JP4001447B2 - 電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電池および携帯情報端末に関し、特に、過充電等から電池を保護すべく従来から一般に用いられてきた保護回路を省略した電池および該電池を用いた携帯情報端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機、ノート型パソコンおよびビデオカメラなどの携帯情報端末が普及している。これらの携帯情報端末には、電力を供給するための電池が用いられている。この電池としては、充電が可能な2次電池が用いられている。
【0003】
携帯情報端末用の電池では、一般に、過充電、過放電、過電流からの電池の保護等のために保護回路が設けられる。この保護回路は、通常、別途設けられた保護回路基板上に形成され、電池パック内に収容される。該保護回路は、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子、IC(Integrated Circuit)、FET(Field Effect Transistor)等により構成される。
【0004】
なお、上記のPTC素子とは、該素子内に流れる電流値が大きくなり温度が高くなるにつれて電気抵抗が大きくなり、ある温度に到達すると急激に抵抗が上昇して電流を抑制する働きをする電流量制御素子のことである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の電池では保護回路を設けていたため、電池の小型化および軽量化が困難となり、また製造コストが増大するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、従来の保護回路を省略することにより、小型化および軽量化が可能でかつ低コストで製造可能な電池を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの局面に従った電池は、発電要素と、正極端子および負極端子と、外装部材と、電流量制御手段と、可溶融部分とを備える。発電要素は、電力を発生させる。正極端子および負極端子は、発電要素に接続される。外装部材は、発電要素を覆う。電流量制御手段は、外装部材の外部に設置され、発電要素に流れる電流値が増大するにつれて発電要素に流れる電流値を減少させる。可溶融部分は、外装部材内に位置する正極端子および負極端子の少なくとも一方の断面積を局所的に減じることにより設けられ、所定の電流値を超える電流が流れると溶融切断する。
【0008】
このように構成された電池において、電気回路での短絡等により過電流が流れた場合には、電流量制御手段により電流量を制御することができる。また、過充電や逆充電等の場合で電流量制御手段で電流量を制御できない場合でも、可溶融部分が溶融し、電流を遮断することができる。そのため、電池が高温になりすぎることがなく、安全性が向上する。このように過充電等から電池を保護することができるので、従来設けていた保護回路を省略することができる。また、電流量制御手段を外装部材の外部に設置しているため、電池を小型化することができる。さらに、可溶融部分は、正極端子および負極端子の少なくとも一方に形成されるため、端子形成と同時に可溶融部分を形成することができる。そのため、新たな部材を設けることなく可溶融部分を形成することができ、製造コストの上昇を抑えることができる。なお、本発明において、電流量制御手段としてPTC素子またはサーミスタ等を用いることができる。
【0009】
上記発電要素は、好ましくは、複数のセルを含み、複数のセルは、それぞれ正極端子および負極端子を有する。そして、各セル毎に可溶融部分を設ける。それにより、全てのセルに対し、過電流を遮断することができる。
【0010】
本発明の他の局面に従った電池は、発電要素と、正極端子および負極端子と、外装部材と、電流量制御手段と、可溶融部分とを備える。発電要素は、集電体を有し、電力を発生させる。正極端子および負極端子は、発電要素に接続される。外装部材は、発電要素を覆う。電流量制御手段は、外装部材の外部に設置され、発電要素に流れる電流値が増大するにつれて発電要素に流れる電流値を減少させる。可溶融部分は、集電体の断面積を局所的に減じることにより設けられ、所定の電流値を超える電流が流れると、小断面積部が優先的に発熱し溶融切断する。
【0011】
このように集電体の断面積を局所的に減じて可溶融部分を設けることにより、電流量制御手段で制御できない過電流が電池に流れた場合に、可溶融部分を優先的に溶融させ、集電体を切断することができる。それにより、過電流を遮断することができ、電池内の他の部分を保護することができる。その結果、1つの局面の場合と同様に、従来の保護回路を省略することができる。また、1つの局面の場合と同様に、電池の小型化および製造コスト低減も可能となる。
【0012】
上記可溶融部分は、集電体に設けられた溝部分を含む。また、集電体に貫通孔を設け、該貫通孔の周囲の部分で可溶融部分を形成してもよい。このように溝部分や貫通孔を集電体に設けることにより、電流が流れる部分の断面積を局所的に減じることができ、所定値以上の過電流が流れた際に、その部分を溶断することができる。
【0013】
本発明のさらに他の局面に従った電池は、発電要素と、正極端子および負極端子と、外装部材と、電流量制御手段と、可溶融部分とを備える。発電要素は、集電体を有し、電力を発生させる。正極端子および負極端子は、発電要素に接続される。外装部材は、発電要素を覆う。電流量制御手段は、外装部材の外部に設置され、発電要素に流れる電流値が増大するにつれて発電要素に流れる電流値を減少させる。そして、集電体をメッシュ状とし、所定の電流値を超える電流が流れた部分を溶融切断する。
【0014】
上記のように集電体をメッシュ状とすることにより、所定値以上の過電流が流れた部分を溶断することができる。それにより、過電流を遮断することができ、電池において過電流が流れた部以外の部分を保護することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1から図14を用いて説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における電池5を携帯情報端末の一例である携帯電話機1内に設置した状態を示す図である。
【0025】
図1に示すように、携帯電話機1は、筐体2と、アンテナと、プリント基板3と、本体回路4と、電池5とを有する。プリント基板3上に本体回路4が形成され、本体回路4に電池5から電力が供給される。本体回路4は、配線、抵抗、キャパシタ、コイルなどの電子部品により構成され、携帯電話機1が送受信する電波の処理を行なう。
【0026】
電池5は、発電要素としての電池コア51と、正極端子52と、負極端子53とを備える。正極端子52は、配線7、電流量制御手段としてのPTC素子6および配線9を介して本体回路4と接続される。
【0027】
負極端子53は、配線8を介して本体回路4と接続される。なお、PTC素子6の代わりに他のサーミスタを設置してもよい。このようにPTC素子6やサーミスタを備えることにより、電池5が高温になりすぎるのを防ぐことができる。
【0028】
本実施の形態では、電池5の内部に位置する正極端子52に、局所的に断面積の小さい小断面積部(可溶融部分)520を設けている。それにより、短絡などにより電池コア21内に大電流が流れてPTC素子6が作動しなくなった場合においても、小断面積部520を優先的に溶融切断することができ、過電流を遮断することができる。その結果、電池5の破壊等を阻止することができる。
【0029】
なお、小断面積部520は、正極端子52と負極端子53との少なくとも一方に設けられればよい。これは、以下に説明する実施の形態についても同様である。また、PTC素子6と小断面積部520とをそれぞれ別の端子に設置してもよい。
【0030】
以上のように、PTC素子6あるいはサーミスタと、小断面積部520とを設けることにより電池5を保護することができるので、従来のような保護回路を設ける必要がなくなる。それにより、電池5の小型化、軽量化および製造コスト低減が可能となる。
【0031】
次に、図2を用いて、本実施の形態における電池5の構造についてより詳しく説明する。図2は、本実施の形態における電池5の斜視図である。
【0032】
図2に示すように、電池5は、電池コア51を取り囲んで封止する外装部材としてのラミネートフィルム10を備える。このラミネートフィルム10は、正極端子52および負極端子53の一部を覆う。正極端子52および負極端子53は、電池コア51から延出している。
【0033】
ラミネートフィルム10は、たとえばアルミニウム箔をポリプロピレン、ポリエチレンなどの高分子樹脂で挟んだ複合材料により構成される。そのため、ラミネートフィルム10は、高分子樹脂、アルミニウム箔および高分子樹脂の3層構造を有する。また、ラミネートフィルム10の厚さは300μm以下である。
【0034】
正極端子52はアルミニウム箔により構成され、その厚みは0.2〜0.5mmであり、寸法は、縦×横が7mm×4mmである。負極端子53は銅箔により構成され、その厚みは0.2〜0.5mmであり、寸法は、縦×横が7mm×4mmである。ここで、小断面積部520の断面積は、それ以外の部分における正極端子52の1%〜15%程度である。
【0035】
ラミネートフィルム10内に位置する正極端子52に、上述の小断面積部520が形成される。正極端子52に電流が流れた場合には、小断面積部520流れる電流の電流密度が、正極端子52における小断面積部520以外の部分を流れる電流の電流密度よりも相対的に大きくなる。このため、電流値が所定値以上となった場合に、小断面積部520が優先的に発熱し、この部分が溶融して正極端子52が断線する。それにより、過電流を遮断することができる。
【0036】
なお、小断面積部520の断面積、長さ、幅等を適切に調整することにより、小断面積部520が溶融切断する電流値を設定することができる。
【0037】
図3に、本実施の形態における電池5の断面構造例を示す。図3に示すように、電池コアは、所定の積層体を巻き重ねて形成され、正極集電体(集電体アルミニウム箔)523と、負極集電体(集電体銅箔)531と、これらの間に介在したセパレータ54との積層体を備える。正極集電体523は正極端子52と接続され、負極集電体531は負極端子53と接続される。
【0038】
正極集電体523には、リチウムを含有する正極活物質層(金属酸化物)522が塗布されている。負極集電体531には、負極活物質層(リチウムを含有する有機物)530が塗布されている。
【0039】
上記の小断面積部520は、この場合であれば電池5の封止部13に配置されている。PTC素子6は、正極端子52および配線12と接続される。なお、PTC素子6の代わりにサーミスタ14を設置する場合には、図4に示すように、たとえば電池5の周縁部に位置する傾斜面上にサーミスタ14を取付ければよい。
【0040】
上記のようにラミネートフィルム10内に小断面積部520を設けることにより、小断面積部520の溶断電流に対する外気の影響(たとえば温度や湿度等)を低減することができ、溶断電流のばらつきを低減することができる。
【0041】
また、小断面積部520は、正極端子52あるいは負極端子53の形成と同時に形成することができる。そのため、特に製造工程を増やすことなく小断面積部520を形成することができる。
【0042】
(実施の形態2)
次に、図5および図6を用いて、本発明の実施の形態2について説明する。図5は、本発明の実施の形態2における電池5の断面図である。図6は、図5に示す電池の等価回路図である。
【0043】
図5および図6に示すように、電池5が複数のセル11を備えた場合、各セル11から延出する正極端子52に小断面積部520を設けている。それにより、上述の実施の形態1の場合と同様の効果に加えて、電池コアに大電流が流れた場合に、一部のセル11を生かすことができる。
【0044】
(実施の形態3)
次に、図7および図8を用いて、本発明の実施の形態3について説明する。これ以降の実施の形態では、電池コア内部の要素を実質的に複数の領域に区画するように、過電流が流れた時に優先的に溶融切断する可溶融部分を選択的に設けている。それにより、単一あるいはいくつかの領域を犠牲にして過電流を実質的に遮断することができ、結果として他の領域を保護することができる。
【0045】
図7(a)は、本実施の形態3における正極集電体523の平面図であり、図7(b)は、図7(a)におけるA−A線に沿って見た電池コアの断面図である。
【0046】
図7(a)および(b)に示すように、正極集電体523に、その長手方向と幅方向とに断続的に複数の溝15を形成している。より詳しくは、正極集電体523を複数の矩形領域19に区画するように、溝15を上記2方向に形成している。
【0047】
それにより、電池コアに内部短絡過電流が流れた場合に、この大電流が流れた部分に対応する矩形領域19を、溝15の形成箇所において溶融切断し、他の矩形領域19との電気的接続を解除することができる。それにより、上記過電流を遮断することができ、内部短絡過電流から電池5の他の部分を保護することができる。
【0048】
なお、図7(a)および(b)に示す溝15の形状および配置は一例であり、溝15の形状および配置は任意に選択可能である。たとえば、斜め方向に延在するように溝15を形成しても良く、図8(a)および(b)に示すように所定間隔をあけて一方向に溝15断続的に形成してもよい。図8(a)および(b)に示す場合には、正極集電体523を、幅方向に並ぶ複数の短冊状の矩形領域19に区画することができる。
【0049】
上記のいずれの場合にも、正極集電体523を複数の矩形領域19に区画することができ、図7(a)および(b)に示す場合と同様の効果を期待できる。また、溝15を、負極集電体531側、あるいは正極集電体523と負極集電体531との双方に設けてもよい。
【0050】
上記の溝15は、たとえば金型を用いて正極集電体523を加圧して形成することができる。また、正極集電体523にエッチングやスパッタリングを施すことにより、正極集電体523の厚みを局所的に減じて溝15を形成してもよい。
【0051】
(実施の形態4)
次に、図9を用いて、本発明の実施の形態4について説明する。図9は、本実施の形態4における正極集電体523の平面図である。
【0052】
図9に示すように、本実施の形態4では、正極集電体523をメッシュ状としている。そして、正極集電体523は、金属製の線材で囲まれた複数の矩形領域19を備えている。
【0053】
電池コアに内部短絡過電流が流れた場合には、たとえば×印を付した部分が溶融切断し、該部分と正極集電体523における他の部分との電気的接続を解除することができる。その結果、実施の形態3の場合と同様に、内部短絡過電流から電池5を保護することができる。
【0054】
なお、負極集電体531をメッシュ状としてもよく、正極集電体523と負極集電体531の双方をメッシュ状としてもよい。
【0055】
(実施の形態5)
次に、図10を用いて、本発明の実施の形態5について説明する。図10は、本実施の形態5における正極集電体523の平面図である。
【0056】
図10に示すように、本実施の形態5では、正極集電体523に複数の孔16を設けている。この孔16は、正極集電体523の長手方向と幅方向とにそれぞれ複数設けられ、複数の孔16に囲まれる複数の領域に正極集電体523を実質的に区画することができる。
【0057】
それにより、電池コアに内部短絡過電流が流れた場合には、複数の孔16に挟まれ局所的に小さい断面積を有する部分が優先的に溶融切断し、この溶融切断された領域と正極集電体523における他の部分との電気的接続を解除することができる。その結果、実施の形態3の場合と同様に、内部短絡過電流から電池5を保護することができる。
【0058】
なお、負極集電体531側に複数の孔16を設けてもよく、正極集電体523と負極集電体531の双方に複数の孔16を設けてもよい。
【0059】
(実施の形態6)
次に、図11を用いて、本発明の実施の形態6について説明する。図11は、本実施の形態6における電池コアの部分断面図である。
【0060】
図11に示すように、本実施の形態6では、正極集電体523と正極活物質層522との間に、ポリスイッチ等に使用される多孔性ポリマ17を挿入している。この多孔性ポリマ17の空孔には電解液が入り込んでいるので、正極集電体523と負極集電体531間に電流を流すことができる。
【0061】
電池コア内で内部短絡過電流が発生した場合には、その際の温度上昇により上記多孔性ポリマ17が膨張し、多孔性ポリマ17の空孔内から電解液が排出される。それにより、その部分に電流を流さないようにすることができる。
【0062】
また、異物が原因で内部短絡過電流が発生した場合には、多孔性ポリマ17の膨張により異物を押し切ることができる。その結果、実施の形態3の場合と同様に、内部短絡過電流から電池5を保護することができる。
【0063】
なお、上記多孔性ポリマ17を、負極集電体531と負極活物質層530との間に挿入してもよい。また、多孔性物質であって、温度上昇により膨張して空孔内の電解液を排出可能であれば、多孔性ポリマ17以外の任意の材質を採用可能である。
【0064】
(実施の形態7)
次に、図12を用いて、本発明の実施の形態7について説明する。図12は、本実施の形態7における電池コアの部分断面図である。
【0065】
図12に示すように、本実施の形態7では、正極集電体523を、メタル部18と多孔性ポリマ17とで構成している。より詳しくは、メタル部18に溝を設け、この溝内に多孔性ポリマ17を延在させている。
【0066】
それにより、上述の実施の形態6と同様の効果を期待できるとともに、多孔性ポリマ17の膨張によりメタル部18における薄肉部を局所的に切断することもできる。それにより、より確実に内部短絡過電流から電池5を保護することができる。
【0067】
なお、正極集電体523を実施の形態4の場合のようにメッシュ状とした場合には、多孔性ポリマ17の膨張により、線状部分を選択的に切断することができる。また、負極集電体531を、メタル部18と多孔性ポリマ17とで構成してもよい。
【0068】
(実施の形態8)
次に、図13を用いて、本発明の実施の形態8について説明する。図13は、本実施の形態8における電池コアの部分断面図である。
【0069】
図13に示すように、本実施の形態8では、正極活物質層522に溝を設け、この溝内に多孔性ポリマ17を延在させている。それにより、内部短絡過電流が流れた場合に、多孔性ポリマ17が膨張し、過電流が流れた部分における正極活物質層522を他の部分から切断することができる。この場合にも、実施の形態7の場合と同様に、内部短絡過電流から電池5を保護することができる。
【0070】
なお、負極活物質層530に溝を設け、この溝内に多孔性ポリマ17を延在させてもよい。
【0071】
(実施の形態9)
次に、図14を用いて、本発明の実施の形態9について説明する。図14は、本実施の形態9における電池コアの部分断面図である。
【0072】
図14に示すように、本実施の形態9では、正極活物質層522中に多孔性ポリマ17を設けている。それにより、本実施の形態6の場合と同様の効果を期待することができる。
【0073】
なお、負極活物質層530中に多孔性ポリマ17を設けてもよい。また、正極あるいは負極活物質層522、530と、セパレータ54との間に多孔性ポリマ17を設けてもよい。
【0074】
以上のように、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はあくまでも一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0075】
たとえば、正極端子および負極端子の材質として、アルミニウムや銅以外の通常用いられているあらゆる材料を用いることが可能である。
【0076】
また、携帯情報端末の一例として携帯電話機を示したが、ノート型パソコンやビデオテープレコーダに本発明を適用してもよい。
【0077】
さらに、本発明は、リチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池などに適用可能である。また、1次電池に適用することも可能である。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の電池によれば、従来のような保護回路を省略することができるので、電池の小型化および軽量化が可能となるばかりでなく製造コストをも低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における携帯電話機の平面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における電池の斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における電池の断面図である。
【図4】 実施の形態1の変形例における電池の断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2における電池の断面図である。
【図6】 図5に示す電池の回路図である。
【図7】 (a)はこの発明の実施の形態3における集電体の平面図である。(b)は(a)におけるA−A線に沿って見た電池コアの断面図である。
【図8】 (a)はこの発明の実施の形態3の変形例における集電体の平面図である。(b)は(a)におけるB−B線に沿って見た電池コアの断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4における集電体の平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態5における集電体の平面図である。
【図11】 この発明の実施の形態6における電池コアの部分断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態7における電池コアの部分断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態8における電池コアの部分断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態9における電池コアの部分断面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機、2 筐体、3 プリント基板、4 本体回路、5 電池、6PTC素子、7〜9,12 配線、10 ラミネートフィルム、11 セル、13 封止部、14 サーミスタ、15 溝、16 孔、17 多孔性ポリマ、18 メタル部、19 矩形領域、51 電池コア(発電要素)、52 正極端子、53 負極端子、54 セパレータ、520 小断面積部(可溶融部分)、522 正極活物質層、523 正極集電体、530 負極活物質層、531 負極集電体。

Claims (6)

  1. 電力を発生させる発電要素と、
    前記発電要素に接続された正極端子および負極端子と、
    前記発電要素を覆う外装部材と、
    前記外装部材の外部に設置され、前記発電要素に流れる電流値が増大した場合に前記発電要素に流れる電流値を減少させる電流量制御手段と、
    前記外装部材内に位置する前記正極端子および負極端子の少なくとも一方の断面積を局所的に減じることにより設けられ、所定の電流値を超える電流が流れると溶融切断する可溶融部分と、
    を備えた電池。
  2. 前記発電要素は、複数のセルを含み、
    前記複数のセルは、それぞれ前記正極端子および負極端子を有し、
    前記セル毎に前記可溶融部分を設けた、請求項1に記載の電池。
  3. 集電体を有し、電力を発生させる発電要素と、
    前記発電要素に接続された正極端子および負極端子と、
    前記発電要素を覆う外装部材と、
    前記外装部材の外部に設置され、前記発電要素に流れる電流値が増大した場合に前記発電要素に流れる電流値を減少させる電流量制御手段と、
    前記集電体の断面積を局所的に減じることにより設けられ、所定の電流値を超える電流が流れると、小断面積部が優先的に発熱し溶融切断する可溶融部分と、
    を備えた電池。
  4. 前記可溶融部分は、前記集電体に設けられた溝部分を含む、請求項3に記載の電池。
  5. 前記集電体に貫通孔を設け、前記可溶融部分は、前記貫通孔の周囲の部分を含む、請求項3に記載の電池。
  6. 集電体を有し、電力を発生させる発電要素と、
    前記発電要素に接続された正極端子および負極端子と、
    前記発電要素を覆う外装部材と、
    前記外装部材の外部に設置され、前記発電要素に流れる電流値が増大した場合に前記発電要素に流れる電流値を減少させる電流量制御手段とを備え、
    前記集電体をメッシュ状とし、所定の電流値を超える電流が流れた部分を溶融切断する、電池。
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