JP4021524B2 - 屋根下葺材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、瓦、スレート系及び金属などの屋根材を施工する際に、該屋根材と野地板との間に介在せしめて屋根の防水性を保持するための屋根下葺材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般住宅向けの屋根下葺材としては紙にアスファルトまたはピッチを含浸させたアスファルトフェルトを芯材とし、その両面にフィラーを混入したブローンアスファルトを塗布し、粘着防止のためにタルク、珪砂などの鉱物粉粒を全面に撒着させたアスファルトルーフィングが多く用いられていた。
【0003】
このアスファルトルーフィングは、アスファルト自身が優れた疎水性と、高い耐腐朽性を有することから、特に、耐水性及び耐久性には高い性能を発揮するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記アスファルトルーフィングは、芯材が紙にアスファルトなどを含浸させたものであるため機械的強度や低温特性に欠け、野地板の表面への施工中や施工後において強い風に煽られるなどの外力が加わると破れることがあったり、冬期に脆くなり、折り曲げ部に亀裂が入り易く、その亀裂部位からの漏水の虞れがあった。
【0005】
また、芯材が紙であるために、保管時などの吸水・吸湿のために寸法安定性が悪いばかりでなく、釘穴シール性にも劣り、釘の周囲からの漏水の問題があるなど種々の問題があった。
【0006】
本発明は上記の問題を解消するためのもので、機械的強度や低温特性に優れ、しかも吸水吸湿せず、釘穴シール性も良好な新規な屋根下葺材を提供することを目的としている。
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明は、アスファルトを含浸させた合成繊維不織布を芯材とし、その両面に、スチレン−ブタジエン−スチレン・ブロックコポリマーを1〜15%混合したアスファルトからなる防水兼接着層を設け、該防水兼接着層の一方には鉱物粉粒層を、他方にはワックスの溶液を噴霧するなどにより撥水性を付与した合成繊維不織布層をそれぞれ設け、高い寸法安定性や引き裂き強度や低温特性に優れ、高い釘穴シール性が得られるように構成している。
【0009】
【発明の実施の態様】
次に、本発明の実施の態様を添付図面に基づいて説明する。図において、1は本願下葺材、2は本願下葺材1の芯材である。芯材2はアスファルト3を含浸させた合成繊維不織布4で構成されている。
【0010】
前記芯材2の両面A、Bにはアスファルトからなる防水兼接着層5を設け、該防水兼接着層5の一方には鉱物粉粒層6を、他方には溌水性を付与した合成繊維不織布層7をそれぞれ設けている。
【0011】
前記本願下葺材1の芯材2を構成する合成繊維不織布4は、耐熱性を向上させるため、30〜100g/m2 厚のバインダータイプの不織布を使用し、これに含浸させるアスファルトは、ストレートアスファルト、ブローンアスファルトであるかを問わない。また、素材繊維としては、例えば、ビニロン、ポリエステル等のプラスチック繊維がある。
【0012】
前記防水兼接着層5は、アスファルト自体で構成され、そのベースアスファルトは、ストレートアスファルトであるか、ブローンアスファルトであるかを問わない。また、ベースアスファルトには必要に応じてタルク、消石灰等のフィラーを混入させることは自由である。
【0013】
前記防水兼接着層5を構成する前記アスファルトには、1〜15%のスチレン−ブタジエン−スチレン・ブロックコポリマー(SBS)を混合する。これは低温時の脆性や高温時のダレの改善に優れ、低温時の耐折性と、高温時の機械的強度を大幅に向上させ、また、釘穴シール性も大幅に向上させるようになるからである。
【0014】
ここにSBSの含有率を、「1〜15%」としたのは「1%未満」の場合は低温耐折性や高温時の機械的強度を向上させることにはならいし、釘穴シール性を高めることにはならない。一方、「15%を越える」とコスト高となり実用に供し得なくなる。
【0015】
前記本願下葺材1の片面(使用上は下面)を構成する合成繊維不織布層7は、10〜60g/m2 厚のもので、引き裂き強度を増加させるために使用しているものである。
【0016】
また、前記合成繊維不織布層7は、毛細管現象を改善するために溌水性を付与している。例えば、合成繊維不織布にワックスの溶液を噴霧するなどすることにより溌水性を付与することが可能である。勿論、他の加工法により溌水性を付与してもよい。
【0017】
さらに、前記合成繊維不織布層7は、防水兼接着層5の表面の付着性を防止すること、及び引き裂き強度の低減防止のために使用するもので、アスファルトを意図的に含浸させないことが好ましい。
【0018】
前記本願下葺材1の片面(使用上は上面)を構成する鉱物粉粒層6は、前記SBS入りアスファルトからなる防水兼接着層5の表面に珪砂その他の鉱物粉粒を撒着してなる。これは防水兼接着層5の付着性を防止するためのものである。即ち、保管時のブロッキングを防止するためのものである。
【0019】
また、前記鉱物粉粒層6の表面には鉱物粉粒の脱落防止と商品価値の向上を図るために塗料8を塗布することもある。
【0020】
【実施例1】
市販の22kgアスファルトルーフィング(従来品)を1m2 大に切断し、その四隅角部を12mm厚のベニヤ板の上面に釘止めしたものと、アスファルトを含浸させたポリエステル不織布の両面に、SBS10%を混合したアスファルトからなる防水兼接着層を総厚で1mmになるように塗布した後、その片面に珪砂を撒着させ、かつ、他の片面にワックスにより溌水性が付与したポリエステル不織布を設けてなる本願品(請求項1)を1m2 大に切断し、その四隅角部を同様の下地板の上面に釘止めしたものを用意し、これに降雨量12mm/(時間)に相当する散水を24時間かけた後、漏水の有無と寸法変化を観察したところ、従来品には弛みが目立ち、釘穴より漏水したが、本願品は殆ど変化がなく、漏水はなかった。
【0021】
【実施例2】
5mmφのマンドレルに180°/2秒の速さでアスファルトルーフィング22kgの従来品と、実施例1で示した本願品とを巻き付けた時に亀裂の入らない温度を5°C間隔で測定したところ、従来品の限界温度は+10°C、本願品の限界温度は−5°Cであった。
【0022】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明は、アスファルトを含浸させた合成繊維不織布を芯材とし、その両面に、スチレン−ブタジエン−スチレン・ブロックコポリマーを1〜15%混合したアスファルトからなる防水兼接着層を設け、該防水兼接着層の一方には鉱物粉粒層を、他方にはワックスの溶液を噴霧するなどにより撥水性を付与した合成繊維不織布層をそれぞれ設けたことを特徴としているから、高い寸法安定性や引き裂き強度などの特性が得られるとともに、優れた低温特性と釘穴シール性を発揮できるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願下葺材の外観斜視図である。
【図2】本願下葺材の要部拡大断面図である。
【図3】本願下葺材の鉱物粉粒層の表面に塗料を塗布した状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 本願下葺材
2 芯材
3 含浸アスファルト
4 合成繊維不織布
5 防水兼接着層
6 鉱物粉粒層
7 溌水性を付与した合成繊維不織布層

Claims (1)

  1. アスファルトを含浸させた合成繊維不織布を芯材とし、その両面に、スチレン−ブタジエン−スチレン・ブロックコポリマーを1〜15%混合したアスファルトからなる防水兼接着層を設け、該防水兼接着層の一方には鉱物粉粒層を、他方にはワックスの溶液を噴霧することにより溌水性を付与した合成繊維不織布層をそれぞれ設けたことを特徴とする屋根下葺材。
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