JP4015959B2 - 高耐応力光ファイバ - Google Patents
高耐応力光ファイバ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4015959B2 JP4015959B2 JP2003012330A JP2003012330A JP4015959B2 JP 4015959 B2 JP4015959 B2 JP 4015959B2 JP 2003012330 A JP2003012330 A JP 2003012330A JP 2003012330 A JP2003012330 A JP 2003012330A JP 4015959 B2 JP4015959 B2 JP 4015959B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refractive index
- optical fiber
- pores
- ring
- ring portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、実効断面積を大きくした光ファイバに係り、特に、曲げ特性に優れた高耐応力光ファイバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット等の急速な普及に伴い情報容量が増大し、情報の伝送媒体に対する大容量化の要求が高まってきた。大容量化に対応する技術の中で最も有望視されているのが波長多重(以下、WDMという)伝送方式である。WDM方式は、1本の光ファイバで複数の信号光を伝送できるので、伝送容量を一気に100倍程度増大させることが可能である。そこで、大陸間を結ぶ光海底ケーブルシステムのような長距離大容量伝送路へ導入が進められており、実用化段階を迎えている。
【0003】
WDM技術が急速に立ち上がってきた技術的背景の一つに光増幅技術の向上が挙げられる。光増幅技術の一つであるエルビュウムドープ光ファイバ増幅器(EDFA)は、減衰した波長1.55μm帯の光を1000倍程度まで増幅することができるので、中継器などに組み込まれ、光ファイバ伝送路での損失を補償する働きをする。EDFAを用いた太平洋横断光海底ケーブルシステム(TPC−5CN,China−US等)は、既に実用化されており、WDM技術を用いて100Gbit/sという大容量伝送を実現している。WDM伝送の大容量化のためには波長多重数を増加させる必要があるが、光ファイバに入る信号パワーが大きくなるため、非線形現象が発生する可能性が高くなる。例えば、四光波混合によるノイズの増大と信号光の減少を引き起こすことが報告されている。そのため、光ファイバの実効断面積を大きくし、光ファイバ内の信号光パワー密度を低下させたファイバを長距離伝送路に用いることが有効である。
【0004】
この光ファイバは、海底ケーブルに使用されるだけでなく、陸上においても使用が予定されており、現在、システムの構築が行われている。陸上においては、光ファイバはテープ化し使用するのが一般的である。
【0005】
このように、近年、光増幅技術やWDM技術の発展により、光ファイバへ入射させる光のパワーが大きくなってきているために、種々の非線形効果現象が生じやすくなっており、例えば、非線形効果現象の一つである自己位相変調現象が生じると、光ファイバ中のパルス信号波形が歪み、伝送容量が制限される。また、同じく非線形効果現象の一つであるブリュリアン散乱現象も生じやすく、ブリュリアン散乱現象が起きると、光ファイバの入射パワーが飽和する。このように、非線形効果現象が生じると、光ファイバ中を伝搬する光の伝送特性の劣化を招く。
【0006】
また、従来のシングルモードファイバのゼロ分散波長は1.3μmよりも長波長側になってしまうので、1.3μmで大きな異常分散(正分散)を持つ光ファイバは存在しなかった。
【0007】
上記した非線形現象という問題点を解決する新規な光ファイバとして、フォトニッククリスタル光ファイバ(Photonic Crystal Fiber;PCF、フォトニックファイバとも言う)が最近注目を集めている。PCFとは、フォトニック結晶構造がクラッド部に設けてある光ファイバである。フォトニック結晶構造とは屈折率の周期構造のことであり、具体的には蜂の巣のようなハニカム構造の空間をクラッドに設けることで、光の禁制帯であるフォトニックバンドギャップ(Photonic Band Gap;PBG)が発生する。例えば、非特許文献1には、PBGを導波原理とするPCFが開示されている。また、非特許文献2には、PBG構造を導波原理とする中空コアのPCFが開示されている。
【0008】
また、最近、完全なPBG構造を有している光ファイバではないが、ガラス組成の違いにより比屈折率差を持たせた光ファイバのコア近傍のクラッドに気孔を存在させることにより、クラッドの実質的な屈折率を下げてコア/クラッド間の比屈折率差を拡大させることで、従来得られなかった特性を有するホーリーファイバ(HF)が報告されている。例えば、非特許文献3には、通常のシングルモードファイバの構造を有する光ファイバのコア近傍のクラッドに4つの空孔を設けた空孔付加型ホーリーファイバで、コア/クラッド間の比屈折率差を拡大させることで、1.2μm帯でシングルモード動作がある光ファイバが開示されている。
【0009】
フォトニックファイバに関する特許文献として特許文献1がある。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−296440号公報
【非特許文献1】
「Photonic band gap guidance inopticalfiber」 Knightら、Science282,1476、1998年
【非特許文献2】
「Single−Mode Photonic band gapguidance of Light in Air」 Creganら、Science285,1537、1999年
【非特許文献3】
「Novel hole−assisted lightguide fiber exhibiting large anomalous dispersion and low loss below 1dB/km」
長谷川ら、OFC2001PD5−1、2001年
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実効断面積を大きくすると、ファイバのモードフィールド径も大きくなる。そのため、実効コア断面積を大きくした光ファイバ(例えば、70μm2 )を直径20mmの円筒に1m巻き付けた際に生じる信号波長光の損失の増加は、20dB/mと大きい。現在、光伝送システムで最も多く用いられている1.3μmシングルモード光ファイバでは、2〜10dB/mが一般であることからも、実効コア断面積を大きくした光ファイバは、曲げに対して非常に損失が大きい。そのため、光ファイバをテープ化した際には損失が増加するという問題があった。
【0012】
以上のことから、実効断面積を大きくしつつ、高耐応力を兼ね備えた高耐応力光ファイバが望まれる。
【0013】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、曲げ特性に優れた高耐応力光ファイバを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、中心軸に位置する中心コア部と、この中心コア部の外周に設けられた第一リング部と、この第一リング部の外周に設けられた第二リング部と、この第二リング部の外周に設けられた第三リング部と、この第三リング部の外周に設けられたクラッドとを有し、該クラッドが石英からなり、前記中心コア部、前記第一リング部、前記第二リング部の屈折率が純シリカの屈折率よりも高く、前記第三リング部の屈折率が純シリカの屈折率よりも低く、前記クラッドの屈折率を基準として、前記中心コア部の比屈折率差n0と、前記第一リング部の比屈折率差n1と、前記第二リング部の比屈折率差n2と、前記第三リング部の比屈折率差n3と、前記クラッドの比屈折率差n4との関係がn0>n2かつn2>n1かつn3<n4かつn1>n4である屈折率プロファイルを有し、前記中心軸の周りに等円周角毎に軸対称に位置する4つ以上の偶数個の空孔を前記第三リング部内のみに有し、前記空孔の内径が3μm以上であって、実効コア断面積が70μm2であるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0018】
図1に本発明に係る高耐応力光ファイバの屈折率分布を示す。この光ファイバは、4重クラッド型の屈折率プロファイルを形成している。図1の屈折率プロファイル上で見ると、本発明に係る高耐応力光ファイバは、光ファイバの中心軸に位置する中心コア部1と、この中心コア部1の外周に設けられた第一リング部2と、この第一リング部2の外周に設けられた第二リング部3と、この第二リング部3の外周に設けられた第三リング部4と、この第三リング部4の外周に設けられたクラッド5とを有する。この屈折率プロファイルは、クラッドの屈折率を基準に中心コア部の比屈折率差をn0とし、第一リング部の比屈折率差をn1とし、第二リング部の比屈折率差をn2とし、第三リング部の比屈折率差をn3とし、クラッドの比屈折率差をn4としたとき、n0>n2かつn2>n1であって、かつn3≦n4であって、かつn1>n4である。
【0019】
屈折率プロファイルに与えた各部名称及び符号を、そのまま光ファイバの内層構造を表す名称及び符号とする。
【0020】
本発明に係る高耐応力光ファイバの中心コア部1、第一リング部2、第二リング部3は、純シリカに屈折率を高めるゲルマニウム(Ge)をドープした層(GeO2 −SiO2 )によって形成されている。また、本発明に係る光ファイバの第三リング部4は、純シリカに屈折率を低下させるフッ素(F)をドープした層(F−SiO2 )によって形成されている。
【0021】
図1の屈折率プロファイルを実現する光ファイバにおいて、例えば、実効断面積が70μm2 となる光ファイバを得るには、中心コア部1の比屈折率差n0は0.54%、第一リング部2の比屈折率差n1は0.018%、第二リング部3の比屈折率差n2は0.118%、第三リング部4の比屈折率差n3は−0.046%とし、中心コア部1の直径aは7.2μm、第一リング部2の直径bは13.6μm、第二リング部3の直径cは33.6μm、第三リング部4の直径dは55.8μmとする。
【0022】
図2に、本発明に係る高耐応力光ファイバの中心軸に直角な断面(横断面)を示す。図示されるように、光ファイバは、光が最も通るコア領域6と、コア領域6に比べて光が通らないクラッド領域7とからなる。図1に屈折率プロファイルを示した中心コア部1、第一リング部2、第二リング部3、第三リング部4は、光がよく通るので、ほぼコア領域6に重なると考えて良い。コア領域6には、第三リング部4に光ファイバの中心軸(中心コア部1の中心を言う)を囲むように複数個の空孔(気孔ともいう)8を有する。これらの気孔8は、図には示さないが光ファイバの長手方向に伸びている。本発明に係る高耐応力光ファイバは、フォトニックファイバの1分野に属するホーリーファイバの1種である。
【0023】
気孔8の数は4つ以上の偶数個である。2個ずつの気孔8が中心軸を対称軸にして線対称な位置に配置され、かつ各気孔8が周方向に等間隔に配置されている。この配置により、各気孔8は、コア領域6の中心軸の周りに等円周角ごとに軸対称となっている。ここでは、気孔8は6つ存在しているものとする。よって、図2の光ファイバ断面では、これら6つの気孔8の2つずつが中心軸を挟んで径方向等距離に位置しており、周方向には各気孔8が等間隔に位置している。
【0024】
前述の実効断面積が70μm2 となる光ファイバにおいて、例えば、気孔8の直径は5μmとし、気孔8の中心は中心軸から半径23μmの円周上に位置させる。気孔8の中は、空気又は不活性ガスで満たされ、その屈折率は1である。
【0025】
4つ以上の偶数個の気孔8を中心軸の周りに等円周角ごとに軸対称に配置した理由を説明する。
【0026】
まず、気孔8の個数が2個で等間隔としたのでは、光ファイバ断面上において、中心を通る一直線上のみに気孔8が存在することになる。その直線と90°の位置関係にある直線との間で、気孔8による実効的なクラッド5の屈折率の低下効果に差が生じる。このため光ファイバの特性が疑似的な偏波面保存ファイバの特性になり、偏波分散特性が劣化してしまい、高速伝送時に問題となる。また、気孔8の個数が奇数個になると、気孔8をどのように配置しても、光ファイバ断面上において、中心軸を通って直交する2直線に対して気孔8による実効的なクラッド5の屈折率分布が非対称となり、やはり偏波分散特性が劣化してしまう。また、気孔8を不等間隔に配置すると、入射した光のパワー分布が偏心してしまうと共に、コア領域6に異方応力が加わり、PMD特性を悪化させる。
【0027】
これに対し、4つ以上の偶数個の気孔8を中心軸の周りに等円周角ごとに軸対称に配置すると、光ファイバ断面上において、中心軸を通って直交する2直線に対して気孔8による実効的なクラッド5の屈折率分布が対称にできるので、偏波分散特性を良好にすることができる。また、異方性がなくなるので、気孔8の個数は6個でもよいことになる。
【0028】
気孔8の直径は3μm以上とし、気孔8の位置は第三リング部4内とするのがよい。その理由を説明する。気孔8の数を4個(円周角90°ごとに配置)とし、気孔8の直径を異ならせた本発明の光ファイバの複数の試料を作製し、各試料にφ20mmの曲げを与えて波長1.55μmの光に生じる損失を計測し、各計測値を図3にプロットして近似線を得た。図3に示されるように、気孔8の数が4個の場合、気孔8の直径(空孔の内径)が3μm以上の図示領域において曲げ損失が4dB/m以下となる。この4dB/mという値は、従来の光ファイバでは達成し得ない値である。また、ケーブル化や光ファイバの敷設を考慮したときに、4dB/m以下の曲げ損失特性を達成すると実用上の利点が出てくる。よって、気孔8の直径を3μm以上とし、気孔8の位置を第三リング部4内とするのがよい。
【0029】
気孔8は、第三リング部4に設けるとよい。その第一の理由は、気孔8が中心コア部1から第二リング部3までにあると、実効的な屈折率が大きく下がるため、低分散値を達成することができないからである。気孔8を第三リング部4に設けることにより、低分散値を達成することができる。第二の理由は、実用的に曲げ特性を改善するための気孔8の存在限界がモードフィールド径(図示せず)と同等な距離にあるからである。また、気孔8の一部が第二リング部3又はクラッド領域7にかかるとカットオフ波長が長波長にシフトするなどの悪影響が考えられる。
【0030】
次に、本発明の高耐応力光ファイバの製造方法について説明する。
【0031】
本発明の高耐応力光ファイバを製造するにあたり、まず、ファイバ母材となる石英プリフォームをVAD法により作製した。具体的には、通常のシングルモード用光ファイバプリフォームを製造する要領で、直径110mm、長さ1mのスートプリフォーム(図示せず)を作製した。ここでは、通常のシングルモード光ファイバと同様に、中心コア部、第一リング部、第二リング部となるスート領域に石英の屈折率を上げるためのゲルマニウム添加物を入れている。また、第三リング部となるスート領域に石英の屈折率を下げるためのフッ素添加物を入れている。
【0032】
前記スートプリフォームを塩素等の脱水効果のある雰囲気中で焼結し、外径60mm、長さ40cmの高純度透明ガラス化母材(図示せず)を得た。次に、その高純度透明ガラス化母材のコア中心軸を対称軸として線対称かつ等間隔に気孔部となる直径2.5mmの孔を研削法により加工した。研削加工後の母材を図4に示す。
【0033】
図4に示されるように、ガラス化母材は、線引き後に中心コア部1となる母材中心コア部9、第一リング部2となる母材第一リング部10、第二リング部3となる母材第二リング部11、第三リング部4となる母材第三リング部12、クラッド5となる母材クラッド部13の各ガラス領域と、気孔8となる気孔部14 (図4(a)では省略)とを有する。
【0034】
次に、図4の母材の片端を封止加工し、更にもう一方端に外径60mm、内径50mmの石英ダミー管を接続し、線引き用プリフォーム(図示せず)とした。さらに、この線引き用プリフォームの端面には、塩素を含むガスをこの線引き用プリフォームの前記研削加工孔に充填させるためのガス投入部を接続した。
【0035】
続いて、線引き用プリフォームの線引き工程について説明する。線引きの際、線引き用プリフォーム内の内圧が低すぎると気孔部14が潰れ、ファイバ化後に気孔8がないファイバになってしまう。また、内圧が高すぎると、ファイバ化後にファイバ内の気孔8が占める割合が大きくなり、線引き張力及び線引き速度から決まる内圧の限界点を越えると、線引き中に気孔部14が破裂してファイバ形成が不可能となる。そこで、本発明者は、実験により、気孔部14の径と線引き内圧との関係からファイバに所望の径の気孔8を形成しようとする場合の最適な内圧が1.5kPa程度であることを導いた。この最適な内圧に設定して線引きを行った。その結果、製作された図2の光ファイバにはφ5μmの気孔8が形成された。
【0036】
以上により、本発明の高耐応力光ファイバ10kmを作製した。この光ファイバの損失は、波長1.31μmで0.41dB/km、波長1.55μmで0.22dB/kmであった。損失要因を分析したところ、構造不整損失が0.05dB有り、他の損失を含む全体を押し上げていた。この構造不整損失は、プリフォームの加工精度によるもので、加工法の改良により改善可能である。本光ファイバの曲げ損失特性を測定したところ、波長1.55μmでφ20mmにおける曲げ損失増加量は2.0dB/mであり、従来の実効コア断面積が70μm2 の光ファイバに比べ、1/10以下と非常に小さい値であった。また、カットオフ波長及び波長1.55μmでのモードフィールド径を測定したが、それぞれ1.44μm、9.65mであり、これらの値は実用領域内にあり、何ら問題のない値であった。波長1.55μmでの分散値は8PS/nm/kmであった。波長1.39μmでのOH吸収損失は1/5dB/kmと通常のシングルモード光ファイバのレベルであった。また、ワイブル強度は60〜70Nであり、環境常数n=21であり、通常の光ファイバと同等レベルの結果を得た。
【0037】
この試作光ファイバをテープ化したところ、損失増加は見られなかった。
【0038】
【発明の効果】
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
【0039】
(1)実効断面積を大きくしつつ、高耐応力を兼ね備えた高耐応力光ファイバが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す高耐応力光ファイバのコア領域における径方向の屈折率分布図である。横軸は距離、縦軸はクラッド5を基準とした比屈折率差である。
【図2】本発明の一実施形態を示す高耐応力光ファイバの断面図である。
【図3】本発明の高耐応力光ファイバの空孔内径に対する曲げ損失特性図である。
【図4】本発明の高耐応力光ファイバの母材となるプリフォームの構造図であり、(a)は側断面図、(b)は横断面図である。
【符号の説明】
1 中心コア部
2 第一リング部
3 第二リング部
4 第三リング部
5 クラッド
6 コア領域
7 クラッド領域
8 気孔(空孔)
Claims (1)
- 中心軸に位置する中心コア部と、この中心コア部の外周に設けられた第一リング部と、この第一リング部の外周に設けられた第二リング部と、この第二リング部の外周に設けられた第三リング部と、この第三リング部の外周に設けられたクラッドとを有し、該クラッドが石英からなり、前記中心コア部、前記第一リング部、前記第二リング部の屈折率が純シリカの屈折率よりも高く、前記第三リング部の屈折率が純シリカの屈折率よりも低く、前記クラッドの屈折率を基準として、前記中心コア部の比屈折率差n0と、前記第一リング部の比屈折率差n1と、前記第二リング部の比屈折率差n2と、前記第三リング部の比屈折率差n3と、前記クラッドの比屈折率差n4との関係がn0>n2かつn2>n1かつn3<n4かつn1>n4である屈折率プロファイルを有し、前記中心軸の周りに等円周角毎に軸対称に位置する4つ以上の偶数個の空孔を前記第三リング部内のみに有し、前記空孔の内径が3μm以上であって、実効コア断面積が70μm2であることを特徴とする高耐応力光ファイバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003012330A JP4015959B2 (ja) | 2003-01-21 | 2003-01-21 | 高耐応力光ファイバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003012330A JP4015959B2 (ja) | 2003-01-21 | 2003-01-21 | 高耐応力光ファイバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004226541A JP2004226541A (ja) | 2004-08-12 |
JP4015959B2 true JP4015959B2 (ja) | 2007-11-28 |
Family
ID=32900975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003012330A Expired - Fee Related JP4015959B2 (ja) | 2003-01-21 | 2003-01-21 | 高耐応力光ファイバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4015959B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7292762B2 (en) | 2004-04-14 | 2007-11-06 | Fujikura Ltd. | Hole-assisted holey fiber and low bending loss multimode holey fiber |
EP1788415A4 (en) * | 2004-07-13 | 2008-11-26 | Fujikura Ltd | HOLES-ASSISTED TYPE FIBER AND MULTIMODE FIXED TROUGH FIBER WITH LOW TORSION LOSS |
JP5065007B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2012-10-31 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバおよび導波路 |
JP4774337B2 (ja) * | 2005-07-08 | 2011-09-14 | 日本電信電話株式会社 | 多心光ファイバケーブル |
US7787731B2 (en) * | 2007-01-08 | 2010-08-31 | Corning Incorporated | Bend resistant multimode optical fiber |
JP6068880B2 (ja) * | 2012-08-31 | 2017-01-25 | 株式会社フジクラ | 光ファイバおよびその製造方法 |
-
2003
- 2003-01-21 JP JP2003012330A patent/JP4015959B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004226541A (ja) | 2004-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3786010B2 (ja) | 光ファイバ | |
EP1426795B1 (en) | Microstructured optical fiber and optical module | |
US7636505B2 (en) | Microstructured optical fiber | |
US7773846B2 (en) | Large effective area high SBS threshold optical fiber | |
US6275638B1 (en) | Dispersion-shifted fiber | |
WO2011115146A1 (ja) | ホーリーファイバ | |
WO2012029427A1 (ja) | 光ファイバ | |
WO2005015303A1 (ja) | 非線形光ファイバ及びこの光ファイバを用いた光信号処理装置 | |
KR100963812B1 (ko) | 미세구조 광섬유 및 이의 제조방법 | |
EP2071369A1 (en) | Holey fiber | |
CN107490820B (zh) | 一种全固态大模面积近零色散平坦微结构光纤 | |
US8014645B2 (en) | Dispersion shifted optical fiber | |
JP4015959B2 (ja) | 高耐応力光ファイバ | |
JP3802875B2 (ja) | 高耐応力光ファイバ | |
JP2012014081A (ja) | ホーリーファイバ | |
JP2007297254A (ja) | 光ファイバ | |
US11860405B2 (en) | Hole assisted optical fiber | |
JP2007298885A (ja) | 分散補償光ファイバ | |
US20140133816A1 (en) | Holey Fiber | |
JP2005140857A (ja) | 分散フラットファイバ | |
JP3909397B2 (ja) | シングルモード光ファイバ | |
JP2003066259A (ja) | 波長多重伝送用低非線形光ファイバ | |
JP2004226539A (ja) | 光ファイバ及びその製造方法 | |
JP2005326800A (ja) | 光ファイバ | |
Li et al. | Specialty fibers for optical communication systems |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060711 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070227 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070605 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070803 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070904 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070914 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |