JP4004761B2 - フラットパネル型イメージセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線等の放射線、可視光、赤外光等の画像を検出できるフラットパネル型イメージセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フラットパネル型イメージセンサとして、X線を感知して電子と正孔とにより付与される電荷を発生する半導体膜をアクティブマトリクス基板上に配置し、該アクティブマトリクス基板上にマトリクス状に配置された複数の画素に電気スイッチを設けて、各行の画素毎に電気スイッチを順次オンにして各列の画素毎にセンサの電荷を読み出すものが知られている。
【0003】
例えば、「1997年開催のエス アイ ディー 97 ダイジェスト中、第91頁から第94頁までのエル.エス.ジェロミンらの”X線検知パネルへのアモルファスシリコン アクティブ−マトリクス技術の応用”(L.S.Jeromin,et al.,"Application of a-Si Active-Matrix Technology in a X-Ray Detector Panel",SID 97 DIGEST,pp.91-94,1997 )」等に具体的な構造や原理が記載されている。
【0004】
以下、従来のフラットパネル型イメージセンサの構成について説明する。
【0005】
図12に示すように、従来のフラットパネル型イメージセンサ100は、複数の画素210がマトリクス状に配された略正方形のアクティブマトリクス基板200と、該アクティブマトリクス基板200上に該アクティブマトリクス基板200と中心を同じくして形成された略正方形の半導体膜300と、該半導体膜300上の略全面に形成されたバイアス電極400とを備える構成である。
【0006】
また、アクティブマトリクス基板200上の各画素210は、図13に拡大して示すように、走査配線211と信号配線212とからなるXYマトリクス状の電極配線と、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)213と、アクティブマトリクス基板200(図12)に対して形成された電荷蓄積容量(Cs:Charge storage )214とからなる。
【0007】
また、半導体膜300(図12)は、X線等の放射線を照射することにより電荷が発生する光導電性を示す物質が用いられる。ここで、光導電性とは、X線等の照射により電荷を発生する性質をいう。
【0008】
例えば、前述の文献においては、暗抵抗が高く、X線照射に対して良好な光導電性を示し、蒸着により大面積の成膜が容易なアモルファス(非晶質)セレニウム(a-Se)が半導体膜として用いられている。
【0009】
一方、アクティブマトリクス基板200は、液晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティブマトリクス基板を流用することが可能である。例えば、アクティブマトリクス型液晶表示装置(AMLCD:Active Matrix Liquid Crystal Display)に用いられるアクティブマトリクス基板の各画素は、アモルファスシリコン(a-Si)又はポリシリコン(p-Si)で形成された薄膜トランジスタと、XYマトリクス電極と、電荷蓄積容量とを備えている構成であり、若干の設計変更を行うだけで、フラットパネル型イメージセンサ用のアクティブマトリクス基板として利用することが容易である。
【0010】
次に、上記構成の従来のフラットパネル型イメージセンサ100の機能について説明する。アモルファスセレニウム膜等の半導体膜300に、X線等の放射線が照射されると、該半導体膜300内に電荷が発生する。ここでバイアス電極400に電圧を印加しておくと、半導体膜300で発生した電荷がそれぞれ+電位側と−電位側に移動する。その結果、アクティブマトリクス基板200に形成されている電荷蓄積容量214に該電荷が蓄積される。
【0011】
このように電荷蓄積容量214に蓄積された電荷は、走査配線211からの入力信号により薄膜トランジスタ213をオン状態にすることで、信号配線212を通じて外部に取り出すことが可能である。
【0012】
また、図13に示すように、走査配線211と信号配線212とからなる電極配線、薄膜トランジスタ213、電荷蓄積容量214等は、すべてアクティブマトリクス基板200(図12)上にXYマトリクス状に設けられている。したがって、各走査配線211について入力信号を順次に走査することにより、各薄膜トランジスタ213をオン状態にして、各電荷蓄積容量214に蓄積された画像情報としての電荷を各信号配線212を通じて外部に取り出して、二次元的にX線の画像情報を得ることが可能となる。
【0013】
また、上記従来のフラットパネル型イメージセンサ100において、使用する半導体膜300がX線等の放射線だけでなく、可視光又は赤外光に対しても光導電性を示す場合は、可視光又は赤外光の二次元画像検出器としても作用する。例えば、上述したアモルファスセレニウム膜は、可視光に対して良好な光導電性を示すので、高電界印加時のアバランシェ効果を利用した高感度イメージセンサにも用いることが可能である。
【0014】
しかしながら、上記の従来のフラットパネル型イメージセンサ100においては、バイアス電極400に高い電圧を印加する必要があるため、周囲への放電のおそれがあるという問題があった。更に、半導体膜300が、外部からの汚染に弱いという問題があった。
【0015】
これらの問題の対策として、図14に示すように、従来のフラットパネル型イメージセンサ110においては、アクティブマトリクス基板200の周辺上に設けられる略正方形枠状のスペーサ500と、同図中領域Y10で示すアクティブマトリクス基板200上において半導体膜300が形成されている領域と、同図中領域X10で示すアクティブマトリクス基板200上において半導体膜300が形成されていない周辺領域とを一括して覆うように形成される絶縁性樹脂600と、スペーサ500によりアクティブマトリクス基板200との間隔を一定に保たれつつアクティブマトリクス基板200に対向するように配置される保護基板700とを備える構成を採用している。
【0016】
なお、絶縁性樹脂600はスペーサ500により封止されており、保護基板700はアクティブマトリクス基板200と略同面積の正方形のものとされている。
【0017】
絶縁性樹脂600の上部に配置される保護基板700は、フラットパネル型イメージセンサ110の強度を向上させる目的、絶縁性樹脂600の露出面を機械的に保護する目的、絶縁性樹脂600を外部の湿気から隔離する目的などで設けられている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のフラットパネル型イメージセンサ110において、半導体膜300は、X線の吸収効率を向上させるために、数百μm〜1mm程度の厚さで形成される。このため、アクティブマトリクス基板200上に形成される絶縁性樹脂600の厚さが、アクティブマトリクス基板200上において半導体膜300が形成されている領域Y10と、半導体膜300が形成されていない周辺領域X10とで、異なってしまう。
【0019】
すなわち、上記領域X10に形成される絶縁性樹脂600の厚さx10は、上記領域Y10に形成される絶縁性樹脂600の厚さy10に比べて半導体膜300の厚さ分だけ厚くなってしまう。
【0020】
そして、絶縁性樹脂600として用いられる光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、2液硬化性樹脂等の樹脂材料は、硬化反応に伴い5〜10%程度の体積収縮を伴う。
【0021】
例えば、半導体膜300の厚さが1mmの場合、絶縁性樹脂600における上記厚さx10と上記厚さy10とには1mmの差が生じる。したがって、絶縁性樹脂600の厚さ方向の硬化収縮量の差は、50〜100μm程度にもなる。
【0022】
このようにして、アクティブマトリクス基板200上において半導体膜300が形成されている領域Y10と、半導体膜300が形成されていない周辺領域X10とで硬化収縮量の厚さの差が生じてしまう。このため、絶縁性樹脂600における領域Y10と領域X10との境目近傍で、大きな内部応力が蓄積されてしまう。
【0023】
この結果、従来のフラットパネル型イメージセンサ110は、前述のように蓄積された応力により、アクティブマトリクス基板200周縁部でアクティブマトリクス基板200の反りが生じたり、衝撃に対するフラットパネル型イメージセンサ110の耐性が劣化する等、強度面での信頼性が欠けるという問題点を有している。
【0024】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、強度面での信頼性が高いフラットパネル型イメージセンサを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記課題を解決するため、アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜の周囲を囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形成される第1のスペーサと、上記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクティブマトリクス基板との表面上に形成されるとともに上記第1のスペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記第1のスペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記半導体膜上に形成されている上記絶縁性樹脂の厚さと、上記アクティブマトリクス基板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない周辺領域上に形成されている上記絶縁性樹脂の厚さとが等しいことを特徴としている。
【0026】
上記の発明によれば、半導体膜上に形成されている絶縁性樹脂と、アクティブマトリクス基板上において半導体膜および第1のスペーサが形成されていない周辺領域上の絶縁性樹脂とには、厚さの差が発生しない。すなわち、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形成されていない領域との境目近傍において絶縁性樹脂の厚さの差が発生しない。
【0027】
本発明者においては、上記構成の本発明によるフラットパネル型イメージセンサと、従来構造のフラットパネル型イメージセンサとについて、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形成されていない領域との境目近傍における内部応力を比較検討した。なお、従来構造のフラットパネル型イメージセンサとしては、本発明によるフラットパネル型イメージセンサと基本構成が同一のものであるが、半導体膜上に形成されている絶縁性樹脂と、アクティブマトリクス基板上において半導体膜および第1のスペーサが形成されていない周辺領域上の絶縁性樹脂とに厚さの差が発生するもの、すなわち上記境目近傍において絶縁性樹脂の厚さの差が発生するものを用いた。
【0028】
そして、鋭意研究の結果、上記境目近傍において絶縁性樹脂の厚さの差が発生しない本発明のフラットパネル型イメージセンサの方が、上記境目近傍において絶縁性樹脂の厚さの差が発生する上記従来構造のフラットパネル型イメージセンサよりも、上記境目近傍に発生する内部応力が小さいことが判った。
【0029】
したがって、本発明のフラットパネル型イメージセンサにおいては、絶縁性樹脂内部に発生する応力を低減することができ、アクティブマトリクス基板の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメージセンサの耐性が向上する。
【0030】
よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを提供することができる。
【0031】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記第1のスペーサは、上記半導体膜の周囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように形成されていることを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、第1のスペーサは、半導体膜の周囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように形成されている。したがって、第1のスペーサを容易に半導体膜の周囲にセットすることができる。
【0033】
それゆえ、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサをより簡易に提供することができる。
【0034】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記アクティブマトリクス基板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない全領域上に設けられるとともに、上記半導体膜の厚さと等しい厚さを有する第2のスペーサを備える一方で、上記絶縁性樹脂は上記第2のスペーサ上と上記半導体膜上とに形成されていることを特徴としている。
【0035】
上記の発明によれば、第2のスペーサと半導体膜とは等しい厚さを有している。すなわち、従来構造のフラットパネル型イメージセンサに第2のスペーサを設け、該第2のスペーサと半導体膜との上に絶縁性樹脂を形成することにより、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形成されていない領域との境目近傍において発生していた絶縁性樹脂の厚さの差を容易に解消することができる。
【0036】
よって、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを容易に得ることができる。
【0037】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記アクティブマトリクス基板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない全領域上に設けられるとともに、上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等しい厚さを有する第2のスペーサを備える一方で、上記絶縁性樹脂は上記第2のスペーサ上と上記半導体膜上とに形成されていることを特徴としている。
【0038】
上記の発明によれば、第2のスペーサは半導体膜の厚さとバイアス電極の厚さとの和と等しい厚さを有している。すなわち、第2のスペーサと半導体膜との上に絶縁性樹脂を形成することにより、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形成されていない領域との境目近傍において発生していた絶縁性樹脂の厚さの差を完全に解消することができる。
【0039】
よって、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメージセンサを得ることができる。
【0040】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記保護基板に、上記保護基板の上記半導体膜と対向する領域の全域に上記半導体膜の厚さと等しい寸法の深さを有する凹部が形成されていることを特徴としている。
【0041】
上記の発明によれば、保護基板には半導体膜の厚さと等しい寸法の深さを有する凹部が形成されている。すなわち、該凹部を有する保護基板を設けることにより、半導体膜上に形成される絶縁性樹脂の厚さと、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されていない周辺領域上に形成される絶縁性樹脂の厚さとを等しくすることができる。
【0042】
したがって、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形成されていない領域との境目近傍において発生していた絶縁性樹脂の厚さの差を容易に解消することができる。
【0043】
よって、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを容易に得ることができる。
【0044】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記保護基板に、上記保護基板の上記半導体膜と対向する領域の全域に上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等しい寸法の深さを有する凹部が形成されていることを特徴としている。
【0045】
上記の発明によれば、凹部は上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等しい寸法の深さを有している。したがって、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形成されていない領域との境目近傍において発生していた絶縁性樹脂の厚さの差を完全に解消することができる。
【0046】
よって、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメージセンサを得ることができる。
【0047】
本発明のフラットパネル型イメージセンサは、アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜を囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形成されるスペーサと、上記半導体膜上に形成されるとともに上記スペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記スペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記スペーサが、上記アクティブマトリクス基板における上記半導体膜が形成されていない領域の全領域を覆うとともに上記半導体膜よりも厚く形成されていることを特徴としている。
【0048】
上記の発明によれば、アクティブマトリクス基板上の半導体膜が形成されていない全領域上にスペーサが形成されており、更に該スペーサは半導体膜よりも厚い厚さを有している。
【0049】
これにより、半導体膜の上側の、スペーサにより周囲を囲まれるとともに保護基板により上側を閉じられた空間にのみ絶縁性樹脂を充填させることができ、アクティブマトリクス基板上の半導体膜が形成されていない領域には、絶縁性樹脂は形成されない。
【0050】
その結果、半導体膜上にのみ絶縁性樹脂を形成することができる。したがって、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形成されていない領域との境目における絶縁性樹脂の厚さの差は発生しないので、従来この境目で発生していた内部応力も発生しない。
【0051】
よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを得ることができる。
【0052】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記スペーサが、上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和よりも厚く形成されていることを特徴としている。
【0053】
上記の発明によれば、バイアス電極の上側の、スペーサにより周囲を囲まれるとともに保護基板により上側を閉じられた空間にのみ絶縁性樹脂を充填させることができ、アクティブマトリクス基板上の半導体膜が形成されていない領域には、絶縁性樹脂は形成されない。
【0054】
その結果、バイアス電極上にのみ絶縁性樹脂を形成することができる。したがって、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形成されていない領域との境目における絶縁性樹脂の厚さの差は発生しないので、従来この境目で発生していた内部応力も発生しない。
【0055】
よって、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメージセンサを得ることができる。
【0056】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記課題を解決するため、アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜の周囲を囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形成される第1のスペーサと、上記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクティブマトリクス基板との表面上に形成されるとともに上記第1のスペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記第1のスペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記アクティブマトリクス基板上において、上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない全領域上に、第2のスペーサが形成されていることを特徴としている。
【0057】
上記の構成によれば、第2のスペーサの厚みを変更することにより、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されていない領域と、半導体膜が形成されている領域とにおける絶縁性樹脂の厚みの差を、アクティブマトリクス基板の反りや強度面の劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂内に発生させない程度に小さいものとすることができる。
【0058】
それゆえ、絶縁性樹脂内部に発生する応力を低減することができ、アクティブマトリクス基板の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメージセンサの耐性が向上する。よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを提供することができる。
【0059】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記課題を解決するため、アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜の周囲を囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形成される第1のスペーサと、上記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクティブマトリクス基板との表面上に形成されるとともに上記第1のスペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記第1のスペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記保護基板に、上記保護基板の半導体膜と対向する領域の全域に凹部が形成されていることを特徴としている。
【0060】
上記の構成によれば、凹部の深さを変更することにより、半導体膜が形成されていない領域と、半導体膜が形成されている領域とにおける絶縁性樹脂の厚みの差を、アクティブマトリクス基板の反りや強度面の劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂内に発生させない程度に小さいものとすることができる。
【0061】
それゆえ、絶縁性樹脂内部に発生する応力を低減することができ、アクティブマトリクス基板の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメージセンサの耐性が向上する。よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを提供することができる。
【0062】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1および図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0063】
図1に示すように、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ1は、アクティブマトリクス基板2と、半導体膜3と、バイアス電極4とを備える。
【0064】
アクティブマトリクス基板2は、略長方形、例えば略正方形の形状であって、図示しない複数の画素が表面にXYマトリクス状に配されている。また、アクティブマトリクス基板2は、液晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティブマトリクス基板と基本構成が同じ基板を用いることができる。例えば、アモルファスシリコンやポリシリコン等によって形成された薄膜トランジスタと、XYマトリクス状に配列された複数の電極と、電荷蓄積容量とを備えたガラス基板等のアクティブマトリクス基板を用いることができる。
【0065】
また、アクティブマトリクス基板2の大きさは、フラットパネル型イメージセンサ1の受像面積によって決定される。フラットパネル型イメージセンサ1が医療用X線用のものである場合、23cm(約9インチ)角〜43cm(約17インチ)角程度の受像面積が必要とされる。したがって、図1において領域Y1で示す、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成される領域の幅も23cm〜43cm程度が必要とされる。
【0066】
半導体膜3は、アクティブマトリクス基板2よりも小さい面積の略長方形、例えば略正方形の形状であって、アクティブマトリクス基板2上にアクティブマトリクス基板2と中心を同一にして形成されている。また、半導体膜3は、光導電性を示す物質が用いられる。例えば、アモルファスセレニウム、アモルファスシリコン、カドミウムテルル(CdTe)、カドミウム亜鉛テルル(CdZnTe)、ヨウ化鉛(PbI2)、ヨウ化水銀(HgI2)等を用いることができる。
【0067】
また、一般的に、図1において領域X1で示す、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域の幅は、1〜3cm程度である。
【0068】
なお、本実施の形態では半導体膜3の材料として、暗電流が小さく、大面積のアクティブマトリクス基板2上に低温で成膜することができるアモルファスセレニウムを使用した。アモルファスセレニウムを半導体膜3として使用する場合、X線の吸収効率を考慮すると、0.5〜1.5mmの厚さが好ましい。そこで、本実施の形態では半導体膜3の厚さを1mm厚に設定している。
【0069】
バイアス電極4は、半導体膜3上の略全面に形成される。また、バイアス電極4としては、各種の金属から形成される薄膜を用いることが可能である。また、バイアス電極4の厚さは、1μm以下の厚さが好ましい。
【0070】
また、図2に示すように、フラットパネル型イメージセンサ1は、半導体膜3の周囲に第2のスペーサとしての内側スペーサ5を備えている。内側スペーサ5は、半導体膜3を嵌め込むような略長方形枠状、例えば略正方形状に形成される。
【0071】
更に、図1に示すように、内側スペーサ5は、図1において領域X1で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域の全面に形成されるとともに、半導体膜3の厚さと等しい厚さを有する。
【0072】
なお、例えば半導体膜3のアクティブマトリクス基板2に対する位置精度や、半導体膜3の端縁部のテーパー形状の寸法のバラツキが無視できない場合には、その分を打ち消すため、内側スペーサ5と半導体膜3との隙間を若干あけることにより、アクティブマトリクス基板2上において、半導体膜3が形成されていない領域と内側スペーサ5が形成される領域とが略等しいようにすればよい。この場合、内側スペーサ5と半導体膜3との間隔は、5mm以内に設定されることが望ましい。
【0073】
また、ここではバイアス電極4の厚さは半導体膜3の厚さに比べて1/1000以下と非常に小さいものであるので、便宜上バイアス電極4の厚さを無視して、内側スペーサ5の厚さを半導体膜3の厚さと等しいものとしている。しかし、半導体膜3の厚さに対してバイアス電極4の厚さが比較的大きくて、バイアス電極4の厚さの影響が無視できない場合には、半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さの和が、内側スペーサ5の厚さに等しくなるように構成することにより、内側スペーサ5の厚さが半導体膜3の厚さと略等しいように構成すればよい。
【0074】
このようにして、半導体膜3と内側スペーサ5との上部表面を略同じ高さとすることができる。
【0075】
また、内側スペーサ5としては、セラミック、ガラス、絶縁性の優れた樹脂等を使用することができ、例えば、テフロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene )樹脂材料等を使用できる。
【0076】
また、図1に示すように、フラットパネル型イメージセンサ1は、バイアス電極4が表面に形成された半導体膜3および内側スペーサ5の上面全域を覆うように形成される絶縁性樹脂6を備えている。
【0077】
更に、そのように積層された絶縁性樹脂6および内側スペーサ5の周辺には、絶縁性樹脂6を封止し、内側スペーサ5よりやや厚い厚さの第1のスペーサとしての外側スペーサ7がアクティブマトリクス基板2上に形成される。
【0078】
また、図2に示すように、外側スペーサ7は略長方形枠状、例えば略正方形枠状に形成され、半導体膜3の周囲を該半導体膜3と間隔をおいて囲んでいる。すなわち、半導体膜3と外側スペーサ7との間に、内側スペーサ5がはめ込まれた構成となっている。
【0079】
更に、図1に示すように、フラットパネル型イメージセンサ1は、外側スペーサ7を介してアクティブマトリクス基板2と対向し、絶縁性樹脂6を覆うように形成される保護基板8を備える。保護基板8は、アクティブマトリクス基板2と略同面積の略長方形、例えば略正方形であって、外側スペーサ7によりアクティブマトリクス基板2との間隔が一定に保たれ、ギャップが調整されている。
【0080】
すなわち、半導体膜3および内側スペーサ5を表面に備えるアクティブマトリクス基板2と保護基板8との間隙に、絶縁性樹脂6が封入された構造となっている。
【0081】
絶縁性樹脂6としては、半導体膜3が表面に形成されたアクティブマトリクス基板2と保護基板8との間隙を隙間無く充填できるように、充填前は液状で、充填後に固化する硬化性樹脂を用いる。例えば、アクリル系の光硬化性樹脂や、エポキシ系の2液硬化性樹脂などを用いることができる。絶縁性樹脂6の厚さとしては、0.5〜3mm程度に設定することが好ましい。また、保護基板8としては、ガラス基板、各種セラミック基板、樹脂基板等を用いる事ができる。
【0082】
一方、外側スペーサ7の材料としては、セラミック、ガラス、絶縁性の優れた樹脂等を使用することができ、例えば、テフロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ABS樹脂材料等を使用できる。
【0083】
また、必要に応じて、外側スペーサ7とアクティブマトリクス基板2との間や、外側スペーサ7と保護基板8との間に隙間が生じる場合は、その隙間をシリコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止することもできる。
【0084】
なお、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ1においては、内側スペーサ5と外側スペーサ7とが一体成形される構成であってもよい。これにより、フラットパネル型イメージセンサ1の製造工程を簡略化することができる。
【0085】
また、バイアス電極4に電圧を印加するためのリード線は、保護基板8の一部に孔を空けるか、保護基板8のコーナー部分をカットしておくことでバイアス電極4の一部を露出させ、その部分から引き出せばよい。あるいは、外側スペーサ7に開口部を設けておき、その部分からリード線を引き出してもよい。
【0086】
上記の構成により、図1において領域Y1で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域における絶縁性樹脂6の厚さy1と、図1において領域X1で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域、すなわちここでは内側スペーサ5が形成されている全領域における絶縁性樹脂6の厚さx1とが等しくなっている。
【0087】
次に、上記構成の本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ1を製造する方法の一例について説明する。
【0088】
先ず、複数の画素を表面にXYマトリクス状に配し、アクティブマトリクス基板2を形成する(S1:以下、ステップを「S」と記す)。次に、アクティブマトリクス基板2上に半導体膜3を形成し、該半導体膜3上の略全面にバイアス電極4を形成する(S2)。
【0089】
次に、内側スペーサ5を、半導体膜3の周囲に設け、アクティブマトリクス基板2上に接着剤により固定する(S3)。なお、内側スペーサ5に樹脂材料を用いる場合は、アクティブマトリクス基板2上に直接樹脂材料を塗布した後、樹脂を硬化させることで内側スペーサ5を配設しても構わない。更に、外側スペーサ7を、内側スペーサ5の周囲に設け、アクティブマトリクス基板2上に接着剤により固定する(S4)。なお、内側スペーサ5および外側スペーサ7は、上記のように絶縁性の優れた絶縁性の樹脂材料を、アクティブマトリクス基板2上に固定する前に所定形状に硬化したものを用いる。また、この際外側スペーサ7とアクティブマトリクス基板2との間に隙間が生じる場合は、該隙間をシリコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止すればよい。
【0090】
その後、絶縁性樹脂6を、バイアス電極4が表面に形成された半導体膜3および内側スペーサ5を覆うように外側スペーサ7により封止しつつ充填する(S5)。
【0091】
その後、保護基板8を、絶縁性樹脂6および外側スペーサ7の表面を覆うように、外側スペーサ7に接着固定する(S6)。なお、気泡を巻き込む恐れがある場合は、大気圧から減圧された環境下、例えば真空環境下で行えばよい。また、保護基板8と外側スペーサ7との間に隙間が生じる場合は、必要に応じて該隙間をシリコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止すればよい。
【0092】
上記S5の前に、上記S6を行うことも可能である。すなわち、保護基板8を外側スペーサ7に接着固定した後に、絶縁性樹脂6を充填することも可能である。この場合、外側スペーサ7または保護基板8に、絶縁性樹脂6を注入するための図示しない注入孔と、図示しない脱気孔とを設ける。これにより、絶縁性樹脂6は注入孔から充填されるとともに、絶縁性樹脂6の充填により生ずる気泡は脱気孔から排出される。なお、絶縁性樹脂6の充填終了後、上記の注入孔および脱気孔は接着剤等により封止する。
【0093】
また、上記S6の代わりに上記S4において、予め保護基板8を接着した外側スペーサ7を接着固定し、その後上記S5を行うことも可能である。また、保護基板8と外側スペーサ7とを一体成形したものを用いることもできる。
【0094】
その後、絶縁性樹脂6を、熱硬化方法、光硬化方法等により硬化する(S7)。
【0095】
上記S1〜S7のステップを踏むことにより、本実施の形態にかかるフラットパネル型イメージセンサ1を製造することができる。
【0096】
以上のように、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ1は、図1において領域Y1で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域と、図1において領域X1で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域とにおいて、絶縁性樹脂6の厚さが等しくなっている。
【0097】
したがって、アクティブマトリクス基板2上の半導体膜3が形成されている領域Y1と、半導体膜3が形成されていない領域X1の境目近傍において、以下のように、絶縁性樹脂6の内部応力が低減する現象が確認された。
【0098】
すなわち、上記領域X1と領域Y1の境目近傍での絶縁性樹脂6の内部応力について、内部応力の変化に伴う光弾性効果の発生状況と、絶縁性樹脂6内に発生する微視的なボイドの有無とを、本実施の形態による構造のフラットパネル型イメージセンサ1と従来構造のフラットパネル型イメージセンサとについて観察し、比較評価を行った。
【0099】
ここで、従来構造のフラットパネル型イメージセンサは、図14に示すような、アクティブマトリクス基板200の周辺上に設けられる略正方形枠状のスペーサ500と、アクティブマトリクス基板200上において半導体膜300が形成されている領域とアクティブマトリクス基板200上において半導体膜300が形成されていない周辺領域とを一括して覆うように形成される絶縁性樹脂600と、スペーサ500によりアクティブマトリクス基板200との間隔を一定に保たれつつアクティブマトリクス基板200に対向するように配置される保護基板700とを備える構成のフラットパネル型イメージセンサ110を用いた。
【0100】
また、光弾性効果とは、透明物質が応力によって弾性変形を受けて屈折率の変化を生じることをいい、ボイドとは、絶縁性樹脂内に応力が作用することにより発生する孔のことをいう。光弾性効果の発生状況またはボイドの有無を確認することにより、絶縁性樹脂内に内部応力が発生しているか否かを観察することができる。
【0101】
比較評価の結果、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ1においては、上記の境目近傍において、絶縁性樹脂6の屈折率は略等方的かつ連続的であり、ボイドの発生も見られなかった。
【0102】
一方、従来構造のフラットパネル型イメージセンサ110においては、上記境目近傍において絶縁性樹脂600の屈折率異方性に伴う光弾性効果が認められるとともに、微視的なボイドが認められた。
【0103】
すなわち、従来構造のフラットパネル型イメージセンサ110では、上記境目近傍における絶縁性樹脂600の内部応力が大きいのに比べて、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ1では、上記境目近傍における絶縁性樹脂6の内部応力が小さいことが判明した。
【0104】
これにより、フラットパネル型イメージセンサ1における絶縁性樹脂6内部に発生する応力を低減することができ、アクティブマトリクス基板2の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメージセンサ1の耐性が向上する。
【0105】
よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサ1を提供することができる。
【0106】
また、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ1は、以上のように、上記構成のフラットパネル型イメージセンサ1において、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない全領域X1上に設けられるとともに、半導体膜3の厚さと等しい厚さを有する内側スペーサ5を備える一方で、絶縁性樹脂6は内側スペーサ5上および半導体膜3上に形成されているものであってもよい。
【0107】
上記構成によれば、内側スペーサ5と半導体膜3とは等しい厚さを有している。すなわち、従来構造のフラットパネル型イメージセンサ110に内側スペーサ5を設け、内側スペーサ5と半導体膜3との上に絶縁性樹脂6を形成することにより、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域Y1と半導体膜3が形成されていない領域X1との境目近傍において発生していた絶縁性樹脂6の厚さの差を容易に解消することができる。
【0108】
よって、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサ1を容易に得ることができる。
【0109】
また、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ1は、以上のように、上記構成のフラットパネル型イメージセンサ1において、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない全領域X1上に設けられるとともに、半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和と等しい厚さを有する内側スペーサ5を備える一方で、絶縁性樹脂6は内側スペーサ5上および半導体膜3上に形成されているものであってもよい。
【0110】
上記構成によれば、内側スペーサ5は半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和と等しい厚さを有している。すなわち、内側スペーサ5と半導体膜3との上に絶縁性樹脂6を形成することにより、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域Y1と半導体膜3が形成されていない領域X1との境目近傍において発生していた絶縁性樹脂6の厚さの差を完全に解消することができる。
【0111】
よって、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメージセンサ1を得ることができる。
【0112】
なお、上記の説明では、内側スペーサ5の厚みと、半導体膜3の厚み(あるいは半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和)を等しくすることで、アクティブマトリクス基板2上の半導体膜3が形成されている領域Y1と半導体膜3が形成されていない領域X1における絶縁性樹脂6の厚みを等しくした理想的な構成について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0113】
すなわち、内側スペーサ5の厚みは、半導体膜3が形成されていない領域X1と、半導体膜3が形成されている領域Y1とにおける絶縁性樹脂6の厚みの差を、アクティブマトリクス基板2の反りや強度面の劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂6内に発生させない程度に小さいものとする厚みであればよい。すなわち、内側スペーサ5の厚みと、半導体膜3の厚み(あるいは半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和)とは厳密に等しくなくてもよい。
【0114】
なお、内側スペーサ5の厚みの最適値は、絶縁性樹脂6の種類やアクティブマトリクス基板2および保護基板8の材質、サイズ等により異なるため、一概には決めることはできない。大体の目安として、内側スペーサ5の厚みの最適値としては、半導体膜3の厚みの±50%の範囲内に設定することが好ましい。
【0115】
たとえば、図3に示すように、内側スペーサ5の厚みは、半導体膜3とバイアス電極4との厚みの和よりも小さいものであってもよい。あるいは、図4に示すように、内側スペーサ5の厚みは、半導体膜3とバイアス電極4との厚みの和よりも大きいものであっても構わない。
【0116】
以上のように、本実施の形態では、半導体膜3および外側スペーサ7が形成されていない領域X1上に、絶縁性樹脂6の厚みを変更するための内側スペーサ5を形成する構成であってもよい。
【0117】
上記の構成によれば、内側スペーサ5の厚みを変更することにより、半導体膜3が形成されていない領域X1と、半導体膜3が形成されている領域Y1とにおける絶縁性樹脂6の厚みの差を、アクティブマトリクス基板2の反りや強度面の劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂6内に発生させない程度に小さいものとすることができる。
【0118】
それゆえ、絶縁性樹脂6内部に発生する応力を低減することができ、アクティブマトリクス基板2の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメージセンサ1の耐性が向上する。よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサ1を提供することができる。
【0119】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0120】
図5に示すように、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ21は、アクティブマトリクス基板2と、半導体膜3と、バイアス電極4と、外側スペーサ7とを備えている。アクティブマトリクス基板2、半導体膜3、バイアス電極4、および外側スペーサ7は実施の形態1と同様のものを用いることができる。
【0121】
さらに、図5に示すように、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ21は、外側スペーサ7の上面に接着固定される保護基板8aを備える。保護基板8aの外周端部は、アクティブマトリクス基板2と略同面積の略長方形、例えば略正方形となるように形成されている。
【0122】
また、保護基板8aには、アクティブマトリクス基板2と対向する面に、凹部8bが形成されている。凹部8bは、半導体膜3の形状に対応する形状を有する。すなわち、凹部8bの深さと半導体膜3の厚さとは等しく形成されている。しかし、半導体膜3の厚さに対してバイアス電極4の厚さが比較的大きくて、バイアス電極4の厚さの影響が無視できない場合には、半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さの和が、凹部8bの深さに等しくなるように構成すればよい。
【0123】
また、図5に示すように、保護基板8aは、中央部において凹部8bに対応する高さの凸部8cを形成することにより、該保護基板8aの厚さが水平方向の全面において等しくなるように形成される。しかし、保護基板8aの形状は必ずしもこれに限定されず、図6に示すように、保護基板8aの上面を水平方向にフラットな平面とすることも可能である。また、保護基板8aとしては、上記実施の形態1における保護基板8と同様に、ガラス基板、各種セラミック基板、樹脂基板等を用いる事ができる。
【0124】
更に、フラットパネル型イメージセンサ21は、アクティブマトリクス基板2と保護基板8aとの間を充填すると共に、図7に示すように外側スペーサ7により周囲を封止される絶縁性樹脂6を備える。絶縁性樹脂6としては、上記実施の形態1と同様のものを用いることができる。
【0125】
上記の構成により、図5において領域Y3で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域における絶縁性樹脂6の厚さy3と、図5において領域X3で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域における絶縁性樹脂6の厚さx3とが等しくなっている。同様に、図6において領域Y4で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域における絶縁性樹脂6の厚さy4と、図6において領域X4で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域における絶縁性樹脂6の厚さx4とも等しくなっている。
【0126】
また、バイアス電極4に電圧を印加するためのリード線は、保護基板8aの一部に孔を空けるか、保護基板8aのコーナー部分をカットしておくことでバイアス電極4の一部を露出させ、その部分から引き出せばよい。
【0127】
また、必要に応じて、外側スペーサ7と保護基板8aとの間に隙間が生じる場合は、その隙間をシリコン樹脂等の樹脂で封止することもできる。
【0128】
次に、上記構成の本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ21を製造する方法の一例について説明する。
【0129】
先ず、複数の画素を表面にXYマトリクス状に配し、アクティブマトリクス基板2を形成する(S11)。次に、アクティブマトリクス基板2上に半導体膜3を形成し、該半導体膜3上の略全面にバイアス電極4を形成する(S12)。S11のステップは、上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS1と実質的に同一のステップであり、S12は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS2と実質的に同一のステップである。
【0130】
次に、外側スペーサ7を、アクティブマトリクス基板2上に接着剤により固定し、半導体膜3の周囲に設ける(S13)。S13は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS4と実質的に同一のステップである。
【0131】
次に、絶縁性樹脂6を、バイアス電極4が表面に形成された半導体膜3を覆うように外側スペーサ7により封止しつつ充填する(S14)。S14は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS5と実質的に同一のステップである。
【0132】
次に、絶縁性樹脂6および外側スペーサ7を覆うように、保護基板8aを設ける(S15)。S15は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS6と実質的に同一のステップである。
【0133】
上記S14の前に、上記S15を行うことも可能である。すなわち、保護基板8aを外側スペーサ7に接着固定した後に、絶縁性樹脂6を充填することも可能である。この場合、外側スペーサ7または保護基板8aに絶縁性樹脂6を注入するための図示しない注入孔と、図示しない脱気孔とを設ける。これにより、絶縁性樹脂6は注入孔から充填されるとともに、絶縁性樹脂6の充填により生ずる気泡は脱気孔から排出される。なお、絶縁性樹脂6の充填終了後、上記の注入孔および脱気孔は接着剤等により封止される。
【0134】
その後、絶縁性樹脂6を、熱硬化方法、光硬化方法等により硬化する(S16)。S16は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS7と実質的に同一のステップである。
【0135】
上記S11〜S16のステップを踏むことにより本実施の形態にかかるフラットパネル型イメージセンサ21を得ることができる。
【0136】
以上のように、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ21は、図5において領域Y3で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域と、図5において領域X3で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域とにおいて、絶縁性樹脂6の厚さが等しくなっている。
【0137】
これにより、フラットパネル型イメージセンサ1における絶縁性樹脂6内部に発生する応力を低減することができ、アクティブマトリクス基板2の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメージセンサ21の耐性が向上する。
【0138】
よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサ21を提供することができる。
【0139】
また、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ21は、以上のように、上記構成のフラットパネル型イメージセンサ21において、保護基板8aに、保護基板8aの半導体膜3と対向する領域の全域に半導体膜3の厚さと等しい寸法の深さを有する凹部8bが形成されている。
【0140】
上記構成によれば、保護基板8aには半導体膜3の厚さと等しい寸法の深さを有する凹部8bが形成されている。すなわち、該凹部8bを有する保護基板8aを設けることにより、半導体膜3上に形成される絶縁性樹脂6の厚さy3と、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない周辺領域X3上に形成される絶縁性樹脂6の厚さx3とを等しくすることができる。
【0141】
したがって、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域Y3と半導体膜3が形成されていない領域X3との境目近傍において発生していた絶縁性樹脂6の厚さの差を容易に解消することができる。
【0142】
よって、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサ21を容易に得ることができる。
【0143】
また、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ21は、以上のように、保護基板8aに、保護基板8aの半導体膜3と対向する領域の全域に半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和と等しい寸法の深さを有する凹部8bが形成されている。
【0144】
上記の構成によれば、凹部8bは半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和と等しい寸法の深さを有している。したがって、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域Y3と半導体膜3が形成されていない領域X3との境目近傍において発生していた絶縁性樹脂6の厚さの差を完全に解消することができる。
【0145】
よって、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメージセンサ21を得ることができる。
【0146】
なお、半導体膜3上に形成される絶縁性樹脂6の厚さy3と、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない周辺領域X3上に形成される絶縁性樹脂6の厚さx3が等しければよく、例えば実施の形態1における内側スペーサ5を設けるとともに保護基板8aに凹部8bを形成した構成として、内側スペーサ5を半導体膜3よりaだけ低くして、その分、半導体膜3の凹部8bの深さをaとしてもよい。
【0147】
また、内側スペーサ5を半導体膜3よりbだけ高くして、保護基板8aでは半導体膜3に対向する領域を凸領域とし、該凸領域以外の領域を、すなわちここでは内側スペーサ5と対向する領域を凹領域として、凸領域と凹領域との深さの差がbになるようにしてもよい。
【0148】
また、図6において、半導体膜3と外側スペーサ7との間の任意の領域に内側スペーサ5を置き、内側スペーサ5の高さ分だけ図6の構成から保護基板8aを凹ませる(図6中上方に深く形成する)ようにしてもよい。
【0149】
なお、上記の説明では、保護基板8aに、半導体膜3の厚み(あるいは半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和)を等しい寸法の深さを有する凹部8bを形成することで、アクティブマトリクス基板2上の半導体膜3が形成されている領域Y3(Y4)と半導体膜3が形成されていない領域X3(X4)における絶縁性樹脂6の厚みを等しくした構成について説明したが、本発明の範囲は、これに限定されるものではない。
【0150】
なお、凹部8bの深さの最適値は、絶縁性樹脂6の種類やアクティブマトリクス基板2および保護基板8aの材質、サイズ等により異なるため、一概には決めることはできない。大体の目安として、凹部8bの深さの最適値としては、半導体膜3の厚みの±50%の範囲内に設定することが好ましい。
【0151】
すなわち、凹部8bの深さは、半導体膜3が形成されていない領域X3(X4)と、半導体膜3が形成されている領域Y3(Y4)とにおける絶縁性樹脂6の厚みの差を、アクティブマトリクス基板2の反りや強度面の劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂6内に発生させない程度に小さいものとする厚みであればよい。すなわち、凹部8bの深さは、半導体膜3の厚み(あるいは半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和)と厳密に等しくなくてもよい。
【0152】
たとえば、図8に示すように、凹部8bの深さは、半導体膜3とバイアス電極4との厚みの和よりも小さいものであってもよい。あるいは、図9に示すように、凹部8bの深さは、半導体膜3とバイアス電極4との厚みの和よりも大きいものであっても構わない。
【0153】
以上のように、本実施の形態では、保護基板8aに、保護基板8aの半導体膜3と対向する領域の全域に絶縁性樹脂6の厚みを変更するための凹部8bが形成されている構成であってもよい。
【0154】
上記の構成によれば、凹部8bの深さを変更することにより、半導体膜3が形成されていない領域X3(X4)と、半導体膜3が形成されている領域Y3(Y4)とにおける絶縁性樹脂6の厚みの差を、アクティブマトリクス基板2の反りや強度面の劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂6内に発生させない程度に小さいものとすることができる。
【0155】
それゆえ、絶縁性樹脂6内部に発生する応力を低減することができ、アクティブマトリクス基板2の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメージセンサ1の耐性が向上する。よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサ1を提供することができる。
【0156】
なお、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜を囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形成されるスペーサと、上記半導体膜上に形成されるとともに上記スペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記スペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記保護基板に、上記保護基板の上記半導体膜と対向しない領域において、上記絶縁性樹脂の厚みを変更するための段差が形成されている構成であってもよい。
【0157】
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図10および図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1または実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0158】
図10に示すように、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ31は、アクティブマトリクス基板2と、半導体膜3と、バイアス電極4とを備えている。アクティブマトリクス基板2、半導体膜3、およびバイアス電極4は実施の形態1と同様のものを用いることができる。
【0159】
さらに、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ31は、同図中領域X6で示すアクティブマトリクス基板2における半導体膜3が形成されていない領域の全領域を覆うように設けられるスペーサ7aを備える。また、スペーサ7aは、半導体膜3を囲むような後述する長方形枠状、例えば正方形枠状に形成され、半導体膜3の厚さよりも大きな厚さを有する。
【0160】
なお、例えば半導体膜3のアクティブマトリクス基板2に対する位置精度や、半導体膜3の端縁部のテーパー形状の寸法のバラツキが無視できない場合には、その分を打ち消すため、スペーサ7aと半導体膜3との隙間を若干あけることにより、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域とスペーサ7aが形成される領域とが略等しいようにすればよい。この場合、スペーサ7aと半導体膜3との間隔は、5mm以内に設定されることが望ましい。
【0161】
また、ここでは、上記の実施の形態1と同様、バイアス電極4の厚さは半導体膜3の厚さに比べて1/1000以下と非常に小さいので、便宜上バイアス電極4の厚さを無視して、スペーサ7aの厚さを半導体膜3の厚さよりも大きなものとしている。しかし、半導体膜3の厚さに対してバイアス電極4の厚さが比較的大きくて、バイアス電極4の厚さの影響が無視できない場合には、バイアス電極4の厚さを考慮して、スペーサ7aの厚さを、半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和よりも大きな厚さとすることがより好ましい。
【0162】
なお、図11に示すように、スペーサ7aは、半導体膜3を嵌め込むような長方形枠状、例えば正方形枠状に形成される。
【0163】
スペーサ7aの材料としては、セラミック、ガラス、絶縁性の優れた樹脂等を使用することができ、例えば、テフロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ABS樹脂材料等を使用できる。
【0164】
また、図10に示すように、フラットパネル型イメージセンサ31は、アクティブマトリクス基板2に対向するように配置され、スペーサ7aを介してアクティブマトリクス基板2との間隔が一定に保たれた保護基板8を備える。保護基板8は上記実施の形態1におけるものと同一のものを用いることができる。
【0165】
更に、フラットパネル型イメージセンサ31は、アクティブマトリクス基板2と保護基板8との間を充填すると共に、スペーサ7aにより封止される絶縁性樹脂6を備える。絶縁性樹脂6は、半導体膜3が表面に形成されたアクティブマトリクス基板2と保護基板8との間隙を隙間無く充填できるように、充填前は液状で、充填後に固化する硬化性樹脂を用いる。絶縁性樹脂6は、上記実施の形態1または実施の形態2におけるものと同一のものを用いることができる。
【0166】
上記の構成により、図10において領域X6で示す、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域の上部には、絶縁性樹脂6がほとんど充填されず、図10において領域Y6で示す、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域だけに絶縁性樹脂6が存在する構成となる。
【0167】
また、バイアス電極4に電圧を印加するためのリード線は、保護基板8の一部に孔を空けるか、保護基板8のコーナー部分をカットしておくことでバイアス電極4の一部を露出させ、その部分から引き出せばよい。
【0168】
また、必要に応じて、スペーサ7aとアクティブマトリクス基板2との間や、スペーサ7aと保護基板8との間に隙間が生じる場合は、その隙間をシリコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止することもできる。
【0169】
次に、上記構成の本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ31を製造する方法の一例について説明する。
【0170】
先ず、複数の画素を表面にXYマトリクス状に配し、アクティブマトリクス基板2を形成する(S21)。次に、アクティブマトリクス基板2上に半導体膜3を形成し、該半導体膜3上の略全面にバイアス電極4を形成する(S22)。S21のステップは、上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS1と実質的に同一のステップであり、S22は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS2と実質的に同一のステップである。
【0171】
次に、スペーサ7aを、半導体膜3の周囲に設け、アクティブマトリクス基板2上に接着剤により固定する(S23)。この際、スペーサ7aは、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域X6上に形成される。なお、スペーサ7aは、上記のように絶縁性の優れた絶縁性の樹脂材料を、アクティブマトリクス基板2上に固定する前に所定形状に硬化したものを用いる。また、スペーサ7aとアクティブマトリクス基板2との間に隙間が生じる場合は、該隙間をシリコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止する。S23は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS4と実質的に同一のステップである。
【0172】
次に、絶縁性樹脂6を、バイアス電極4が表面に形成された半導体膜3を覆うようにスペーサ7aにより封止しつつ充填する(S24)。S24は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS5と実質的に同一のステップである。
【0173】
次に、絶縁性樹脂6およびスペーサ7aを覆うように、保護基板8を設ける(S25)。なお、気泡を巻き込む恐れがある場合は、大気圧から減圧された環境下、例えば真空環境下で行えばよい。また、スペーサ7aと保護基板8との間に隙間が生じる場合は、必要に応じて該隙間をシリコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止する。S25は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS6と実質的に同一のステップである。
【0174】
上記S24の前に、上記S25を行うことも可能である。すなわち、保護基板8をスペーサ7aに接着固定した後に、絶縁性樹脂6を充填することも可能である。この場合、スペーサ7aまたは保護基板8に絶縁性樹脂6を注入するための図示しない注入孔と、図示しない脱気孔とを設ける。これにより、絶縁性樹脂6は注入孔から充填されるとともに、絶縁性樹脂6の充填により生ずる気泡は脱気孔から排出される。なお、絶縁性樹脂6の充填終了後、上記の注入孔および脱気孔は接着剤等により封止される。
【0175】
その後、絶縁性樹脂6を、熱硬化方法、光硬化方法等により硬化する(S26)。S26は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS7と実質的に同一のステップである。
【0176】
上記S21〜S26のステップを踏むことにより本実施の形態にかかるフラットパネル型イメージセンサ31を得ることができる。
【0177】
このように、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ31は、アクティブマトリクス基板2上の半導体膜3が形成されていない領域X6上にはスペーサ7aが形成されており、更に該スペーサ7aは半導体膜3よりも厚い厚さを有している。
【0178】
これにより、半導体膜3の上側の、スペーサ7aにより周囲を囲まれるとともに保護基板8により上側を閉じられた空間のみに絶縁性樹脂6を充填させることができ、アクティブマトリクス基板2上の半導体膜3が形成されていない領域X6上には、絶縁性樹脂6を形成することがない。
【0179】
その結果、半導体膜3上にのみ絶縁性樹脂6を形成することができる。したがって、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域X6と半導体膜3が形成されていない領域Y6との境目における絶縁性樹脂6の厚さの差は発生しないので、従来この境目で発生していた内部応力も発生しない。
【0180】
よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサ31を得ることができる。
【0181】
また、本実施の形態のフラットパネル型イメージセンサ31は、以上のように、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、スペーサ7aが、半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和よりも厚く形成されているものであってもよい。
【0182】
上記の構成によれば、バイアス電極4の上側の、スペーサ7aにより周囲を囲まれるとともに保護基板8により上側を閉じられた空間にのみ絶縁性樹脂6を充填させることができ、アクティブマトリクス基板2上の半導体膜3が形成されていない領域X6には、絶縁性樹脂6は形成されない。
【0183】
その結果、バイアス電極4上にのみ絶縁性樹脂6を形成することができる。したがって、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されている領域Y6と半導体膜3が形成されていない領域X6との境目における絶縁性樹脂6の厚さの差は発生しないので、従来この境目で発生していた内部応力も発生しない。
【0184】
よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサ31を得ることができる。
【0185】
【発明の効果】
本発明のフラットパネル型イメージセンサは、以上のように、上記半導体膜上に形成されている上記絶縁性樹脂の厚さと、上記アクティブマトリクス基板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない周辺領域上に形成されている上記絶縁性樹脂の厚さとが等しい構成である。
【0186】
それゆえ、本発明のフラットパネル型イメージセンサにおいては、絶縁性樹脂内部に発生する応力を低減することができ、アクティブマトリクス基板の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメージセンサの耐性が向上する。よって、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを提供することができるという効果を奏する。
【0187】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記第1のスペーサは、上記半導体膜の周囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように形成されている構成である。
【0188】
それゆえ、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサをより簡易に提供することができるという効果を奏する。
【0189】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記アクティブマトリクス基板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない全領域上に設けられるとともに、上記半導体膜の厚さと等しい厚さを有する第2のスペーサを備える一方で、上記絶縁性樹脂は上記第2のスペーサ上と上記半導体膜上とに形成されている構成である。
【0190】
それゆえ、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを容易に得ることができるという効果を奏する。
【0191】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記アクティブマトリクス基板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない全領域上に設けられるとともに、上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等しい厚さを有する第2のスペーサを備える一方で、上記絶縁性樹脂は上記第2のスペーサ上と上記半導体膜上とに形成されている構成である。
【0192】
それゆえ、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメージセンサを得ることができるという効果を奏する。
【0193】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、保護基板に、上記半導体膜の厚さと等しい寸法の深さを有する凹部が形成されている構成である。
【0194】
それゆえ、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを容易に得ることができるという効果を奏する。
【0195】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記保護基板に、上記保護基板の上記半導体膜と対向する領域の全域に上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等しい寸法の深さを有する凹部が形成されている構成である。
【0196】
それゆえ、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメージセンサを得ることができるという効果を奏する。
【0197】
本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記スペーサが、上記アクティブマトリクス基板における上記半導体膜が形成されていない領域の全領域を覆うとともに上記半導体膜よりも厚く形成されている構成である。
【0198】
それゆえ、半導体膜上にのみ絶縁性樹脂を形成することができる。したがって、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形成されていない領域との境目における絶縁性樹脂の厚さの差は発生しないので、従来この境目で発生していた内部応力も発生せず、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを得ることができるという効果を奏する。
【0199】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記スペーサが、上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和よりも厚く形成されている構成である。
【0200】
それゆえ、上記の構成による効果に加えて、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメージセンサを得ることができるという効果を奏する。
【0201】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、アクティブマトリクス基板上において、上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない全領域上に、第2のスペーサが形成されている構成である。
【0202】
上記の構成によれば、第2のスペーサの厚みを変更することにより、アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成されていない領域と、半導体膜が形成されている領域とにおける絶縁性樹脂の厚みの差を、アクティブマトリクス基板の反りや強度面の劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂内に発生させない程度に小さいものとすることができる。
【0203】
それゆえ、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを提供することができるという効果を奏する。
【0204】
また、本発明のフラットパネル型イメージセンサは、上記保護基板に、上記保護基板の半導体膜と対向する領域の全域に凹部が形成されている構成である。
【0205】
上記の構成によれば、凹部の深さを変更することにより、半導体膜が形成されていない領域と、半導体膜が形成されている領域とにおける絶縁性樹脂の厚みの差を、アクティブマトリクス基板の反りや強度面の劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂内に発生させない程度に小さいものとすることができる。
【0206】
それゆえ、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるフラットパネル型イメージセンサの一構成例にかかる概略の構成を示す断面図である。
【図2】図1のフラットパネル型イメージセンサのA−A線矢視断面図である。
【図3】本発明におけるフラットパネル型イメージセンサの他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図である。
【図4】本発明におけるフラットパネル型イメージセンサの他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図である。
【図5】本発明におけるフラットパネル型イメージセンサの他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図である。
【図6】本発明におけるフラットパネル型イメージセンサのさらに他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図である。
【図7】図5・図6のフラットパネル型イメージセンサのB−B線矢視断面図である。
【図8】本発明におけるフラットパネル型イメージセンサの他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図である。
【図9】本発明におけるフラットパネル型イメージセンサの他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図である。
【図10】本発明におけるフラットパネル型イメージセンサのさらに他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図である。
【図11】図10のフラットパネル型イメージセンサのC−C線矢視断面図である。
【図12】従来のフラットパネル型イメージセンサの構成を示す斜視図である。
【図13】図12のフラットパネル型イメージセンサのZ部分の構成を拡大して示す斜視図である。
【図14】従来のフラットパネル型イメージセンサの概略の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フラットパネル型イメージセンサ
2 アクティブマトリクス基板
3 半導体膜
4 バイアス電極
5 内側スペーサ(第2のスペーサ)
6 絶縁性樹脂
7 外側スペーサ(第1のスペーサ)
7a スペーサ
8 保護基板
8a 保護基板
8b 凹部
8c 凸部
21 フラットパネル型イメージセンサ
31 フラットパネル型イメージセンサ

Claims (10)

  1. アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜の周囲を囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形成される第1のスペーサと、上記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクティブマトリクス基板との表面上に形成されるとともに上記第1のスペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記第1のスペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、
    上記半導体膜上に形成されている上記絶縁性樹脂の厚さと、上記アクティブマトリクス基板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない周辺領域上に形成されている上記絶縁性樹脂の厚さとが等しいことを特徴とするフラットパネル型イメージセンサ。
  2. 上記第1のスペーサは、上記半導体膜の周囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフラットパネル型イメージセンサ。
  3. 上記アクティブマトリクス基板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない全領域上に設けられるとともに、上記半導体膜の厚さと等しい厚さを有する第2のスペーサを備える一方で、上記絶縁性樹脂は上記第2のスペーサ上と上記半導体膜上とに形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフラットパネル型イメージセンサ。
  4. 上記アクティブマトリクス基板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない全領域上に設けられるとともに、上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等しい厚さを有する第2のスペーサを備える一方で、上記絶縁性樹脂は上記第2のスペーサ上と上記半導体膜上とに形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフラットパネル型イメージセンサ。
  5. 上記保護基板に、上記保護基板の上記半導体膜と対向する領域の全域に上記半導体膜の厚さと等しい寸法の深さを有する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフラットパネル型イメージセンサ。
  6. 上記保護基板に、上記保護基板の上記半導体膜と対向する領域の全域に上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等しい寸法の深さを有する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフラットパネル型イメージセンサ。
  7. アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜を囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形成されるスペーサと、上記半導体膜上に形成されるとともに上記スペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記スペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記スペーサが、上記アクティブマトリクス基板における上記半導体膜が形成されていない領域の全領域を覆うとともに上記半導体膜よりも厚く形成されていることを特徴とするフラットパネル型イメージセンサ。
  8. 上記スペーサが、上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項7に記載のフラットパネル型イメージセンサ。
  9. アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜の周囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形成される第1のスペーサと、上記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクティブマトリクス基板との表面上に形成されるとともに上記第1のスペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記第1のスペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、
    上記アクティブマトリクス基板上において、上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない全領域上に、第2のスペーサが形成されていることを特徴とするフラットパネル型イメージセンサ。
  10. アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜の周囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形成される第1のスペーサと、上記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクティブマトリクス基板との表面上に形成されるとともに上記第1のスペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記第1のスペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、
    上記保護基板に、上記保護基板の半導体膜と対向する領域の全域に凹部が形成されていることを特徴とするフラットパネル型イメージセンサ。
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