JP4025634B2 - 吸収パッドの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、尿、便、血液等やその他の液体を吸収するための吸収パッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、おむつや下着等の内部に装着して体内から排出される尿や便等の***物を吸収する男性用の吸収パッドとして採尿袋があり、この種の採尿袋が特許文献1等に開示されている。採尿袋は袋内部側から順に透水性シート、吸液性コア、不透液性シートからなる多層構造を有し、袋本体の所定部位に挿通孔が形成されている。採尿袋は挿通孔から男性性器を袋内部に導入して人体に装着し、透水性シートを通じて***物を吸液性コアで吸収して防水性シートにより外部に漏れ出ないようにしている。
【0003】
また、採尿袋は帯状の吸収パッドを2枚に折り畳んで、その周縁を封止することによって製造されるが、採尿袋の一種として吸収パッドの端部(側部)を袋内部側に折り返した状態で接着された図7に示す採尿袋51も考えられる。この採尿袋51の両側の側部には、前面側のシート52と背面側のシート53とが内側に折り返された状態でシールされることによって袋内部51aに収容凹部54が形成されている。収容凹部54には***物が流れ込むことから、***物が接着層55に至り難くなって***物の漏れ防止効果が高くなる。
【0004】
この採尿袋51の製造方法を図8に従って説明する。まず、透水性シート57と防水性シート58とで吸水材59を挟み込み図8(a)に示す帯状の吸収パッド56を製造し、透水性シート57を外側に防水性シート58を内側にした状態で中間点Zで2枚に折り畳む。続いて、折り畳んだ際の先端部分を開口したままにして、図8(b)に示すように両側の側部60を接着テープや熱シール等により接着して接着層55を形成して袋状にする。そして、図8(c)に示すように袋状の吸収パッド56の表裏を逆にして、袋内部51aに収容凹部54を有する採尿袋を製造している。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−234764号公報(第2−4頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、袋内部51aに収容凹部54を有する採尿袋51を製造するとき、製造工程で袋状の吸収パッド56の表裏を逆にする作業行程があるが、この折り返し作業が非常に面倒である問題が生じていた。また、この採尿袋51を生産ラインを用いて自動で製造することも考えられるが、この折り返し行程を生産ラインの一行程として加えることは非常に困難であり、生産ラインを用いて自動で製造することができない問題もあった。
【0007】
また、この種の採尿袋51には表裏を裏返して製造するもの以外に、予め透水性シート57を内側にした状態で2枚に折り畳み、その折り畳み状態で両側の側部60を接着して袋状にする方法もある。しかし、この方法においても帯状の吸収パッドを2枚に折り畳むという作業工程が非常に面倒であり、その製造工程を簡単化した要望もあった。また、この折り畳み工程を生産ラインに用いると生産ラインが複雑化するので、この点からも製造工程を簡単化したい要望がある。
【0008】
本発明は前記各問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は簡単に製造することができる吸収パッドの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、吸収材と該吸収材を両側から覆う被覆シートとを有し、袋状に形成された吸収パッドの製造方法において、前記吸収材を有する帯状のパッド本体、又は当該パッド本体とは別体で吸収材を有しない帯状のシート部のいずれか一方の側部のみを内側に折り返し、その折り返し後にパッド本体に対してシート部を重ね合わせ、その周縁全域又は一部を除く周縁を封止状態で接着するように、前記パッド本体又はシート部のいずれか一方の折返部を前記パッド本体又はシート部のいずれか他方の内面に接着することを要旨とする。
【0010】
この発明によれば、パッド本体とシート部とを別体とし、パッド本体とシート部とを重ね合わせた状態で袋状となるように周縁全域又は一部を除く周縁を封止状態で接着することによって袋状の吸収パッドが製造される。従って、簡単な製造方法で袋状の吸収パッドの製造が行える。
【0012】
また、パッド本体及びシート部のうち一方の端部を内側に折り返した状態で、その周縁を封止して接着することによって袋内部に収容凹部を有した袋状の吸収パッドが製造される。ところで、袋内部に収容凹部のある吸収パッドは***物等が接着面に至り難くなって漏れ防止効果が高いが、この種の吸収パッドを簡単な製造方法で製造可能になる。
また、この製造方法ではパッド本体とシート部の両方に折曲部を設ける場合と比較して折り返し作業が少なく済み、製造作業が楽になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した尿、便などの***物(体液等)を吸収する際に使用される採尿袋の第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0018】
図1は、採尿袋1の模式斜視図である。吸収パッドとしての採尿袋1は吸収材としての吸水材2を有する略帯状のパッド本体3と、パッド本体3に対し別体である略帯状のシート部4とを備えている。採尿袋1はその底部(図1では左端部)5と、両側の側部6のうち底部5側から長手方向Nの中間点より所定量だけ頂部7側の部位までの範囲Rとを接着することによって袋状に形成されている。このため、採尿袋1は接着層に囲まれた部分が閉鎖状態となり、他の部分が非閉鎖状態となる。
【0019】
シート部4は両側の側部に非接着領域を設けることで、パッド本体3に対して外側方向に折り曲げ可能な折曲部8が形成されている。また、パッド本体3はシート部4よりも若干長くなっており、折曲部8の非折り曲げ状態ではパッド本体3の頂部3aがシート部4よりも所定量突出している。採尿袋1の頂部7側には折曲部8を外側方向に折り曲げることによって開口部9が形成されている。
【0020】
折曲部8の略中央部には採尿袋1の外部と内部とを連通する略十字状のスリット部10が形成され、スリット部10によって切り込まれたシート部4を捲り上げることで折曲部8には取込口11が形成される。採尿袋1は取込口11から男性性器12(図3参照)を導入し、その男性性器12を袋内部13に収容することで人体に装着される。この装着状態においてはシート部4が人体に接触し、パッド本体3が下着やおむつ側に位置する。折曲部8は採尿袋1の人体装着時に取込口11と男性性器12との位置決め性をよくしている。
【0021】
図2は、図1に示す採尿袋1のA−A線断面図である。採尿袋1は不織布よりなる被覆シートとしての透水性シート14と、ポリエチレンフィルムよりなる被覆シートとしての防水性シート15とを備え、吸水材2はパッド本体3の略全域に亘ってこれら両者の間に配置されている。吸水材2は吸水機能を有するパルプ16を有し、このパルプ16は両側から吸水紙17,17により挟み込まれている。パルプ16の下部には粉末状の吸水ポリマー18が散布され、この吸水ポリマー18により吸水材2の吸収効果を高めている。
【0022】
パッド本体3は袋内部13側から透水性シート14、吸水材2及び防水性シート15の順に配置され、吸水材2はその周縁がシート14,15を接着することで封止されている。一方、シート部4は透水性シート14と防水性シート15とをホットメルト等で直接接着した2層構造であり、袋内部13側から透水性シート及び防水性シート15の順に配置されている。そして、装着者から排出される***物等がパッド本体3側の透水性シート14を介して吸水材2に吸収され、吸収された***物を防水性シート15によって外部に漏れ出さないようにしている。
【0023】
図3は、図1に示す採尿袋1のB−B線断面図である。袋内部13の両側の側部には透水性シート14と防水性シート15とを重ね合わせたパッド本体3の側部を袋内部13側に折り返すことによって折返部19,19が形成されている。パッド本体3は各々の折返部19が底部5から上端に至る途中までの範囲Rでシート部4の内面に両面シール20によって接着され、その接着部分が接着面21となっている。なお、採尿袋1の底部5ではパッド本体3を折り返さずにそのままシート部4に接着されている。
【0024】
袋内部13の両側の側部には、折返部19を形成することによって袋内面3bと折返部19との間に収容凹部22が形成されている。この収容凹部22は両面シール20に沿って採尿袋1の側部に配置されている。採尿袋1に尿等の***物が排出されたとき、***物は図3に示す矢印のように各収容凹部22,22に流れ込む。このため、***物が接着面21に***物が至り難くなり、この接着面21から***物が漏れ出すような不具合が生じ難くなる。
【0025】
また、シート部4を吸水材を有しない構造とし、そのシート部4にスリット部10を形成している。よって、男性性器12を導入した装着時に取込口11は男性性器12に合わせた最小範囲のみ開口することになり、取込口11と男性性器12との間に余分な隙間が生じ難くなって袋内部13から***物が外部に漏れ難くなる。また、人体側に位置するシート部4が吸水材2を有しない2層構造であるので、採尿袋1の装着時には人体との密着性が高まり、このことも***物を外部に漏れ難くする効果がある。さらに、シート部4は吸水材がある場合に比べて薄手の分だけ装着性がよくなり、男性性器12を取込口11に挿入し易くなる。
【0026】
次に、採尿袋1の製造方法について図4に従って説明する。
まず、生産ライン上で吸水材2を透水性シート14と防水性シート15とで挟み込んだ状態で、その周縁を封止して帯状のパッド本体3を製造する。続いて図4(a)に示すようにそのパッド本体3の両側の側部23を透水性シート14側(同図に示す矢印X方向)に折り返して折返部19を形成する。一方、シート部4はロール状に巻かれた状態でセットされ、採尿袋製造時に所定量だけ送り出されてパッド本体3と同一長さで切断されるとともに、所定位置にスリット部10が切り込まれて製造される。
【0027】
そして、パッド本体3の底部5と両側の折返部19のうちの範囲Rとに両面シール20を接着する。続いてシール接着後、互いの透水性シート14が向き合う状態でシート部4をパッド本体3に対して位置決め状態で貼り付ける。以上により、袋内部13に折返部19が位置して両側側部に収容凹部22が形成された袋状の採尿袋1が製造される。このとき、パッド本体3とシート部4の側部6は袋内部13の漏れ防止効果を高めるためにヒートシール(熱シール)によっても接着される。
【0028】
本例では各々別体であるパッド本体3とシート部4とを用意し、パッド本体3の側部23を折り返して折返部19を形成した状態で、袋状となるようにパッド本体3とシート部4との周縁を接着して封止することによって採尿袋1が製造される。従って、袋内部13に収容凹部22を有する採尿袋1を製造する場合、例えば防水性シート15を内側にして2枚に折り畳み、袋状に接着した吸収パッドの表裏を逆にして製造する製造方法と比較して、採尿袋1の製造工程が簡単になる。
【0029】
また、上記した吸収パッドの表裏を逆にする折り返し行程は生産ラインに採用し難い。しかし、この折り返し方法を用いずに各々別体のパッド本体3とシート部4とを袋状となるように接着する方法を用いたので、折り返し行程を用いずに済み、生産ラインを用いたライン製造によって採尿袋1の製造が行える。このため、採尿袋1の製造をほぼ自動化することが可能となり、採尿袋1の生産効率も向上する。
【0030】
この実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
(1)パッド本体3とシート部4とを各々別体とし、パッド本体3の側部23を折り返して折返部19を形成し、袋状をなすようにその周縁で接着することによって採尿袋1が製造される。従って、従来技術で述べた袋状の吸収パッドを表裏逆にして製造する方法に比べ、袋内部13に収容凹部22を有する漏れ防止効果の高い採尿袋1を簡単な製造方法で製造することができる。
【0031】
(2)この採尿袋1では折返部19を形成するが、その折返部19はパッド本体3側にのみ形成するので、折り返し作業が少なく済み、製造作業が楽になる。また、***物は吸水材2のあるパッド本体3側に流れ込むことから、パッド本体3の側部23を折り返してパッド本体3側に折返部19を設けると、その収容凹部22に***物が流れ込み易くなり、漏れ防止効果が一層高くなる。
【0032】
(3)この採尿袋1ではその底部5に収容凹部を設けず、側部6にのみ収容凹部22を設けるので、折り返し作業が少なく済み、製造作業が楽になる。また、人体から***される***物は採尿袋1の装着状態の位置関係から底部5よりも側部6に多く流れ込むが、ここでは側部6に収容凹部22が配置されるので、より効果的に排出物を接着面21に至り難くすることができ、製造工程の簡素化と高い漏れ防止効果の両立が図れる。
【0033】
(4)取込口11に男性性器12を差し込む場合には折曲部8を折り曲げることによって取込口11の位置調節可能となるので、取込口11と男性性器12との位置合わせが簡単に行え、採尿袋1の装着性が高くなる。
【0034】
(5)シート部4を吸水材を有しない構造とし、そのシート部4に男性性器12を導入する取込口11を設けたので、男性性器12の導入時には取込口11が最小の開口範囲で済み、取込口11と男性性器12との間に隙間が生じ難くなって漏れ防止効果が高くなる。また、シート部4が吸水材を有しない構造の場合、装着時において人体への密着性が高まり、このことも漏れ防止効果に寄与する。さらに、シート部4に吸水材がないとコンパクトになり、このように採尿袋1が薄手で済むと持ち易くなって取り付け易さも向上する。
【0035】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図5及び図6に従って説明する。本実施形態は第1実施形態に比べて取込口11の構造が異なっており、同一部分に関しては同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0036】
図5は、採尿袋1の模式斜視図である。シート部4は側部が長手方向Nの全領域に亘って接着されている。シート部4には長手方向Nの中間点よりも頂部7側に略菱形状の取込口11が形成されている。取込口11の各角部にはスリット30が形成され、これらスリット30は男性性器12を袋内部13に入れるときに取込口11の開口面積を広げる機能を有する。また、これらスリット30のうち頂部7側のスリット30aは端部まで切り込まれている。
【0037】
シート部4の頂部4aにはスリット30aを設けることで採尿袋1の幅方向Hに並んで位置する扉部31,32が形成されている。扉部31,32はこれらを外側に広げることによって取込口11の開口面積を大きくする役目を担い、男性性器12を取込口11に導入して人体に装着するときの装着作業をし易くしている。また、扉部31の内面には両面シール33が取り付けられ、両面シール33は剥離紙34を剥がすことでシール面33a(ともに図6参照)が露出する。
【0038】
採尿袋1の人体装着時にはこれら扉部31,32をシート部4の外側に折り返すことによって取込口11の開口面積を大きくし、その状態で男性性器12を取込口11から袋内部13へ導入する。続いて両面シール33の剥離紙34を剥がし、両面シール33を扉部32の外面に接着することによって扉部31,32による開口部位を閉じて装着が完了する。従って、扉部31,32によって取込口11の開口面積が大きくなるので、男性性器12を袋内部13に導入し易くなって装着性が高まる。また、両面シール33によって扉部31,32による開口部位を閉じることが可能となり、取込口11に余分な開口部位が生じなくなり、取込口11の漏れ防止効果も確保される。
【0039】
この実施形態によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(3),(5)の効果が同様に得られるとともに、次の効果を得ることができる。
(6)取込口11に男性性器12を差し込む場合には、扉部31,32を外側に折り曲げて取込口11の開口面積を広げるので、取込口11と男性性器12との位置合わせが簡単に行え、採尿袋1の装着性が高くなる。また、扉部31,32を設けて取込口11の開口面積を広げるようにしても、両面シール33によって扉部31,32同士を接着すれば扉部31,32による開口が閉じられるので、取込口11と男性性器12との間に隙間が生じ難くなって漏れ防止効果も確保される。
【0040】
(7)通常の生産ラインではシート部4の両側の側部に両面シール20を取り付ける場合、長手方向Nの全域に設ける方がラインとしては製造し易い。従って、本例ではシート部4の側部6において長手方向Nに沿った全領域に両面シール20を設けて接着面21としているので、採尿袋1の生産性がよくなる。
【0041】
なお、この実施形態は、例えば次の態様に変更してもよい。
【0044】
・ 第1及び第2実施形態において、パッド本体3とシート部4とのうち一方に折返部19を設ける場合、パッド本体3側に代えてシート部4側に設けてもよい。
【0045】
・ 第1及び第2実施形態において、採尿袋1は袋内部13を目視可能な開口部9を必ずしも有することに限定されず、パッド本体3とシート部4との周縁全域を接着することによって開口部がないものとしてもよい。
【0046】
・ 第1及び第2実施形態において、パッド本体3とシート部4との材質は異なる構成としてもよい。例えば、シート部4はパッド本体3と同じ材質の透水性シート14と防水性シート15とを用いる必要はなく、2層構造の場合に例えば内側が防水性シート15で外側が肌触りのよいシートであってもよい。また、シート部4は2層構造に限らず、1層或いは3層以上の構成でもよく、例えば1層構造の場合には防水性が高く、かつ肌触り感の高い材質を用いてもよい。
【0047】
・ 第1及び第2実施形態において、採尿袋1の反人体側の表面に滑り止め機能を有する係止部を設けてもよい。即ち、パッド本体3の外面に摩擦抵抗の高い素材により形成された係止面を設けてもよい。この係止面は採尿袋1と別体のシートを貼着したり、パッド本体3に樹脂を含浸させて加工させる方法などが用いられる。この場合、装着状態の採尿袋1をおむつや下着等の内部でずれ難くすることができる。なお、係止面は面状に限らず、例えばストラップ状でもよい。
【0048】
・ 第1実施形態において、取込口11はスリット部10によって形成されるものに限らず、例えば略十字状のミシン目を設け、そのミシン目に沿って切込みを入れることによって取込口11を形成してもよい。また、スリット部10は略十字状に限らず、例えば一文字状や放射状でもよい。さらに、シート部4にスリット部やミシン目等を設けず、はさみ等を用いて自分でスリット部を形成する構成としてもよい。
【0049】
・ 第2実施形態において、取込口11の開口形状は略菱形状に限らず、例えば円形状等の他の形状を用いてもよい。また、予め開口した取込口11に代えて第1実施形態に記載のスリット部10を設けて取込口11を形成する構成でもよい。これとは逆に、第2実施形態に記載の予め開口された取込口11を第1実施形態に用いてもよい。
【0050】
・ 第1及び第2実施形態において、被覆シートは内側が透水性シート14、外側が防水性シート15に限らず、両方とも透水性シート14を用いてもよい。また、透水性シート14や防水性シート15の材質は各々の機能を満たすものであれば、その材質は特に限定されない。例えば防水性シート15としてはポリエチレンフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、6,6−ナイロン、ポリエチレンテレフタラートなど、熱可塑性の素材からなるものが採用される。
【0051】
・ 第1及び第2実施形態において、パッド本体3とシート部4との接着方法は、両面シール20に限らずホットメルト接着剤や熱シール等を用いた他の接着方法を用いてもよい。
【0052】
・ 第1及び第2実施形態において、本例の採尿袋1は***物等を吸収するためのものとして使用されることに限定されず、医療用などの他の用途に用いてもよいし、或いは液体収用の袋として使用してもよい。
【0053】
前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)前記パッド本体とシート部との間に非接着領域を設けることによって内部を目視可能な開口部が形成されている。この場合、開口部から袋内部を目視可能となるので、吸収パッドを装着し易くなって吸収パッドの装着性が向上する。
【0054】
(2)パッド本体とシート部とは別素材を用いている。
【0056】
(3)前記シート部には前記パッド本体とシート部との両側の側部の接着領域を、該側部の途中までとすることによって自在に折り曲げ可能な折曲部(8)が形成され、前記折曲部には袋内部と外部とを連通する連通部(10,11)が形成されている。この発明によれば、連通部に所定物を差し込む場合には折曲部を折り曲げることによって連通部の位置調節可能となるので、所定物と連通部との位置合わせが簡単に行え、吸収パッドの装着性が高くなる。
【0057】
(4)前記パッド本体とシート部とは両側の側部が側部全域に亘って接着され、前記シート部には袋内部及び外部を連通する連通部(10,11)と、前記連通部から前記シート部の端部まで延びるスリット(30a)により生じて前記連通部の開口面積を広げる扉部(31,32)とが形成され、前記スリットを挟む両側の前記扉部のうち一方の内面には接着手段(33)が形成されている。この発明によれば、連通部に所定物を差し込む場合には扉部を外側に折り曲げて連通部の開口面積を広げるので、所定物と連通部との位置合わせが簡単に行え、吸収パッドの装着性が高くなる。また、扉部を設けて連通部の開口面積を広げるようにしても、接着手段によって扉部同士を接着すれば扉部による開口が閉じられるので、連通部における漏れ防止効果も確保される。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、パッド本体に対しそのパッド本体と別体のシート部を重ね合わせて、その周縁全域又は一部を除く周縁を封止状態で接着することによって形成されるので、袋状の吸収パッドを簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における採尿袋の模式斜視図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【図3】 図1のB−B線断面図。
【図4】 採尿袋を製造するときの手順を示す説明図で、(a)がパッド本体の模式斜視図、(b)がパッド本体とシート部とを接着するときの斜視図。
【図5】 第2実施形態における採尿袋の模式斜視図。
【図6】 採尿袋の部分拡大図。
【図7】 従来における採尿袋の内部を示す模式断面図。
【図8】 (a)〜(c)は採尿袋を製造するとき手順を示す説明図。
【符号の説明】
1…吸収パッドとしての採尿袋、2…吸収材としての吸水材、3…パッド本体、3b…袋内面、4…シート部、13…袋内部、14…被覆シートを構成する透水性シート、15…被覆シートを構成する防水性シート、19,41,43…折返部、22…収容凹部、23,40…側部。
Claims (1)
- 吸収材と該吸収材を両側から覆う被覆シートとを有し、袋状に形成された吸収パッドの製造方法において、
前記吸収材を有する帯状のパッド本体、又は当該パッド本体とは別体で吸収材を有しない帯状のシート部のいずれか一方の側部のみを内側に折り返し、その折り返し後にパッド本体に対してシート部を重ね合わせ、その周縁全域又は一部を除く周縁を封止状態で接着するように、前記パッド本体又はシート部のいずれか一方の折返部を前記パッド本体又はシート部のいずれか他方の内面に接着することを特徴とする吸収パッドの製造方法。
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