JP4017145B2 - 減速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として、車輌のシートに使用される小型の減速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の減速機は、図10に示す構成が知られている。その概要を説明すると、減速機のケーシング1000に、外側より歯部1001aを備えた入力軸1001を挿設する。この入力軸1001の歯部1001aには、ケーシング1000に軸承した外周面に外側歯部1002aを備えた歯車1002が噛合される。尚、この歯車1002は両ボス部1002c、1002cに設けたワッシャ1003、1003を介してケーシング1000に軸承されており、当該歯車1002のスムーズな回転と、ケーシング1000の内面と、歯車1002とで発生する騒音回避を図る。前記歯車1002及びワッシャ1003、1003に貫設し、かつ当該ケーシング外に延設されたこの歯車1002の内側歯部1002b(スリット)に噛合する歯部1004aを備えた出力軸1004とで構成されており、入力軸1001からの回転は、この入力軸1001に設けた歯部1001aと噛合する外側歯部1002aとを介して歯車1002に減速して伝達される。この減速された回転は、この内側歯部1002bと噛合する歯部1004a(スリット)を介して出力軸1004(従動軸)に伝達される。この動力(回転)の伝達過程で、歯部1001aと外側歯部1002aとの噛合わせ騒音と、内側歯部1002bと歯部1004aとの噛合わせ騒音とが、耳障りとなること、またこの噛合わせ騒音に、ワッシャ1003、1003と歯車1002の両肩部側面1002d、1002d及びケーシング1000の内面1000a、1000aとによる摺接騒音が一緒となることで、その耳障りは一層顕著となる。そして、この耳障り(騒音)の解消手段として、オイルを充填する構成も採用されているが、十分とはいえない。その一例を説明すると、この減速機を、車輌のシートの移動を図る装置として採用した場合は、これらの複合的な騒音は、大変問題となる。何故ならば、シートの移動は、通常、車輌が停止している状況で実行されるので、この騒音が気になり易いこと、またこの減速機を構成する部品の精度誤差で発生する騒音等解消に問題を残すこと、等改良が強く要望されているのが現況である。
【0003】
そこで、その改良の一環と考えられる従来の文献を説明する。例えば、特開平7−222399号の減速機付電動機(文献(1)とする)が挙げられる。この文献(1)は、電動機に設けた回転子軸と減速出力軸間に中間軸を介設するとともに、この中間軸に設けたウオームギヤとウオームホイールを、回転子軸と減速出力軸にそれぞれ設けたウオームホイールとウオームギヤに噛合する減速機付電動機において、前記中間軸の両端部に設けた玉軸受けを介してこの中間軸をギヤケースに回転自在に支承し、このギヤケースの内面と玉軸受けの端面との間にばねを介挿し、この中間軸をその軸方向中央に向かって常時押圧する構成とした。従って、電動機の回転速度を低く設定した際にも起動可能とするとともに、負荷変動による振動や騒音を発生しない減速機付電動機を提供することを意図する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の一例を示した図10の例では、ケーシング内にオイルを充填する構成も採用されているが、車輌用の減速機としては、騒音の問題、構造の簡素化、メンテナンスの簡便化、又は機構の低コスト化等の面において、必ずしも十分とはいえず、その改良が望まれている。
【0005】
また文献(1)は、中間軸の規制を介してウオームホイールとウオームギヤに噛合する騒音、又はギヤケースの内面と中間軸を軸承する玉軸受けの端面との摺接騒音と、及び中間軸の振動とを解消することを意図する。しかし、常時押圧することは、中間軸に負荷を与えるので、ウオームホイールとウオームギヤの噛合に少なからず悪影響を与える虞があること、また玉軸受け等の耐久性、又は部品の精度誤差で発生する騒音等解消に問題を残すこと、等の課題が考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、歯車の少なくとも一方の肩部側面に設けた第1の係止部と、係止部付きバネワッシャに設けた第2の係止部との接触による騒音(摺接等の騒音)及び/又は振動を少なくすること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きを確保すること、また車内の関係者に与える違和感をなくすこと、更に部品の精度誤差で発生する騒音及び/又は振動等の解消に役立てること、等を意図する。
【0007】
請求項1は、減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、この入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、この歯車の少なくとも一方の肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、当該歯車の少なくとも一方のボス部に設けた前記第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、この歯車及び係止部付きバネワッシャに貫設し、かつ当該ケーシング外に延設された当該歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機である。
【0008】
請求項2の発明は、歯車の肩部側面に設けた第1の係止部と、係止部付きバネワッシャに設けた第2の係止部との接触による騒音(摺接等の騒音)及び/又は振動を少なくすること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きを確保すること、また車内の関係者に与える違和感をなくすこと、更に部品の精度誤差で発生する騒音及び/又は振動等の解消に役立てること、等を意図する。
【0009】
請求項2は、減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、この入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、この歯車の一方の肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、当該歯車の一方のボス部に設けた前記第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、この他方のボス部に設けたワッシャと、この歯車及び係止部付きバネワッシャ並びにワッシャに貫設し、かつ当該ケーシング外に延設された当該歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機である。
【0010】
請求項3の発明は、歯車の肩部側面に設けた第1の係止部と、係止部付きバネワッシャに設けた第2の係止部との接触、及びバネを介して騒音及び/又は振動を少なくすること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きを確保すること、また少なくとも車内の関係者に与える違和感をなくすこと、さらに部品の精度誤差で発生する騒音及び/又は振動等の解消に役立てること、等を意図する。
【0011】
請求項3は、減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、この入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、この歯車の少なくとも一方の肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、当該歯車の一方のボス部に設けた前記第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、この歯車の他方のボス部に設けたウェーブバネワッシャと、この歯車及び係止部付きバネワッシャ並びにウェーブバネワッシャに貫設し、かつ当該ケーシング外に延設された当該歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機である。
【0012】
請求項4の発明は、歯車の肩部側面に設けた第1の係止部と、係止部付きバネワッシャに設けた第2の係止部との接触による騒音(摺接等の騒音)及び/又は振動を少なくすること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きを確保すること、また車内の関係者に与える違和感をなくすこと、更に部品の精度誤差で発生する騒音及び/又は振動等の解消に役立てること、等を意図する。
【0013】
請求項4は、減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、この入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、この歯車の両肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、当該歯車の両ボス部に設けた前記第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、この歯車及び係止部付きハ゛ネワッシャに貫設し、かつ当該ケーシング外に延設された当該歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機である。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4の目的を達成し、かつより騒音及び振動を少なくすること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きを確保すること、また少なくとも車内の関係者に与える違和感をなくすこと、等を意図する。
【0015】
請求項5は、請求項1〜請求項4に記載の係止部付きバネワッシャの突片は、この本体部より分岐して帯状に形成した本体と、この本体の端部に設けた自由端とで構成した減速機である。
【0016】
請求項6の発明は、請求項5の発明に準ずる。
【0017】
請求項6は、請求項1〜請求項4に記載の係止部付きバネワッシャの外周面に、複数個の回止めを形成する構成とした減速機である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様を説明する。
【0019】
例えば、シートに本発明の減速機を使用した場合を説明すると、駆動源の出力軸は、減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸に連結されている。従って、駆動源の回転は、出力軸から入力軸を介して減速機の歯車に伝達される。この際に、歯車の回転は、この歯車の肩部側面に設けた第1の係止部と、少なくとも一方の係止部付きバネワッシャに設けた複数の第2の係止部とが接触することで、当該歯車の妄動が規制されるので、入力軸に設けた歯部と、当該歯車に設けた外側歯部とのガタツキ防止が図れる。従って、この囓合する歯部間で発生する騒音と、振動が極めて少なくなり、聴覚で感ずる騒音をなくし得ることと、振動による違和感がない。しかも、この接触は、三点支持(一例であり、支持する点数は限定されない)の構成を採用することから、歯車に対する負荷も殆どなく、在来の伝達構造と遜色ないこと、又は歯車のガタツキを略完全に規制できること、等の特徴を有する。
【0020】
そして、減速された回転は、歯車の内側歯部と囓合する歯部を備えた出力軸及び/又は連結部材(図示せず)等を介してシートのリフト軸(図示せず)に伝達される。従って、シートのリフト軸を回転する。このリフト軸の回転を介してリンク機構を作動し、車体側レール上を座席側レールが前後動(移動)し、この座席側レールの移動を介してシートが移動する構造となっている。尚、三点支持は、原則として、第1の係止部の異なる箇所(異なる位相、例えば、E1、E2、E3に示す如く)に、第2の係止部が接触し、前述の各特徴が発揮できる(図7(ハ)参照)。そして、図7(ニ)は、荷重方向の一例をPで示す。
【0021】
この際に、前記の如く、歯車の妄動が規制されるので、この出力軸の歯部と、歯車の内側歯部との間におけるガタツキ防止が図れる。前述の例と同様に囓合する歯部間で発生する騒音と、振動が極めて少なくなり、聴覚で感ずる騒音をなくし得ることと、振動による違和感がない。また耐久性の向上と、シートの確実かつスムーズな移動が図れる特徴がある。
【0022】
尚、請求項3又は請求項4に記載の他方のボス部に、ウェーブバネワッシャ又は係止部付きバネワッシャを設ける構成では、ウェーブバネワッシャ又は係止部付きバネワッシャとケーシング内面との摺接抵抗を回避して、より一層の騒音及び/又は振動回避とが図れる利点がある。
【0023】
前記第1の係止部と第2の係止部との接触は、図7に模式的に示した如く、第1の係止部の三箇所に、第2の係止部の三箇所が、三点支持で係止される構成が、前述の如く、騒音及び/又は振動を少なくできること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きを確保できること、また車内の関係者に与える違和感をなくすこと、歯車に対する負荷も殆どなく、在来の伝達構造と遜色ないこと、等の優れた機能が発揮できるので好ましい。しかし、第1の係止部の適所に、第2の係止部の何れかが衝止する構成でも、略同じような機能が発揮できる。この係止関係と、係止箇所は、採用する部位、騒音等の許容範囲等を考慮して選択する。
【0024】
また図示しないが、バネと係止部付きバネワッシャの第2の係止部、又はバネと歯車の第1の係止部、或いはバネとケーシング本体・蓋体の内側壁面に設けた第2の係止部(図示せず)との各組合せを利用して騒音及び/又は振動の減少を図る簡易型、低コスト型等の構成も可能である。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照して具体的に説明する。
【0026】
1は円筒部と、この円筒部に直交する筒部とで構成されるケーシングで、このケーシング1は、ケーシング本体100と、このケーシング本体100を閉塞する蓋体101とで構成されており、当該蓋体101は止め具(図示せず)を介して着脱自在に設けられる。2は駆動源(図示せず)に連結部材3、又は他の部材(図示せず)を介して連結される入力軸で、この入力軸2は、ケーシング1の筒部に軸承されている。そして、この入力軸2の外周には歯部200(ウオーム)が設けられている。図中4はブッシュ、5、50は軸受けをそれぞれ示す。
【0027】
6はケーシング1の円筒部に設けられる歯車(ウオームホイール)で、この歯車6のボス部600は、ケーシング本体100及び蓋体101の孔100a及び101aに軸承される。この歯車6の少なくとも一方の肩部側面601、(601)には、音のしない形状で、俯瞰した状態で、例えば、図6(イ)〜(ハ)に一例として示した形状で、波形、スプライン(図示せず)、凹凸(図示せず)、スリット(図示せず)等の第1の係止部601a、(601a)がn個設けられている。尚、この第1の係止部601aは、一定の周期でレピートする構成では、接触の安定性、定形化、滑り抵抗の安定性等に寄与できる。しかし、この第1の係止部601aが、一定の周期でレピートするか否かは、本発明の目的を達成するためには限定されない。また歯車6の内外周面には、内外側歯部602(スプライン)、603が設けられており、この内側歯部602には、後述する出力軸の歯部(スプライン)が、また外側歯部603には、前記入力軸2の歯部200がそれぞれ噛合される。また第1の係止部601aには、後述する係止部が接触する。尚、第1の係止部601aの形状、波形の角度等は、滑らかな構造として、回転力の伝達確保、騒音発生の回避を図ること、又は歯部200・後述する出力軸の歯部と、内外側歯部602、603のクリアランス、或いは歯車6の肩部側面601と内側壁面100b、101bとのクリアランス等に対応すること、等にある。
【0028】
7は図2の(ロ)等に示されている係止部付きバネワッシャで、この係止部付きバネワッシャ7の本体部700には、音のしない形状で、俯瞰した状態で、例えば、突片、凹凸(図示せず)、スリット(図示せず)等の第2の係止部701が設けられている。尚、歯車6のボス部600の何れか一方に、第2の係止部701、(701)を設けた係止部付きバネワッシャ7、(7)を設ける構成では、接触の安定性、定形化、滑り抵抗の安定性等に寄与できる。しかし、この第2の係止部701を設けた係止部付きバネワッシャ7は、何れか一方側に設ける構成でも本発明の目的を達成できるので限定されない。図中702は回り止め、703は孔を示す。尚、第2の係止部701の形状は滑らかな構造、また第2の係止部701の接触部角度は緩やかな構造として、回転力の伝達確保、騒音発生の回避を図ること、又は第1の係止部601aの形状、また歯部200・後述する出力軸の歯部と、内外側歯部602、603のクリアランス、或いは歯車6の肩部側面601と内側壁面100b、101bとのクリアランス等に対応すること、等にある。図中701−1は第2の係止部701折曲げ基端部、701−2は第2の係止部701の折曲げ頂部、701−3は第2の係止部701の折曲げ部の自由端部、をそれぞれ示す。
【0029】
8は出力軸で、この出力軸8に設けた歯部800は、歯車6の内側歯部602と囓合する。そして、この出力軸8は、連結部材(図示せず)等を介してシートのリフト軸(図示せず)に連結されている。
【0030】
図中9はウェーブバネワッシャで、90は凸部を示す。このウェーブバネワッシャ9は、図4の(ハ)、(ニ)に示されている。またウェーブバネワッシャ9は、この例では、他方のボス部600に設けられており、ケーシング本体100の内側壁面100bと歯車6との間に設けられる(一例である)。このウェーブバネワッシャ9は、歯車6及び/又は係止部付きバネワッシャ7等の盲動を回避して、前記接触の安定性、定形化、滑り抵抗の安定性等に寄与する。尚、このウェーブバネワッシャ9が音のしない形状となっていることは前述の各例と同じである。
【0031】
図中10はバネワッシャ、平板ワッシャ等のワッシャを示す。このワッシャ10は、図2の(イ)に示されている。またワッシャ10は、この例では、他方のボス部600に設けられており、ケーシング本体100の内側壁面100bと歯車6との間に設けられる(一例である)。このワッシャ10は、歯車6及び/又は係止部付きバネワッシャ7等の盲動を回避して、前記接触の安定性、定形化、滑り抵抗の安定性等に寄与する。そして、このバネは必要により、一方側又は両側(図示せず)に設ける。
【0032】
尚、前述した係止部付きバネワッシャ7、ウェーブバネワッシャ9、ワッシャ10等の組合せは、前述の図2(イ)〜(ハ)の例に限定されず、必要により組合せは決定される、即ち、図9に係止部付きバネワッシャ7と、ウェーブバネワッシャ9、又はワッシャ10との組合せ関係の一例を示した。そして、各図において、歯車6、係止部付きバネワッシャ7、ウェーブバネワッシャ9、ワッシャ10等の組合せは、右方向への回転における一例を示した。しかし、この一例に限定されず、例えば、左方向等の如く、他の方向もあり得る。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明は、減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、歯車の少なくとも一方の肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、歯車の少なくとも一方のボス部に設けた第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、歯車及び係止部付きバネワッシャに貫設し、かつケーシング外に延設された歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機である。従って、歯車の肩部側面に設けた第1の係止部と、係止部付きバネワッシャに設けた第2の係止部との接触による騒音及び/又は振動を少なくできること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きが確保できること、また車内の関係者に与える違和感をなくし得ること、等の特徴がある。
【0034】
請求項2の発明は、減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、歯車の一方の肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、歯車の一方のボス部に設けた第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、他方のボス部に設けたワッシャと、歯車及び係止部付きバネワッシャ並びにワッシャに貫設し、かつケーシング外に延設された歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機である。従って、歯車の肩部側面に設けた第1の係止部と、係止部付きバネワッシャに設けた第2の係止部との接触による騒音及び/又は振動を少なくできること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きが確保できること、また車内の関係者に与える違和感をなく得ること、更に部品の精度誤差で発生する騒音及び/又は振動等の解消に役立て得ること、等の特徴がある。
【0035】
請求項3の発明は、減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、この歯車の少なくとも一方の肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、歯車の一方のボス部に設けた第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、歯車の他方のボス部に設けたウェーブバネワッシャと、歯車及び係止部付きバネワッシャ並びにウェーブバネワッシャに貫設し、かつケーシング外に延設された歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機である。従って、歯車の肩部側面に設けた第1の係止部と、係止部付きバネワッシャに設けた第2の係止部との接触、及びバネを介して騒音及び/又は振動を少なくできること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きが確保できること、また少なくとも車内の関係者に与える違和感をなくし得ること、尚、部品の精度誤差で発生する騒音及び/又は振動等の解消に役立て得ること、等の特徴がある。
【0036】
請求項4の発明は、減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、歯車の両肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、歯車の両ボス部に設けた前記第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、歯車及び係止部付きバネワッシャに貫設し、かつケーシング外に延設された歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機である。従って、歯車の肩部側面に設けた第1の係止部と、係止部付きバネワッシャに設けた第2の係止部との接触による騒音及び/又は振動を少なくし得ること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きが確保できること、また車内の関係者に与える違和感をなくし得ること、更に部品の精度誤差で発生する騒音及び/又は振動等の解消に役立て得ること、等の特徴がある。
【0037】
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4に記載の係止部付きバネワッシャの突片は、本体部より分岐して帯状に形成した本体と、本体の端部に設けた自由端とで構成した減速機である。従って、請求項1〜請求項4の目的を達成し、かつより騒音及び振動を少なくできること、又は車輌内の静寂と、シートのスムーズな動きが確保できること、また少なくとも車内の関係者に与える違和感をなくし得ること、等の特徴がある。
【0038】
請求項6の発明は、請求項1〜請求項4に記載の係止部付きバネワッシャの外周面に、複数個の回止めを形成する構成とした減速機である。従って、請求項5の発明と同じ特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例を示す正面視した断面図
【図2】 (イ)〜(ハ)は第1及び第2の係止部の各一例を示す側面視した要部の断面図で、(イ)は請求項2の例を、(ロ)は請求項3の例を、(ハ)は請求項4の例を示した
【図3】 本発明に使用する歯車の一例を示す正面図
【図4】 (イ)、(ロ)は本発明に使用する係止部付きバネワッシャの一例をそれぞれ示す正面図、また(ハ)、(ニ)は本発明に使用するウェーブバネワッシャの一例をそれぞれ示す正面図
【図5】 図4の一例の第2の係止部(突片)を示す俯瞰模式図
【図6】 (イ)〜(ハ)は本発明に使用する歯車の第1の係止部の一例をそれぞれ示す拡大俯瞰断面図
【図7】 (イ)は図3のX−Xの拡大要部断面図、(ロ)は図4のY−Yの拡大断面図、(ハ)は本発明に使用する歯車の第1の係止部と、係止部付きバネワッシャの第2の係止部との関係の一例を示した拡大断面図、(ニ)は荷重方向を示す拡大模式図
【図8】 本発明の減速機における利用の範囲を示した図であり、荷重と図4に示した(イ)〜(ニ)の各種ワッシャとの関係を示しており、(イ)、(ロ)は係止部付きバネワッシャにより軽荷重への適用を、また(ハ)、(ニ)はウェーブバネワッシャにより重荷重への適用を示した図
【図9】 荷重によるワッシャと、係止部付きバネワッシャと、ウェーブバネワッシャとの採用例を示した図、図においてワッシャは10、係止部付きバネワッシャは7、ウェーブバネワッシャは9の各数字で示した。この例では、5通り考えられるが、複合の組合せもできる(図示せず)
【図10】 従来の減速機の一例を示す正面視した一部欠截の断面図
【符号の説明】
1 ケーシング
100 ケーシング本体
100a 孔
100b 内側壁面
101 蓋体
101a 孔
101b 内側壁面
2 入力軸
200 歯部
3 連結部材
4 ブッシュ
5 軸受け
50 軸受け
6 歯車
600 ボス部
601 肩部側面
601a 第1の係止部
602 内側歯部
603 外側歯部
7 係止部付きバネワッシャ
700 本体部
701 第2の係止部
701−1 折曲げ基端部
701−2 折曲げ頂部
701−3 折曲げ部の自由端部
702 回止め
703 孔
8 出力軸
800 歯部
9 ウェーブバネワッシャ
90 凸部
10 ワッシャ
E1 位相
E2 位相
E3 位相
P 荷重方向

Claims (6)

  1. 減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、この入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、この歯車の少なくとも一方の肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、当該歯車の少なくとも一方のボス部に設けた前記第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、この歯車及び係止部付きバネワッシャに貫設し、かつ当該ケーシング外に延設された当該歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機。
  2. 減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、この入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、この歯車の一方の肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、当該歯車の一方のボス部に設けた前記第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、この他方のボス部に設けたワッシャと、この歯車及び係止部付きバネワッシャ並びにワッシャに貫設し、かつ当該ケーシング外に延設された当該歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機。
  3. 減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、この入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、この歯車の少なくとも一方の肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、当該歯車の一方のボス部に設けた前記第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、この歯車の他方のボス部に設けたウェーブバネワッシャと、この歯車及び係止部付きバネワッシャ並びにウェーブバネワッシャに貫設し、かつ当該ケーシング外に延設された当該歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機。
  4. 減速機のケーシング内に設けた歯部を備えた入力軸と、この入力軸の歯部に噛合する外側歯部を外周面に備えた歯車と、この歯車の両肩部側面に設けた波形、スプライン、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第1の係止部と、当該歯車の両ボス部に設けた前記第1の係止部に接触する突片、凹凸、スリットの何れかの形状でなる第2の係止部を設けた係止部付きバネワッシャと、この歯車及び係止部付きバネワッシャに貫設し、かつ当該ケーシング外に延設された当該歯車の内側歯部に噛合する歯部を備えた出力軸とで構成した減速機。
  5. 請求項1〜請求項4に記載の係止部付きバネワッシャの突片は、この本体部より分岐して帯状に形成した本体と、この本体の端部に設けた自由端とで構成した減速機。
  6. 請求項1〜請求項4に記載の係止部付きバネワッシャの外周面に、複数個の回止めを形成する構成とした減速機。
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