JP4003136B2 - 感材受け渡し装置 - Google Patents

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Description

本発明は、露光処理部から単列で供給される露光済みの感材を複数列に振り分けて現像処理部に受け渡し可能な振り分け搬送ユニットを有する感材受け渡し装置に関する。
この種の感材受け渡し装置としては、本発明に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記された感材受け渡し装置は、垂直に配置された保持プレートと、この保持プレートの左右の辺に上下方向に往復移動可能に支持された一対の搬送体とを有し、この左右一対の搬送体の各々には、横向きに往復移動可能な移動体が支持されている。そして、各移動体には感材の幅方向に沿った軸芯回りで揺動可能な揺動部材が支持されており、更にこの揺動部材には、感材受け入れのための間隙を間に形成した解除姿勢と感材を圧着する圧着姿勢との間で切り換え可能な互いに対向するチャッキングローラ対が設けられている。
露光部から感材が排出される排出レベルまで例えば左側の搬送体が下降すると、揺動部材は、保持プレートに対して固定された接当操作部材との接当に基づいて揺動操作されることで、チャッキングローラ対が横向きに並ぶ「水平姿勢」からチャッキングローラ対が上下に並ぶ「受け入れ姿勢」に約90°だけ角度姿勢が切り換えられ、同時に、切換えモータとカムによって上方に移動操作される切換え板によってチャッキングローラは解除姿勢に切り換えられる。この状態で、チャッキングローラの間に、露光部から乳剤面が上を向いた水平な姿勢で送り出された感材(感材は幅方向に関して保持プレートの中央部に送り出される)が受け入れられると、切換え板の下降によってチャッキングローラは圧着姿勢に切り換えられ、引き続き、左側の搬送体は現像処理部にある左側の導入ローラに向かって上昇させられる。この上昇の途中で揺動部材は接当操作部材との接当状態から解放されるため、コイルバネの付勢力に基づいて、前記「水平姿勢」に揺動操作される。すなわち、この揺動操作によって、チャッキングローラに挟持されている感材は表裏を入れ換えられ、乳剤面が保持プレートに面した垂直な姿勢になって、左側の導入ローラに受け渡され、現像処理部の左側のレーンに沿って搬送開始される。次に、今度は、右側の搬送体が排出レベルまで下降し、ここで露光部から次の感材を受け取り、前述の左側の搬送体と同様の経過を経て、前記次の感材を右側の導入ローラに受け渡し、この感材は現像処理部の右側のレーンに沿って搬送開始される。このようにして、交互に上下往復する左右一対の搬送体によって、露光部から一列で排出される感材を左右2列に並んだ状態に振り分けて現像処理部に受け渡すことができる。
すなわち、この従来技術の感材受け渡し装置では、露光部から横向き姿勢で排出された感材を、約90°反転させられた縦向き姿勢に姿勢変更した上で現像処理部の導入ローラに受け渡しすることで、感材の表裏を入れ換えた状態でしかもスムースに受け渡しできると同時に、少なくとも感材が比較的幅の小さなL版などの場合、感材を左右2列に並んだ状態(実際には左右の感材の間に進行方向のずれを生じた千鳥状の並列状態になる)で現像処理部に挿入できる(尚、この振り分け操作は現像処理部での処理能力を高めるために行われる)。
特開2002−55400号公報(段落番号0019〜0021、0023、0027、0029〜0033、0035、図3〜図9)。
しかし、特許文献1の感材受け渡し装置には、左右の移動体とチャッキングローラとは、保持プレートの面に沿って交互に上下往復する際に互いに離合可能なように、保持プレートの左右の端部付近を上下に移動する各搬送体から、保持プレートの中央向きに延びた片持ち構造となっている。このような片持ち構造の結果として、チャッキングローラが特に保持プレートの面に垂直な軸芯周りでぐらつき易い、或いは、感材がチャッキングローラに対して挟持中に回転し易いために、チャッキングローラから導入ローラに受け渡される感材の姿勢も不安定となるため、感材の長手方向軸芯が感材の進行方向に対して傾斜した姿勢で現像処理部に受け渡される傾向があった。このような傾向があると、前後に隣接した感材どうしが一部重なり合った状態で現像処理部を搬送される、或いは、乾燥部から排出された完成プリントが角どうしの良く揃わない不揃い状態でソータ上などに積み重ねられる、等の結果を招く虞がある。
従って、本発明の目的は、上に例示した従来技術の感材受け渡し装置の持つ前述した欠点に鑑み、感材の長手方向軸芯が感材の進行方向に対して傾斜した姿勢で現像処理部に受け渡される傾向が少なく、そのため、感材どうしが一部重なり合った状態で現像処理部を搬送されたり、乾燥部から排出された完成プリントが不揃い状態でソータ上などに積み重ねられる虞の抑制された感材受け渡し装置を提供することにある。
本発明の第1の特徴構成は、露光処理部から単列で供給される露光済みの感材を複数列に振り分けて現像処理部に受け渡し可能な振り分け搬送ユニットを有する感材受け渡し装置であって、
前記振り分け搬送ユニットは、露光処理部から感材を受け取る受け取り位置と、感材を前記現像処理部の複数の導入部に受け渡す受け渡し位置との間で往復移動するように左右両持ち状に支持された移動アームと、感材を挟持しつつ前記移動アーム上を前記複数の導入部のいずれか一方に向かって左右に往復移動可能な単一の横移動部材とを備え、
前記現像処理部の前記各導入部は、受け渡された感材を挟持する挟持部材と、感材の前記挟持部材よりも上流側に位置する箇所を湾曲状に矯正する矯正機構とを備えていることにある。
従って、本発明の第1の特徴構成による感材受け渡し装置では、感材受け取り位置と感材受け渡し位置との間で往復移動する移動アームが感材受け渡し装置のフレーム部材などに左右両持ち状に支持されているので、移動アーム自身も、また、移動アームに支持された横移動部材も、前記フレーム部材などに対してぐらつき難く、或いは、横移動部材に挟持されている感材も横移動部材に対して回転し難いために、横移動部材から導入部に受け渡される感材の姿勢もより安定化し、感材は長手方向軸芯が感材の進行方向と平行に延びた正しい姿勢で現像処理部に受け渡され、その結果、感材どうしが一部重なり合った状態で現像処理部を搬送される、或いは、乾燥部から排出された完成プリントが角どうしの良く揃わない不揃い状態でソータ上などに積み重ねられる等の現象が抑制される。
ところで、前記移動アームを単純に左右両持ちにしただけでは、一方の導入部に受け渡した先行する感材の後半側(この後半側の部位は受け渡し直後は未だ導入部から上流側に出ている)に、後続の感材を隣の導入部に受け渡しに来た移動アームが接触して感材を損傷する虞があるため、先行する感材と後続の感材との間に前後方向の余分な距離を取っておく必要が生じ、結果として処理能力を高められないという問題が生じる。しかし、本発明の第1の特徴構成による感材受け渡し装置では、感材の前記導入部よりも上流側に位置する箇所が矯正機構によって湾曲状に矯正されるので、先行する感材の後半側が一方の導入部から上流側に残された状態で、横移動部材が後続の感材を他方の導入部に受け渡そうとする時に、移動アームなどが先行する感材に接触して感材を損傷する虞がなく、結果的に、導入部への感材の受け渡し速度を速くすることが可能になり、処理速度が高められる。
本発明の第2の特徴構成は、前記矯正機構は、感材の所定箇所と接当して前記所定箇所を感材の面と交差する方向に押し出す作用部を有する操作部材を有し、前記操作部材は、前記作用部が感材を湾曲状に矯正する操作位置と、前記作用部が前記振り分け搬送ユニットによって前記導入部に送られる感材の移動経路から退避した退避位置との間で変位可能に設けられており、さらに、前記振り分け搬送ユニットの前記導入部への接近に応じて前記操作部材を前記退避位置に切り換え、前記振り分け搬送ユニットの前記導入部からの離間に応じて前記操作部材を前記操作位置に切り換える切り換え機構を有することにある。
従って、本発明の第2の特徴構成による感材受け渡し装置では、矯正機構として感材の所定箇所を接当を介して押し出す操作部材を用いているので、簡単で安価に実現可能な構成ながら、感材を確実に湾曲化させる矯正機構が得られる。そして、切り換え機構によって、振り分け搬送ユニットの導入部への接近に応じて操作部材を退避位置に切り換えるので、導入部へ受け渡される感材の進路を操作部材の作用部が妨げず、従って感材が前記作用部によって損傷されることがない。
本発明の第3の特徴構成は、前記切り換え機構は、前記操作部材を前記操作位置に付勢する付勢機構と、前記振り分け搬送ユニットの前記導入部への接近に応じて前記操作部材を前記退避位置に切り換えるために前記振り分け搬送ユニットに設けられた補助操作部材とを有することにある。
従って、本発明の第3の特徴構成による感材受け渡し装置では、通常は操作部材を付勢機構によって操作位置に付勢しておき、振り分け搬送ユニットが運んでくる感材が操作部材に接触する前のタイミングで振り分け搬送ユニットに設けられた補助操作部材が操作部材を退避位置に切り換えるだけで、非常に構造が簡単で確実に作動する矯正機構が実現される。
本発明の第4の特徴構成は、前記振り分け搬送ユニットの前記補助操作部材は、前記振り分け搬送ユニットの移動方向に沿って相対移動可能に前記振り分け搬送ユニット上に支持された操作ロッドであり、前記操作ロッドを前記導入部に向かってより長く突出した状態に付勢する付勢手段が設けられていることにある。
従って、本発明の第4の特徴構成による感材受け渡し装置では、振り分け搬送ユニットの導入部への近接に応じて、振り分け搬送ユニットから導入部に向かって長く突出した操作ロッドが、導入部に設けられた操作部材に作用してこれを退避位置に切り換えることで、感材が操作部材と接触するよりも前に操作部材を退避位置に切り換えておくことができる。しかも、操作ロッドが退避位置に切り換えられた後では、振り分け搬送ユニットの導入部への更なる近接に応じて、操作ロッドは振り分け搬送ユニットに対して収縮する方向に相対移動可能に構成されているので、振り分け搬送ユニットは、操作部材を退避位置に保持したままで、導入部に十分近づき感材を導入部に確実に受け渡すことができる。
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
本発明の実施形態の一例について図面に基づいて解説する。
(写真プリント装置の概略構成)
図1は、現像済みの写真フィルムまたはデジタル記録媒体に担持された画像情報に基づいて銀塩式の写真プリントを出力する写真プリント装置の一例を示す。この写真プリント装置は画像処理部Aとプリント処理部Bとを備えており、プリント処理部Bの一部として本発明による感材受け渡し装置が備えられている。
画像処理部Aは、写真フィルム1の各画像駒の画像情報をR、G、Bの3原色に色分解し、デジタル信号化して取り込む機能の他にメモリカードやMO等の記録媒体から画像データを取り込む機能をも有する。プリント処理部Bは、画像処理部Aから送られる画像情報に基づいて印画紙2(感材の一例)に露光操作を行い、現像処理して写真プリントとして出力する。
より具体的には、画像処理部Aは写真フィルム1の各画像駒の画像データを取り込むスキャナー3と、取り込んだ画像データに基づく画像イメージやその他の必要な情報を表示するモニター4とを備え、テーブル5の上面には各種の情報を入力するための操作卓6を備え、テーブル5の下方には汎用コンピュータからなる処理装置7を備えている。処理装置7はマイクロプロセッサ、データを記憶するメモリ、データを保存するハードディスク等を内蔵し、さらに、メモリカードやMO等の記録媒体から画像データを取り込むメディアリーダ8を備えている。
次に、プリント処理部Bは、印画紙マガジンMから供給される印画紙2に露光処理を行って送り出す露光処理部EXと、この露光処理部EXから送られる印画紙2の現像処理を行うための複数の現像処理槽からなる現像処理部DEと、この現像処理部DEで現像処理された印画紙2を乾燥して送り出す乾燥部DRとを備えている。露光処理部EXには、ロール状の印画紙2を収めた印画紙マガジンMが設けられており、この印画紙マガジンMから印画紙2を引き出し、プリントサイズに切断して水平方向に送る横搬送装置CHと、この横搬送装置CHからの印画紙2を水平方向に送りながら主走査方向にライン露光を行う露光装置Emと、この露光装置Emから送り出された露光済みの印画紙2を受け取って、上方に位置する現像処理部DEの導入部60に送る縦搬送装置CVとを備えて構成されている。
(横搬送装置CHの概略構成)
図2に示すように、横搬送装置CHは、印画紙マガジンMから引き出された印画紙2を搬送するローラ対11と、この印画紙2を所定の送り長さに切断するカッター12と、このカッター12で矩形の所定サイズ(L判或いは六つ切判などのサイズが含まれる)に切断された印画紙2をチャッキングして水平方向に送るチャッカー13とを備えている。露光装置Emは、横搬送装置CHのチャッカー13によって紙面の左向きに送られる印画紙2を受け入れる搬入ローラ15と、搬入ローラ15がさらに紙面の左向きに送り込む印画紙2に対してレーザ光による走査露光を行う露光エンジン16と、この露光エンジン16の光出射部16aを基準にして印画紙2の搬送上手側と搬送下手側とに配置された2組の露光ローラ対17,18とを備えている。各露光ローラ対17,18は、ステッピングモータ(不図示)によって一定速度で回転駆動される固定ローラ17と、この固定ローラ17に対して圧着する圧着姿勢と、固定ローラ17から離間する離間姿勢との間で個々に切換え可能な2つの圧着ローラ18とからなる。この露光装置Emでは、2組の露光ローラ対17,18のうちの少なくとも一方の露光ローラ対17,18(上流側の組または下流側の組)で印画紙2を圧着し、予め設定された速度で副走査方向に搬送すると同時に露光エンジン16によって主走査方向への露光を行うよう露光の処理形態が設定されている。
(縦搬送装置CVの概略構成)
図3に示すように、縦搬送装置CV(本発明による感材受け渡し装置の一例)は、露光装置Emから単列で送り出される露光済みの印画紙2を受け取って印画紙2の向きを反転させる反転ユニット20と、反転ユニット20からやはり単列で送り出される印画紙2を受け取り、下流側(上方)に位置する現像処理部DEの導入部60まで搬送する振り分け搬送ユニット50とを有する。振り分け搬送ユニット50は、印画紙2を基本的な搬送方向(印画紙2の送り長さに沿った方向)と交差する左右方向(図3の紙面を貫通する方向に当たる)に並んだ2列(複数列の一例)の千鳥状に振り分ける振り分け機能を有する。反転ユニット20と振り分け搬送ユニット50は、上下と左右に延びた概して矩形の保持プレート21に支持されている。
(反転ユニット20の構成)
図3、図4及び図5に示すように、反転ユニット20は、保持プレート21に対して印画紙2の幅方向と平行な横向きの軸芯X1周りで回動可能に支持された反転フレーム22を有する。具体的には反転フレーム22は後述する出力軸39に支持されている。図4に示すように、反転フレーム22は、反転フレーム22の一側面(露光装置Emから見て左側面)に固着されたタイミングプーリP1と、ステッピングモータからなる揺動モータM1と、タイミングプーリP1と揺動モータM1の出力軸との間に掛け渡されたタイミングベルトB1とによって揺動操作される。反転フレーム22には、露光装置Emから供給される露光済みの印画紙2を受け取って挟持する第1挟持ローラ対23,24がいずれも回転可能に支持されている。第1挟持ローラ対23,24は、ステッピングモータからなる送りモータM3とタイミングベルトB3などによって軸芯X1周りで回転駆動される駆動ローラ23と、駆動ローラ23に対して圧着された圧着姿勢と駆動ローラ23から離間した開放姿勢との間で切り換え可能に設けられた従動ローラ24とからなる。
図6に示すように、従動ローラ24は、反転フレーム22に対して軸芯X1と平行な軸芯X2周りで揺動可能な圧着フレーム25に回転自在に支持されている。圧着フレーム25の基端側には、軸芯X2と軸芯を共有する操作軸26が固定されており、操作軸26の一端は反転フレーム22から(同じく露光装置Emから見て)左外方に突出しており、この突出した操作軸26の端部からは、圧着フレーム25と概して同じ角度で操作アーム27が延びている。操作アーム27の遊端には遊転コロ28が支持されている。また、保持プレート21には、ステッピングモータからなる圧着モータM2とタイミングベルトB2などによって軸芯X1周りで回動操作される圧着カム30が設けられており、操作アーム27は、コイルバネ29(図9を参照)によって、遊転コロ28が圧着カム30のカム面に押し付けられるように常に付勢されている。尚、従動ローラ24の軸24aは圧着フレーム25の左右に設けられた長孔状の凹部(図6における上下方向に延びている)内に支持され、且つ、軸24aの両端付近と反転フレーム22の左右両端から突出した保持プレート22pの間には圧縮コイルばね22sが介装されている。圧縮コイルばね22sは圧着フレーム25の左右両端の各遊端側に形成されたバネ挿通孔25bを貫通して設けられている。すなわち、従動ローラ24の軸24aの左右の端部は、前記長孔状の凹部内を左右各別に独立して移動可能であり、同時に、保持プレート22p下方の圧縮コイルばね22sによって駆動ローラ23の向きに付勢されており、この構成によって、駆動ローラ23の軸芯と操作軸26の軸芯、或いは、駆動ローラ23の軸芯と圧着フレーム25とが厳密には平行でなくても、従動ローラ24と駆動ローラ23の間に働く圧着力はローラの軸芯に沿って均一となる。
図9に示すように、圧着カム30のカム面は、その円周方向に沿って、最も半径の小さな小径面30aと、小径面30aよりも径の大きな中径面30bと、中径面30bよりも更に径の大きな大径面30cとを有する。小径面30aと中径面30b、及び、中径面30bと大径面30cは夫々滑らかに曲率が増大する遷移部を介して隣接している。また、小径面30aは約140°の角度範囲を有し、中径面30bと大径面30cとはいずれも40°〜50°程度の角度範囲を有している。圧着カム30の反転フレーム22に対する相対的な回転角度に応じて、図10(b)に示すように、遊転コロ28が小径面30aに支持されている時には、従動ローラ24は駆動ローラ23に対して圧着された「圧着姿勢」に保持される。他方、図9及び図10(a)に示すように、遊転コロ28が中径面30bに支持されている時には、従動ローラ24は駆動ローラ23から僅かに離間した「中間開放姿勢」に保持され、図10(d)に示すように、遊転コロ28が大径面30cに支持されている時には、従動ローラ24は駆動ローラ23から更に大きく離間した「完全開放姿勢」に保持される。
また、揺動モータM1の回転制御に基づいて、反転ユニット20の反転フレーム22は、露光装置Emから露光済みの印画紙2を受け取るために、第1挟持ローラ対23,24が上下に並んだ、言い換えれば、従動ローラ24が駆動ローラ23の真上に位置する「受け入れ姿勢」と、第1挟持ローラ対23,24に挟持されている印画紙2を振り分け搬送ユニット50に受け渡すために、第1挟持ローラ対23,24が前後に並んだ、言い換えれば、駆動ローラ23の真横(従動ローラ24が駆動ローラ23を挟んで露光装置Emの反対側に有る)に位置する「受け渡し姿勢」との間で、約90°だけ切り換えられる。図10(a)と図10(b)には反転フレーム22の「受け入れ姿勢」が、図10(c)と図10(d)には反転フレーム22の「受け渡し姿勢」が示されている。
尚、圧着フレーム25の下面の先端側には、露光装置Emから送り出される露光済みの印画紙2を、第1挟持ローラ対23,24の間に確実に且つ円滑に案内するための受け入れ案内板25aが設けられている。
(振り分け搬送ユニット50の構成)
図4と図5に示すように、振り分け搬送ユニット50は、保持プレート21の垂直な面に沿って、露光処理部EXから(より具体的には反転ユニット20から)印画紙2を受け取る受け取り位置と、受け取った印画紙2を現像処理部DEの左右2つの導入部60のいずれか一方に受け渡す受け渡し位置との間で上下に往復移動可能に支持された縦移動部材31(移動アームの一例)と、縦移動部材31上に左右に往復移動可能に支持された横移動部材32(横移動部材の一例)とを有する。
縦移動部材31は、保持プレート21の左右の端部付近にて上下に延びた円柱状の一対の案内ロッド33によって直線状に案内されながら、各案内ロッド33よりも保持プレート21の中央側にて上下に延びた一対のタイミングベルトB4と、左方のタイミングベルトB4をタイミングプーリを介して回転駆動するステッピングモータからなる縦移動モータM4によって上下に往復移動操作される。左右のタイミングベルトB4どうしは、保持プレート21の上端付近において左右に延びた連結シャフト34によって同方向に同期駆動され、縦移動部材31は左右のタイミングベルトB4の(露光装置Emから見て)手前側の一部に固定されている。このように、縦移動部材31は、保持プレート21の左右の一端から中央側に向けて支持された片持ち構造ではなく、左右の端部において、左右の各タイミングベルトB4に同時に支持された両持ち構造を備えているので、縦移動部材31に対してやはり両持ち構造で支持された横移動部材32、並びに、横移動部材32によって挟持された印画紙2は、印画紙2の面に対する垂線回りで不用意に揺動することのない安定した角度姿勢を維持したまま、上下に搬送される。
縦移動部材31の左端にはステッピングモータからなる横移動モータM5が配置されており、他方、縦移動部材31の中央部と右端との中間部付近にはタイミングプーリP2が遊転可能に支持されている。そこで、横移動部材32は、横移動モータM5とタイミングプーリP2の間に掛け渡されたタイミングベルトB5の一部に連結されることで、横移動モータM5の正転および逆転の回転駆動に基づいて左右に移動操作される。
尚、この明細書では便宜的に露光装置Em側から保持プレート21を見た状態で、保持プレート21の中央より右側を右方或いは右端と呼び、左側を左方或いは左端と呼ぶ。
図3から図5に示すように、横移動部材32には、反転ユニット20から上方に送り出される印画紙2を圧着挟持する第2挟持ローラ対35,36が回転可能に支持されている。第2挟持ローラ対35,36は、振り分け搬送ユニット50が反転ユニット20と連結された時に反転ユニット20の送りモータM3の駆動力によって、(後述する回転伝達機構38を介して)回転駆動される駆動ローラ35と、駆動ローラ35に圧着された状態で支持された従動ローラ36とからなる。駆動ローラ35は、縦移動部材31の右端に向かって延びた連結シャフト37と一体回転するように構成されている。
また、振り分け搬送ユニット50の縦移動部材31の左右の中央部付近には、上方に向かって突出した2本の操作ロッド51が設けられている。操作ロッド51の機能については後述する。
さらに、振り分け搬送ユニット50の横移動部材32には、第2挟持ローラ対35,36によって挟持された印画紙2の第2挟持ローラ対35,36よりも上方に送り出された部位が保持プレート21側或いは保持プレート21と反対側に余り倒れ込まないように同部位を表裏両面から支持可能な2枚の支持板32aが設けられており、更にこの支持板32aには上方に突き出た一対の細い補助突起32bが含まれている。
(回転伝達機構38の構成)
反転ユニット20と振り分け搬送ユニット50との間には、反転ユニット20の送りモータM3の駆動力を連結シャフト37に伝達するための回転伝達機構38が設けられている。この回転伝達機構38は、反転ユニット20の右端付近に設けられた出力部38aと、振り分け搬送ユニット50の縦移動部材31の右端付近に設けられた入力部38bとからなる。これらの出力部38aと入力部38bとは、振り分け搬送ユニット50の縦移動部材31が受け取り位置に位置し、且つ、横移動部材32の第2挟持ローラ対35,36の左右の中心が反転ユニット20の第1挟持ローラ対23,24の左右の中心と一致する時(この状態を横移動部材32がホームポジションに位置すると定義しておく)にのみ、互いに連結され、反転ユニット20の送りモータM3の駆動力の連結シャフト37への伝達が可能になる。
図5と図8に示すように、伝動機構38の出力部38aは、反転ユニット20の駆動ローラ23と一体回転する出力軸39に固定された出力ギヤG1と、出力ギヤG1と噛合した第1中間ギヤG2とを有し、第1中間ギヤG2は、出力軸39上に揺動可能に支持された位置決めブラケット40の遊端側に遊転支持されている。位置決めブラケット40は、コイルバネ41によって位置決めブラケット40の上端のカム部40aが露光装置Em側に変位するように付勢されている。
他方、伝動機構38の入力部38bは、連結シャフト37に固定された入力ギヤG4と、入力ギヤG4と噛合した第2中間ギヤG3とを有する。また、第2中間ギヤG3の基端部には接当スリーブ42が配置されている。
図8(a)の下向きの矢印が示すように、横移動部材32が前記ホームポジションに位置する状態で振り分け搬送ユニット50が反転ユニット20に向かって下降接近すると、先ず、接当スリーブ42が、位置決めブラケット40のカム部40aに接当し、引き続き、接当スリーブ42からのカム部40aに対する押し付け作用に基づいて、位置決めブラケット40をコイルバネ41の付勢力に抗して揺動させながら更に下降することで、振り分け搬送ユニット50と反転ユニット20の間の衝撃的な衝突がコイルバネ41の付勢力によって緩和された状態で、最終的に図8(b)が示すように、第1中間ギヤG2と第2中間ギヤG3との間の噛合状態が達成される。また、この噛合状態が得られる際に、第1中間ギヤG2と第2中間ギヤG3との間で双方の歯の先端どうしが正面衝突することのないように、第1中間ギヤG2と第2中間ギヤG3とは、図8の左右方向に変位配置されている。
上記の噛合状態が保持されている間は、反転ユニット20の送りモータM3の駆動力は、反転ユニット20の駆動ローラ23、出力軸39、出力ギヤG1、第1中間ギヤG2、第2中間ギヤG3、入力ギヤG4、連結シャフト37の順に伝達され、連結シャフト37と一体回転する駆動ローラ35に伝えられる。これによって、反転ユニット20の駆動ローラ23と振り分け搬送ユニット50の駆動ローラ35とは、互いに同一方向に同期回転する。
(導入部60の構成)
図7に示すように、現像処理部DEの導入部60は左右2箇所に横並び状に設けられている。各導入部60は、振り分け搬送ユニット50から受け渡された印画紙2を挟持するために常時互いに圧着されている導入ローラ対61a,61bと、印画紙2の導入ローラ対61a,61bによって挟持されている箇所よりも上流側(実際には下方側)に位置する箇所を湾曲状に矯正するための矯正機構63とを備えた導入アセンブリ70からなる。
導入アセンブリ70は、導入ローラ対61a,61bを回転自在に支持する導入フレーム71を備え、この導入フレーム71の下面側には、印画紙2の先端を導入ローラ対61a,61bの間に案内するための滑らかな湾曲面を有する案内面71aが一体形成されている。
矯正機構63は、導入フレーム71の所定箇所に設けられた水平な軸芯X3周りで揺動自在に支持された揺動アーム64(操作部材の一例)と、この揺動アーム64の姿勢を切り換えるための後述する切り換え機構とからなる。揺動アーム64は、全体として概してL字状の側面形状を有し、その揺動軸芯X3が配置された第1端部64aから第1遊端64bまで直線状に延びた第1アーム部64Fと、第1遊端64bから第1アーム部64Fとは別の方向に位置する第2遊端64cまで直線状に延びた第2アーム部64Gとを有する。第2遊端64cは、揺動軸芯X3を基準にして第1遊端64bよりも更に径方向外側に位置する。第1遊端64bには、印画紙2に接当を介して湾曲化させる作用部として、合成樹脂製などの軽量なコロ65が印画紙2の幅方向と平行な軸芯周りで遊転自在に枢支されている。また、第2遊端64cの左右側面から一対の***作棒66(***作部の一例)が横向きに延びている。揺動アーム64は、振り分け搬送ユニット50に設けられた操作ロッド51(補助操作部材及び切り換え機構の一例)からの作用を***作棒66を介して受けて揺動操作される。
揺動アーム64は、軸芯X3周りでの揺動の結果、図12(c)などに例示するように、振り分け搬送ユニット50によって導入部60に送られる印画紙2の移動経路にコロ65の一部が進入した「操作位置」と、図12(a)などに例示するように、コロ65が前記移動経路から退避した「退避位置」との間で変位可能となっている。そして、揺動アーム64は、捻りコイルばね68(付勢機構及び切り換え機構の一例)等の付勢手段によって通常は前記「操作位置」に付勢されており、振り分け搬送ユニット50が導入部60に近接した時に操作ロッド51からの作用によって前記付勢手段の付勢力に抗して前記「退避位置」に切り換えられる。
図11と図12に示すように、操作ロッド51は、振り分け搬送ユニット50の縦移動部材31に対して、振り分け搬送ユニットの移動方向に沿って、即ち上下に相対移動可能に支持された摺動部51aと、摺動部51aの上端に設けられた操作片51bとからなり、摺動部51aには、コイルばね52(付勢手段の一例)が外嵌されている。コイルばね52は、縦移動部材31の一部と操作片51bの下端部との間に押し縮められた状態で介装されているので、より伸張しようとするコイルばね52の付勢力によって、通常(振り分け搬送ユニット50が下方の受け取り位置の付近に位置する時)は操作ロッド51は上方の導入部60に向かってより長く突出した状態に付勢されている。尚、コイルばね52の付勢力は、振り分け搬送ユニット50の導入部60に近接する移動に応じて、揺動アーム64を捻りコイルばね68の付勢力に抗して前記「退避位置」に切り換え得る程度に大きく設定されている。
また、図4に一点鎖線によって示すように、一対の操作ロッド51の操作片51bどうしの間隔は、L判以下の小幅サイズの印画紙2を左右の一方の導入部60に受け渡す際(左右の導入部60に交互に受け渡された印画紙2は現像処理部DEを千鳥状に2列で流れる)には、2本の操作ロッド51が左右いずれかの揺動アーム64の左右一対の***作棒66を均等に押し上げ操作でき、左右双方の導入部60に渡るような六つ切りなどの大幅サイズの印画紙を左右2箇所の導入部60の中心付近に受け渡す際(この場合は印画紙は左右に振り分けられることなく現像処理部DEの中心を1列で流れる)には、図4に実線で記された一対の操作ロッド51の位置が示すように、2つの操作片51bが、(左側の導入部60の揺動アーム64の右側の***作棒66と右側の導入部60の揺動アーム64の左側の***作棒66とを押し上げることによって)2つの揺動アーム64を同時に操作できるように設定されている。
(縦搬送装置CVに対する制御形態)
縦搬送装置CVは一例として以下の要領で制御される。
〈1−1〉先ず、露光装置Emから露光済みの印画紙2が供給される際には、予め、振り分け搬送ユニット50は現像処理部DEの左右いずれかの導入部60に近接した受け渡し位置(不図示)に配置され、図10(a)に示すように、反転ユニット20の反転フレーム22は、第1挟持ローラ対23,24が上下に並んだ「受け入れ姿勢」を取っており、且つ、第1挟持ローラ対23,24の従動ローラ24は、駆動ローラ23から僅かに離間した「中間開放姿勢」に保持されている。すなわち、遊転コロ28は圧着カム30の中径面30bに支持されている。この状態で、露光装置Emから供給される露光済みの印画紙2の先端が、第1挟持ローラ対23,24の間に送り込まれる。この「中間開放姿勢」は、露光装置Emから供給される印画紙2が、駆動ローラ23と従動ローラ24との間でばたつくことなく、第1挟持ローラ対23,24の間に円滑に送り込まれるように、ローラ間の開き寸法が設定されている。尚、印画紙2は露光装置Emから乳剤面を上に向けたほぼ水平な姿勢で送られて来る。
〈1−2〉次に、印画紙2の後端が露光装置Emの露光エンジン16による露光を受け終え、未だ下流側の露光ローラ対17,18によって挟持されている間に、図10(b)に示すように、反転ユニット20を「受け入れ姿勢」の保持したままで、第1挟持ローラ対23,24の駆動ローラ23を下流側の露光ローラ対17,18と同じ周速度で回転駆動開始し、続いて、従動ローラ24を「圧着姿勢」に切り換える。従動ローラ24の「圧着姿勢」への切り換えは、圧着モータM2の回転駆動によって圧着カム30を(保持プレート21の左端から見て)反時計回りに約240°回転させることで実現され、これによって遊転コロ28は圧着カム30の小径面30a(但し、小径面30aの中でも最も大径面30cに近接した位置)に支持される。
〈1−3〉印画紙2の後端が下流側の露光ローラ対17,18から抜け出し、反転ユニット20の第1挟持ローラ対23,24のみによる搬送によって、印画紙2の後端の圧着フレーム25の受け入れ案内板25aからの突出量が所定の値になった時点で、駆動ローラ23の回転を停止し、引き続き、図10(c)に示すように、従動ローラ24を「圧着姿勢」に維持したままで、反転フレーム22を第1挟持ローラ対23,24が前後に並んだ「受け渡し姿勢」に切り換える。この切り換え操作によって、第1挟持ローラ対23,24に挟持されている印画紙2は、乳剤面を現像処理部DEの方向に向けたほぼ垂直な姿勢となる。この「受け渡し姿勢」への切り換え操作は、圧着カム30は停止したまま、揺動モータM1によって反転フレーム22を(保持プレート21の左端から見て)反時計方向に90°回転させるだけで実現できる。これは、反転フレーム22の回転に基づいて、遊転コロ28も圧着カム30の周面上を移動するが、図10(c)から理解されるように、反転フレーム22が90°回転操作されても、(小径面30aは約140°の角度範囲を有するため)遊転コロ28は相変わらず圧着カム30の小径面30aの範囲内に維持されるからである。従って、この圧着カム30のカム面構成により、従動ローラ24は「圧着姿勢」に維持したままで、反転フレーム22を「受け渡し姿勢」に切り換える操作を、圧着カム30を停止したまま実施できる。
尚、印画紙2の後端の受け入れ案内板25aからの突出量を前記所定の値に設定する操作は、受け入れ案内板25a付近に設けた非接触式のセンサによる印画紙2の先端の検出信号に基づいて実施することもできるし、或いは、露光装置Emで印画紙2を露光する際に用いたデータに基づいて前記突出量を制御することも可能である。
〈1−4〉反転フレーム22が「受け渡し姿勢」に切り換えられるのとほぼ同時に、図10(c)に途中経過を示すように、振り分け搬送ユニット50が縦移動モータM4によって下降操作され、反転ユニット20と近接配置される(受け取り位置の一例)。振り分け搬送ユニット50の受け渡し位置において横移動部材32が左右の一方に変位している場合には、振り分け搬送ユニット50の下降操作は、その横移動部材32を横移動モータM5によって保持プレート21に対してセンタリングしながら行われる。この近接に基づいて、反転ユニット20の第1中間ギヤG2と振り分け搬送ユニット50の第2中間ギヤG3との間の噛合状態が達成されると、引き続き、送りモータM3が回転駆動されることで、反転ユニット20の駆動ローラ23と振り分け搬送ユニット50の駆動ローラ35とが同一方向に同期回転し、印画紙2は反転ユニット20から振り分け搬送ユニット50に向かって上方に移動開始する。
〈1−5〉反転ユニット20の駆動ローラ23と振り分け搬送ユニット50の駆動ローラ35との同期回転に基づいて、印画紙2の上端が振り分け搬送ユニット50の第2挟持ローラ対35,36に挟持され、印画紙2の上端が振り分け搬送ユニット50から上方に所定の長さだけ突出した状態になると、送りモータM3の回転駆動を停止し、引き続き、図10(d)に示すように、反転ユニット20の従動ローラ24を「完全開放姿勢」に切り換えることで、反転ユニット20から振り分け搬送ユニット50に印画紙2を引き渡す。この「完全開放姿勢」への切り換えは、圧着モータM2の回転駆動によって圧着カム30を(保持プレート21の左端から見て)時計回りに約240°回転させることで実現され、これによって遊転コロ28は圧着カム30の大径面30cに支持される。
〈1−6〉反転ユニット20の従動ローラ24が「完全開放姿勢」に切り換えられると、直ぐに、振り分け搬送ユニット50の上昇操作が開始される。印画紙2がL版などの小幅サイズの場合には、現像処理部DEにおいて左右2列に並んだ並列搬送が可能なので、図4の斜め向きの矢印が示すように、振り分け搬送ユニット50は、横移動部材32を左右の一方(図では左側)にシフトさせながら、現像処理部DEの導入部60に近接した位置(受け渡し位置の一例)まで上昇操作され、横移動部材32の第2挟持ローラ対35,36に挟持された印画紙2は、左側の導入部60の挟持ローラ対ローラ61に受け渡される。すなわち、この場合、印画紙2は振り分け搬送ユニット50によって、反転ユニット20の第1挟持ローラ対23,24から真上向きではなく、左上方の斜め向きに比較的高速で抜き出されるが、従動ローラ24が「完全開放姿勢」に切り換えられているので、印画紙2が第1挟持ローラ対23,24との摩擦によって損傷を受ける等の事態が回避される構成となっている。
〈1−7〉振り分け搬送ユニット50が(例えば左側の導入部60の)導入ローラ対61に近づく過程の初期状態では、図11(a)に示すように、揺動部材64は捻りコイルばね68の付勢力によって「操作位置」にある。この状態から振り分け搬送ユニット50が更に導入ローラ対61に近づくと、先ず、印画紙2の先端が「操作位置」にある揺動部材64のコロ65に接触するよりも前に、2本の操作ロッド51の各操作片51bが左側の導入部60の揺動アーム64の一対の***作棒66に接当し、振り分け搬送ユニット50が導入ローラ対61にさらに近づくと、図11(b)に示すように、***作棒66を押し上げ始め、揺動部材64が「退避位置」に切り換えられる。従って、振り分け搬送ユニット50に挟持されている印画紙2の先端は、揺動部材64のコロ65と接触することなくコロ65の上方にある空間に抜け出る。引き続き振り分け搬送ユニット50が更に導入ローラ対61に近づくと、図12(a)に示すように、操作ロッド51の操作片51bが導入フレーム71の一部に接当開始して、操作ロッド51はコイルばね52の付勢力に抗して縦移動部材31に対して下方に摺動移動(収縮するという表現も可能)を開始するので、揺動部材64を「退避位置」に保持したままの状態で、振り分け搬送ユニット50は引き続き上昇を続けることができ、最終的に、図12(b)に示すように、振り分け搬送ユニット50の補助突起32bが導入ローラ対61の複数のローラ部80aどうしの間に形成された間隙80b内に入り込むまで上昇した位置(操作ロッド51のコイルばね52は略完全に収縮し切った状態を呈する)で、印画紙2の先端が、現像処理部DEにおける印画紙2の搬送速度と同期した送り速度で常に回転駆動されている導入ローラ対61に受け渡される。
導入ローラ対61に受け渡された印画紙2は、導入ローラ対61によって現像処理部DEに向かって搬送開始され、引き続き、各現像処理槽を経由することで現像処理を施される。
尚、振り分け搬送ユニット50の駆動ローラ35は、反転ユニット20から切り離されて以後は搬送力を持たない遊転状態になるので、振り分け搬送ユニット50の上昇中に印画紙2が自重で第2挟持ローラ対35,36から抜け落ちないように、駆動ローラ35の反転を阻止するラチェット機構が設けられている。図8に示すように、このラチェット機構は、入力ギヤG4の側面に一体的に形成された爪車43と、先端が爪車43と噛合する係止姿勢と爪車43から抜け出た解除姿勢との間で揺動可能に横移動部材32上に支持された爪部材44と、爪部材44を係止姿勢に付勢するコイルバネ45とからなる。この爪部材44の爪の向きは、駆動ローラ35の反転を阻止すると同時に、常に圧着状態に保たれている圧着タイプのローラ対である第2挟持ローラ対35,36から導入ローラ対61が印画紙2を上方に抜き取る操作を許すように設定されている。
〈1−8〉導入ローラ対61による第2挟持ローラ対35,36からの印画紙2の抜き取りが完了すると、図12(c)に示すように、振り分け搬送ユニット50は即刻、下方の受け取り位置に向かって移動開始し、この時に横移動部材32も中央の前記ホームポジションに向かって移動開始する。振り分け搬送ユニット50が下方に移動開始すると、先ず、操作ロッド51がコイルばね52の付勢力によって伸張し始め、振り分け搬送ユニット50が更に下方に移動して、操作ロッド51が最大長さまで伸張し切ると、図12(c)の円弧状の矢印が示すように、揺動アーム64は捻りコイルばね68の付勢力によって「操作位置」に向かって復帰開始する。この復帰の過程で、揺動アーム64のコロ65は、未だ導入ローラ対61よりも下方に突出している印画紙2の下方部分の乳剤面側を保持プレート21と反対側の方向に押して、印画紙2が略円弧状に湾曲した状態に矯正する(この乳剤面側が凸状となる湾曲は一般に印画紙の折れ等の損傷を伴わない)。この矯正は、(例えば左側の)導入ローラ対61によって現像処理部DEに向けて送り込み(導入)開始されている先行する印画紙2の下端部位が、次に露光完了した後続の印画紙2を受け取って(右側の)導入部60に受け渡そうとする振り分け搬送ユニット50の縦移動部材31と干渉して損傷するのを防ぐために行われ、その結果、先行する印画紙2の後端が一方の導入部60を通過するタイミングを待つことなく後続の印画紙2を他方の導入部60に受け渡すことが可能となり、その分だけ処理速度を高めることができる。
尚、コロ65は印画紙2の幅方向と平行な軸芯周りで遊転自在に枢支されているので、印画紙2の一部を保持プレート21と反対側に押出す際にも、また、印画紙2の押出された部位が上方に引き取られる際にも、印画紙2の面との接当に基づいて非常に転動し易いので、印画紙2の面を損傷し難い。また、コロ65が合成樹脂製などの軽量な素材で形成された小さな部材からなる点も、印画紙2の面との接当に基づいて非常に転動し易い傾向を助長しており、印画紙2の面を損傷し難くしている。
〈1−9〉振り分け搬送ユニット50に挟持された印画紙2が反転ユニット20の第1挟持ローラ対23,24から抜き出されると、直ぐに、駆動ローラ23とこれに連動した振り分け搬送ユニット50の駆動ローラ35との回転駆動を停止し、再び、図10(a)に示すように、反転ユニット20の反転フレーム22は、第1挟持ローラ対23,24が上下に並んだ「受け入れ姿勢」に戻され、同時に、反転ユニット20の従動ローラ24が「中間開放姿勢」に切り換えられる。これによって、露光装置Emから供給される次の露光済みの印画紙2を受け入れるための態勢が得られる。この〈1−9〉工程は、上記の〈1−8〉工程における振り分け搬送ユニット50の下方移動と略同時に開始される。
反転ユニット20の反転フレーム22を「受け渡し姿勢」から「受け入れ姿勢」に切り換え、同時に、反転ユニット20の従動ローラ24を「完全開放姿勢」から「中間開放姿勢」に切り換える操作は、圧着カム30は停止したまま、揺動モータM1によって反転フレーム22を(保持プレート21の左端から見て)時計方向に90°回転させるだけで実現できる。すなわち、圧着カム30を停止させた状態で、反転フレーム22を反時計方向に90°回転させると、反転ユニット20の遊転コロ28が圧着カム30上を転動して大径面30cから中径面30bへと移動するので、従動ローラ24は「完全開放姿勢」から「中間開放姿勢」に切り換られる。従って、この圧着カム30のカム面構成により、反転ユニット20の反転フレーム22を「受け渡し姿勢」から「受け入れ姿勢」に切り換え、同時に、反転ユニット20の従動ローラ24を「完全開放姿勢」から「中間開放姿勢」に切り換える操作を、圧着カム30は停止したまま実施できる。
尚、露光装置Emから供給される次の印画紙2は、先の印画紙2と同じ要領で振り分け搬送ユニット50に手渡され、振り分け搬送ユニット50は、今度は、印画紙を右側の導入部60の導入ローラ対61に受け渡す(印画紙2がL版などの小サイズの場合)。
以下、同様の制御が繰り返される。但し、現像処理部DEにおいて複数列に並ぶ並列搬送ができないような六つ切りサイズのような大幅の印画紙を処理する場合には、振り分け搬送ユニット50は、反転ユニット20の第1挟持ローラ対23,24から受け取った印画紙2を(横移動部材32を全く或いは殆どホームポジションから移動させることなく)真上向きに搬送し、印画紙2の幅方向の中心が左右の導入ローラ対61の中央になるように受け渡す。
〔別実施形態〕
印画紙2を湾曲させるための操作部材を、振り分け搬送ユニット50に設けた補助操作部材によって切り換える構成ではなく、振り分け搬送ユニット50の導入部60への近接に応じて、前記操作部材の位置或いは姿勢を電動モータ等のアクチュエータで切り換え操作することによって、印画紙2を湾曲させる構成としても良い。また、導入アセンブリ70の一部などに設けられたノズルから印画紙2の面に横向きにエアを吹き付けることで、作用部を印画紙2と接触させることなく印画紙2を湾曲させる構成としても良い。
画像処理部Aとプリント処理部Bとを備える写真プリント装置の略図 プリント処理部Bの横搬送装置CHを示す側面図 プリント処理部Bの縦搬送装置CVを示す側面図 プリント処理部Bの縦搬送装置CVを示す正面図 プリント処理部Bの縦搬送装置CVを示す斜視図 反転ユニット20の主な構成部品を示す分解斜視図 導入部60の構成を示す斜視図 縦搬送装置CVの回転伝達機構38を示す側面図 反転ユニット20の第1挟持ローラ対23,24と圧着カム30を示す説明図 圧着カム30による従動ローラ24の動きと反転フレーム22の動きとを示す説明図 振り分け搬送ユニット50と導入部60との間で実現される作用を示す説明図 振り分け搬送ユニット50と導入部60との間で実現される作用を示す説明図
符号の説明
A 画像処理部
B プリント処理部
1 写真フィルム
2 印画紙(感材の一例)
EX 露光処理部
Em 露光装置
16 露光エンジン
17,18 露光ローラ対
DE 現像処理部
CV 縦搬送装置(感材受け渡し装置)
21 保持プレート
20 反転ユニット
25 圧着フレーム
26 操作軸
27 操作アーム
50 振り分け搬送ユニット
31 縦移動部材(移動アーム)
32 横移動部材
35 駆動ローラ
36 従動ローラ
38 回転伝達機構
51 操作ロッド(補助操作部材、切り換え機構)
51a 摺動部
51b 操作片
52 コイルばね(付勢手段)
60 導入部
61 挟持ローラ対
63 矯正機構
64 揺動アーム(操作部材)
65 コロ
66 ***作棒(***作部)
68 捻りコイルばね(付勢機構、切り換え機構)
70 導入アセンブリ
71 導入フレーム

Claims (4)

  1. 露光処理部から単列で供給される露光済みの感材を複数列に振り分けて現像処理部に受け渡し可能な振り分け搬送ユニットを有する感材受け渡し装置であって、
    前記振り分け搬送ユニットは、露光処理部から感材を受け取る受け取り位置と、感材を前記現像処理部の複数の導入部に受け渡す受け渡し位置との間で往復移動するように左右両持ち状に支持された移動アームと、感材を挟持しつつ前記移動アーム上を前記複数の導入部のいずれか一方に向かって左右に往復移動可能な単一の横移動部材とを備え、
    前記現像処理部の前記各導入部は、受け渡された感材を挟持する挟持部材と、感材の前記挟持部材よりも上流側に位置する箇所を湾曲状に矯正する矯正機構とを備えている感材受け渡し装置。
  2. 前記矯正機構は、感材の所定箇所と接当して前記所定箇所を感材の面と交差する方向に押し込む作用部を有する操作部材を有し、前記操作部材は、前記作用部が感材を湾曲状に矯正する操作位置と、前記作用部が前記振り分け搬送ユニットによって前記導入部に送られる感材の移動経路から退避した退避位置との間で変位可能に設けられており、さらに、前記振り分け搬送ユニットの前記導入部への接近に応じて前記操作部材を前記退避位置に切り換え、前記振り分け搬送ユニットの前記導入部からの離間に応じて前記操作部材を前記操作位置に切り換える切り換え機構を有する請求項1に記載の感材受け渡し装置。
  3. 前記切り換え機構は、前記操作部材を前記操作位置に付勢する付勢機構と、前記振り分け搬送ユニットの前記導入部への接近に応じて前記操作部材を前記退避位置に切り換えるために前記振り分け搬送ユニットに設けられた補助操作部材とを有する請求項2に記載の感材受け渡し装置。
  4. 前記振り分け搬送ユニットの前記補助操作部材は、前記振り分け搬送ユニットの移動方向に沿って相対移動可能に前記振り分け搬送ユニット上に支持された操作ロッドであり、前記操作ロッドを前記導入部に向かってより長く突出した状態に付勢する付勢手段が設けられている請求項3に記載の感材受け渡し装置。
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