JP4024452B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写装置、ファクシミリ、プロッタ等の画像記録装置(或いは画像形成装置ともいう。)として用いられるインクジェット記録装置においては、ヘッドから吐出させたインク滴を用紙に着弾させて画像を記録するものであり、インクの乾燥は空気中への蒸発と用紙への浸透によって行われるため、用紙の印刷面の特性によって画像品質が影響を受ける。
【0003】
そのため、従来のインクジェット記録装置においては、インクの浸透性を高めたコート層を形成したコート紙、光沢紙などの専用紙に対して用紙の特性(コート面であるという 特性)に応じた印刷する専用紙モードと、このようなコート層などを形成していない通常の普通紙に対して用紙の特性(コート面でないという特性)に応じた印刷する普通紙モードとを選択できるようにしている。
【0004】
ここで、専用紙モードと普通紙モードとの違いは、インクジェット記録装置によって異なるが、専用紙は普通紙に比べてインクの浸透性が高いことから、概ね、専用紙モードの方が普通紙モードに比べて、ヘッド走査速度を速く、パス回数を多く、一度に使用するノズル数を少なく、インク滴体積を少なくしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のインクジェット記録装置においては片面印刷であったため、専用紙に専用紙モードで印刷することで高画質画像を得ることができた。しかしながら、両面印刷可能なインクジェット記録装置が提案されており、この場合、片面のみにコート層を設けたコート紙などの専用紙の両面に専用紙モードで印刷すると、画質や印刷速度(記録速度)が低下することがある。
【0006】
すなわち、専用紙は一般に普通紙の片面にコート層を形成したものが多いため、両面印刷では、表面のコート面には専用紙モードで印刷するとともに、裏面の普通紙面にも専用紙モードで印刷することになる。このように、専用紙の裏面の普通紙面に専用紙モードで印刷すると、上述したように専用紙モードではパス回数が多かったり、使用するノズル数が少ないために、特に速度優先の設定では印刷速度が低下することになる。また、専用紙モードでは画像ににじみ対策を講じていないので、普通紙面に専用紙モードで印刷するとにじみが発生して画質が低下する。
【0007】
さらに、専用紙モードではインク滴体積を小さくしているので、普通紙面に専用紙モードで印刷すると、画像濃度が低下して画質が低下する。さらにまた、UCRレベルが専用紙モードと普通紙モードで異なる場合には、画像の裏写りや裏抜けが発生して画質が低下する。また、専用紙モードと普通紙モードでは色調が異なるために色調ズレが発生した画質が低下する。
【0008】
そこで、専用紙であっても両面印刷を行うときには普通紙モードで印刷することも考えられるが、専用紙に普通紙モードで印刷すると、普通紙モードはヘッド走査速度を低くしているため、特に画質優先に設定しているときには著しく印刷速度が遅くなる。また、普通紙面に専用紙モードで印刷する場合と同様、専用紙モードと普通紙モードでは色調が異なるために色調ズレが発生した画質が低下する。
【0009】
本発明は上記に点に鑑みてなされたものであり、記録速度及び画像品質を低下することなく両面印刷可能な画像記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像記録装置は、両面印刷が可能であって、かつ、異なる種類の用紙に対して用紙の特性に応じた印刷を行うことが可能な画像記録装置において、コート面に応じた印刷が指定され、かつ、両面印刷が指定されたときには、当該用紙の給紙と再給紙を行い、前記用紙のコート面でない面に対するコート面でない面に応じた印刷とコート面に対するコート面に応じた印刷とを切替えて行う手段を備え、コート面でない面に対してその特性に応じた指定を要さずに両面印刷を行う構成としたものである。
【0011】
本発明に係る画像記録装置は、両面印刷が可能であって、かつ、異なる種類の用紙に対して用紙の特性に応じた印刷を行うことが可能な画像記録装置において、コート面に応じた印刷が指定され、かつ、両面印刷が指定されたときには、給紙カセットに配置された前記用紙をそのまま給紙し、最初に前記用紙の一方の面に対してコート面に応じた印刷を行い、次に前記用紙を再給紙して前記印刷が完了した面と反対面を印刷面として、コート面でない面に応じた印刷を行う手段を備え、コート面でない面に対してその特性に応じた指定を要さずに両面印刷を行う構成としたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像記録装置であるインクジェット記録装置の一例を示す斜視図、図2は同記録装置を機構部の側面説明図、図3は用紙種別判別装置の濃度センサ及びその作用説明に供する模式的説明図、図4は同判別装置の作用説明に供する模式的説明図である。
【0028】
このインクジェット記録装置は、記録装置本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインクカートリッジ等で構成される印字機構部2等を収納し、装置本体1の下方部には前方側から多数枚の用紙3を積載可能な給紙手段である給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)4を抜き差し自在に装着することができ、また、前面側には手差しトレイ5を開倒自在に装着し、給紙カセット4から給送される用紙又は手差しトレイ5にセットされる用紙3を取り込み、印字機構部2によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ29に排紙する。なお、前面には操作パネル8を配設している。
【0029】
印字機構部2は、図示しない左右の側板に横架した主ガイドロッド11と従ガイドロッド12とでキャリッジ13を主走査方向(図2で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ13の下面側にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出するノズルを有するインクジェットヘッドからなる記録ヘッド14をインク滴吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ13の上側には記録ヘッド14に各色のインクを供給するための各インクタンク(インクカートリッジ)15を交換可能に装着している。
【0030】
そして、キャリッジ13は、図1に示すように、主走査モータ17によって回転される駆動プーリ(ドライブプーリ)18と従動プーリ(アイドラプーリ)19との間に張装したタイミングベルト20に連結し、主走査モータ17を駆動制御することでキャリッジ13を主走査方向に移動させるようにしている。
【0031】
また、記録ヘッド14としては、各色のインク滴を吐出する複数個のヘッドを主走査方向に並べて配置したものでも、或いは、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドを用いたものでもよい。また、また、記録ヘッド14としては、圧電素子などの電気機械変換素子で振動板を変位させて液室内容積を変化させることでインクを加圧してインク滴を吐出させるもの、液室内に配設した発熱抵抗体による膜沸騰でバブルを発生させて液室内インクを加圧してインク滴を吐出させるもの、液室壁面を形成する振動板とこれに対向する電極を用いて、両者間の静電力で振動板を変位させてインク滴を吐出させるものなどを用いることができる。
【0032】
一方、記録ヘッド14による印写位置(印刷位置と同義)に対して用紙3を副走査方向に搬送するため、搬送ローラ21と搬送従動ローラ22との間に用紙3を静電吸着して搬送する搬送ベルト23を張装して配設している。そして、図1に示すように、副走査モータ24を配設し、この副走査モータ24に回転を図示しないギヤ列を介して搬送ローラ21に伝達することで、搬送ローラ21を副走査方向に回転させる。
【0033】
なお、搬送ローラ21としては、両面印写時の用紙密着性を確保し、曲率分離をしない直径のもの、例えば30φ以上のものが好ましく、また、搬送ベルト23としては体積抵抗が109Ωcm〜1012Ωcmの中抵抗体を用いることが好ましい。
【0034】
そして、搬送ベルト23を挟んで記録ヘッド14と対向する位置に印写受け部材26を設けている。また、搬送ローラ21には搬送ベルト23を介して用紙3の送り角を規定する先端コロ27を押し付けて配設している。
【0035】
一方、給紙カセット4から用紙3を搬送ベルト23上に給紙するため、用紙3を1枚ずつ分離して給送する給紙コロ31及びフリクションパッド32と、給送される用紙3を搬送ローラ21に当接させて配設した中間コロ33まで案内するガイド部材34を設けている。
【0036】
また、手差しトレイ5から用紙3を搬送ベルト23に給紙するため、手差しトレイ5の用紙3をピックアップするピックアップコロ35と、用紙3を給送するフィードコロ36と、フィードコロ37と、用紙3を中間コロ33まで案内するガイド部材38とを設けている。
【0037】
そして、印写が終了した用紙3を排紙トレイ6に排出するため、用紙3を案内するガイド部材41と、用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙ローラ42と、排紙従動コロ43とを設けている。
【0038】
さらに、印写が終了した用紙3を一旦装置本体1外に排出した後再度搬送ベルト23に給紙して両面印写を行うために、記録ヘッド4による印写位置を通過した用紙3を排紙トレイ6と給紙カセット4との間に向かって斜め下方に案内するガイド部材45を設け、このガイド部材45と排紙側のガイド部材41との入口付近には、用紙3の排出経路を分岐するための第1分岐爪46を揺動可能に設けている。
【0039】
また、ガイド部材45の終端部付近には、用紙3を装置本体1外の給紙カセット4の上面(これを、再給紙のために用紙が待機する位置、すなわち、両面印写用紙待機位置とする。)に向けて排出すると共に、用紙3を再度装置本体1内に送り込むためのスイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48を設けている。このスイッチバックローラ47は片面への印写が終了した用紙3を排出方向に搬送するときには正転され、用紙3を再給紙するときには逆転されるとともに、用紙3の排出時に用紙3の排出方向後端部を挟持するために所定のタイミングで停止される。
【0040】
さらに、スイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48の用紙排出方向上流側には、用紙3の搬送経路を装置本体1外への排出経路と再度用紙3を装置本体1内に再給紙する経路とに切り替える第2分岐爪49を揺動自在に配設し、スイッチバックローラ47の逆方向回転で装置本体1内に送り込まれる用紙3を搬送ベルト23に給送するために、用紙3を案内するガイド部材51と、用紙3を搬送する両面中継ローラ52及び両面中継ローラ従動コロ53と、搬送ローラ21に従動して用紙3を中間コロ33まで送り込む搬送ローラ従動コロ54とを設けている。
【0041】
さらに、給紙ローラ31から搬送ローラ21に至る用紙搬送路の途中には、給紙された用紙3の濃度を検知するための本発明に係る用紙種別判別装置或いは本発明に係る画像記録装置における検知手段となる用紙種別センサ60を配置している。
【0042】
この用紙種別センサ60は、図3及び図4にも示すように、濃度検知手段である濃度センサ61、62とを有している。これらの濃度センサ61、62は、保持部材64の用紙搬送路側に、搬送される用紙に対して光を射出する発光素子65と、黒色をした黒反射板66と、用紙からの反射光を受光する受光素子67と、白色をした白反射板68と、用紙に対して光を射出する発光素子65とを順次直列的に配設したものである。
【0043】
これらの濃度センサ61、62は、図5に示すように、用紙搬送方向と直交する方向の用紙の略中央部に対応する位置に配置し、かつ、図示しないソレノイドなどの駆動源によって用紙搬送路に対して進退可能に配設している。また、濃度センサ61は両面印刷で先に印刷される側或いは片面印刷で印刷される側の面を検知し、濃度センサ62は両面印刷で後に印刷される側或いは片面印刷で印刷されない側の面を検知する側に配置している。なお、用紙種別センサ60としては、濃度センサに代えて、用紙面の色を検知する色センサを用いることもできる。
【0044】
次に、このインクジェット記録装置の制御部の概要について図6を参照して説明する。
この制御部は、用紙の各面の種別を判別する手段、所要の印刷モードでの印刷を制御する手段などを兼ねたマイクロコンピュータ(以下、「CPU」と称する。)70と、必要な固定情報を格納したROM71と、ワーキングメモリ等として使用するRAM72と、画像情報を処理したデータを格納する画像メモ73と、パラレル入出力(PIO)ポート74と、入力バッファ75と、ゲートアレー(GA)或いはパラレル入出力(PIO)ポート76と、ヘッド駆動回路77及びドライバ78、79、80等を備えている。
【0045】
ここで、ホスト100のプリンタドライバ101からはケーブル又はネットワークを介して、印刷(記録、印写も同義で用いる)する画像情報、各面の印刷モードが専用紙モードか普通紙モードかを指定する情報、両面印刷を指定する情報などがPIOポート74に転送され、また、PIOポート74を介して所要の情報をホスト100側に送出する。また、図1に示す操作パネル8からの印刷モードを指定する(例えばデフォルト値は普通紙モードで、専用紙モードに指定するときのみ選択指定する)情報などの各種指定或いは選択情報、前述した濃度センサ61及び濃度センサ62からの各検知信号、キャリッジ13のホームポジション(基準位置)を検知するホームポジションセンサ等の各種センサからの信号等の入力及び操作パネル8側に対する表示情報等の情報の送出もPIOポート74を通じて行う。
【0046】
また、ヘッド駆動回路77は、PIOポート76を介して与えられる各種データ及び信号に基づいて、記録ヘッド(インクジェットヘッド)14の各ノズルに対応するアクチュエータ手段(圧電素子等の電気機械変換素子、或いは発熱抵抗体等の電気熱変換素子、若しくは振動板又は対向電極など)に対して画像情報に応じた駆動波形を印加する。なお、駆動波形としては、矩形パルス、三角波形、その他sin(サイン)波形等の形状を用いることができる。
【0047】
さらに、ドライバ78は、PIOポート76を介して与えられる駆動データに応じて主走査モータ17を駆動制御してキャリッジ13を主走査方向に走査させ、副走査モータ25を駆動制御して搬送ローラ21を用紙搬送方向(副走査方向)に回転させる。また、ドライバ79は、スイッチバックローラ47を回転させるモータ81、第1分岐爪46を揺動させるソレノイド82及び第2分岐爪49を揺動させるソレノイド83を各々駆動制御する。さらに、ドライバ80は、濃度センサ61を用紙搬送路に対して進退させるソレノイド84及び濃度センサ61を用紙搬送路に対して進退させるソレノイド85をそれぞれ駆動制御する。
【0048】
次に、このインクジェット記録装置の両面印刷(両面印写)動作について図7をも参照して説明する。
図7を参照して、両面印刷が指示されたときには、第1分岐爪46を両面印刷側に切り替え、第2分岐爪49を排出側に切り替え、スイッチバックローラ47を正転(用紙を装置外に排出する方向に回転)させる。また、給紙コロ31を回転駆動して給紙カセット4から用紙3を給送させることで、用紙3は搬送ローラ21の搬送ベルト23に送り込まれ、搬送ベルト23に静電吸着されて副走査方向に搬送され、ここで、キャリッジ13を主走査方向に移動させながら記録ヘッド14のアクチュエータ手段を記録画像に応じて駆動することによって、用紙3の一面に所要の画像を印刷する。
【0049】
この記録ヘッド14による印写が終了した用紙3は、第1分岐爪46が両面印刷側に切り替わっているので、ガイド部材45に案内されてスイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48間に送り込まれ、これらのスイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48で搬送されて装置本体1外に排出される。このとき、スイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48間に用紙3の後端部が位置したタイミングでスイッチバックローラ47を停止し、用紙3の後端部を挟持した状態にする。
【0050】
次いで、第1分岐爪46を排紙側に切替え、第2分岐爪49を再給紙側に切替えた後、スイッチバックローラ47を逆転し、中間ローラ51を駆動することで、スイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48間で端部を挟持していた用紙3をガイド部材51で案内しながら、中間ローラ51で搬送ベルト23に再給紙する。この場合、用紙3を再給紙するときの紙送り線速は搬送ベルト23の線速と略同速になるように設定している。これによって、用紙3が搬送ベルト23に印写面である表面を擦られない状態で搬送ベルト23に密着させながら給紙することができる。
【0051】
このようにして再給紙された用紙3は搬送ベルト23で搬送されながら、記録ヘッド14によって他面に画像が印写され、記録ヘッド14による印写が終了した用紙3は第1分岐爪46を経て排紙側のガイド部材41に案内されて、排紙ローラ42及び排紙コロ43間で搬送されて排紙トレイ6に排紙される。
【0052】
このように用紙の一面に印写した後、用紙の少なくとも一部を一旦装置本体外に排出する開放系とすることによって、記録ヘッド(記録手段)が1個で済むとともに、装置本体内の構成が簡単になり、また両面印写のためのインク滴の乾燥時間を稼ぐことができて、印写品質を向上させることができる。この場合、用紙の印写面を装置本体外に排出することで、インク滴が付着した印写面を装置本体外で乾燥させることができ、印写品質を向上することができる。
【0053】
また、両面印写のために用紙をスイッチバック方式で反転して再給紙することで、両面印写を行なうための構成が簡単になると共に、インク乾燥時間を確保しつつ、他の処理を行なうことも可能になる。さらに、両面印写のために用紙をインクジェットヘッドによる印写位置よりも下方に排出することによって、インク滴が付着して重くなっている用紙を安定して両面印写待機位置に排出することができる。この場合、両面印写待機位置は用紙をセットする給紙トレイや給紙カセットなどの給紙手段の上面とすることで、両面印写のために別途専用のトレイを設ける必要がなくなって、構成が簡単になる。また、排紙トレイ6に一旦排紙して、排紙ローラ42をスイッチバックローラとして機能させることもできる。
【0054】
次に、このインクジェット記録装置における用紙の面種別及び表裏面の判別処理の一例について図8及び図9を参照して説明する。なお、本明細書において、用紙の「表面」及び「裏面」という用語は、表裏面を区別可能な用紙において表面とされる面、裏面とされる面を指すものとして使用する。また、用紙の「一面」とは両面印刷で先に印刷される面若しくは片面印刷で印刷される面を、用紙の「他面」とは両面印刷で後に印刷される面若しくは片面印刷で印刷されない面を指すものとして使用する。
【0055】
図8を参照して、制御部は、ソレノイド84、85を駆動制御して図3に示すように濃度センサ61が用紙3から離れ、濃度センサ62が用紙3に接触する位置に移動させる。そして、濃度センサ61の発光素子65を発光させ、このときの用紙3の一面からの反射光を受光する受光素子67からの検知信号を取り込み、次いで濃度センサ61の発光素子69を発光させ、このときの用紙3からの反射光を受光する受光素子67からの検知信号を取り込む。
【0056】
したがって、濃度センサ61からはバックが黒反射板66であるときの用紙3の一面からの反射光に応じた検知信号と、バックが白反射板68であるときの用紙3の一面からの反射光に応じた検知信号とが得られるので、これらの各検知信号に基づいて用紙3の一面の濃度を検知できる。ここで、バックが黒反射板66であるときの濃度を「バックブラック濃度」、バックが白反射板68であるときの濃度を「バックホワイト濃度」といい、また、この濃度センサ61の検知信号に基づいて得られる濃度を「表濃度」という。
【0057】
次に、ソレノイド84、85を駆動制御して図4に示すように濃度センサ61が用紙3に接触し、濃度センサ62が用紙3から離れる位置に移動する。そして、濃度センサ62の発光素子65を発光させ、このときの用紙3の他面からの反射光を受光する受光素子67からの検知信号を取り込み、次いで濃度センサ62の発光素子69を発光させ、このときの用紙3からの反射光を受光する受光素子67からの検知信号を取り込む。
【0058】
したがって、濃度センサ62からもバックが黒反射板66であるときの用紙3の一面からの反射光に応じた検知信号と、バックが白反射板68であるときの用紙3の一面からの反射光に応じた検知信号とが得られるので、これらの各検知信号に基づいて用紙3の他面のバックブラック濃度及びバックホワイト濃度が得られる。なお、この濃度センサ62の検知信号に基づいて得られる濃度を「裏濃度」という。
【0059】
ここで、濃度センサ61、62からの検知信号で得られる各種用紙の各面におけるバックブラック濃度及びバックホワイト濃度は、例えば図9に示すようになる。なお、図中ではバックブラック濃度の領域(濃度エリア)を実線で、バックホワイト濃度の領域(濃度エリア)を破線で表わしている。また、両面コート紙及び普通紙についても表面、裏面という用語を用いているが、これは区別をするための説明上のものである。
【0060】
同図に示す例では片面のみにコート層が形成された片面コート紙のコート層面を表面とし、コート層が形成されていない面を裏面とすると、片面コート紙では表面のバックブラック濃度及びバックホワイト濃度がいずれも裏面のバックブラック濃度及びバックホワイト濃度より高くなる。これに対して、両面コート紙及び普通紙ではいずれも両面のバックブラック濃度及びバックホワイト濃度は略同じであるので、両面でバックブラック濃度及びバックホワイト濃度に差があるか否かで片面コート紙かそうでないかを判別できる。また、両面コート紙ではバックブラック濃度とバックホワイト濃度の差(これを「(B−W)」で表記する。)が普通紙の(B−W)より小さいので、この(B−W)を判別することで両面コート紙と普通紙とを判別できる。
【0061】
そこで、図8に戻って、制御部は、濃度センサ61から得られた表濃度と検知センサ62から得られた裏濃度とを比較して、表濃度>裏濃度であれば、当該用紙3はコート紙で一面がコート層であると判別し、また、表濃度<裏濃度であれば、当該用紙3はコート紙で他面がコート層であると判別する。さらに、表濃度=裏濃度であれば、(B−W)が大きいか否かを判別し、(B−W)が大きくなければ、当該用紙3はコート紙で両面がコート層であると特定し、(B−W)が大きければ、当該用紙3は普通紙であると判別する。
【0062】
この場合、片面コート紙のように用紙上コート層のある面を表面と、コート層のない面を裏面とする場合には、濃度センサ61から得られた表濃度と濃度センサ62から得られた裏濃度とを比較することによって、当該コート紙の表面と裏面とを判別することができ、コート層のある面にのみ印刷したり、あるいはセットされた用紙の表裏面が逆になっていることをホスト100側に転送して表示したりすることもできるようになる。
【0063】
すなわち、上述した用紙種別センサ60を用いることによって、給紙された用紙の種別(片面コート紙、両面コート紙、普通紙の別)、用紙の面種別(コートありの面、コートなしの面の別)を検出することができるとともに、片面コート紙の表裏面も検出することもできる。
【0064】
次に、このインクジェット記録装置における用紙の面種別及び表裏面の判別処理の他の例について図10及び図11を参照して説明する。なお、図11図は図9と同様な説明図である。
この例では、図11に示すようにコート紙として2種類のコート紙1とコート紙2とを判別できるようにしたものである。コート紙1とコート紙2とでは、コート紙2の方がコート紙1よりもコート層のある面(表面)の濃度が高く、また、コート紙1の方がコート紙2よりもバックブラック濃度とバックホワイト濃度の差(B−W)の差が大きいので、いずれかを比較することによってコート紙のいずれであるかを判別できる。
【0065】
そこで、例えば図10に示すように、表濃度と裏濃度を比較し、表濃度>裏濃度であれば、コート紙であると判別できるので、次にバックブラック濃度とバックホワイト濃度の差(B−W)が大きいか否かを判別し、(B−W)の差が大きいときにはコート紙1で表(濃度センサ61で検知している面)がコート層であると特定し、(B−W)の差が大くないときにはコート紙2で表がコート層であると判別する。
【0066】
また、表濃度<裏濃度であれば、コート紙であると判別できるので、次にバックブラック濃度とバックホワイト濃度の差(B−W)が大きいか否かを判別し、(B−W)の差が大きいときにはコート紙1で裏(濃度センサ62で検知している面)がコート層であると判別し、(B−W)の差が大くないときにはコート紙2で裏がコート層であると判別する。
【0067】
なお、表濃度=裏濃度のときには図8で説明したと同様にして両面コート紙か普通紙かを判別する。
【0068】
次に、このインクジェット記録装置における用紙の面種別及び表裏面の判別処理の更に他の例について図12及び上記図11を参照して説明する。
ここでは、図11のような各用紙ごとのバックブラック濃度及びバックホワイト濃度をROM72に予め格納しておく。そして、図12に示すように各濃度センサ61、62からの検知信号を取り込んで、当該用紙3のバックブラック濃度及びバックホワイト濃度を得て、検知した濃度と予め格納している濃度データとを比較して、該当する濃度を有する用紙種別を判別しし、更に判別した用紙についてバックブラック濃度及びバックホワイト濃度から表裏面若しくは面種別を判別する。
【0069】
したがって、予め各種の用紙についてバックブラック濃度及びバックホワイト濃度を測定して、これを記憶しておくことにより、より多くの種類の用紙について、用紙種別(片面コート紙、両面コート紙、普通紙の別など)、用紙の面種別(コートありの面、コートなしの面、コートの種類の別など)、表裏面を判別することができる。なお、上記各例においては、専用紙としてコート紙を判別する場合について説明した、専用紙として光沢紙を判別する場合、光沢紙とコート紙を判別する場合にも同様に適用することができる。また、濃度センサ61、62に代えて、色センサを用いた場合でも、検知した色によって用紙種別(片面コート紙、両面コート紙、普通紙の別など)、用紙の面種別(コートありの面、コートなしの面、コートの種類の別など)、表裏面を判別することができる。
【0070】
次に、このインクジェット記録装置における印刷処理の第一例について図13を参照して説明する。
ここでの処理においては、専用紙モードが指定されるときには、ユーザーによって片面がコート面或いは光沢面(これらを「専用紙面」という。)の専用紙が専用紙面(これを「表面」とする。)が先に印刷され、コート面或いは光沢面でない面(これを「普通紙面」といい、「裏面」する。)が後に印刷される状態で給紙カセット4にセットされるものとする。
【0071】
同図を参照して、先ず、両面印刷モードが指定されているか否かを判別し、両面印刷モードが指定されているときには、次に専用紙に印刷する専用紙モードが指定されているか否かを判別する。ここで、専用紙モードが指定されているときには、給紙カセット4から用紙3を給紙する。このとき、用紙3は専用紙面である表面が先に印刷される状態で給紙されるので、そのまま、専用紙モードで用紙3の専用紙面である表面(一面)に印刷を行う。
【0072】
そして、用紙3の表面(一面)への印刷が終了すれば、次に用紙3を前述した図7で説明したようにして、普通紙面(裏面)に印刷される状態にして再給紙し、普通紙モードで用紙3の普通紙面である裏面(他面)に印刷を行い、他面の印刷終了後排紙する。
【0073】
このようにして、専用紙モードで両面印刷が指定されたときには、専用紙面には専用紙モードで印刷し、普通紙面には普通紙モードで印刷するので、紙面の特性に応じた適切な印刷モードで印刷でき、紙面の特性と印刷モードの不適合による記録速度の低速化、画像の滲み、低濃度化、裏写り、裏抜け、色調のズレなどの画像品質の低下を招くことなく記録を行うことができる。
【0074】
次に、このインクジェット記録装置における印刷処理の第二例について図14を参照して説明する。
ここでの処理においては、専用紙モードが指定されるときには、ユーザーによって用紙は専用紙面を一面にして給紙カセット4にセットされ、且つ、用紙の他面を専用紙モードで印刷するか普通紙モードで印刷するかが操作パネル8或いはホスト100のプリンタドライバ101を用いて選択指定されるものとする。
【0075】
同図を参照して、先ず、両面印刷モードが指定されているか否かを判別し、両面印刷モードが指定されているときには、次に専用紙に印刷する専用紙モードが指定されているか否かを判別する。ここで、専用紙モードが指定されているときには、給紙カセット4から用紙3を給紙する。このとき、用紙3は専用紙面が先に印刷される状態で給紙されるので、そのまま、専用紙モードで用紙3の専用紙面である一面に印刷を行う。
【0076】
そして、用紙3の一面への印刷が終了すれば、次に用紙3を他面に印刷される状態にして再給紙し、他面の印刷モードとして専用紙モードが指定或いは選択されているか否かを判別する。ここで、他面の印刷モードが専用紙モードであれば、専用紙モードで用紙3の他面に印刷を行い、普通紙モードであれば、普通紙モードで用紙3の他面に印刷を行い、他面の印刷終了後排紙する。
【0077】
このようにして、専用紙モードで両面印刷が指定されたときには、専用紙面には専用紙モードで印刷し、普通紙面には普通紙モードで印刷するので、紙面の特性に応じた適切な印刷モードで印刷でき、紙面の特性と印刷モードの不適合による記録速度の低速化、画像の滲み、低濃度化、裏写り、裏抜け、色調のズレなどの画像品質の低下を招くことなく記録を行うことができる。そして、一面に専用紙モードで印刷するときに、他面を普通紙モードで印刷するか専用紙モードで印刷するかの指定或いは選択に応じて印刷するので、両面コート紙のような両面とも専用紙面である用紙は両面とも専用紙モードで印刷することができ、画像品質の低下を招くことがない。
【0078】
次に、このインクジェット記録装置における印刷処理の第三例について図15を参照して説明する。
ここでの処理においては、専用紙モードが指定されるときには、ユーザーによって片面が専用紙面の専用紙が給紙カセット4にセットされるものとする。何れの面が専用紙面(表面)であるかについては特定されていない。
【0079】
同図を参照して、先ず、両面印刷モードが指定されているか否かを判別し、両面印刷モードが指定されているときには、次に専用紙に印刷する専用紙モードが指定されているか否かを判別する。ここで、専用紙モードが指定されているときには、給紙カセット4から用紙3を給紙し、前述したような用紙判別処理(用紙表裏面判別処理)を行って給紙された用紙3の一面が表面(専用紙面)か裏面(普通紙面)かを検出判別する。
【0080】
このとき、給紙された用紙3の一面が専用紙面である場合には、専用紙モードで用紙3の専用紙面である表面(一面)に印刷を行い、用紙3の表面(一面)への印刷が終了すれば、次に用紙3を普通紙面(裏面)に印刷される状態にして再給紙し、普通紙モードで用紙3の普通紙面である裏面(他面)に印刷を行い、他面の印刷終了後排紙する。
【0081】
このとき、給紙された用紙3の一面が普通紙面である場合には、普通紙モードで用紙3の普通紙面である裏面(一面)に印刷を行い、用紙3の裏面(一面)への印刷が終了すれば、次に用紙3を専用紙面(表面)に印刷される状態にして再給紙し、専用紙モードで用紙3の専用紙面である表面(他面)に印刷を行い、他面の印刷終了後排紙する。
【0082】
このようにして、専用紙モードで両面印刷が指定されたときには、用紙の表裏面を判別し、表面には専用紙モードで印刷し、裏面には普通紙モードで印刷するので、紙面の特性に応じた適切な印刷モードで印刷でき、紙面の特性と印刷モードの不適合による記録速度の低速化、画像の滲み、低濃度化、裏写り、裏抜け、色調のズレなどの画像品質の低下を招くことなく記録を行うことができるとともに、片面コート紙のような表裏面のある専用紙がセットされる場合に表裏面のセットの仕方に係わらずに紙面種別に応じた適切な印刷モードで印刷できる。
【0083】
次に、このインクジェット記録装置における印刷処理の第四例について図16を参照して説明する。
ここでの処理においては、専用紙モードが指定されるときには、ユーザーによって専用紙が給紙カセット4にセットされるものとする。何れの面が専用紙面(表面)であるか、或いは片面コート紙か両面コート紙かについては特定されていない。
【0084】
同図を参照して、先ず、両面印刷モードが指定されているか否かを判別し、両面印刷モードが指定されているときには、次に専用紙に印刷する専用紙モードが指定されているか否かを判別する。ここで、専用紙モードが指定されているときには、給紙カセット4から用紙3を給紙し、前述したような用紙判別処理を行って一面が専用紙面か否かを判別する。
【0085】
このとき、一面が専用紙面であれば、専用紙モードで用紙3の専用紙面である一面に印刷を行い、一面が専用紙面でなければ(普通紙面あれば)、普通紙モードで用紙3の普通紙面である一面に印刷を行う。
【0086】
そして、用紙3の一面への印刷が終了すれば、次に用紙3を他面が印刷される状態にして再給紙し、他面が専用紙面か否かを判別し、他面が専用紙面であれば、専用紙モードで用紙3の専用紙面である他面に印刷を行い、他面が専用紙面でなければ(普通紙面あれば)、普通紙モードで用紙3の普通紙面である他面に印刷を行って、他面の印刷終了後排紙する。
【0087】
このようにして、専用紙モードで両面印刷が指定されたときには、用紙の面種別を検知して、専用紙面には専用紙モードで印刷し、普通紙面には普通紙モードで印刷するので、紙面の特性に応じた適切な印刷モードで印刷でき、紙面の特性と印刷モードの不適合による記録速度の低速化、画像の滲み、低濃度化、裏写り、裏抜け、色調のズレなどの画像品質の低下を招くことなく記録を行うことができるとともに、片面が専用紙面である専用紙や両面が専用紙面である専用紙のいずれが用いられても紙面種別に応じた適切な印刷モードで印刷できる。
【0088】
次に、このインクジェット記録装置における印刷処理の第五例について図17を参照して説明する。
この例は両面印刷が指定されたときには自動的に紙面の種別に応じた印刷を行うものであり、同図を参照して、先ず、両面印刷モードが指定されているか否かを判別し、両面印刷モードが指定されているときには、給紙カセット4から用紙3を給紙し、前述したような用紙判別処理を行って給紙された用紙3の各面の種別を判別する。
【0089】
そして、用紙3の一面が専用紙面か否かを判別して、一面が専用紙面であれば、専用紙モードで用紙3の専用紙面である一面に印刷を行い、一面が専用紙面でなければ(普通紙面あれば)、普通紙モードで用紙3の普通紙面である一面に印刷を行う。
【0090】
そして、用紙3の一面への印刷が終了すれば、次に用紙3を他面が印刷される状態にして再給紙し、他面が専用紙面か否かを判別し、他面が専用紙面であれば、専用紙モードで用紙3の専用紙面である他面に印刷を行い、他面が専用紙面でなければ(普通紙面あれば)、普通紙モードで用紙3の普通紙面である他面に印刷を行って、他面の印刷終了後排紙する。
【0091】
このようにして、両面印刷が指定されたときには、自動的に用紙の面種別を検知して、専用紙面には専用紙モードで印刷し、普通紙面には普通紙モードで印刷するので、紙面の特性に応じて容易に最適な印刷モードで印刷でき、紙面の特性と印刷モードの不適合による記録速度の低速化、画像の滲み、低濃度化、裏写り、裏抜け、色調のズレなどの画像品質の低下を招くことなく記録を行うことができるとともに、専用紙モードで印刷するか否かの指定も不要なり、印刷操作が簡単になる。
【0092】
次に、本発明に係るホスト100のプリンタドライバ101の実施形態について説明する。なお、この実施形態は、画像記録装置側で両面印刷が可能な場合の例である。また、このプリンタドライバ101は、画像記録装置に対して、プリンタケーブル、回線(一般加入電話網、専用回線、ローカルエリアネットワーク、LANなどを含む)を介して、データを与えるホスト装置、或いは複写、ファクシミリ、プリンタ等を含む複合機の場合には複合機それ自体の記憶手段に格納保持されるものであり、記憶媒体或いはネットワークを介して、ホスト装置或いは複合機にインストールされるものである。
【0093】
そこで、プリンタドライバの指定処理の第一例について図18を参照して説明する。
先ず、印刷プロパティ画面を表示し、両面印刷が指定されたか否かを判別し、両面印刷が指定されたときには印刷モードを設定するための印刷モード設定画面を表示して、指定された印刷モードを取り込む。ここで、印刷モードの設定は、各面毎に専用紙モードか普通紙モードかを設定する。この場合、一頁ごとに設定できるようにしてもよく、或いは一面及び他面を一括して専用紙モードか普通紙モードかを設定できるようにしても良い。
【0094】
このように用紙の各面の印刷モードを個別的に設定できることにより、用紙面種別に応じた最適な印刷モードで印刷させることが可能になり、紙面の特性に応じて容易に最適な印刷モードで印刷でき、紙面の特性と印刷モードの不適合による記録速度の低速化、画像の滲み、低濃度化、裏写り、裏抜け、色調のズレなどの画像品質の低下を招くことなく記録を行うことができる。
【0095】
次に、プリンタドライバ101の指定処理の第二例について図19を参照して説明する。
先ず、印刷プロパティ画面を表示し、両面印刷が指定されたか否かを判別し、両面印刷が指定されたときには、専用紙モードが指定されているか否かを判別し、専用紙モードが指定されているときには、一面を専用紙モードで印刷し、他面を普通紙モードで印刷する指定をする。
【0096】
このように両面印刷で専用紙モードが指定されたときには、自動的に一面を専用紙モード、他面を普通紙モードに指定することにより、印刷する文書について各面毎に印刷モードを指定する処理が不要になって、操作性が向上する。
【0097】
次に、プリンタドライバ101の指定処理の第三例について図20を参照して説明する。
先ず、印刷プロパティ画面を表示し、両面印刷が指定されたか否かを判別し、両面印刷が指定されたときには、専用紙モードが指定されているか否かを判別し、専用紙モードが指定されているときには、他面の印刷モードを指定する画面を表示し、他面の印刷モードとして指定された印刷モード(専用紙モード、普通紙モード)を取り込む。
【0098】
このように両面印刷で専用紙モードが指定されたときには、他面の印刷モードを専用紙モード及び普通紙モードのいずれかを選択できるようにすることで、片面コート紙と両面コート紙が用いられる場合でも、各面の種別に対応した印刷モードを指定することができる。
【0099】
これらの各指定処理におけるステップを実行するプログラムをコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に格納しておき、これを読み出してホストにインストールすることで、画像記録装置に用紙の面種別や表裏面の特性に応じた印刷モードで印刷することが可能になる。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る画像記録装置によれば、両面印刷が可能であって、かつ、異なる種類の用紙に対して用紙の特性に応じた印刷を行うことが可能な画像記録装置において、コート面に応じた印刷が指定され、かつ、両面印刷が指定されたときには、当該用紙の給紙と再給紙を行い、前記用紙のコート面でない面に対するコート面でない面に応じた印刷とコート面に対するコート面に応じた印刷とを切替えて行う手段を備え、コート面でない面に対してその特性に応じた指定を要さずに両面印刷を行う構成としたので、表裏面の面種別が異なる用紙に記録速度及び画像品質の低下を招くことなく両面印刷を行うことができる。
【0101】
本発明に係る画像記録装置によれば、両面印刷が可能であって、かつ、異なる種類の用紙に対して用紙の特性に応じた印刷を行うことが可能な画像記録装置において、コート面に応じた印刷が指定され、かつ、両面印刷が指定されたときには、給紙カセットに配置された前記用紙をそのまま給紙し、最初に前記用紙の一方の面に対してコート面に応じた印刷を行い、次に前記用紙を再給紙して前記印刷が完了した面と反対面を印刷面として、コート面でない面に応じた印刷を行う手段を備え、コート面でない面に対してその特性に応じた指定を要さずに両面印刷を行う構成としたので、表裏面の面種別が異なる用紙に記録速度及び画像品質の低下を招くことなく両面印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置であるインクジェット記録装置の斜視説明図
【図2】同記録装置の機構部の側面説明図
【図3】同記録装置における濃度センサを説明する説明図
【図4】同濃度センサの作用説明に供する説明図
【図5】同濃度センサの配置位置を説明する説明図
【図6】同記録装置の制御部の概要を示すブロック図
【図7】同記録装置の両面印刷動作の説明に供するフロー図
【図8】用紙判別処理の第一例の説明に供するフロー図
【図9】同第一例の説明に供する濃度分布の説明図
【図10】用紙判別処理の第二例の説明に供するフロー図
【図11】同第二例の説明に供する濃度分布の説明図
【図12】用紙判別処理の第三例の説明に供するフロー図
【図13】印刷処理の第一例を説明するフロー図
【図14】印刷処理の第二例を説明するフロー図
【図15】印刷処理の第三例を説明するフロー図
【図16】印刷処理の第四例を説明するフロー図
【図17】印刷処理の第五例を説明するフロー図
【図18】本発明に係るプリンタドライバの指定処理の第一例を説明するフロー図
【図19】本発明に係るプリンタドライバの指定処理の第二例を説明するフロー図
【図20】本発明に係るプリンタドライバの指定処理の第三例を説明するフロー図
【符号の説明】
1…装置本体、2…印写機構部、3…用紙、4…給紙カセット、6…排紙トレイ、13…キャリッジ、14…ヘッド、21…搬送ローラ、23…搬送ベルト、42…排紙ローラ、46…第1分岐爪、47…スイッチバックローラ、49…第2分岐爪、60…用紙種別センサ、61、62…濃度センサ。

Claims (2)

  1. 両面印刷が可能であって、かつ、異なる種類の用紙に対して用紙の特性に応じた印刷を行うことが可能な画像記録装置において、
    コート面に応じた印刷が指定され、かつ、両面印刷が指定されたときには、
    当該用紙の給紙と再給紙を行い、前記用紙のコート面でない面に対するコート面でない面に応じた印刷とコート面に対するコート面に応じた印刷とを切替えて行う手段を備え、
    コート面でない面に対してその特性に応じた指定を要さずに両面印刷を行う
    ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 両面印刷が可能であって、かつ、異なる種類の用紙に対して用紙の特性に応じた印刷を行うことが可能な画像記録装置において、
    コート面に応じた印刷が指定され、かつ、両面印刷が指定されたときには、
    給紙カセットに配置された前記用紙をそのまま給紙し、最初に前記用紙の一方の面に対してコート面に応じた印刷を行い、次に前記用紙を再給紙して前記印刷が完了した面と反対面を印刷面として、コート面でない面に応じた印刷を行う手段を備え
    コート面でない面に対してその特性に応じた指定を要さずに両面印刷を行う
    ことを特徴とする画像記録装置。
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