JP4025969B2 - メール交換方法及びシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールに関し、特に、インターネットとグループウェアとの間でメールを交換し転送することを可能にするメール転送方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、大企業はもとより小さなオフィスに至るまで、社内や取引先との連絡など、仕事にインターネットメールは欠くことのできない存在となってきている。ここでインターネットメールとは、インターネットを介して配送される電子メールのことを指す。
【0003】
しかしながら、SOHO(small office home office)と呼ばれるような小規模なオフィスでは、インターネットメールの送受信のためにメールサーバやファイアウォールを設置したり、ドメイン名やIPアドレスを取得し維持管理するために必要となる費用の問題や、構築運用ノウハウが問題となることも多い。そこで小規模なオフィスでは、独自にメールサーバを設置したりせずに、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)が提供するメールサービスを利用することとし、メールサーバもISPが設置したものを使用することが一般的である。ISPが提供するインターネットメールサービスにも各種のものがあるが、一番単純なものとしては、個人ユーザ用に、各ユーザに対してそれぞれメールアドレス(メールアカウント)を割り当てるとともに、常時接続あるいはダイアルアップ接続などにより、メールの送信時にはユーザ側からISPのSMTP(simple mail transfer protocol)サーバにアクセスしてプロトコルとしてSMTPを使用して送信メールのデータをSMTPサーバに転送し、メールの受信にはユーザ側からISPのPOP(post office protocol)サーバにアクセスしてプロトコルとしてPOPを使用して受信メールのデータをPOPサーバから引き出す形態のものがある。またISPは、法人向けに、メールホスティングサービスと称して、その法人のメールサーバの運用を代行するようなサービスも行っている。
【0004】
このような小規模なオフィスであっても、オフィス内の連絡や予定管理、文書の共有などのために、グループウェアが導入されるようになってきている。グループウェアにおけるメールの取り扱い方やメールの形式、メール転送プロトコルは、インターネットメールと異なるのが一般的である。そこで、グループウェアには、社外とはインターネットメールによってメール配送を行うための機能が組み込まれていることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のグループウェアでは、インターネットメールとの連携が十分ではなく、特に独自のメールサーバを持たないような小規模なオフィスにとっては、グループウェアとインターネットメールとのシームレスな運用を行いにくいという問題点がある。すなわち、グループウェアにおけるインターネットメールとの連携機構は、グループウェアの運用者が独自のメールサーバを運用していることを前提としており、ISPのメールサーバを利用するような小規模なオフィスにとっては、その連携機構を使用することが難しかった。
【0006】
また、グループウェアでは個々人にメールボックスを設定するほかにグループごとにそのグループの構成員が参照可能な共用のメールボックスを設定することが多いが、従来のグループウェアでは、その共用メールボックスの利用者がインターネットメールの単一のメールアドレスを共有することができなかった。そのため、情報の共有化が阻害されたり、ISPから取得すべきメールアドレス(メールアカウント)の数が多くなってコストがかかる、という問題が生じる。
【0007】
そこで本発明の目的は、インターネットとグループウェアとの間で容易にメールを転送したり交換したりすることができるメール転送方法及びシステムを提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、ISPから取得する1つのメールアドレス(POP/SMTP用)をグループウェア上の複数のユーザで共有できるメール転送方法及びシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のメール転送方法は、メールボックスを備えるグループウェアとインターネットとの間で電子メールを交換するメール転送方法であって、グループウェアにおけるユーザ情報とインターネットメールアドレスとを対応付けるユーザ対応テーブルを用意し、グループウェアからインターネットにメールを送信する場合には、ユーザ対応テーブルを検索して、メールのヘッダにある発信元フィールドのアドレスを対応するインターネットメールアドレスに書き換えてからインターネットに送信し、インターネットからグループウェアにメールを受信する場合は、ユーザ対応テーブルを検索して、受信したメールのヘッダにある宛先フィールドのアドレスをグループウェア内での対応するアドレスに書き換え、受信したメールを書き換えられたアドレスに基づいてメールボックスに格納する。
【0010】
本発明のメール転送システムは、グループウェアとインターネットとの間で電子メールを交換するメール転送システムであって、グループウェアにおけるユーザ情報とインターネットメールアドレスとを対応付けるユーザ対応テーブルと、ユーザ対応テーブルを検索し、グループウェアからの送信メールを受け取って送信メールのヘッダにある発信元フィールドのアドレスを対応するインターネットメールアドレスに書き換え、アドレスが書き換えられたメールをインターネットに送信し、インターネットから受信メールを受け取って受信メールのヘッダにある宛先フィールドのアドレスをグループウェア内での対応するアドレスに書き換え、アドレスが書き換えられた受信メールをグループウェアに渡す、メール送受信部と、を有する。
【0011】
すなわち本発明は、グループウェアなどにおいて運用しているメールサービスの利用において、そのメールサービスで管理しているユーザ情報と、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)のメールアドレス(メールアカウント)との関連付けを行い、ISPが運用管理しているPOP/SMTPサーバとの間でメール送受信を行う仕組みを提供する。
【0012】
ここで発信元フィールド及び宛先フィールドについて説明する。インターネットメールであるかグループウェアのメールであるかによらず、電子メールは一般にヘッダと本文とから構成されている。ヘッダは、所定の書式(フォーマット)で記述されるものであって、その電子メールを配送するために必要な情報がフィールドに区切られて含まれている。ヘッダは、そのメールの発信者のメールアドレスと、そのメールの宛先のメールアドレスとを含んでおり、発信者のメールアドレスは発信元フィールドに、宛先のメールアドレスは宛先フィールドに記述されることになる。インターネットメールの場合であれば、これらのフィールドは、それぞれ、Fromフィールド及びToフィールドと呼ばれる。インターネットメール以外のメールシステムでも、このように呼ばれることが多い。そこで以下の説明では、発信元フィールド及び宛先フィールドをそれぞれFromフィールド及びToフィールドとも記載する。
【0013】
本発明においては、グループウェアの複数のユーザが利用する共用メールボックスを設定し、ユーザ対応テーブルにおいて、その共用メールボックスに対してもインターネットメールアドレスを設定するようにすることが好ましい。この仕組みを利用することにより、ISPの1つのインターネットメールアドレスを、グループウェアを利用する複数のユーザで共有利用することが可能となる。この場合には、共用メールボックスのユーザに関し、メールを送信する際に発信元フィールドのアドレスを共用メールボックスに設定されたインターネットメールアドレスで書き換えるようにする。さらに、ユーザ対応テーブルにおいて、グループウェアのユーザ及び共用メールボックスのそれぞれに対して、インターネット側からのメールの受信を可能にする受信フラグとインターネット側へのメールの送信を可能にする送信フラグとを規定し、1つのインターネットメールアドレスを専用できるユーザに対しては受信フラグ及び送信フラグをそれぞれ受信可能、送信可能に設定し、共用メールボックスのユーザに対しては受信フラグ及び送信フラグをそれぞれ受信不可、送信可能に設定し、共用メールボックスに対しては受信フラグを受信可能に設定するようにすることが好ましい。
【0014】
また本発明のメール転送システムにおいては、メール送受信部が、ISPのSMTPサーバに送信メールを送信し、ISPのPOPサーバから送信メールを受信するようにすることが好ましい。また、予め定められた起動スケジュールにしたがってメール送受信部を起動する送受信起動部をさらに設けるようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の一形態のメールアドレス共有利用システムの構成を示すブロック図である。
【0016】
一般にグループウェアはサーバ−クライアント型の実装により実現されており、クライアント側(個々のユーザ側)では専用のクライアントソフトウェアあるいは汎用のウェブ閲覧ソフトウェアが使用される。そこで以下の説明においてグループウェアというときには、グループウェアとして機能するためにサーバ側で実行されるソフトウェア(群)のことを指す。
【0017】
グループウェア用のサーバ50には、グループウェア10とともに、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)20に対してインタネットメールの送受信を行い、ISP20のインターネットメールアドレスとの対応付けを行い、インターネットメールアドレスを共有するための交換ツール100が設けられている。交換ツール100は、メール送受信部101と、送受信起動部102と、情報設定部103と、情報ファイル104とを備えている。ISP20は、インターネット30に接続しており、送信用メールサーバであるSMTPサーバ21と、受信用メールサーバであるPOPサーバ22を少なくとも備えている。
【0018】
サーバ50に対しては、グループウェア10の各ユーザのクライアント端末51が接続している。クライアント端末51は、一般的には、パーソナルコンピュータ(PC)である。クライアント端末51は、通常、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)52によって、サーバ50に接続している。
【0019】
グループウェア10には、インターネット30側に送信するメールを一時的に保管する(スプールする)送信用メールスプール11と、インターネット30側から受信したメールを一時的に保管する受信用メールスプール12と、各ユーザの情報を格納するユーザ情報格納部13と、インターネットメールとグループウェアのメールとの間でメール形式等の変換を行うSMTP変換部14と、各ユーザのメールボックス(個人メールボックスMP)やグループの共用メールボックスMSが格納されるメールボックス格納部15と、が設けられている。
【0020】
次に、交換ツール100について説明する。
【0021】
交換ツール100は、後述するように、グループウェア10に対してアドオンするソフトウェアあるいはハードウェアとして実現できるのものである。交換ツール100において、メール送受信部101は、グループウェア10のユーザがインターネット30あてに送信したメールを送信用メールスプール11から取り出し、ISP20のSMTPサーバ21へ送信するとともに、送信完了後に、ISP20のPOPサーバ22からメールを取り出し、グループウェア10の受信用メールスプール12へ渡す。送受信起動部102は、情報ファイル104に定義されたスケジュールにしたがって、メール送受信部101を起動する。なお、インターネット30側に送信すべきメールがない場合にもメール送受信部101は起動され、その場合には、メール送受信部101は、送信処理を行うことなく直ちに受信処理を行うことになる。
【0022】
情報設定部103は、送受信起動部102がメール送受信部101を起動するスケジュールや、ISPとの接続情報(ISPに接続するために必要な通信パラメータなど)、グループウェア10のユーザ情報とISPのインターネットメールアドレスを対応付けたテーブルなどの情報を管理する。情報設定部103により定義された情報は、情報ファイル104に登録される。すなわち情報ファイル104は、ユーザ情報とインターネットメールアドレスを対応付けたユーザ対応テーブルと、ISPとの接続情報と、起動スケジュールとを保持する。
【0023】
ここに示すグループウェアシステムでは、グループウェアの各ユーザがインターネットメールの送信や受信を行う場合、サーバ50のグループウェア10が一括して処理をするようになっている。このため、グループウェア10のサーバ50に対して交換ツール100をアドオンすることによって、図1に示すシステムを実現することが可能である。
【0024】
次に、この実施の形態の動作について説明する。
【0025】
グループウェア10のユーザが、インターネット30宛ての電子メールを作成し、それがSMTP変換部14を経て送信用メールスプール11に送信メールファイルとして蓄積されているものとする。
【0026】
送受信起動部102は、メール送受信部101を起動するスケジュールを情報ファイル104から取得し、その起動スケジュールにしたがってメール送受信部101を起動する。起動スケジュールとしては、例えば、一定時間の経過ごとにメール送受信部101を起動する設定や、指定した時刻に起動する設定など、適宜に選択することが可能である。送受信起動部102によってメール送受信部101が起動されると、メール送受信部101は、その発信されたメールを送信用メールスプール11から取り出し、ISP20のSMTPサーバ21に送信する。その際、メール送受信部101は、後述するように、情報ファイル104のユーザ対応テーブルを参照して、メールヘッダのFrom(発信元)フィールドに記載されているアドレスをISP20でのインターネットメールアドレスに変換する。
【0027】
インターネットあてのメールの発信処理が完了したら、メール送受信部101が、ISP20のPOPサーバ22からインターネットメールを取り出し、受信メールファイルとして受信用メールスプール12に格納する。その際、メール送受信部101は、後述するように、情報ファイル104のユーザ対応テーブルを参照して、メールヘッダのTo(宛先)フィールドに記載されているアドレスをグループウェア10でのメールアドレスに変換する。受信用メールスプール12内の受信メールファイルは、その後、SMTP変換部14によりグループウェアでのメールデータに変換され、メールヘッダのToフィールドにおいて指定されているメールボックスに格納される。
【0028】
以下、情報ファイル104の役割とメール送受信処理の詳細について、図2を用いて説明する。なお図2では、グループウェアのユーザが発信するメールについては、メールボックスを経由せずにインターネット側に送信されるように記載されているが、もちろん、グループウェア10の仕様により、送信メールも各ユーザごとのメールボックスに蓄積されるような構成とすることも可能であり、そのような場合も本発明の範疇に含まれるものである。送信メール及び受信メールの双方がメールボックスに蓄積される構成においては、上述した受信フラグ及び送信フラグは、結局同じことではあるが、ユーザごとに設定されるのではなくてメールボックスごとに設定されると考えてもよい。送信メールもメールボックスに蓄積される場合には、送信メールの宛先がグループウェア外であることが判別された場合に、その送信メールは、SMTP変換部14を経て送信用メールスプール11に一時的に蓄積されることになる。
【0029】
メール送受信部101がISP20とメールの交換を行う際のISP接続情報などは、上述したように、情報ファイル104に登録されている。情報ファイル104では、グループウェア10のユーザごとに、ユーザ対応テーブルとISP接続情報が登録されている。ユーザ対応テーブルには、ユーザごとのISP20との送受信関係を定義する受信フラグ及び送信フラグと、グループウエアにおけるアドレスとインターネットメールアドレスとの対応が記述されている。受信フラグ及び送信フラグは、いずれも、“ON”及び“OFF”の一方を値としてとるものである。フラグが“ON”である場合に、メール送受信部101は、そのユーザに対して対応する処理(受信/送信)を実行する。
【0030】
受信フラグ及び送信フラグの設定により、ここでは、ユーザに対して、1人のユーザが1つのインターネットメールアドレスを使用する場合と、共用メールボックスを使用する複数のユーザが1つのインターネットメールアドレスを使用する場合の両方を実現できるようになっている。
【0031】
すなわち、あるユーザに対し、グループウェア10のユーザ情報格納部13内のユーザ情報とISPでのある1つのインターネットメールアドレスとを対応付け、そのユーザに関して送信フラグと受信フラグをともに“ON”に設定した場合、そのユーザは、そのインターネットメールアドレスを一人で使用することが可能になる。図2におけるユーザCがこのユーザに対応する。この場合、インターネット30側にメールを送信する際、メール送受信部101は、ユーザ対応テーブルの記載内容にしたがってメールヘッダのFromフィールドに記載されているアドレスをISP20でのインターネットメールアドレスに変換し、変換後のメールをISP20のSMTPサーバ21に転送する。SMTPサーバ21に転送されたメールは、その後、インターネット30における通常のメール処理によって、相手先に届けられる。その結果、インターネット30側でこのメールを受信した受信者は、見かけ上、ISP20のインターネットメールアドレスからメールを受信したように見える。
【0032】
一方、インターネット30側からこのインターネットメールアドレスに向けて送信されたメールは、ISP20のPOPサーバ22に蓄積される。メール送受信部101は、POPサーバ22からメールを取り出すと、そのメールのメールヘッダにあるToフィールドに記載されたアドレスを確認し、確認されたアドレスに基づいてユーザ対応テーブルを検索し、検索されたユーザアドレス(グループウェア10上でのメールアドレス)でもってToフィールドのアドレスを置き換える。アドレスが置き換えられたメールは、受信用メールスプール12とSMTP変換部14を経て、該当するユーザのメールボックスに伝達されることになる。したがって、そのメールは、グループウェア10における個人のメールボックスMPによって受信されることになる。
【0033】
次に、複数のユーザが1つのメールボックスを共用するとともに、これらのユーザが1つのインターネットメールアドレスを共有する場合を説明する。
【0034】
まず、グループウェア10において、複数のユーザが参照可能なメールボックス(以降、共用メールボックスMSと呼ぶ)を用意する。グループウェア10では、一般に、基本環境として部門などで複数ユーザが利用可能なメールボックスが用意されていることが多いが、このような共用のメールボックスが用意されていない場合は、メールボックスのアクセス権リストの設定変更などにより、複数のユーザで共用利用できるように設定する。
【0035】
そして、情報ファイル104のユーザ対応テーブルにおいて、共用メールボックスMPとISPの共有しようとするインターネットメールアドレスを対応付け、共用メールボックスMPに対して送信フラグを“OFF”、受信フラグを“ON”に設定する。また、共用メールボックスMPを利用する各ユーザに対して、ユーザ対応テーブルにおいて、ISPのインターネットメールアドレスを対応付けるとともに、送信フラグを“ON”、受信フラグを“OFF”に設定する。このように設定することにより、インターネット30側へのメールの送信時には、各ユーザが作成したメールのFromフィールドには、共有されるインターネットメールアドレスが記載されることになる。結局、共用メールボックスMPを利用するユーザ(図2における共用ユーザAと共用ユーザB)は、共用のインターネットメールアドレスを発信元アドレスとしてメール送信することが可能となる。また、共用のインターネットメールアドレスについて、受信フラグが“ON”とされているのは共用メールボックスMSだけであるので、その共用のインターネットメールアドレスに送付されたメールは共用メールボックスMSに格納されることになる。
【0036】
図3は、以上説明したメール送受信部101による送受信の処理をフローチャートとして示したものであり、(a)は送信処理、(b)は受信処理を表している。
【0037】
送信処理においては、送受信起動部102によりメール送受信部101が起動すると、ステップ111において、メール送受信部101は、送信用メールスプール11に未送信のメールがあるかどうかをチェックする。未送信メールがなければ処理を終了する。未送信メールがある場合には、メール送受信部101は送信用メールスプール11から未送信メールを1つ取り出し、そのメールのヘッダ部のFromフィールドに記載されたアドレス(この段階ではグループウェアでのアドレスである)に基づいて情報ファイル104内のユーザ対応テーブルを検索する(ステップ112)。そしてそのアドレスのユーザに関して送信フラグが“ON”になっているか否かを判別する(ステップ113)。送信フラグが“ON”でない場合は、インターネットメールの送信が許されていないユーザであるので、そのメールを破棄して(ステップ114)、次のメールの処理を行うためにステップ111に戻る。ステップ113において送信フラグが“ON”である場合には、次に、メール送信部101は、そのメールのFromフィールドに記載されているアドレスを、ユーザ対応テーブルを検索して得られた対応するインターネットメールアドレスで置き換え(ステップ115)、Fromフィールドのアドレスが置き換えられたメールをISP20のSTMPサーバ21の転送し(ステップ116)、次のメールを処理するために、ステップ111に戻る。
【0038】
受信処理においては、メール送受信部101は、ISP20のPOPサーバ22に受信メールがあるかどうかを判別し(ステップ117)、受信メールがない場合には処理を終了する。受信メールがある場合には、メール送受信部101は、POPサーバ22から受信メールを1つ取り出し、そのメールのヘッダ部のToフィールドに記載されたアドレス(この段階ではインターネットメールアドレスである)に基づいて情報ファイル104内のユーザ対応テーブルを検索する(ステップ118)。そして、そのインターネットメールアドレスに対応するグループウェアのアドレスであって受信フラグが“ON”であるアドレスを見つけ出し、その見つけ出されたアドレスによってそのメールのToフィールドを書き換え(ステップ119)、書き換え後のメールを受信用メールスプール12に格納し(ステップ120)、次のメールを処理するためにステップ117に戻る。受信用メールスプール12に格納されたメールは、SMTP変換部14を経て対応するメールボックスに格納される。
【0039】
なお、インターネット30側からメールが送られてくる可能性のあるインターネットメールアドレスについては、それぞれ、グループウェア10側のメールボックスのいずれか1つがそれに対応して受信フラグが“ON”に設定されているようにする。もし、そのインターネットメールアドレスに関して、受信フラグが“ON”に設定されているメールボックス(あるいはユーザ)が存在しない場合には、そのインターネットメールアドレスに関して届いたメールは受信処理の対象とならずに破棄されることになる。
【0040】
以上本発明の好ましい実施の形態を説明したが、上述したシステムは、サーバ50となるべき計算機に、グループウェア10及び変換ツール100として機能すべき計算機プログラムを読み込ませ、そのプログラムを実行させることによっても実現できる。グループウェア10及び変換ツール100として計算機を機能させるためのプログラムは、磁気テープやCD−ROMなどの記録媒体によって、あるいはネットワークを介して、計算機に読み込まれる。そのような計算機は、典型的には、中央処理装置(CPU)と、プログラムやデータを格納するためのハードディスク装置と、主メモリと、キーボードやマウスなどの入力装置と、CRTあるいは液晶ディスプレイ(LCD)などの表示装置と、磁気テープやCD−ROM等の記録媒体を読み取る読み取り装置と、クライアント端末51が接続するLAN52に接続するとともにISP20に接続するために通信インタフェースとから構成されている。ハードディスク装置、主メモリ、入力装置、表示装置、読み取り装置及び通信インタフェースは、いずれも中央処理装置に接続している。この計算機は、グループウェア10及び交換ツール100を実現するためのプログラムを格納した記録媒体を読み取り装置に装着し記録媒体からプログラムを読み出してハードディスク装置に格納し、あるいはグループウェア10及び交換ツール100を実現するプログラムをネットワーク経由でハードディスク装置に格納し、その後、ハードディスク装置に格納されたプログラムを中央処理装置が実行することにより、上述したシステムとして機能することになる。あるいは、予め、グループウェア10を実現するためのプログラムがインストールされているとして、その計算機に交換ツール100を実現するプログラムをインストールすることによっても実現できる。
【0041】
以上説明した本発明の好ましい実施の形態において、サーバ50とISP20との接続は、専用線あるいはADSL(非対称デジタル加入者線;asymmetiric digital subscriber line)による常時接続の形態をとることが好ましいが、小規模オフィスであってインターネットメールの利用頻度が低い場合などには、ダイヤルアップIP接続での構成も可能である。また、グループウェアを複数の部門で利用する場合は、個々の部門ごとに共用メールボックスを準備し、各々1つのISPのインターネットメールアドレスを対応付けることも可能である。
【0042】
本実施の形態によれば、ISPが提供する法人向けメールホスティングサービスをグループウェアと連携させることが可能になるほか、ISPが提供している安価な個人向けメールサービスにより割り当てられたインターネットメールアドレスも利用可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、小規模オフィスなどにおいて、独自のメールサーバや独自ドメインの運用・管理を行うことなく、グループウェアとインターネットメールとをシームレスに接続し運用することが可能になる。メールサーバの維持管理やセキュリティ対策などは典型的にはISPが行うため、グループウェアでインターネットメールを利用するにあたり、メールサーバの構築・運用が不要となる。したがって、本発明によれば、小規模オフィスへのグループウェアの導入を促進することができる。
【0044】
さらに本発明によれば、ISPの1つのインターネットメールアドレスをグループウェアのユーザが共有利用することが可能となり、グループウェアでインターネットメールを利用するための導入コストを下げることが可能になる。また、グループウェアを新規に導入する際に既存のISPのインターネットメールアドレスを続けて利用したい場合にも、本発明は効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のメールアドレス共有利用システムの構成を示すブロック図である。
【図2】メールアドレスを共有利用する仕組みを説明する図である。
【図3】(a)はインターネット側へのメールの送信を説明するフローチャートであり、(b)はインターネット側からのメールの受信を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 グループウェア
11 送信用メールスプール
12 受信用メールスプール
13 ユーザ情報格納部
14 SMTP変換部
15 メールボックス格納部
20 ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)
21 SMTP(simple mail transfer protocol)サーバ
22 POP(post office protocol)サーバ
30 インターネット
50 サーバ
51 クライアント端末
52 LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)
100 交換ツール
101 メール送受信部
102 送受信起動部
103 情報設定部
104 情報ファイル
111〜120 ステップ

Claims (8)

  1. メールボックスを備えるグループウェアとインターネットとの間で電子メールを交換するメール転送方法であって、
    前記グループウェアにおけるユーザ情報とインターネットメールアドレスとを対応付けるユーザ対応テーブルを用意し、
    さらに前記グループウェアの複数のユーザが利用する共用メールボックスを設定し、該共用メールボックスに対してもインターネットメールアドレスを設定し、
    前記ユーザ対応テーブルにおいて、前記グループウェアのユーザ及び前記共用メールボックスのそれぞれに対して、インターネット側からのメールの受信を可能にする受信フラグとインターネット側へのメールの送信を可能にする送信フラグとを規定し、1つのインターネットメールアドレスを専用できるユーザに対しては前記受信フラグ及び前記送信フラグをそれぞれ受信可能、送信可能に設定し、前記共用メールボックスのユーザに対しては前記受信フラグ及び前記送信フラグをそれぞれ受信不可、送信可能に設定し、前記共用メールボックスに対しては前記受信フラグを受信可能に設定し、
    前記グループウェアから前記インターネットにメールを送信する場合には、前記ユーザ対応テーブルを検索して、前記メールのヘッダにある発信元フィールドのアドレスを対応するインターネットメールアドレスに書き換えてから前記インターネットに送信し、
    前記インターネットから前記グループウェアにメールを受信する場合は、前記ユーザ対応テーブルを検索して、受信したメールのヘッダにある宛先フィールドのアドレスを前記グループウェア内での対応するアドレスに書き換え、前記受信したメールを書き換えられたアドレスに基づいてメールボックスに格納する、メール転送方法。
  2. 前記共用メールボックスのユーザに関し、前記メールを送信する際に発信元フィールドのアドレスを前記共用メールボックスに設定されたインターネットメールアドレスで書き換える、請求項に記載のメール転送方法。
  3. グループウェアとインターネットとの間で電子メールを交換するメール転送システムであって、
    前記グループウェアにおけるユーザ情報とインターネットメールアドレスとを対応付けるユーザ対応テーブルと、
    前記ユーザ対応テーブルを検索し、前記グループウェアからの送信メールを受け取って前記送信メールのヘッダにある発信元フィールドのアドレスを対応するインターネットメールアドレスに書き換え、アドレスが書き換えられた前記メールを前記インターネットに送信し、前記インターネットから受信メールを受け取って前記受信メールのヘッダにある宛先フィールドのアドレスを前記グループウェア内での対応するアドレスに書き換え、アドレスが書き換えられた前記受信メールを前記グループウェアに渡す、メール送受信部と、
    を有し、
    前記グループウェアにおいて複数のユーザが利用する共用メールボックスを設定されている場合に前記ユーザ対応テーブルにおいて前記共用メールボックスに対してもインターネットメールアドレスが設定され、
    前記ユーザ対応テーブルにおいて、前記グループウェアのユーザ及び前記共用メールボックスのそれぞれに対して、インターネット側からのメールの受信を可能にする受信フラグとインターネット側へのメールの送信を可能にする送信フラグとを規定し、1つのインターネットメールアドレスを専用できるユーザに対しては前記受信フラグ及び前記送信フラグをそれぞれ受信可能、送信可能に設定し、前記共用メールボックスのユーザに対しては前記受信フラグ及び前記送信フラグをそれぞれ受信不可、送信可能に設定し、前記共用メールボックスに対しては前記受信フラグを受信可能に設定し、前記メール送受信部は前記受信フラグ及び前記送信フラグに基づいて受信処理及び送信処理を実行する、メール転送システム。
  4. 前記共用メールボックスのユーザに関し、前記メール送受信部は前記メールを送信する際に発信元フィールドのアドレスを前記共用メールボックスに設定されたインターネットメールアドレスで書き換える、請求項に記載のメール転送システム。
  5. 前記メール送受信部は、インターネット・サービス・プロバイダのSMTPサーバに前記送信メールを送信し、前記インターネット・サービス・プロバイダのPOPサーバから前記送信メールを受信する、請求項3または4に記載のメール転送システム。
  6. 予め定められた起動スケジュールにしたがって前記メール送受信部を起動する送受信起動部をさらに有する請求項乃至のいずれか1項に記載のメール転送システム。
  7. コンピュータに請求項1または2に記載のメール転送方法を実行させるプログラム。
  8. コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータに請求項1または2に記載のメール転送方法を実行させるプログラムを記録した記録媒体。
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