JP4029919B2 - 傾斜部高速エスカレータ - Google Patents

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Description

この発明は、上下水平部よりも傾斜部における踏段の移動速度が速くなっている傾斜部高速エスカレータに関するものである。
近年、地下鉄の駅等には、高揚程のエスカレータが数多く設置されている。この種のエスカレータでは、乗客は踏段に静止した状態で長い時間立っていなければならず、不快感を感じる乗客が多い。このため、高速度で運行するエスカレータが開発されているが、その運行速度には、乗客が安全に乗り降りするための上限値がある。
これに対し、乗客が乗り降りする上下水平部では低速運行、上曲部分及び下曲部分では加減速運行、中間傾斜部では高速運行することにより、エスカレータに乗っている時間を短縮することができる傾斜部高速エスカレータが提案されている。
図4は例えば特許文献1に記載された従来の傾斜部高速エスカレータを示す概略の側面図である。図において、主枠1には、無端状に連結された複数の踏段2が設けられている。踏段2は、駆動ユニット(踏段駆動手段)3により駆動され、循環移動される。
踏段2の循環路の往路側区間は、上側乗降口部位となる往路上側水平部A、往路側上曲部B、往路側一定傾斜部C、往路側下曲部D、及び下側乗降口部位となる往路下側水平部Eを有している。
次に、図5は図4の往路側上曲部B付近を拡大して示す側面図である。図において、踏段2は、乗客を乗せる踏板4、踏板4の前後方向の一端に屈曲形成されたライザ5、駆動ローラ軸6、駆動ローラ軸6に取り付けられている回転自在の一対の駆動ローラ7、追従ローラ軸8、及び追従ローラ軸8に取り付けられている回転自在の一対の追従ローラ9を有している。
各駆動ローラ7は、主枠1(図6)に支持された駆動レール10によって案内される。各追従ローラ9は、主枠1に支持された追従レール11によって案内される。なお、往路側駆動レール10及び往路側追従レール11の形状は、踏段2の踏板4が往路側区間で常に水平を保つように形成されている。
隣接する踏段2の駆動ローラ軸6は、リンク機構13により互いに連結されている。リンク機構13は、第1ないし第5のリンク14〜18を有している。
第1のリンク14の一端部は、駆動ローラ軸6に回動自在に連結されている。第1のリンク14の他端部は、第3のリンク16の中間部に軸20を介して回動自在に連結されている。第2のリンク15の一端部は、隣接する踏段2の駆動ローラ軸6に回動自在に連結されている。第2のリンク15の他端部は、第3のリンク16の中間部に軸20を介して回動自在に連結されている。
第1のリンク14の中間部には、第4のリンク17の一端部が回動自在に連結されている。第2のリンク15の中間部には、第5のリンク18の一端部が回動自在に連結されている。第4及び第5のリンク17,18の他端部は、摺動軸21を介して第3のリンク16の一端部に連結されている。
第3のリンク16の一端部には、第3のリンク16の長手方向への摺動軸21の摺動を案内する案内溝16aが設けられている。第3のリンク16の他端部には、回転自在の補助ローラ19が設けられている。補助ローラ19は、主枠1に支持された補助レール22によって案内される。
補助ローラ19が補助レール22で案内されることにより、リンク機構13が変態され、隣接する踏段2の間隔、即ち隣接する踏段2の駆動ローラ軸6の間隔が変化される。逆に言えば、隣接する踏段2相互の間隔が変化するように、補助レール22の軌道が設計されている。
次に、動作について説明する。踏段2の速度は、隣接する踏段2の駆動ローラ軸6の間隔を変化させることにより変化される。即ち、乗客が乗り降りする往路上側水平部A及び往路下側水平部Eでは、駆動ローラ軸6の間隔が最小となり、踏段2は低速で移動する。また、往路側一定傾斜部Cでは、駆動ローラ軸6の間隔が最大となり、踏段2は高速で移動する。さらに、往路側上曲部B及び往路側下曲部Dでは、駆動ローラ軸6の間隔が変化され、踏段2は加減速走行する。
第1、第2、第4及び第5のリンク14,15,17,18は、いわゆるパンタグラフ式4連リンク機構を構成しており、第3のリンク16を対称軸として第1及び第2のリンク14,15のなす角度を大きくしたり小さくしたりすることができる。これにより、第1及び第2のリンク14,15に連結された駆動ローラ軸6の間隔を変化させることができる。
図4の上下水平部A,Eでは、隣接する踏段2の駆動ローラ軸6の間隔が最小になっている。この状態から、駆動レール10と補助レール22との間の間隔を小さくすると、雨傘を広げるときの傘の骨組の動作と同様にリンク機構13が動作し、隣接する踏段2の駆動ローラ軸6の間隔が大きくなる。
図4の一定傾斜部Cでは、駆動レール10と補助レール22との間の間隔が最小であり、隣接する踏段2の駆動ローラ軸6の間隔が最大となっている。従って、この領域で踏段2の速度は最大となる。また、この状態では、第1及び第2のリンク14,15がほぼ一直線上に配置される。
特開昭51−116586号公報
上記のように構成された従来の傾斜部高速エスカレータにおいては、往路側上曲部B及び往路側下曲部Dにおける補助レール22の形状が、水平部A,Eと一定傾斜部Cとの間を滑らかに繋ぐ単なる略円弧状となっている。このため、往路側上曲部B及び往路側下曲部Dにおいて、ある踏段2に対して隣接する踏段2の相対的な移動の軌跡(隣接する踏段2の駆動ローラ軸6の相対的な位置の変化の軌跡)がライザ5の形状に沿っていなかった。
また、図5では、水平部A,E及び一定傾斜部Cにおいて、ライザ5と、隣接する踏段2の踏板4の先端との間に隙間が生じないように、踏板4の長さが決められている。このような踏板4の長さの決め方で、かつ往路側上曲部B及び往路側下曲部Dにおける補助レール22の形状を単なる略円弧状とした場合、往路側上曲部B及び往路側下曲部Dにおいて、ライザ5と踏板4の先端との間に干渉が生じ、スムーズな踏段2の移動が困難になってしまう。
逆に、往路側上曲部B及び往路側下曲部Dにおいて、踏板4の先端がライザ5と干渉しないように踏板4の長さを決め、かつ往路側上曲部B及び往路側下曲部Dにおける補助レール22の形状を単なる略円弧状とした場合、図6に示すように、水平部A,E及び一定傾斜部Cにおいて、ライザ5と踏板4の先端との間に間隙23が生じてしまう。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、隣接する踏段のライザに踏板の先端が干渉したり、互いに隣接する踏段のライザと踏板との間に間隙が生じたりするのを防止することができる傾斜部高速エスカレータを得ることを目的とする。
この発明に係る傾斜部高速エスカレータは、水平部および一定傾斜部を有する主枠、
乗客を乗せる踏板と、上記踏板の前後方向の一端に設けられたライザと、駆動ローラ軸と、上記駆動ローラ軸を中心として回転自在な駆動ローラとをそれぞれ有し、無端状に連結され、循環路に沿って循環移動される複数の踏段、互いに隣接する上記踏段の上記駆動ローラ軸相互を連結するとともに、変態することにより上記駆動ローラ軸の間隔を変化させる複数のリンク機構、上記各リンク機構にそれぞれ設けられている回転自在の補助ローラ、上記主枠に設けられ、上記駆動ローラの移動を案内する駆動レール、及び上記主枠に設けられ、上記補助ローラの移動を案内し上記リンク機構を変態させる補助レールを備え、直線状のライザの傾斜角度θを、
θ=tan-1{(ksinα)/(kcosα−1)}
k:水平部と一定傾斜部との間の踏段の移動速度の比
α:一定傾斜部の水平部に対する傾斜角度
として、
上記水平部での上記踏段進行方向の速度をv0、上記水平部における上記駆動ローラ軸間の距離をw,上記一定傾斜部での上記踏段進行方向の速度をv1(すなわち、v1=kv0)、上記一定傾斜部における上記駆動ローラ軸間の距離sを移動するために必要な時間をtac(すなわち、tac=s/v1)、tacをm等分(mは自然数)した時間間隔をdt(すなわち、dt=tac/m)、とした場合、時刻t=dt(i−1)における隣接する上記駆動ローラの第1の軸心および第2の軸心の位置をi(iは1を除く自然数)で場合分けすると、
2≦i≦m+1の場合は、
上記駆動ローラの第1の軸心の位置(x1(i),y1(i))は、
1(i)=x1(1)−v1・t・cosα
1(i)=y1(1)+v1・t・sinα
上記駆動ローラの第2の軸心の位置(x3(i),y3(i))は
3(i)=[a−p1(i)q1(i)−√{(a−p1(i)q1(i))2−(1+p1(i)2)(a2+q1(i)2−R2)}]/(1+p1(i)2
3(i)=p1(i)x3(i)+q1(i)
ここで、
a:水平部の一定傾斜部側端部における駆動ローラ軸心のx座標
R:水平部における駆動ローラ軸心のy座標
(1)=a+R・sinα
(1)=R・cosα
(1)=x(1)+s・cosα
(1)=y(1)−s・sinα
1(i)=−tanθ
1(i)=x2(i)tanθ+y2(i)
2(i)=x1(i)−w
2(i)=y1(i)
でそれぞれ規定され、
i>m+1の場合は、
上記駆動ローラの第1の軸心の位置(x1(i),y1(i))は、
1(i)=x3(i−m)
1(i)=y3(i−m)
上記駆動ローラの第2の軸心の位置(x3(i),y3(i))は、
3(i)=[a−p1(i)q1(i)−√{(a−p1(i)q1(i))2−(1+p1(i)2)(a2+q1(i)2−R2)}]/(1+p1(i)2
3(i)=p1(i)x3(i)+q1(i)
ここで、p1(i)=−tanθ、q1(i)=x2(i)tanθ+y2(i)
2(i)=x1(i)−w
2(i)=y1(i)
ただし、x3(i)<aのとき、上記駆動ローラの第2の軸心の位置は、
3(i)=(R−q1(i))/p1(i)
3(i)=R
でそれぞれ規定され、
上記各駆動ローラの軸心の位置に基づいて設定された形状の上記補助レールを有することとしたものである。
また、この発明に係る傾斜部高速エスカレータは、第1及び第2のリンクの長さをともにL1とし、第1のリンクと第2のリンクとを連結する軸の第3の軸心の位置を、上記駆動ローラの第1の軸心を中心とする半径L1の円と上記動ローラ間の第2の軸心を中心とする半径L1の円との交点とし、上記補助ローラの軸心を上記第1のリンクと上記第2のリンクのなす角の2等分線を上記第3の軸心から下方へL2だけ延ばした位置として規定して、上記補助ローラの軸心の移動軌跡を決定せしめ、さらに、当該軌跡に対し上記補助ローラの半径分だけ離れた平行線を引くことにより規定された上記補助レールの形状を有することとしたものである。
本発明によれば、上述のように補助レールの形状が設定されているので、隣接する踏段のライザに踏板の先端が干渉したり、互いに隣接する踏段のライザと踏板との間に間隙が生じたりするのを防止することができる。
また、ライザの表面形状を平面状としたので、補助レールの形状をより容易に設計することができる。
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態の一例による傾斜部高速エスカレータの往路側上曲部付近を拡大して示す側面図、図2は図1の傾斜部高速エスカレータのリンク機構を示す正面図である。
図において、踏段2は、乗客を乗せる踏板4、踏板4の前後方向の一端に屈曲形成されたライザ5、駆動ローラ軸6、駆動ローラ軸6に取り付けられている回転自在の一対の駆動ローラ7、追従ローラ軸8、及び追従ローラ軸8に取り付けられている回転自在の一対の追従ローラ9を有している。
駆動ローラ7は、主枠1(図6)に支持された駆動レール10によって案内される。追従ローラ9は、主枠1に支持された追従レール11によって案内される。なお、往路側駆動レール10及び往路側追従レール11の形状は、踏段2の踏板4が往路側区間で常に水平を保つように形成されている。
隣接する踏段2の駆動ローラ軸6は、リンク機構13により互いに連結されている。リンク機構13は、第1ないし第5のリンク14〜18を有している。
第1のリンク14の一端部は、駆動ローラ軸6に回動自在に連結されている。第1のリンク14の他端部は、第3のリンク16の中間部に軸20を介して回動自在に連結されている。第2のリンク15の一端部は、隣接する踏段2の駆動ローラ軸6に回動自在に連結されている。第2のリンク15の他端部は、第3のリンク16の中間部に軸20を介して回動自在に連結されている。
第1のリンク14の中間部には、第4のリンク17の一端部が回動自在に連結されている。第2のリンク15の中間部には、第5のリンク18の一端部が回動自在に連結されている。第4及び第5のリンク17,18の他端部は、摺動軸21を介して第3のリンク16の一端部に連結されている。
第3のリンク16の一端部には、第3のリンク16の長手方向への摺動軸21の摺動を案内する案内溝16aが設けられている。第3のリンク16の他端部には、回転自在の補助ローラ19が設けられている。補助ローラ19は、主枠1に支持された補助レール22によって案内される。
補助ローラ19が補助レール22で案内されることにより、リンク機構13が変態され、隣接する踏段2の間隔、即ち隣接する踏段2の駆動ローラ軸6の間隔が変化される。逆に言えば、隣接する踏段2相互の間隔が変化するように、補助レール22の軌道が設計されている。
次に、この実施の形態による補助レール22の形状の決定方法を説明する。図3は図1の補助レール22の形状の決定方法を説明するための説明図である。また、図3は往路側上曲部B付近における踏段2及びリンク機構13を側方から見た図であり、ライザ5の形状が平面状(直線状)である場合を例として挙げている。また、単純化のため、リンク機構13は第1及び第2のリンク14,15のみを描いている。
水平部Aと一定傾斜部Cとの間の踏段2の移動速度の比をk、一定傾斜部Cの水平部Aに対する傾斜角度をαとすると、直線状のライザ5の傾斜角度θは、次式で表される。
θ=tan-1{(ksinα)/(kcosα−1)} ・・・(1)
上曲部Bでの変速中に、踏板4の先端がライザ5に干渉したり、踏板4の先端とライザ5との間に間隙が生じたりしないようにするためには、隣接する踏段2の相対位置の移動軌跡を、ライザ5と同じ傾きを持つ直線にすればよい。つまり、隣接する踏段2の踏板4の先端が、傾斜したライザ5の表面に沿って移動すれば、干渉も間隙も生じないことになる。
以下、補助レール22の形状の具体的な求め方について説明する。
互いに隣接する2つの踏段2のうち、上段側の踏段2における駆動ローラ7の軸心Hの位置を座標(x3(i),y3(i))で、下段側の踏段2における駆動ローラ7の軸心Fの位置を座標(x1(i),y1(i))で表す。
軸心Hが一定傾斜部Cと上曲部Bとの境界線上にある状態を初期状態とすると、軸心Hの初期位置(x3(1),y3(1))は、次式で表される。但し、水平部Aと上曲部Bとの境界点のx座標をa、上曲部Bにおける軸心Hの移動軌跡の曲率半径をRとする。
3(1)=a+Rsinα ・・・(2)
3(1)=Rcosα ・・・(3)
また、水平部Aにおける駆動ローラ軸6間の距離をwとすれば、一定傾斜部Cにおける駆動ローラ軸6間の距離sは、s=kwとして求められる。そして、下段側の踏段2における駆動ローラ軸6の軸心Fの初期位置(x1(1),y1(1))は、次式で表される。
1(1)=x3(1)+s・cosα ・・・(4)
1(1)=y3(1)−s・sinα ・・・(5)
次に、上昇運転時の踏段2の動作について説明する。水平部Aでの踏段進行方向の速度をv0とすると、一定傾斜部Cでの踏段進行方向の速度v1は、次式で表される。
1=kv0 ・・・(6)
また、一定傾斜部Cにおける駆動ローラ軸6間の距離sを移動するために必要な時間tacは、次式で表される。
ac=s/v1 ・・・(7)
さらに、tacをm等分した時間間隔ごとに駆動ローラ6の軸心F、Hの動きを計算するものとすれば、時間間隔dtは、次式で表される。
dt=tac/m ・・・(8)
以下、時刻t=dt(i−1)における軸心F,Hの位置をiで場合分けして求める。(上式において、i=2,3,4,5,・・・・n)
2≦i≦m+1の場合
軸心Fの位置(x1(i),y1(i))は、次式で表される。
1(i)=x1(1)−v1・t・cosα ・・・(9)
1(i)=y1(1)+v1・t・sinα ・・・(10)
また、軸心Fを上段側にwだけ水平移動した点Gの位置(x2(i),y2(i))は、次式で表される。
2(i)=x1(i)−w ・・・(11)
2(i)=y1(i) ・・・(12)
ここで、軸心Hの位置(x3(i),y3(i))は、点Gを通る傾き−tanθの直線と、点Lを中心とする半径Rの円との交点であるから、次式で表される。
3(i)=[a−p1(i)q1(i)−√{(a−p1(i)q1(i))2−(1+p1(i)2)(a2+q1(i)2−R2)}]/(1+p1(i)2) ・・・(13)
3(i)=p1(i)x3(i)+q1(i) ・・・(14)
ここで、p1(i)=−tanθ、q1(i)=x2(i)tanθ+y2(i)である。
i>m+1の場合
軸心Fの位置(x1(i),y1(i))は軸心Hが通った軌跡をたどることになるから、次式で表される。
1(i)=x3(i−m) ・・・(15)
1(i)=y3(i−m) ・・・(16)
点Gの位置(x2(i),y2(i))、及び軸心Hの位置(x3(i),y3(i))は、式(11),(12),(13),(14)と同様に、それぞれ次式で表される。
2(i)=x1(i)−w ・・・(17)
2(i)=y1(i) ・・・(18)
3(i)=[a−p1(i)q1(i)−√{(a−p1(i)q1(i))2−(1+p1(i)2)(a2+q1(i)2−R2)}]/(1+p1(i)2) ・・・(19)
3(i)=p1(i)x3(i)+q1(i) ・・・(20)
ここで、p1(i)=−tanθ、q1(i)=x2(i)tanθ+y2(i)である。但し、x3(i)<aのとき、軸心Hの位置は、点Gを通る傾き−tanθの直線と直線y=Rとの交点となるから、次式の通りとなる。
3(i)=(R−q1(i))/p1(i) ・・・(21)
3(i)=R ・・・(22)
以上の方法により、上曲部Bで隣接する踏段2の駆動ローラ軸6間の間隔が変化する際(踏段2の速度が変化する際)の駆動ローラ軸心F,Hの位置を求めることができる。そして、これらの位置が求められれば、補助ローラ19の軸心位置も求めることができる。これを図2を用いて説明する。
図2はリンク機構13の拡大図である。隣接する踏段2の駆動ローラ7の軸心位置がF,Hであり、第1及び第2のリンク14,15の長さがともにL1であるとすれば、第1のリンク14と第2のリンク15とを連結する軸20の軸心(屈折点)Pの位置は、軸心Fを中心とする半径L1の円と軸心Hを中心とする半径L1の円との交点として求めることができる。
また、補助ローラ19の軸心Qの位置は、第1のリンク14と第2のリンク15のなす角の2等分線を屈折点Pから下方へL2だけ延ばした位置として求めることができる。補助ローラ19の軸心Qの移動軌跡が求められれば、その軌跡に対し補助ローラ19の半径分だけ離れた平行線を引くことにより補助レール22の形状を求めることができる。
図1の補助レール22は、以上の方法により求めた形状に沿って配置されている。図1から明らかなように、補助レール22は、上曲部Bから一定傾斜部Cにかけて滑らかには湾曲されず、湾曲形状が不連続に変化している。
このように、この実施の形態では、隣接する踏段2の相対位置の移動軌跡がライザ5の表面形状に略一致するように補助レール22の形状を設定したので、隣接する踏段2の相対位置が変化する際においても、隣接する踏段2の踏板4の先端がライザ5に干渉したり、踏板4の先端とライザ5との間に間隙23が生じたりすることのない傾斜部高速エスカレータが得られる。
なお、上記実施の形態では、上曲部について説明したが、下曲部においても補助レール22の形状を同様に求めることができる。
また、上記実施の形態では、平面形状のライザ5を持つ踏段2について説明したが、ライザ5の形状が曲面状であっても、補助レール22の形状を同様に求めることができる。
さらに、上記実施の形態では、ライザ5の形状から求められた補助ローラ19の軸心Qの移動軌跡から、補助レール22の形状を直接求めたが、軸心Qの移動軌跡を円弧と直線や他の多項式等で近似した上で補助レール22の形状を求めてもよい。
さらにまた、上曲部や下曲部から一定傾斜部にかけて軸心Qの移動軌跡が不連続な繋がり方をしている箇所においては、小さなRの曲線で補間した上で補助レール22の形状を求めてもよいことは言うまでもない。
この発明の実施の形態の一例による傾斜部高速エスカレータの往路側上曲部付近を拡大して示す側面図である。 図1の傾斜部高速エスカレータのリンク機構を示す正面図である。 図1の補助レール形状の決定方法を説明するための説明図である。 従来の傾斜部高速エスカレータの一例を示す概略の側面図である。 図4の往路側上曲部付近を拡大して示す側面図である。 図4の往路側上曲部付近の他の例を示す側面図である。
符号の説明
1 主枠、2 踏段、4 踏板、5 ライザ、6 駆動ローラ軸、7 駆動ローラ、10 駆動レール、13 リンク機構、19 補助ローラ、22 補助レール。

Claims (2)

  1. 水平部および一定傾斜部を有する主枠、
    乗客を乗せる踏板と、上記踏板の前後方向の一端に設けられたライザと、駆動ローラ軸と、上記駆動ローラ軸を中心として回転自在な駆動ローラとをそれぞれ有し、無端状に連結され、循環路に沿って循環移動される複数の踏段、
    互いに隣接する上記踏段の上記駆動ローラ軸相互を連結するとともに、変態することにより上記駆動ローラ軸の間隔を変化させる複数のリンク機構、
    上記各リンク機構にそれぞれ設けられている回転自在の補助ローラ、
    上記主枠に設けられ、上記駆動ローラの移動を案内する駆動レール、及び
    上記主枠に設けられ、上記補助ローラの移動を案内し上記リンク機構を変態させる補助レールを備え、
    直線状のライザの傾斜角度θを、
    θ=tan-1{(ksinα)/(kcosα−1)}
    k:水平部と一定傾斜部との間の踏段の移動速度の比
    α:一定傾斜部の水平部に対する傾斜角度
    として、
    上記水平部での上記踏段進行方向の速度をv0、上記水平部における上記駆動ローラ軸間の距離をw,上記一定傾斜部での上記踏段進行方向の速度をv1(すなわち、v1=kv0)、上記一定傾斜部における上記駆動ローラ軸間の距離sを移動するために必要な時間をtac(すなわち、tac=s/v1)、tacをm等分(mは自然数)した時間間隔をdt(すなわち、dt=tac/m)、とした場合、時刻t=dt(i−1)における隣接する上記駆動ローラの第1の軸心および第2の軸心の位置をi(iは1を除く自然数)で場合分けすると、
    2≦i≦m+1の場合は、
    上記駆動ローラの第1の軸心の位置(x1(i),y1(i))は、
    1(i)=x1(1)−v1・t・cosα
    1(i)=y1(1)+v1・t・sinα
    上記駆動ローラの第2の軸心の位置(x3(i),y3(i))は
    3(i)=[a−p1(i)q1(i)−√{(a−p1(i)q1(i))2−(1+p1(i)2)(a2+q1(i)2−R2)}]/(1+p1(i)2
    3(i)=p1(i)x3(i)+q1(i)
    ここで、
    a:水平部の一定傾斜部側端部における駆動ローラ軸心のx座標
    R:水平部における駆動ローラ軸心のy座標
    (1)=a+R・sinα
    (1)=R・cosα
    (1)=x(1)+s・cosα
    (1)=y(1)−s・sinα
    1(i)=−tanθ
    1(i)=x2(i)tanθ+y2(i)
    2(i)=x1(i)−w
    2(i)=y1(i)
    でそれぞれ規定され、
    i>m+1の場合は、
    上記駆動ローラの第1の軸心の位置(x1(i),y1(i))は、
    1(i)=x3(i−m)
    1(i)=y3(i−m)
    上記駆動ローラの第2の軸心の位置(x3(i),y3(i))は、
    3(i)=[a−p1(i)q1(i)−√{(a−p1(i)q1(i))2−(1+p1(i)2)(a2+q1(i)2−R2)}]/(1+p1(i)2
    3(i)=p1(i)x3(i)+q1(i)
    ここで、p1(i)=−tanθ、q1(i)=x2(i)tanθ+y2(i)
    2(i)=x1(i)−w
    2(i)=y1(i)
    ただし、x3(i)<aのとき、上記駆動ローラの第2の軸心の位置は、
    3(i)=(R−q1(i))/p1(i)
    3(i)=R
    でそれぞれ規定され、
    上記各駆動ローラの軸心の位置に基づいて設定された形状の上記補助レールを有することを特徴とする傾斜部高速エスカレータ。
  2. 第1及び第2のリンクの長さをともにL1とし、第1のリンクと第2のリンクとを連結する軸の第3の軸心の位置を、上記駆動ローラの第1の軸心を中心とする半径L1の円と上記駆動ローラ間の第2の軸心を中心とする半径L1の円との交点とし、
    上記補助ローラの軸心を上記第1のリンクと上記第2のリンクのなす角の2等分線を上記第3の軸心から下方へL2だけ延ばした位置として規定して、上記補助ローラの軸心の移動軌跡を決定せしめ、さらに、当該軌跡に対し上記補助ローラの半径分だけ離れた平行線を引くことにより規定された上記補助レールの形状を有することを特徴とする請求項1記載の傾斜部高速エスカレータ。
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