JP4014291B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変動表示後に停止した図柄が所定の図柄になった場合に、遊技状態を入賞の確率の高い遊技状態に変更するパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパチンコ機としては、遊技球が所定のゲートを通過した際に3つの図柄を変動表示し、その変動表示の開始から所定の時間経過後に停止した3つの図柄が所定の図柄に揃った場合に大入賞口を複数回開放する、いわゆる大当たりを発生し、その大当たりが終了した際に、その後の遊技を遊技者に利益のある遊技状態、たとえば、上記所定の時間が短縮された遊技状態にするか否かをLEDの点灯などによって表示するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記所定の時間の短縮(以下、時短と略称する)は、図柄の変動表示開始から変動表示停止までの時間を短縮するものであり、その時間が短縮される分、単位時間当たりの図柄の変動表示回数が増加し、大当たりの発生までの所要時間が短くなる。つまり、時短が決定されるか否かの結果は、遊技の興趣を高めるための重要な要因である。
しかし、上記従来のパチンコ機は、時短を行うか否かの決定を大当たりの終了後に表示することから、次の遊技が開始されるまでの短い時間内で表示を行わなければならない。そのため、たとえば、LEDを点灯させるような○×方式にて即座に結果を表示する方式しか用いることができなかったため、遊技の興趣を高めることができないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、大当たりが終了した後の遊技状態が、特別図柄の変動表示の開始から変動表示の停止までの時間が短縮された遊技状態になるか否か興趣を高めることができるパチンコ機を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技球を検出する遊技球検出手段と、この遊技球検出手段によって前記遊技球が検出された際に特別図柄の変動表示を開始するとともに、その開始から所定の時間経過した後にその特別図柄の変動表示を停止する特別図柄表示装置と、この特別図柄表示装置によって変動表示され、停止した際の特別図柄が所定の大当たり図柄になった場合に、遊技状態を大当たりに変更する遊技状態変更手段と、を有するパチンコ機において、前記遊技球検出手段によって遊技球が検出された場合に大当たりか否かを判定する第1ステップと、前記第1ステップにおいて肯定判定した場合に特別図柄の変動表示の内容を示す複数の表示内容の中から1つの表示内容を選択する第2ステップと、前記第2ステップにおいて選択した表示内容が特定の表示内容であるか否かを判定する第3ステップと、前記第3ステップにおいて肯定判定した場合に前記遊技状態変更手段により変更された大当たりが終了した後の遊技状態を、時短遊技に設定するか否かを判定する第4ステップと、を実行するCPUを備えており、前記特別図柄表示装置は、前記CPUが前記第2ステップにおいて選択した前記特定の表示内容を表示することにより、前記大当たりが終了した後の遊技状態が前記時短遊技になるか否かについてを示唆し、かつ、前記CPUの前記第4ステップにおける判定結果を示す動画を前記大当たりが終了してから表示し、前記CPUは、前記第2ステップにおいて選択した前記特定の表示内容の種類に応じて肯定判定する確率が異なるように前記第4ステップにおける判定を行うという技術的手段を用いる。
【0009】
【作用】
請求項1に記載の発明では、上記特別図柄表示装置は、CPUが第2ステップにおいて選択した特定の表示内容を表示することにより、大当たりが終了した後の遊技状態が時短遊技になるか否かについてを示唆する。
つまり、大当たりが終了した後の遊技状態が、時短遊技になるか否かについてを、従来のように遊技の終了から次の遊技の開始までの短い時間内に○×方式のように即座に答を出すのではなく、特別図柄表示装置による特別図柄の変動表示中に示唆できるため、充分に長い時間をかけて遊技者の次の遊技に対する期待感を徐々に増大させて遊技の興趣を高めることができる。
しかも、大当たりが開始される前に、別図柄の変動表示の内容によって上記示唆をするように構成されていることから、遊技者に対して、大当たりになることへの期待、および大当たりが終了した後の遊技状態が時短遊技になることへの期待の2つの期待を徐々に増大させることができるため、より一層遊技の興趣を高めることができる。
また、CPUが第1ステップにおいて大当たりと判定した場合は、第2ステップにおいて選択した特定の表示内容の種類に応じて、大当たりが終了した後の遊技状態が時短遊技に設定される確率が異なるため、遊技者は、上記特定の表示内容の種類を認識できた時点で、大当たり発生の可能性を予測するだけでなく、大当たり後の時短遊技の可能性についても示唆されることになり、大いに遊技の興趣が高められる。
さらに、発明が解決しようとする課題で述べたように、時短が決定されるか否かの結果は、遊技の興趣を高めるための重要な要因であるため、時短が決定されるか否かについてを大当たりが開始される前に、特別図柄の変動表示中から示唆することにより、遊技者に対して時短決定への期待感を増大させて遊技の興趣を高めることに大きく役立つ。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパチンコ機の一実施形態について図を参照して説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明のパチンコ機として、第1種のパチンコ機を代表に説明する。
まず、本実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態のパチンコ機を正面から見た説明図である。
【0014】
パチンコ機10には、内枠11が開閉可能に備えられており、その内枠11には、金枠12が開閉可能に取付けられており、さらに金枠12には、ガラス枠26が開閉可能に取付けられている。ガラス枠26の内部には、遊技盤13が設けられており、この遊技盤13の左方には、発射された遊技球を案内するガイドレール14が設けられている。内枠11の右側には、ガラス枠26開閉用の鍵を差し込む鍵穴15を備えた鍵穴飾り16が設けられおり、内枠11の上方には、枠ランプ17が設けられている。
【0015】
ガラス枠26の下には、前面板18が設けられており、この前面板18の左側上部には、賞球が排出される上皿賞球排出口19が形成されており、この上皿賞球排出口19の排出側には、その上皿賞球排出口19から排出された賞球を溜めておくための上皿20が取り付けられている。上皿20の下方には、その上皿20で収容しきれなくなった賞球を排出するための下皿賞球排出口21が形成されており、この下皿賞球排出口21の排出側には、その下皿賞球排出口21から排出された賞球を溜めておくための下皿22が設けられている。
【0016】
下皿22の右方には、上皿20から供給された遊技球を遊技盤13へ発射する発射モータ(図4に符号38で示す)を操作するための発射ハンドル23が、回転可能に取付けられており、その発射ハンドル23には、発射途中で発射を停止するための発射停止ボタン24が設けられている。また、上皿20の右方には、上皿20に溜められた賞球を下皿22へ抜くための上皿球抜きレバー25がスライド可能に取付けられている。さらに、内枠11の左側には、プリペイドカードを挿入するスリット27aを有するプリペイドカードユニット27が設けられている。
【0017】
次に、遊技盤13の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。
遊技盤13の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、それを正面から見た拡大説明図である図3に示すように、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置32と、この普通図柄表示装置32の始動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED33と、液晶表示で特別図柄34aを表示する特別図柄表示装置34と、この特別図柄表示装置34の始動される回数を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED35とが備えられている。
図2に示すように、センターケース30の左右には、普通図柄表示装置32を作動させるための普通図柄作動ゲート40,40が設けられている。センターケース30の下方には、特別図柄表示装置34を作動させるための第1種始動口41が設けられており、この第1種始動口41の下方には普通図柄表示装置32の停止図柄が所定の当たり図柄となった場合に開放される普通電動役物42が設けられている。開放された普通電動役物42は、第1種始動口41と同様に、特別図柄表示装置34を作動開始させる機能を備えている。普通電動役物42の下方には、特別図柄表示装置34の停止図柄が所定の当たり図柄となった場合に作動する変動入賞装置50が設けられている。
【0018】
この変動入賞装置50には、当たりの発生時に開放される扉形式の大入賞口51が開閉可能に取り付けられており、この大入賞口51の両側には、普通入賞口52,52がそれぞれ設けられている。また、大入賞口51の内部には、特定領域53と、この特定領域53を通過した遊技球を検出する役物連続作動スイッチ(図4に符号55で示す)と、大入賞口51に入賞した遊技球の数Pをカウントするカウントスイッチ(図4に符号54で示す)とが設けられている。
その他、遊技盤13には、風車60,60と、普通入賞口61,61と、コーナー飾りランプ62a,62aと、入賞時に点灯する入賞ランプ63と、球切れ時に点灯する球切れランプ64と、サイド飾りランプ62b,62bと、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口65とが設けられている。また、遊技盤13には、多くの釘28が打ち込まれており、遊技盤13に発射された遊技球は、釘28間を乱舞しながら落下する。
【0019】
次に、普通図柄表示装置32の表示態様について説明する。
普通図柄表示装置32のLEDは、左右の赤のLEDおよび中央の緑色のLEDによって構成されており、遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過することによって表示を変動する。
その変動の態様には、○−−(−は消灯を示す)のように左側のLED32aのみが点灯する場合と、○−○のように左右のLED32a,32cが点灯する場合と、−−○のように右側のLED32cのみが点灯する場合と、−●−のように中央のLED32bのみが点灯する場合の4種類がある。
また、普通図柄表示装置32、または、普通電動役物42の作動中に遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過した場合は、最初の4個までが始動記憶となり、普通図柄記憶表示LED33の点灯数でもって記憶数が表示され、普通図柄が変動可能となると、その始動記憶に基づいて変動が開始される。
【0020】
また、図3に示すように、特別図柄表示装置34は、遊技球が第1種始動口41または開放した普通電動役物42に入賞した際に、0〜14の15種類の図柄を3箇所に変動表示する。以下、図3において左側に表示される図柄をA、中央に表示される図柄をB、右側に表示される図柄をCと称する。
そして、変動開始後、所定の変動固定時間が経過すると、たとえば、A・B・Cの順に変動が停止し、その停止図柄がA=B=C、たとえば、図3に示すように、777になると大当たりとなり、変動入賞装置50が作動して大入賞口51が開放される。
【0021】
また、特別図柄表示装置34が作動中、または、大当たり状態の時に、遊技球が第1種始動口41または開放した普通電動役物42に入賞した場合は、最初の4個までが始動記憶となり、特別図柄記憶表示LED35によって記憶数が表示される。そして、特別図柄が変動可能な状態になると、その始動記憶に基づいて変動が開始されるとともに、特別図柄記憶表示LED35が1つ消灯される。また、特別図柄表示装置34は、大当たり状態の間、桃太郎や花咲爺などの物語を表示する。
なお、本実施形態では、特別図柄表示装置34は、液晶表示装置(LCD)によって図柄や物語を表示する。
【0022】
次に、パチンコ機10の電気的構成についてそれをブロック図で示す図4を参照して説明する。
パチンコ機10には、主制御基盤36が設けられており、この主制御基盤36には、役物集中基盤66が接続されている。役物集中基盤66には、特別図柄表示装置34と、普通図柄表示装置32と、役物飾りLED62とが接続されており、これら装置およびLEDは、主制御基盤36から役物集中基盤66を介して出力される信号によって駆動または点灯される。
また、主制御基盤36には、役物集中基盤67が接続されており、この役物集中基盤67には、入賞球検出スイッチ45と、第1種始動口41(図2参照)に入賞した遊技球を検出する第1種始動口スイッチ41aと、普通図柄作動ゲート40を通過する遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ40aと、6個払出検出スイッチ39と、各種飾りLED(風車60、各種入賞口および普通図柄作動ゲート40を飾るために設けられたLED)75とが接続されている。
【0023】
役物集中基盤67には、大入賞口集中基盤68が接続されており、この大入賞口集中基盤68には、役物連続作動スイッチ55と、カウントスイッチ54と、普通電動役物開放ソレノイド77と、大入賞口開放ソレノイド43とが接続されている。
また、主制御基盤36には、役物集中基盤66,67および大入賞口集中基盤68から送出された入賞および大当たりに関する情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータへ送信するための遊技盤情報端子57が接続されている。
【0024】
さらに、主制御基盤36には、特別図柄表示装置34、普通図柄表示装置32などの制御を行うCPU84と、このCPU84が実行する制御プログラムや後述する各種テーブルが記憶されたROM85と、CPU84が制御プログラムを実行する際にROM85から読出された制御プログラムを一時的に記憶するRAM86とが搭載されている。
また、主制御基盤36には、払出制御基盤37が接続されており、この払出制御基盤37には、発射ハンドル23から出力される信号にしたがって発射モータ38を制御する発射モータ制御装置81と、下皿22(図1参照)が満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ82と、金枠12の開閉を検出する金枠検出スイッチ83と、入賞球切りソレノイド46と、入賞時および大当たり発生時などに効果音を再生するスピーカ79を駆動する上皿スピーカ用基盤78と、賞球払出モータ56aと、賞球払出センサ56eとが接続されている。
【0025】
さらに、払出制御基盤37には、外部接続端子基盤69が接続されており、この外部接続端子基盤69には、コーナー飾りランプ62a(図2参照)と、サイド飾りランプ62bと、入賞ランプ63と、球切れスイッチ80によって球切れが検出された際に点灯する球切れランプ64と、主電源87とが接続されている。
また、払出制御基盤37には、主制御基盤36から出力されるデータに従って入賞球切りソレノイド46および賞球払出モータ56aなどを制御するCPU71と、CPU71によって実行されるコンピュータプログラムが格納されたROM72と、ROM72から読出されたコンピュータプログラムや主制御基盤36から送出されるデータを一時的に記憶するRAM73とが搭載されている。
なお、本実施形態では、主電源87としてAC24Vが用いられる。
【0026】
ここで、ROM85の記憶内容について、それを示す図5および図6を参照して説明する。
ROM85には、図5(A)に示す普通図柄乱数テーブル85aと、図5(B)に示す当たり普通図柄乱数テーブル85bと、図5(C)に示すハズレ普通図柄テーブル85cとが記憶されている。普通図柄乱数テーブル85aは、普通図柄の当たりかハズレかを決定するための0〜15の計16コマの普通図柄乱数値から構成されており、当たり普通図柄乱数テーブル85bは、普通図柄の当たりの場合の停止図柄を選択するための0〜2の計3コマの乱数値と停止図柄とが対応付けられて構成されており、ハズレ普通図柄テーブル85cは、0〜3のハズレ普通図柄乱数値とハズレの場合の停止図柄とが対応付けられて構成されている。
【0027】
また、ROM85には、図5(D)に示す特別図柄乱数テーブル85dと、図5(E)に示すリーチ乱数テーブル85eと、図5(F)に示すリーチパターンテーブル85fとが記憶されている。特別図柄乱数テーブル85dは、大当たりかハズレかハズレリーチかを決定するための0〜224の計225コマの特別図柄乱数値から構成されており、リーチ乱数テーブル85eは、リーチのパターンを決定するための0〜15の計16コマのリーチ乱数値から構成されており、リーチパターンテーブル85fは、リーチ乱数テーブル85eによって選択されたリーチ乱数値と各種リーチパターンとが対応付けられて構成されている。
なお、本実施形態では、特別図柄乱数テーブル85dの中から特別図柄乱数値「7」が抽出された場合を大当たりとし、「22,37,52,67,82,97,112,127,142,157,172,187,202,217」の中のいずれかが抽出された場合をハズレリーチとし、それら以外の特別図柄乱数値(以下、ハズレリーチ乱数値と称する)である場合は、通常のハズレとする。
【0028】
さらに、ROM85には、図5(G)に示す大当たり特図乱数テーブル85gと、図5(H)に示すハズレ特図乱数テーブル85hとが記憶されている。大当たり特図乱数テーブル85gは、大当たりの場合の図柄を決定するための0〜14の計15コマの大当たり特図乱数値と停止図柄とが対応付けられて構成されており、ハズレ特図乱数テーブル85hは、ハズレの場合の図柄を決定するための0〜14の計15コマのハズレ特図乱数値と停止図柄とが対応付けられて構成されている。
なお、全部は図示しないが、実際には、ハズレ特図乱数テーブル85hは、特別図柄A・B・Cのハズレ特図を選択するための3組のハズレ特図乱数(以下、特別図柄A・B・Cそれぞれの停止図柄を決定するための乱数をそれぞれハズレ特図A乱数、ハズレ特図B乱数、ハズレ特図C乱数と称する)が記憶されている。
【0029】
またさらに、ROM85には、図6(A)に示す時短決定乱数テーブル85iと、図6(B)に示す時短決定テーブル85jと、図6(C)に示す時短判定図柄テーブル85kとが記憶されている。
時短決定乱数テーブル85iは、時短を行うか否かを決定する際に用いる「0」〜「4」の5コマの時短決定乱数値から構成されている。時短決定テーブル85jは、リーチの種類によって時短を行うか否かを決定するために用いるものであり、リーチの種類と時短決定乱数値とが対応付けられて構成されている。時短判定図柄テーブル85kは、大当たり終了後の遊技において時短を行うか否かを特別図柄表示装置34による図柄表示によって知らせる際に用いるものであり、時短を行うか否かの判定結果と、その判定結果を表示するための判定図柄とが対応付けられて構成されている。
なお、スーパーリーチ、ロングリーチ、通常リーチの順に大当たりになる確率が低くなる。
【0030】
次に、パチンコ機10の一連の動作について、CPU84の処理内容を中心にして説明する。
図7は、CPU84によって実行される主な処理内容を示すメインフローチャートである。
最初に、パチンコホールの者が、パチンコ機10の電源を立ち上げると、CPU84は、電源投入時であると判定し(ステップ100:Yes)、初期設定を行い(ステップ102)、最初のルーチンを終了する。
そして、パチンコ機10を用いて遊技を行う者(以下、遊技者と称する)が、上皿20(図1)に遊技球を入れると、その遊技球は、遊技球発射装置へ導かれ、遊技者が、発射ハンドル23を回すと、発射モータ制御装置81(図4)からモータ駆動信号が発射モータ38へ出力され、この発射モータ38が駆動して遊技球が発射される。この発射された遊技球は、ガイドレール14に沿って遊技盤13内へ導かれ、その遊技盤13に打ち込まれた釘28の間を乱舞しながら落ちて行く。
【0031】
そして、遊技球が、普通図柄作動ゲート40(図2)を通過すると、その通過によって普通図柄作動スイッチ40a(図4)がONし、このONによって発生したスイッチング信号は、役物集中基盤67から主制御基盤36のCPU84に入力される(ステップ200)。続いて、CPU84は、そのスイッチング信号の入力に基づいて普通図柄作動口処理を実行する(ステップ400)。
ここで、CPU84によって実行される普通図柄作動口処理の内容についてそれを示す図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、CPU84は、上記スイッチング信号の入力により、普通図柄作動スイッチ40aがONしたと判定し(ステップ402:Yes)、普通図柄作動記憶数U1が4未満であるか否かを判定する(ステップ404)。
【0032】
ここでは、初めて遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過しており、普通図柄作動記憶数U1=0であるため、ステップ406へ進み(ステップ404:Yes)、RAM86に格納されている普通図柄作動記憶数U1に「1」を加算する(ステップ406)。続いて、CPU84は、ROM85に記憶されている普通図柄乱数テーブル85aから乱数を1個抽出し(ステップ408)、RAM86に格納する(ステップ410)。続いて、CPU84は、普通図柄表示装置32によって普通図柄を変動表示する普通図柄変動処理を実行する(図7ステップ600)。
【0033】
ここで、CPU84によって実行される普通図柄変動処理の内容についてそれを示す図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、CPU84は、普通図柄表示装置32によって普通図柄が変動表示されているか否かを判定するが(ステップ602)、ここでは、初めて普通図柄を変動表示するのでステップ604へ進み(ステップ602:No)、RAM86に記憶されている普通図柄作動記憶数U1が1以上であるかを判定する(ステップ604)。ここでは、上記ステップ406において普通図柄作動記憶数U1=1となっているため、肯定判定され(ステップ604:Yes)、普通図柄表示装置32によって普通図柄を変動表示する時間である変動固定時間T1をセットする(ステップ606)。
【0034】
続いて、CPU84は、RAM86に記憶されている普通図柄作動記憶数U1から「1」を減算し(ステップ608)、普通図柄変動開始コマンドを普通図柄表示装置32へ出力する(ステップ610)。これによって、前述の4種類の表示態様の普通図柄が変動表示される。そして、CPU84は、上記ステップ408でRAM86に格納された普通図柄乱数値が当たりかハズレかを判定する(ステップ612)。
この判定は、普通図柄乱数値が「4」〜「15」の場合を当たりとし、「0」〜「3」の場合をハズレとして行う。
【0035】
続いて、CPU84は、当たりの場合は(ステップ612:Yes)、当たりフラグを立て(ステップ614)、1つの当たり図柄を当たり普通図柄乱数テーブル85b(図5(B))から選択する(ステップ616)。この当たり図柄は、図5(B)に示すように、3種類あり、その中から1つの図柄がランダムに選択される。また、ハズレの場合は(ステップ612:No)、図5(C)のハズレ普通図柄テーブル85cのハズレ図柄を選択する(ステップ618)。
そして、CPU84は、ステップ602へ戻るが、すでに普通図柄の変動表示が実行されているため肯定判定され(ステップ602:Yes)、計測時間Tが変動固定時間T1以上になったことを検出すると(ステップ620:Yes)、変動表示中の普通図柄をステップ616、または、ステップ618において選択した普通図柄に差し替え(ステップ622)、図柄の変動を停止させる普通図柄変動停止コマンドを普通図柄表示装置32へ出力する(ステップ624)。これにより、普通図柄表示装置32によって停止図柄が表示される。
なお、本実施形態では、変動固定時間T1は、28.0秒である。
【0036】
次に、CPU84は、図7のステップ700の普通電動役物処理を実行する。
ここで、CPU84による普通電動役物処理の内容について、それを示す図10のフローチャートを参照して説明する。
CPU84は、普通電動役物42を開放する普通電動役物開放ソレノイド77(図4)が作動中であるか否かを判定するが(ステップ702)、ここでは初めて普通電動役物77を開放するためステップ704へ進み(ステップ702:No)、当たりフラグが立っているか否かを判定する(ステップ704)。続いて、CPU84は、当たりフラグが立っていると判定すると(ステップ704:Yes)、普通電動役物42を開放している時間を示す開放固定時間T2をセットし(ステップ706)、普通電動役物開放ソレノイド77へ作動指令コマンドを出力する(ステップ708)。
【0037】
これにより、普通電動役物開放ソレノイド77が作動し、普通電動役物42が開放する。そして、開放した普通電動役物42に遊技球が入賞すると、入賞したことを示す入賞データが、主制御基盤36から払出制御基盤37のCPU71へ送出され、CPU71から賞球払出モータ56aへ駆動信号が出力され、賞球払出モータ56aが駆動し、たとえば6個の賞球が上皿賞球排出口19から上皿20へ排出される。
そして、CPU84は、ステップ702へ戻るが、ステップ708において普通電動役物開放ソレノイド77が作動しているため、ステップ710へ進み(ステップ702:Yes)、開放固定時間T2がタイムアップするまで待機する。そして、CPU84は、開放固定時間T2のタイムアップを検出すると(ステップ710:Yes)、作動停止指令コマンドを普通電動役物開放ソレノイド77へ出力する(ステップ712)。
これにより、普通電動役物開放ソレノイド77の作動が停止し、普通電動役物42が閉じる。
なお、遊技中および入賞時などにおけるランプやLEDの点灯は、図7のステップ1000のランプ・LED処理によって実行され、楽音の再生は、ステップ1100の音声出力処理によって実行される。
【0038】
次に、遊技球が第1種始動口41または普通電動役物42(図2)に入賞した場合のCPU84の処理内容について図11ないし図14を参照して説明する。
最初に図7のステップ500で実行する特別図柄始動口処理の内容について、それを示す図11のフローチャートを参照して説明する。
まず、遊技球が第1種始動口41または普通電動役物42に入賞すると、その入賞した遊技球を検出する第1種始動口スイッチ41a(図4)がONし、CPU84は、そのONを検出する(ステップ502:Yes)。続いて、CPU84は、特別図柄始動記憶数U2が4より小さいか否かを判定するが(ステップ504)、ここでは、初めて遊技球が第1種始動口41または普通電動役物42に入賞し、特別図柄始動記憶数U2=0であるためステップ506へ進み(ステップ504:Yes)、RAM86に記憶されている特別図柄始動記憶数U2に「1」を加算する。これでU2=1となる。
【0039】
続いて、CPU84は、ROM85に記憶されている特別図柄乱数テーブル85d(図5(D))の中から1つの特別図柄乱数値を抽出し(ステップ508)、その抽出した特別図柄乱数値をRAM86に格納する(ステップ510)。続いて、CPU84は、図7のステップ800において特別図柄変動処理を実行する。
ここで、特別図柄変動処理について、それを示す図12のフローチャートを参照して説明する。
CPU84は、特別図柄が変動中であるか否かを判定するが(ステップ802)、ここではまだ変動していないためステップ804へ進み(ステップ802:No)、特別図柄始動記憶数U2が「1」以上であるか否かを判定する。ここでは図11のステップ506において特別図柄始動記憶数U2=1になっているためステップ806へ進み(ステップ804:Yes)、特別図柄始動記憶数U2から「1」を減ずる(ステップ806)。
【0040】
続いて、CPU84は、特別図柄が変動している時間を示す変動固定時間をカウントする変動固定時間タイマをセットし(ステップ808)、特別図柄変動開始コマンドを特別図柄表示装置34へ出力すると(ステップ810)、特別図柄表示装置34が特別図柄A・B・Cの変動表示を開始する。続いて、CPU84は、図11のステップ510においてRAM86に格納した特別図柄乱数値が、たとえば「7」であるか否か、つまり大当たりであるか否かを判定し(ステップ812)、大当たりである場合は(ステップ812:Yes)、ROM85に記憶されている大当たり特図乱数テーブル85g(図5(G))の中から1つの大当たり特図を選択し、その選択した大当たり特図をRAM86に格納する(ステップ814)。
【0041】
続いて、CPU84は、ROM85に記憶されているリーチ乱数テーブル85eから1つのリーチ乱数値を抽出し(ステップ816)、その抽出したリーチ乱数値に対応付けられているリーチパターンをROM85に記憶されているリーチパターンテーブル85fから読出し、その読出したリーチパターンをRAM86にセットする(ステップ818)。続いて、CPU84は、大当たりの発生を示す大当たりフラグを立て(ステップ820)、大入賞口51の開放回数をカウントするラウンドカウンタNを「1」にセットする(ステップ822)。
【0042】
そして、CPU84は、ステップ816においてセットしたリーチパターンが通常リーチであるか否かを判定し(ステップ824)、通常リーチではない場合、つまりロングリーチまたはスーパーリーチである場合は(ステップ824:No)、ROM85に記憶されている時短決定乱数テーブル85i(図6(A))から1つの時短決定乱数値を抽出する(ステップ826)。続いて、CPU84は、その抽出した時短決定乱数値が、ROM85に記憶されている時短決定テーブル85j(図6(B))に登録されているか否かを判定し(ステップ828)、登録されている場合は(ステップ828:Yes)、大当たり終了後の遊技において時短を行うことを示す時短フラグを立てる(ステップ830)。
たとえば、ステップ818においてセットされたリーチパターンが、スーパーリーチであり、ステップ826において抽出された時短決定乱数値が「2」である場合は、図6(B)に示すように、時短決定テーブル85jのスーパーリーチに対応する時短決定乱数値の中には、時短決定乱数値が「2」が登録されているため、時短フラグを立てる(ステップ830)。
【0043】
また、図6(B)の時短決定テーブル85jに示すように、ロングリーチで大当たりした場合は、時短決定乱数値として「0」または「1」が抽出された場合に大当たり終了後の遊技では時短を行い、通常リーチで大当たりした場合は、時短を行わない。
つまり、大当たりになった際のリーチの種類によって、大当たり終了後の次の遊技において時短を行うか否かの確率が異なるように設定されている。このため、遊技者は、リーチの種類を認識できた時点で、大当たり発生の可能性を予測するだけでなく、大当たり後の時短遊技の可能性についても示唆されることになり、大いに遊技の趣向が高められる。また、大当たりになった際のリーチの種類によって付与される時短回数を変化させるようにしてもよい。
一方、CPU84はステップ810において大当たりではないと判定した場合は(ステップ812:No)、ROM85に記憶されているハズレ特図乱数テーブル85h(図5(H))から、特別図柄A・B・Cのそれぞれについて1つずつハズレ図柄を選択する(ステップ836)。続いて、CPU84は、それら選択した3つのハズレ図柄が大当たり図柄である場合は(ステップ838:Yes)、再度、ハズレ図柄の選択を行い(ステップ836)、その選択したハズレ図柄が大当たり図柄でない場合は(ステップ838:No)、図11のステップ510においてRAM86に格納した乱数値が前述したハズレリーチ乱数値の中の1つに該当するか否かを判定し(ステップ840)、ハズレリーチ乱数値である場合は(ステップ840:Yes)、リーチ乱数テーブル85eから1つのリーチ乱数値を抽出し(ステップ842)、その抽出したリーチ乱数値に対応付けられているリーチパターンをROM85に記憶されているリーチパターンテーブル85fから読出し、その読出したリーチパターンをRAM86にセットする(ステップ844)。
また、CPU84は、ステップ840において、ハズレリーチ乱数値ではないと判定した場合は(ステップ840:No)、通常停止のパターンをRAM86にセットする(ステップ846)。
そして、CPU84は、ステップ832において変動固定時間がタイムアップしたと判定すると(ステップ832:Yes)、RAM86に格納したリーチパターンおよび停止図柄に基づいて図柄停止処理を行い、特別図柄表示装置34に停止図柄を表示する(ステップ834)。そして、CPU84は、ステップ804において特別図柄始動記憶数U2が「1」以上ではないと判定するまで、ステップ802〜ステップ846を繰り返し、特別図柄表示装置34により特別図柄の表示を行う。
【0044】
次に、CPU84は、図7のステップ900で示す大入賞口処理を実行する。
ここで、大入賞口処理について、それを示す図13のフローチャートを参照して説明する。
CPU84は、大当たりフラグが立っていると判定すると(ステップ902:Yes)、大入賞口51(図2)が開放中であるか否かを判定する(ステップ904)。ここでは、初めて大入賞口51を開放するタイミングであり、まだ大入賞口51は開放していないため、ステップ906へ進み(ステップ904:No)、遊技球が特別領域53を通過したことを示す検出フラグをリセットし(ステップ906)、大入賞口51の開放時間をカウントする大入賞口作動タイマのカウントを開始し(ステップ908)、大入賞口開放コマンドを大入賞口開放ソレノイド43へ出力する(ステップ910)。これにより、大入賞口開放ソレノイド43が開作動し、大入賞口51が開放する。また、CPU84は、大入賞口51への入賞数をカウントする大入賞口入賞カウンタPをリセットする(ステップ912)。
【0045】
そして、CPU84は、ステップ902へ戻るが、大当たりフラグは立っており、大入賞口51は開放中であるためステップ914へ進み(ステップ904:Yes)、大入賞口作動タイマが、予め設定された時間T5をタイムアップしたか否かを判定する(ステップ914)。続いて、CPU84は、タイムアップしていない場合は(ステップ914:No)、大入賞口入賞カウンタPのカウント数Pが「9」以上になったか否かを判定し(ステップ916)、「9」以上になっていない場合は(ステップ916:No)、遊技球が特別領域53を通過して役物連続作動スイッチ55がONしたか否かを判定する(ステップ918)。続いて、CPU84は、役物連続作動スイッチ55がONしたと判定した場合は(ステップ918:Yes)、検出フラグを立て(ステップ920)、ステップ902へ戻り、ステップ904〜ステップ902を繰り返す。
【0046】
そして、ステップ914において大入賞口作動タイマがタイムアップしたと判定した場合(ステップ914:Yes)、あるいは、ステップ916において大入賞口入賞カウンタPのカウント数Pが「9」以上になったと判定した場合は(ステップ916:Yes)、大入賞口停止コマンドを大入賞口開放ソレノイド43へ出力する(ステップ922)。これにより、大入賞口開放ソレノイド43が閉作動し、大入賞口51が閉じる。続いて、CPU84は、検出フラグが立っていると判定した場合は(ステップ924:Yes)、ラウンド数Nが「16」以上であるか否かを判定し(ステップ926)、「16」以上ではない場合は(ステップ926:No)、ラウンド数Nに「1」を加算する(ステップ928)。そして、CPU84は、ステップ924において検出フラグが立っていないと判定し(ステップ924:No)、あるいは、ステップ926においてラウンド数Nが「16」以上であると判定するまで(ステップ926:Yes)、ステップ902〜ステップ928を繰り返し実行する。
【0047】
そして、CPU84は、図13に示す大入賞口処理のステップ924において検出フラグが立っていないと判定し(ステップ924:No)、あるいは、ステップ926においてラウンド数Nが「16」以上であると判定すると(ステップ926:Yes)、大当たりフラグをリセットし(ステップ930)、図12のステップ828において時短フラグが立てられたか否かを判定する(ステップ932)。
【0048】
続いて、CPU84は、時短フラグが立っている場合は(ステップ932:Yes)、図12のステップ808においてセットされる変動固定時間の短縮を行う(ステップ934)。本実施形態では、変動固定時間を8秒から5秒に短縮する。続いて、CPU84は、時短フラグをリセットし(ステップ936)、特別図柄表示装置34によって、時短が決定されたことを示す判定図柄Aを表示する(ステップ938)。また、CPU84は、時短フラグが立っていない場合は(ステップ932:No)、時短が決定されなかったことを示す判定図柄Bを表示する(ステップ940)。
【0049】
ここで、判定図柄AおよびBの内容について、それを示す図14を参照して説明する。
図14(A)ないし図14(F)は、判定図柄AおよびBに共通の動画を示し、図14(A)から図14(F)の順に表示され、判定図柄Aの場合は、図14(A)から図14(F)を表示した後に図14(G)および図14(H)を順に表示し、判定図柄Bの場合は、図14(A)から図14(F)を表示した後に図14(I)から図14(K)を順に表示する。
図14(A)に示すように、画面上部に「おまけの抽選」というタイトルが表示され、そのタイトルの下方に、丸太に乗った猿が表示される。続いて、図14(B)から図14(F)に示すように、猿が丸太を転がすと、丸太に描かれている「はずれ」と「あたり」の文字が交互に表示される。そして、判定図柄Aの場合は図14(G)に示すように、丸太の回転が「あたり」の文字を表示したところで停止し、次に図14(H)に示すように、画面の下部に「サービスするわよ」というロゴが表示され、そのロゴの上方に女性の姿が表示される。
【0050】
この図14(G)および図14(H)の表示により、遊技者に対して、次の遊技を時短の条件下で行うことができることを知らせることができる。
また、判定図柄Bの場合は、図14(I)に示すように、猿が丸太から落ちる画面が表示され、次に図14(J)に示すように、丸太に「はずれ」の文字が表示された画面が表示され、最後に図14(K)に示すように、「おしまい」というロゴが表示される。
この図14(I)から図14(K)の表示により、遊技者に対して、次の遊技を時短の条件下で行うことができないことを知らせることができる。
【0051】
そして、判定図柄Aが表示された場合、つまり時短が決定された場合は、図12のステップ808においてセットされる変動固定時間が短縮されるため、単位時間当たりに変動できる回数が多くなり、その分、大当たりの確率が高くなる。
つまり、時短の決定は、大当たりの確率が高くなるという利益を遊技者に与える。
以上のように、本実施形態のパチンコ機を使用すれば、大当たりになった際のリーチの種類によって、大当たり終了後の次の遊技において時短を行う確率が異なるため、遊技者に対して、特別図柄の変動開始に伴って大当たりへの期待をさせると同時に、大当たり終了後の次の遊技が時短された条件下で行うことができるか否かについての期待をさせることができる。
したがって、大当たり終了後に○×方式で即座に時短の決定を行う従来のパチンコ機よりも遊技の興趣を高めることができる。
なお、図6(B)に示す時短決定テーブル85jでは、通常リーチの場合は、時短を決定しないように構成したが、1つの時短決定乱数値と対応付けて、時短を決定する確率のあるように構成することもできる。また、リーチの種類は、時短決定テーブル85jに示すもの以外の種類のものでもよい。
【0052】
次に、本発明第2実施形態のパチンコ機について図3(B)および図15を参照して説明する。
本第2実施形態のパチンコ機は、大当たり中に特別図柄表示装置34によって表示される物語の種類によって時短を行うか否かを決定することを特徴とする。
なお、以下では前述の第1実施形態と同じ構成の部分の説明を省略する。
図3(B)は、センターケース30の説明図である。センターケース30に設けられた特別図柄表示装置34には、大当たりをした際の図柄の種類を表示する34bと、ラウンド数Nを示すラウンド数表示部34cと、物語を表示する演出画面表示部34dとから構成される。
本実施形態では、演出画面表示部34dには、桃太郎および花咲爺のいずれかの物語を示す動画が表示される。
また、ROM85(図4)には、図6(D)に示す時短決定テーブル85mが記憶されている。時短決定テーブル85mは、物語の種類と、時短フラグとが対応付けられて構成されており、桃太郎の物語の場合は時短フラグを立て、花咲爺の物語の場合は時短フラグを立てないという構成になっている。
【0053】
そして、CPU84は、特別図柄変動処理を示す図15のフローチャートのステップ812において大当たりを判定すると、大当たり図柄の選択を行い(ステップ814)、特別図柄表示装置34へ演出画面表示コマンドを出力する(ステップ815)。これにより、特別図柄表示装置34は、桃太郎の物語を示す演出画面を演出画面表示部34dに表示する。そして、CPU84は、ステップ823において、演出画面表示部34dに表示された物語は、「桃太郎」であると判定すると(ステップ823:Yes)、時短フラグを立てる(ステップ830)。これにより、遊技者は、大当たり終了後の遊技を時短された条件下で行うことができる。
以上のように、本第2実施形態のパチンコ機を使用すれば、大当たりになった際に特別図柄表示装置34によって表示される物語の種類によって、大当たり終了後の次の遊技において時短を行うか否かが決定されるため、遊技者に対して、特別図柄の変動開始に伴って大当たりへの期待をさせると共に、大当たり終了後の次の遊技が時短された条件下で行うことができるか否かについての期待をさせることができる。
したがって、大当たり終了後に○×方式で即座に時短の決定を行う従来のパチンコ機よりも遊技の興趣を高めることができる。
なお、桃太郎の物語の場合は時短になるフラグが立つ確率が高くなり、花咲爺の物語の場合は時短になるフラグが立つ確率が低くなるという構成、あるいは、いずれの物語の場合でも時短になるフラグが必ず立つが、桃太郎の物語の場合は、時短の条件下での特別図柄の変動回数が100回であり、花咲爺の物語の場合は、50回であるというように変動回数に差を設ける構成などにすることもできる。
また、桃太郎および花咲爺の物語以外の昔から伝えられている物語やオリジナルの物語などを用いることもできる。さらに、物語の結末の種類によって時短を行うか否か、あるいは、時短を行う確率を決定するように構成したり、物語の種類を増やし、時短なし、変動回数50回の時短、100回の時短というようにミックスさせた構成にすることもできる。
【0054】
ところで、上記第1実施形態では、大当たりになった際のリーチの種類によって時短になる確率を異ならせる構成を用い、第2実施形態では、大当たり中に表示される物語の種類によって時短を行うか否かを決定する構成を用いたが、遊技盤13(図2)の両側に設けられているサイド飾りランプ62bに代えて、あるいは、サイド飾りランプ62bと兼用にして、それぞれに「1」から「10」までの番号をLED表示するラッキーナンバー表示器を設け、大当たり中にそのラッキーナンバー表示器をランダムに点灯させ、最後に点灯した番号によって時短になるか否かを決定するように構成することもできる。たとえば、番号「7」のLEDが最後に点灯した場合は、時短を決定する。また、最後に点灯した番号によって時短になる確率を異ならせ、大当たり終了後に前述の実施形態のように判定図柄の表示によって時短の決定結果を表示するように構成することもできる。
さらに、時短を決定するための専用の表示器を設ける構成でもよい。
【0055】
また、前述の各実施形態では、時短が決定した場合、時短になっている条件を大当たりが終了した際に解除する構成を用いたが、特別図柄が変動表示を開始する回数をカウントし、そのカウント数が、たとえば50回になった際に時短になっている条件を解除する構成を用いることもできる。
さらに、時短を行うか否かを音楽または合成音声で知らせるように構成してもよい。
【0056】
ところで、第1種始動口スイッチ45が、本発明の遊技球検出手段に対応し、CPU84によって実行される図11のステップ502が、本発明の遊技球検出手段として機能し、図13のステップ910が、遊技状態変更手段として機能する。また、ROM85に記憶されている時短決定乱数テーブル85iおよび時短決定テーブル85jが、本発明の示唆手段の一部を構成し、CPU84によって実行される図12のステップ814およびステップ816が、本発明の示唆手段として機能する
【0057】
【発明の効果】
以述のように本発明によれば、大当たりが終了した後の遊技状態が、時短遊技になるか否かについてを、従来のように遊技の終了から次の遊技の開始までの短い時間内に○×方式のように即座に答を出すのではなく、大当たりが開始される前に、特別図柄表示装置による特別図柄の変動表示中に示唆できるため、充分に長い時間をかけて遊技者の次の遊技に対する期待感を徐々に増大させて遊技の興趣を高めることができる。
しかも、大当たりが開始される前に、別図柄の変動表示の内容によって上記示唆をするように構成されていることから、遊技者に対して、大当たりになることへの期待、および大当たりが終了した後の遊技状態が時短遊技になることへの期待の2つの期待を徐々に増大させることができるため、より一層遊技の興趣を高めることができる。
また、CPUが第1ステップにおいて大当たりと判定した場合は、第2ステップにおいて選択した特定の表示内容の種類に応じて、大当たりが終了した後の遊技状態が時短遊技に設定される確率が異なるため、遊技者は、上記特定の表示内容の種類を認識できた時点で、大当たり発生の可能性を予測するだけでなく、大当たり後の時短遊技の可能性についても示唆されることになり、大いに遊技の興趣が高められる。
さらに、発明が解決しようとする課題で述べたように、時短が決定されるか否かの結果は、遊技の興趣を高めるための重要な要因であるため、時短が決定されるか否かについてを特別図柄の変動表示中から示唆することにより、遊技者に対して時短決定への期待感を増大させて遊技の興趣を高めることに大きく役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態のパチンコ機10を正面から見た説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機10に備えられた遊技盤13の主要構成を示す説明図である。
【図3】図3(A)は、本発明第1実施形態のパチンコ機に備えられたセンターケース30を正面から見た拡大説明図であり、図3(B)は、本発明第2実施形態のパチンコ機に備えられたセンターケース30を正面から見た拡大説明図である。
【図4】図1に示すパチンコ機10の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図5】図5はROM85の記憶内容を示す説明図であり、図5(A)は普通図柄乱数テーブル85aの説明図であり、図5(B)は当たり普通図柄乱数テーブル85bの説明図であり、図5(C)はハズレ普通図柄テーブル85cの説明図であり、図5(D)は特別図柄乱数テーブル85dの説明図であり、図5(E)はリーチ乱数テーブル85eの説明図であり、図5(F)はリーチパターンテーブル85fの説明図であり、図5(G)は大当たり特図乱数テーブル85gの説明図であり、図5(H)はハズレ特図乱数テーブル85hの説明図である。
【図6】図6(A)は本発明第1実施形態で用いる時短決定乱数テーブル85iの説明図であり、図6(B)は時短決定テーブル85jの説明図であり、図6(C)は時短判定図柄テーブル85kの説明図であり、図6(D)は本発明第2実施形態で用いる時短決定テーブル85mの説明図である。
【図7】CPU84によって実行される主な処理内容を示すメインフローチャートである。
【図8】CPU84によって図7のステップ400において実行される普通図柄作動口処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】CPU84によって図7のステップ600において実行される普通図柄変動処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】CPU84によって図7のステップ700において実行される普通電動役物処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】CPU84によって図7のステップ500において実行される特別図柄始動口処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】本発明第1実施形態のCPU84によって図7のステップ800において実行される特別図柄変動処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】CPU84によって図7のステップ900において実行される大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
【図14】図14(A)〜図14(K)は、時短を行うか否かの判定を行う際に表示する判定図柄の説明図であり、図14(G)および図14(H)は、時短を行うと判定した場合に表示する判定図柄の説明図であり、図14(I)から図14(K)は、時短を行わないと判定した場合に表示する判定図柄の説明図である。
【図15】本発明第2実施形態のCPU84によって実行される特別図柄変動処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 パチンコ機
32 普通図柄表示装置
34 特別図柄表示装置
34a 特別図柄表示部
34b 図柄種類表示部
34c ラウンド数表示部
40 普通図柄作動ゲート
41 第1種始動口
42 普通電動役物
50 変動入賞装置
51 大入賞口
53 特定領域
84 CPU
85 ROM
86 RAM

Claims (1)

  1. 遊技球を検出する遊技球検出手段と、
    この遊技球検出手段によって前記遊技球が検出された際に特別図柄の変動表示を開始するとともに、その開始から所定の時間経過した後にその特別図柄の変動表示を停止する特別図柄表示装置と、
    この特別図柄表示装置によって変動表示され、停止した際の特別図柄が所定の大当たり図柄になった場合に、遊技状態を大当たりに変更する遊技状態変更手段と、を有するパチンコ機において、
    前記遊技球検出手段によって遊技球が検出された場合に大当たりか否かを判定する第1ステップと、
    前記第1ステップにおいて肯定判定した場合に特別図柄の変動表示の内容を示す複数の表示内容の中から1つの表示内容を選択する第2ステップと、
    前記第2ステップにおいて選択した表示内容が特定の表示内容であるか否かを判定する第3ステップと、
    前記第3ステップにおいて肯定判定した場合に前記遊技状態変更手段により変更された大当たりが終了した後の遊技状態を、前記特別図柄の変動表示の開始から変動表示の停止までの時間が短縮された遊技状態(以下、時短遊技という)に設定するか否かを判定する第4ステップと、を実行するCPUを備えており、
    前記特別図柄表示装置は、
    前記CPUが前記第2ステップにおいて選択した前記特定の表示内容を表示することにより、前記大当たりが終了した後の遊技状態が前記時短遊技になるか否かについてを示唆し、かつ、前記CPUの前記第4ステップにおける判定結果を示す動画を前記大当たりが終了してから表示し、
    前記CPUは、前記第2ステップにおいて選択した前記特定の表示内容の種類に応じて肯定判定する確率が異なるように前記第4ステップにおける判定を行うことを特徴とするパチンコ機。
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