被検体Mを天板1から降ろす時は天板1を水平姿勢に維持したままで天板1の高さを変化させる必要があるけれども、前述のように起倒動レバー10の起倒動で基台部全体が持ちあげられるか引き下げられるかすると天板1には高さが変わるだけでなく同時に傾きが変わり、そのままでは天板1の水平姿勢が維持できないので、実施例の装置は、同期駆動制御手段によって起倒動レバー10の起倒動に伴って天板1の傾きが変わるのを回避して天板1が水平姿勢を維持したままで昇り降りすることができるように構成されているのである。
【0018】
実施例装置の場合、起倒動レバー10の起倒動で生じる天板1の傾きが、基台部7の起倒動で生じる天板1の傾きでキャンセルされて(打ち消されて)見かけ上は天板1の傾斜角度ゼロ(零)の水平姿勢が維持されるように起倒動レバー10の起倒動と基台部7の起倒動を同時に並行して行われるように構成されている。
前者の起倒動レバー10の起倒動で生じる(厳密には生じるはずの)天板1の傾きは、支軸9の回転角度θaとして捉えることができるので、支軸9の回転角度θaを検出する角度センサ14を支軸9のところに付設する。後者の基台部7の起倒動で生じる(厳密には生じるはずの)天板1の傾きは、支軸8の回転角度θbとして捉えることができるので、支軸8の回転角度θbを検出する角度センサ15を基台部7の側の支軸8のところに付設する。
【0019】
そして、天板1が基準位置(例えば、天板1の高さが最も低くて天板1が水平姿勢となっている位置)にある時を回転角度θa=0°,回転角度θb=0°と定めておいて、起倒動レバー10を起倒動させる場合には、回転角度θa=回転角度θbとなるように基台部7の方も同時に並行して起倒動させる。
なお、実施例装置では、もちろん撮影の都合上、適当な高さにセットされた天板1を水平姿勢から傾斜姿勢に移行させたり、逆に傾斜姿勢の天板1を元の水平姿勢に戻したりする場合は、基台部起倒駆動手段だけを作動させて基台部7だけを起倒動させるように構成されている。
【0020】
即ち、実施例装置では、角度センサ14,15で検出される回転角度θa,θbが制御系側の天板制御部16に常に送信されていて、天板1を水平姿勢を維持したまま昇降させる場合は、同期駆動モード部16Aが回転角度θa=回転角度θbとなるように油圧シリンダー11および回転モータ13Aを同期駆動する構成になっている。又、天板1を水平姿勢から傾斜姿勢に移行させたり、傾斜姿勢から水平姿勢に移行させたりするだけの場合は、天板起倒モード部16Bが天板1が適当な姿勢に移行するように回転モータ13Aだけを単独駆動し基台部7だけを起倒動させる構成となっている。
【0021】
また実施例の装置の場合、撮影の実行に必要な様々な入力操作を行う操作部17および撮影の進行を司る主制御部18を制御系側に備えていて、X線透視撮影が実行される際は、操作部17による入力操作や主制御部18から出力される指令・制御信号を受けた照射制御部19の制御に従ってX線管5がX線を被検体Mに照射する一方、イメージインテンシファイア2から出力されるX線検出信号を画像処理部20が信号処理し透視画像にして表示モニタ21の画面に映し出したり、画像メモリ22に記憶する他に、適時に速写撮影機3を駆動してフィルム撮影したりできるように構成されている。なお、実施例装置では、天板1を水平姿勢を維持したまま高さを変化させる為に同期駆動モード部16Aを作動させるのに必要な操作や、天板1を水平姿勢から傾斜姿勢に移行させたり、逆に傾斜姿勢の天板1を元の水平姿勢に戻したりするだけの為に天板起倒モード部16Bを作動させるのに必要な操作も、操作部17で行えるように構成されている。
【0022】
続いて、前述した構成の実施例装置によりX線透視撮影する時の天板1の昇降動作を図面を参照しながら具体的に説明する。図3(a)(b)は実施例装置で天板1の高さが最低の位置にある時を示す説明図、図4(a)(b)は実施例装置で天板1の高さが適当な位置にある時を示す説明図、図5は天板1の昇降経過を示すフローチャートである。
【0023】
〔ステップS1〕撮影技師が操作部17で天板1を最低の高さ迄さげる入力操作をおこなう。
【0024】
〔ステップS2〕同期駆動モード部16Aが作動して基台部7および起倒動レバー10はそれぞれ支軸8,9を支点に同時並行的に起倒動して起倒動レバー10が倒れ込むのと反対に基台部7が持ち上がり続け、天板1は水平姿勢を維持したままで、図3(a),(b)に示すように、最低の高さにセットされた状態へ移行する。
【0025】
〔ステップS3〕天板1の高さが最低の位置にある状態において、被検体Mが天板1に載せられる。
【0026】
〔ステップS4〕撮影技師が操作部17で天板1を適当な高さ(撮影高さ)迄あげる入力操作をおこなう。
【0027】
〔ステップS5〕同期駆動モード部16Aが作動して基台部7および起倒動レバー10はそれぞれ支軸8,9を支点に同時並行的に起倒動して起倒動レバー10が起き上がるのと反対に基台部7が倒れ込み続け、天板1は水平姿勢を維持したまま、図4(a),(b)に示すように、適当な高さにセットされた状態へ移行する。
【0028】
〔ステップS6〕必要に応じて天板起倒モード部16Bを作動させて天板1を傾けたりしながら、X線管5からX線を被検体Mに照射すると同時に、X線透視画像を画像モニタ21に映し出したり、速写撮影機3で適時にフィルム撮影してX線透視撮影を実行する。
【0029】
〔ステップS7〕撮影技師は必要に応じて天板起倒モード部16Bを作動させて天板1を水平姿勢に戻しておいてから、操作部17で天板1を最低の高さ迄さげる入力操作をおこなう。
【0030】
〔ステップS8〕同期駆動モード部16Aが作動して基台部7および起倒動レバー10はそれぞれ支軸8,9を支点に同時並行的に起倒動して起倒動レバー10が倒れ込むのと反対に基台部7が持ち上がり続け、天板1は水平姿勢を維持したままで、図3(a),(b)に示すように、最低の高さにセットされた状態へ戻される。
【0031】
〔ステップS9〕天板1の高さが最低の位置にある状態において、被検体Mが天板1から降ろされる。
【0032】
以上に述べたように、実施例の装置の場合、天板1やイメージインテンシファイア2を保持する天板サポート体4およびX線管5を保持する管球支柱6を含む基台部7全体を持ち上げたり或いは引き下げたりして天板1の高さを変化させる起倒動レバー10は、従来の柱体のように基台部7の下部から上部にまたがる長いものではなく、基台部7の下部側だけで起倒動する短いものなので、基台部7の奥側に大きく張り出さない。また、起倒動レバー10の起倒動に伴う天板1の傾斜を回避する基台部起倒駆動手段の方も、基台部側の扇形ラック12を起倒動レバー側のピニオン13Cの回転で回動させて基台部7を天板1の長手方向の向きに起倒動させるという簡潔な機構であり、その結果、装置の奥行き寸法の短縮および装置の機械的構成のコンパクト化を一挙に図ることができる。
【0033】
さらに、実施例の装置では、基台部起倒駆動手段のピニオン側部品としての回転モータ13A及び減速ギヤ13B及びピニオン13Cが全て起倒動レバー10に纏めて取り付けられているので、基台部起倒駆動手段のピニオン側部品を起倒動レバー10とは別体に配設する場合に比べると、部品点数も少なくて機械的構成を一層コンパクトに纏められる。
【0034】
この発明は、上記の実施例に限られるものではなく、以下のように変形実施することも可能である。
(1)実施例装置では、レバー起倒駆動手段として油圧シリンダー11を用いた構成であったが、レバー起倒駆動手段として回転モータとギヤを用いて支軸9を直に回転させるように構成した装置が、変形例として挙げられる。
【0035】
(2)実施例装置では、起倒動レバー10の起倒動で生じる天板1の傾きや基台部7の起倒動で生じる天板1の傾きを支軸8や支軸9の回転角度θa,θbで捉える構成であったが、起倒動レバー10の起倒動で生じる天板1の傾きや基台部7の起倒動で生ずる天板1の傾きを油圧シリンダー11の伸縮ロッド11Bの進退量や、回転モータ13Aの回転量で捉える構成の装置が、変形例として挙げられる。
【0036】
(3)実施例装置では、X線検出器がイメージインテンシファイアであったが、この発明の装置は、X線検出器としてイメージインテンシファイア以外の検出器を用いた構成であってもよい。
【0037】
(4)実施例の装置は、X線透視撮影装置であったが、この発明のX線診断装置は、X線透視撮影装置に限られるものではなく、例えば速写撮影機を備えていない構成の装置が、変形例として挙げられる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明のX線診断装置によれば、天板やX線検出器を保持する天板サポート体およびX線管を保持する管球支柱を含む基台部全体を持ち上げたり或いは引き下げたりして天板の高さを変化させる役割を担う一本の起倒動レバーは、基台部の下部から上部にまたがってしまう従来の柱体とは異なり、基台部の下部側だけで起倒動する構成で短くて済むので、基台部の奥側に大きく張り出さない。さらに起倒動レバーの起倒動に伴う天板の傾斜を回避する役割を担う基台部起倒駆動手段の方も、基台部側に取り付けられた扇形ラックを起倒動レバー側に取り付けられたピニオンの回転によって回動させることで基台部を天板の長手方向の向きに起倒動させる簡潔な機構であるので、装置の奥行き寸法の短縮および装置の機械的構成のコンパクト化を一挙に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のX線透視撮影装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施例装置の撮影台側の構成を示す側面図である。
【図3】実施例装置で天板の高さが最低の位置にある状態を示す説明図である。
【図4】実施例装置で天板の高さが適当な位置にある状態を示す説明図である。
【図5】実施例装置における天板の昇降経過を示すフローチャートである。
【図6】従来のX線透視撮影装置の要部構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 … 天板
2 … X線検出器としてのイメージインテンシファイア
4 … 天板サポート体
5 … X線管
6 … 管球支柱
7 … 基台部
8 … 軸支位置としての支軸
9 … 軸支位置としての支軸
10 … 起倒動レバー
11 … レバー起倒駆動手段としての油圧シリンダー
12 … 基台部起倒駆動手段としての扇形ラック
13A… 基台部起倒駆動手段のピニオン側部品としての回転モータ
13B… 基台部起倒駆動手段のピニオン側部品としての減速ギヤ
13C… 基台部起倒駆動手段のピニオン側部品としてのピニオン
16A… 同期駆動制御手段としての同期駆動モード部
M … 被検体

Claims (2)

  1. (A)被検体を載置する天板を表側に保持するとともに裏側にX線検出器を保持する天板サポート体およびX線管を先端に保持する管球支柱を含む基台部と、(B)基台部が天板の長手方向へ向けて起倒動可能に一端が基台部の中央に対して長手端部寄りの奥側の下部側に軸支されて他端が延設されて床面に軸支されている一本の起倒動レバーと、(C)起倒動レバーを基端側の軸支位置を支点として天板の長手方向の向きに起倒動させるレバー起倒駆動手段と、(D)基台部の中央に対して長手端部寄りの奥側の下部側に取り付けられた扇形ラックを起倒動レバー側に取り付けられたピニオンの回転によって回動させることにより基台部を軸支位置を支点として天板の長手方向の向きに起倒動させる基台部起倒駆動手段と、(E)レバー起倒駆動手段による起倒動レバーの起倒動に伴う天板の傾斜が基台部起倒駆動手段による基台部の起倒動に伴う天板の傾斜で打ち消されて天板が水平姿勢を維持したまま昇降するようにレバー起倒駆動手段および基台部起倒駆動手段を同期駆動する同期駆動制御手段とを備えていることを特徴とするX線診断装置。
  2. 請求項1に記載のX線診断装置において、基台部起倒駆動手段のピニオン側部品が起倒動レバーに纏めて配設されていて、起倒動レバーの起倒動に伴って基台部起倒駆動手段のピニオン側部品が起倒動レバーと一体的に移動するように構成されているX線診断装置。
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