JP4011039B2 - 撮像装置及び信号処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、撮像装置に関し、特に赤外除去フィルタ(IRCF)を用いずに比視感度補正を行う信号処理手段を具備した撮像装置に関する。本発明はまた、そのような撮像装置における信号処理方法に関する。
従来の撮像装置は、入射光を結像するレンズと、レンズにより結像した光学像を電気信号に変換する撮像素子と、撮像素子から得られた電気信号に対し信号処理を施すことにより所定の画像信号を得る信号処理手段とを有している。
通常撮像素子として用いるCCD(Charge Coupled Device)センサー又はCMOS(Complimentary Metal Oxide)センサを一枚だけで撮像装置を構成する場合、即ち、単板式のセンサーにおいては、色分解を行う色フィルタとして、画素ごとに異なる色のものがセンサー上に設けられている。
赤(R)、緑(G)、青(B)の色信号を得るには、R、G、Bに対応する光の帯域を透過させる、R、G、Bの原色フィルタを用いる場合と、マジェンタ(Mg)、シアン(Cy)、イエロー(Ye)、Gの補色フィルタを用いる場合がある。上記のいずれの色フィルタも染料もしくは顔料を用いて目的の色を透過させるようにその分光透過特性が設計されているが、近赤外領域でも一定の透過率を有する。また、撮像素子の光電変換部は主にシリコン(Si)などの半導体で構成されているため、光電変換部の分光感度特性は波長の長い近赤外光まで感度を有している。よって、色フィルタを具備した撮像素子から得られた信号は近赤外領域の光線にも反応している。
一方、人間の色に対する感度特性である色覚特性および明るさに対する感度特性である比視感度特性はその感度が可視域といわれる380nmから780nmまでの感度特性であり、700nmより長波長域ではほとんど感度を有さない。そこで、撮像装置の色再現性を人間の色覚特性に合わせるためには、撮像素子の前に近赤外領域の光線を通過させない視感度補正用の赤外線除去フィルタ(以後、IRCF:Infrared Cut Filter)を設ける必要があった。
一方、例えば監視カメラ等のように色再現性よりも感度を重視する場合には、近赤外領域の光を利用するため、IRCFを設けず撮像素子に近赤外光を受光させるほうが良い。
そこで、色再現性を必要とするときはIRCFを撮像素子の前に設置し、感度を優先するときは近赤外の光線を受光するために、IRCFを移動させる機構手段を設けたり、入射光量を調整する絞りの一部にIRCFを設け、光量に応じてIRCFを撮像素子の前に設置したり除去したりする技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、IRCFを設置せずにホワイトバランスを取り、IRCFを設置したときに輝度信号を生成するR、G、B信号の混色比とは異なる混色比で輝度信号を生成することで感度向上を図る技術も提案されている(特許文献2、3参照)。
特開2001−36807公報 特開2003−134522公報 特開2003−264843公報
しかしながら、特許文献1に挙げた従来の撮像装置はIRCFを移動させる機構手段が必要であり、撮像素子を含むユニットの小型化に不利であり、撮像素子の電子シャッタを用いて光量調整を行う簡易的な撮像装置(例えば、ピーシーカメラ(PCカメラ)、携帯電話用カメラ、トイカメラ(TOYカメラ)、民生用監視カメラ)は絞り機構を有していないことが多いため、新たにIRCFを着脱する機構手段を設けなければならない。
また、特許文献2及び3に挙げた撮像装置は白黒の映像信号を得るときは問題ないが、カラーの映像信号を得るときは、色信号はホワイトバランスを合わせるのみであり、さらに輝度信号も人間の比視感度特性が考慮されていない色信号比であるため、そのカラーの映像信号は人間の色覚特性又はそれを線形変換することにより得られる分光感度特性で得られるR、G、B値と異なった映像信号、すなわちカラーの映像信号は人間の色覚特性又はそれを線形変換することにより得られる分光感度特性で得られるR、G、B値に対する色差ΔE*ab(JIS Z8730)の大きな映像信号となり、正確な色再現性が得られない。
本発明は、上述のような課題を解消するためになされたもので、IRCFを用いることなく、近赤外光が入射されたときでも、色再現性の良好なカラーの映像信号を得ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、
赤、緑、青の光を抽出する第1、第2、第3のカラーフィルタ、および近赤外領域の光のみを抽出する第4のカラーフィルタとを有し、それぞれのカラーフィルタの分光透過率に対応した第1乃至第4の信号を出力する色信号生成手段と、
前記色信号生成手段から出力された第1乃至第4の信号から、赤、緑、青の色信号を生成する信号処理手段とを具備した撮像装置であって、
前記信号処理手段は、前記色信号生成手段が有する近赤外領域での応答特性を補正する分光感度補正手段を備え、前記分光感度補正手段は、前記色信号生成手段から前記分光感度補正手段までの総合的な分光感度特性が、人間の色覚特性又はそれを線形変換することによって得られる分光感度特性に近似したものとし、
前記分光感度補正手段は、前記第1乃至第4の信号に対して3行4列の係数マトリクスを掛けるマトリクス演算を行って、前記赤、緑、青の色信号を生成し、
前記信号処理手段は、前記分光感度補正手段により生成された赤、緑、青の色信号から輝度信号Yおよび2種の色差信号CrCbを生成することができる輝度色差信号生成手段をさらに有し、
前記撮像装置は、第1の撮像モードと第2の撮像モードのいずれかにより選択的に動作可能であり、
前記第1の撮像モードでは、
前記分光感度補正手段が、前記第1乃至第4の信号に基づいて前記赤、緑、青の色信号を生成し、前記輝度色差信号生成手段が、前記分光感度補正手段により生成された赤、緑、青の色信号から輝度信号Yおよび2種の色差信号CrCbを生成し、
前記第2の撮像モードでは、
前記分光感度補正手段は、前記第4の信号に対して乗算される係数をゼロとし、前記第1乃至第3の信号に基づいて前記赤、緑、青の色信号を生成し、
前記輝度色差信号生成手段は、前記分光感度補正手段により生成された赤、緑、青の色信号から輝度信号を生成する一方、前記2種の色差信号として値をゼロとする
ことを特徴とする撮像装置を提供する。
本発明によれば、IRCFを用いることなく、良好な色再現性を得ることができるようにしたり、高感度での撮像を行なったりすることができる
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の撮像装置を示す。図1に示すように、この撮像装置は、撮像手段1と、増幅手段2と、A/D変換器(ADC)3と、信号処理手段4とを有する。
撮像手段1は、例えば図2及び図3に示すように、レンズを含む光学系21と、2次元的に配列され、それぞれ画素を構成する複数の光電変換素子を有する撮像素子22とを有する。撮像素子22の複数の光電変換素子は、例えば図2に示すように、色分離手段としての色フィルタ群23で覆われている。
複数の光電変換素子は第1乃至第4の群に分けられている。色フィルタ群23は、第1の群の光電変換素子の各々に対して設けられた複数の赤フィルタ(R1フィルタ)31と、第2の群の光電変換素子の各々に対して設けられた複数の緑フィルタ(Gフィルタ)32と、第3の群の光電変換素子の各々に対して設けられた複数の青フィルタ(Bフィルタ)33と、第4の群の光電変換素子の各々に対して設けられた複数の近赤外線フィルタ(R2フィルタ)34とを含み、これらが図示のように配列されている。
R1フィルタ31は、主として赤に対応する第1の波長帯域の光のみを通過させるものであり、
Gフィルタ32は、主として緑に対応する第2の波長帯域の光のみを通過させるものであり、
Bフィルタ33は、主として青に対応する第3の波長帯域の光のみを通過させるものであり、
R2フィルタ34は、主として近赤外線に対応する第4の波長領域の光のみを通過させるものである。
近赤外領域においては、R2フィルタ34の分光透過率特性は、R1フィルタ31の分光透過率特性と略等しい。一方可視領域においては、R2フィルタ34は殆ど分光感度を有しない。
図2に示すように、一つおきの行(図2で上から1番目、3番目及び5番目の行)では、Bフィルタ33とGフィルタ32が交互に、即ち「B−G」を繰り返すように設けられ、上記の一つおきの行の間に位置する行(図2で上から2番目及び4番目の行)では、Gフィルタ32とR1フィルタ31もしくはR2フィルタ34が交互に、即ち、「G−R1−G−R2」を繰り返すように設けられている。
また一つおきの列(図2で左から1番目、3番目及び5番目の列)では、Bフィルタ33とGフィルタ32が交互に、即ち「B−G」を繰り返すように設けられ、上記の一つおきの列の間に位置する列(図2で左から2番目及び4番目の列)では、Gフィルタ32とR1フィルタ31もしくはR2フィルタ34が交互に、即ち、「G−R1−G−R2」を繰り返すように設けられている。
この結果、画面全体における、Gフィルタ32の密度、Bフィルタ33の密度と、R1フィルタ31の密度と、R2フィルタ34の密度は互いに同じである。
なお、第1乃至第4の群の光電変換素子は、それぞれ異なる種類のフィルタに覆われているので、第1乃至第4の群の光電変換素子の配列は、4種類のフィルタの配列と同じである。即ち、第1乃至第4の群の光電変換素子は、4種類のフィルタと同じく、二次元空間的に交互に配置されている。
図4にはカラーフィルタ31、32、33、34を用いた撮像手段1の分光感度特性を示す。図4に示した分光感度特性は、カラーフィルタの透過率と撮像手段1の各画素を構成する光電変換素子(フォトダイオード)の分光感度特性との組合せの特性であり、撮像手段1の各画素を構成する光電変換素子は1000nmを超える波長まで感度を有する。
図4には、
R1フィルタが設けられた光電変換素子の分光感度特性(即ち、R1フィルタと光電変換素子の組合せの分光感度特性)r1(λ)、
Gフィルタが設けられた光電変換素子の分光感度特性g(λ)、
Bフィルタが設けられた光電変換素子の分光感度特性b(λ)、
及び
R2フィルタが設けられた光電変換素子の分光感度特性r2(λ)が示されている。
r2(λ)は略700nmから感度を有し、700nm以上の特性はr1(λ)の分光感度特性と相関が高い。
なお、図4において、IR(λ)は、赤外光のみを通過させるシャープカットフィルタの特性を表す。
レンズを含む光学系21から入射した光は、撮像素子22の受光面上に結像する。撮像素子22は、上記のように、色フィルタ群23で覆われており、各光電変換素子からは、色フィルタ群23の分光透過率に対応した色成分、即ちR1、R2、G、Bのアナログ映像信号R1a、R1a、Ga、Baが出力される。
このようにして、撮像手段1から出力されるR1、R2、G、Bのアナログ信号(以下、それぞれ「R1信号」、「R2信号」、「G信号」、「B信号」と言うことがある)は、増幅手段2によって増幅される。増幅手段2から出力された映像信号はADC3によってディジタル信号に変換される。
撮像手段1、増幅手段2及びADC3により、入射光を受けて、入射光に対応した第1乃至第4の色信号(R1信号R1b、R2信号R2b、G信号Gb、B信号Bb)を出力する色信号生成手段5が構成されている。
デジタル信号に変換された映像信号R1b、R2b、Gb、Bbに対して、信号処理手段4は、カラー信号として出力するまでの必要な信号処理を行う。
信号処理手段4は、直流成分再生手段(DC再生手段)6と、第1のホワイトバランス手段(前バランス手段)7と、分光感度補正手段8と、第2のホワイトバランス手段(後バランス手段)9と、ガンマ(γ)補正手段11と、輝度色差信号生成手段11とを含む。
ディジタル信号に変換された映像信号R1b、R2b、Gb、BbはDC再生手段6により、DCレベルが再生される。DC再生は通常映像信号の黒レベルが「0」になるように、ADC3によるA/D変換前に有していたオフセットレベルをDCシフトするか、クランプ処理を行う。DC再生手段6の出力R1c、R2c、Gc、Bcが前ホワイトバランス手段7に供給される。
前ホワイトバランス手段7は、図5に示されるように、それぞれR1c、R2c、Gc、Bc信号を増幅して増幅信号R1d、R2d、Gd、Bdを出力する4つの増幅手段71r1、71r2、71g、71bと、増幅された信号R1d、Gd、Bdをそれぞれ1画面内のすべての画素(又は1画面以上にわたり)について積算して積算値ΣR1d、ΣGd、ΣBdを出力する積算手段72r1、72g、72bと、積算手段72r1、72g、72bの出力ΣR1d、ΣGd、ΣBdをそれぞれ積算対象となった画素の数で割った値が互いに等しくなるように、増幅手段71r1、71g、71bの増幅率を制御するとともに、増幅手段71r2の増幅率を増幅手段71r1の増幅率と同じ値に制御する利得制御手段73とを有する。
ホワイトバランス手段は、通常、被写体の無彩色の部分に対応する、R、G、B信号が互いに等しくなるようにするものであり、通常、ホワイトバランスは一般被写体の場合、1画面中の色は平均すれば無彩色に近くなる(エバンスの原理)という統計的結果を利用して、画面内のすべての画素について積算値をそれぞれ積算対象となった画素の数で割った値が互いに等しくなるように、それぞれの色の信号に対する増幅率を制御して行う。
但しこれは、R、G、B信号がそれぞれ人の色覚特性に対応することを前提としており、ホワイトバランス処理の対象となるR1、G、B信号が図4に示すように、近赤外領域において分光感度特性を有する場合、R1、G、B信号の積算値をそれぞれ積算対象となった画素の数で割った値が互いに等しくなるようにしても、人間の目で見える可視域内でホワイトバランスをとっているわけではなく、色再現性は必ずしも良好ではない。前ホワイトバランス手段7の役割は、ホワイトバランスは色再現性を良好にすることではなく、様々な色温度の照明に対して、R1、R2、G、Bの比率を揃えることにある。
即ち、R1、R2、G、Bの値は、撮像素子の分光感度と被写体の反射率、そして照明の分光特性の積の総和に対応するので、同じ無彩色の被写体を撮像していてもR1、R2、G、B信号の比は、照明の色温度の変化に伴って変化するが、前ホワイトバランス手段7によるホワイトバランス処理によって、照明の色温度による影響を除去することができる。
分光感度補正手段8は前ホワイトバランス手段5から出力されたホワイトバランス後のR1、R2、G、B信号R1d、R2d、Gd、Bdを入力とし、この入力信号に対し後述するマトリクス演算することにより撮像素子の近赤外の感度特性による色再現性への影響を補正したカラー信号R、G、B信号Re、Ge、Beを得る。
後ホワイトバランス手段9は、分光感度補正手段8によって補正されたR、G、B信号Re、Ge、Beに対しホワイトバランス処理を行うものであり、図6に示すように、それぞれRe、Ge、Be信号を増幅して増幅信号Rf、Gf、Bfを出力する3つの増幅手段91r、91g、91bと、増幅された信号Rf、Gf、Bfをそれぞれ1画面内のすべての画素(又は1画面以上にわたり)について積算して積算値ΣRf、ΣGf、ΣBfを出力する積算手段92r、92g、92bと、積算手段92r、92g、92bの出力ΣRf、ΣGf、ΣBfをそれぞれ積算対象となった画素の数で割った値が互いに等しくなるように、増幅手段91r、91g、91bの増幅率を制御する利得制御手段93とを有する。
ここで、増幅手段91r、91g、91bに入力されるR、G、B信号Re、Ge、Beは、分光感度補正手段8によって近赤外の感度特性が補正された信号であり、殆ど可視領域の成分のみからなる。従って、後ホワイトバランス手段9によるホワイトバランス処理によって得られるRf、Gf、Bf信号は良好な色再現性を有する。
なお、上記した前ホワイトバランス手段7の利得制御手段73及び後ホワイトバランス手段9の利得制御手段93は、マイクロコンピュータなどにより構成された制御手段の一部として構成することができる。
ガンマ補正手段10は後ホワイトバランス手段9から出力された映像信号Rf、Gf、Bfに対し非線形な階調変換を行う。
輝度色差信号生成手段11はガンマ補正手段10から出力されたR、G、B信号Rg、Gg、Bgを輝度信号(Y信号)、及び2つの色差信号(Cr信号、Cb信号)に変換する。
輝度色差信号生成手段11は、この変換(YCrCb変換)においては、通常3行3列の係数マトリクスを掛ける、下記の式(1)の線形マトリクス演算を行ってY、Cr、Cb信号を生成する。
Figure 0004011039
式(1)において3行3列のマトリクス係数は例えば、IEC(International Electrotechnical Commission)61966−2−1に規定されているように、y1=0.2990、y2=0.5870、y3=0.1140、cr1=−0.1687、cr2=−0.3313、cr3=0.5000、cb1=0.5000、cb2=−0.4187、cb3=−0.0813と定められる。
分光感度補正手段8は、例えば図7に示すように構成される。図示のようにこの分光感度補正手段8は、12個の乗算手段(811乃至834)と3個の加算手段(841乃至843)とを有する。
乗算手段811、812、813、814は、それぞれ入力端子801、802、803、804に入力される信号R1d、R2d、Gd、Bdに所定の係数d11、d12、d13、d14を掛けて、乗算結果を加算手段841に出力する。加算手段841は入力の総和を求め、信号Reとして出力端子851から出力する。
乗算手段821、822、823、824は、それぞれ入力端子801、802、803、804に入力される信号R1d、R2d、Gd、Bdに所定の係数d21、d22、d23、d24を掛けて、乗算結果を加算手段842に出力する。加算手段842は入力の総和を求め、信号Geとして出力端子852から出力する。
乗算手段831、832、833、834は、それぞれ入力端子801、802、803、804に入力される信号R1d、R2d、Gd、Bdに所定の係数d31、d32、d33、d34を掛けて、乗算結果を加算手段843に出力する。加算手段843は入力の総和を求め、信号Beとして出力端子853から出力する。
このような係数の乗算及び加算は以下に示す3行4列のマトリクス演算で表される。
Figure 0004011039
なお、図7では分光感度補正手段8の一例として12個の乗算手段を用いて構成していたが、R1、R2、G、Bを順次演算することとしても良く、この場合、3つの乗算器で式(2)のマトリクス演算を実現することができる。
次に、本発明の分光感度補正手段8による補正について詳しく説明する。
図8に人間の色覚特性を表した分光感度特性を示す。図8に示した特性は正常色覚者の等色関数の平均値であり、CIE(Commission Internationale de l‘E’clairage)1931にて規定されている。人間が感じる色は色順応などの機能を無視し、簡単に表せば図8に示したR、G、Bの分光感度特性(等色関数)と被写体の反射分光特性と照明の分光特性とを乗算し、乗算結果を可視域にて積算することにより得られる値として表すことができる。図8に示したように人間の感度特性はいわゆる可視域と呼ばれるように略380nmから780nmまでしか感度が無く、700nmより長波長側では感度が極めて低い。
一方、撮像手段1に色分解を行うRGBの色フィルタ群23を設けた場合、撮像手段1の分光感度特性は、色フィルタ群23の分光特性と撮像素子22の感度特性の積で与えられる。撮像素子22は光電変換を行うフォトダイオードがSi(シリコン)などの半導体で形成されているため、感度特性は可視域から近赤外領域(1000nm近辺)まで感度特性を有する。また、Rの色フィルタは近赤外領域の透過率も比較的高いため、近赤外線を撮像素子22に入射させる。さらに、Bの光を入射するためのBの色フィルタや、Gの光を入射するためのGの色フィルタも同様に近赤外領域に一定の透過率を有する。これは、RGBの色フィルタは通常それぞれの色を含んだ染料や顔料を用いてフィルタを構成するが、その分光透過率は構成する材質に依存し、長波長側の可視域から近赤外領域に掛けて再び透過率が上がる特性を有しているためである。
従って、これらの積によって与えられる撮像手段1の分光感度特性は、図9に実線r(λ)、g(λ)、b(λ)で示すごとくとなる。なお、図10は長波長側の分光感度特性の拡大図である。
図9に実線で示した撮像手段1のRGBの分光感度特性r(λ)、g(λ)、b(λ)は図8に示した等色関数とは異なり、特に近赤外領域では著しく異なるため、通常の撮像装置では近赤外領域の光を通過させず除去する赤外カットフィルタ(IRCF)を撮像素子の前に設けて分光感度の補正を行っていた。IRCFの分光透過特性IRCF(λ)も図9に実線で示されている。IRCF(λ)とRGBの分光感度特性(r(λ)、g(λ)、b(λ))とを掛け合わせた特性が、従来のIRCFを具備した場合の撮像手段1のRGB信号に対応するそれぞれの色の分光感度特性r’(λ)、g’(λ)、b’(λ)となり、図9に破線でその特性を示す。
また、従来の撮像装置では図9の破線で表した分光感度特性とした場合でも、図8で示した負の特性は実現できないため、撮像手段から得られたRGB信号に対し、式(3)で示すように3行3列の係数マトリクスを掛けるマトリクス演算を行い、これにより色補正を行うこともあった。
Figure 0004011039
しかしながら、IRCFを用いない場合には、近赤外線による感度特性によって出力される信号が色再現性に与える影響が大きく、上記のような3行3列の係数マトリクスを掛ける線形マトリクス演算を行っても良好な色再現性が得られない。以下この点につき、幾つかの代表的な色について説明する。
例えば、図11に、自然界の2種類の緑の葉の分光反射率(図11中a、b)と評価用チャートとしてよく用いられる24種のカラーパッチを有するマクベスチャート(Macbeth Chart(登録商標))の緑(green:図11中c)と黄緑(yellow green:図11中d)の分光反射率を示す。上記4つの分光反射率は、人間の目に見える可視域(400nm−700nm)では、緑の色具合が異なるだけで曲線cで示すマクベスチャートの緑(green)の特性と曲線aで示す葉の色の特性は比較的良く似ている。しかし、近赤外域を加味した分光特性では大きく異なり、特に自然界の葉は700nmから急激に分光反射率が上がり、その後一定の反射率となるのに対し、曲線cで示すマクベスチャートの緑(green)の分光反射率は650nmから比較的緩やかに増加する。これは、葉の色を表す成分(クロロフィル)と、マクベスチャートのパッチに色付けを行っている塗料との分光反射率の差によるもので、マクベスチャートのパッチの色について上記した3行3列の係数マトリクスを掛ける線形マトリクス演算により補正をして、良好な色再現を行っても、葉の色に対し同じ補正を掛けると、葉の色は異なった色になってしまう。特に、撮像手段1は、図9に示すようにr(λ)が700nmから1000nmの範囲にも分高感度を有するため、マクベスチャートと自然界の葉とでは、700nmから800nmの分光反射率の差の影響が大きく反映され、葉の緑はR信号成分が大きくなってしまい、これらの信号をもとについて再現された色は、茶色や赤っぽい色となってしまうと言う問題があった。
そこで、本発明では、図4で示したように近赤外の赤の光のみを通過させる近赤外線フィルタ(R2フィルタ)34を設けた光電変換素子を撮像手段に加えることで近赤外領域で分光感度を有することによる影響を除去している。
具体的には、上記のように、式(2)で示した3行4列の係数マトリクスを掛けるマトリクス演算を行う。以下、式(2)の3行4列の係数マトリクスを求める方法につき説明する。
まず、撮像手段1が近赤外領域において分光感度を有することによって含まれる不要な信号成分を除去するには、式(4a)、(4b)、(4c)の演算を行えば良い。
Rd’=R1d−R2d …(4a)
Gd’=Gd−k1×R2d …(4b)
Bd’=Bd−k2×R2d …(4c)
式(4a)が成り立つのは、R1フィルタ31が設けられた光電変換素子における分光感度特性r1(λ)とR2フィルタ34が設けられた光電変換素子における分光感度特性r2(λ)とが、近赤外領域では略等しい値を有するためである。一方、Gフィルタ32が設けられた光電変換素子の分光感度特性g(λ)及びBフィルタ33が設けられた光電変換素子の分光感度特性b(λ)が近赤外領域では、r2(λ)よりも小さいので、式(4b)、(4c)に示すように、「1」より小さい係数k1およびk2をr2(λ)に掛けた値を差し引くことで、近赤外領域での分光感度による信号成分を除去することができる。
式(4a)、(4b)、(4c)の演算を、マトリクス演算式で表すと下記の式(5)となる。
Figure 0004011039
次に、式(5)で示すマトリクス演算で求められた数値Rd’、Gd’、Bd’に対し、以下の式(6)に示すように、3行3列の係数マトリクスを掛けるマトリクス演算を行うことで補正を行う。
Figure 0004011039
係数e11乃至e33は、撮像手段1から分光感度補正手段8までの総合的な分光感度特性が、人間の色覚特性又はそれを線形変換することによって得られる分光感度特性に近似したものとなり、撮像手段の近赤外域での応答特性を補正するように定められる。例えば、代表的な色について分光感度補正手段8の出力側に得られるべき信号(ターゲット信号)を計算で求め、それに近い値となるように、係数e11乃至e33を定める。
そこで、マクベスチャートの24種の色パッチ、自然界の葉など、代表的な色の分光反射率と図8の等色関数との積により得られたRGBの値を目標とすべき色(ターゲットカラー)を表す信号値とし、このターゲットカラーの信号値に、分光感度補正手段8の出力側に得られる信号の値が最も近くなるように、係数e11乃至e33の値を定める。最も近いかどうかの判定は、最小二乗法により、即ち両者のそれぞれ対応する値の差の二乗の総和を求めて、この総和が最小かどうかを判定することにより行われる。
このようにして求めた係数e11乃至e33から成る係数マトリクスと、式(5)の右辺の3行4列の係数マトリクスとの積が、式(2)の3行4列の係数マトリクスに相当する。
即ち、式(5)と式(6)とから、下記の式(7)が得られる。
Figure 0004011039
分光感度補正手段8における補正演算に用いられる係数マトリクスの係数d11乃至d34を上記のようにして定めれば、撮像手段1に赤外光が入射した際にも、適切な色補正を行い、良好な色再現性を得ることができる。
ここでの色再現性とは人間の目で見える色に略一致させることであり、かつ目で違うものに見える色は違う色に、同じものに見える色は同じ色に再現することを意味する。
なお、従来の撮像装置では図9に示したようにRGB原色の3種のカラーフィルタに不要な赤外線をカットするIRCFを設けることで、いわば、不要な赤外線領域でのRの分光感度特性Rirと、Gの分光感度特性Girと、Bの分光感度特性Birとを設け、それを上気したRGBの特性から減算することによって不要な赤外線領域での分光感度による影響を除去しているのと等価である。すなわち、R−Rir、G−Gir、B−Birを撮像手段の分光特性としていることになり、言い換えればIRCFを撮像素子上に具備することにより、6つの波長帯域の異なるカラーフィルタを生成し、図8に示した等色関数への近似を行っている。それに対して本発明では4つの波長帯域の異なるカラーフィルタを具備することで等色関数への近似を行う。よって、等色関数への近似結果に対する色差ΔE*abは従来の技術による方法の方がやや小さくなるが異なる波長帯域であるカラーフィルタの数(バンド数)を2チャンネル分削減したと同様の意味合いを持つ。
なお、上記の実施の形態では、ADC3を設け、それ以降の演算をディジタル信号処理にて行ったが、アナログ信号処理を用いても同様の効果が得られる。
また、分光感度補正手段8以降の処理は、特に静止画の場合には、ソフトウェアによって、即ち、プログラムされたコンピュータによって実現することができる。
実施の形態2.
図12はこの発明の実施の形態2の撮像装置を示す。実施の形態2の撮像装置は概して実施の形態1の撮像装置と同じである。
異なるのは、撮像モードを選択できる撮像モード選択手段14及び撮像モード制御手段15が設けられている点、並びに、分光感度補正手段8が行う式(2)のマトリクス演算で用いられるマトリクス係数d11乃至d34、及び輝度色差信号生成手段11が行う式(1)のマトリクス演算で用いられるマトリクス係数の少なくとも一部即ちcr1、cr2、cr3、cb1、cb2、cb3が、撮像モード制御手段15により変更されるように構成されている点である。
なお、撮像モード制御手段15は、実施の形態1で説明した前ホワイトバランス手段7の利得制御手段73及び後ホワイトバランス手段9の利得制御手段93とともに、マイクロコンピュータなどにより構成された制御手段の一部として構成することができる。この制御手段は、信号処理手段4の他の部分の制御にも用い得る。
撮像モードの選択は、例えばユーザによる選択操作によって行われる。この場合、撮像モード選択手段14は、選択操作入力手段によって構成される。代わりに、他の機器、例えば被写体の明るさを検出する機器から信号によって撮像モードの選択を行うこととしても良い。
撮像モード制御手段15は、撮像モード選択手段14からの信号に応じて、信号処理手段4の制御、特に、分光感度補正手段8及び輝度色差信号生成手段11に対する制御を行う。
図12に示した撮像装置についてその動作を説明する。まず、人間の目に見える色再現性に近似した色再現性を持つカラー画像を撮像するためのモードを第1の撮像モード(通常カラー撮像モード)とする。撮像モード選択手段14により第1の撮像モードが選択されたとき、撮像モード制御手段15は分光感度補正手段8および輝度色差信号生成手段11へカラー画像を撮像するためのマトリクス係数を選択するように制御する。ここで示すカラー画像を撮像するためのマトリクス係数とは、分光感度補正手段8においては、実施の形態1にて示したカラーターゲットを基準に算出したd11乃至d34の値であり、輝度色差信号生成手段11のマトリクス係数は、y1=0.2990、y2=0.5870、y3=0.1140、cr1=−0.1687、cr2=−0.3313、cr3=0.5000、cb1=0.5000、cb2=−0.4187、cb3=−0.0813である。
次に、白黒画像を撮像するためのモードを第2の撮像モード(暗時撮像モード)とする。撮像モード選択手段14により第2の撮像モードが選択されたとき、撮像モード制御手段15は分光感度補正手段8および前記輝度色差信号生成手段11へ白黒画像を撮像するためのマトリクス係数を選択するように制御する。ここで示す白黒画像を撮像するためのマトリクス係数は、分光感度補正手段8においては、式(2)の係数のうち、d11、d13、d14、d21、d23、d24、d31、d33、及びd34が「1」であり、d12、d22、及びd32が「0」である。また、輝度色差信号生成手段11においては、式(1)の係数のうち、cr1、cr2、cr3、cb1、cb2、及びcb3が「0」であり、この結果色差信号Cr、Cbの値はゼロとなる。一方、係数y1、y2、y3は実施の形態1と同様にy1=0.2990、y2=0.5870、y3=0.1140でも良いし、これとは異なる値であっても良い。
上記のように、d12、d22、d32が「0」であると、R2フィルタを備えた光電変換素子からの信号は輝度信号Yの生成には用いられない。輝度信号Yは、R1、G、Bフィルタを備えた光電変換素子からの信号に基づいて生成され、実施の形態1で説明したような近赤外領域での感度特性を補正していないため、人間の比視感度特性に近似した輝度信号とは異なる分光感度特性を持つものとなる。一方、近赤外領域での分光感度に対応する信号をも利用しているため、高い感度を実現することができる。
なお、上述したように、この場合、色再現性が大きく異なるものとなるため、仮にカラー画像を出力すると違和感が生じる。この違和感を軽減するため白黒の画像を出力することとしている。色差信号CrCbの値がゼロとなるように係数cr1乃至cr3、cb1乃至cb3をゼロとするのはそのためである。
高感度を重視する撮像は例えば、監視カメラの場合に要求される。従来の監視カメラでは、通常のカラー画像を撮像するときにはIRCFを装着し、暗時に感度を優先した白黒画像を撮像するときはIRCFを外すと言った処理を行っている。この場合、着脱のための機構が必要であり、撮像装置の小型化、高信頼性化の点で障害となっていた。本実施の形態によれば、IRCFの必要が無く、従ってその着脱機構が必要でなく、分光感度補正手段8および輝度色差信号生成手段11のマトリクス係数を変化させることで両モードにおける撮像が可能となる。
実施の形態3.
以上の実施の形態1及び2において、分光感度補正手段8以降の処理は、特に静止画の場合には、ソフトウェアによって、即ち、プログラムされたコンピュータによって実現することができる。
実施の形態4.
以上の実施の形態の撮像装置は、動画や静止画を撮像するビデオカメラ、カメラ一体型VTR、デジタルスチルカメラ、PCカメラ、並びに携帯電話や携帯端末機に内蔵されるデジタルスチルカメラに適用可能であり、これらからIRCFを不要とし、かつ暗視に利用することが多い、監視カメラや車載カメラなどにも適用できる。
以下デジタルスチルカメラに適用した場合の構成を、図13を参照して説明する。
図13に示すように、このデジタルカメラは、図1に示した撮像装置を構成する各要素のうち、撮像手段1の代りに撮像手段51を備え、さらにシャッタボタン52、シャッタ駆動手段53、表示駆動手段54、モニタ55、画像圧縮手段56、及び書き込み手段57を付加したものである。
シャッタ駆動手段53は、シャッタボタン52の操作に応じて色信号生成手段1内のシャッタを駆動する。
表示駆動手段54は、輝度信号階調変換手段5及び利得調整手段8の出力を受けてビューファインダーとしてのモニタ55に画像を表示させる。
モニタ55は、例えば液晶表示装置で構成され、表示駆動手段54に駆動されて、色信号生成手段51内の撮像手段で撮像されている画像を表示する。
画像圧縮手段56は、輝度信号階調変換手段5及び利得調整手段8の出力を受けて例えばJPEGに準拠した画像圧縮を行なう。
書き込み手段57は、画像圧縮手段56で圧縮されたデータを記録媒体58に書き込む。
撮像装置を動画撮影に用いて、画像データを図示しない機器に伝送する場合、輝度色差信号生成手段の出力をエンコードしてNTSC信号を生成して出力する。
この発明の実施の形態1の撮像装置を示すブロック図である。 図1の撮像装置の撮像手段1内の撮像素子22上のカラーフィルタの配列を示した図である。 撮像素子22とカラーフィルタ、光学系の配置を示す図である。 撮像素子の分光感度特性を示す図である。 図1の前ホワイトバランス手段の構成を示すブロック図である。 図1の後ホワイトバランス手段の構成を示すブロック図である。 図1の分光感度補正手段の構成を示すブロック図である。 CIE1931に示す等色関数を示す図である。 従来の撮像素子、IRCF、およびその積に対応する分光感度特性を示す図である。 図9に示した撮像素子の分光感度特性の近赤外領域を拡大した図である。 葉とマクベスチャートのパッチの分光感度特性を示す図である。 この発明の実施の形態2の撮像装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3のカメラを示すブロック図である。
符号の説明
1 撮像手段、 2 増幅手段、 3 ADC、 4 信号処理手段、 6 DC再生手段、 7 前ホワイトバランス手段、 8 分光感度補正手段、 9 後ホワイトバランス手段、 10 ガンマ補正手段、 11 輝度色差信号生成手段、 14 撮像モード選択手段、 15 撮像モード制御手段、 22 撮像素子、 23 フィルタ群、 31 赤のカラーフィルタ、 32 緑のカラーフィルタ、 33 青のカラーフィルタ、 34 近赤外線フィルタ、 811〜834 乗算手段、 841〜843 加算手段。

Claims (2)

  1. 赤、緑、青の光を抽出する第1、第2、第3のカラーフィルタ、および近赤外領域の光のみを抽出する第4のカラーフィルタとを有し、それぞれのカラーフィルタの分光透過率に対応した第1乃至第4の信号を出力する色信号生成手段と、
    前記色信号生成手段から出力された第1乃至第4の信号から、赤、緑、青の色信号を生成する信号処理手段とを具備した撮像装置であって、
    前記信号処理手段は、前記色信号生成手段が有する近赤外領域での応答特性を補正する分光感度補正手段を備え、前記分光感度補正手段は、前記色信号生成手段から前記分光感度補正手段までの総合的な分光感度特性が、人間の色覚特性又はそれを線形変換することによって得られる分光感度特性に近似したものとし、
    前記分光感度補正手段は、前記第1乃至第4の信号に対して3行4列の係数マトリクスを掛けるマトリクス演算を行って、前記赤、緑、青の色信号を生成し、
    前記信号処理手段は、前記分光感度補正手段により生成された赤、緑、青の色信号から輝度信号Yおよび2種の色差信号CrCbを生成することができる輝度色差信号生成手段をさらに有し、
    前記撮像装置は、第1の撮像モードと第2の撮像モードのいずれかにより選択的に動作可能であり、
    前記第1の撮像モードでは、
    前記分光感度補正手段が、前記第1乃至第4の信号に基づいて前記赤、緑、青の色信号を生成し、前記輝度色差信号生成手段が、前記分光感度補正手段により生成された赤、緑、青の色信号から輝度信号Yおよび2種の色差信号CrCbを生成し、
    前記第2の撮像モードでは、
    前記分光感度補正手段は、前記第4の信号に対して乗算される係数をゼロとし、前記第1乃至第3の信号に基づいて前記赤、緑、青の色信号を生成し、
    前記輝度色差信号生成手段は、前記分光感度補正手段により生成された赤、緑、青の色信号から輝度信号を生成する一方、前記2種の色差信号として値をゼロとする
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 赤、緑、青の光を抽出する第1、第2、第3のカラーフィルタ、および近赤外領域の光のみを抽出する第4のカラーフィルタとを有し、それぞれのカラーフィルタの分光透過率に対応した第1乃至第4の信号を出力する色信号生成手段を備えた撮像装置の信号処理方法において、
    前記色信号生成手段から出力された第1乃至第4の信号から、赤、緑、青の色信号を生成する信号処理工程を有し、
    前記信号処理工程は、前記色信号生成手段が有する近赤外領域での応答特性を補正する分光感度補正工程を備え、前記分光感度補正工程は、前記色信号生成手段における色信号生成から前記分光感度補正工程における分光感度補正までの総合的な分光感度特性が、人間の色覚特性又はそれを線形変換することによって得られる分光感度特性に近似したものとするものであり、
    前記分光感度補正工程は、前記第1乃至第4の信号に対して3行4列の係数マトリクスを掛けるマトリクス演算を行って、前記赤、緑、青の色信号を生成し、
    前記信号処理工程は、前記分光感度補正工程により生成された赤、緑、青の色信号から輝度信号Yおよび2種の色差信号CrCbを生成することができる輝度色差信号生成工程をさらに有し、
    前記撮像装置は、第1の撮像モードと第2の撮像モードのいずれかにより選択的に動作可能であり、
    前記第1の撮像モードでは、
    前記分光感度補正工程が、前記第1乃至第4の信号に基づいて前記赤、緑、青の色信号を生成し、前記輝度色差信号生成手段が、前記分光感度補正工程により生成された赤、緑、青の色信号から輝度信号Yおよび2種の色差信号CrCbを生成し、
    前記第2の撮像モードでは、
    前記分光感度補正工程は、前記第4の信号に対して乗算される係数をゼロとし、前記第1乃至第3の信号に基づいて前記赤、緑、青の色信号を生成し、
    前記輝度色差信号生成工程は、前記分光感度補正工程により生成された赤、緑、青の色信号から輝度信号を生成する一方、前記2種の色差信号として値をゼロとする
    ことを特徴とする色信号処理方法。
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