JP4001268B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子に蓄積された電荷を転送する際、複数フィールドに分割して各フィールドの転送データに少なくともRGBまたはYeCyMgGからなるカラー信号を含むインタレース転送方式の撮像素子を使用した撮像装置および撮像方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラに使用される撮像装置において、2回に分けて読み出しを行うインタレース方式、または1回で読み出しを行うプログレッシブ方式による撮像素子からの電荷を転送することが行われている。これらの各方式にはいずれも長所があり、または短所がある。例えば、特開2001−285688号公報に記載されるデジタルカメラのように、インタレース転送方式、プログレッシブ転送方式の両方を備えたものがある。この記載によれば、インタレース転送方式においては、シャッターを用いる単写モードにより処理時間を要するが質の高い画像を提供し、プログレッシブ転送方式では、シャッターを用いず複数画素列に1画素列の信号を転送する連写モードによってスミア等が生じてしまうが高速連写を可能としている。
【0003】
また、特開平6−54250号公報に記載されるビデオ・カメラならびにその測光および合焦点検出方法によれば、インタレース転送方式の分割した一方のフィールドを用いて露光量を調整し、その後、他方のフィールドを用いて合焦位置の調整をするための予備撮影が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成のインタレース転送方式の撮像素子を用いる撮像装置では、撮像素子に蓄積された電荷を転送する際、原色系のカラーフィルタの場合はR,Gr信号とB,Gb信号に分け、または補色系のカラーフィルタの場合はYe,Cy信号とMg,G信号に分け、第1,第2フィールドの2フィールドにより転送を行っていた(図7参照)。この方式ではRGB信号、またはYeCyMgG信号の画像処理に必要なデータを第1,第2の2フィールド分のデータ転送が完了するまで得ることができず画像処理に時間を要していたという問題があった。
【0005】
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、インタレース転送方式の撮像素子を用いて、撮影してから次の撮影までの画像処理時間の短いインタレース転送方式の撮像装置および撮像方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の請求項1に係る撮像装置は、撮像素子に一度の露光で蓄積された全画素数の電荷を転送する際に電荷のデータ転送を複数フィールドに分割して行い、かつ複数のカラーフィルタを設けた撮像素子を用いる撮像装置であって、電荷を転送する複数のフィールドのそれぞれがカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を含むインタレース転送を行う撮像素子と、画像処理を開始する際に、既に転送済みのフィールドに含まれているカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を用いて撮影した画像の特徴データを抽出する抽出手段と、抽出した特徴データに基づき画像補正を行う制御値を生成する生成手段と、制御値を用いて特徴データを抽出した転送データの画像処理を行う画像処理手段と、画像処理した画像データを記録する記録手段と、を備えた構成によって、最初のフィールドの転送データでカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号成分を取得でき、転送データに基づき画面全体に渡る画像の特徴データを取得し、後で画像処理に用いる制御値の計算を開始して、各フィールドの転送データの取り込みが完了している範囲に関し、取り込み完了する前に画像処理を開始でき処理を高速化できる。
【0007】
また、請求項2に係る撮像装置は、撮像素子に一度の露光で蓄積された全画素数の電荷を転送する際に電荷のデータ転送を複数フィールドに分割して行い、かつ複数のカラーフィルタを設けた撮像素子を用いる撮像装置であって、電荷を転送する複数のフィールドのそれぞれがカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を含むインタレース転送を行う撮像素子と、画像処理を開始する際に、既に転送済みのフィールドに含まれているカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を用いて撮影した画像の特徴データを抽出する抽出手段と、抽出した特徴データに基づき画像補正を行う制御値を生成する生成手段と、特徴データより作成された制御値を用いて、後から転送される特徴データを抽出した転送データに対して画像処理を行う画像処理手段と、画像処理した画像データを記録する記録手段と、を備えた構成によって、全画素を必要としないサイズの画像作成する際、任意のフィールドで抽出した特徴データに基づき生成の制御値を、それ以降の1フィールドか、または複数フィールドに渡る画像処理に用いることができ、画像処理を高速化できる。
【0008】
また、請求項3,4の記載は、請求項1,2の撮像装置において、前記撮像素子に設けたカラーフィルタを、RGBの原色系であるカラーフィルタとしたこと、または、YeCyMgGの補色系であるカラーフィルタとした構成によって、原色系、補色系のカラー信号のデータを取得できる。
【0009】
また、請求項5の記載は、請求項1〜4の撮像装置において、前記複数のフィールドに分割して電荷を転送する転送回数を3回とし、かつ各フィールドを垂直方向で1/3に間引くインタレース転送方式とした構成によって、電荷を転送する各フィールドの転送データにカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号を含み最初のフィールドの転送データで画像のカラー信号成分を取得できる。
【0010】
また、請求項6〜9の記載は、請求項1〜5の撮像装置において、前記画像特徴データがホワイトバランス制御用の色分布データであり、特徴データに基づき記録する画像データのホワイトバランス用の制御値を生成すること、前記画像特徴データが画面内のエッジ成分を抽出したデータであり、特徴データに基づき記録する画像データのエッジ強調用の制御値を生成すること、前記画像特徴データが画面内の色情報を抽出したデータであり、特徴データに基づき記録する画像データの色変換係数の制御値を生成すること、または、前記画像特徴データが画面内の明るさ分布を抽出したデータであり、特徴データに基づき記録する画像データのコントラスト補正の制御値を生成することを特徴とする。
【0011】
さらに、請求項10の記載は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記画像特徴データが画面内の明るさの分布を抽出したデータであり、抽出したデータに基づき2値化画像を生成するための閾値を制御値として生成する構成によって、2値化画像の処理を高速化できる。
【0012】
また、請求項11に係る撮像方法は、撮像素子に一度の露光で蓄積された全画素数の電荷を転送する際に電荷のデータ転送を複数フィールドに分割して行い、かつ複数のカラーフィルタを設けた撮像素子を用いた撮像装置に用いられる撮像方法であって、電荷を転送する複数のフィールドのそれぞれがカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を含むインタレース転送を行う撮像素子からの転送データを受け、画像処理を開始する際に、既に転送済みのフィールドに含まれているカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を用いて撮影した画像の特徴データを抽出し、抽出した特徴データに基づき画像補正を行う制御値を生成して、制御値を用いた特徴データを抽出した転送データの画像処理を行い、画像データとして記録することを特徴とする。
【0013】
また、請求項12に係る撮像方法は、撮像素子に一度の露光で蓄積された全画素数の電荷を転送する際に電荷のデータ転送を複数フィールドに分割して行い、かつ複数のカラーフィルタを設けた撮像素子を用いた撮像装置に用いられる撮像方法であって、電荷を転送する複数のフィールドのそれぞれがカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を含むインタレース転送を行う撮像素子からの転送データを受け、画像処理を開始する際に、既に転送済みのフィールドに含まれているカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を用いて撮影した画像の特徴データを抽出し、抽出した特徴データに基づき画像補正を行う制御値を生成し、特徴データより作成された制御値を用いて、後から転送される特徴データを抽出した転送データに対して画像処理を行い記録することを特徴とする。
【0014】
また、請求項13の記載は、請求項11,12の撮像方法のインタレース転送において、複数のフィールドに分割して電荷を転送する転送回数を3回とし、かつ各フィールドを垂直方向で1/3に間引くことを特徴とし、蓄積の電荷転送を3つに分割し、各フィールドにカラー信号を全て含むインタレース転送を行う撮像素子を用いて、最初のフィールドの転送データによりカラーフィルタに用いられている全てのカラー信号成分を取得でき、この転送データに基づく画像の特徴データを取得して、画像処理に用いる制御値の計算を開始することで、各フィールドのデータ転送の完了している範囲において、残りフィールドの転送データ取り込み完了前に処理を開始でき、画像処理の高速化を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態1における撮像装置を有するデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。ここで本実施の形態1において、撮像素子に蓄積された電荷を転送する際に、3フィールドに分割し各フィールドにRGB信号の全てを含む、3:1インタレース転送方式の撮像素子を用いた撮像装置を例とする。
【0017】
図1において、1は、原色系のRGBカラーフィルタを設けた、電荷の転送を3回に分割して行う撮像素子(以下、CCDという)、2は、撮像レンズ群,シャッターを介して入射しCCD面に結像した画像を、アナログ画像信号として取り出してデジタル画像信号に変換等を行う撮像処理部(CSD(相関2重サンプリング回路),AGC(自動利得制御回路),A/D(アナログ/デジタル変換回路),TG(タイミング発生回路)等を有する)、3は、デジタル画像信号をCCD−I/F3aを介して記憶部(SDRAM)4に格納し、また画像の特徴データを抽出する処理等を行う信号処理部、5は、抽出された特徴データに基づき画像補正に用いる制御値を生成、および各部の制御を行う制御部(CPU)である。
【0018】
また、図2は本実施の形態1におけるCCDに蓄積された電荷を転送する際、3フィールドに分割して各フィールドにRGB信号を全て含む3:1インタレース転送方式の原色系のカラーフィルタを設けたCCDのデータ転送の概要図であり、図3(a)は本実施の形態1における撮像装置を有するデジタルカメラの外観を示す正面図、図3(b)は側面図、図3(c)は上面図である。
【0019】
図2に示すように、垂直方向の3ラインを1グループとして考え転送を行うフレームにおいて、まず、数字の“1”が書かれているラインを第1フィールドとしてデータ転送をする。この第1フィールドにはRGB信号の全ての成分が含まれている。このように全てのRGB信号を含む転送データによって作られる画像の特徴データは、第1フィールドの転送が完了したところで取得することができる。そして第1フィールドの転送が完了した後、第2,第3フィールドがそれぞれ転送されることになる。また、図2に示す原色系のR,Gr信号、B,Gb信号を補色系のYe,Cy信号、Mg,G信号に置き換えることも可能である(図4参照)。
【0020】
以下に、図1を参照しながら本実施の形態1の動作について図5のフローチャートに基づき説明する。まず、撮影対象の画像に応じCCD1に蓄積された電荷のデータとして、3フィールドに分割された第1フィールド分のデータ転送が行われる(S1)。撮像処理部2を介して信号処理部3のCCD−I/F3aにより画像の特徴データが抽出され、また転送データは記憶部4に格納される(S2)。この第1フィールドのデータ転送が完了した時点で、画素のRGB信号の全てのデータが転送されることから、第1フィールドのデータ転送の完了時点において、画像の特徴データを取得することができる。これによって、第2フィールドのデータ転送開始直後より特徴データから制御値の演算を行うことができる(S3)。つまり、第2,第3フィールドのデータ転送中であっても、次の画像処理に用いる制御値の算出を開始することができる。
【0021】
さらに、第2フィールドのデータ転送後、第3フィールドのデータ転送が行われ(S4)、最終的に第1〜第3フィールドの全てのデータ転送が終了した後(S5)、メモリコントローラ3bを介して記憶部4(RAW−RGB領域)に格納されたRGB信号のデータは、YUV(輝度色差信号)変換部3cによりYUV信号のデータに変換されて、再び記憶部4(YUV領域)に格納される。この変換時において、先に抽出した特徴データに基づき制御部5にて生成された制御値が使われる(S6)。
【0022】
また、YUV信号のデータは再度、記憶部4から読み出され圧縮処理部3dにより、例えば、JPEGフォーマットに圧縮処理をして記憶部4に格納する。また、記憶部4(JPEG領域)に格納する際に、JPEG圧縮されたデータにヘッダデータ等が付加されてJPEG画像データとし、さらに制御部5によって外部記憶部4’に保存される(S7)。
【0023】
なお、前記の例では、3フィールドの全画素のデータ転送が完了した後、YUV変換の処理を開始する例を説明しているが、例えば、第3フィールドのデータ転送中であっても、既に転送が完了している部分においては、全てのRGB信号のデータを含んでいることから、画像処理を開始することが可能であり、この方法によれば、より早くYUV変換を終了させることができる。
【0024】
また、具体的に画像処理を行うYUV変換時に使用する制御値を生成する特徴データとして、ホワイトバランスのゲインを計算する制御用の色分布データ、明るさ分布を均等とするコントラスト設定用の画面を複数エリアに分割したそれぞれの明るさデータ、画像のエッジ強調する出力信号の大きさに対応の画像エッジ強調係数を算出する画像データのハイパスフィルタからの出力データ、さらに、画面を複数エリアに分割したそれぞれのエリアの色情報等が用いられる。例えば、色分布から人物撮影がされていると認識され場合は、肌色がより好ましい肌色に再現されるような色変換係数を算出し、この色変換係数を用いたYUV変換を行う画像処理が行われる。
【0025】
図6は本発明の実施の形態2における撮像装置を有するデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。ここで、前記実施の形態1を示す図1において説明した構成部材に対応して同等の機能を有するものには同一の符号を付す。また本実施の形態2においても実施の形態1と同様に、撮像素子に蓄積された電荷を転送する際に、3フィールドに分割し各フィールドにRGB信号の全てを含み、3:1インタレース転送方式の撮像素子を用いた撮像装置を例とする。
【0026】
図6に示すブロック図において、CCD1は原色系のRGB信号を含み転送を3回に分割して行うインタレース転送方式のCCDである。また、画像に対する前述のホワイトバランスゲイン調整,コントラスト設定値,エッジ強調係数,色変換係数等を、CCD−I/F3aにて設定する。このような信号処理部3の初段に配置されたCCD−I/F3aにより制御値を設定するような構成においては、取得した特徴データから作成した制御値を画像処理に用いることは、特徴データを取得した画像に対して、作成した制御値を反映するような処理を行うことができないという課題があったが、本実施の形態2によりその課題を解決し、その処理を可能とした。
【0027】
ここでは、1フレーム分の全画素を用いずに1つのフィールドのデータ転送に基づき画像生成を行う、例えば、第3フィールドのみを用いて画像形成を行う場合であって、第1フィールドのデータ転送により画像の特徴データを抽出し、第2フィールドのデータ転送中に特徴データに基づく制御値の演算および設定を行う撮像装置について説明する。
【0028】
いま、水平2048画素,垂直1536画素の300万画素のCCDを用いた場合には、3回の分割転送を行うインタレース転送方式においては、1回の転送により水平2048画素,垂直512画素のデータが転送されることになる。そのため水平640画素,垂直480画素(VGA)サイズを記録する場合、1回分(1フィールド)の転送画素数により画像を生成することができる。
【0029】
図6に示す撮像レンズ群を介して入射し、CCD1面で結像した画像による電荷は、CCD1よりアナログ画像信号として取り出される。このアナログ画像信号は、撮像処理部2(CDS,AGC,A/D)によりデジタル信号に変換され、信号処理部3のCCD−I/F3aを介して記憶部4に格納され、第1フィールドのデータ転送が完了した時点で、第1フィールドの転送データに対してYUV変換を行い、その変換時に生成される画像特徴データを制御部5が読み出す。
【0030】
これらの処理は第2フィールド転送中に処理され、制御部5において読み出された画像特徴データから制御値を算出、CCD−I/F3aに設定される。第3フィールドのデータ転送時には、この制御値が転送データの画素全てに対して有効になり、撮影シーンの画像特徴データを用いた制御値を撮影画面に反映することができる。さらに前記実施の形態1と同様に、第3フィールドのRGB信号のデータは、記憶部(SDRAM)4より読み出され、YUV変換部3cでYUV変換され、圧縮処理部3dによってJPEG圧縮され、外部記憶部(メモリカード)4’にJPEG画像ファイルとして保存される。
【0031】
前記の処理において、また実施の形態1においても同様であるが、水平と垂直のアスペクト比が合わなくなるが、例えば、YUV変換するためYUV変換部3cへの転送時に、記憶部(SDRAM)4から間引きした読み出しを行うことでアスペクト比を調整することができる。
【0032】
なお、図6に示す構成ではYUV変換部3cにおいて特徴データを抽出していることになっているが、実施の形態1と同様にCCD−I/F3aにおいて特徴データを抽出するようにしても良く、第1フィールドにおいて特徴データを取得し、第2フィールドのデータ転送時に制御値を作成しCCD−I/F3aに設定、第3フィールドのデータ転送に制御値を反映することも可能である。
【0033】
また、同様に、2値化画像を処理できる撮像装置において、2値化処理をする場合に、明るい部分と暗い部分を判別するための閾値を予め決め、1フィールドの転送データからの画像特徴データにより判別を行う。
【0034】
つまり、デジタルカメラのような被写体全面が常に同一照度で照らされているとは限らない撮像条件で多用される装置においては、画面を小エリアに分割して、それぞれの明るさ分布を検出し、かつそれぞれのエリアにおける閾値を決める必要がある。明るさ分布を検出するためには、原色系撮像素子においては、RGB信号全てのデータが画面全体にわたって必要となることから、第1フィールドのデータ転送で記憶部(SDRAM)4に書き込まれたRGB信号のデータを基に、各エリアの閾値を第2,第3フレームのデータ転送終了前に算出することができ、データ転送が完了したところで、算出した閾値を用いて2値化処理を開始することができる。また、第1フィールドの画像特徴データである明るさ分布を用いて閾値の算出をすることも可能である。
【0035】
以上のことから、最初のフィールドの転送データに基づき画像の特徴データを取得し、残りのフィールドの転送データの取り込み完了前に、画像処理に用いる制御値の計算を開始して、画像処理を高速化することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、蓄積の電荷転送を3フィールドに分割し、各フィールドにカラー信号を全て含む3:1インタレース転送方式の撮像素子を用いて、最初のフィールドの転送データで全てのカラー信号成分を取得できることから、この転送データに基づき画面全体に渡る画像の特徴データを取得し、その後の画像処理に用いる制御値の計算を開始することで、各フィールドの転送データの取り込みが完了している範囲に関し、残りのフィールドの転送データの取り込みを完了する前に処理を開始することができ画像処理の高速化を行うことができる。
【0037】
例えば、全フィールドの全ての画素を必要としないサイズの画像を作成する際に、任意のフィールドで抽出した特徴データに基づき生成の制御値を、それ以降の1フィールドか、または複数フィールドに渡る画像処理に用いることができると共に、処理を高速化することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における撮像装置を有するデジタルカメラの概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるCCDに蓄積された電荷を転送する3フィールドに分割して各フィールドにRGB信号を全て含む3:1インタレース転送方式の撮像素子(CCD)のデータ転送の概要図
【図3】(a)は本実施の形態1における撮像装置を有するデジタルカメラの外観を示す正面図、(b)は側面図、(c)は上面図
【図4】原色系のR,Gr信号、B,Gb信号と補色系のYe,Cy信号、Mg,G信号のカラーフィルタを示す図
【図5】本発明の実施の形態1の動作を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態2における撮像装置を有するデジタルカメラの概略構成を示すブロック図
【図7】従来のインタレース転送方式の撮像素子(CCD)のデータ転送の概要図
【符号の説明】
1 撮像素子(CCD)
2 撮像処理部
3 信号処理部
3a CCD−I/F
3b メモリコントローラ
3c YUV変換部
3d 圧縮処理部
4 記憶部(SDRAM)
4’ 外部記憶部(メモリカード)
5 制御部(CPU)
Claims (13)
- 撮像素子に一度の露光で蓄積された全画素数の電荷を転送する際に前記電荷のデータ転送を複数フィールドに分割して行い、かつ複数のカラーフィルタを設けた撮像素子を用いる撮像装置であって、
前記電荷を転送する複数のフィールドのそれぞれが前記カラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を含むインタレース転送を行う撮像素子と、画像処理を開始する際に、既に転送済みのフィールドに含まれている前記カラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を用いて撮影した画像の特徴データを抽出する抽出手段と、抽出した前記特徴データに基づき画像補正を行う制御値を生成する生成手段と、前記制御値を用いて前記特徴データを抽出した転送データの画像処理を行う画像処理手段と、画像処理した画像データを記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 撮像素子に一度の露光で蓄積された全画素数の電荷を転送する際に前記電荷のデータ転送を複数フィールドに分割して行い、かつ複数のカラーフィルタを設けた撮像素子を用いる撮像装置であって、
前記電荷を転送する複数のフィールドのそれぞれが前記カラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を含むインタレース転送を行う撮像素子と、画像処理を開始する際に、既に転送済みのフィールドに含まれている前記カラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を用いて撮影した画像の特徴データを抽出する抽出手段と、抽出した前記特徴データに基づき画像補正を行う制御値を生成する生成手段と、前記制御値を用いて、後から転送される前記特徴データを抽出した転送データに対して画像処理を行う画像処理手段と、画像処理した画像データを記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像素子に設けたカラーフィルタを、RGBの原色系であるカラーフィルタとしたことを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
- 前記撮像素子に設けたカラーフィルタを、YeCyMgGの補色系であるカラーフィルタとしたことを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
- 前記複数のフィールドに分割して電荷を転送する転送回数を3回とし、かつ各フィールドを垂直方向で1/3に間引くインタレース転送方式であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記画像特徴データがホワイトバランス制御用の色分布データであり、前記特徴データに基づき記録する画像データのホワイトバランス用の制御値を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記画像特徴データが画面内のエッジ成分を抽出したデータであり、前記特徴データに基づき記録する画像データのエッジ強調用の制御値を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記画像特徴データが画面内の色情報を抽出したデータであり、前記特徴データに基づき記録する画像データの色変換係数の制御値を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記画像特徴データが画面内の明るさ分布を抽出したデータであり、前記特徴データに基づき記録する画像データのコントラスト補正の制御値を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記画像特徴データが画面内の明るさの分布を抽出したデータであり、抽出したデータに基づき2値化画像を生成するための閾値を制御値として生成することを特徴とする撮像装置。
- 撮像素子に一度の露光で蓄積された全画素数の電荷を転送する際に前記電荷のデータ転送を複数フィールドに分割して行い、かつ複数のカラーフィルタを設けた撮像素子を用いた撮像装置に用いられる撮像方法であって、
前記電荷を転送する複数のフィールドのそれぞれが前記カラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を含むインタレース転送を行う撮像素子からの転送データを受け、画像処理を開始する際に、既に転送済みのフィールドに含まれている前記カラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を用いて撮影した画像の特徴データを抽出し、抽出した前記特徴データに基づき画像補正を行う制御値を生成して、前記制御値を用いた前記特徴データを抽出した転送データの画像処理を行い、画像データとして記録することを特徴とする撮像方法。 - 撮像素子に一度の露光で蓄積された全画素数の電荷を転送する際に前記電荷のデータ転送を複数フィールドに分割して行い、かつ複数のカラーフィルタを設けた撮像素子を用いた撮像装置に用いられる撮像方法であって、
前記電荷を転送する複数のフィールドのそれぞれが前記カラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を含むインタレース転送を行う撮像素子からの転送データを受け、画像処理を開始する際に、既に転送済みのフィールドに含まれている前記カラーフィルタに用いられている全てのカラー信号に対応した電荷を用いて撮影した画像の特徴データを抽出し、抽出した前記特徴データに基づき画像補正を行う制御値を生成し、前記特徴データより作成された制御値を用いて、後から転送される前記特徴データを抽出した転送データに対して画像処理を行い記録することを特徴とする撮像方法。 - 前記インタレース転送において、複数のフィールドに分割して電荷を転送する転送回数を3回とし、かつ各フィールドを垂直方向で1/3に間引くことを特徴とする請求項11または12記載の撮像方法。
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