JP4022468B2 - 入力装置、および、入力システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力ペンを用いて電子機器の入力操作を行う入力装置、および、該入力装置を電子機器に接続してなる入力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンピュータ等の電子機器に用いるポインティングデバイスとして、ペンタブレットが知られている。ペンタブレットは、他の入力デバイスに比べて、直感的に操作できる、操作時の手指の負担が少ない、微妙なコントロールが可能であるといった多数の利点を有し、大きな支持を得ている。さらに、電子機器において文字認識機能を利用すれば、キーボードによる操作を代替することが可能である。また、PDA(Personal Digital Assistant)等の小型の電子機器には、液晶画面とペンタブレットとが一体となった液晶タブレットが多く利用されている。液晶タブレットを用いると、液晶画面と入力装置とが同一のスペースに収容できるため、操作性を低下させることなく機器を小型化できる。さらに、表示画面上で入力操作を行えるため、操作性が非常に良好であり、最近ではデスクトップコンピュータにも利用されている。
【0003】
また、コンピュータ等の電子機器においては、画面表示を縦または横に移動させるスクロール操作が多用されている。キーボードを用いる場合は、キーボードに設けられた方向キーやスクロールキーを用いてスクロール操作を行うことができる。一方、マウスやペンタブレット等のポインティングデバイスを用いる場合、画面上に表示されたスクロール操作用のアイコンを指定し、スクロール操作を行う方法が一般的であった(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭62−52630号公報(第3頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、スクロール操作用のアイコンは、画面表示の邪魔にならないよう小さく表示されることが多く、スクロール操作時には小さなアイコンにポインタを合わせる操作が必要であり、操作性が悪いという問題があった。このため、ペンタブレット使用時のスクロール操作について、操作性の向上が望まれていた。
【0006】
そこで、本発明の目的は、入力ペンとタブレットとを用いて電子機器の入力操作を行う入力装置において、画面表示を縦または横にスクロールさせるスクロール操作を手軽に行えるようにして、操作性の向上を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載の発明による入力装置は、
入力ペンと、
前記入力ペンの位置および傾きを検出する平板状の検出領域を備える位置検出装置と
前記検出領域内に設けられ、前記入力ペンの位置情報を電子機器に出力する通常操作部と、
前記検出領域内の、前記通常操作部とは離隔した位置に設けられ、前記入力ペンの傾きに応じて電子機器に画面スクロール動作を実行させるスクロール操作部と、
前記スクロール操作部に設けられ、前記入力ペンの先端を前記検出領域の面方向に移動しないように保持する凹部と
を具備することを特徴とする。
【0012】
また、請求項記載の発明による入力システムは、
入力ペンと
前記入力ペンの位置および傾きを検出する平板状の検出領域を備える位置検出装置と
前記検出領域内に設けられ、前記入力ペンの位置情報を出力する通常操作部と、
前記検出領域内の、前記通常操作部とは離隔した位置に設けられ、前記入力ペンの傾きに応じて画面スクロール動作のための情報を出力するスクロール操作部と
前記スクロール操作部に設けられ、前記入力ペンの先端を前記検出領域の面方向に移動しないように保持する凹部
を具備することを特徴とする入力装置と、
前記入力装置に接続され、前記スクロール操作部における、前記凹部上に対する前記入力ペンの傾きに従って画面スクロール動作を実行する電子機器と
を具備することを特徴とする。
【0013】
請求項および記載の発明によれば、入力ペンと、入力ペンの位置および傾きを検出する位置検出装置とを備えた入力装置において、位置検出装置は、通常操作部とスクロール操作部とを備え、スクロール操作部は入力ペンの先端を検出領域の面方向に移動しないように保持する凹部を備えたものであり、スクロール操作部における入力ペンの傾きに応じて、電子機器の画面スクロール動作が実行される。
【0014】
従って、通常操作部において入力ペンを使用している状態で、入力ペンをスクロール操作部に移動して入力ペンを傾ける操作を行うことにより、電子機器の画面をスクロールさせることができる。また、スクロール操作部は、入力ペンの先端を水平方向に移動しないように保持する凹部であるから、凹部に入力ペンを当てた状態で入力ペンを傾ければ、スクロール操作を簡単に行うことができる。さらに、入力ペンを傾ける操作は、入力ペンを移動させる操作に比べてユーザの手指への負担が軽い。これにより、入力ペンを用いたスクロール操作を簡単に行うことができるので、操作性の向上を図ることができる。
【0019】
請求項記載の発明は、請求項1記載の入力装置において、前記位置検出装置は、前記電子機器の表示画面として機能する液晶表示画面を内蔵し、該液晶表示画面上に前記通常操作部を設けてなることを特徴とする。
【0020】
請求項記載の発明によれば、位置検出装置は、電子機器の表示画面として機能する液晶表示画面を内蔵し、液晶表示画面上に通常操作部を備える液晶タブレットであるから、ユーザは、画面を見ながら簡単にスクロール操作を行うことができ、より直感的に操作することができる。従って、請求項1記載の発明による効果に加えて、液晶タブレットの使用時における操作性を著しく向上させることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における入力システム1の構成を示す図である。入力システム1は、コンピュータ2にタブレット4を接続して構成され、タブレット4と入力ペン3とによりコンピュータ2への入力操作が行われる。
【0022】
図2は、入力ペン3およびタブレット4の構成を示す拡大図である。入力ペン3は、ペン本体31の先端からチップ32が突出した構成となっている。チップ32は、ペン本体31の内外に挿通する棒状部材である。
また、タブレット4は、平板状の筐体41の略中央に入力エリア42が形成され、さらに、入力エリア42の縦および横の辺に沿って、縦スクロール溝43および横スクロール溝44が形成されている。
【0023】
入力エリア42は、筐体41の上面よりわずかに低い位置にある平面で構成され、後述するように、タブレット4は、入力エリア42上における入力ペン3の位置を検出してコンピュータ2へ出力する。
縦スクロール溝43は、画面上の縦方向に対応する方向に、横スクロール溝44は画面上の横方向に対応する方向に延びる直線状の溝である。縦スクロール溝43および横スクロール溝44は、入力エリア42から所定距離だけ離隔して入力エリア42の側方に設けられる。
【0024】
縦スクロール溝43および横スクロール溝44は、コンピュータ2に画面スクロール動作を実行させるための溝である。入力ペン3が、縦スクロール溝43をなぞるように移動した場合、コンピュータ2により画面の縦スクロール動作が実行される。同様に、入力ペン3が横スクロール溝44をなぞるように移動した場合、コンピュータ2により画面の横スクロール動作が実行される。
【0025】
図3は、縦スクロール溝43の断面を示す図であり、参考のために入力ペン3の先端部分を図示している。
図3に示すように、縦スクロール溝43は断面U字型の溝である。縦スクロール溝43のサイズについては、入力ペン3のチップ32が縦スクロール溝43をなぞるように移動する際に、チップ32が容易にはずれない程度の幅と深さがあれば良い。なお、横スクロール溝44は、縦スクロール溝43と同様の形状およびサイズである。なお、縦スクロール溝43および横スクロール溝44の長手方向のサイズについては特に限定は無く、筐体41および入力エリア42のサイズに応じて適宜決定すれば良い。
【0026】
図4は、タブレット4に内蔵される内部回路400の構成を示す図である。
内部回路400は、X軸方向の40本のループコイルX〜X40と、Y軸方向の40本のループコイルY〜Y40とを備える。ループコイルX〜X40とループコイルY〜Y40とは、それぞれ検出方向に互いに平行に配置され、タブレット4の入力エリア42、縦スクロール溝43および横スクロール溝44の下面に相当する位置に埋設される。
【0027】
ループコイルX〜X40およびY〜Y40は、各々のループコイルを選択する選択回路402に接続されている。選択回路402は送受切替回路403に接続され、送受切替回路403の受信側にはアンプ404が接続され、アンプ404は検波回路405に接続されている。検波回路405はローパスフィルタ406に接続され、ローパスフィルタ406はサンプルホールド回路407に接続され、サンプルホールド回路407はA/Dコンバータ408に接続され、A/Dコンバータ408はCPU401に接続されている。
【0028】
CPU401から選択回路402、送受切替回路403、サンプルホールド回路407およびA/Dコンバータ408に対しては、それぞれ、制御信号を送信する信号ラインが接続されている。
CPU401は、選択回路402を制御して、ループコイルX〜X40およびY〜Y40の中から,X方向およびY方向に各1本のループコイルを選択する。また、CPU401は、送受切替回路403を送信端子T側に切り替えることでループコイルから同調回路300へ電磁波を送信する送信動作を実行し、また、送受切替回路403を受信端子R側に切り替えることで、同調回路300から送信される電磁波によりループコイルに発生する誘導電圧を検出する受信動作を実行する。
【0029】
また、内部回路400は、入力ペン3の共振回路の共振周波数に等しい周波数の正弦波交流信号を発生する発振器409を備え、発振器409から出力された交流信号は、ドライバ410により電流に変換される。
【0030】
図5は、入力ペン3に内蔵される同調回路300の構成を示す図である。
図5に示すように、同調回路300は、コイル301と、コイル301の両端に並列に接続されたコンデンサ302および可変コンデンサ303とによる並列同調回路により構成される。可変コンデンサ303の容量は、同調回路300の共振周波数が、内部回路400から送信される電波の周波数と同調するよう設定されている。同調回路300が備えるコイル301は、入力ペン3の先端部分において、ペン本体31の軸線に沿って配設される。
【0031】
続いて、図6のフローチャートを参照して、内部回路400の動作について説明する。
まず、CPU401は、X方向の各ループコイルを選択して、誘導電圧の検出を行う(ステップS11)。
すなわち、CPU401は、選択回路402を制御してループコイルXを選択させ、送受切替回路403を送信側端子T側に切り替えて、ループコイルXに発振器409から出力される正弦波交流信号を供給する。これにより、ループコイルXから同調回路300へ共振周波数の送信電磁波が送信され、同調回路300が励振されて誘導電圧が発生する。続いて、CPU401は、送受切替回路403を受信側端子Rに切り替える。この際、内部回路400からの送信電磁波が停止するので、同調回路300のコイル301から電磁波が発せられ、この電磁波によってループコイルXが励振されて、ループコイルXに誘導電圧が発生する。CPU401は、ループコイルXに発生した誘導電圧を検出する。ステップS11で、CPU401は、以上の一連の処理をX〜X40の各ループコイルについて順次実行する。
【0032】
続いて、CPU401は、ステップS11で検出した誘導電圧値のレベルチェックを行い(ステップS12)、ステップS11で検出した誘導電圧値が一定レベルに達していない場合(ステップS13;No)、CPU401はステップS11の動作を再び実行する。
また、ステップS11で検出した誘導電圧値が一定レベル以上であった場合(ステップS13;Yes)、CPU401は、Y方向の各ループコイルを選択して、誘導電圧の検出を行う(ステップS14)。
【0033】
ステップS14において、CPU401は、ステップS11と同様の処理をY〜Y40の各ループコイルについて順次実行し、誘導電圧値を検出する。
そして、CPU401は、ステップS14で検出した誘導電圧値のレベルチェックを行う(ステップS15)。
ここで、ステップS14で検出した誘導電圧値が一定レベルに達していない場合(ステップS16;No)、CPU401はステップS11に戻る。
【0034】
また、ステップS14で検出した誘導電圧値が一定レベル以上であった場合(ステップS16;Yes)、CPU401は、ステップS11およびステップS14で検出した、ループコイルX〜X40,Y〜Y40における誘導電圧値の軸方向の分布状態を解析する(ステップS17)。
そして、CPU401は、各ループコイルにおける誘導電圧値から、最も電圧値の高い主ピーク電圧と、主ピーク電圧が検出されたループコイルの前後のループコイルにおける副ピーク電圧とを検出する(ステップS18)。
さらに、CPU401は、ステップS18で検出した主ピーク電圧と副ピーク電圧に基づいて、タブレット4上における入力ペン3の位置座標、および、入力ペン3の傾きを算出する(ステップS19)。
【0035】
以上の動作によって、内部回路400により、タブレット4上における入力ペン3の位置、入力ペン3の傾きが検出される。その後、CPU401は、検出した入力ペン3の位置および傾きを、コンピュータ2へ出力する。
【0036】
図7は、コンピュータ2の制御系200の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、制御系200は、CPU201、記憶部202、表示制御部203、ディスプレイ204およびキーボード205を備え、これらの各部はバス206に接続されている。さらに、バス206には、コンピュータ2の外部に位置するタブレット4が接続される。
【0037】
CPU201は、キーボード205から入力されるキー操作信号を取得して、操作内容を解析し、該操作内容に応じた処理を実行する、例えば、CPU401は、キーボード205からのキー操作信号に応じて、記憶部202に格納されたアプリケーションプログラムを読み出して実行し、WWW(World Wide Web)ブラウザ、ワードプロセッサ、電子メールクライアント等の各種機能を実現する。上記アプリケーションプログラムの実行に際して、CPU201は、該アプリケーションプログラムに係る画面を表示するための表示情報を生成し、表示制御部203に出力する。
【0038】
また、CPU201は、タブレット4から、タブレット4上における入力ペン3の位置を示す座標および入力ペン3の傾きが入力された場合には、記憶部202に格納されたデバイスドライバプログラムを読み出して実行し、入力された座標および傾きを取得して、実行中のアプリケーションプログラムへ出力する。さらに、CPU201は、記憶部202に格納されたデバイス設定値に基づいて、タブレット4から入力された座標および傾きがスクロール操作に関するものであると判別した場合は、入力された座標からスクロール操作の方向およびスクロール量を算出して、実行中のアプリケーションプログラムに出力する。
【0039】
記憶部202は、CPU201により実行される各種制御プログラム、および、これら制御処理プログラムに係るデータ等を格納する。また、記憶部202には、CPU201により実行されるアプリケーションプログラムや、タブレット4を動作させるためのデバイスドライバプログラム、および、タブレット4における縦スクロール溝43と横スクロール溝44の位置等のデータを含むデバイス設定値を格納する。
【0040】
表示制御部203は、CPU201から入力される表示情報に基づいて、ディスプレイ204に画面を表示するための描画処理を実行する。
ディスプレイ204は、LCD(液晶)パネルまたはCRT(Cathode Ray Tube)により構成される表示画面を備え、表示制御部203の描画処理に基づいて映像を表示する。
【0041】
キーボード205は、数字キー、文字キーおよび各種機能キーを備えたキーボードであって、押下されたキーに対応するキー操作信号をCPU201に出力する。
【0042】
図8は、タブレット4の操作時におけるコンピュータ2の動作を示すフローチャートである。
CPU201は、まず、タブレット4から入力された座標および傾きを取得し(ステップS31)、記憶部202に格納されたデバイス設定値に基づいて、取得した座標が縦スクロール溝43または横スクロール溝44と重なるか否かを判別する(ステップS32)。
【0043】
ここで、取得した座標が縦スクロール溝43または横スクロール溝44と重なる場合(ステップS32;Yes)、CPU201は、取得した座標からスクロール方向とスクロール量とを算出する(ステップS33)。スクロール方向とスクロール量を算出する処理は、例えば、直前にタブレット4から入力された座標とステップS31で取得した座標とを比較することで、縦スクロール溝43または横スクロール溝44に沿った入力ペン3の移動方向と移動量とを求めることにより行われる。
【0044】
そして、CPU201は、ステップS34に移行して、算出したスクロール方向およびスクロール量をアプリケーションプログラムに出力し、ステップS31に戻る。
また、ステップS32において、取得した座標が縦スクロール溝43または横スクロール溝44と重ならない場合、CPU201は、取得した座標および傾きを示す情報をアプリケーションプログラムに出力し(ステップS35)、ステップS31に戻る。
【0045】
以上のように構成される入力システム1によれば、入力ペン3を手に持ってタブレット4を使用するユーザが、入力ペン3のチップ32を縦スクロール溝43または横スクロール溝44にはめ込んで、その長手方向に沿ってなぞるように移動させると、コンピュータ2において、画面をスクロールさせる処理が行われるので、ユーザは、タブレット4の使用中に簡単にスクロール操作を行うことができる。
【0046】
特に、縦スクロール溝43および横スクロール溝44は、入力エリア42とは離隔した位置に形成された溝であるから、タブレット4を見なくても、手触りでその位置を容易に認識することができる。
通常、タブレットの操作を習得したユーザは、タブレットを見ないで、画面から目を離すことなく入力ペンを操る。これは、様々なポインティングデバイスの操作における共通の特徴であるが、タブレットにおいては特に顕著である。これは、マウスやトラックボールが、操作量と操作方向から座標を算出する相対位置座標系を採用しているのに対し、タブレットが、入力エリアにおける座標と画面上の座標とが一対一に対応する絶対位置座標系を採用しているためである。また、入力ペン3は通常のペンのように握って操作するものであるから、タブレット4の使用時には、ユーザの手がタブレット4の表面に触れる。
従って、タブレット4に、手触りで位置を認識できる縦スクロール溝43および横スクロール溝44を設けたことで、ユーザは、コンピュータ2の画面から目を離すことなくスクロール操作を行うことができる。
【0047】
さらに、縦スクロール溝43および横スクロール溝44は入力ペン3のチップ32のサイズに適合した溝であるから、入力ペン3を、縦スクロール溝43および横スクロール溝44に沿って動かすことは極めて容易である。
従って、タブレット4を用いることにより、スクロール操作以外の操作を何ら妨げることなく、容易にスクロール操作を行うことが可能であり、タブレット使用時における操作性を著しく向上させることができる。
【0048】
なお、上記第1の実施の形態においては、タブレット4は平板状の筐体41を有するタブレットとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、タブレット4とコンピュータ2の画面とを一体に構成して、いわゆる液晶タブレットとすることも可能である。
すなわち、タブレット4の入力エリア42において、内部回路400が有するループコイルX〜X40,Y〜Y40の上方に液晶表示パネルを配設し、この液晶表示パネルの表面を入力エリア42とすることも可能である。上記液晶表示パネルは、コンピュータ2のディスプレイ204としての機能を実現する。
【0049】
この場合、ユーザは、画面を見ながらスクロール操作を簡単に行うことが可能である。上述のように画面上のアイコン等を操作して画面をスクロールさせる場合、入力ペン3により該アイコンをタップする等の操作が必要となる。これに対し、縦スクロール溝43および横スクロール溝44に沿って入力ペン3を移動させる操作は、ユーザの手指への負担が少なく、しかも素早く行える。さらに、入力ペン3を縦スクロール溝43または横スクロール溝44に沿って直線状に移動させることで、ユーザの思った方向にスクロールが行われる。これにより、液晶タブレットの使用時における操作性を著しく向上させることが可能となる。
【0050】
さらに、入力ペン3において、先端のチップ32がペン本体31に出入りする方向に移動可能な構成とし、入力ペン3に内蔵される同調回路300において、チップ32の移動に対応してコイル301から送信する電磁波の位相が変化する構成とすれば、内部回路400において、チップ32の移動を検出することが可能となる。この場合、チップ32の移動状態から、入力ペン3の先端をタブレット4に押しつける操作の有無を検知することができる。また、入力ペン3の側面に押圧操作されるスイッチを設けることも可能である。
【0051】
なお、上記第1の実施形態における入力システムにおいて、タブレット4から入力される情報が座標および傾きの情報を含む例を説明したが、タブレットから入力される情報が座標の情報のみの場合でも上述した画面スクロール処理を行う簡易な入力システムを構成することができるのは勿論である。
【0052】
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態におけるタブレット5の構成を示す図である。タブレット5は、上記第1の実施の形態における入力システム1において、タブレット4に代えて用いるものである。
なお、本第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と共通の構成部分については、同符号を付して図示および説明を省略する。
【0053】
タブレット5は、平板状の筐体51に入力エリア52が設けられ、入力エリア52の一部がスクロール操作エリア53となっている。筐体51および入力エリア52は、筐体41および入力エリア42(図2)と同一の構成である。また、タブレット5は、タブレット4と同様に内部回路400(図4)を内蔵し、入力エリア52の下方にはループコイルX〜X40,Y〜Y40が位置する。
【0054】
そして、スクロール操作エリア53に該当する領域には、当該領域がスクロール操作エリア53であることを示すイラスト等が印刷されている。
【0055】
また、コンピュータ2においては、記憶部202に格納されるデバイス設定値に、スクロール操作エリア53の位置が設定されている。入力ペン3を用いた通常の入力操作時にスクロール操作エリア53を含む入力エリア52全体を有効エリアとして確保する目的で、スクロール操作エリア53内でのスクロール操作入力の有効と無効を切り替える手段を、コンピュータ2、入力ペン3またはタブレット4が別途備えていても良い。これにより、スクロール操作を除く入力ペン3を用いた通常の入力操作時に、入力エリア52の有効エリアがスクロール操作エリア53によって制限される不都合を回避することができる。以下の説明においては、スクロール操作エリア53内でのスクロール操作の入力が有効である場合とする。
【0056】
スクロール操作エリア53において、ユーザが入力ペン3を移動させる操作を行うと、コンピュータ2は、入力ペン3の移動をスクロール操作として処理する。すなわち、図8に示すフローチャートのステップS32において、CPU201により、入力ペン3の操作がスクロール操作エリア53における移動操作か否かを判別する。
【0057】
入力システム1において、タブレット4に代えてタブレット5を用いた場合、入力エリア52内に設定されたスクロール操作エリア53では、入力ペン3の操作が、スクロール操作となる。ここで、スクロール操作エリア53内での入力ペン3の操作と画面のスクロール操作とを対応付けるための所定の設定は、コンピュータ2の記憶部202に格納されるデバイスドライバまたはデバイス設定値において設定することができる。具体的には、デバイスドライバまたはデバイス設定値において、(i)入力ペン3のチップ32を縦方向または横方向にストロークした場合に、そのストロークに応じたスクロール方向とスクロール量を算出し、スクロール指示信号をアプリケーションプログラムに出力する、(ii)入力ペン3のチップ32を支点として入力ペン3を縦方向または横方向に傾けた場合に、傾き方向に応じたスクロール方向、傾き具合に応じたスクロール量(この場合、傾き角度をスクロール速度に対応付けても良い)を算出し、スクロール指示信号をアプリケーションプログラムに出力する等の設定を行うことができる。従って、ユーザは、通常の操作を行う入力エリア52から入力ペン3を大きく移動させずに、容易にスクロール操作を行うことができる。このように、タブレット5によれば、従来の画面の端に表示されるアイコンを操作してスクロール操作を行う場合に比べて、入力ペン3の移動を極力小さくしつつより簡単にスクロール操作を行うことができ、タブレット使用時の操作性を向上させることができる。さらに、コンピュータ2の記憶部202に格納されるデバイス設定値を変更すれば、入力エリア52における任意の位置にスクロール操作エリア53を移動させることも可能であり、ユーザが右利きか左利きかに応じて、もしくはユーザの癖に対応して、使い勝手のよいスクロール操作環境を実現し、より一層の操作性の向上を図ることができる。
【0058】
[第3の実施の形態]
図10は、本発明の第3の実施の形態におけるタブレット6の構成を示す図である。タブレット6は、上記第1の実施の形態における入力システム1において、タブレット4に代えて用いることのできる液晶タブレットである。
なお、本第3の実施の形態において、上記第1および第2の実施の形態と共通の構成部分については、同符号を付して図示および説明を省略する。
【0059】
液晶タブレット6は、平板状の筐体61の略中央に入力エリア62が設けられたタブレットである。液晶タブレット6は内部回路400(図4)を内蔵し、入力エリア62には、内部回路400が有するループコイルX〜X40,Y〜Y40の真上に位置するように液晶表示パネルが埋設され、この液晶表示パネルの表面が入力エリア62として機能する。また、上記液晶表示パネルは、コンピュータ2のディスプレイ204として機能する。
【0060】
そして、入力エリア62の一部はスクロール操作エリア63となっており、当該領域がスクロール操作エリア63であることを示す画像が液晶パネルの画面に表示されている。
【0061】
すなわち、液晶タブレット6は、上記第2の実施の形態におけるタブレット5の入力エリア52に、液晶表示パネルを備えたものである。
コンピュータ2においては、記憶部202に格納されるデバイス設定値に、スクロール操作エリア63の位置が設定されている。そして、スクロール操作エリア63において、ユーザが入力ペン3を移動させる操作を行うと、コンピュータ2は、入力ペン3の移動をスクロール操作として処理する。
【0062】
従って、液晶タブレット6によれば、上記第2の実施の形態におけるタブレット5と同様に、タブレット使用時における画面スクロールの操作性向上を図ることができる。さらに、液晶タブレット6におけるスクロール操作エリア63の位置を、ユーザが任意に変更することが可能である。すなわち、記憶部202に格納されるデバイス設定値を変更し、変更後のスクロール操作エリア63の位置に、当該位置がスクロール操作エリア63であることを示す画面表示を行うことにより、スクロール操作エリア63は、入力エリア62内で自由に移動させること、あるいは通常のGUI(Graphical User Interface)操作環境におけるドラッグ操作によるウィンドウの移動と同様に画面上でスクロール操作エリア63を移動させると、その移動に追従して記憶部202に格納されるデバイス設定値が自動的に変更され、これにより移動後のスクロール操作エリア63が有効となること等により、スクロール操作エリア63の位置を修正することが可能である。これにより、ユーザが右利きか左利きかに応じて、もしくはユーザの癖に応じてスクロール操作エリア63の位置を変化させることができ、より一層の操作性の向上を図ることができる。
【0063】
[第4の実施の形態]
図11は、本発明の第4の実施の形態におけるタブレット7の構成を示す図である。タブレット7は、上記第1の実施の形態における入力システム1において、タブレット4に代えて用いるものである。
なお、本第4の実施の形態において、上記第1から第3の実施の形態と共通の構成部分については、同符号を付して図示および説明を省略する。
【0064】
タブレット7は、平板状の筐体71の略中央に入力エリア72が形成され、さらに、入力エリア72の側方に、スクロール操作部73が形成されている。筐体71および入力エリア72は、上記第1の実施の形態における筐体41および入力エリア42(図2)と同一の構成である。タブレット7は、タブレット4と同様に、筐体71の内部に内部回路400(図4)を内蔵し、入力エリア72およびスクロール操作部73の下方にはループコイルX〜X40,Y〜Y40が位置する。
【0065】
スクロール操作部73は、入力エリア72から離隔した位置において、筐体71に形成された円形の凹部である。スクロール操作部73は、ユーザがスクロール操作を行うために設けられたものであり、ユーザは、入力ペン3のチップ32をスクロール操作部73において停止させ、入力ペン3の傾きを変化させることによって、コンピュータ2に対して画面のスクロールを指示する。
【0066】
図12(a)は、スクロール操作部73の構成を示す断面図であり、(b)は、別の構成例としてスクロール操作部74を示す断面図であり、(c)は、別の構成例としてスクロール操作部75を示す断面図である。なお、図12には、参考のため、入力ペン3の先端部分をあわせて図示する。
【0067】
スクロール操作部73は、ユーザが入力ペン3を傾ける操作を行う部分であるから、入力ペン3のチップ32が水平方向に移動しないよう安定させることが可能な形状であることが望ましい。
ここで、水平方向とは、タブレット7の上面に沿った方向を指す。従って、チップ32が水平方向に移動しないよう安定させることが可能な形状とは、入力ペン3の使用中に、チップ32がスクロール操作部73の外側へ出てしまうことがないようにチップ32を保持できる形状である。
【0068】
図12(a)に示すスクロール操作部73は、すり鉢状に形成された凹部である。スクロール操作部73の径は入力ペン3のペン本体31の直径より若干大きい程度である。従って、スクロール操作部73において入力ペン3を操作する際に、チップ32がスクロール操作部73から外へ飛び出してしまうおそれはない。このため、スクロール操作部73で入力ペン3を操作する間、ユーザが、チップ32がスクロール操作部73の外へ飛び出してしまわないように気を付けながら操作をするといった配慮は必要無く、ユーザは、例えば画面を見ながら快適にスクロール操作を行うことができる。
【0069】
また、図12(b)には、球面状に窪んだスクロール操作部74を示す。スクロール操作部74の径はスクロール操作部73とほぼ等しい。図12(c)には、チップ32より大きくペン本体31より小さい径を有するスクロール操作部75を示す。スクロール操作部75は、チップ32のみが嵌入できる程度の円錐形状の凹欠部である。このように、タブレット7においては、スクロール操作部73に代えて、スクロール操作部74,75を形成してもよく、スクロール操作エリア内にペン本体31を置いたときにチップ32を支持するかチップ32の水平方向の自由な移動を制限するようなスクロール操作エリアの形状を任意に選択することができる。
【0070】
図13は、タブレット7が接続された場合のコンピュータ2の動作を示すフローチャートである。
CPU201は、まず、タブレット7から入力された入力ペン3の位置を示す座標および入力ペン3の傾きを取得し(ステップS41)、記憶部202に格納されたデバイス設定値に基づいて、取得した座標がスクロール操作部73と重なるか否かを判別する(ステップS42)。
【0071】
ここで、取得した座標がスクロール操作部73と重なる場合(ステップS42;Yes)、CPU201は、取得した入力ペン3の傾きからスクロール方向とスクロール量とを算出する(ステップS43)。
このステップS43で、CPU201は、例えば、入力ペン3が傾いている方向に応じてスクロール方向を決定し、水平面に対する入力ペン3の傾き具合に応じてスクロール量を決定する。
【0072】
そして、CPU201は、ステップS44に移行して、算出したスクロール方向およびスクロール量をアプリケーションプログラムに出力し、ステップS41に戻る。
また、ステップS42において、取得した座標がスクロール操作部73と重ならない場合、CPU201は、取得した座標および傾きを示す情報をアプリケーションプログラムに出力し(ステップS45)、ステップS41に戻る。
【0073】
このように、タブレット7によれば、入力ペン3を手に持って操作を行うユーザが、スクロール操作部73上で入力ペン3を傾ける操作を行うと、コンピュータ2において画面をスクロールさせる処理が行われる。このため、ユーザは、タブレット7の使用中に簡単にスクロール操作を行うことができる。
特に、スクロール操作部73は、入力エリア72とは離隔した位置に形成された凹部であるから、タブレット7を見なくても、手触りでその位置を容易に認識することができる。このように、タブレット7は、上記第1の実施の形態におけるタブレット4と同様の効果を奏する。
【0074】
さらに、スクロール操作部73は入力ペン3のチップ32のサイズに適合した凹部であり、入力ペン3を、スクロール操作部73上で保持したまま傾ける操作を、極めて容易に行うことができる。また、入力ペン3を傾ける操作は入力エリア72において入力ペン3を頻繁に移動させる操作に比べて手指への負担が非常に軽い。
【0075】
従って、タブレット7を用いることにより、スクロール操作以外の操作を何ら妨げることなく、容易にスクロール操作を行うことが可能であり、ユーザの作業負担を著しく軽減し、タブレット使用時における操作性を著しく向上させることができる。
【0076】
なお、上記第4の実施の形態においては、タブレット7は平板状の筐体71を有するタブレットとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、タブレット7とコンピュータ2の画面とを一体に構成して、いわゆる液晶タブレットとすることも可能である。すなわち、タブレット7の入力エリア72において、内部回路400が有するループコイルX〜X40,Y〜Y40の上方に液晶表示パネルを配設し、この液晶表示パネルの表面を入力エリア72とすることも可能である。上記液晶表示パネルは、コンピュータ2のディスプレイ204としての機能を実現する。
【0077】
この場合、ユーザは、画面を見ながらスクロール操作を簡単に行うことが可能であり、ユーザの手指への負担を軽減するとともに、液晶タブレットの使用時における操作性を著しく向上させることが可能となる。
【0078】
[第5の実施の形態]
図14は、本発明の第5の実施の形態におけるタブレット8の構成を示す図である。また、図15は、液晶タブレット8が備えるスクロール操作補助部83の構成を示す断面図であり、参考のために入力ペン3の先端部分をあわせて図示する。なお、図15中の破線は、筐体81の上面を示す。
【0079】
タブレット8は、上記第1の実施の形態における入力システム1において、タブレット4に代えて用いるものである。
なお、本第5の実施の形態において、上記第1から第4の実施の形態と共通の構成部分については、同符号を付して図示および説明を省略する。
【0080】
タブレット8は、平板状の筐体81の略中央に入力エリア82が形成され、さらに、入力エリア82の側方に、スクロール操作補助部83が配設されている。また、タブレット8は、筐体81の内部に内部回路400(図4)を内蔵し、入力エリア82およびスクロール操作補助部83の下方にはループコイルX〜X40,Y〜Y40が位置する。
【0081】
入力エリア82は、筐体81の一部を、筐体81の上面よりわずかに窪ませてなる平面の領域であり、入力エリア82において入力ペン3を移動させることにより、コンピュータ2のポインティングデバイスとして機能する。
【0082】
また、スクロール操作補助部83は、筐体81の上面から半球状に突出し、最上部には、入力ペン3の先端部を嵌め込むことができる凹部84が穿設されている。
また、スクロール操作補助部83は、筐体81内に収容される付勢機構(図示略)により、回転自在に保持されており、かつ自己中点復帰するよう付勢されている。従って、スクロール操作補助部83は外力により回転可能であり、外力が加わらない状態では、凹部84の開口部が最も上にくる位置で静止する。
【0083】
タブレット8を用いてスクロール操作を行う場合、ユーザは、入力ペン3の先端部を凹部84に嵌め込んで、入力ペン3を傾ける操作を行う。この際、タブレット8において入力ペン3の傾きが検出され、入力ペン3が傾いた方向および傾きの度合いに応じて、コンピュータ2によって画面のスクロール動作が行われる。
【0084】
そして、コンピュータ2のCPU201は、図13のフローチャートに示す動作を実行し、入力ペン3の傾きに応じて画面をスクロールさせる。
【0085】
このように構成されるタブレット8は、入力ペン3を操作するユーザが、入力ペン3を傾けるだけでスクロール操作を行うことができるので、上記第4の実施の形態におけるタブレット7と同様の効果を得られる。
さらに、スクロール操作補助部83は自己中点復帰するよう付勢されているので、ユーザが入力ペン3を傾ける力を弱めると、スクロール操作補助部83がもとの位置に復帰することにより入力ペン3が直立し、画面のスクロールは停止する。すなわち、必要なだけ画面をスクロールさせた後は、スクロールを速やかに停止させることができ、意図しない画面のスクロールを防止できる。これにより、ユーザの作業負担をより一層軽減することができ、タブレット使用時の操作性を向上させることができる。また、スクロール操作補助部83は、タブレット不使用時(あるいは一時的に入力ペン3による入力操作を行わないとき)に入力ペン3の先端部をその凹部84にはめ込むことで、ペン立てとして使用することもできる。
【0086】
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術思想の範囲内において種々の変更が可能なのはいうまでもない。例えば、タブレット4,5,7,8および液晶タブレット6の外観、筐体の形状や入力ペン3のサイズ等については、設計上の理由により任意に決定することができる。また、入力システム1を構成する各部の構成部品、構成回路、構成材料、デバイスドライバ、アプリケーションプログラムについても同様に、本発明の技術思想に従い具現化される各部の機能を損なわない範囲内で任意に決定することができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、位置検出装置におけるスクロール操作部において入力ペンを移動させ、または傾ける操作を行うことで、電子機器における画面スクロール動作を実行させることが可能となる。これにより、入力ペンを用いて電子機器の入力操作を行う際に、通常の操作とスクロール操作とを簡単に行うことが可能となり、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における入力システム1の構成を示す図。
【図2】図1の入力ペン3およびタブレット4の構成を拡大して示す図。
【図3】図2の縦スクロール溝43の断面を示す図。
【図4】図2のタブレット4に内蔵される内部回路400の構成を示す図。
【図5】図2の入力ペン3に内蔵される同調回路300の構成の一例を示す図。
【図6】図4の内部回路400の動作を示すフローチャート。
【図7】図1のコンピュータ2の制御系200の構成を示すブロック図。
【図8】図1のタブレット4の操作時におけるコンピュータ2の動作を示すフローチャート。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるタブレット5の構成を示す図。
【図10】本発明の第3の実施の形態における液晶タブレット6の構成を示す図。
【図11】本発明の第4の実施の形態におけるタブレット7の構成を示す図。
【図12】(a)は、図11のスクロール操作部73の構成を示す断面図。(b)は、別の構成例としてスクロール操作部74を示す断面図。(c)は、別の構成例としてスクロール操作部75を示す断面図。
【図13】図11のタブレット7を接続した場合のコンピュータ2の動作を示すフローチャート。
【図14】本発明の第5の実施の形態におけるタブレット8の構成を示す図。
【図15】図14のスクロール操作補助部83の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1 入力システム
2 コンピュータ
200 制御系
3 入力ペン
31 ペン本体
32 チップ
300 同調回路
4,5,7,8 タブレット
400 内部回路
6 液晶タブレット
42,52,62,72,82 入力エリア
43 縦スクロール溝
44 横スクロール溝
53,63 スクロール操作エリア
73,74,75 スクロール操作部
83 スクロール操作補助部
84 凹部

Claims (3)

  1. 入力ペンと、
    前記入力ペンの位置および傾きを検出する平板状の検出領域を備える位置検出装置と、
    前記検出領域内に設けられ、前記入力ペンの位置情報を電子機器に出力する通常操作部と、
    前記検出領域内の、前記通常操作部とは離隔した位置に設けられ、前記入力ペンの傾きに応じて前記電子機器に画面スクロール動作を実行させるスクロール操作部と、
    前記スクロール操作部に設けられ、前記入力ペンの先端が前記検出領域の面方向に滑らないように保持する凹部
    を具備することを特徴とする入力装置。
  2. 前記位置検出装置は、前記電子機器の表示画面として機能する液晶表示画面を内蔵し、該液晶表示画面上に前記通常操作部を設けてなることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  3. 入力ペンと
    前記入力ペンの位置および傾きを検出する平板状の検出領域を備える位置検出装置と、
    前記検出領域内に設けられ、前記入力ペンの位置情報を出力する通常操作部と、
    前記検出領域内の、前記通常操作部とは離隔した位置に設けられ、前記入力ペンの傾きに応じて画面スクロール動作のための情報を出力するスクロール操作部と、
    前記スクロール操作部に設けられ、前記入力ペンの先端が前記検出領域の面方向に滑らないように保持する凹部
    を具備することを特徴とする入力装置と、
    前記入力装置に接続され、前記スクロール操作部における、前記凹部上に対する前記入力ペンの傾きに従って画面スクロール動作を実行する電子機器と
    を具備することを特徴とする入力システム。
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