JP4025577B2 - Phs基地局間同期システム、その方法及びプログラム - Google Patents

Phs基地局間同期システム、その方法及びプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構内交換装置(以下、PBXという)とPHS基地局とがイーサネトLAN(登録商標)に接続されたシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
PHS(Personal Handy−phone System)においては、伝送方式として、4チャネル多重マルチキャリアTDMA(Time Division Multiple Access)/TDD(Time Division Access)方式が採用されている。TDMA/TDD方式は、無線周波数を時間分割し、通話者に特定の時間帯(タイムスロット)を割り当て、その割り当てられたスロットで通信を行う方式である。
【0003】
複数の基地局を設けて、各基地局が移動局との間でTDMAにより送受信を行うPHS等の移動体通信システムにおいては、各基地局の送受信信号のフレーム同期がとれていないと、隣接する基地局からの送受信信号により、連続する複数のタイムスロットが干渉を受ける。このため、そのタイミングの無線チャネルを使用することができなくなり、電波の有効利用を図ることができない。
【0004】
このような不具合を解決するための技術が特開平11−205849号公報の“基地局間同期タイミング確立方法及びTDMAシステム”、及び特開平10−145848号公報の“TDMA移動体通信の基地局間フレーム同期方法”に開示されている。以下、これらの公報に開示された技術について説明する。
【0005】
特開平11−205849号公報の“基地局間同期タイミング確立方法及びTDMAシステム”には、(a)各基地局間の距離データを求めるステップ、(b)求めた各基地局間の距離データを所定の装置に登録するステップ、(c)上記所定の装置から各基地局に上記距離データを送信するステップ、(d)第1の基地局から第2の基地局に上記距離データを送信するステップ、(e)第2の基地局において、上記距離データを基に第1の基地局と第2の基地局との間のデータ遅延時間を算出するステップ、(f)第2の基地局において、算出した遅延時間を基に適切な送信タイミングを算出するステップとを具備した基地局間同期化タイミング確立方法が開示されている。
【0006】
特開平10−145848号公報の“TDMA移動体通信の基地局間フレーム同期方法”には、フレーム同期の対象となる基地局群において、所定の基地局を最上位層である基準局として階層関係が予め定められており、各基地局は、その一つ上の階層の基地局を定期監視先基地局とし、予め定められた定期監視周期毎に、定期監視先基地局のフレームタイミングと自局のフレームタイミングとを比較してフレーム同期処理が必要か否かを判定し、フレーム同期処理が必要と判定した場合には、定期監視先基地局のフレームタイミングに自局のフレームタイミングを合わせるフレーム同期処理を行うTDMA移動体通信の基地局間フレーム同期方法であって、高い階層の基地局ほど、定期監視周期が短く設定されたTDMA移動体通信の基地局間フレーム同期方法が開示されている。
【0007】
また、インターネット上に基地局を配置するシステムの一例が、特開2002−33697号公報に開示されている。この公報に開示された技術は、複数の無線基地局間を結ぶ回線と、無線基地局と移動端末とを結ぶ回線とを有するネットワークを用いたデータ伝送システムにおいて、無線基地局エリア内の移動端末から、無線基地局を通して第1のデータを通信する際、当該移動端末は、データの多重を表す識別子を当該送信する第1のデータに付加して当該無線基地局に送信し、当該移動端末から当該無線基地局を通して、他の端末に対して、第2のデータを送信する際、当該移動端末は、データの多重を表す識別子を当該送信する第2のデータに付加して、前記第1のデータに混在させて、当該無線基地局に送信し、当該無線基地局は、識別子に応じて、受け取ったデータを分離してそれぞれの端末に送り出す。このように無線基地局と移動端末間で、データに識別子を付加することで、多重データの識別ができるようになり、従来、無線基地局と移動端末間で1本の回線しか確立できなかった従来のシステムと比較して、送信元の違うデータを同時に受け取ったり、行き先の違うデータを同時に送ったりすることができるとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、PBXとPHS基地局とをイーサネットLANにより接続した場合、以下に示す不具合を生じる。
【0009】
回線交換ベースのISDNインターフェースに接続されたPHS基地局間では、PBX10から供給される同期信号をISDN回線により各PHS基地局に供給することができた。これは、ISDNの物理層インターフェースである、I.430で伝送速度、伝送路符号条件が規定されていたためである。しかしながら、イーサネットLANに接続されたPHS基地局間では、イーサネットLANが帯域保証されないベストエフォート回線であるため、PBXからの同期信号を各PHS基地局に供給することができない。このため、TDMA方式を採用するPHSでは、TDMAフレームの干渉が生じ、無線電波の有効利用ができないという不具合が生じる。
【0010】
また、上述したように、PHS基地局間とPBXを接続するイーサネットLANは、帯域保証されないベストエフォート回線であるため、回線の一時的輻輳によりデータパケットの遅延が発生することが想定される。このため、イーサネットLANでのデータ遅延、データ欠落によりPIAFSの特徴である再送制御が頻発し、本来の通信速度を確保することができないという不具合を生じる。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、PHS基地局間をイーサネットLANに接続することで生じる不具合を解消することができるPHS基地局間同期システム、その方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成するために請求項1記載の発明は、構内交換装置と、複数のPHS基地局とがイーサネットLANを介して接続されたシステムであって、構内交換装置は、該構内交換装置の保守コンソールから入力される、所定のタイミングで無線電波を出力している自営用PHS基地局を識別するための発識別符号を、複数のPHS基地局内の任意の一台に通知し、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局は、指定された自営用PHS基地局から出力される制御信号を、発識別符号により検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS基地局グループの基準局として動作し、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局以外のPHS基地局は、同期信号を生成し基準局として動作するPHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成して、イーサネットLANに接続されたPHS基地局間で同期を取ってPHS移動端末との通信を行うとともに、構内交換装置とPHS基地局との間のデータ送受信において、送信側は、呼接続の際に設定された初期値に呼接続からの経過時間を計時した値を加算した加算値を、データの送信タイミングを示す値として送信フレームに含めて相手側に送信し、データの受信側は、イーサネットLANを介して受信した加算値と、初期値に呼接続からデータを受信するまでの経過時間を計時した値を加算した加算値とを比較することで、イーサネットLANにおけるデータ遅延を判定することを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局は、構内交換装置により指定された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局、または構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局は、構内交換装置により指定された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行い、構内交換装置とは異なる他の交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局は、公衆PHS基地局、または構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局は、公衆PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項1から5の何れか1項に記載の発明において、イーサネットLANにおいてデータ遅延が発生していると判断した場合に、PHSのデータ通信プロトコルであるPIAFSの再同期手順を起動することを特徴とする。
【0018】
請求項7記載の発明は、構内交換装置と、複数のPHS基地局とがイーサネットLANを介して接続されたシステムでのPHS基地局間同期方法であって、構内交換装置において、該構内交換装置の保守コンソールから所定のタイミングで無線電波を出力している自営用PHS基地局を識別するための発識別符号を入力し、該入力された発識別符号を複数のPHS基地局内の任意の一台に通知し、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、指定された自営用PHS基地局から出力される制御信号を、発識別符号により検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS基地局グループの基準局として動作し、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局以外のPHS基地局において、同期信号を生成し基準局として動作するPHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成して、イーサネットLANに接続されたPHS基地局間で同期を取ってPHS移動端末との通信を行うとともに、構内交換装置とPHS基地局との間のデータ送受信において、送信側は、呼接続の際に設定された初期値に呼接続からの経過時間を計時した値を加算した加算値を、データの送信タイミングを示す値として送信フレームに含めて相手側に送信し、データの受信側は、イーサネットLANを介して受信した加算値と、初期値に呼接続からデータを受信するまでの経過時間を計時した値を加算した加算値とを比較することで、イーサネットLANにおけるデータ遅延を判定することを特徴とする。
【0019】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、構内交換装置により指定された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局、または構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする。
【0020】
請求項9記載の発明は、請求項7記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、構内交換装置により指定された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行い、構内交換装置とは異なる他の交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、公衆PHS基地局、または構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする。
【0022】
請求項11記載の発明は、請求項9記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、公衆PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする。
【0023】
請求項12記載の発明は、請求項7から11の何れか1項に記載の発明において、イーサネットLANにおいてデータ遅延が発生していると判断した場合に、PHSのデータ通信プロトコルであるPIAFSの再同期手順を起動することを特徴とする。
【0024】
請求項13記載の発明は、構内交換装置と、複数のPHS基地局とがイーサネットLANを介して接続されたシステムでのPHS基地局間同期プログラムであって、構内交換装置において、該構内交換装置の保守コンソールから所定のタイミングで無線電波を出力している自営用PHS基地局を識別するための発識別符号を入力し、該入力された発識別符号を複数のPHS基地局内の任意の一台に通知する処理を実行し、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、指定された自営用PHS基地局から出力される制御信号を、発識別符号により検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS基地局グループの基準局として動作させる処理を実行し、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局以外のPHS基地局において、同期信号を生成し基準局として動作するPHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成して、イーサネットLANに接続されたPHS基地局間で同期を取ってPHS移動端末との通信を行う処理を実行するとともに、構内交換装置とPHS基地局との間のデータ送信において、送信側は、呼接続の際に設定された初期値に呼接続からの経過時間を計時した値を加算した加算値を、データの送信タイミングを示す値として送信フレームに含めて相手側に送信する処理を実行し、データの受信側は、イーサネットLANを介して受信した加算値と、初期値に呼接続からデータを受信するまでの経過時間を計時した値を加算した加算値とを比較することで、イーサネットLANにおけるデータ遅延を判定する処理を実行することを特徴とする。
【0025】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、構内交換装置により指定された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局、または構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行う処理を実行することを特徴とする。
【0026】
請求項15記載の発明は、請求項13記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、構内交換装置により指定された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行う処理を実行し、構内交換装置とは異なる他の交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行う処理を実行することを特徴とする。
【0027】
請求項16記載の発明は、請求項14記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、公衆PHS基地局、または構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行う処理を実行することを特徴とする。
【0028】
請求項17記載の発明は、請求項15記載の発明において、構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、公衆PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行う処理を実行することを特徴とする。
【0029】
請求項18記載の発明は、請求項13から17の何れか一項に記載の発明において、イーサネットLANにおいてデータ遅延が発生していると判断した場合に、PHSのデータ通信プロトコルであるPIAFSの再同期手順を起動する処理を実行することを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら本発明のPHS基地局間同期システム、その方法及びプログラムに係る実施の形態を詳細に説明する。図1から図8を参照すると本発明のPHS基地局間同期システム、その方法及びプログラムに係る実施の形態が示されている。
【0043】
図1に示されるように本実施形態は、構内交換機(以下、PBXという)10と、PHS基地局20(本実施形態では、20A、20B、20Cの3台が接続が接続されているが、これに限定されるものではない)がイーサネットLAN(A)に接続されている。また、このシステム内には、PHS基地局20と通信を行うPHS移動端末(以下、PSという)30(本実施形態では、PHS基地局20A、20B、20CにPHS移動端末30A、30B、30Cがそれぞれ接続されているが接続形態はこれに限定されるものではない)が存在し、PS30にはパソコン31、32、33が接続されている。さらに、PBX10の回線交換ベースのISDNインターフェースには、PPP(Point−to−Point Protocol)プロトコルを具備したダイヤルアップルータ34が接続され、回線交換ベースの端末(本実施形態では、PHS移動端末30)とイーサネットLAN(B)に接続されるサーバ35との接続を中継する。
【0044】
次に、図2を参照しながらPBX10のPHS信号変換部100について説明する。
PHS信号変換部100は、RCR STD−28(Personal Handy Phone System RCR Standard)で規定される呼制御(CC:Call Control)、移動管理(MM:Mobility Management)、無線管理(RT:Radio Transmission)の各制御情報と、音声、PIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)データなどの通信情報を中継する役割を果たす。
【0045】
PHS信号変換部100は、LANインターフェース部120を介してイーサネットLANに接続され、内部バスインターフェース部110を介してPBX10の内部バスに接続される。内部バスからPHS基地局20方向に転送される信号の処理には、受信処理部113、信号判定部114、PIAFS処理部116、音声処理部117、呼制御処理部118、UDP(User Datagram protocol)処理部115、バッファ119が設けられている。また、PHS基地局20から内部バス方向に転送される信号の処理には、バッファ109、UDP処理部105、信号判定部104、PIAFS処理部106、音声処理部107、呼制御処理部108、送信処理部103が設けられている。
【0046】
イーサネットLANは、帯域保証されないベストエフォート回線であり、回線の一時的な輻輳によりデータパケットの遅延が発生することが想定される。そこで、この遅延を吸収するバッファ109、119を送受信双方に準備する。一般的な64kbps帯域(G.711コーディック)を採用し、20msごとに信号を処理した場合、1データパケットは160バイトになることから、160×nのバッファサイズを準備する必要がある。
【0047】
UDP処理部105は、PHS基地局20で付加されたヘッダ部を削除し、信号判定部104に出力する。また、UDP処理部115は、呼制御処理部118で処理された制御情報には、相手IPアドレスを指定したUDPヘッダを付加してバッファ119を介してLANインターフェース部120に出力する。また、UDP処理部115は、音声処理部117で処理された音声情報、及びPIAFS処理部116で処理されたPIAFSデータに関しては、TTC(The Telecommunication Technology Committee)標準JT−H.225.0のRTP(Real−Time Transport Protocol)手順に従ったヘッダを付加して出力する。
【0048】
信号判定部104は、PHS基地局20から受信した信号から、PHS用の制御信号{SACCH(Slow Associated Control Channel)/FACCH(Fast Associated ControlChannel)}か、通信用信号{TCH(Traffic Channel)}かを判定し、PHS用の制御信号であった場合には、制御信号(SACCH/FACCH)の呼設定(SETUP)メッセージから通信を開始する「伝達能力」を確認し、該当呼が音声かPIAFSデータかを判定する。この判定に従ってPIAFSデータをPIAFS処理部106に、音声データを音声処理部107に、制御情報を呼制御処理部108に出力する。また、信号判定部114は、内部バスインターフェース110を介して受信処理部113で受信した信号から、PHS用の制御信号か、通信用信号(TCH)かを判定し、PHS用の制御信号であった場合には、制御信号(SACCH/FACCH)の呼設定(SETUP)メッセージから通信を開始する「伝達能力」を確認し、該当呼が音声かPIAFSデータかを判定する。この判定に従ってPIAFSデータをPIAFS処理部116に、音声データを音声処理部117に、制御情報を呼制御処理部118に出力する。
【0049】
同期生成部121は、PBX10の内部バスから供給されるクロック信号を基に、5msの同期信号を生成し、PIAFS処理部106、116、及び遅延を吸収するバッファ109、119に供給する。
【0050】
次に、図3を参照しながらPHS基地局の構成について説明する。
PHS基地局20は、RCR STD−28で規定される呼制御(CC)、移動管理(MM)、無線管理(RT)各制御情報と、音声、PIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)データなどの通信情報を中継する役割を果たす。
【0051】
PHS基地局20は、LANインターフェース部220を介してイーサネットLAN(A)に接続されている。また、アンテナ210を介してPHS移動端末30との情報の送受信を行う。イーサネットLAN(A)を介してLANインターフェース部220により受信した信号は、バッファ209に一時的に蓄積され、UDP処理部205、信号判定部204、PIAFS処理部206、音声処理部207、呼制御処理部208によって処理が施され、送信処理部203よりPHS移動端末30に送信される。また、PHS移動端末30から送信された信号を、受信処理部213で受信し、信号判定部214、PIAFS処理部216、音声処理部217、呼制御処理部218、UDP理部215によって処理が施される。その後、バッファ219に一時的に蓄積されLANインターフェース部220によりイーサネットLAN(A)に出力される。
【0052】
上述したように、イーサネットLANは、帯域保証されないベストエフォート回線であり、回線の一時的な輻輳によりデータパケットの遅延が発生することが想定されるので、バッファ209、219を送受信双方に準備する。
【0053】
UDP処理部205は、PBX10で付加されたヘッダ部を削除し、信号判定部204に出力する。また、UDP処理部215は、呼制御処理部218で処理された制御情報には、相手IPアドレスを指定したUDPヘッダを付加してバッファ219に一時蓄積し、その後LANインターフェース部220に出力する。また、UDP処理部215は、音声処理部217で処理された音声情報、及びPIAFS処理部216で処理されたPIAFSデータに関しては、TTC標準JT−H.225.0のRTP手順に従ったヘッダを付加して出力する。
【0054】
信号判定部204は、受信した信号から、PHS用の制御信号(SACCH/FACCH)か、通信用信号(TCH)かを判定し、PHS用の制御信号であった場合には、制御信号(SACCH/FACCH)の呼設定(SETUP)メッセージから通信を開始する「伝達能力」を確認し、該当呼が音声かPIAFSデータかを判定する。この判定に従ってPIAFSデータをPIAFS処理部206に、音声データを音声処理部207に、制御情報を呼制御処理部208に出力する。また、信号判定部214は、PHS移動端末30から無線回線を介して送信され、受信処理部213で受信した信号から、PHS用の制御信号(SACCH/FACCH)か、通信用信号(TCH)かを判定し、PHS用の制御信号であった場合には、制御信号(SACCH/FACCH)の呼設定(SETUP)メッセージから通信を開始する「伝達能力」を確認し、該当呼が音声かPIAFSデータかを判定する。この判定に従ってPIAFSデータをPIAFS処理部216に、音声データを音声処理部217に、制御情報を呼制御処理部218に出力する。
【0055】
上記構成からなる本実施形態は、図1に示されるように、イーサネットLANに接続されたPHS基地局間で同期を取ることにより、TDMAフレームの干渉を回避することを目的とする。
【0056】
回線交換ベースのISDNインターフェースに接続されたPHS基地局間では、PBX10から供給される同期信号をISDN回線により各PHS基地局20に供給することができた。これは、ISDNの物理層インターフェースである、I.430で伝送速度、伝送路符号条件が規定されていたためである。
【0057】
しかしながら、イーサネットLANに接続されたPHS基地局間では、イーサネットLANが帯域保証されないベストエフォート回線であるため、PBX10からの同期信号を各PHS基地局に供給することができない。
【0058】
このため本実施形態は、PBX10の保守コンソールから、予め動作の判明している(所定のタイミングで無線電波を出力している)他の自営用PHSシステムの「発識別符号(42ビット)」を入力し、このPBX10とイーサネットLANに接続されたPHS基地局グループ内の任意のPHS基地局20(ここでは、図1に示されたPHS基地局20Aに通知されたものとする)。なお、「発識別符号」とは当該基地局の出力する無線電波を識別することができる識別情報である。
【0059】
この通知を受けたPHS基地局20Aは、発識別符号により指定された自営用PHSシステムの基地局から出力される制御信号(LCCH信号)を検出してこの制御信号に同期した同期信号を生成し、PHS基地局グループの基準局として動作する。
【0060】
また、PBX10から指定された自営用PHSシステムからの制御信号を検出することができなかった場合には、PBX10からの通知を受けたPHS基地局20A(以下、基準基地局という)が近隣で動作している他の自営用PHSシステム(基準基地局20Aが接続されたPBX10とは異なる他のPBXに接続された自営用PHS基地局)、または他の公衆用PHS基地局(基準基地局20Aが接続されたPBX10とは異なる他のPBXに接続された公衆PHS基地局)からの制御信号を検出し、この制御信号に同期した同期信号を生成する。
【0061】
また、他の自営用PHSシステム、または他の公衆用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、基準基地局20Aが独自に同期信号を生成する。なお、PBX10からの通知を受けなかった、該PBX10とイーサネットLANで接続された同一グループ内の他のPHS基地局(図1に示されたPHS基地局20B、20C)は、基準基地局20Aから出力される無線電波を検出して、この基準基地局20Aに同期する。なお、PBX10から通知される「発識別符号」は、基準基地局20Aに対しては、自営用PHSシステムを識別するための発識別符号の他に、自PHS基地局20Aの「発識別符号」が通知され、この基準基地局20Aと同一グループ内の他のPHS基地局(図1に示されたPHS基地局20B、20C)に対しては、自PHS基地局の「発識別符号」だけが通知される。同一グループ内の他のPHS基地局(20B、20C)は、PBX10より通知されたこの「発識別符号」により同一グループ内のPHS基地局が出力する無線電波を検出することが可能となる。
【0062】
また、上述したように、PHS基地局間とPBX10を接続するイーサネットLANは、帯域保証されないベストエフォート回線であるため、回線の一時的輻輳によりデータパケットの遅延が発生することが想定される。このため、通信速度の低下という不具合を生じる。
【0063】
図4には、PHS基地局20のUDP処理部215、及びPBXのUDP処理部115でPIAFSデータ、及び音声データに付加される、TTC標準JT−H.225.0のRTP手順に従ったヘッダ部の構成が示されている。図4に示されるように、このヘッダ部には、データ送信時の時刻を通知するためのタイムスタンプ情報が含まれている。PBX10及びPHS基地局20は、このヘッダ部のタイムスタンプ領域に、呼設定時の初期値に20msの値を加算させた値をデータ送信毎に書き込み、送信する。受信側は、相手側から送信されたタイムスタンプ値と、データ受信時のタイムスタンプ値とを比較し、この値が所定の閾値よりも離れていた場合には、イーサネットLANにおいて遅延が生じたと判断し、PIAFSの再同期手順を起動する。なお、図5には、呼接続時の処理シーケンスが示されている。図5に示されるようにPC31から発信操作が行われると、SETUPメッセージがルータ34に通知され、ルータ34からは要求された呼設定を開始したことを示すCALL PROC(EEDING)信号がPHS移動端末30に通知され、次に呼を受け付けたことを示すCONN(ECT)信号がPHS移動端末30に通知される。このCONN信号を受信したPHS基地局20は、PIAFSデータの送信要求をPHS移動端末30に送信し、要求を受けたPHS移動端末30からPIAFSデータを送信することでデータ通信が開始される。PIAFSの再同期シーケンスとは、CONN信号を受信したPHS基地局20が、PIAFSデータの送信要求をPHS移動端末30に送信し、PC34からサーバ35へPIAFSデータが送信される手順である。
【0064】
このようにして本実施形態は、遅延が発生しうる回線においてPIAFSデータ通信を行っても、同期の確立が可能で、遅延による通信速度の低下に対しても自立的にPIAFSの再同期手順を起動することで、遅延を回避させることができる。
【0065】
次に、図6に示されたフローチャートを参照しながらPBX10から指示を受けた基準基地局の動作手順を説明する。
まず、PBX10は、PBX10の保守コンソールから、予め動作が判明している(所定のタイミングで無線電波を出力している)自営用PHSシステムの「発識別符号(42ビット)」を入力し、このPBX10とイーサネットLANで接続された基地局グループの任意の一台に通知する。発識別符号とは、該当基地局の発信する無線電波を検出することができる情報である。また、指定される自営用PHSシステムは、PBX10とは異なるPBXに接続されたシステムであるものとする。
【0066】
PBX10より発識別符号の通知を受けたPHS基地局(説明の便宜のため、図1に示されたPHS基地局20Aとする)は(ステップS1/YES)、PBX10より指定されたPHS基地局から出力される無線制御信号(LCCH:Logical Control Channel)を通知された発識別符号により検出する(ステップS2/YES)。検出した無線制御信号を入力して、この無線制御信号に同期した5msの同期信号をTDMA同期抽出部221で生成する(ステップS3)。
【0067】
また、PBX10から指示された自営用PHSシステムのPHS基地局から無線制御信号を受信することができなかった場合には(ステップS2/NO)、PHS基地局20Aは、近隣で運用されている自営用PHSシステムのPHS基地局からの無線制御信号(LCCH信号)を検出する(ステップS4)。検出した自営用PHSシステムの基地局から無線制御信号を受信して(ステップS5/YES)、TDMA同期抽出部221でこの無線制御信号に同期した5msの同期信号を生成する(ステップS6)。なお、検出対象となる自営用PHSシステムの基地局は、PHS基地局20Aとは異なるPBXに接続された基地局である。
【0068】
さらに、近隣で運用されている自営用PHSシステムの基地局からの無線制御信号を検出することができなかった場合には(ステップS5/NO)、PHS基地局20Aは、近隣の公衆PHS基地局からの無線制御信号(LCCH信号)を検出する。検出した公衆PHS基地局からの無線制御信号を受信して(ステップS8/YES)、TDMA同期抽出部221でこの無線制御信号に同期した5msの同期信号を生成する(ステップS9)。なお、検出する公衆PHS基地局は、基準基地局が接続されたPBX10とは異なるPBXに接続されたPHS基地局であるものとする。
【0069】
また、自営用PHSシステム、または公衆PHS基地局からの無線制御信号を検出することができなかった場合は(ステップS8/NO)、基準基地局のTDMA同期抽出部221が独自に5msの同期信号を生成し、同一基地局グループ内の基準基地局として動作する(ステップS10)。
【0070】
生成した同期信号は、PLL基準信号の他に、PIAFS信号処理206、216、及び遅延を吸収するバッファ209、219に供給される。PIAFS処理部206、216では、供給された同期信号を基にPIAFSデータを次段の回路に出力する。また、バッファ209、219に供給された同期信号は、これらのバッファ209、219からデータを取り出す際の基準信号に使用される。PHS基地局20とPBX10とがイーサネットLANに接続されたシステムにおいてPIAFSデータ通信を行う場合、非同期回線であるイーサネットLANを通過する際に、データ遅延、データ欠落を生じ、PIAFSの特徴である再送制御が頻発する。従って、本来の通信速度を確保することができないという不具合を生じる。そこで、生成した5msの同期信号に基づきPIAFSデータの送信、及びバッファからのデータの取り出しを行うことで、非同期イーサネットLANを通過する際のデータ遅延、データ欠落による再送制御を最小限に抑えることができる。
【0071】
また、基準基地局以外の、同一PBX10に接続された他のPHS基地局は、PBX10から通知される自PHS基地局の発識別符号により、基準基地局から出力される無線電波を検出し、この無線電波に同期する。
【0072】
ここで、図7に示されたPHSフレーム構成図を参照しながらより詳細に説明する。
PHSのフレーム構造は、625μsのフレームを8多重した5msのフレームからなり、図7に示されるように各々4スロットずつを送受信に割り当て4多重の通信を可能としている。通常、4スロットのうちの1スロットを制御用に割り当て、一定間隔で必要情報を送信し、PHS基地局20配下のPHS移動端末30を制御する。
【0073】
具体的には、図7に示すように、下り第1スロットを制御用スロットに割り当て5ms×n(n=LCCHのインターバル周期)の間隔で制御信号を送信する。例えばnを30とすると、PHS基地局30からは150ms毎に制御信号(図7の黒塗りスロット)が送信される。制御用に割り当てられたスロットの2.5ms後のスロット(5msフレームの後半4スロット)は、当該PHS基地局20からの情報を受信したPHS移動端末30からの情報を受信する受信用スロットに使用される。1つのPHS基地局20と、このPHS基地局配下のPHS移動端末30とのデータ送受信には、この送受信4スロットずつが使用され、次のデータ送受信には、図7に示された実施例では、145ms(5×29ms)後のスロットまで待たなければならない。
【0074】
基準基地局は、配下のPHS移動端末とデータの送受信を行っていない145msのインターバル区間に、PBX10から指定されたPHS基地局の出力する制御信号を検出し、当該指定基地局の制御信号を145msのインターバル周期毎に受信することで、5msの同期信号を生成する。
【0075】
また、基準基地局と同一グループ内の他のPHS基地局20は、基準基地局から出力される図7の下り第1スロットの制御信号を検出し、基準基地局から150ms毎に出力されるこの制御信号を150ms毎に受信して、基準基地局に同期する。すなわち、この他のPHS基地局は、図7に示された145ms区間の何れかの8スロットを使用して配下のPHS移動端末とのデータ送受信を行う。
【0076】
次に、PHS移動端末30Aに接続されたPC31より、ルータ34を介してサーバ35とデータの送受信する際の動作手順について図8に示されたフローチャートを参照しながら説明する。
【0077】
図5に接続時の処理シーケンスを示すが、PHS基地局20AはPHS移動端末30AからのSETUPメッセージを受信すると、信号判定部214により呼制御信号と判定し呼制御処理部218に通知する。さらにSETUPメッセージ内の伝達能力がPIAFSデータ通信時は「非制限データ」と示されていることから、図5「※1」で示される呼接続処理終了後は、図5「※2」で示される通りデータ呼であると判断し、呼接続完了後のデータはPIAFS処理部106、116及び206、216に通知する。具体的には、受信したビット列からPIAFSの標準規格であるARIB STD−T76で規定される、同期フレーム内のSYNCパターン(32ビット)をサーチし、検出後は640bit単位でPIAFSデータが送出されるものとして処理を継続する。
【0078】
PHSの1スロットで通知される情報は160ビットであることから、(640ビット/160ビット)×5mS=20mSのデータをPAIFS処理部216で蓄積し、1PIAFSパケットを生成する。受信時は、受信バッファ109及び209に蓄積されるデータを同期信号に基づき1PIAFSパケット単位である20mS毎に取り出し処理を行うことで、送受信の同期を図る。
【0079】
しかしながら、PHS基地局20とPBX10とは、図1に示されるように、イーサネットLANに接続されているためイーサネットLANにおける遅延を考慮する必要がある。そこで、TTC標準JT−H.225.0のRTPデータ転送プロトコル手順に従い、UDP処理部115でPIAFSデータにRTPヘッダを付加するが、図4で示すヘッダ部で定義されるタイムスタンプ(32ビット)領域の各フレームに20mS経過したことを示す時刻を挿入する。このタイムスタンプ情報により受信側の到着ジッタ測定のための判定基準とする。
【0080】
具体的にPHS基地局20側で判断する場合、呼設定開始時に初期設定された「タイムスタンプ」情報に、データ送信毎に20mS増加させた値をPBX10向けPIAFS処理部216で設定するが(ステップS21)、PIAFS処理部216で設定したタイムスタンプ値と、PBX10から受信するPIAFS処理部206で確認するタイムスタンプ値とを比較し(ステップS22)これらの値の差が所定の閾値よりもずれた場合(ステップS23/NO)、イーサネットLANで遅延が発生したと判断する。さらに送受の遅延が増大するとPIAFSの再送制御処理が開始されるため再同期シーケンスをPHS基地局側PIAFS処理部206、216とPBX側PIAFS処理部106、116との間で起動し、通信速度低下を回避する(ステップS25)。
【0081】
同様にPBX10側で判断する場合、PHS基地局20向けPIAFS処理部116で設定するタイムスタンプ値と、基地局から受信するPIAFS処理部106で確認するタイムスタンプ値のずれを判定し、PIAFSの再同期手順を起動する。なお、遅延の閾値については使用するアプリケーションにより異なることから、PBX側保守端末により変更可能とする。
【0082】
このように本実施形態は、基準基地局が近隣のPHS基地局の制御信号を受信して同期を確立するため、非同期回線であるイーサネットLANに接続するPHS基地局間において、TDMAスロットの同期を確立することができる。
【0083】
また、タイムスタンプ情報をメッセージのヘッダ部に付加し、送受信データのタイムスタンプ値を比較することで、送受信データの遅延を検出することが可能となり、データ伝送において遅延が発生しうる回線において遅延が生じたとしても、自立的に再同期確立手順を起動することで、この遅延を回避させることができる。
【0084】
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施の形態である。ただし、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では送信時刻を示すタイムスタンプ値を用いてイーサネットLANで発生する遅延を判断していたが、PBX10とPHS基地局20とで共通にカウントアップするカウンタのカウントアップ値であってもよい。また、上述した実施形態では、制御信号の送信間隔として150ms、1PIAFSパケットデータのサイズとして20ms、タイムスタンプ値として32ビット、発識別符号として42ビット等の数値を挙げて説明を行ったが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、上述した実施形態では、PBX10から指示された自営用PHS基地局の制御信号を検出することができなかった場合には、他の自営用PHSシステムの基地局を検出し、その後で公衆PHS基地局を検出している。しかしながら、このPHS基地局を検出する順序は、これに限定されるものではなく、例えば、公衆PHS基地局または自営用PHS基地局の何れかから出力される制御信号を検出して、これに同期するものであってもよい。また、本発明のPHS基地局間同期プログラムに係る実施形態は、図2、3に示されたPBX10、PHS基地局20に、図6、及び図8に示す手順で制御を行うプログラムを格納し、PBX10とPHS基地局20とがこのプログラムに従って制御を行うことで実現できる。
【0085】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように本発明は、構内交換装置からの指示を受けたPHS基地局が近隣のPHS基地局の制御信号を受信して同期を確立するため、非同期回線であるイーサネットLANに接続するPHS基地局間において、TDMAスロットの同期を確立することができる。
【0086】
また、構内交換装置とPHS基地局間でのデータ送受信において、送信側で、送信時にデータの送信時刻を示す値を、イーサネットLANを介してデータと共に送信し、受信側は、送信側から送信された送信時刻を示す値と、このデータの実際の受信時刻とを比較することでイーサネットLANにおける遅延を検出することが可能となり、データ伝送において遅延が発生しうる回線において遅延が生じたとしても、自立的に再同期確立手順を起動することで、この遅延を回避させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態のシステム構成を示す図である。
【図2】PBX10のPHS信号変換部100の構成を示すブロック図である。
【図3】PHS基地局の構成を示す図である。
【図4】PHSのフレーム構成を示す図である。
【図5】呼接続の手順を示すシーケンス図である。
【図6】基準基地局の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】PHSのフレーム構成を表す図である。
【図8】イーサネットLANによって生じる遅延を測定するための手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 PBX
20 PHS基地局
30 PHS移動端末
31、32、33 PC
34 ルータ
35 サーバ

Claims (18)

  1. 構内交換装置と、複数のPHS基地局とがイーサネットLANを介して接続されたシステムであって、
    前記構内交換装置は、該構内交換装置の保守コンソールから入力される、所定のタイミングで無線電波を出力している自営用PHS基地局を識別するための発識別符号を、前記複数のPHS基地局内の任意の一台に通知し、
    前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局は、指定された前記自営用PHS基地局から出力される制御信号を、前記発識別符号により検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS基地局グループの基準局として動作し
    前記構内交換装置からの通知を受けた前記PHS基地局以外のPHS基地局は、同期信号を生成し前記基準局として動作する前記PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成して、前記イーサネットLANに接続されたPHS基地局間で同期を取ってPHS移動端末との通信を行うとともに、
    前記構内交換装置と前記PHS基地局との間のデータ送受信において、送信側は、呼接続の際に設定された初期値に呼接続からの経過時間を計時した値を加算した加算値を、データの送信タイミングを示す値として送信フレームに含めて相手側に送信し、
    前記データの受信側は、前記イーサネットLANを介して受信した前記加算値と、前記初期値に前記呼接続から前記データを受信するまでの経過時間を計時した値を加算した加算値とを比較することで、前記イーサネットLANにおけるデータ遅延を判定することを特徴とするPHS基地局間同期システム。
  2. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局は、
    前記構内交換装置により指定された前記自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局、または前記構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする請求項1記載のPHS基地局間同期システム。
  3. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局は、
    前記構内交換装置により指定された前記自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、前記構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行い、
    前記構内交換装置とは異なる他の交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする請求項1記載のPHS基地局間同期システム。
  4. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局は、
    前記公衆PHS基地局、または前記構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された前記自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする請求項2記載のPHS基地局間同期システム。
  5. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局は、
    前記公衆PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする請求項3記載のPHS基地局間同期システム。
  6. 前記イーサネットLANにおいてデータ遅延が発生していると判断した場合に、PHSのデータ通信プロトコルであるPIAFSの再同期手順を起動することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のPHS基地局間同期システム。
  7. 構内交換装置と、複数のPHS基地局とがイーサネットLANを介して接続されたシステムでのPHS基地局間同期方法であって、
    前記構内交換装置において、該構内交換装置の保守コンソールから所定のタイミングで無線電波を出力している自営用PHS基地局を識別するための発識別符号を入力し、該入力された発識別符号を前記複数のPHS基地局内の任意の一台に通知し、
    前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、指定された前記自営用PHS基地局から出力される制御信号を、前記発識別符号により検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS基地局グループの基準局として動作し
    前記構内交換装置からの通知を受けた前記PHS基地局以外のPHS基地局において、同期信号を生成し前記基準局として動作する前記PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成して、前記イーサネットLANに接続されたPHS基地局間で同期を取ってPHS移動端末との通信を行うとともに、
    前記構内交換装置と前記PHS基地局との間のデータ送受信において、送信側は、呼接続の際に設定された初期値に呼接続からの経過時間を計時した値を加算した加算値を、データの送信タイミングを示す値として送信フレームに含めて相手側に送信し、
    前記データの受信側は、前記イーサネットLANを介して受信した前記加算値と、前記初期値に前記呼接続から前記データを受信するまでの経過時間を計時した値を加算した加算値とを比較することで、前記イーサネットLANにおけるデータ遅延を判定することを特徴とするPHS基地局間同期方法。
  8. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、前記構内交換装置により指定された前記自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局、または前記構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする請求項7記載のPHS基地局間同期方法。
  9. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、前記構内交換装置により指定された前記自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、前記構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行い、
    前記構内交換装置とは異なる他の交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする請求項7記載のPHS基地局間同期方法。
  10. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、前記公衆PHS基地局、または前記構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された前記自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする請求項8記載のPHS基地局間同期方法。
  11. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、前記公衆PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行うことを特徴とする請求項9記載のPHS基地局間同期方法。
  12. 前記イーサネットLANにおいてデータ遅延が発生していると判断した場合に、PHSのデータ通信プロトコルであるPIAFSの再同期手順を起動することを特徴とする請求項7から11の何れか1項に記載のPHS基地局間同期方法。
  13. 構内交換装置と、複数のPHS基地局とがイーサネットLANを介して接続されたシステムでのPHS基地局間同期プログラムであって、
    前記構内交換装置において、該構内交換装置の保守コンソールから所定のタイミングで無線電波を出力している自営用PHS基地局を識別するための発識別符号を入力し、該入力された発識別符号を前記複数のPHS基地局内の任意の一台に通知する処理を実行し、
    前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、指定された前記自営用PHS基地局から出力される制御信号を、前記発識別符号により検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS基地局グループの基準局として動作させる処理を実行し、
    前記構内交換装置からの通知を受けた前記PHS基地局以外のPHS基地局において、同期信号を生成し前記基準局として動作する前記PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成して、前記イーサネットLANに接続されたPHS基地局間で同期を取ってPHS移動端末との通信を行う処理を実行するとともに、
    前記構内交換装置と前記PHS基地局との間のデータ送信において、送信側は、呼接続の際に設定された初期値に呼接続からの経過時間を計時した値を加算した加算値を、データの送信タイミングを示す値として送信フレームに含めて相手側に送信する処理を実行し、
    前記データの受信側は、前記イーサネットLANを介して受信した前記加算値と、前記初期値に前記呼接続から前記データを受信するまでの経過時間を計時した値を加算した加算値とを比較することで、前記イーサネットLANにおけるデータ遅延を判定する処理を実行することを特徴とするPHS基地局間同期プログラム。
  14. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、前記構内交換装置により指定された前記自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局、または前記構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行う処理を実行することを特徴とする請求項13記載のPHS基地局間同期プログラム。
  15. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、前記構内交換装置により指定された前記自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、前記構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行う処理を実行し、
    前記構内交換装置とは異なる他の交換装置に接続された自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合には、公衆PHS基地局からの制御信号を検出し、受信した制御信号を基に同期信号を生成してPHS移動端末との通信を行う処理を実行することを特徴とする請求項13記載のPHS基地局間同期プログラム。
  16. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、前記公衆PHS基地局、または前記構内交換装置とは異なる他の構内交換装置に接続された前記自営用PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行う処理を実行することを特徴とする請求項14記載のPHS基地局間同期プログラム。
  17. 前記構内交換装置からの通知を受けたPHS基地局において、前記公衆PHS基地局からの制御信号を検出することができなかった場合に、独自にクロック信号を生成してPHS移動端末との通信を行う処理を実行することを特徴とする請求項15記載のPHS基地局間同期プログラム。
  18. 前記イーサネットLANにおいてデータ遅延が発生していると判断した場合に、PHSのデータ通信プロトコルであるPIAFSの再同期手順を起動する処理を実行することを特徴とする請求項13から17の何れか1項に記載のPHS基地局間同期プログラム。
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