JP4013038B2 - センサ付転動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センサ付転動装置に関し、機械装置などの予防保全、例えば振動を受け易い環境下で使用される鉄道車両、自動車、搬送車などの移動体の軸受装置やギヤボックス等の予防保全に最適なものである。また、電気情報機器用の軸受等の異常検知にも適用でき、ボールねじやリニアガイドなどの直動部品の異常検知にも適用できる。
【0002】
【従来の技術】
産業機械の軸受装置や、鉄道車両及び自動車等の車両の軸受装置、あるいはギヤボックスには、保全のために振動や温度等を検出するセンサを備えた検出器(センサユニット)を取り付ける場合がある。図10に示すように、従来、軸受等の振動を検出する振動センサ91が、センサケース92内の先端部に樹脂93でモールド固定されてなるセンサユニット90が用いられていた。センサユニット90は、センサケース92がハウジング94に設けられた取付孔94aに挿入され、ボルト等によりハウジング94に固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のように振動センサ91がセンサケース92内の先端部に配置された構造の場合、例えばセンサケース92が有する曲げ方向の固有振動数に近い振動が加振された際にはセンサケース92が共振するなどして、軸受装置等の転動装置に作用する振動を振動センサ91により正確に検出できないことがあった。
また、センサユニット90をハウジング94の取付孔94aに挿入してボルト等により固定した場合、センサケース92と取付孔94aとの間に隙間95ができ、転動装置に振動が加振された際にはこの隙間95を介した接触面での接触の仕方が微小に変化する。その結果、接触面にフレッチングが発生したり、接触面及びそれ以外の接触部でわずかな振動が発生したりする。その振動を、振動センサ91が検出してしまい、その値が誤差となり、転動装置に作用する振動を精度良く検出する妨げとなっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、転動装置の振動等の状態を正確に外部に知らせることができる検出器及びセンサ付転動装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記構成により達成される。
(1) 外方部材と、内方部材と、前記外方部材及び内方部材間に配設された転動体とを有し、前記外方部材及び内方部材のうち、一方が静止部材、他方が可動部材とされる転動装置と、前記静止部材又は前記静止部材に固定された部材に取り付けられて、前記転動装置の状態を検出する検出器と、を備えるセンサ付転動装置であって、前記検出器は、筒状のセンサ本体収容部、および該センサ本体収容部の外周側に突出するフランジを有して、前記静止部材に固定された部材であるハウジングの取付穴に隙間を存して片持ち構造で取り付けられるセンサケースと、前記フランジの上面から前記ハウジングの内面までの範囲に位置して前記センサケース内に配設される振動センサと、を備えることを特徴とするセンサ付転動装置。
(2) 前記センサケースが鉛直方向に対して角度θだけ傾いた状態で前記ハウジングに取り付けられるとともに、該センサケース内に前記振動センサが実装されたプリント基板が収容され、前記プリント基板は、前記センサケース内にその長手方向が鉛直方向に対して角度θだけ傾いて配置され、前記振動センサは、前記プリント基板の長手方向に対して角度θをもって交差するように配置される、(1)に記載のセンサ付転動装置。
(3) 前記振動センサは、前記フランジの内周側に配置される、(1)又は(2)に記載のセンサ付転動装置。
(4) 前記センサ本体収容部と前記取付穴との間に減衰材が配設される、(1)〜(3)のいずれかに記載のセンサ付転動装置。
(5) 前記減衰材として、グリース、シリコンゲル、シリコン樹脂、Oリングの少なくとも一つが用いられた(4)に記載のセンサ付転動装置。
) 前記転動装置が転がり軸受である(1)〜(5)のいずれかに記載のセンサ付転動装置。
) 前記転動装置がボールねじである(1)〜(5)のいずれかに記載のセンサ付転動装置。
) 前記転動装置がリニアガイドである(1)〜(5)のいずれかに記載のセンサ付転動装置。
【0005】
上記構成のセンサ付転動装置によれば、転動装置の振動等の状態を正確に外部に知らせることができる。すなわち、振動センサを、センサケース内のフランジの上面からハウジングの内面までの範囲に配置した場合、センサケースの固有振動数に近い振動が加振されて例えばセンサケースが共振しても、センサケースのフランジの上面からハウジングの内面までの範囲は転動装置に作用する振動と同等の振動をするので、振動センサにより転動装置の振動を正確に検出できる。
また、センサ本体収容部とハウジングの取付穴との間に減衰材を配設した場合、減衰材によりフレッチングや新たな振動の発生を顕著に防止できる。その結果、振動を精度よく測定することができる。
なお、上記()においていう「転がり軸受」には、複数の転がり軸受の外輪にハウジングが外嵌されてなる、いわゆる軸受装置も、含まれる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1に、本発明の第1実施形態のセンサ付転動装置(センサ付軸受装置)10を示す。センサ付転動装置10は、軸方向に間隔をあけて配された一対の転がり軸受(ここでは玉軸受)11,11と、それら転がり軸受の外輪12,12に外嵌されたハウジング18と、を備えた転がり軸受装置17に、センサユニット(検出器)20を取り付けた構成になっている。転がり軸受の内輪13,13に、軸15が内嵌されている。
ここでは、外輪12,12及びハウジング18が外方部材かつ静止部材として機能し、内輪13,13及び軸15が内方部材かつ可動部材として機能し、両者の間には転動体(ここでは玉)14が配されている。
【0007】
ハウジング18内における軸15の端部には、被検出部材としての速度検出用歯車16が設けられている。速度検出用歯車16は、鋼材等の磁性金属材料からなり、その外周縁部における磁気特性を円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。軸15が回転することで、歯車16が回転する。
速度検出用歯車16の代わりに、S極、N極が互い違いに着磁された磁極部がその外周面に形成された速度検出用エンコーダを採用することもできる。
【0008】
ハウジング18は例えば円筒形状に形成されており、一方の(図中右方の)転がり軸受11よりも軸方向に突出して延びており、その端部には、エンドカバー19が固定されている。
ハウジング18の、一方の転がり軸受11よりも軸方向に突出した位置であって、前記速度検出用歯車16と同等な軸方向位置には、ハウジング18の内面と外面とを貫通する取付孔18aが設けられている。そして、取付孔18aを介してセンサユニット20がハウジング18に固定されている。
【0009】
センサユニット20は、センサケース23、ケースカバー24、ケーブルグランド25、センサ本体26を備えている。センサ本体26は、プリント基板27に、速度センサ28、温度センサ29、振動センサ(加速度センサ)30、及び信号を処理するための電子部品31が実装されてなる。
【0010】
図2は、センサユニット20の拡大図である。図2に示すように、センサケース23は、中空筒状に形成されたセンサ本体収容部23bと、センサ本体収容部23bの一端に(図では上端に)設けられてセンサ本体収容部23bの外周側に突出したフランジ23cとを有している。フランジ23cの、センサ本体収容部23b側とは反対側の面には、円環形にされたケースカバー結合部23aが突出形成されている。
【0011】
センサケース23の、センサ本体収容部23b内には、センサ本体26のプリント基板27に実装された速度センサ28、温度センサ29、振動センサ30、電子部品31が収容されている。プリント基板27は、長方形板状に形成され、その長手方向が鉛直方向に平行になるようにセンサ本体収容部23b内に配置されている。
プリント基板27の先端部(長手方向の一端部;図では下端部)は、センサ本体収容部23bの底板23b1に当接している。
【0012】
プリント基板27をセンサケース23に固定するには、ねじ等の固定具を用いてもよいし、エポキシ樹脂等(接着剤等)を充填してもよい。
エポキシ樹脂等を充填する場合は、センサ本体収容部23bにプリント基板27の挿入をガイドするように案内部を設けておくのが良い。また、樹脂を充填してプリント基板27を固定する場合は、少なくともプリント基板27の外縁部が樹脂と直接接触する構造とするのが良い。このようにすると、プリント基板27がセンサ本体収容部23b内で安定して固定される。
【0013】
この際、プリント基板27上の速度センサ28、温度センサ29、振動センサ30及び電子部品31が実装される部分は、それらセンサ28,29,30及び電子部品31にエポキシ樹脂等が直接接触しないように軟らかいウレタン樹脂やシリコン樹脂や独立気泡を有するシリコンシート等の発泡性のある樹脂(被覆樹脂)で被覆し、その外側にエポキシ樹脂を充填するのが良い。こうすれば、熱膨張差によるセンサ28,29,30及び電子部品31の破損を防止することができる。すなわち、速度センサ28、温度センサ29、振動センサ30及び電子部品31にエポキシ樹脂等の比較的硬い樹脂が直接接触する構造の場合、エポキシ樹脂、プリント基板27、センサケース23の熱膨張係数の差による寸法変化や圧力変化によってそれらセンサ28,29,30及び電子部品31が破損することがある(特にセンサケース23が金属材料からなる場合)。そこで、速度センサ28、温度センサ29、振動センサ30及び電子部品31を軟らかいシリコン樹脂や発泡性のある樹脂で保護することによりこのような破損が防止される。
【0014】
一方、プリント基板27をセンサ本体収容部23bにねじ止めで固定する場合、上記のような問題は発生しない。そしてその場合には、プリント基板27をねじで固定すると同時にプリント基板27の位置決めができるので、組立が容易となる。
なお、プリント基板27を防湿する目的で樹脂等を充填しても良い。この場合には、エポキシ樹脂等の硬い樹脂を上記のような保護部材(被覆樹脂)とともに用いても良いし、軟らかい樹脂をそのまま充填しても良い。また、防湿剤を塗布しても良い。
【0015】
なお、センサケース23内(センサ本体収容部23b内)に樹脂を充填する場合に、空間全体を樹脂で充填すると、温度変化時の体積変化の緩和場所がなくなるので、気体を残す空間部をセンサケース23内の一部に設けておくのが良い。こうしておくと、熱膨張係数の差による体積変化が発生しても、空間部の体積が変化し、センサケース23内の圧力はそれほど変化しないので、速度センサ28、温度センサ29、振動センサ30及び電子部品31の破損が防止される。このような空間部を設けない場合、温度変化によって数十気圧以上の圧力変化が生ずることがあり、それにより速度センサ28、温度センサ29、振動センサ30及び電子部品31が破損されることがある。
なお、空間部に封入する気体としては、空気でもよいが、ハンダ等の酸化を防ぐために窒素やアルゴン等の不活性ガスが更に好ましい。
【0016】
プリント基板27の先端部(センサ本体収容部23bの底板23b1側の端部)における幅方向中央部には、速度センサ28が配置されている。センサユニット20を、図1に示したハウジング18に取り付けた際に、速度センサ28はハウジング18の内面より突出した位置で速度検出用歯車16に近接配置される。このように、速度検出用歯車16の最も近くに速度センサ28を配置することで、速度を正確に測定できるようにしている。
速度センサ28は、軸15が回転する際に、速度検出用歯車16の磁気特性の変化による変動磁束(磁束量の変化)に基づいてパルス状の速度信号を電圧又は電流信号として出力する。
【0017】
速度センサ28のやや上側(ハウジング18側)かつ側方には、温度センサ29がプリント基板27上に実装されている。温度センサ29は、ハウジング18の内部に配置されて、軸受装置17内の雰囲気温度を常時正確に計測して温度信号を出力し、その温度信号を電子部品31に伝送する。電子部品31は、温度センサ29の出力信号を処理して、電圧又は電流信号として出力する。
温度センサ29がハウジング18の内部に配置される理由は、例えば、フランジ23cより上方に配置されると、ハウジング18の外側に位置することになり、そうすると熱が対流や放射などによって逃げてしまい、ハウジング18内の正確な温度測定が難しくなるからである。本実施形態のように、温度センサ29をフランジ23cより下側のセンサ本体収容部23b内に配置することにより、軸受装置17内の温度を正確に測定することができる。なお、本実施形態のように、ハウジング18の内部に配置すると、さらに温度を正確に測定することができる。
【0018】
速度センサ28及び温度センサ29の上側(ハウジング18側)には、振動センサ(振動検出素子)30がプリント基板27上に実装されている。振動センサ30は、図1に示すように、センサケース23内において、軸受装置17の径方向に見て、フランジ23cの上面からハウジング18の内面までの範囲L2内(好ましくは、フランジ23cの上面から下面までの範囲(フランジ23cの厚さ寸法の範囲)L1内)に位置して配置されている。振動センサ30は、軸受装置17に作用する振動を検出して振動の信号(値)を出力し、その振動信号(値)を電子部品31に伝送する。電子部品31は、振動センサ30から与えられた振動信号(値)を処理し、電圧信号又は電流信号として出力する。振動センサ30は、フランジ23cの近傍に配置されているため、図2に示すような、センサケース23の円筒形のセンサ本体収容部23bを曲げる方向の振動(水平方向の振動)V2が作用しても、センサ本体収容部23bの共振等の影響を受けない。
【0019】
本実施形態では、プリント基板27の面方向が、鉛直方向(上下方向)に平行になっている。その理由は、図2に矢印V1で示す振動の作用方向に対してプリント基板27が例えば直角な状態で配置されていると、プリント基板27に曲げ方向の力が作用し、プリント基板27が曲げ方向に振動し易くなって、軸受装置17の振動を振動センサ30により正確に測定できなくなるためである。一般に、曲げ方向の固有振動数は、伸び方向の固有振動数に比べて周波数が低いため、プリント基板27を振動の作用方向に直角な状態で配置すると、プリント基板27の曲げ方向の固有振動数が測定対象の周波数範囲に存在する場合が生じ、振動を正確に測定できなくなる。
それに対し、図2のように振動の作用方向に平行にプリント基板27を配置すると、プリント基板27に作用する力は剛性が大きいプリント基板27の圧縮、引っ張り方向の力として作用する。そのため、プリント基板27の曲げ方向の固有振動数の影響が緩和される。また、プリント基板27の伸び方向の固有振動数は曲げ方向の固有振動数に比べて高いため、プリント基板27の固有振動数の影響はローパスフィルタなどで容易に除去できる。
この際、振動センサ30の振動検出方向も、プリント基板27と平行であるのが好ましい。本実施形態においては、V1又はV2の方向の振動を検出するようにするのが良い。このように、振動センサ30の検出方向をプリント基板27と平行にすると、プリント基板27の曲げ方向の振動は検出しないのでさらに好ましい。
【0020】
なお、速度センサ28、温度センサ29、振動センサ30を前もって全てプリント基板27に実装しておき、そのうちの電源や必要な機能の配線のみをジャンパ線などで電子部品31に電気的に接続したり、配線35を接続することにより、単一または2個のセンサのみを使うようにすることもできる。そのため、組合わせの種類が異なるセンサユニットを製造する際にも、1種類のプリント基板27を製作するだけで対応できるので好ましい。
【0021】
センサケース23のフランジ23cには、ハウジング取付孔23c1、ケースカバー取付孔23c2がそれぞれ形成されている。ハウジング取付孔23c1は、その上方から挿通された取付ボルト32がハウジング18にねじ込まれることによってセンサケース23をハウジング18に固定するのに用いられる。ケースカバー取付孔23c2は、その下方から挿通された組立ボルト33がケースカバー24にねじ込まれることによってケースカバー24をセンサケース23に固定するのに用いられる。
【0022】
ケースカバー取付孔23c2に挿通された組立ボルト33は、フランジ23cの取付相手面であるハウジング18側からねじ込まれており、その頭部がハウジング18にわずかな隙間を介して対向している。そのため、万一、組立ボルト33に緩みが生じたとしても、組立ボルト33は、ハウジング18に当たるため、ねじの緩み方向に移動することがなく、その結果、組立ボルト33の脱落が防止される。
【0023】
ケースカバー24内には、L字状の穴(空間)が形成されており、ケースカバー24は、センサケース結合部24aとケーブルグランド接続部24bとを有してL字形に形成されている。
【0024】
センサケース結合部24aには、センサケース23のフランジ23cに挿通された組立ボルト33がねじ込まれるねじ穴24a1,24a1が形成されている。センサケース結合部24aの中央部には、センサケース23のケースカバー結合部23aが嵌合される嵌合穴24a2が形成されている。
【0025】
ケーブルグランド接続部24bには、嵌合穴24a2の上端に連通するケーブルグランド装着穴24b1が形成されている。ケーブルグランド装着穴24b1は、嵌合穴24a2に対してある角度傾いた方向(本実施形態では直角)に延びている。プリント基板27から延びた配線35は、上方に引き出された後、ケーブルグランド装着穴24b1を通って、ストレートタイプのケーブルグランド25を介して、外部に延びたケーブル37に電気的に接続されている。
ケーブルグランド接続部24bの内周面には、雌ねじ部が形成されており、そこにはケーブルグランド25に形成された雄ねじ部25aがねじ込まれている。
【0026】
一般に、L字形のケーブルグランド(図示せず)は、ストレートタイプのケーブルグランド25に比べて体積が大きくなる。本実施形態では、ケースカバー24をL字形にすることによってストレートタイプのケーブルグランド25を使用しているので、全体の大きさを小さくできるとともに、L字形のケーブルグランドを用いる場合より安価になる。
鉄道車両などの場合、ハウジング18の上方部には、荷台や車室フロアなどが配置され、それらとの間のスペースに限りがあるため、ケースカバー24の上方にケーブル37が引き出されるようにすると、センサユニット20の着脱時等の作業性が悪くなるし、上方から水が浸入しやすくなる。本実施形態のように、ケーブル37を側方に引き出すことで、センサユニット20の着脱作業も容易に行える。
【0027】
図3は、本実施形態のセンサ付転動装置10における振動センサ30の特性図(振動測定値を周波数軸で表した図;周波数応答図)である。図3では、本実施形態の振動センサ30の出力特性をAで示し、比較として、振動センサをセンサケース23内のプリント基板27の先端部に配置したもの(従来例;図10に示した例)の出力特性をBで示す。
図3より明らかなように、従来例では、9kHz付近の周波数において振動測定値が−35dB程度になった。これは、センサケース23の先端部における曲げ方向の共振成分が振動センサに与えられることによる誤検出である。これに対し、本実施形態の場合、9kHz付近の周波数において振動測定値が−55dB程度になった。本実施形態では、センサ本体収容部23bの共振の影響を受けずに、軸受装置17の振動の検出が正確に行われた。
また、振動センサの出力信号にローパスフィルタを入れ、不必要な高周波成分を除去することはさらに好ましい。本実施形態においては、6kHzのローパスフィルタを入れることで、6kHz以上の成分を除去できるので、振動の測定精度を向上することができる。なお、ローパスフィルタは、センサユニット20の外側に設けてもよいが、センサユニット20の内部に設けると振動センサの出力波形の精度を向上できるので、さらに好ましい。なお、ローパスフィルタはプリント基板27と別に設けてもよいが、プリント基板27に組み込むことで全体をコンパクトにできるのでさらに好ましい。
なお、振動として、図2に示したような水平方向の振動V2を与えた。
【0028】
以上のような構成のセンサ付転動装置10によれば、振動センサ30が、センサケース23内において、フランジ23cの上面からハウジング18の内面までの範囲L2内(好ましくは、フランジ23cの上面から下面までの範囲(フランジ23cの厚さ寸法の範囲)L1内)に位置して配置され、フランジ23cが転動装置17に固定されることにより振動センサ30が固定されているので、振動センサ30により転動装置17の振動を正確に検出して外部に知らせることができる。
また、複数のセンサ(速度センサ28、温度センサ29、振動センサ30)をプリント基板27に実装した上で、そのプリント基板27をセンサ本体収容部23b内に配置することで、複数のセンサをセンサケース23内の正確な位置に容易に配置できるようにしている。このようなセンサユニット20は、組立が容易であり、また、センサ出力のばらつきを顕著に抑制できる。
【0029】
図4に、本発明の第2実施形態のセンサ付転動装置に係るセンサユニット40を示す。図5は、センサユニット40がハウジング18に取り付けられた状態を示す。なお、以下に説明する実施形態において、既に説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
第2実施形態では、センサユニット40が鉛直方向に対して傾いた状態でハウジング18に取り付けられている。すなわち、センサ本体収容部23b内に配置された長方形板状のプリント基板27は、その長手方向が鉛直方向に対して所定の角度θ(例えば45度)で傾いている。しかし、プリント基板27の面方向は、鉛直方向に平行になっている。
【0030】
図4に示すように、本実施形態における速度センサ28及び温度センサ29は、プリント基板27上で、第1実施形態と同様に実装されている。一方、振動センサ30は、矢印V1で示す鉛直方向の振動を正確に測定できるように、プリント基板27の長手方向に対して傾いた状態で実装されている。
なお、本実施形態のように振動の作用方向及び振動センサ30がセンサ本体収容部23bとある角度θをもって交差している場合、振動によってセンサ本体収容部23bが加振され易い。すなわち、センサ本体収容部23bは円筒の片持ち構造であり、外部から衝撃やランダムな振動が作用すると、片持ち梁の固有振動数で共振振動を起こしてしまう。
そこで、本実施形態でも、振動センサ30がフランジ23cの近傍に設けられている。プリント基板27に実装された振動センサ30は、フランジ23cの内周側に配されている。
【0031】
振動センサ30のプリント基板27への取り付けは、機械などによって正確な位置に取り付けることが可能なため、振動センサ30の測定対象方向との角度の誤差を少なくでき、振動データを正確に測定することができる。
【0032】
図6に、本発明の第3実施形態のセンサ付転動装置70を示す。第3実施形態では、センサユニット80は、センサ本体収容部83b及びフランジ83cを有するセンサケース83と、ケースカバー84と、ケーブルグランド25とを備えている。センサケース83内の、センサ本体26から延びた配線(図示せず)は、上方に引き出されてケースカバー84を貫通し、ケーブルグランド25を介して、外部に延びたケーブルに電気的に接続されている。
プリント基板上に実装された振動センサ(振動検出素子)30は、フランジ23cの内周側に配されている。
【0033】
本実施形態では、軸受装置17のハウジング18に設けられた取付孔18aと、センサケース23のセンサ本体収容部83bとの間の隙間に、減衰材となるグリース81が封入されている。グリース81は、スクイズフィルムダンパとして機能し、外部振動によってセンサケース83が共振するのを防止する。グリース81は、外部振動を減衰する一方、センサ本体収容部83bと取付孔18aとの間の接触部の潤滑性も向上するため、接触部のフレッチングを顕著に防止することができる。
なお、高温状態で長時間使用する場合であって、グリース中の基油の蒸発が懸念されるときは、グリースに代えてシリコンゲルやシリコン樹脂を使用しても良い。シリコンゲルを用いる場合、グリースに比べて潤滑性は若干低下するが、高温耐久性は向上する。また、シリコンゲルはゲル状のため保持効果が大きく、グリースが流れ出すような隙間においても使用できる。減衰材としてシリコン樹脂を用いる場合、上記隙間がさらに大きくてもよい。
このように、センサケース83とハウジング18の取付孔18aとの間の隙間を埋めるような減衰材を用いることで、ハウジング18からセンサユニット80への熱伝導性が良くなり、温度の測定精度も向上することができる。
【0034】
図7は、第3実施形態のセンサユニット80における振動センサ30の特性図(周波数応答図)である。図7では、本実施形態の振動センサ30の出力特性をCで示し、比較として、減衰材を封入せずにセンサケースをハウジングに取り付けたもの(従来例;図10に示した例)の出力特性をDで示す。
図7より明らかなように、従来例では、5kHz〜8kHzの周波数範囲において振動測定値が5dB程度のピークになった。これに対し、本実施形態の場合、5kHz〜8kHzの周波数範囲において振動測定値が−22dB程度となり、他の周波数においてもほぼ一様な振動測定値が得られた。本実施形態のように減衰材を用いることによって、軸受装置の振動を正確に測定することができる。
なお、振動として、水平方向の振動を与えた。
【0035】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、図8に示すように、減衰材として、センサ本体収容部83bに外嵌されたOリング82を用いてもよい。Oリング82は、ハウジング18の取付孔18aの内周面に設けられた溝に嵌合している。Oリング82は、1本に限らず、センサ本体収容部83b及び取付孔18a間に複数本が装着されてもよい。その際、各オーリングの間にグリース、シリコンゲルやシリコン樹脂等を封入してもよく、こうすることによって接触部での潤滑性も得られ、温度測定精度も向上できる。
【0036】
また、振動センサ等をプリント基板上に実装せずに、センサケース内に樹脂などでモールドして固定してもよい。
また、センサケースの固定部の形態は、図1等に示したようなフランジ23cに限定されず、ブラケット等でもよいし、センサ本体収容部に設けられたボルト孔等でもよい。センサケースとは別体のものをセンサケースに取り付けて固定部として機能させてもよい。
また、上記実施形態では、ケーブル37で信号を取り出していたが、無線などを使用してワイヤレスで信号を伝送してもよい。ワイヤレスの場合は、可動輪側に(可動部材側に)センサユニットを設けてもよい。
また、軸受装置17における転がり軸受は玉軸受に限らず、円筒ころ軸受、円錐ころ軸受や、各種の複列軸受でもよい。
【0037】
また例えば、軸受装置17に限らず、図9に示すようにボールねじ50に本発明を適用することもできる。ボールねじ50では、ナット51にセンサユニット60を取り付けることにより、ねじ軸52とナット51との係合部における剥離等の異常を検知することができる。なお、センサユニット60の取付け相手はナット51に限らず、ねじ軸52をサポートしている固定側のサポートユニット53や単純支持側のサポートユニット54に取り付けてもよい。ねじ軸52はロックナット55により固定側のサポートユニット53に軸方向に固定されており、カップリング56を介して結合された駆動モータ57によって回転する。
また、ボールねじに限らず、リニアガイドやその他の直同部品における可動部やレールにセンサユニット60を取り付けることによって、剥離等の異常を検知することもできる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、転動装置の振動等の状態を正確に外部に知らせることができる検出器及びセンサ付転動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の縦断面図である。
【図2】第1実施形態の要部拡大図である。
【図3】第1実施形態の特性図である。
【図4】第2実施形態の要部拡大図である。
【図5】第2実施形態におけるセンサユニットの取り付け位置の説明図である。
【図6】第3実施形態の縦断面図である。
【図7】第3実施形態の特性図である。
【図8】第4実施形態の縦断面図である。
【図9】本発明が適用されるボールねじを示す図である。
【図10】従来のセンサユニットの断面図である。
【符号の説明】
10,70 センサ付軸受装置(センサ付転動装置)
11 転がり軸受
12 外輪
13 内輪
15 軸
17 転がり軸受装置(転動装置)
18 ハウジング
18a 取付孔(装着部)
20,40,60,80 センサユニット
23,83 センサケース
23c,83c フランジ(固定部)
30 振動センサ
81 グリース(減衰材)
82 Oリング(減衰材)
50 ボールねじ(転動装置)

Claims (8)

  1. 外方部材と、内方部材と、前記外方部材及び内方部材間に配設された転動体とを有し、前記外方部材及び内方部材のうち、一方が静止部材、他方が可動部材とされる転動装置と、
    前記静止部材又は前記静止部材に固定された部材に取り付けられて、前記転動装置の状態を検出する検出器と、を備えるセンサ付転動装置であって、
    前記検出器は、筒状のセンサ本体収容部、および該センサ本体収容部の外周側に突出するフランジを有して、前記静止部材に固定された部材であるハウジングの取付穴に隙間を存して片持ち構造で取り付けられるセンサケースと、
    前記フランジの上面から前記ハウジングの内面までの範囲に位置して前記センサケース内に配設される振動センサと、を備えることを特徴とするセンサ付転動装置。
  2. 前記センサケースが鉛直方向に対して角度θだけ傾いた状態で前記ハウジングに取り付けられるとともに、該センサケース内に前記振動センサが実装されたプリント基板が収容され、
    前記プリント基板は、前記センサケース内にその長手方向が鉛直方向に対して角度θだけ傾いて配置され、
    前記振動センサは、前記プリント基板の長手方向に対して角度θをもって交差するように配置される、請求項1に記載のセンサ付転動装置。
  3. 前記振動センサは、前記フランジの内周側に配置される、請求項1又は2に記載のセンサ付転動装置。
  4. 前記センサ本体収容部と前記取付穴との間に減衰材が配設される、請求項1〜3のいずれかに記載のセンサ付転動装置。
  5. 前記減衰材として、グリース、シリコンゲル、シリコン樹脂、Oリングの少なくとも一つが用いられた請求項4に記載のセンサ付転動装置。
  6. 前記転動装置が転がり軸受である請求項1〜5のいずれかに記載のセンサ付転動装置。
  7. 前記転動装置がボールねじである請求項1〜5のいずれかに記載のセンサ付転動装置。
  8. 前記転動装置がリニアガイドである請求項1〜5のいずれかに記載のセンサ付転動装置。
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