JP4008158B2

JP4008158B2 - Sliding door delay device

Info

Publication number: JP4008158B2
Application number: JP19629399A
Authority: JP
Inventors: 敏裕大島; 山口　　淳
Original assignee: 美和ロック株式会社
Priority date: 1999-07-09
Filing date: 1999-07-09
Publication date: 2007-11-14
Anticipated expiration: 2019-07-09
Also published as: JP2001020596A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、引戸の遅延装置に係り、特に、所謂渦電流ダンパーを用いた新規な遅延装置に関する。
【０００２】
ここで、引戸の遅延装置とは、クローザにより閉止方向に駆動される引戸の速度を、引戸開放時から暫くの間極端に遅くして、例えば病室からの車椅子の通過を容易にする装置をいう。
【０００３】
【従来の技術】
従来の引戸の遅延装置は、引戸移動方向に延在するラックを例えば戸枠に固定し、引戸には、回転扉のクローザからばねを抜いた油圧装置を装着し、この油圧装置のピニオンを引戸の開放位置付近でラックと噛み合わせる。
【０００４】
この引戸の遅延装置は、クローザにより閉止方向に移動する引戸の動きをラックとピニオンとの噛み合わせを介して油圧装置内のピストンの動きに変換し、このピストンの動きを油圧装置内のオリフィス抵抗により制動して引戸の閉鎖速度を小さくするものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
この引戸の遅延装置は、油圧装置を用いるので大きな制動力を得ることができるが、作動油の漏洩を防止するため構造が複雑にならざるを得ない、という不都合がある。
【０００６】
加えて、作動油のオリフィス抵抗は温度により変化するので、季節が変るごとにオリフィスの開度を調整しなければならず、保守管理が面倒である。
【０００７】
そこで、この発明は、油圧装置を用いない新規な引戸の遅延装置を提供し、以て上記した不都合を解消することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、引戸の移動方向に延在するラックと、このラックと選択的に噛み合い係合可能なピニオンを有する制動機とから成り、この制動機は、一方向クラッチを介して上記ピニオンに連結された増速機と、この増速機の出力側に連結された渦電流ダンパーとを有し、引戸及び戸枠の一方にラックを、他方に制動機を装着すると共に、引戸の開放時から閉鎖方向の移動行程の始端付近にかけてピニオンとラックとを噛み合わせるように、これらの装着位置を設定し、また、少なくとも引戸閉鎖時ピニオンと最初に係合するラックの先端部を斜めに削いで先端ほど歯の高さが低くなるようにし、以てピニオンとの噛み合いを円滑かつ確実にしたことを特徴とする。
【０００９】
【実施例】
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明について説明する。
なお、この実施例は、引戸をレールから吊り下げる所謂ハンガー引戸にこの発明を適用したもので、この引戸には図示しない引戸のクローザが装着されていて、引戸は常時閉鎖方向に付勢されているものとする。
【００１０】
図１及び図２において符号１はラックを、符号２は制動機を夫々示し、図示の実施例ではラック１は引戸のレール３の室内側に、制動機２は、横断面Ｌ字形の取付板４（図２参照）を介して、図示しない引戸の上框部に装着されている。
【００１１】
上記ラック１は、図１及び図２に示すように、引戸の移動方向（図１及び図２で矢印Ａ、Ｂ方向）に延在し、歯を室内側に向けてレール３に装着されている。
【００１２】
一方、制動機２は中空の外ケース５を有し、この外ケース５の一端部に後述する増速機６（図２参照）の鉛直な入力軸７が回動自在に支承されている。
【００１３】
この入力軸７の外ケース５外に突出した部分には、一方向クラッチ８を介して、ピニオン９が装着されている。
【００１４】
この一方向クラッチ８は、引戸が開放方向に移動するとき、すなわち図１及び図２において矢印Ａ方向に移動するときにはピニオン９は入力軸７に対して空回りし、反対方向、すなわち矢印Ｂ方向に移動するときにはピニオン９を入力軸７に一体に結合するもので、現在かかる一方向クラッチはユニットとして市販されている。
【００１５】
また、入力軸７の内端部には、図２に示すように、大径の第１歯車１１が一体に結合されており、この第１歯車１１は、入力軸と平行なアイドル軸１５に一体に結合された第１歯車より小径の第２歯車１２と噛み合っている。
【００１６】
この第２歯車１２には、これより大径の第３歯車が一体かつ同軸に結合されており、この第３歯車１３は、出力軸１６の一端に形成された小径の第４歯車１４と噛み合っている。
【００１７】
そして、これら第１乃至第４歯車１１〜１４は増速機６を構成し、入力軸７の回転速度を拡大して出力軸１６に伝達する。
【００１８】
この出力軸１６の他端部には渦電流ダンパー１７（図２参照）が連結されている。
【００１９】
すなわち、出力軸１６の他端部にはアルミニウム等の非磁性材質の導電体から製造された円板１８が固定され、その両側には、円板１８を挟むように、第１磁石円板２１及び第２磁石円板２２が円板１８に近接してハウジングに取付けられている。
【００２０】
第１及び第２磁石円板２１、２２は、図３に示すように、夫々円周に沿って均等に区分された複数のＮ極、Ｓ極が交互に配設されている。
【００２１】
そして、第１磁石円板２１のＮ極を第２磁石円板２２のＳ極に向かい合わせると、磁力線は第１磁石円板のＮ極から第２磁石円板のＳ極に向かって流れる。
【００２２】
ここで、円板１８を回転させると、円板１８には渦電流が発生して円板１８の回転を阻止するように作用し、制動器としての機能を呈する。
【００２３】
なお、図示の実施例では、第１磁石円板２１はハウジング１９（図２参照）に回動不能に固定されているが、第２磁石円板２２は出力軸１６の回りを回動可能に取付けられている。
【００２４】
そして、第２磁石円板２２の円板１８に対向しない側の面の外周部にはピン２３（図３参照）が突設されている。
【００２５】
一方、図示はしないが、外ケース５内には第２磁石円板６４に平行な案内路が形成されており、この案内路に沿って小ブロック状のピン係合片２４（図３参照）が移動可能に案内されている。
【００２６】
このピン係合片２４には雌ねじ孔２５が形成され、調整ねじ２６と螺合している。なお、この調整ねじ２６は外ケース５の一端に長さ方向の移動が阻止された状態で取付けられている。
【００２７】
また、ピン係合片２４の第２磁石円板２２に対向する面にはピン２３の外径よりもやや広い幅をもった溝２７が形成されており、ピン２３はこの溝内に遊動可能に挟持されている。
【００２８】
上記した構成において、調整ねじ２６をドライバー等で回動させると、ピン係合片２４は調整ねじの長さ方向に前後動し、溝２７ａに挟まれたピン２３は第２磁石円板２２の円周方向に移動するので、第２磁石円板２２は出力軸１６を中心にして回動し、第１磁石円板２１に対して位相が変化する。
【００２９】
この結果、第１、第２の磁石円板のＮ極から第２、第１の磁石円板のＳ極に流れる磁力線の数が変化し、円板１８に発生する渦電流の大きさが増減して制動力も増減する。
【００３０】
上記した渦電流ダンパーは液体等を使用せず乾式であり、外気温度の影響を受けることがなく安定した制動効果を得ることができる。
【００３１】
この発明においては、上記した構成の制動機２の引戸における取付位置に応じて、ラック１のレール３における取付位置を適切に設定し、引戸開放時から閉鎖方向への移動の始めにかけて、ラック１とピニオン９とが噛み合うようにする。
【００３２】
また、ラック１の長さを調節して、この発明による遅延装置の作動時間と、引戸の速度が極端に遅くなる引戸の移動範囲を適切に設定する。
【００３３】
更にまた、図１に示すように、ラック１の両端部を斜めに削いで先端ほど歯の高さが低くなるようにし、以てピニオン９との噛み合いを円滑かつ確実にするを可とする。
【００３４】
なお、図１及び図２においてラック１の両端を斜めに削いだ理由は、閉鎖時左方に移動する引戸と右方に移動する引戸の両方に対応するためで、引戸開放時ラック１とピニオン９との噛み合いを解かない場合で、かつ、引戸の移動方向が定まっている場合にはラックの一端のみを削げばよい。
【００３５】
加えて、渦電流ダンパーの増速機の増速率を比較的大きくし、かつ、磁石円板２１、２２の材質を適切に選定して渦電流ダンパーの制動力を大きくし、引戸の遅延時間が例えば１０秒から１５秒程度になるように調節する。
【００３６】
上記のように構成された本発明の一実施例による引戸の遅延装置は、引戸を開放するとき、すなわち引戸を図１及び図２で矢印Ａ方向に移動させるとき、引戸に従動して同方向に移動する制動機２のピニオン９は、開き始めの行程ではラック１と噛み合わない。
【００３７】
引戸を更に開けると、引戸の開放以前にピニオン９がラック１と噛み合うようになり、ピニオン９が回転を始めるが、一方向クラッチ８の作用により入力軸７の回りを空回りするので制動機２は作動せず、したがってこの遅延装置の存在に拘らず軽く引戸を開けることができる。
【００３８】
やがて引戸が開放され、戸口を人や車椅子が通過後それまで引戸を押えていた手を放すと、引戸は図示しないドアクローザにより閉鎖方向に移動を始め、同時にピニオン９も回転を始める。
【００３９】
このときのピニオンの回転方向は引戸を開放方向に移動させるときとは反対になるので、一方向クラッチ８の作用によりピニオン９は制動機２の入力軸７に一体的に連結される。
【００４０】
以降、ピニオン９の回転は増速機６を介して渦電流ダンパー１７に伝達され、前記したように引戸はこの渦電流ダンパーに制動される結果、引戸は暫くの間極めて緩慢に閉鎖方向に移動するから、その間に車椅子等を通過させる。
【００４１】
このときの遅延の程度は、引戸の重量やドアクローザの出力に応じて、制動機２の調整ねじ２６（図３参照）を回して適切に設定できる。
【００４２】
なお、この発明を実施するにあたっては図示の実施例に限定されることなく種々に変形して実施することができる。
【００４３】
例えば、図示の実施例ではラック１をレール３に固定し、制動機２を引戸に装着するものとしたが、これは相互に交替するように装着してもよいことは勿論である。
【００４４】
また、図示の実施例ではピニオンは鉛直な入力軸に支承させるものとしたが、これは水平な入力軸に装着してもよく、この場合、ラック１はその歯を上向き又は下向きにして戸枠、又は引戸に装着する。
【００４５】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、制動機が渦電流ダンパーを用いた乾式のものであるから、小型化することができ、かつ、油圧式のダンパーと比較して液体の密封装置も不要で、製造や保守も容易である。
【００４６】
また、同じ理由により制動機の機能が温度によって変化することがないので、季節によってオリフィスを調整する必要がなく、管理が容易になる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例による遅延装置の要部の平面図。
【図２】その一部断面正面図。
【図３】渦電流ダンパーの構成の一例を部品を展開して示す斜視図。
【符号の説明】
１ラック
２制動機
５外ケース
６増速機
７入力軸
８一方向クラッチ
９ピニオン
１６出力軸
１７渦電流ダンパー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sliding door delay device, and more particularly to a novel delay device using a so-called eddy current damper.
[0002]
Here, the sliding door delay device refers to a device that facilitates passage of a wheelchair from a patient room, for example, by extremely slowing down the speed of the sliding door driven in the closing direction by the closer for a while from the time of opening the sliding door. .
[0003]
[Prior art]
In the conventional delay device for sliding doors, a rack extending in the sliding door moving direction is fixed to, for example, a door frame. Engage with the rack near the open position.
[0004]
This sliding door delay device converts the movement of the sliding door moving in the closing direction by the closer into the movement of the piston in the hydraulic device through the meshing of the rack and the pinion, and this piston movement is converted into the orifice resistance in the hydraulic device. To reduce the closing speed of the sliding door.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
This sliding door delay device can obtain a large braking force because it uses a hydraulic device, but has a disadvantage that the structure must be complicated in order to prevent leakage of hydraulic oil.
[0006]
In addition, since the orifice resistance of the hydraulic oil changes depending on the temperature, the opening degree of the orifice must be adjusted every time the season changes, and maintenance management is troublesome.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a novel sliding door delay device that does not use a hydraulic device, thereby eliminating the above-described disadvantages.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention comprises a rack extending in the moving direction of the sliding door and a brake having a pinion which can selectively engage with the rack. It has a gearbox connected to the pinion via a clutch, and an eddy current damper connected to the output side of this gearbox. A rack is attached to one of the sliding door and door frame, and a brake is attached to the other. At the same time, the mounting positions are set so that the pinion and the rack mesh with each other from the opening of the sliding door to the vicinity of the beginning of the moving process in the closing direction, and at least the rack that is first engaged with the pinion when the sliding door is closed The tip portion is cut at an angle so that the height of the teeth is lowered toward the tip portion, so that the engagement with the pinion is smooth and reliable .
[0009]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the drawings.
In this embodiment, the present invention is applied to a so-called hanger sliding door that suspends a sliding door from a rail, and a sliding door closer (not shown) is attached to the sliding door, and the sliding door is always urged in the closing direction. It shall be.
[0010]
1 and 2, reference numeral 1 denotes a rack, and reference numeral 2 denotes a brake. In the illustrated embodiment, the rack 1 is located on the indoor side of the rail 3 of the sliding door, and the brake 2 is a mounting plate having an L-shaped cross section. 4 (see FIG. 2), it is mounted on the upper collar of a sliding door (not shown).
[0011]
As shown in FIGS. 1 and 2, the rack 1 extends in the moving direction of the sliding door (in the directions of arrows A and B in FIGS. 1 and 2) and is mounted on the rail 3 with the teeth facing the indoor side. Yes.
[0012]
On the other hand, the brake 2 has a hollow outer case 5, and a vertical input shaft 7 of a speed increaser 6 (see FIG. 2) described later is rotatably supported at one end of the outer case 5.
[0013]
A pinion 9 is attached to a portion of the input shaft 7 that protrudes outside the outer case 5 via a one-way clutch 8.
[0014]
When the sliding door moves in the opening direction, that is, when it moves in the direction of arrow A in FIGS. 1 and 2, the one-way clutch 8 rotates idly with respect to the input shaft 7, and in the opposite direction, that is, in the direction of arrow B. When moving, the pinion 9 is integrally connected to the input shaft 7, and such a one-way clutch is currently marketed as a unit.
[0015]
Further, as shown in FIG. 2, a large-diameter first gear 11 is integrally coupled to the inner end portion of the input shaft 7, and the first gear 11 is connected to an idle shaft 15 parallel to the input shaft. It meshes with the second gear 12 having a smaller diameter than the first gear coupled together.
[0016]
A third gear having a larger diameter is integrally and coaxially coupled to the second gear 12, and the third gear 13 meshes with a fourth gear 14 having a small diameter formed at one end of the output shaft 16. ing.
[0017]
The first to fourth gears 11 to 14 constitute the speed increaser 6, and the rotational speed of the input shaft 7 is enlarged and transmitted to the output shaft 16.
[0018]
An eddy current damper 17 (see FIG. 2) is connected to the other end of the output shaft 16.
[0019]
That is, a disk 18 made of a nonmagnetic material such as aluminum is fixed to the other end of the output shaft 16, and the first magnet disk 21 is sandwiched between the disks 18 on both sides thereof. And a second magnet disk 22 is attached to the housing adjacent to the disk 18.
[0020]
As shown in FIG. 3, the first and second magnet disks 21 and 22 are alternately provided with a plurality of N and S poles that are equally divided along the circumference.
[0021]
When the north pole of the first magnet disk 21 is made to face the south pole of the second magnet disk 22, the magnetic field lines flow from the north pole of the first magnet disk toward the south pole of the second magnet disk.
[0022]
Here, when the disk 18 is rotated, an eddy current is generated in the disk 18 to act so as to prevent the rotation of the disk 18, thereby exhibiting a function as a brake.
[0023]
In the illustrated embodiment, the first magnet disk 21 is non-rotatably fixed to the housing 19 (see FIG. 2), but the second magnet disk 22 is rotatable around the output shaft 16. Installed.
[0024]
And the pin 23 (refer FIG. 3) is protrudingly provided in the outer peripheral part of the surface on the side which does not oppose the disc 18 of the 2nd magnet disc 22. As shown in FIG.
[0025]
On the other hand, although not shown, a guide path parallel to the second magnet disk 64 is formed in the outer case 5, and a small block pin engaging piece 24 (see FIG. 3) is formed along this guide path. Is guided to be movable.
[0026]
A female screw hole 25 is formed in the pin engaging piece 24 and is screwed into the adjusting screw 26. The adjustment screw 26 is attached to one end of the outer case 5 in a state where movement in the length direction is prevented.
[0027]
Further, a groove 27 having a width slightly larger than the outer diameter of the pin 23 is formed on the surface of the pin engaging piece 24 facing the second magnet disk 22, and the pin 23 can move freely in this groove. Is sandwiched between.
[0028]
In the above-described configuration, when the adjustment screw 26 is rotated by a screwdriver or the like, the pin engagement piece 24 moves back and forth in the length direction of the adjustment screw, and the pin 23 sandwiched between the grooves 27a is connected to the second magnet disk 22. Since it moves in the circumferential direction, the second magnet disk 22 rotates around the output shaft 16, and the phase changes with respect to the first magnet disk 21.
[0029]
As a result, the number of lines of magnetic force flowing from the N pole of the first and second magnet disks to the S pole of the second and first magnet disks changes, and the magnitude of the eddy current generated in the disk 18 increases or decreases. As a result, the braking force also increases or decreases.
[0030]
The eddy current damper described above is dry without using liquid or the like, and can obtain a stable braking effect without being affected by the outside air temperature.
[0031]
In the present invention, the mounting position of the rack 1 on the rail 3 is appropriately set according to the mounting position of the brake 2 configured as described above, and the rack 1 is moved from the time when the sliding door is opened to the beginning of the movement in the closing direction. And the pinion 9 are engaged with each other.
[0032]
In addition, the length of the rack 1 is adjusted to appropriately set the operating time of the delay device according to the present invention and the moving range of the sliding door where the sliding door speed becomes extremely slow.
[0033]
Furthermore, as shown in FIG. 1, both ends of the rack 1 are cut obliquely so that the height of the teeth is lowered toward the tip, thereby enabling smooth and reliable engagement with the pinion 9.
[0034]
The reason why both ends of the rack 1 are cut obliquely in FIGS. 1 and 2 is to accommodate both the sliding door that moves to the left when closed and the sliding door that moves to the right when closed. If the meshing with 9 is not released and the moving direction of the sliding door is fixed, only one end of the rack may be shaved.
[0035]
In addition, the speed increasing rate of the eddy current damper gearbox is made relatively large, the material of the magnet disks 21 and 22 is appropriately selected to increase the braking force of the eddy current damper, and the delay time of the sliding door For example, it is adjusted so as to be about 10 to 15 seconds.
[0036]
In the sliding door delay device according to the embodiment of the present invention configured as described above, when the sliding door is opened, that is, when the sliding door is moved in the direction of arrow A in FIGS. The pinion 9 of the brake 2 that moves to the position does not mesh with the rack 1 in the first stroke of opening.
[0037]
When the sliding door is further opened, the pinion 9 comes into mesh with the rack 1 before the sliding door is opened, and the pinion 9 starts to rotate, but the brake 2 is rotated around the input shaft 7 by the action of the one-way clutch 8. It does not work, so the sliding door can be opened lightly despite the presence of this delay device.
[0038]
Eventually, when the sliding door is opened and a person or wheelchair passes through the door and then releases the hand that has been holding the sliding door, the sliding door starts moving in the closing direction by a door closer (not shown), and the pinion 9 also starts rotating.
[0039]
Since the rotation direction of the pinion at this time is opposite to that when the sliding door is moved in the opening direction, the pinion 9 is integrally connected to the input shaft 7 of the brake 2 by the action of the one-way clutch 8.
[0040]
Thereafter, the rotation of the pinion 9 is transmitted to the eddy current damper 17 through the speed increaser 6, and as described above, the sliding door is braked by the eddy current damper, so that the sliding door moves in the closing direction very slowly for a while. So, let the wheelchair pass through in the meantime.
[0041]
The degree of delay at this time can be appropriately set by turning the adjusting screw 26 (see FIG. 3) of the brake 2 according to the weight of the sliding door and the output of the door closer.
[0042]
It should be noted that the present invention is not limited to the illustrated embodiment and can be implemented with various modifications.
[0043]
For example, in the illustrated embodiment, the rack 1 is fixed to the rail 3 and the brake 2 is mounted on the sliding door, but it is needless to say that the rack 1 may be mounted alternately.
[0044]
In the illustrated embodiment, the pinion is supported on a vertical input shaft. However, the pinion may be mounted on a horizontal input shaft. In this case, the rack 1 has its teeth facing upward or downward and the door frame. Or attach to the sliding door.
[0045]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the present invention is a dry type brake using an eddy current damper, so that the size of the brake can be reduced and a liquid sealing device as compared with a hydraulic damper. Is also unnecessary, and manufacturing and maintenance are easy.
[0046]
Further, since the function of the brake does not change with temperature for the same reason, it is not necessary to adjust the orifice according to the season, and there are various effects such as easy management.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a main part of a delay device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partial cross-sectional front view thereof.
FIG. 3 is a perspective view showing an example of a configuration of an eddy current damper in a developed state.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Rack 2 Trigger 5 Outer case 6 Gearbox 7 Input shaft 8 One-way clutch 9 Pinion 16 Output shaft 17 Eddy current damper

Claims

引戸の移動方向に延在するラックと、このラックと選択的に噛み合い係合可能なピニオンを有する制動機とから成り、この制動機は、一方向クラッチを介して上記ピニオンに連結された増速機と、この増速機の出力側に連結された渦電流ダンパーとを有し、引戸及び戸枠の一方にラックを、他方に制動機を装着すると共に、引戸の開放時から閉鎖方向の移動行程の始端付近にかけてピニオンとラックとを噛み合わせるように、これらの装着位置を設定し、また、少なくとも引戸閉鎖時ピニオンと最初に係合するラックの先端部を斜めに削いで先端ほど歯の高さが低くなるようにし、以てピニオンとの噛み合いを円滑かつ確実にしたことを特徴とする引戸の遅延装置。The rack includes a rack extending in the moving direction of the sliding door and a brake having a pinion that can selectively engage with the rack. The brake is connected to the pinion through a one-way clutch. And an eddy current damper connected to the output side of the gear box, and a rack is attached to one of the sliding door and door frame, and a brake is attached to the other. These mounting positions are set so that the pinion and the rack mesh with each other near the beginning of the stroke, and at least the tip of the rack that first engages with the pinion when the sliding door is closed is cut at an angle to increase the tooth height toward the tip. A sliding door delay device characterized in that the engagement with the pinion is smooth and reliable .