JP4026029B2 - 足首用サポーター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
請求項に係る発明は、捻挫した場合などに足首に付ける足首用サポーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人体中に多数ある関節のうちでも、足首は、痛める機会が最も多い関節の一つである。スポーツ選手などのように体を動かす機会の多い人は、捻挫等によって足首を損傷することがとくに多い。
【0003】
スポーツ選手等が捻挫を防止したいとき、または捻挫した人が予後の段階で運動を再開するとき、サポーターがよく使用される。足首用サポーターは、足首の中心にある距腿関節を固定することにより、内側または外側へ足関節部が捻れる(それぞれ「内反」「外反」と呼ばれる)のを防止し、もって捻挫の発生または再発を防ぐものである。同じ目的では、巻き付け式のベルトやテーピングが使用されることもあるが、装着が簡単なうえ繰り返し使用が可能である等の点で、筒状に形成された通常のサポーターが使用されることが最も多い。
【0004】
図5は、従来の一般的な足首用サポーターについての使用状態を示す側面図である。サポーター5は、伸縮性のある布地によって筒状に形成されており、図のように内側に足を通すと、距腿関節Aの部分を中心として、踝(くるぶし。図5に表れているのは外果で、反対側には内果がある)Fの上端の3〜5cm上方から足底部Mの前半部分までを覆い、その覆った範囲を締め付ける。たとえば特開平8−89528号公報に記載された足首用のサポーターも、同様の部分を覆って締め付けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図5のサポーター5をはじめ、従来のサポーターは、足の筋肉を無用に疲れさせることが少なくない。その原因は、それらが足首付近のむしろ広すぎる範囲を締め付けているからである。すなわち、図5のようなサポーターは、装着中のずれを防ぐという目的などから、上方および下方(先方)の各端部付近にもかなり強い締め付け力を付与されている。したがって、サポーターの上端付近がアキレス腱のかなり上部までの下腿三頭筋(ふくらはぎ)を締め付け、また下方の先端部が足底筋を親指の付け根付近まで締め付ける。そのような状態では、サポーターが下腿三頭筋や足底筋の伸縮をも妨げ、結果としてそれらの筋肉が疲れるのである。
【0006】
実際、長時間にわたってサポーターを付けていると、「ふくらはぎが疲れる」とか「足の裏が痛い」とかいった訴えをする人が少なからず現れる。サポーターを付けてスポーツをしたとき、下腿部の筋肉が強く張ってくることを体験した人も多いはずである。
【0007】
そのうえ、図5のようなサポーターは、肝心の距腿関節を十分には固定できない場合が多い。締め付け力を広い範囲に分散させるために距腿関節の付近に締め付け力を集中させることができないとか、長いものであるだけに装着の容易さを考慮すると全体の締め付け力を下げざるを得ないとか理由は種々ありそうだが、いずれにしても従来のサポーターでは距腿関節を固定する力が不十分である。距腿関節を十分に固定できないなら、そのサポーターに、前記した内反・外反を防止して足首を守る作用を期待することはできない。
【0008】
請求項に記載の発明は、足の筋肉を疲れさせることなく距腿関節を効果的に固定する足首用サポーターを提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の足首用サポーターは、距腿関節および踵骨を含めて、踝(内果または外果)の上端付近から舟状骨および立方骨のすぐ前までの範囲のみを覆い、かつ、足首の周囲に沿った方向に伸縮性を発揮するように布地を配置したことを特徴とする。なお、発明のサポーターは足首の外側に装着するものであるから、「距腿関節」「踵骨」「舟状骨」「立方骨」などと特定する各部分は、正確には当該各部分の外側の皮膚(またはその皮膚に接するサポーターの布地)における部分をさしている。「布地」には、繊維を織ってできた布のほか、ゴムシートなど織物以外のシートも含まれる。上記した「踝の上端付近」というのは「アキレス腱の付着部より3〜4cmだけ上の部分」と言い換えることができ、「舟状骨および立方骨のすぐ前」というのは「舟状骨と立方骨とを結ぶ線より2〜3cmだけ前方」と言い換えることができる。
【0010】
この足首用サポーターには、つぎのような作用がある。すなわち、
a) 踝の上端付近を上端とし、舟状骨および立方骨のすぐ前を下方先端とする範囲のみを締め付けるので、足の筋肉に無用な負担をかけない。つまり、サポーターの上端は、アキレス腱の付着部(停止部)付近までのみを締め付けるのであるから、下腿三頭筋の伸縮をほとんど妨げることがなく、また下方の先端は、舟状骨および立方骨の付近までのみを締め付けるのであるから、足底筋の伸縮をほとんど妨げない。したがって、長時間にわたって足首にこのサポーターを付けていても、ふくらはぎが疲れたり足の裏が痛くなったりすることがなく、また、サポーターを付けてスポーツをしても下腿部の筋肉が強く張るような心配はない。
【0011】
b) 距腿関節をはじめ、踵骨と舟状骨・立方骨の各外側をすべて締め付けるため、距腿関節を十分に固定することができる。つまり、それら各骨に対する距腿関節の相対位置をよく固定できるために、内反または外反によって足関節部が捻れることを防止できるのである。従来のサポーター(図5参照)とは違って狭い範囲のみに締め付け力を及ぼすので、必要な部分に集中的にその力が作用し、距腿関節の固定力が高くなるともいえる。
【0012】
c) 狭い範囲のみを締め付ける短いサポーターであるため、上記b)のように締め付け力が強いといえども、装着は比較的簡単である。小さくコンパクトなものに構成できるため、持ち運びに便利であるという利点もある。
【0013】
請求項2の足首用サポーターはさらに、上記の布地の外面において、舟状骨から距腿関節を経て立方骨に至る部分、および踵骨内側部から距腿関節を経て踵骨外側部に至る部分に、長手方向に伸縮性のある帯を付けたことを特徴とする。
【0014】
このサポーターは、請求項1に記した布地の外面に帯を付けたものであり、その帯は上記のように自身の長手方向に伸縮性のあるものであるため、その帯の部分においてサポーターは帯の長手方向にとくに強い締め付け力を発揮する。この請求項2のサポーターの場合、舟状骨から距腿関節を経て立方骨に至る部分、および、踵骨内側部から距腿関節を経て踵骨外側部に至る部分に帯を付けてあるため、舟状骨、立方骨および踵骨(かかと)に対する距腿関節の相対位置を強く固定することができ、したがって足関節部の捻れを効果的に防止できる。布地の内面ではなく外面に帯を付けることによって、足首の表面に局部的に帯が接触するのを避けているため、足首に対するサポーターの感触も悪くない。
【0015】
請求項3の足首用サポーターは、上記の帯を、舟状骨と立方骨、踵骨内側部、踵骨外側部、および距腿関節の各部分(の外側)においてのみ布地に固着(つまり縫い付けや接着など)したことを特徴とする。
【0016】
このサポーターでは、上記した各部分においてのみ帯が布地に固着されているため、帯が、その伸縮性に基づいて締め付け力を有効に発揮する。一般に、布地と帯とは伸縮性が同一でない(同じ素材を使用してもその繊維等の方向が完全には一致しないほか、内外差に基づき、足にはめたときの伸びが異なる)うえ、それらを固着する糸または接着剤の伸縮性が布地や帯とは一致しないため、帯の全長を布地に固着すると両者がスムーズには伸縮しないことが多い。つまり、帯の全長を布地に固着した場合、布地と帯とのいずれかが他方の伸縮を妨げ、双方の伸縮性能が加算的には効果をなさない可能性が高い。それに対し、上記のとおり必要な各部位でのみ帯を布地に固着した場合には、布地と帯との伸縮性いかんにかかわらず、布地の伸縮性に基づく締め付け力に帯の伸縮性に基づく締め付け力が必ず加算される。したがってこのサポーターは、距腿関節をとくに効果的に固定することができる。
【0017】
請求項4の足首用サポーターは、さらに、上記の布地の外面において、舟状骨から踵骨内側部に至る部分、および立方骨から踵骨外側部に至る部分にも、長手方向に伸縮性のある帯を付けたことを特徴とする。
【0018】
請求項4のこのサポーターも、伸縮性のある帯を布地の外面に付けたものであるため、その帯の部分でとくに強い締め付け力を発揮する。請求項4のものでは舟状骨から踵骨内側部に至る部分、および立方骨から踵骨外側部に至る部分にも帯を付けてあるため、舟状骨、立方骨および踵骨(かかと)の三者間を安定させる力がとくに高い。足首の内側部および外側部において、舟状骨・踵骨・距腿関節および立方骨・踵骨・距腿関節の各外側をそれぞれ三角形につなぐように布地上に帯が付けられ、それらの帯が各部位間の位置関係を拘束するからである。帯が描く三角形は、三辺の長さによって一義的に形が決まる性質を有し、四角形またはそれ以上の辺を有する多角形よりも形状を保つ力が強い。そのため、このサポーターにおいて帯が舟状骨・立方骨・踵骨に対する距腿関節の相対位置を固定する力(つまり足関節部の捻れを防ぐ力)は相当に強いといえる。
【0019】
請求項5に記載の足首用サポーターは、上記の布地の外面において、さらに踵骨内側部から踵骨外側部に至る部分にも、長手方向に伸縮性のある帯を付けたことを特徴とする。
【0020】
帯の部分でとくに強い締め付け力を発揮することは上記と同様であるが、このサポーターの場合は、踵骨の内側部・外側部間にも帯を付けているため、かかとをとくに安定的に固定することができる。かかとを安定させる力が増すと、距腿関節を固定する力も増し、足関節部の捻れを防ぐ作用が向上する。
【0021】
請求項6に記載の足首用サポーターは、請求項1〜5のサポーターについて、合成ゴムを素材とする(つまり上記の布地や、さらに必要なら帯としても当該合成ゴムを使用する)ことを特徴とする。合成ゴムとしては、クロロプレンゴム(商品名はネオプレン)やシリコーンゴムが適当であり、それらにナイロンやオペロンのジャージ布を積層したものも好適である。
【0022】
合成ゴムは、伸縮性に富むうえ耐水性にすぐれるため、水泳選手等が水中で使用するうえでも好ましい。現に、クロロプレンゴムのシートやそれにナイロンジャージを積層したものはウエットスーツ等に使用され、シリコーンゴムのシートはスイムキャップ等に使用されている。なお、各請求項のサポーターには抗菌性をもたせることが好ましい。抗菌性は、完成したサポーターの表面に抗菌剤(化学薬品や金属イオン)を吹き付けることによっても具備させることができるが、効果の持続性の面では素材中に混ぜておくのが好ましい。請求項6のサポーターは合成ゴムを素材とするため原料中に抗菌剤を含めることが容易で、それによって効果の長い抗菌性をもたせることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1に、発明の実施形態の一つとして足首用サポーター1を示す。図1(a)は、足首に装着した状態を外側部から見た側面図、同(b)は同じ状態を内側部から見た側面図、同(c)は、足首に装着しない状態を示す側面図である。
【0024】
このサポーター1は、クロロプレンゴムの表面および裏面にナイロンジャージを積層してなる布地を図1(c)のような筒状体に縫製したものである。すなわち、その布地二枚を同(c)の形状にカットしたうえ、足の甲の中心線にあたる合わせ部分14と、踵(かかと)上部の中心線にあたる合わせ部分15、および足の裏の中央線にあたる合わせ部分16とのみを伸縮性のある糸で縫い合わせている。この布はあらゆる方向に伸縮性を有するが、図中の矢印xの方向にとくに強い伸縮性が表れるようにしている。なお、足の大きさの異なるどんな人にも合うよう、S・M・Lなど各種サイズのものを製作しておくのがよい。
【0025】
足のサイズに合ったサポーター1を、足先が上端部11(上記の合わせ部分14・15間の縫い合わせていない部分)から先端部12(合わせ部分14・16間の縫い合わせていない部分)へ抜けるように足首に装着する(このとき、サポーター1を裏返しておき、それを反転させながら足先にはめると装着しやすい)と、図1(a)・(b)の状態になる。この状態では、サポーター1の上端部11が踝(内果Eおよび外果F)の上端付近、つまりアキレス腱の付着部Pよりも約3.5cm上方に位置し、サポーター1の先端部12が舟状骨Cと立方骨Dとを結ぶ線より約2cmだけ前方に位置する。サポーター1は、上記した上端部11から先端部12までの範囲、すなわち距腿関節Aをはじめとして踵骨Bと舟状骨C・立方骨D・内果E・外果Fを覆うことになる。ただし踵骨Bについては、圧迫のしすぎによる痺れを引き起こさないように小さな開口13(直径3cm程度のもの。開口13の直径が5cm以上になると踵の固定が不十分になり、効果的に踵骨Bを覆ったことにはならなくなる)を設けていて、踵骨Bのごく先端の部分をそれより露出させている。
【0026】
このサポーター1は、距腿関節Aをはじめ、踵骨B(の周囲)と舟状骨C・立方骨Dの各外側をすべて締め付けるので、距腿関節Aを十分に固定することができる。締め付ける範囲が狭いため、布地の締め付け力は距腿関節A等を強くホールドでき、足関節部Lが捻れるのを効果的に防止するのである。しかも、サポーター1の上端部11はアキレス腱の付着部Pの付近までのみを締め付けるのであるから、下腿三頭筋(ふくらはぎ)Nの伸縮を妨げにくい。また下端部12は、舟状骨Cおよび立方骨Dの付近までのみを締め付けるので、足底筋Mの伸縮を妨げにくい。したがってこのサポーター1は、足の筋肉を無用に疲れさせる心配がない。
【0027】
図2(a)〜(c)は、発明の第二の実施形態として足首用サポーター2(足首に装着した状態)を示している。このサポーター2は、図1のサポーター1の布地の外面に伸縮性のある帯(バンド)21および22を付けたものである。帯21・22は、クロロプレンゴムなどからなる上記の布地と同じ素材のもので伸縮性も同じである。その幅は約1.5cmで、長手方向(幅と直角な方向)が伸縮性の強い方向になるようにカットしてある。
【0028】
帯21は、上記布地の外面において、舟状骨Cから距腿関節Aを経て立方骨Dに至る部分に掛け渡しており、他方の帯22は、踵骨内側部Baから距腿関節Aを経て踵骨外側部Bbに至る部分に掛け渡している。そして帯21は、両端部(すなわち舟状骨Cおよび立方骨Dの外側)と、合わせ部分14上にある中央部(すなわち距腿関節Aの外側)とにおいてのみ布地に縫い付けている(図2(a)の引出し図などを参照)。他方の帯22についても、同様に両端部(すなわち踵骨内側部Baおよび踵骨外側部Bbの外側)と、合わせ部分14上にある中央部(すなわち距腿関節Aの外側)においてのみ布地に縫い付けている。帯21・22は布地の外面に掛け渡されているので、足に装着されて外向きに凸に曲がった状態では布地よりも伸び量が大きくなるが、このように両端部および中央部のみを布地に固着されているため、布地に対してそれぞれ効果的に締め付け力(張力)を発揮し、距腿関節A等の固定に有効である。
【0029】
図3(a)〜(c)は、発明の第三の実施形態として足首用サポーター3(足首に装着した状態)を示している。このサポーター3は、図1のサポーター1の布地の外面に、伸縮性のある帯31〜34を付けたものである。帯31〜34の素材は、図2のサポーター2における帯21・22と同様、布地と同じクロロプレンゴム等からなるもので、幅も同じく約1.5cmである。そしてやはり、伸縮性の強い方向をその長手方向に向けている。
【0030】
サポーター3における帯31〜34は、足首の内側部(図3(b)を参照)および外側部(同(a)を参照)において、距腿関節A・踵骨内側部Ba・舟状骨Cおよび距腿関節A・踵骨外側部Bb・立方骨Dの各外側をそれぞれ頂点とする三角形の、各辺上に掛け渡している。帯33と帯34とは、舟状骨Cと踵骨内側部Baとの外側、および立方骨Dと踵骨外側部Bbとの外側にそれぞれ両端を有していてその両端のみを布地に縫い付けた(図3(a)の引出し図を参照)ものである。そして帯31・32のそれぞれは、図2における帯21・22と同様、両端部(帯33または帯34と接する部分)と合わせ部分14(およびそれに隣接する部分)上の中央部(距腿関節A上の部分)とにおいてのみ布地に縫い付けている(図3(a)・(c)の各引出し図を参照)。三角形を描くように配置した帯31〜34の作用が加わることにより、このサポーター3では、距腿関節Aと踵骨B・舟状骨Cおよび立方骨Dの間の位置関係が強く拘束され、足関節部Lの捻れが効果的に防止される。
【0031】
図4(a)〜(d)は、発明の第四の実施形態として足首用サポーター4(足首に装着した状態)を示している。このサポーター4は、図1のサポーター1の布地の外面に、伸縮性のある帯41〜43を付けたものである。帯41〜43についても、素材や幅、伸縮性の強い方向は、図2および図3のサポーター2・3における帯と同じである。
【0032】
サポーター4における帯41〜43は、距腿関節A・踵骨内側部Ba・舟状骨Cおよび距腿関節A・踵骨外側部Bb・立方骨Dの各外側をそれぞれ頂点とする三角形の各辺上のほか、踵骨内側部Baと踵骨外側部Bbとをつなぐ部分にも及ぶよう掛け渡し、やはり要部においてのみ布地に固着している。すなわち、図4(b)の引出し図や同(c)・同(d)に示すように、まず帯41・42のそれぞれは、図2における帯21・22と同様、両端部(帯41については舟状骨Cおよび立方骨D、帯42については踵骨内側部Baおよび踵骨外側部Bb)と合わせ部分14上の中央部(距腿関節A)とにおいてのみ布地に縫い付ける。また帯43は、帯41・42の両端部の上を通すとともに、両端部(舟状骨Cおよび立方骨D)と合わせ部分15上の中央部(踵骨B)とにおいてのみ布地に縫い付けている。このサポーター4は、踵骨Bの後ろ側にも帯43を設けることによって踵の安定性を増しているため、図3のサポーター3等よりもさらに効果的に足関節部Lの捻れを防止できる。
【0033】
以上、いくつかの実施形態を紹介したが、各請求項の発明はこれらの形態に限るものではない。たとえば、布地や帯の素材を他のもの(ゴム糸などで編み込んだ従来の一般的な布や帯など)にして図1〜図4と同じ構造のサポーターを構成するのもよい。布地と帯とを互いに異なる素材にすることも可能である(その場合も、サポーター上での同一方向への布地と帯の伸縮性は同一にするのが好ましい)。布地と帯の固着手段としても、上記のように縫製によるばかりでなく、接着剤や熱圧による接合、または成形時点での一体化など、種々のものが考えられる。布地と帯の材料等について組み合わせが適切であれば、帯の全長(または全面)を布地上に固着させてもよい。また、足首への装着を容易にするためには、一部にジッパーや面状ファスナー(マジックテープ)を設けて締め付けと解除を自在にするのもよい。適切な幅のベルトを縫い合わせて布地を製造することによっても、本発明のサポーターを構成することができる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の足首用サポーターには、つぎのような効果がある。すなわち、
a) 下腿三頭筋や足底筋の伸縮を妨げにくいので、長時間使用してもふくらはぎが疲れたり足の裏が痛くなったりすることがない。
【0035】
b) 距腿関節を十分に固定して足関節部の内反・外反を防止するので、捻挫等の発生の予防および予後の再発防止に効果が大きい。
【0036】
c) 小さくコンパクトなものに構成できるため、装着が困難でない、製造コストが低い、持ち運びに便利である、といった利点がある。
【0037】
請求項2の足首用サポーターはまた、
d) 帯の部分においてとくに強い締め付け力を発揮し、舟状骨、立方骨および踵骨(かかと)に対する距腿関節の相対位置を強く固定できるため、捻挫等の予防や再発防止に一層効果的である。
【0038】
請求項3の足首用サポーターはさらに、
e) 距腿関節上など必要な部位でのみ帯を布地に固着しているため、布地と帯の伸縮力が有効に作用し、距腿関節をとくに効果的に固定することができる。
【0039】
請求項4の足首用サポーターはさらに、
f) 距腿関節など必要な部位の各外側をそれぞれ三角形につなぐように布地上に帯を付けており、それらが各部位間の位置関係を強く拘束するため、距腿関節をさらに効果的に固定できる。
【0040】
請求項5の足首用サポーターはさらに、
g) かかとをとくに安定的に固定できるため距腿関節を固定する力も強く、足関節部の捻れを防ぐ効果が一層に高い。
【0041】
請求項6に記載の足首用サポーターは、以上のほか、
h) 耐水性にすぐれていて水泳選手等の使用にも適しており、また、抗菌性をもたせる上でも好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、発明の実施形態の一つである足首用サポーター1に関する図である。図1(a)・(b)は、足首に装着した使用状態を示すもの、また同(c)は、足首に装着しない状態を示すものである。
【図2】図2(a)〜(c)は、発明の第二の実施形態である足首用サポーター2について使用状態を示す図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、発明の第二の実施形態である足首用サポーター3について使用状態を示す図である。
【図4】図4(a)〜(d)は、発明の第二の実施形態である足首用サポーター4について使用状態を示す図である。
【図5】従来の一般的な足首用サポーターについての使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1・2・3・4 サポーター
11 上端部
12 先端部
14・15・16 合わせ部分
21・22・31・32・33・34・41・42・43 帯
A 距腿関節
B 踵骨
C 舟状骨
D 立方骨
E 内果
F 外果

Claims (4)

  1. 距腿関節および踵骨を含めて、踝の上端付近から舟状骨および立方骨のすぐ前までの範囲のみを覆い、かつ足首の周囲に沿った方向に伸縮性を発揮するように布地を筒状体に縫製してなる足首用サポーターであって、上記の布地の外面において、舟状骨から距腿関節を経て立方骨に至る部分、および踵骨内側部距腿関節を経て踵骨外側部に至る部分に、長手方向に伸縮性のある帯を付け、上記帯を、舟状骨と立方骨、踵骨内側部、踵骨外側部、および距腿関節の各部分においてのみ布地に固着したことを特徴とする足首用サポーター
  2. 上記の布地の外面において、舟状骨から踵骨内側部に至る部分、および立方骨から踵骨外側部に至る部分にも、長手方向に伸縮性のある帯を付けた請求項1記載の足首用サポーター。
  3. 上記の布地の外面において、踵骨内側部から踵骨外側部に至る部分にも、長手方向に伸縮性のある帯を付けた請求項1又は2記載の足首用サポーター。
  4. 合成ゴムのシートを素材とする請求項1、2又は3記載の足首用サポーター。
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