JP4031857B2 - 内燃機関直結型ポンプ及びクランク装置 - Google Patents

内燃機関直結型ポンプ及びクランク装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関を利用したポンプ装置及び内燃機関のクランク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関を動力源とするポンプ装置は、例えば、レシプロガソリンエンジンの直線往復運動からコンロッド、クランク装置を介して回転運動を取出し、この回転運動から再び直線運動を得るなどしてポンプ装置を駆動させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のポンプ装置は、直線往復運動から回転運動を取出す点や、クランク装置等が内燃機関におけるシリンダとピストンとの摩擦損失(ピストンスラップ等)が生じる点において、動力伝達効率に改良の余地があるがある。
【0004】
そこで、本発明は、従来のポンプ装置における上記のような問題点を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のポンプ装置は、一端部に原動側内燃機関の燃焼室が形成されると共に、他端部に従動側ポンプの圧力室が形成されたシリンダと、シリンダ内に往復動可能に配設されたピストンと、ピストンの中間部に形成され、かつ、シリンダの側壁に臨んで開口した横孔と、横孔内においてピストンの軸線方向に対向する一対の平行壁面から成る第1ガイド部と、第1ガイド部によって摺動自在に挟まれた第1摺動子と、ピストンの往復動中立位置を含む前記シリンダの側壁に形成された開口部と、ピストンの往復動中立位置での第1摺動子を通過し、かつ、シリンダの軸線と垂直をなす直線を挟んで、第1ガイド部の平行壁面と平行をなすようにシリンダの外側に配設された一対の平行壁面から成る第2ガイド部と、第2ガイド部によって摺動自在に挟まれた第2摺動子と、シリンダの開口部を貫通してシリンダの内外に延在し、シリンダ内側の内端部が第1摺動子に枢着されると共に、シリンダ外側の外端が第2摺動子に枢着された揺動アームと、揺動アームの中間部に突設されたクランクピンと、クランクピンにクランクアームを介して連結され、揺動アームの揺動により回転される回転軸と、回転軸に取付けられたフライホイールとを有する内燃機関直結型ポンプである。
【0006】
また、上述の構成において、回転軸、及びフライホイールから回転動力を抽出する内燃機関のクランク装置を構成すれば、内燃機関の直線往復運動から効率よく回転動力を抽出することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一実施形態について図面に基づき説明する。
【0008】
本発明のポンプ装置は、図1に示すように、中空のT字形状のハウジングH内に、シリンダ部H1と、クランクケース部H2とが設けられている。
【0009】
シリンダ部H1は、T字状ハウジングHの水平領域に形成され、シリンダ1と、シリンダ1内に往復動可能に配設されるピストン2とを有する。クランクケース部H2は、T字状ハウジングHの垂直領域に形成され、ピストン2と連設されるクランク装置3を有する。
【0010】
シリンダ1は、シリンダ部H1に水平に内挿配置された略円筒状の部材である。シリンダ1の側壁1aは、ピストン2の往復運動中立位置cを含む下側に開口した開口部1bを有している。このシリンダ1の開口部1bはT字状ハウジングHのクランクケース部H2と連通する。ここで、シリンダ1を水平に配設しているのは、シリンダ1に内装されるピストン2がシリンダ内を往復直線運動する際に、ピストン2の自重によって、エネルギ損失が生じるのを抑えるためである。
【0011】
ピストン2は、両側にピストンヘッドを有した2連ピストンであり、シリンダ1とピストン2とが形成する一端側の領域に、原動側内燃機関Oの燃焼室Aが形成され、他端側の領域に、従動側ポンプPの圧力室Bが形成される。ピストン2の中間部には、上述のシリンダ1の開口部1bに臨んで開口した横孔2aが形成される。この横孔2a内には、シリンダ1の軸線d方向に対向する一対の平行壁面で構成される第1ガイド部2bが形成される。第1ガイド部2bは、ガイド部2b内に上下方向に摺動可能に保持されるローラ状の第1摺動子2cを有している。
【0012】
クランクケース部H2の下端部には、ピストン2の往復運動中立位置cでの第1摺動子2cを通過し、かつ、シリンダ1の軸線dと垂直を為す直線c1を挟んで、第1ガイド部2bの平行壁面と平行をなすように配設された一対の平行壁面から成る第2ガイド部2eが形成される。第2ガイド部2eは、ガイド部2e内に上下方向に摺動可能に保持されるローラ状の第2摺動子2fを有している。
【0013】
各ガイド部(2b、2e)の平行間隔は、各摺動子(2c、2f)の転動が容易なものとなるように、摺動子(2c、2f)の直径より大きな間隔を有する。
【0014】
本実施形態においてクランク装置3は、クランクケース部H2内にフライホイール4、回転軸5、クランクピン6、図示されないクランクアーム(図2参照:7)、及び、揺動アーム8を有している。
【0015】
フライホイール4は、回転軸5の一端において、回転軸5と一体に構成された円盤状の部材で、回転軸5の回転力(慣性力)を保持し、回転軸5の回転を円滑にするものである。回転軸5は両端がハウジングHによって回転自在に支持されたもので、揺動アーム8との係合部にクランクアームが一体的に構成されたものである。クランクアームは回転軸5から垂直に突出した部材で、その先端部にクランクピン6を取付ける取付け部を有する。揺動アーム8は、シリンダ1の開口部1bを貫通して、シリンダ部H1の第1ガイド部2bから、クランクケース部H2の第2ガイド部2eに至る棒状の部材である。揺動アーム8の第1ガイド部2bにおける内端部8aは、第1摺動子2cの中心に枢着され、揺動アーム8の第2ガイド部2eにおける外端部8bは、第2摺動子2fの中心に枢着される。揺動アーム8の中間部8cはクランクピン6が突設される。クランクピン6は、クランクアームの先端部の取付け部に回動可能に枢着される。
【0016】
シリンダ1の一端側に設けられる内燃機関Oは、本実施形態において通常の4サイクルエンジンに使用されるものと同様の構成を有したものが用いられる。
【0017】
4サイクルエンジンは、燃焼室Aに吸入管21、吸入バルブ22、点火プラグ23、排気管24、排気バルブ25を有している。吸入バルブ22、排気バルブ25には、開閉期をピストン2の移動に連動させるために、それぞれカム機構(26、27)が配されている。
【0018】
この4サイクルエンジンは、ピストン2が燃焼室A側から圧縮室B側に移動する際に吸入バルブ22を開き、燃焼室Aに生じる負圧によって、吸入管21からガソリンと空気の混合ガスを燃焼室A内に吸入する吸気行程と、ピストン2が圧縮室B側から燃焼室A側に移動する際に燃焼室Aの混合ガスを押込む圧縮行程と、ピストン2が最も燃焼室A側に移動した際に点火プラグ23から火花を飛ばすことによって、圧縮された混合ガスを爆発、膨張させてピストン2を圧縮室B側に押込む爆発行程と、ピストン2が爆発行程によって、最も圧縮室B側に移動したときに排気バルブ25を開いて燃焼室A内の廃ガスを排気管24に押出す排気行程との4行程から成る。
【0019】
本実施形態では、シリンダ1の他端側に設けられるポンプ装置Pは、いわゆるコンプレッサ(圧縮機)を構成している。
【0020】
このポンプ装置Pは、圧縮室Bの一端に、吸気管9と排気管10とが取付けられており、吸気管9と排気管10に吸気弁11と排気弁12とが備えられたものである。
【0021】
吸気弁11は、ポンプ装置Pの吸気管9と圧縮室Bとの間に配設されるものであって、シリンダ1の内側に設けられる弁部11aと、弁部11aからシリンダ1の外側方向に突出した端部11bとを有する。吸気弁11の端部11bには、吸気弁11を閉鎖方向に付勢するようにばね14が配設されている。そして、ピストン2の動きに連動してポンプ装置Pの吸気を確実に行わせるカム機構15が、吸気弁11の端部11bに当接するように形成されている。吸気弁11は、内燃機関の爆発行程の際にばね14の付勢によって閉じられ、他の行程ではカム機構15の作用によって強制的に開かれる。
【0022】
排気弁12は、ポンプ装置Pの排気管10と圧縮室Bとの間に配設されるものであって、シリンダ1の外側に設けられる弁部12aと、弁部12aからシリンダ1の外側方向に突出した端部12bとで構成される。排気弁12の端部12bは排気弁12を閉鎖方向に付勢するようにばね16が配設されている。従って、排気弁12は、圧縮室B内の空気圧がばね16の付勢圧力を超えたときに開かれ、所定圧力の空気を排気管10に送り出すものである。
【0023】
以下、本実施形態のポンプ装置Pの作動を説明する。
【0024】
上記ポンプ装置Pは、内燃機関Oの吸気行程、圧縮行程、排気行程において、吸気弁11が開かれ、内燃機関Oの爆発行程において吸気弁11が閉じられる。内燃機関Oの吸気行程、圧縮行程、排気行程においては、ピストン2が圧縮室B側から燃焼室A側に移動することによって、空気が吸気管9から圧縮室Bの内部に吸込まれる。圧縮室Bに吸込まれた空気は、内燃機関Oの爆発行程においてピストン2が燃焼室A側から圧縮室B側に移動するときに、吸気弁11が閉じられていることにより圧縮される。そして、圧縮室B内の空気が所定の圧力となったときに排気弁12が押開かれ、圧縮空気が排気管10に排出される。
【0025】
すなわち、内燃機関Oの吸気→圧縮→爆発→排気の4行程において、ポンプ装置Pは、吸気→吸気→排気→吸気の行程を行う。
【0026】
上述のように本実施形態におけるポンプ装置Pは、内燃機関Oの動力をそのままポンプ装置Pの動力とすることができるので、従来のポンプ装置に比べて、動力伝達効率を良くすることができる。
【0027】
次に、クランク装置3の作用について説明する。
【0028】
図2は、本実施形態において、それぞれ揺動アーム8に枢着された第1摺動子2cの軌跡s、回転軸5に一体形成されクランクアーム7に枢着されたクランクピン6の軌跡t、第2摺動子2fの軌跡uを示す。なお、図2中の2重下線の付された同数字の符号は、それぞれの同期での位置を示す。
【0029】
本実施形態におけるクランク装置3は、ピストン2の移動(内燃機関Oの作動)によって、第1摺動子2c、揺動アーム8、クランクピン6、第2摺動子2fがそれぞれ移動する。第1摺動子2cは、揺動アーム8によって動きが規制されつつ、ピストン2の第1ガイド部2b内を上下に摺動し、かつ、ピストン2の動きに伴ってが水平方向に移動する。第1摺動子2cの動きを決定付ける揺動アーム8は、中間部8cにクランクピン6が突設され、外端部8bが第2摺動子2fに枢着される。クランクピン6は、回転軸5の軸心eから所定量r離れたクランクアーム7の取付け部に回動自在に枢着されているので、回転軸5の軸心eを回転中心とし、かつ、回転軸5との偏心量rを回転半径として回転軌跡tを描く。そして、第2摺動子2fは、揺動アームに動きが規制されてクランクピン6の回転運動に合せて、クランクケース部H2の第2ガイド部2e内を上下に往復する軌跡uを描く。このため、揺動アーム8は、中間部8cの回転に合せて外端部8bが上下動して揺動するので、揺動アーム8の内端部8aに位置する第1摺動子2cが楕円軌跡sを描きつつ移動する。
【0030】
本実施形態におけるクランク装置3において、第1摺動子2cは、ローラ状の部材でピストン2と係合する。第1摺動子2cの位置は、ピストン2のガイド部2bを転動しながらシリンダ1の軸線dに対して直交する方向で変化する。このとき、第1摺動子2cを押圧するガイド部2bの壁面がシリンダ1の軸線dと垂直に形成されているので、ピストン2が第1摺動子2cを押圧する際にピストン2にかかる反力は、シリンダ1の軸線d方向にかかるようになり、ピストン2に対してシリンダ1の軸線dと直交する方向への反力の作用が低減する。このため、特に、内燃機関Oの爆発行程においてシリンダ1の側壁1aにかかっていたピストン2の側圧(サイドスラスト)を低減させることができ、摩擦損失(ピストンスラップ)も低減させることができる。
【0031】
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。上記の実施形態は、内燃機関Oとして、4サイクルエンジンと同様の構成のものを用いているが、内燃機関としては、ディーゼルエンジンや、2サイクルエンジンなど、4サイクル以外のものを適用することができる。また、採用する内燃機関の構成、ポンプ装置Pの出力、及び、装置の大きさ等に応じて種々の設計変更を行うものである。また、上記実施形態では、ポンプ装置Pは空気を吸気して圧縮空気として送り出すコンプレッサを構成しているが、ある閉鎖領域から内部の空気を吸出し外部に排出する真空ポンプとして用いることもできる。また、上記実施形態ではポンプ装置Pによって圧縮空気を排出するが、空気以外の気体、液体等の種々の流体に適用できる。
【0032】
本発明は、上述のように、内燃機関を動力源とするポンプの動力伝達効率の向上を主目的としたものであるが、本発明のクランク装置は揺動アームが揺動する際に回転軸、及び、フライホイールを廻すので、そこから、従来のエンジン機構と同様、回転動力を抽出することが可能である。
【0033】
以下、本発明を応用したエンジンのクランク装置にかかる実施形態を図3に示す。なお、図3中において図1と同じ符号で示す部材は、図1の部材と同様のものである。
【0034】
本実施形態は、ハウジングK内に、シリンダ部K1と、クランクケース部K2とが設けられている。ハウジングKは、図1に示すT字状ハウジングHのポンプP側を切取った形状を有する。シリンダ部K1は、ハウジングKの上部水平領域に形成され、シリンダ31と、シリンダ31内に往復動可能に配設されるピストン32とを有する。クランクケース部K2は、ハウジングKの垂直領域に形成され、ピストン2と連設されるクランク装置3を有する。
【0035】
シリンダ31は、シリンダ部K1に水平に内挿配置された略円筒状の部材である。シリンダ31の側壁31aは、ピストン32の往復運動中立位置cを含む下側に開口した開口部31bを有している。このシリンダ31の開口部31bはハウジングKのクランクケース部K2と連通する。ここで、シリンダ31を水平に配設しているのは、シリンダ31に内装されるピストン32の自重によって、エネルギ損失が生じるのを抑えるためである。
【0036】
ピストン32は、片側にピストンヘッドを有する単一ピストンであり、シリンダ31とピストン32とが形成する領域に、原動側内燃機関の燃焼室Aを形成する。ピストン32の端部には、上述のシリンダ31の開口部31bに臨んで開口した横孔32aが形成される。この横孔32a内には、シリンダ31の軸線d方向に対向する一対の平行壁面で構成される第1ガイド部2bが形成される。第1ガイド部2bは、ガイド部2b内に上下方向に摺動可能に保持されるローラ状の第1摺動子2cを有している。
【0037】
クランクケース部K2の下端部には、ピストン32の往復運動中立位置cでの第1摺動子2cを通過し、かつ、シリンダ31の軸線dと垂直を為す直線c1を挟んで、第1ガイド部2bの平行壁面と平行をなすように配設された一対の平行壁面から成る第2ガイド部2eが形成される。第2ガイド部2eは、ガイド部2e内に上下方向に摺動可能に保持されるローラ状の第2摺動子2fを有している。各ガイド部(2b、2e)の平行間隔は、各摺動子(2c、2f)の転動が容易なものとなるように、摺動子(2c、2f)の直径より大きな間隔を有する。
【0038】
本実施形態においてクランク装置3、及び、内燃機関Oは、図1に示す実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0039】
以下、クランク装置3の作用について説明する。
【0040】
図2は、本実施形態において、それぞれ揺動アーム8に枢着された第1摺動子2cの軌跡s、回転軸5に一体形成されクランクアーム7に枢着されたクランクピン6の軌跡t、第2摺動子2fの軌跡uを示す。なお、図2中の2重下線の付された同数字の符号は、それぞれの同期での位置を示す。
【0041】
本実施形態におけるクランク装置3は、ピストン32の移動(内燃機関Oの作動)によって、第1摺動子2c、揺動アーム8、クランクピン6、第2摺動子2fがそれぞれ移動する。第1摺動子2cは、揺動アーム8によって動きが規制されつつ、ピストン32の第1ガイド部2b内を上下に摺動し、かつ、ピストン32の動きに伴ってが水平方向に移動する。第1摺動子2cの動きを決定付ける揺動アーム8は、中間部8cにクランクピン6が突設され、外端部8bに第2摺動子2fに枢着される。クランクピン6は、回転軸5の軸心eから所定量r離れたクランクアーム7の取付け部に回動自在に枢着されているので、回転軸5の軸心eを回転中心とし、かつ、回転軸5との偏心量rを回転半径として回転軌跡tを描く。そして、第2摺動子2fは、揺動アーム8に動きが規制されてクランクピン6の回転運動に合せて、クランクケース部H2の第2ガイド部2e内を上下に往復摺動する軌跡uを描く。このため、揺動アーム8は、中間部8cの回転に合せて外端部8bが上下動して揺動するので、揺動アーム8の内端部8aに位置する第1摺動子2cが楕円軌跡sを描きつつ移動する。
【0042】
本実施形態におけるクランク装置3において、第1摺動子2cは、ローラ状の部材でピストン32と係合する。第1摺動子2cの位置は、ピストン32のガイド部2bを転動しながらシリンダ31の軸線dに対して直交する方向で変化する。このとき、第1摺動子2cを押圧するガイド部2bの壁面がシリンダ31の軸線dと垂直に形成されているので、ピストン32が第1摺動子2cを押圧する際にピストン32にかかる反力は、シリンダ31の軸線d方向にかかるようになり、ピストン32に対してシリンダ31の軸線dと直交する方向への反力の作用が低減する。このため、特に、内燃機関Oの爆発行程においてシリンダ31の側壁1aにかかっていたピストン32の側圧(サイドスラスト)を低減させることができ、摩擦損失(ピストンスラップ)も低減させることができるので、本発明のクランク装置3を内燃機関のクランク装置として用いることによって、内燃機関の直線往復運動から効率よく回転動力を抽出することができる。
【0043】
本発明は、図1の実施形態と同様、種々の変形が可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、内燃機関の動力をそのままポンプ装置の動力としているので、動力伝達効率を良くすることができる。さらに、クランク装置は、ピストンの動きに合わせて、ピストンと係合する第1摺動子の位置が変化し、併せて、他の支点(クランクピン、第2摺動子)の位置が変化し、揺動アームを揺動させるので、特に、内燃機関の爆発行程においてシリンダの側壁にかかっていたピストンの側圧や摩擦損失を低減させることができ動力伝達効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る内燃機関直結型ポンプの縦断面図。
【図2】 本発明の一実施形態に係る内燃機関直結型ポンプにおけるクランク装置の各支点の軌跡を。
【図3】 本発明のクランク装置を有する内燃機関の縦断面図。
【符号の説明】
1 シリンダ
2 ピストン
2b 第1ガイド部
2c 第1摺動子
2e 第2ガイド部
2f 第2摺動子
3 クランク装置
4 フライホイール
5 回転軸
6 クランクピン
8 揺動アーム
A 内燃機関の燃焼室
B ポンプの圧力室
c ピストンの往復運動中立位置
d シリンダの軸線
O 内燃機関
P ポンプ装置

Claims (2)

  1. 一端部に原動側内燃機関の燃焼室が形成されると共に、他端部に従動側ポンプの圧力室が形成されたシリンダと、
    前記シリンダ内に往復動可能に配設されたピストンと、
    前記ピストンの中間部に形成され、かつ、前記シリンダの側壁に臨んで開口した横孔と、
    前記横孔内において前記ピストンの軸線方向に対向する一対の平行壁面から成る第1ガイド部と、
    前記第1ガイド部によって摺動自在に挟まれた第1摺動子と、
    前記ピストンの往復動中立位置を含む前記シリンダの側壁に形成された開口部と、
    前記ピストンの往復動中立位置での前記第1摺動子を通過し、かつ、前記シリンダの軸線と垂直をなす直線を挟んで、前記第1ガイド部の平行壁面と平行をなすように前記シリンダの外側に配設された一対の平行壁面から成る第2ガイド部と、
    前記第2ガイド部によって摺動自在に挟まれた第2摺動子と、
    前記シリンダの開口部を貫通して前記シリンダの内外に延在し、前記シリンダ内側の内端部が前記第1摺動子に枢着されると共に、前記シリンダ外側の外端部が前記第2摺動子に枢着された揺動アームと、
    前記揺動アームの中間部に突設されたクランクピンと、
    前記クランクピンにクランクアームを介して連結され、前記揺動アームの揺動により回転される回転軸と、
    前記回転軸に取付けられたフライホイールと、
    を有することを特徴とする内燃機関直結型ポンプ。
  2. 一端部に原動側内燃機関の燃焼室が形成されたシリンダと、
    前記シリンダ内に往復動可能に配設されたピストンと、
    前記ピストンの中間部に形成され、かつ、前記シリンダの側壁に臨んで開口した横孔と、
    前記横孔内において前記ピストンの軸線方向に対向する一対の平行壁面から成る第1ガイド部と、
    前記第1ガイド部によって摺動自在に挟まれた第1摺動子と、
    前記ピストンの往復動中立位置を含む前記シリンダの側壁に形成された開口部と、
    前記ピストンの往復動中立位置での前記第1摺動子を通過し、かつ、前記シリンダの軸線と垂直をなす直線を挟んで、前記第1ガイド部の平行壁面と平行をなすように前記シリンダの外側に配設された一対の平行壁面から成る第2ガイド部と、
    前記第2ガイド部によって摺動自在に挟まれた第2摺動子と、
    前記シリンダの開口部を貫通して前記シリンダの内外に延在し、前記シリンダ内側の内端部が前記第1摺動子に枢着されると共に、前記シリンダ外側の外端部が前記第2摺動子に枢着された揺動アームと、
    前記揺動アームの中間部に突設されたクランクピンと、
    前記クランクピンにクランクアームを介して連結され、前記揺動アームの揺動により回転される回転軸と、
    前記回転軸に取付けられたフライホイールと、
    を有することを特徴とする内燃機関のクランク装置。
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