JP4018657B2 - スパイクシューズ - Google Patents

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Description

本発明はスパイクシューズに関し、特に、スポーツで用いられるスパイクシューズの靴底の構造に関する。
従来、スポーツで用いられるスパイクシューズとしては、例えば、図7及び図8に示す構造のものが広く知られている。図7は、従来のスパイクシューズ1の外観構成を示す斜視図、図8は、従来のスパイクシューズ1の外観構成を示す底面図である。
同図に示すように、従来のスパイクシューズ1は、主として、足の甲皮を覆うアッパー2、足裏をカバーする接地底であるアウトソール3とから構成されている。図示は省略するが、アウトソールの上側には、接地時の衝撃を吸収するためのミッドソールが搭載されている。そして、縫い合わせ5や接着によって、アウトソール3、ミッドソール、アッパー2が一体に固定されている。また、アウトソール3の表面には、スパイク金具4がリベット等により固定されており、この金具が地面にくい込むことで、スパイクシューズの使用者による前後左右の急激な移動を可能にしている。
ここで、スパイクシューズの使用者が前方にダッシュする際、地面を蹴る力によって前進力を得ているため、素早いスタートを実現するためには、スパイクシューズの前後方向の高反発弾性が必要である。反発弾性率が低ければ、地面を蹴る力が吸収されてしまうからである。通常、このスパイクシューズの前後方向の反発弾性は、主として、アウトソールの材料・構造に因っている。
よって、従来のスパイクシューズでは、アウトソールとして、高剛性且つ高反発弾性を有する一枚の牛革から型取った革製アウトソール又はこの革製アウトソールと同等の性能を有する合成樹脂等が、よく用いられている。例えば、従来のスパイクシューズとしては、下記特許文献1に示すものが知られている。
特開平8−205906号公報
ところが、従来のスパイクシューズでは、上述したように高反発弾性の素材をアウトソールに用いているため、シューズの左右ねじれ方向のねじれ剛性が高くなってしまう。スパイクシューズを使用するスポーツでは、前後左右に激しい動きをするスポーツが多く、ねじれ剛性の強いスパイクシューズでは、左右方向の動きが制限されてしまうという問題がある。
ここで、上記特許文献1に開示されたスパイクシューズは、アウトソールを前側アウトソールと後側アウトソールに2分割し、連結部材によって前後アウトソールを結合した構成を備えている。しかし、特許文献1において、アウトソールを2分割したのは、前後アウトソールの間隔を可変にして、スパイクシューズの足のサイズを可変にするためである。このため、特許文献1のスパイクシューズでは、その前後方向の高剛性及び高反発弾性が失われており、使用者が前方にダッシュする際に地面を蹴る力がスパイクシューズによって吸収されるという問題が生じてしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、前後方向の高剛性及び高反発弾性を維持したうえで、左右方向のねじれ剛性を低減させた軽量のスパイクシューズを提供することを目的とする。
本発明に係るスパイクシューズは、少なくとも踵部分に滑り止め金具を備えたスパイクシューズであって、前側アウトソールと、前記前側アウトソールの後方に間隔を隔てて設けられ、踵部分の底面を構成する後側アウトソールと、該後側アウトソールの上面に一体に固定されると共に、該後側アウトソールに対応する踵部分から前方に延びて前記前側アウトソールと前記後側アウトソール連結する連結ミッドソールであって、前記前後のアウトソールの素材よりも質量、剛性及び反発弾性が低い合成樹脂で成形された連結ミッドソールと、連結ミッドソール上面に一体に固定され、弾性素材から成形されるミッドソールと、ミッドソール上面に一体に固定されるラスティングボードであって、前記連結ミッドソール及び前記ミッドソールを挟んで、前記前後のアウトソールに固定されるラスティングボードと、ッパーと、前記後側アウトソールの下面に固定される滑り止め金具と、前記後側アウトソールから前記ラスティングボードまで突き抜けて、前記滑り止め金具を前記後側アウトソールに固定するための針状部材とを有し、前記ミッドソールの踵部分が、該踵部分の前方の前記前側アウトソールに対応する部分よりも大きな厚みを有し、また、上下に貫通した第1貫通孔を有し、前記連結ミッドソールの踵部分に、前記第1貫通孔に挿入され且つ上方に向けて突出したシリンダ部を有し、該シリンダ部の上下に延びる第2貫通孔に前記針状部材が挿入されていることを特徴とする
本発明によれば、前後方向の高剛性及び高反発弾性を維持したうえで、左右方向のねじれ剛性を低減させた軽量のスパイクシューズを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態につき説明を加える。本実施の形態では、スパイクシューズの一例として、野球用のスパイクシューズについて説明する。
まず、本実施の形態に係るスパイクシューズの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るスパイクシューズ10の底面図、図2は、図1に示すスパイクシューズ10のA−A線端面図である。図2に示すように、スパイクシューズ10は、シューズのソール(靴底)部分より上側に位置し、足の甲を覆うような形状の上部構造体13と、シューズのソール部分より下側に位置し、地面と接地するアウトソールを有する靴底構造体14とから構成される。この上部構造体13と靴底構造体14は、後述するように、縫合や接着等により一体に固定されている。
上部構造体13は、ソール部分より上側で足の甲を覆うように、その上下が開口した状態に一体形成されるアッパー12と、アッパー12の内部に挿入され、使用者の足裏と接触するソックライナー20とから構成される。これにより、スパイクシューズ10のアッパー12は、使用者の足を収容できる袋状に構成される。アッパー12の素材は、革、合成皮革、合成繊維等が使用される。ソックライナー20は、クッション性を有する素材から成形されており、使用者に対して心地よい履き心地を提供する。
また、アッパー12は、一方の上側開口部に、着用者の足の甲を保護するためのべろ16が取り付けられる。また、他方の下側開口部には、後述する靴底構造体14のラスティングボード17が取り付けられる。
続いて、靴底構造体14の構成について、さらに図3を参照しながら説明する。図3は、本実施の形態に係るスパイクシューズ10の構成を示す分解斜視図である。図2及び図3に示すように、靴底構造体14は、上方から下方に向かって、ラスティングボード17、不織布シート22、ミッドソール24、ウェッジ26、前側アウトソール28及び後側アウトソール30、前側金具32及び後側金具34と、前側金具32及び後側金具34を取り付け固定するためのリベット36、座金38から構成されている。
本実施の形態に係るスパイクシューズ10は、このようにアウトソールを前後に分割し、一部がアウトソールとして機能すると共に、前後のアウトソールと一体に固定されて、両者を連結するための連結ミッドソールとして機能するウェッジを備えることを特徴としている。この構成により、スパイクシューズ10は、軽量化されると共に、前後方向の高剛性及び高反発弾性を維持したうえで、左右方向のねじれ剛性を低減させている。
ラスティングボード(インソールボードともいう)17は、縫合や接着によってアッパー12に取り付けられると共に、同じく縫合や接着によって、靴底構造体14の他の部材とも結合される。ラスティングボード17の素材としては、不織布、パルプボード、革、又は、樹脂等の材料が用いられる。本実施の形態においては、ラスティングボード17は、表面が粗い革を素材とする前側ラスティングボード18と、不織布を素材とする後側ラスティングボード19とを結合して構成されている。ラスティングボード前側の素材を革としたことで、使用者がダッシュする際に重心となるつま先部分の滑りを防止することができる。もちろん、前側ラスティングボード18及び後側ラスティングボード19の素材は、使用方法及び使用状態により、適宜選定される。
不織布シート22は、後側アウトソール30の上部にのみ位置し、ミッドソール24、ウェッジ26、後側アウトソール30を、接着や縫合によって一体に固定する際に使用されるシートである。靴底構造体の後側は、前側に比べて大きな衝撃力が加わるため、上記ラスティングボード17に加えて、この不織布シートも接地されている。もちろん、不織布シートに代えて、切れ難いシート状の素材を用いることもできる。例えば、人工皮革、スエード等が用いられる。
ミッドソール24は、弾性材料にて一体成形されている。ミッドソール24の構成について、図4を参照して詳細に説明する。図4は、ミッドソール24の構成を示す図であり、図4(a)は、平面図、図4(b)は、底面図、図4(c)は、側面図、図4(d)は、同図(a)のB−B線断面図、図4(e)は、同図(a)のC−C線断面図である。
図4に示すように、ミッドソール24は、B−B線断面で見たときに、全体としてくさび形の形状をしている。ミッドソール24は、かかと部からつま先部に向かって緩やかに傾斜する平面からなる上面24aと、後述するウェッジ26の上面26aに当接する平面からなる下面24bと、前側アウトソール28の上面28aに当接する先端部24cと、アッパー12のかかと部下部が当接する内周面24dと、後述するウェッジ26の周壁26eの内側に当接する外周面24eと、後述するウェッジ26のシリンダ26fが挿入される長穴24fとを有する。長穴24fは、その断面が陸上競技のトラックのような形をした柱状の穴である。
ミッドソール24は、軽量で衝撃吸収力に富んだEVA(エチレンビニールアセテート)を素材として、一体成形されている。もちろん、EVAと同等の性質を有する素材、例えば、EVAフォームを加熱圧縮し一体成形したファイロン素材等を用いても良い。
ウェッジ26は、ナイロン樹脂材料にて一体成形されている。ウェッジ26の構成について、図5を参照して詳細に説明する。図5は、ウェッジ26の構成を示す図であり、図5(a)は、平面図、図5(b)は、底面図、図5(c)は、側面図、図5(d)は、同図(a)のD−D線断面図、図5(e)は、同図(a)のE−E線断面図である。
図5に示すように、ウェッジ26は、D−D線断面で見たとき、全体としてくさび形の形状をしている。ウェッジ26は、ミッドソール24の下面24bと当接する平面からなる上面26aと、後側アウトソール30の上面30aが当接する下面26bと、湾曲した形状を有すると共に靴底表面に露出してアウトソールとして機能する部分である湾曲部26cと、前側アウトソール28の上面28aが当接する先端部26dと、ミッドソール24の外周面24eに当接する壁部26eと、ミッドソール24の長穴24fに挿入状態で当接し、上面26aから突出した凸状のシリンダ26fと、リベット36が挿入されるリベット穴26gとを有する。
ウェッジ26の全体形状はくさび形で、剛性があり、反発弾性及び耐久性に優れた材料により一体成形される。また、前側アウトソール28及び後側アウトソール30と連結して一体化することにより、湾曲部26cの下面が、アウトソールを兼ねるように構成されている。また、図5に示すように、湾曲部26cには、スパイクシューズ前後方向の剛性を高めるとともに、反発弾性を高めるための凹凸が、側面及び下面に多数設けられている。
ウェッジ26の壁部26eには、アッパーとの接着面を維持しつつウェッジ26を軽量化するための穴26hが多数設けられている。
本実施の形態においては、ウェッジ26は、ナイロン樹脂を素材としているが、耐久性が高く軽量な素材のTPU(熱可塑性ポリウレタン)、PI(ポリイミドエンジニアプラスティック)等の合成樹脂材料を用いても良い。また、使用方法や使用状態により適宜選定された材料に、所望の硬さを得るために適量のカーボンを加えて調整した材料を使用しても良い。但し、後述するアウトソールの素材より、軽量、低剛性、低反発弾性の素材を使用する必要がある。
前側アウトソール28及び後側アウトソール30は、牛革を素材として一体成形されている。但し、前側アウトソール28及び後側アウトソール30は、使用方法や使用状態により、適宜選定された材料を使用しても良い。例えば、牛革以外の革、人工皮革、天然ゴム又は合成ゴムで成形されたラバーソール、合成樹脂等、牛革と同等の性質を有する素材が使用される。
滑り止めとしての前側金具32及び後側金具34、針状の形状を有するリベット36、座金38は、それぞれ金属材料にて一体成形されている。図1乃至図3に示すように、リベット36は、座金38を挟んで、前側金具32及び後側金具34を前側アウトソール28及び後側アウトソール30に固定している。靴底構造体14の前側において、リベット36は、靴底側から、前側アウトソール28、ウェッジ26、ミッドソール24及び前側ラスティングボード18を突き抜けて、かしめて固定される。但し、図示するように、靴底の先端部分では、ウェッジ26やミッドソール24が存在しない箇所もある。また、靴底構造体14の後側において、リベット36は、靴底側から、後側アウトソール30、ウェッジ26(リベット穴26g)、ミッドソール24(長穴24f)、不織布シート22及び後側ラスティングボード19を突き抜けて、かしめて固定される。
続いて、上記構成を有するスパイクシューズ10を組み立てる方法について、図2、図3及び図6を参照して説明する。図6は、スパイクシューズの分解端面図である。なお、組み立て方法の説明に際し、ステップを付して説明するが、組み立ての順番を限定するものではなく、適宜、組み立ての順番を変更可能である。
ステップ1(アッパー12とラスティングボード17の取付)
まず、図1乃至図3及び図6に示すように、アッパー12の下部に、ラスティングボード17を取り付ける。具体的には、アッパー12の下部の後側縫代12bに、後側ラスティングボード19を、ミシン又は手縫いにより袋縫いにて縫い付ける。次に、アッパー12を足と同じ形状の木型にはめる。そして、前側ラスティングボード18を木型上に載せ、アッパー12の下部の前側縫代12aを前側ラスティングボード18に巻き付けた状態で接着剤を用いて接着させる。この状態で、アッパー12とラスティングボード17は、袋状に成形されている。
ステップ2(靴底構造体14の後側の組付)
不織布シート22と、ミッドソール24と、ウェッジ26とを接着する。具体的には、まず、不織布シート22の下面22bと、ミッドソール24の上面24a及び24bと、ウェッジ26の上面26a及び下面26bに接着剤を塗布する。次に、接着剤を塗布した不織布シート22と、ミッドソール24と、ウェッジ26とを一体に組み付けてから全体を加熱し、これらを接着させる。
なお、本実施の形態において使用される接着剤は、不織布シート22、ミッドソール24及びウェッジ26のそれぞれの材質に適した接着剤を、適宜選択して使用する。
ステップ3(後側アウトソール30の取付)
上記ステップ2にて接着された不織布シート22、ミッドソール24及びウェッジ26に、後側アウトソール30を取り付ける。具体的には、まず、ウェッジ26の下面26bと、後側アウトソール30の上面30aを、接着剤を用いて接着させる。次に、図1に示すように、後側アウトソール30の下面30bの土踏まず側所定位置において、手縫いにより、後側アウトソール30を、不織布シート22、ミッドソール24及びウェッジ26とともに、縫い付ける(符号40参照)。
ステップ4(靴底構造体14の前側)
上記ステップ3にて接着及び縫い付けられた靴底構造体14の前側に、前側アウトソール28を取り付ける。具体的には、ミッドソール24の先端部24cの下面24b及びウェッジ26の先端部26dの下面26bと、前側アウトソール28の上面28aとを接着剤を用いて接着させる。次に、前側アウトソール28の土踏まず側所定位置において、手縫いにより、前側アウトソール28を、ミッドソール24及びウェッジ26とともに、縫い付ける(符号42参照)。
ステップ5(靴底構造体14の後側)
後側アウトソール30をソール部分の後側に縫い付ける。具体的には、後側アウトソール30の下面30bの所定位置において、後側アウトソール30を、不織布シート22、ミッドソール24及びウェッジ26とともに、ミシン等を使用してアリアンステッチで縫い付ける(符号44参照)。
ステップ6(靴底構造体14の前側)
前側アウトソール28をソール部分の前側に縫い付ける。具体的には、前側アウトソール28の下面28bの所定位置において、前側アウトソール28を、アッパー12のラスティングボード17とともに、ミシン等を使用してアリアンステッチで縫い付ける(符号46参照)。
ステップ7(仕上げ)
上述した各部材間の接着強度を上げ、接着部の剥離を防ぐため、全体を上下、左右及び前後方向に圧着する。
次に、前側アウトソール28の下面28bと、後側アウトソール30の下面30bの所定位置に、前側金具32及び後足金具34を載せる。そして、座金38をリベット36に挿入し、前側アウトソール28の下面28bと、後側アウトソール30の下面30bから打ち込む。その後、リベット36先端を押しつぶして、かしめ部を作成して、これらの部材を固定する。
次に、アッパー12内に、ソックライナー20を挿入し、次に、シューレース(靴紐)をスパイクシューズ10の穴に通す。
以上のステップにより、本実施の形態に係るスパイクシューズ10が完成する。
以上、詳細に説明した本実施形態に係るスパイクシューズ10によれば、アウトソールとして、二つに分割した前側アウトソール28と後側アウトソール30を使用しているので、従来のスパイクシューズに比べ、軽量化することが可能である。高剛性且つ高反発弾性の牛革は、重量も大きいので、軽量化の効果は大きい。
また、本実施の形態においては、靴底を、二つに分割された前側アウトソール28と、後側アウトソール30を使用しているので、靴底に使用する材料を少なくすることが可能である。また、前側アウトソール28と、後側アウトソール30に使用する靴底の材質をそれぞれ変えることができ、用途及び着用者の好みに合った材質を適宜選択することが可能である。スパイクシューズの前側部は、後側部に比べて、使用者が歩いたり走ったりする際により屈曲する必要があるので、前側アウトソール28を、後側アウトソール30よりも柔らかい素材で構成しても良い。
また、本実施の形態においては、アウトソールを前側アウトソール28と後側アウトソール30に分割し、これらアウトソールの素材よりも軽量、低剛性且つ低反発弾性の素材を用いたウェッジ26によって一体に連結された構成を有しているため、スパイクシューズの前後曲げ方向の反発弾性を維持しつつ、横方向の捩れ剛性を、アウトソールが一枚で構成される場合と比較して小さくすることができる。よって、使用者にとっては、前後方向の動きの瞬発性を維持しつつ、横方向への動きを制限されないといったメリットがある。
なお、本発明は、本実施の形態の構成に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。例えば、本実施の形態においては、野球用のスパイクシューズを用いて説明したがこれに限定されるものではなく、サッカー、ラグビー、ゴルフ等のスパイクシューズに使用されても良い。
また、本実施の形態においては、ウェッジ26のシリンダ26fを3個設けたがこれに限定されるものではなく、これより少なくても良いし、多く設けても良い。また、本実施の形態においては、ラスティングボード17を、前側ラスティングボード18と、後側ラスティングボード19との2枚の構成としたがこれに限定されるものではなく、1枚又は3枚以上で構成されても良い。また、2枚構成の場合は、それぞれ異なった材質のものを使用しても良い。
また、本実施の形態においては、ウェッジ26のシリンダ26fが挿入されるミッドソール24の穴の形状を、トラック状の長穴形状で使用したがこれに限定されるものではなく、シリンダ26fと同じ大きさの穴形状でも良い。
図1は、本発明の実施の形態に係るスパイクシューズの底面図である。 図2は、本発明の実施の形態にかかるスパイクシューズのA−A線端面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るスパイクシューズの分解斜視図である。 図4は、本実施の形態に係るミッドソールを示す図であり、図4(a)は、平面図、図4(b)は、底面図、図4(c)は、側面図、図4(d)は、同図(a)のB−B線断面図、図4(e)は、同図(a)のC−C線断面図である。 図5は、本実施の形態に係るウェッジを示す図であり、図5(a)は、平面図、図5(b)は、底面図、図5(c)は、側面図、図5(d)は、同図(a)のD−D線断面図、図5(e)は、同図(a)のE−E線断面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係るスパイクシューズの分解端面図である。 図7は、従来のスパイクシューズの構成を示す斜視図である。 図8は、従来のスパイクシューズの構成を示す底面図である。
符号の説明
10 スパイクシューズ
12 アッパー
14 靴底構造部
16 べろ
17 ラスティングボード
20 ソックライナー
22 不織布シート
24 ミッドソール
26 ウェッジ
28 前側アウトソール
30 後側アウトソール
32 前側金具
34 後側金具
36 リベット
38 座金

Claims (9)

  1. 少なくとも踵部分に滑り止め金具を備えたスパイクシューズであって、
    前側アウトソールと、
    前記前側アウトソールの後方に間隔を隔てて設けられ、踵部分の底面を構成する後側アウトソールと、
    該後側アウトソールの上面に一体に固定されると共に、該後側アウトソールに対応する踵部分から前方に延びて前記前側アウトソールと前記後側アウトソールを連結する連結ミッドソールであって、前記前後のアウトソールの素材よりも質量、剛性及び反発弾性が低い合成樹脂で成形された連結ミッドソールと、
    連結ミッドソール上面に一体に固定され、弾性素材から成形されるミッドソールと、
    ミッドソール上面に一体に固定されるラスティングボードであって、前記連結ミッドソール及び前記ミッドソールを挟んで、前記前後のアウトソールに固定されるラスティングボードと、
    ッパーと、
    前記後側アウトソールの下面に固定される滑り止め金具と、
    前記後側アウトソールから前記ラスティングボードまで突き抜けて、前記滑り止め金具を前記後側アウトソールに固定するための針状部材とを有し、
    前記ミッドソールの踵部分が、該踵部分の前方の前記前側アウトソールに対応する部分よりも大きな厚みを有し、また、上下に貫通した第1貫通孔を有し、
    前記連結ミッドソールの踵部分に、前記第1貫通孔に挿入され且つ上方に向けて突出したシリンダ部を有し、
    該シリンダ部の上下に延びる第2貫通孔に前記針状部材が挿入されていることを特徴とするスパイクシューズ。
  2. 前記ラスティングボードは、互いに素材の異なる前側ラスティングボードと後側ラスティングボードとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスパイクシューズ。
  3. 前記ミッドソールの踵部分と前記後側ラスティングボードとの間において、前記後側アウトソールに相当する部分にのみ位置する不織布シートであって、前記連結ミッドソール及び前記ミッドソールを挟んで、前記後側アウトソールと縫合によって一体に固定される不織布シートを、さらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパイクシューズ。
  4. 前記連結ミッドソールの踵部分に上方に延びる第1周囲壁が形成され、
    前記ミッドソールの踵部分に上方に延びる第2周囲壁が形成され、
    前記第1周囲壁が前記第2周囲壁よりも大きな高さ寸法を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスパイクシューズ。
  5. 前記ミッドソールの踵部分に形成された前記第1貫通孔が、前後方向に延びる長孔で構成されている、請求項4に記載のスパイクシューズ。
  6. 前記連結ミッドソールの前端が、前記前側アウトソールの前端よりも後方に位置している、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスパイクシューズ。
  7. 前記連結ミッドソールは、前記前側アウトソールと前記後側アウトソール間の表面に露出する部分に、反発弾性を高めるための凹凸が設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載のスパイクシューズ。
  8. 前記前側アウトソールは、前記後側アウトソールよりも柔らかい素材で成形されている請求項1〜7のいずれか一項に記載のスパイクシューズ。
  9. 前記アウトソールは、牛革で成形されており、前記連結ミッドソールは、ナイロン樹脂、熱可塑性ポリウレタン又はポリイミドエンジニアプラスティックから成形されている請求項1〜8のいずれか一項に記載のスパイクシューズ。
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