JP3999365B2

JP3999365B2 - Split donut-shaped connecting plate for shaft bottom structure, shaft bottom structure and its construction method

Info

Publication number: JP3999365B2
Application number: JP21705898A
Authority: JP
Inventors: 昭宏森田; 広行近藤
Original assignee: Nipponn Steel and Sumikin Metal Products Co Ltd
Current assignee: Nippon Steel Metal Products Co Ltd
Priority date: 1998-07-31
Filing date: 1998-07-31
Publication date: 2007-10-31
Anticipated expiration: 2018-07-31
Also published as: JP2000045676A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋脚や鉄塔等の基礎工事において、立坑の径を底部で拡大する際に、径の異なる上下のライナープレート間を接続するために使用する立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板、その接続板を用いて低部の径を拡大した立坑拡底構造、及びその接続板を用いて拡底する立坑拡底構造の構築法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、土木・建築構造物の基礎工事のために立坑を掘削する際、土留用にライナープレートが使用されてきた。ライナープレートは、図９に示すように、円弧状に湾曲した波付鋼板１１の四辺に連結用ボルト孔１４、１５を有する周方向フランジ１２及び軸方向フランジ１３を設けたもので、上下左右方向に突き合わせて連結用ボルト孔１４、１５を介してボルト接合することにより円筒状構造物を組み立てることができる。このようにして組み立てた円筒状構造物は、土木・建築構造物の基礎工事において、図１０に示すように立坑掘削時の土留壁２１等によく用いられている。
【０００３】
図１０には、立坑を掘削しながらライナープレート１０を組み立てて土留壁２１を構成する様子を具体的に示す。まず、同図（ａ）に示すように、地山２０にライナープレート１個分に相当する深さの円孔２２を掘り、この円孔２２に、同図（ｂ）に示すように、ライナープレート１０を鉛直に配置して周方向に接合することにより、土留壁２１の最上段の一段分を構成する。土留壁２１と地山２０との隙間には土を埋め戻し、締め固めておく。その後、同図（ｃ）に示すように、さらにライナープレート１個分だけ掘り進み、ライナープレート１０を最上段の土留壁の下部に鉛直に配置して周方向に接合することにより、二段目の土留壁を構成する。このように、掘削部分にライナープレート１０を接続して土留壁２１を伸長させていくと、同図（ｄ）に示すように、所定の深さの立坑４を掘削することができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
立坑の径を変更する必要がなく、上から下まで同じ径でよい場合はこれで問題ないが、橋脚や鉄塔等の基礎工事においては、立坑の底部で径を拡大しなければならない場合がある。たとえば、図７（ａ）に示すように、橋脚５の底部は安定のため拡径されるが、底部の拡径部に合わせて立坑４全体の径を大きく定めると、地山の掘削量が増え、ライナープレートにも径の大きなものを使用しなければならず、作業量とコストの増加につながる。また、鉄塔についても同様のことがいえる。すなわち、図７（ｂ）に示すように、鉄塔の脚部６は傾斜し、しかも拡径しているため、脚部の底部まで収容できるように立坑４全体の径を大きく定めると、作業量とコストの増加につながる。そこで、図７（ａ）、（ｂ）に示すように、立坑４の底部だけ拡径する必要が生じるのである。
【０００５】
これに対し、特開平７−１１８６１号公報には、図７（ａ）、（ｂ）に示すような段状の拡径ではなく、土留パネルをスパイラル方向に沿って順次取り付けながら掘削することにより、鉄塔基礎穴を深さ方向に末広がりの円錐台形に形成することが記載されている。しかしながら、そのように円錐台形に掘削すること自体が難しいだけでなく、スパイラル方向に沿って連結し得る特殊な形状の土留パネルが必要となり、従来のライナープレートを使用することができないという致命的な欠点がある。そこでやはり、図７（ａ）、（ｂ）に示すような段状の拡径が必要になってくる。
【０００６】
このように立坑４を途中で段状に拡径するためには、拡径部の上下で径の異なるライナープレート１０ａ、１０ｂを使用するだけでなく、上下のライナープレートの接続部Ｘにおいて、上部からの土砂の崩落を防止する構造が必要になる。
【０００７】
特公昭６０−１５７７０号公報には、鉄塔のように傾斜する基礎用の立坑土留壁の構造に関する記載があり、図８（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示すような、下側土留壁の上端周縁に接続される周縁金具８と、この周縁金具８に固定され、かつ上側土留壁の下端に接続されるとともに上側土留壁の下端開口に対応する開口を設けた覆板９とを有する接続用土留壁７が開示されている。そして、この接続用土留壁７は、上側及び下側土留壁の双方にボルト等で接続して組み立てるとされている。しかしながら、このように周縁金具８と覆板９とから構成される接続用土留壁７は構造が複雑で製造に手間取るだけでなく、嵩張り、また重量も重くなり、立坑の掘削は山間部などの交通の不便な場所で行われることもあり、また、狭い立坑内に搬送して作業しなければならないことを考えると、より簡単な構造で嵩張らず、軽量なものが求められる。
【０００８】
また、特開平９−２５６７７４号公報には、ドーナツ状の上板及び下板と、これら上板及び下板を連結する連結部材とを備え、上方のライナープレート立坑と略等しい外径と、下方のライナープレート立坑と略等しい内径を有するライナープレート立坑用中間支えが記載されている。しかし、これは上板、下板、連結部材から構成される点で前述のものより更に構造が複雑になり、同様の問題があるだけでなく、この中間支えは立坑の径が下部で縮小する場合を対象とするものであって、下部で径を拡大する場合を対象とするものではない。
【０００９】
そこで本発明は、簡単で嵩張らず、軽量でありながら、段状の拡径部において土砂の崩落を防止することのできる立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板、立坑拡底構造及びその構築法を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は以下の（１）〜（６）の通りである。
【００１２】
（１）上部から下部に向かって、直径が少なくとも３段階にわたって大きくなって多段階に立坑を拡底するため複数のライナープレートをボルト結合するための複数の立坑拡底構造体用分割型ドーナツ状接続板であって、各ライナープレートの周方向フランジの連結用ボルト孔の配列と同径・同間隔に配列された少なくとも内外周二列の連結用ボルト孔を有し、上段の分割型ドーナツ状接続板に設けた外周の連結用ボルト孔の配列と、下段の分割型ドーナツ状接続板に設けた内周の連結用ボルト孔の配列とを同径・同間隔の配列としたことを特徴とする立坑拡底構造体用分割型ドーナツ状接続板。
【００１３】
（２）分割型ドーナツ状接続板は２〜８分割したものであることを特徴とする前記（１）の立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板。
【００１４】
（３）前記連結用ボルト孔の配列間隔が一定であることを特徴とする前記（１）又は（２）の立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板。
【００１５】
（４）地山に円孔を掘削し、壁面にライナープレートを上下左右方向に突き合せて接合することにより組み立てた立坑において、前記（１）〜（３）のいずれかの立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板を介して径の異なるライナープレートを上下に接続することにより、上部より下部の径を段状に拡大したことを特徴とする立坑拡底構造。
【００１６】
（５）拡底部の地山にライナープレートを配置する際に、拡底部用ライナープレートの上端フランジの連結用ボルト孔に前記（１）〜（３）のいずれかの立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板の外周の連結用ボルト孔を合致させてボルト接合し、拡底部直上のライナープレートの下端フランジの連結用ボルト孔に前記立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板の内周の連結用ボルト孔を合致させてボルト接合することを特徴する立坑拡底構造の構築法。
【００１７】
（６）拡底部の地山にライナープレートを配置する際に、前記（１）〜（３）のいずれかの立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板の外周の連結用ボルト孔部にナットを固設し、前記立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板の内周の連結用ボルト孔を拡底部直上のライナープレートの下端フランジの連結用ボルト孔に合致させてボルト接合し、次いで、前記外周の連結用ボルト孔に拡底部用ライナープレートの上端フランジの連結用ボルト孔を合致させてボルト接合することを特徴とする立坑拡底構造の構築法。
【００１８】
【発明の実施の形態】
図１に、本発明の立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板（以下、単に接続板ということもある）の例を示す。この接続板１ａ、１ｂは、ドーナツ状円板を９０°ずつ４分割したものであり、二段にわたって拡径するため、大きさが異なる二種類の寸法のものを準備した例である。なお、分割数は接続板の搬送、作業の取扱性、ライナープレートの分割数との一致等を考慮して定めればよい。径の小さなものでは２分割でもかまわないが、径が大きくなると３、４…と分割数を増やしたほうが取扱いが容易になる。しかし、実際の立坑の径を考えれば、現実的には８分割で十分であろう。
【００１９】
接続板１ａ、１ｂは、上部及び下部に接続するライナープレートの周方向フランジにおける連結用ボルト孔の配列と同径・同間隔の配列で二列の連結用ボルト孔を有する。すなわち、地表から一定の径で立坑を組み立ててきて、最初の拡径部に使用する接続板１ａは、それより上部のライナープレートの周方向フランジにおける連結用ボルト孔の配列と同径ｒ₁の配列で連結用ボルト孔２ａを、そしてそれより下部のライナープレートの周方向フランジにおける連結用ボルト孔の配列と同径ｒ₂の配列で連結用ボルト孔２ｂを有する。二番目の拡径部に使用する接続板１ｂは、それより上部のライナープレートの周方向フランジにおける連結用ボルト孔の配列と同径ｒ₂の配列で連結用ボルト孔２ｂを、そしてそれより下部のライナープレートの周方向フランジにおける連結用ボルト孔の配列と同径ｒ₃の配列で連結用ボルト孔２ｃを有する。連結用ボルト孔２ａ〜２ｃの各孔間の間隔もライナープレートの周方向フランジにおける連結用ボルト孔の間隔と同じにするが、これは１５７ｍｍとするものが多い。
【００２０】
なお、接続板１ａ、１ｂ自体の内径、外径については特に限定はないが、立坑の内外に大きく突出するのも好ましくないので、内径は上部に接続する小径のライナープレートの周方向フランジの内径と略同一、外径は下部に接続する大径のライナープレートの周方向フランジの外径と略同一とするのが好ましい。
【００２１】
このように、本発明の接続板は構造が簡単であり、嵩張らず軽量であるため、山間部などでの工事においても搬送が容易であり、狭い立坑内における作業性も優れる。
【００２２】
図２には、接続板１ａ、１ｂを介して二段にわたって段状に拡径した本発明の立坑拡底構造の例を示す。また、図３には、図２に示した立坑拡底構造の拡径部の詳細を示す。接続板１ａに上下のライナープレート１０ａ、１０ｂをボルト３ａ、ナット３ｂで接続し、接続板１ｂに上下のライナープレート１０ｂ、１０ｃをボルト３ａ、ナット３ｂで接続して、拡径部で地山２０から土砂が立坑４内に崩落するのを接続板１ａ、１ｂで防止する様子が明らかである。
【００２３】
図４は、拡径を一段だけ施した本発明の立坑拡底構造の例を示す。このように、拡径の段数は種々の条件を考慮して適宜選定すればよく、その数に特に限定はない。
【００２４】
なお、立坑の径を下部で縮小する場合は、その接続部から土砂が立坑内に崩落する危険はなく、本発明の接続板は、立坑の径を下部で拡大する場合を想定しているが、下部で径を縮小する場合に使用することも可能であり、これを妨げるものではない。
【００２５】
図５には、本発明の立坑拡底構造の構築法を示す。すなわち、まず、同図（ａ）に示すように、拡底部用ライナープレート１０ｂの上端フランジの連結用ボルト孔に本発明の接続板１ａの外周の連結用ボルト孔を合致させてボルト接合する。この工程は地上で実施することが可能であり、狭くて作業性の悪い立坑内での作業を少なくすることができる。次に、同図（ｂ）に示すように、拡底部直上のライナープレート１０ａの下端フランジの連結用ボルト孔に接続板１ａの内周の連結用ボルト孔を合致させてボルト接合することにより、同図（ｃ）に示すように立坑拡底構造を構築する。
【００２６】
この構築法の場合、図５（ａ）に示すように拡底部用ライナープレート１０ｂと接続板１ａとをボルト接合したものをまず作製するため、接続板１ａの周方向の分割数はライナープレート１０ｂの分割数と同じにしなければならない。ライナープレートの径には種々あるが、径にかかわらず１周を１５７０ｍｍ又は１２５６ｍｍの長さで分割することがある。これは、各連結用ボルト孔の間隔を１５７ｍｍ一定とし、一つのライナープレートに連結用ボルト孔を１０個又は８個設ける寸法である。そうすると、たとえば径が２５００ｍｍの場合は１５７０ｍｍの長さのライナープレート５枚に分割されるので、接続板１ａの分割数も５とする。また、径が２８００ｍｍの場合は１２５６ｍｍの長さのライナープレート７枚に分割されるので、接続板１ａの分割数も７とする。このようにして、拡底部用ライナープレート１０ｂと同じ分割数の接続板１ａとをボルト接合するのである。接続板１ａと拡底部直上のライナープレート１０ａとをボルト接合する際には、ライナープレート１０ａは全周にわたって接合が完了しているので、接続板１ａの分割数をライナープレート１０ａの分割数に合わせる必要はない。
【００２７】
また、図６には本発明の他の立坑拡底構造の構築法を示す。すなわち、まず、同図（ａ）に示すように、接続板１ａの外周の連結用ボルト孔部にナット３ｂを固設する。固設は溶接等により行えばよい。次に、同図（ｂ）に示すように、接続板１ａの内周の連結用ボルト孔を拡底部直上のライナープレート１０ａの下端フランジの連結用ボルト孔に合致させてボルト接合する。その後、同図（ｃ）に示すように、接続板１ａの外周の連結用ボルト孔に拡底部用ライナープレート１０ｂの上端フランジの連結用ボルト孔を合致させてボルト接合することにより立坑拡底構造を構築する。
【００２８】
図６に示す構築法の場合、ライナープレート１０ａの全周にわたって接合が完了してから接続板１ａをその下端に接合し、接続板１ａも全周にわたって接合が完了してからライナープレート１０ｂを接合するので、各部材の周方向の分割数を合わせる必要はない。ただし、狭い立坑内での作業を少なくするという点では図５に示した構築法のほうが有利である。
【００２９】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構造で嵩張らず、軽量の接続板を用いて、橋脚や鉄塔の脚部の基礎工事のため立坑の下部で径を拡大し、土砂の立坑内への崩落を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板の例を示す図である。
【図２】本発明の立坑拡底構造の例を示す側面図である。
【図３】本発明の立坑拡底構造の拡径部の例の詳細を示す図である。
【図４】本発明の立坑拡底構造の例を示す斜視図である。
【図５】本発明の立坑拡底構造の構築法の例を示す斜視図である。
【図６】本発明の立坑拡底構造の構築法の例を示す斜視図である。
【図７】橋脚及び鉄塔の脚部の基礎工事のために立坑の底部を拡径する例を示す図である。
【図８】従来の拡径のための接続用土留壁を示す図である。
【図９】ライナープレートを示す斜視図である。
【図１０】立坑を掘削しながらライナープレートを組み立てて土留壁を構成する例を示す図である。
【符号の説明】
１接続板
２連結用ボルト孔
３ａボルト
３ｂナット
４立坑
５橋脚
６鉄塔の脚部
７接続用土留壁
８周縁金具
９覆板
１０ライナープレート
１１波付鋼板
１２周方向フランジ
１３軸方向フランジ
１４連結用ボルト孔
１５連結用ボルト孔
２０地山
２１土留壁
２２円孔
Ｘ接続部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a split donut-shaped connecting plate for a shaft bottom-up structure that is used to connect between upper and lower liner plates having different diameters when expanding the diameter of a shaft at the bottom in foundation work such as a bridge pier or a steel tower, The present invention relates to a shaft bottom expansion structure in which the diameter of the lower part is expanded using the connection plate, and a method for constructing a shaft bottom expansion structure that expands the bottom using the connection plate.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a liner plate has been used for retaining soil when excavating a shaft for foundation work of civil engineering and building structures. As shown in FIG. 9, the liner plate is provided with a circumferential flange 12 and an axial flange 13 having connecting bolt holes 14 and 15 on four sides of a corrugated steel sheet 11 curved in an arc shape. The cylindrical structure can be assembled by being joined to each other through bolts 14 and 15 for connection. The cylindrical structure assembled in this way is often used for the retaining wall 21 or the like during shaft excavation as shown in FIG. 10 in the foundation work of civil engineering and building structures.
[0003]
FIG. 10 specifically shows how the retaining wall 21 is constructed by assembling the liner plate 10 while excavating the shaft. First, as shown in FIG. 2A, a circular hole 22 having a depth corresponding to one liner plate is dug in the natural ground 20, and the liner 22 is inserted into the circular hole 22 as shown in FIG. By arranging the plate 10 vertically and joining in the circumferential direction, the uppermost stage of the retaining wall 21 is configured. The gap between the retaining wall 21 and the natural ground 20 is backfilled and compacted. Thereafter, as shown in FIG. 2C, the second stage is obtained by further digging by one liner plate and placing the liner plate 10 vertically below the uppermost retaining wall and joining in the circumferential direction. Of the retaining wall. Thus, when the liner plate 10 is connected to the excavation part and the retaining wall 21 is extended, the shaft 4 having a predetermined depth can be excavated as shown in FIG.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
It is not necessary to change the diameter of the shaft and the same diameter may be used from top to bottom, but in foundation work such as piers and steel towers, the diameter may have to be increased at the bottom of the shaft. . For example, as shown in FIG. 7 (a), the bottom of the pier 5 is expanded for stability, but if the diameter of the entire shaft 4 is set large in accordance with the expanded portion of the bottom, the amount of excavation of the natural ground is increased. As a result, the liner plate must have a larger diameter, which leads to an increase in work volume and cost. The same can be said for the steel tower. That is, as shown in FIG. 7B, the leg 6 of the steel tower is inclined and has a larger diameter. Therefore, if the diameter of the entire shaft 4 is large enough to accommodate the bottom of the leg, the work amount And lead to increased costs. Therefore, as shown in FIGS. 7A and 7B, it is necessary to increase the diameter of only the bottom portion of the shaft 4.
[0005]
On the other hand, in JP-A-7-11861, excavation is performed by attaching the earth retaining panels sequentially along the spiral direction, instead of the stepped diameter expansion as shown in FIGS. 7 (a) and 7 (b). In addition, it is described that the steel tower foundation hole is formed in a truncated cone shape that widens toward the end in the depth direction. However, it is not only difficult to excavate in the shape of a truncated cone, but also requires a specially shaped earth retaining panel that can be connected along the spiral direction, which is fatal that conventional liner plates cannot be used. There are drawbacks. Therefore, the step-like diameter expansion as shown in FIGS. 7A and 7B is necessary.
[0006]
Thus, in order to expand the shaft 4 in a stepwise manner in the middle, not only the liner plates 10a and 10b having different diameters at the upper and lower portions of the expanded portion but also the upper portion of the connecting portion X of the upper and lower liner plates A structure that prevents the collapse of earth and sand from the ground is required.
[0007]
Japanese Patent Publication No. 60-15770 discloses a structure of a shaft retaining wall for a foundation that is inclined like a steel tower, as shown in FIGS. 8 (a), (b), and (c). A peripheral metal fitting 8 connected to the upper edge of the wall, and a cover plate 9 fixed to the peripheral metal fitting 8 and connected to the lower end of the upper earth retaining wall and provided with an opening corresponding to the lower edge opening of the upper earth retaining wall. A connecting retaining wall 7 is disclosed. The connecting retaining wall 7 is assembled by being connected to both the upper and lower retaining walls with bolts or the like. However, the connecting retaining wall 7 composed of the peripheral metal fitting 8 and the cover plate 9 is complicated in structure and not only takes time to manufacture, but also becomes bulky and heavy. In view of the fact that it may be carried out in an inconvenient place, and it must be transported into a narrow shaft, it is required to have a simpler structure, less bulk, and a lighter weight.
[0008]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-256774 includes a donut-shaped upper and lower plates and a connecting member for connecting the upper and lower plates, and has an outer diameter substantially equal to the upper liner plate shaft, An intermediate support for liner plate shafts having an inner diameter substantially equal to the liner plate shaft of However, this structure is more complicated than that described above in that it is composed of an upper plate, a lower plate, and a connecting member, and not only has the same problem, but this intermediate support reduces the diameter of the shaft at the bottom. It is intended for the case, and is not intended for the case of expanding the diameter in the lower part.
[0009]
Therefore, the present invention provides a split donut-shaped connecting plate for shaft bottom-up structure, a shaft bottom-up structure, and a construction method thereof, which can prevent sediment collapse at a stepped diameter-expanded portion while being simple, not bulky, and lightweight. The purpose is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is as follows (1) to ( 6 ).
[0012]
( 1 ) Divided donut-shaped connecting plates for a plurality of shaft bottom-up structures for bolting a plurality of liner plates to increase the diameter of the shafts in at least three steps from the top to the bottom and to expand the shafts in multiple steps And having at least two rows of inner and outer peripheral connecting bolt holes arranged at the same diameter and at the same intervals as the connecting bolt holes of the circumferential flanges of each liner plate. the arrangement of the connecting bolt hole of the outer periphery provided, you characterized in that the arrangement of the lower split donut shaped connection among provided on plate peripheral coupling bolt holes of a sequence of the same diameter and the same spacing standing Divided donut-shaped connection plate for bottom expanded structures.
[0013]
( 2 ) The split-type donut-shaped connection plate for a shaft expansion structure according to (1) above, wherein the split-type donut-shaped connection plate is divided into two to eight.
[0014]
( 3 ) The split donut-shaped connecting plate for a shaft bottom-up structure according to (1) or (2) , wherein the arrangement interval of the connecting bolt holes is constant.
[0015]
( 4 ) In the shaft assembled by excavating a circular hole in the natural ground and joining the wall surface with the liner plate in the vertical and horizontal directions, the division for the shaft expansion structure of any one of the above (1) to ( 3 ) A shaft expansion structure in which the diameter of the lower part is expanded stepwise from the upper part by connecting liner plates having different diameters up and down via a connecting plate having a donut shape.
[0016]
( 5 ) When arranging the liner plate on the ground of the expanded bottom portion, the split donut for the shaft expanded structure according to any one of (1) to ( 3 ) above is connected to the connecting bolt hole of the upper end flange of the expanded liner plate. For connecting the inner periphery of the split donut-shaped connection plate for the shaft expansion structure to the connection bolt hole of the lower end flange of the liner plate just above the bottom expansion part A method for constructing a shaft bottom-up structure, characterized in that bolt holes are matched and bolted together.
[0017]
( 6 ) When arranging the liner plate on the ground of the expanded bottom portion, nuts are placed in the connecting bolt hole portions on the outer periphery of the split donut-shaped connection plate for the shaft expanded structure according to any one of (1) to ( 3 ) above. Fixed, and bolted with the connecting bolt hole on the inner periphery of the split donut-shaped connecting plate for the shaft bottom-up structure conforming to the connecting bolt hole on the lower end flange of the liner plate just above the bottom part, A method for constructing a shaft bottom expanding structure, characterized in that the connecting bolt hole of the upper end flange of the liner plate for the expanded bottom portion is matched with the connecting bolt hole and bolted.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an example of a split donut-shaped connecting plate (hereinafter sometimes simply referred to as a connecting plate) for a shaft bottom-up structure according to the present invention. The connection plates 1a and 1b are examples in which donut-shaped disks are divided into four 90 ° portions, and two types of sizes having different sizes are prepared in order to expand the diameter over two stages. Note that the number of divisions may be determined in consideration of the transport of the connection plate, the workability of the work, the agreement with the number of divisions of the liner plate, and the like. If the diameter is small, it may be divided into two. However, if the diameter is increased, handling is easier if the number of divisions is increased to 3, 4,. However, considering the actual shaft diameter, eight divisions would be sufficient in practice.
[0019]
The connecting plates 1a and 1b have two rows of connecting bolt holes with the same diameter and the same spacing as the connecting bolt holes in the circumferential flange of the liner plate connected to the upper part and the lower part. That is, have assembled shafts with a constant diameter from the surface, the connection plate 1a used in the first expanded diameter section, it from the top of the liner plate of the connecting bolt holes in the circumferential direction the flange arrangement and the diameter r ₁ the coupling bolt holes 2a in sequence, and it than with a coupling bolt hole 2b by the sequence SEQ same diameter r ₂ of the coupling bolt holes in the circumferential direction the flange at the bottom of the liner plate. The second connection plate 1b for use in the enlarged diameter portion of the circumferential connecting bolt hole 2b by the sequence SEQ same diameter r ₂ of the coupling bolt hole in the direction the flange, and lower than that of its more top of the liner plate of having a coupling bolt hole 2c in sequence to the sequence of the same diameter r ₃ of the connecting bolt holes in the circumferential direction the flange of the liner plate. The spacing between the coupling bolt holes 2a to 2c is also the same as the spacing between the coupling bolt holes in the circumferential flange of the liner plate, but this is often 157 mm.
[0020]
There are no particular limitations on the inner and outer diameters of the connecting plates 1a and 1b themselves, but it is not preferable that the connecting plates 1a and 1b themselves protrude greatly in and out of the shaft, so the inner diameter is the inner diameter of the circumferential flange of the small diameter liner plate connected to the upper part The outer diameter is preferably substantially the same as the outer diameter of the circumferential flange of the large-diameter liner plate connected to the lower portion.
[0021]
Thus, since the connection plate of the present invention has a simple structure and is not bulky and lightweight, it can be easily transported even in construction in a mountainous area, and has excellent workability in a narrow shaft.
[0022]
In FIG. 2, the example of the shaft bottom expanded structure of this invention expanded in diameter stepwise over two steps via connection board 1a, 1b is shown. FIG. 3 shows details of the diameter-expanded portion of the shaft bottom-up structure shown in FIG. The upper and lower liner plates 10a and 10b are connected to the connecting plate 1a with bolts 3a and nuts 3b, and the upper and lower liner plates 10b and 10c are connected to the connecting plate 1b with bolts 3a and nuts 3b. It is apparent that the earth and sand are prevented from collapsing into the shaft 4 with the connecting plates 1a and 1b.
[0023]
FIG. 4 shows an example of the shaft bottom-up structure of the present invention in which the diameter is increased by one step. As described above, the number of stages of diameter expansion may be appropriately selected in consideration of various conditions, and the number is not particularly limited.
[0024]
In addition, when reducing the diameter of the shaft at the lower part, there is no risk that the earth and sand will collapse into the shaft from the connection part, and the connection plate of the present invention assumes a case where the diameter of the shaft is expanded at the lower part. It is also possible to use it when the diameter is reduced at the lower part, and this is not disturbed.
[0025]
In FIG. 5, the construction method of the shaft bottom expanded structure of this invention is shown. That is, first, as shown in FIG. 5A, the connecting bolt hole on the outer periphery of the connecting plate 1a of the present invention is matched with the connecting bolt hole on the upper end flange of the bottom-end portion liner plate 10b and bolted. This step can be performed on the ground, and the work in the shaft that is narrow and has poor workability can be reduced. Next, as shown in FIG. 5B, by connecting the connecting bolt hole on the inner periphery of the connecting plate 1a to the connecting bolt hole on the lower end flange of the liner plate 10a directly above the bottom widened portion, As shown in Fig. 3 (c), a shaft bottom structure is constructed.
[0026]
In the case of this construction method, as shown in FIG. 5 (a), since the bottom plate liner plate 10b and the connection plate 1a are first bolted, the number of divisions in the circumferential direction of the connection plate 1a is the liner plate 10b. The number of divisions must be the same. There are various diameters of the liner plate, but one circumference may be divided by a length of 1570 mm or 1256 mm regardless of the diameter. This is a dimension in which the interval between the connecting bolt holes is fixed to 157 mm and 10 or 8 connecting bolt holes are provided in one liner plate. Then, for example, when the diameter is 2500 mm, it is divided into five liner plates having a length of 1570 mm, so the number of divisions of the connecting plate 1 a is also five. Further, when the diameter is 2800 mm, it is divided into 7 liner plates each having a length of 1256 mm, so the number of divisions of the connecting plate 1a is also 7. In this way, the connection plate 1a having the same number of divisions as the bottom-end liner plate 10b is bolted. When bolting the connecting plate 1a and the liner plate 10a directly above the widened portion, since the joining of the liner plate 10a is completed over the entire circumference, the number of divisions of the connecting plate 1a is adjusted to the number of divisions of the liner plate 10a. There is no need.
[0027]
FIG. 6 shows another method for constructing a shaft bottom expanding structure of the present invention. That is, first, as shown in FIG. 3 (a), the nut 3b is fixed to the connecting bolt hole on the outer periphery of the connecting plate 1a. Fixing may be performed by welding or the like. Next, as shown in FIG. 4B, the connecting bolt hole on the inner periphery of the connecting plate 1a is matched with the connecting bolt hole on the lower end flange of the liner plate 10a just above the bottom expanded portion, and bolted. Thereafter, as shown in FIG. 5C, the shaft bottom-up structure is constructed by matching the connecting bolt holes on the outer periphery of the connecting plate 1a with the connecting bolt holes on the upper end flange of the bottom plate liner plate 10b and bolting them together. To construct.
[0028]
In the case of the construction method shown in FIG. 6, after joining is completed over the entire circumference of the liner plate 10a, the connecting plate 1a is joined to its lower end, and after the joining is completed over the entire circumference of the connecting plate 1a, the liner plate 10b is joined. Therefore, it is not necessary to match the number of divisions in the circumferential direction of each member. However, the construction method shown in FIG. 5 is more advantageous in that the work in the narrow shaft is reduced.
[0029]
【The invention's effect】
According to the present invention, a simple structure that is not bulky and uses a lightweight connection plate, the diameter of the bottom of the shaft is enlarged for foundation work of the piers and towers, and the collapse of earth and sand into the shaft is prevented. It becomes possible to do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an example of a split donut-shaped connection plate for a shaft expanding structure according to the present invention.
FIG. 2 is a side view showing an example of a shaft bottom-up structure according to the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing details of an example of a diameter-expanded portion of the shaft bottom expanding structure of the present invention.
FIG. 4 is a perspective view showing an example of a shaft bottom-up structure according to the present invention.
FIG. 5 is a perspective view showing an example of a construction method for a shaft bottom-up structure according to the present invention.
FIG. 6 is a perspective view showing an example of a construction method for a shaft bottom-up structure according to the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing an example in which the diameter of the bottom portion of the shaft is expanded for the foundation work of the bridge pier and the tower leg.
FIG. 8 is a view showing a conventional retaining wall for expanding the diameter.
FIG. 9 is a perspective view showing a liner plate.
FIG. 10 is a diagram showing an example in which a retaining plate is constructed by assembling a liner plate while excavating a shaft.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Connection plate 2 Connection bolt hole 3a Bolt 3b Nut 4 Vertical shaft 5 Bridge pier 6 Tower leg 7 Connection earth retaining wall 8 Peripheral metal fitting 9 Cover plate 10 Liner plate 11 Corrugated steel sheet 12 Flange flange 13 Axial flange 14 Connection Bolt hole 15 Connecting bolt hole 20 Ground mountain 21 Earth retaining wall 22 Circular hole X Connection part

Claims

上部から下部に向かって、直径が少なくとも３段階にわたって大きくなって多段階に立坑を拡底するため複数のライナープレートをボルト結合するための複数の立坑拡底構造体用分割型ドーナツ状接続板であって、各ライナープレートの周方向フランジの連結用ボルト孔の配列と同径・同間隔に配列された少なくとも内外周二列の連結用ボルト孔を有し、上段の分割型ドーナツ状接続板に設けた外周の連結用ボルト孔の配列と、下段の分割型ドーナツ状接続板に設けた内周の連結用ボルト孔の配列とを同径・同間隔の配列としたことを特徴とする立坑拡底構造体用分割型ドーナツ状接続板。 A split donut-shaped connecting plate for a plurality of shaft bottom expanding structures for bolting a plurality of liner plates to increase the diameter of the shaft in at least three stages from the top to the bottom and to expand the shaft in multiple stages. The outer periphery provided on the upper divided split donut-shaped connecting plate having at least two inner and outer connecting bolt holes arranged at the same diameter and the same interval as the connecting bolt holes of the circumferential flange of each liner plate For the shaft bottom-up structure, the arrangement of the connecting bolt holes and the inner connecting bolt holes arranged in the lower divided donut-shaped connecting plate are arranged with the same diameter and the same interval . Split donut-shaped connecting plate.

分割型ドーナツ状接続板は２〜８分割したものであることを特徴とする請求項１記載の立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板。The split donut-shaped connection plate for a shaft bottom-up structure according to claim 1, wherein the split donut-shaped connection plate is divided into two to eight.

前記連結用ボルト孔の配列間隔が一定であることを特徴とする請求項１または２記載の立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板。The split donut-shaped connection plate for a shaft bottom-up structure according to claim 1 or 2, wherein the arrangement interval of the connecting bolt holes is constant.

地山に円孔を掘削し、壁面にライナープレートを上下左右方向に突き合せて接合することにより組み立てた立坑において、請求項１〜３のいずれか記載の立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板を介して径の異なるライナープレートを上下に接続することにより、上部より下部の径を段状に拡大したことを特徴とする立坑拡底構造。The split-type donut-shaped connecting plate for a shaft bottom-up structure according to any one of claims 1 to 3 , wherein the shaft is assembled by excavating a circular hole in a natural ground and joining a liner plate to a wall surface in the vertical and horizontal directions. A shaft bottom-up structure characterized in that the diameter of the lower part is expanded stepwise from the upper part by connecting the liner plates with different diameters up and down through the.

拡底部の地山にライナープレートを配置する際に、拡底部用ライナープレートの上端フランジの連結用ボルト孔に請求項１〜３のいずれか記載の立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板の外周の連結用ボルト孔を合致させてボルト接合し、拡底部直上のライナープレートの下端フランジの連結用ボルト孔に前記立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板の内周の連結用ボルト孔を合致させてボルト接合することを特徴する立坑拡底構造の構築法。The outer periphery of the split donut-shaped connecting plate for a shaft bottom-up structure according to any one of claims 1 to 3 in a connecting bolt hole of an upper end flange of a liner plate for a bottom-up part when arranging the liner plate on the ground of the bottom-up part The connecting bolt holes on the inner periphery of the split donut-shaped connecting plate for the shaft bottom expansion structure are aligned with the connecting bolt holes on the lower end flange of the liner plate just above the bottom expanded portion. A construction method of shaft bottom expansion structure characterized by bolting.

拡底部の地山にライナープレートを配置する際に、請求項１〜３のいずれか記載の立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板の外周の連結用ボルト孔部にナットを固設し、前記立坑拡底構造用分割型ドーナツ状接続板の内周の連結用ボルト孔を拡底部直上のライナープレートの下端フランジの連結用ボルト孔に合致させてボルト接合し、次いで、前記外周の連結用ボルト孔に拡底部用ライナープレートの上端フランジの連結用ボルト孔を合致させてボルト接合することを特徴とする立坑拡底構造の構築法。When arranging the liner plate on the ground of the expanded bottom portion, a nut is fixed to the connecting bolt hole portion on the outer periphery of the split donut-shaped connecting plate for the shaft expanded structure according to any one of claims 1 to 3 , The connecting bolt hole on the inner periphery of the split donut-shaped connecting plate for the shaft expansion structure is bolted by matching the connecting bolt hole on the lower end flange of the liner plate directly above the bottom expanded portion, and then the outer connecting bolt hole The construction method of the shaft bottom-up structure is characterized in that the connecting bolt hole of the upper end flange of the liner plate for the bottom-up part is matched with the bolt.