JP4022283B2 - 発熱体、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

発熱体、定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発熱体、これを用いた定着装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタまたはファクシミリなどの画像形成装置において、トナーを定着させるための発熱体として、特開平6−324586号公報に記載のものが知られている。
【0003】
図12は、従来の発熱体の一部切欠正面図である。
【0004】
図13は、同じく一部切欠背面図である。
【0005】
図14は、同じく要部拡大断面図である。
【0006】
図において、121はアルミナセラミックス製の配線基板、122は厚膜抵抗発熱体、123は第1の導体パターン、124a、124bは一対の受電端子、125は第1のスルーホール、126はサーミスタ、127は第2の導体パターン、128は一対のスルーホール、129は一対の接続端子である。
【0007】
厚膜抵抗発熱体122は、銀・パラジウム系合金を主成分とし、配線基板121の表面にスクリーン印刷により形成している。
【0008】
第1の導体パターン123は、銀・白金系合金を主成分とする導体からなり、その一端が厚膜抵抗発熱体122の一端に接続し、中間が厚膜抵抗発熱体122に沿って延在し、他端は一方の受電端子124aに接続している。
【0009】
受電端子124a、124bは、電源側のコネクタに接続されて受電するためのもので、銀・白金系の導電体からなる。そして、他方の受電端子124bは、厚膜抵抗発熱体122の他端に直接接続している。
【0010】
図3に示すように、サーミスタ126は、チップ状のもので、配線基板121の裏面において厚膜抵抗発熱体122に対向する位置に接着剤130によって固着されている。なお、図3は、サーミスタ126および配線基板121の第2の導体パターン127の図示を省略している。
【0011】
一対の第2の導電パターン127、127は、それらの一端がサーミスタ126に接続され、他端が一対のスルーホール128、128に接続されている。
【0012】
一対の接続端子129、129は、銀・白金系の導電体で、配線基板121の表面に配設され、スルーホール128に接続されている。そして、接続端子129は抵抗発熱体122の制御回路に設けたコネクタに接続されることにより、サーミスタ126を温度制御回路に挿入する。
【0013】
そうして、この発熱体は、厚膜抵抗発熱体122の熱容量が小さいために、電源電圧を印加すると、トナーの定着に寄与する発熱体の作用部が瞬時に所要温度まで昇温するので、予熱時間を必要としないという利点がある。このため、定着動作を行うときのみ発熱体に通電して発熱させる制御が可能となり、消費電力量を大幅に低減できる。
【0014】
また、配線基板の裏面に配設されたチップ状のサーミスタ126により厚膜抵抗発熱体122の温度を測定し、厚膜抵抗発熱体122の温度が一定になるよう厚膜抵抗発熱体122への通電量を制御する。
【0015】
他の従来技術として、サーミスタを厚膜印刷により形成する発熱体も提案されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、いずれの従来技術においても、サーミスタを設計するうえで重要な抵抗値およびB定数の調整は甚だ困難であった。
【0017】
しかも、前者の場合には、サーミスタのチップを接着剤を用いて取り付けるために、長期間にわたる信頼性は必ずしも高くない。
【0018】
また、後者の場合には、抵抗値およびB定数が材料組成によって決定されるために、その選択範囲が少ない。
【0019】
ところで、この種の発熱体を定着用に使用する場合には、発熱体が組み込まれる画像形成装置の仕様により、被定着体たとえば紙のサイズおよび搬送スピードが違うので、これらに応じて発熱体の抵抗発熱体の形状、サイズを変更したり、温度制御の仕方を変更する必要がある。このような変更を前記従来技術を用いて行うには、抵抗発熱体の設計や温度制御回路を含めて設計する必要があり、そのため非常に手間と時間がかかる。その結果、開発コストが高くなるとともに、開発期間が長くなるという問題がある。
【0020】
本発明は、サーミスタの構成を改良することにより、所望の抵抗値およびB定数を有する熱センサを備えた発熱体、これを用いた定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を達成するための手段】
請求項1の発明の発熱体は、電気絶縁性の配線基板と;配線基板に形成された抵抗発熱体と;抵抗発熱体の熱を受ける位置に厚膜印刷により互いに近接して形成され、かつ接続して配列された抵抗値およびB定数の異なる複数のサーミスタからなる熱センサと;配線基板に形成されて一端が熱センサに接続た一対の導体パターンと;各導体パターンの他端に接続た一対の端子パターンと;を具備していることを特徴としている。
【0022】
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0023】
配線基板は、発熱体、熱センサ、導体パターンおよび端子パターンを形成する部分が電気絶縁性を有していればよい。アルミナセラミックスをドクターブレード法などを用いて板状に形成したものを使用することができる。
【0024】
導体パターンは、たとえばスクリーン印刷を用いた厚膜形成法によって形成するのに好適であるが、本発明はこれに限定されない。
【0025】
端子パターンは、導体パターンと同様に厚膜形成法によって形成するのに好適であるが、本発明はこれに限定されない。
【0026】
導体パターンおよび端子パターンを厚膜形成法により形成する場合、銀・パラジウム系の導体を用いることができるが、本発明はこれに限定されない。
【0027】
さらに、配線基板は、セラミックスのように耐熱性のものが好適であるが、耐熱性は必須要件ではない。もちろん、基体の形状は自由である。したがって、平板に限らないで、必要なら3次元形状であってもよい。
【0028】
抵抗発熱体は、特に材料、形状、寸法および製法などを問わないが、最も好適なのは銀・パラジウム系合金を主成分とする導電ペーストをスクリーン印刷法によって印刷、焼成することによって形成した厚膜抵抗発熱体である。この厚膜抵抗発熱体によれば、通常多用されているA4サイズを中心とする用紙にトナーを良好に定着させ得るような長寸の発熱体において、抵抗発熱体の抵抗値を所要の昇温が得られるように設定しやすい。
【0029】
また、抵抗発熱体を保護コートによって被覆することができる。保護コートとしては、ガラス質または有機質の被膜を用いることができる。さらに、必要に応じて耐湿性の良好な保護コートで抵抗発熱体を被覆し、さらにその上を耐摩耗性の良好な保護コートを形成することもできる。
【0030】
熱センサは、厚膜印刷により形成されたサーミスタからなるが、その特性としては負特性サーミスタおよび正特性サーミスタのいずれでもよい。
【0031】
また、本発明におけるサーミスタは、互いに異なる抵抗値およびB定数を有する複数のサーミスタを備える。互いに異なるとは、抵抗値およびB定数のいずれかが異なっていればよい。なお、ここでB定数とは、サーミスタの抵抗変化の大きさを表す数値であって、次の式により求められる。
【0032】
B=ln(R/R)/(1/T−1/T
ただし、lnは定数、Rは温度T(K)における抵抗値、Rは基準温度T(K)における抵抗値である。
【0033】
そして、サーミスタに所望の抵抗値およびB定数を付与するためには、サーミスタの材料、膜厚、長さおよび配列などを適宜設定するものとする。材料により、サーミスタの抵抗値およびB定数を変えるには、たとえばマンガン、コバルトおよびニッケルなどの酸化物を組み合わせた抵抗材料に酸化ルテニウムをそれぞれ異なる比率で混合することにより、実現できる。
【0034】
上記複数のサーミスタの配列としては、任意の接続形態をとることができる。たとえば並列接続、直列接続または直並列接続にすることができる。
【0035】
本発明の発熱体は、定着用として好適であるが、これに限定されるものではなく、あらゆる用途に適応する。
【0036】
さらに、熱センサの配設位置は抵抗発熱体の温度を感知することができる位置であれば、任意の位置にすることができる。たとえば配線基板を挟んで抵抗発熱体と対向する位置または抵抗発熱体と同一面で抵抗発熱体に隣接する位置に配設することができる。
【0037】
さらにまた、熱センサを温度制御回路に接続するために、熱センサは一対の導体パターンおよび端子パターンに接続するが、最初にサーミスタを印刷し、次に導体パターンおよび端子パターンを印刷してもよいし、その逆であってもよい。
【0038】
さらにまた、サーミスタをガラス質または有機質の保護コートによって被覆することができる。
【0039】
そうして、本発明においては、熱センサが抵抗値およびB定数の異なる複数のサーミスタからなるので、それらの組み合わせを適当に設定するだけで熱センサ、ひいては発熱体としての所要の特性を得ることができる。このため、画像形成装置などの発熱体を組み込む機器の要求に応じた特性を有する発熱体を容易に得ることができる。
【0040】
したがって、たとえば発熱体を定着装置に用いる場合、用紙サイズや搬送スピードに応じた最適の発熱体を提供できる。このことは、機器側においても、温度制御回路を設計変更することなく多様な要求仕様に適合させることができることを意味する。
【0041】
また、本発明においては、熱センサが厚膜印刷であるから、チップ状のサーミスタに比べて発熱体から熱センサへの熱伝導が敏速に行われ、温度変動量の少ない制御が可能になる。
【0042】
請求項2の発明の発熱体は、電気絶縁性の細長い配線基板と;配線基板の長手方向に沿って厚膜印刷により形成された銀・パラジウム系合金を主成分とする細長い抵抗発熱体と;抵抗発熱体の端部に接続された端子パターンと;抵抗発熱体の熱を受ける位置に厚膜印刷により互いに近接して形成され、かつ接続して配列された抵抗値およびB定数の異なる複数のサーミスタからなる熱センサと;配線基板に形成されて一端が熱センサに接続た一対の導体パターンと;各導体パターンの他端に接続た一対の端子パターンと;を具備していることを特徴としている。
【0043】
本発明は、抵抗発熱体が銀・パラジウム系合金を主成分とする厚膜印刷により形成され、抵抗発熱体の端部に端子パターンを接続している点において、請求項1と異なる。
【0044】
したがって、主要な構成要素である抵抗発熱体およびサーミスタをともに厚膜印刷により形成し、さらに要すれば導体パターンおよび端子パターンを含めて、全てを厚膜印刷により形成することができ、製造設備を少なくできる。
【0045】
請求項3の発明の発熱体は、請求項1または2記載の発熱体において、熱センサは、一対の導体パターンの間に並列接続された複数のサーミスタからなることを特徴としている。
【0046】
本発明においては、複数のサーミスタが並列接続されているため、熱センサ全体の抵抗値を単体時のそれより小さくできるので、発熱体を相対的に低い温度に制御する場合に適している。
【0047】
請求項4の発明の発熱体は、請求項1または2記載の発熱体において、熱センサは、一対の導体パターンの間に直列接続された複数のサーミスタからなることを特徴としている。
【0048】
本発明においては、複数のサーミスタが直列接続されているため、熱センサ全体の抵抗値を相対的に単体時のそれより大きくできるので、発熱体を相対的に高い温度に制御する場合に適している。
【0049】
また、直列接続のサーミスタに対して、他のサーミスタを並列接続することにより、抵抗値およびB定数を微細に調整して設定することができる。
【0050】
なお、請求項1ないし4の発明においては、サーミスタを厚膜形成した後に適宜の手段たとえばレーザトリミング、サンドブラストトリミングによってトリミングすることによって、熱センサの抵抗値を精度高く所定値に管理することができる。トリミングすることによって、トリミング痕が形成される。トリミングを行う方向は特段限定されないが、電流の通流方向に対して直角な方向にトリミングすることにより、抵抗値を比較的大きな範囲で、しかも容易に調整することができる。
【0051】
請求項の発明の定着装置は、請求項1ないしのいずれか一記載の発熱体と;発熱体と圧接関係を有して配設された加圧用ローラと;を具備していることを特徴としている。
【0052】
本発明は、請求項1ないしの発熱体を用いることにより、所望の抵抗値およびB定数を有する熱センサを備え、多様な要求仕様に応え得る定着装置にすることができる。
【0053】
請求項1ないし4記載の発明の発熱体を備えた画像形成装置は、形成された静電潜像にトナーを付着させて反転画像を形成し、反転画像を被定着体に転写して所定の画像を形成する画像形成手段と;被定着体に付着したトナーを溶融させて画像を定着させる請求項5記載の定着装置と;を具備している。
【0054】
態様によれば、請求項1ないし4の構成を有する発熱体を備えて多様な要求仕様に応え得る画像形成装置にすることができる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
【0056】
図1は、本発明の発熱体の第1の実施形態を示す正面図である。
【0057】
図2は、同じく背面図である。
【0058】
図3は、同じく要部拡大背面図である。
【0059】
図において、1は配線基板、2は抵抗発熱体、3a、3bは第1の端子パターン、4は第1の導体パターン、5は第1のスルーホール、6は熱センサ、7は一対の第2の導体パターン、8は第2の端子パターン、9は一対の第2のスルーホールである。
【0060】
配線基板1は、アルミナセラミックスからなる細長い薄板である。
【0061】
抵抗発熱体2は、パラジウムを55重量%含有する銀・パラジウム系合金を主成分とする導電性材料を配線基板1の表面にスクリーン印刷し、乾燥後焼成して形成した厚膜の抵抗発熱体である。
【0062】
第1の端子パターン3aは、配線基板1の裏面に配設され、第1のスルーホール5および第1の導体パターン4を介して抵抗発熱体2の一端に接続している。他方の端子パターン3bは、配線基板1の表面に配設され、直接抵抗発熱体2の他端に接続されている。
【0063】
第1の導体パターン4は、配線基板1の表面に配設され、その一端が抵抗発熱体2の他端に接続されている。
【0064】
熱センサ6は、図2および図3から理解できるように、互いに近接して形成された第1のサーミスタ6aおよび第2の6bからなり、配線基板1の裏面において抵抗発熱体2に対向する位置に厚膜印刷により形成されている。また、第1のサーミスタ6aおよび第2の6bは、一対の第2の導体パターン7、7の一端間に接続することにより、並列接続して配列されている。なお、予め一対の第2の導体パターン7、7を配線基板1に形成し、その上に第1および第2のサーミスタ6a、6bを形成してある。
【0065】
第2の導体パターン7の他端は、第2のスルーホール8に接続されている。
【0066】
第2のスルーホール8は、配線基板1の表面に配設された一対の第2の端子パターン9に接続している。
【0067】
図4は、本発明の発熱体の第2の実施形態における熱センサの部分を示す拡大背面図である。
【0068】
図において、図1ないし図3と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0069】
本実施形態は、第1のサーミスタ6aおよび第2のサーミスタ6bにレーザトリミング痕6 L が形成されている点において、第1の実施形態と異なる。すなわち、レーザトリミング痕6 L によって、第1および第2のサーミスタ6a、6bの抵抗値を所定値に調整してある。
【0070】
なお、本実施形態においては、最初に第1および第2のサーミスタ6a、6bを配線基板1に形成し、次に第2の導体パターン7、7を形成している。
【0071】
図5は、本発明の発熱体の第3の実施形態を示す要部拡大背面図である。
【0072】
図において、図1ないし図3と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0073】
本実施形態は、第1のサーミスタ6aおよび第2の6bを直列接続したものである。すなわち、中継端子10を介して第1および第2のサーミスタ6a、6bは直列接続している。
【0074】
図6は、本発明の発熱体の第4の実施形態を示す要部拡大背面図である。
【0075】
図において、図1ないし図3と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0076】
本実施形態は、3個のサーミスタ6a、6b、6cを直並列接続したものである。すなわち、サーミスタ6aおよび6bを中継端子10と一方の第2の導体パターン7との間に並列接続し、これに対してサーミスタ6cを中継端子10と一方の第2の導体パターン7との間に直列接続したものである。
【0077】
図7は、2種のサーミスタの接続形態の変更による差を検証したグラフである。
【0078】
図において、横軸は温度t(℃)を、縦軸は抵抗値(KΩ)を、それぞれ示す。
【0079】
曲線Aは、第1のサーミスタ単体の温度−抵抗値特性曲線で、B(32−85)定数は3032(K)、B(180−230)定数は2902(K)である。
【0080】
曲線Bは、第2のサーミスタ単体の温度−抵抗値特性曲線で、B(32−85)定数は2428(K)、B(180−230)定数は2408(K)である。
【0081】
これに対して、これらの単体サーミスタを直列接続および並列接続した場合の温度−抵抗値特性およびB定数は以下のとおりである。
【0082】
曲線Cは、直列接続の場合の温度−抵抗値特性曲線で、B(32−85)定数は2621(K)、B(180−230)定数は2526(K)である。
【0083】
曲線Dは、並列接続の場合の温度−抵抗値特性曲線で、B(32−85)定数は2839(K)、B(180−230)定数は2784(K)である。
【0084】
以上の結果から、抵抗値およびB定数の異なる複数のサーミスタを用いることにより、多様な抵抗値およびB定数を設定することができるのを理解できるであろう。
【0085】
図8は、本発明の第5の実施形態を示す一部切欠正面図である。
【0086】
図において、図1ないし図3と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0087】
本実施形態は、熱センサ6を抵抗発熱体2と同一面において抵抗発熱体2に隣接して配設したものである。その結果、抵抗発熱体2および熱センサ6を始め全ての電気配線が配線基板1の表面側において配設されている。
【0088】
図9は、本発明の定着装置の一実施形態を示す断面図である。
【0089】
図において、11は発熱体で、図1ないし図3に示す構造を有している。12は加圧ローラで、発熱体11と圧接関係を有しており、両者の間に被定着体13を狭圧しながら搬送することにより、被定着体13に付着しているトナー13aが発熱体の熱によって溶融し、定着が行われる。なお、被定着体13と加圧ローラ62との間にポリイミド樹脂製などの無端であるのを可とする搬送シートを介在させてもよい。14は発熱体11の支持体である。15は定着装置本体で、以上の各構成要素を収容している。
【0090】
図10は、本発明の発熱体を備えた画像形成装置の第1の実施形態である複写機の概念図である。
【0091】
図において、16は読み取り装置、17は画像形成手段、18は定着装置、19は画像形成装置本体である。
【0092】
読み取り装置16は、原紙を光学的に読み取って画像信号を形成する。
【0093】
画像形成手段17は、画像信号に基づいて感光ドラム17a上に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて反転顕像を形成し、これを紙などの被定着体に転写して画像を形成する。
【0094】
定着装置18は、図9に示した構造を有し、被定着体に付着したトナーを加熱溶融して定着する。
【0095】
画像形成装置本体19は、以上の各装置および手段16、17および18を収納するとともに、搬送装置、電源装置および制御装置などを備えている。
【0096】
図11は、本発明の発熱体を備えた画像形成装置の第2の実施形態であるプリンタの概念図である。
【0097】
図において、21は画像形成手段、22は定着装置、23はプリンタ本体である。
【0098】
画像形成手段21は、レーザスキャナ21aおよび感光ドラム21bなどを含んで構成され、外部から入力された画像信号に基づいて画像を形成する。
【0099】
定着装置22は、図9に示す構造を備えている。
【0100】
プリンタ本体23は、画像形成手段21および定着装置22を収納するとともに、搬送装置、電源装置および制御装置などを備えている。
【0101】
【発明の効果】
請求項1ないしの各発明によれば、抵抗発熱体の熱を受ける熱センサを、互いに近接して形成され、かつ接続して配列された抵抗値およびB定数の異なる複数のサーミスタにより構成するとともに、配線基板に形成された一対の導体パターンの一端間に接続したので、任意所望の抵抗値およびB定数を有する熱センサを備えることが可能となり、これにより発熱体組み込み機器の多様な要求仕様に応えることができるとともに、熱センサは厚膜により形成しているので、抵抗発熱体からの熱伝導が敏速で温度変動範囲を小さく制御る発熱体を提供することができる。
【0102】
請求項2の発明によれば、加えて抵抗発熱体をも厚膜形成した定着用として好適な発熱体を提供することができる。
【0103】
請求項3の発明によれば、加えて複数のサーミスタを並列接続したことにより、抵抗発熱体を相対的に高い温度にする場合に適した発熱体を提供することができる。
【0104】
請求項4の発明によれば、加えて複数のサーミスタを直列接続したことにより、抵抗発熱体を相対的に高い温度にする場合に適した発熱体を提供することができる。
【0105】
請求項の発明によれば、請求項1ないしの効果を有する定着装置を提供することができる。
【0106】
請求項1ないし4の発明の発熱体を用いれば、請求項1ないし4の効果を有する画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発熱体の第1の実施形態を示す正面図
【図2】 同じく背面図
【図3】 同じく要部拡大背面図
【図4】 本発明の発熱体の第2の実施形態における熱センサの部分を示す要部拡大背面図
【図5】 本発明の発熱体の第3の実施形態を示す要部拡大背面図
【図6】 本発明の発熱体の第4の実施形態を示す要部拡大背面図
【図7】 2種のサーミスタの接続形態の変更による差を検証したグラフ
【図8】 本発明の発熱体の第5の実施形態を示す一部切欠正面図
【図9】 本発明の定着装置の一実施形態を示す概念図
【図10】 本発明の画像形成装置の第1の実施形態である複写機の概念図
【図11】 本発明の画像形成装置の第2の実施形態であるプリンタの概念図
【図12】 従来の発熱体の一部切欠正面図
【図13】 同じく一部切欠背面図
【図14】 同じく要部拡大断面図
【符号の説明】
1…配線基板
6…熱センサ
6a…第1のサーミスタ
6b…第2のサーミスタ
7…第2の導体パターン
9…第2のスルーホール

Claims (5)

  1. 電気絶縁性の配線基板と;
    配線基板に形成された抵抗発熱体と;
    抵抗発熱体の熱を受ける位置に厚膜印刷により互いに近接して形成され、かつ接続して配列された抵抗値およびB定数の異なる複数のサーミスタからなる熱センサと;
    配線基板に形成されて一端が熱センサに接続した一対の導体パターンと;
    各導体パターンの他端に接続した一対の端子パターンと;
    を具備していることを特徴とする発熱体。
  2. 電気絶縁性の細長い配線基板と;
    配線基板の長手方向に沿って厚膜印刷により形成された銀・パラジウム系合金を主成分とする細長い抵抗発熱体と;
    抵抗発熱体の端部に接続された端子パターンと;抵抗発熱体の熱を受ける位置に厚膜印刷により互いに近接して形成され、かつ接続して配列された抵抗値およびB定数の異なる複数のサーミスタからなる熱センサと;
    配線基板に形成されて一端が熱センサに接続した一対の導体パターンと;
    各導体パターンの他端に接続した一対の端子パターンと;
    を具備していることを特徴とする発熱体。
  3. 熱センサは、一対の導体パターンの間に並列接続された複数のサーミスタからなることを特徴とする請求項1または2記載の発熱体。
  4. 熱センサは、一対の導体パターンの間に直列接続された複数のサーミスタからなることを特徴とする請求項1または2記載の発熱体。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一記載の発熱体と;発熱体と圧接関係を有して配設された加圧用ローラと;を具備していることを特徴とする定着装置。
JP11162397A 1997-04-28 1997-04-28 発熱体、定着装置および画像形成装置 Expired - Fee Related JP4022283B2 (ja)

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