JP4009448B2 - 可変動弁機構の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関弁の作動特性を、油圧式アクチュエータを用いて変化させる可変動弁機構の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、油圧式アクチュエータを用いて機関弁の作動特性(吸気弁・排気弁のバルブタイミング及び/又はバルブリフト量)を変化させる可変動弁機構が知られている。
上記油圧式の可変動弁機構では、作動油の温度に応じた制御(駆動許可・停止制御)が要求されるが、機関の冷却水温度を油温と見なす制御では、機関冷却水温度の上昇変化に対して油温の上昇が大きく遅れるため、制御精度が確保できない。
【0003】
そこで、特開平10−227235号公報に開示されるものでは、始動時の機関冷却水温度が可変動弁機構の作動油の温度に一致するものとして、初期油温を設定し、その後の油温上昇を機関負荷・回転速度から推定し、油温センサを用いることなく、作動油の温度に応じた制御を可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の油温推定では、始動時冷却水温度=始動時油温と見なす構成であるため、機関停止直後の再始動時で冷却水温度と油温との間に乖離が生じているときには、油温の推定精度が大きく悪化するという問題があった。
【0005】
特に、極低温からの始動時には、油温と冷却水温度との間に大きな格差が生じ、係る状態で機関が停止され、短時間のうちに再始動される場合には、始動時の油温と冷却水温度との差が大きく、冷却水温度から油温を精度良く推定することが困難になる。
ここで、上記冷却水温度と油温との乖離を考慮して、油温が作動許可温度(例えば15℃)を下回ることがないと推定される温度にまで冷却水温度が上昇したときに、可変動弁機構の駆動を許可する構成とすることが考えられるが、係る構成では、乖離が少ないときに無用に可変動弁機構の駆動が停止されてしまうという問題を生じる。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、機関の冷却水温度に基づいて可変動弁機構の駆動許可・停止を制御する構成において、機関停止直後の再始動時であっても、許可温度以下の油温状態で駆動が許可されることを確実に回避でき、かつ、油温が許可温度を上回っている状態で駆動が停止されることを極力回避できる可変動弁機構の制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の発明では、機関弁の作動特性を、油圧式アクチュエータを用いて変化させる可変動弁機構の制御装置において、機関停止時における機関の冷却水温度を記憶し、機関の再始動時に、前回の機関停止時の冷却水温度、及び、再始動時の冷却水温度に基づいて、前記可変動弁機構の駆動を許可する冷却水温度を切り換える構成とした。
【0008】
上記構成によると、前回の機関停止時における冷却水温度から、再始動時における冷却水温度と可変動弁機構の油温との格差の特性を推定し、冷却水温度に基づいて可変動弁機構の油温が駆動許可温度に達しているか否かを判断させるための水温閾値を切り換える。請求項2記載の発明では、再始動時の冷却水温度が第2閾値以上であるときに第1許可条件の成立を判定し、再始動時の冷却水温度が前記第2閾値未満でかつ第2閾値よりも低い第1閾値以上であって、かつ、前回の機関停止時の冷却水温度が前記第2閾値以上であったときに第2許可条件の成立を判定し、前記第1許可条件又は第2許可条件が成立したときに前記可変動弁機構の駆動を許可する一方、前記第1及び第2許可条件の不成立時には、機関始動後に冷却水温度が前記第1閾値よりも高く前記第2閾値以下である第3閾値を超えてから、前記可変動弁機構の駆動を許可する構成とした。
【0009】
上記構成によると、再始動時の冷却水温度が第2閾値以上であるときには、可変動弁機構の駆動を許可する。また、再始動時の冷却水温度が第2閾値以上でなくても第1閾値(<第2閾値)以上であって、かつ、前回の機関停止時の冷却水温度が前記第2閾値以上であったときにも、可変動弁機構の駆動を許可する。一方、これらの許可条件が成立しない場合には、始動後に水温が第3閾値(第2閾値≧第3閾値>第1閾値)を超えてから可変動弁機構の駆動を開始させる。
【0010】
請求項3記載の発明では、機関の運転中に、冷却水温度が前記第2閾値以上になった後、前記第1閾値未満にならなかった場合に、機関停止時の冷却水温度を前記第2閾値以上と見なす構成とした。上記構成によると、機関運転中に冷却水温度が前記第2閾値以上になった場合には、その後の運転中に第1閾値以上を保持すれば、機関停止時の冷却水温度が第2閾値以上であったと見なし、機関停止時の冷却水温度が実際に第2閾値以上であった場合と同様に、駆動許可温度を切り換える。
【0012】
請求項記載の発明では、可変動弁機構が、吸気バルブのバルブタイミングを変化させる機構であり、可変動弁機構の駆動が許可されないときには、バルブタイミングを最遅角側に固定する構成とした。上記構成によると、冷却水温度の条件から可変動弁機構の駆動が許可されないときには、吸気バルブのバルブタイミングを最遅角側に固定し、駆動が許可される温度条件になると、前記最遅角位置から進角変化させる。
【0013】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、前回停止時における冷却水温度から、再始動時における冷却水温度と可変動弁機構の油温との格差の特性を推定して、可変動弁機構の駆動を許可する水温を切り換えるので、可変動弁機構の油温を実際以上に高く推定して駆動を許可してしまうことを回避しつつ、実際に油温が高い状態で無用に駆動が停止されることを極力回避できるという効果がある。
【0014】
請求項2,3記載の発明によると、前回の機関停止時に、最大格差を考慮しても油温が駆動許可温度を超えていると推定される水温まで上昇していたか否かを判定することで、可変動弁機構の油温が駆動許可温度以上である状態を、たとえ機関停止直後の再始動時であっても機関の冷却水温度に基づいて判断でき、以って、可変動弁機構の油温を実際以上に高く推定して駆動を許可してしまうことを回避しつつ、実際に油温が高い状態で無用に駆動が停止されることを極力回避できるという効果がある。
【0016】
請求項記載の発明によると、可変動弁機構の油温が駆動許可温度よりも低く、バルブタイミング制御の応答が悪化するときに、要求よりも吸気バルブのバルブタイミングが進角されることで、機関運転性を大きく悪化させることを回避できるという効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する
図1は、実施形態における内燃機関のシステム図である。
この図1において、内燃機関1には、スロットルバルブ2で計量された空気が吸気バルブ3を介してシリンダ内に供給され、燃焼排気は、排気バルブ4を介して排出される。
【0018】
前記吸気バルブ3,排気バルブ4は、吸気側カム軸5,排気側カム軸(図示省略)にそれぞれ設けられたカムによって開閉駆動される。
吸気側カム軸5には、カム軸の回転位相を変化させることで、機関弁としての吸気バルブ3の開閉タイミング(作動特性)を連続的に早めたり遅くしたりする、可変動弁機構としての可変バルブタイミング機構6(以下、VTCと略す。)が備えられている。
【0019】
本実施形態では、前記VTC6として、図2に示すような構造のベーン式の可変バルブタイミング機構を採用する。
図2に示すベーン式のVTC6は、クランク軸によりタイミングチェーンを介して回転駆動されるカムスプロケット51(タイミングスプロケット)と、カム軸5の端部に固定されてカムスプロケット51内に回転自在に収容された回転部材53と、該回転部材53をカムスプロケット51に対して相対的に回転させる油圧回路54と、カムスプロケット51と回転部材53との相対回転位置を所定位置で選択的にロックするロック機構60とを備えている。
【0020】
前記カムスプロケット51は、外周にタイミングチェーン(又はタイミングベルト)が噛合する歯部を有する回転部(図示省略)と、該回転部の前方に配置されて前記回転部材53を回転自在に収容するハウジング56と、該ハウジング56の前後開口を閉塞するフロントカバー,リアカバー(図示省略)とから構成される。
【0021】
前記ハウジング56は、前後両端が開口形成された円筒状を呈し、内周面には、横断面台形状を呈し、それぞれハウジング56の軸方向に沿って設けられる4つの隔壁部63が90°間隔で突設されている。
前記回転部材53は、吸気側カム軸14の前端部に固定されており、円環状の基部77の外周面に90°間隔で4つのベーン78a,78b,78c,78dが設けられている。
【0022】
前記第1〜第4ベーン78a〜78dは、それぞれ断面が略逆台形状を呈し、各隔壁部63間の凹部に配置され、前記凹部を回転方向の前後に隔成し、ベーン78a〜78dの両側と各隔壁部63の両側面との間に、進角側油圧室82と遅角側油圧室83を構成する。
前記ロック機構60は、ロックピン84が、回転部材53の最大遅角側の回動位置(基準作動状態)において係合孔(図示省略)に係入するようになっている。
【0023】
前記油圧回路54は、進角側油圧室82に対して油圧を給排する第1油圧通路91と、遅角側油圧室83に対して油圧を給排する第2油圧通路92との2系統の油圧通路を有し、この両油圧通路91,92には、供給通路93とドレン通路94a,94bとがそれぞれ通路切り換え用の電磁切換弁95を介して接続されている。
【0024】
前記供給通路93には、オイルパン96内の油を圧送するエンジン駆動のオイルポンプ97が設けられている一方、ドレン通路94a,94bの下流端がオイルパン96に連通している。
前記第1油圧通路91は、回転部材53の基部77内に略放射状に形成されて各進角側油圧室82に連通する4本の分岐路91dに接続され、第2油圧通路92は、各遅角側油圧室83に開口する4つの油孔92dに接続される。
【0025】
前記電磁切換弁95は、内部のスプール弁体が各油圧通路91,92と供給通路93及びドレン通路94a,94bとを相対的に切り換え制御するようになっている。
上記構成において、前記電磁切換弁95を駆動する電磁アクチュエータ99に対する通電量を、ディザ信号が重畳されたデューティ制御信号に基づいて制御することで、バルブタイミングが制御される。
【0026】
例えば、電磁アクチュエータ99にデューティ比0%の制御信号(OFF信号)を出力すると、オイルポンプ47から圧送された作動油は、第2油圧通路92を通って遅角側油圧室83に供給されると共に、進角側油圧室82内の作動油が、第1油圧通路91を通って第1ドレン通路94aからオイルパン96内に排出される。
【0027】
従って、遅角側油圧室83の内圧が高、進角側油圧室82の内圧が低となって、回転部材53は、ベーン78a〜78bを介して最大遅角側に回転し、この結果、バルブ開期間がクランク軸の回転位相角に対して遅くなる。
一方、電磁アクチュエータ99にデューティ比100%の制御信号(ON信号)を出力すると、作動油は、第1油圧通路91を通って進角側油圧室82内に供給されると共に、遅角側油圧室83内の作動油が第2油圧通路92及び第2ドレン通路94bを通ってオイルパン96に排出され、遅角側油圧室83が低圧になる。
【0028】
このため、回転部材53は、ベーン78a〜78dを介して進角側へ最大に回転し、これによって、バルブ開期間がクランク軸の回転位相角に対して早くなる。
尚、可変動弁機構を、図2に示したベーン式の可変バルブタイミング機構に限定するものではなく、その他の構造でバルブタイミングを可変にする機構でも良く、また、バルブタイミングと共に、又は、バルブタイミングに変えてバルブリフト量を可変にする機構であっても良く、油圧式アクチュエータを用いる公知の可変動弁機構のいずれであっても良い。
【0029】
また、可変動弁機構によって作動特性を変化させる機関弁は、上記構成のように吸気バルブ3のみであっても良いし、吸気バルブ3に代えて排気バルブ4のみ、或いは、吸気バルブ3と排気バルブ4との両方の作動特性を変化させる構成であっても良い。
上記VTC6の駆動制御を行うコントロールユニット7は、マイクロコンピュータを内蔵し、各種センサからの検出信号に基づく演算処理によって、前記電磁アクチュエータ99の通電を制御する。
【0030】
前記各種センサとしては、クランク軸の回転信号を出力するクランク角センサ8、吸気側カム軸5の回転信号を出力するカム角センサ9、機関1の吸入空気量を検出するエアフローメータ10、機関1の冷却水温度TWNを検出する水温センサ11などが設けられている。
図3のブロック図は、コントロールユニット7によるVTC6の制御機能の概略を示す。
【0031】
前記コントロールユニット7は、機関負荷Tp及び機関回転速度Neに基づいてマップを参照することにより、前記VTC6の目標バルブタイミングVTCTRG(カム軸の回転位相の目標値)を設定する。
また、冷却水温度TWNに基づき前記VTC6の駆動許可条件を判定し、駆動許可条件が成立している場合には、判定フラグを1として、マップから検索された目標バルブタイミングVTCTRGに実際のバルブタイミングが収束するようにフィードバック制御を行なう。
【0032】
具体的には、クランク角センサ8からの検出信号とカム角センサ9からの検出信号とから実際のバルブタイミング(実際のカム軸の回転位相)を検出し、前記目標バルブタイミングと実際のバルブタイミングとの偏差に基づき、前記電磁アクチュエータ99の通電制御信号のデューティVTCDUTYをフィードバック制御する。
【0033】
一方、駆動許可条件が成立していない場合には、判定フラグを0として、前記通電制御信号のデューティVTCDUTYを0に固定して、バルブタイミングを最遅角位置に固定する。
尚、本実施形態では、冷却水温度TWNによる駆動許可条件の判定のみを示したが、冷却水温度TWNによる駆動許可判定と共に、機関回転速度,アイドリングスイッチのON・OFF,トラクション制御の作動状態などから駆動許可の判定を行い、これらの条件がすべて成立した時に判定フラグを1とする構成としても良い。
【0034】
次に、図4のフローチャートに従って、冷却水温度TWNに基づく駆動許可条件の判定を詳細に説明する。
ステップS1では、水温センサ11からの検出信号に基づいて、機関1の冷却水温度TWNを検出する。
ステップS2では、機関1の始動時であるか否かを判別する。
【0035】
機関1の始動時である場合には、ステップS3に進んで、ステップS1で今回検出した冷却水温度TWNを始動時水温TWINTとして記憶する。
一方、ステップS2で、機関1の始動時ではなく、始動完了後の運転状態であると判別された場合には、ステップS3の処理を行わずにステップS4へと移行する。
【0036】
ステップS4では、ステップS1で検出した冷却水温度TWNが、第2閾値TWTCB以上であるか否かを判定する。
この第2閾値TWTCBは、VTC6の駆動許可油温(例えば15℃)に、極低温始動(例えば−40℃)からの機関運転時に生じる油温と冷却水温度との最大温度差(例えば40℃)を加え、更に、余裕代(例えば20℃)を加えた値(例えば75℃)である。
【0037】
前記VTC6の実際の油温が駆動許可油温(例えば15℃)を下回る状態では、作動油の粘性が大きく、VTC6の応答時間が長くなって、運転性が悪化する。
ステップS4で、冷却水温度TWNが第2閾値TWTCB以上であると判定された場合には、ステップS5へ移行し、フラグFVTTWNに1をセットした後、ステップS8へ移行する。
【0038】
一方、冷却水温度TWNが第2閾値TWTCBを下回る場合には、ステップS6に移行する。
ステップS6では、冷却水温度TWNが第1閾値TWTCL(<第2閾値TWTCB)を下回るか否かを判定する。
この第1閾値TWTCLは、VTC6の駆動許可油温(例えば15℃)+余裕代として設定されている。
【0039】
ステップS6で、冷却水温度TWNが第1閾値TWTCLを下回ると判定された場合には、ステップS7に移行して、フラグFVTTWNを0にリセットしてステップS8へ移行する。
また、ステップS6で、冷却水温度TWNが第1閾値TWTCL以上であると判定された場合、即ち、冷却水温度TWNが第1閾値TWTCLと第2閾値TWTCBとで挟まれる温度領域内であるときには、フラグFVTTWNを前回値に保持して、ステップS8へ移行する。
【0040】
従って、前記フラグFVTTWNは、冷却水温度TWNが第2閾値TWTCB以上になると1がセットされ、冷却水温度TWNが第1閾値TWTCLを下回るようになると0にリセットされる。
尚、前記フラグFVTTWNは、機関の停止中も前回運転時にセットされた値を保持するように構成される。
【0041】
ステップS8では、ステップS3で記憶させた始動時水温TWINTが、前記第1閾値TWTCL以上であるか否かを判定する。
ステップS8で、始動時水温TWINTが第1閾値TWTCL以上であると判定された場合には、ステップS9へ移行し、フラグFVTTWNが1であるか否かを判定する。
【0042】
一方、ステップS8で、始動時水温TWINTが第1閾値TWTCLを下回ると判定された場合には、ステップS11へ移行する。
ステップS9で、前記フラグFVTTWNに1が設定されていると判定された場合には、VTC6の作動油温は駆動可能な温度状態であると判断し、ステップS10に移行して、マップから検索した目標位相に基づくVTC6の駆動制御を許可する。
【0043】
一方、ステップS9で、前記フラグFVTTWNに0に設定されていると判定された場合には、たとえ始動時水温TWINTが第1閾値TWTCL以上であっても、VTC6の作動油の温度が駆動許可温度を超えているとは限らないので、運転状態に応じたVTC6の駆動許可を保留し、ステップS11に移行する。
ステップS11では、現在の冷却水温度TWNが第3閾値TWVTCHを上回るか否かを判定する。
【0044】
尚、本実施形態では、第3閾値TWVTCHを、前記第2閾値TWTCBと同一温度(例えば75℃)に設定してあるが、必ずしも同一である必要はなく、例えば第3閾値TWVTCHを第2閾値TWTCBよりも低い温度としても良い。
ステップS11にて、冷却水温度TWNが第3閾値TWVTCHを上回ると判定された場合には、冷却水温度と油温との間に最大格差が生じていたとしても、VTC6の作動油の温度が駆動許可温度を超えているものと推定し、ステップS10に移行し、運転状態に応じたVTC6の駆動制御を許可する。
【0045】
一方、冷却水温度TWNが第3閾値TWVTCH以下であると判断した場合には、VTC6の作動油温は、水温との最大温度差を考慮した場合に駆動可能な温度状態に達していないものと判断して、ステップS12へ移行する。
ステップS12では、運転状態に応じたVTC6の駆動制御を停止し、吸気バルブ3のバルブタイミングを機関の運転状態によらず最遅角位置に固定させる。
【0046】
上記のように、始動時水温TWINTが第1閾値TWTCL以上であって、かつ、前回運転時に、第2閾値TWTCB以上の水温を経験していて前記フラグFVTTWNに1が設定されている場合には、始動時から直ちにVTC6の駆動を許可するが、上記条件が成立していない場合には、第3閾値TWVTCHを超えるようになるまで、VTC6の駆動が許可されず、吸気バルブ3のバルブタイミングは最遅角位置に固定される。
【0047】
図5のタイムチャートは、低温時に機関1を始動後にすぐに停止し、短時間のうちに再始動した場合の温度変化と可変バルブタイミング機構の動作との関係を表す。
図5に示す例では、最初の始動時の水温は第1閾値TWTCLを下回る状態であり、その後、水温(図中の実線)は、第1閾値TWTCL以上、かつ、第2閾値TWTCBを下回った状態で機関1が停止され、冷却水温度TWNが第1閾値TWTCL以上の状態から再始動された場合を示す。
【0048】
図5に示す例で、再始動時の実際の油温(図中の破線)は、第1閾値TWTCL(駆動許可油温)を下回っており、VTC6が十分な応答速度を得られる状態にはなっていないため、冷却水温度TWNが第1閾値TWTCL以上になっていることのみからVTC6の駆動許可を判定する構成では、実際の油温が上昇しないうちに制御を開始することになり、制御応答が悪い状態でのバルブタイミング制御によって機関運転性を悪化させることになってしまう。
【0049】
一方、実際の油温と水温との最大温度差を見込んで設定される第3閾値TWVTCHを上回ったときに限って、VTC6の駆動を許可する構成とすれば、実際の油温が上昇しないうちに制御が開始されてしまうことが回避できるが、実際の油温と水温との温度差が小さいにもかかわらず、制御の許可判定が行われないケースが生じて、運転状態に応じたVTC6の制御機会が縮小されることになる。
【0050】
そこで、本発明では、実際の油温と水温との最大温度差を見込んで設定される第2閾値TWTCB以上となった時点でフラグFVTTWNに1を設定し、VTC6の駆動許可油温相当である第1閾値TWTCLを下回った時点でフラグFVTTWNを0リセットさせ、該フラグFVTTWNによる前回運転時の温度状態の判定と第1閾値TWNTCLの判定と併用し、駆動許可を判断するようにしたことにより、温度上昇が不十分な状態で停止された後の再始動と、温度が充分に上昇した状態で停止された後の再始動とにおける、実際の油温と水温との温度差の大小を的確に判断して、VTC6の駆動許可を的確に判断できるようにしてある。
【0051】
即ち、前回運転時において冷却水温度TWNが第2閾値TWTCB以上になってフラグFVTTWNが1に設定されている場合には、冷却水温度と油温との間に最大格差が生じていたとしても、VTC6の作動油の温度は、駆動許可温度を余裕をもって超えていたものと推定される。
そして、上記温度状態から機関1が停止された場合、冷却水温度TWN及び実際の油温は徐々に低下して大気温付近に収束することになるが、冷却水温度TWNが第1閾値TWTCL以上であれば、その間の油温低下を見込んで余裕代を設定してあるので、実際の油温が駆動許可温度を下回ることがなく、VTC6の駆動を許可することができる。
【0052】
一方、フラグFVTTWNに0が設定されている場合には、たとえ冷却水温度TWNが第1閾値TWTCL以上になっていたとしても、実際の油温と水温との温度差を考慮すると、VTC6の作動油の温度が駆動許可温度を超える前に機関1が停止された可能性があり、再始動時の水温が第1閾値TWTCL以上であっても、VTC6の作動油の温度が駆動許可温度に達していない可能性があるので、VTC6の駆動許可を禁止する。
【0053】
尚、本実施形態では、可変動弁機構として可変バルブタイミング機構を用いたが、本発明はバルブリフト量を可変にする機構に適応することも可能であり、この場合、可変動弁機構の作動油の油温が駆動可能な温度状態に達していないものと冷却水温度から判断された場合には、バルブリフト量を低リフト量に固定すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における内燃機関のシステム構成図。
【図2】本発明の実施の形態における可変バルブタイミング機構を示す構成図。
【図3】前記実施の形態における可変バルブタイミング制御許可条件のブロック図。
【図4】前記実施の形態における可変バルブタイミング制御許可条件のフローチャート。
【図5】前記実施の形態における低温始動時の可変バルブタイミング制御の様子を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関
2…スロットルバルブ
3…吸気バルブ
4…排気バルブ
5…吸気側カム軸
6…可変バルブタイミング機構(VTC)
7…コントロールユニット
8…クランク角センサ
9…カム角センサ
10…エアフローメータ
11…水温センサ

Claims (4)

  1. 機関弁の作動特性を、油圧式アクチュエータを用いて変化させる可変動弁機構の制御装置において、
    機関停止時における機関の冷却水温度を記憶し、機関の再始動時に、前回の機関停止時の冷却水温度、及び、再始動時の冷却水温度に基づいて、前記可変動弁機構の駆動を許可する冷却水温度を切り換えることを特徴とする可変動弁機構の制御装置。
  2. 再始動時の冷却水温度が第2閾値以上であるときに第1許可条件の成立を判定し、再始動時の冷却水温度が前記第2閾値未満でかつ第2閾値よりも低い第1閾値以上であって、かつ、前回の機関停止時の冷却水温度が前記第2閾値以上であったときに第2許可条件の成立を判定し、前記第1許可条件又は第2許可条件が成立したときに前記可変動弁機構の駆動を許可する一方、前記第1及び第2許可条件の不成立時には、機関始動後に冷却水温度が前記第1閾値よりも高く前記第2閾値以下である第3閾値を超えてから、前記可変動弁機構の駆動を許可することを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構の制御装置。
  3. 機関の運転中に、冷却水温度が前記第2閾値以上になった後、前記第1閾値未満にならなかった場合に、機関停止時の冷却水温度を前記第2閾値以上と見なすことを特徴とする請求項2記載の可変動弁機構の制御装置。
  4. 前記可変動弁機構が、吸気バルブのバルブタイミングを変化させる機構であり、前記可変動弁機構の駆動が許可されないときには、前記バルブタイミングを最遅角側に固定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の可変動弁機構の制御装置。
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