JP3999100B2 - 可変壁及びその施工方法並びに解体方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンション等の集合住宅における間仕切り壁や戸境壁に適用することができ、住居のリフォーム、リニューアル等に際しての間仕切り壁や戸境壁の変更、移設等にフレキシブルに対応することができる可変壁及びその施工方法並びに解体方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の集合住宅における間仕切り壁や戸境壁は、LGS又は木下地にプラスターボードを貼った上にビニールクロスを施した仕様のものが多く、間仕切りや戸境の変更等の改修改装時においては、下地からのやり替え工事となる場合がほとんどであり、在来工法による施工も壁、天井内、二重床内と壁先行方式の施工手順となっていた。
【0003】
従って、間仕切り壁や戸境壁を変更するだけでも、天井、床、梁下面、スラブ上面などの上部面及び下部面に大きな影響を与えることになり、道ずれ工事が必要となるだけでなく、廃棄物処理、騒音対策、養生、清掃、運搬等が必要となるため、専門家による有料工事が前提となる。しかも工事期間中のホテル滞在費、移動費、貸倉庫費等がかかるため、多大のコストと手間を要する問題を内包していた。
【0004】
一方、集合住宅を計画する際において、その内部の間仕切り壁や戸境壁は販売時あるいは入居時の住み手の都合のみを考慮して設計されるケースが多く、将来のライフステージ、ライフサイクルの変化に伴う間仕切り壁や戸境壁の変更に簡便に追従することができないため、永住型の良質な住ストックを形成することは困難であった。
また、近年都心の既存大型物件についても流動化が促進され、都心居住のライフスタイルや嗜好が変化する中、買い替え、借り替え、模様替えが増加する傾向にあり、住み手であるエンドユーザーからの住宅に対する需要は益々高度化、多様化しているのが実情である。
【0005】
しかしながら、在来工法ではこのような多様に変化する需要に対して手間、手配、コスト、仕上げ程度等の面において充分に対応仕切れなくなっている。
また、施工直前になってのプラン変更やキャンセル等に対する施工の追従性にも限界があり、特に超高層住宅の場合においては、対応は至難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した状況に対処するためになされたものであり、その第一の課題は、新しい着眼点に立った間仕切り壁や戸境壁を考え、リフォーム、リニューアル等に対応して、住み手のライフステージ、ライフサイクルの変化に伴い、ますます高度化、多様化する住環境に対する需要の変化に対して柔軟に対応することができると共に、道ずれ工事が少なく、再利用性の高い可変壁及びその施工方法並びに解体方法を提供することにある。
また、本発明のもう一つの課題は、取り付け、取り外しの作業性と基本性能を確保しつつ、天井面や床面あるいは梁下面、スラブ上面等の上部面や下部面を傷つけずに、また手間、手配、コストをかけずに居住者でも簡易に施工可能で、居ながらのプラン変更に対してもフレキシブルに対応することができる変形追従型の可変壁及びその施工方法並びに解体方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明の請求項1に係る可変壁は、上部面及び下部面に敷設される一対の上部面側ライナー及び下部面側ライナーと、該上部面側ライナー及び下部面側ライナーの対向面側にそれぞれ設けられたダボと、該ダボが嵌合する溝を上端面及び下端面に有する可変壁用のパネルと、前記下部面側ライナーの上面と前記パネルの下端面間の隙間に楔として差し込まれるキャンバ−と、前記上部面側ライナーにファスナーを介して取り付けられる回り縁と、前記下部面側ライナーにファスナーを介して取り付けられる巾木とを備え、前記上部面及び下部面間に道ずれ工事を施すことなく可変壁を取り付け、取り外し自在に施工可能としたことを特徴とするものである。
上記した構成の可変壁によると、上部面及び下部面に一対の上部面側ライナー及び下部面側ライナーを敷設し、このライナーに設けられているダボを利用してパネルを嵌合し、下部面側ライナーの上面とパネルの下端面間の隙間に楔としてキャンバ−を差し込んでパネルを固定することによって、順次所要枚数のパネルを立て込み、更に上部面側ライナー及び下部面側ライナーにファスナーを介して回り縁及び巾木を取り付けることにより、上部面や下部面に道ずれ工事を施すことなく、自在に可変壁を施工することができ、しかも可変壁を床先行の手順で施工することができる。
【0008】
また、本発明の請求項2に係る可変壁は、上部面及び下部面に敷設される一対の上部面側ライナー及び下部面側ライナーと、該上部面側ライナーの下面側に設けられた凹溝と、前記下部面側ライナーの上面側に設けられたダボと、前記凹溝に嵌合する変形可能な仮あずけ用ダボを上端面に有するとともに、前記ダボに嵌合する溝を下端面に有する可変壁用のパネルと、前記上部面側ライナーの下面と前記パネルの上端面間の隙間に挿入される上部ゴムと、前記上部面側ライナーにファスナーを介して取り付けられる回り縁と、前記下部面側ライナーにファスナーを介して取り付けられる巾木とを備え、前記上部面及び下部面間に道ずれ工事を施すことなく可変壁を取り付け、取り外し自在に施工可能としたことを特徴とするものである。
上記した構成の可変壁によると、上部面及び下部面に一対の上部面側ライナー及び下部面側ライナーを敷設し、上部面側ライナーに設けられている凹溝と下部面側ライナーに設けられているダボを利用してパネルを嵌合し、上部面側ライナーの下面とパネルの上端面間の隙間に上部ゴムを挿入してパネルを固定することにより、順次所要枚数のパネルを立て込み、更に上部面側ライナー及び下部面側ライナーにファスナーを介して回り縁及び巾木を取り付けることにより、上部面や下部面に道ずれ工事を施すことなく、自在に可変壁を施工することができ、しかも可変壁を床先行の手順で施工することができる。
【0009】
更に、本発明における請求項3に係る可変壁は、請求項1に記載の可変壁において、前記上部面側ライナーに設けられるダボを柔軟性、復元性を有するゴム材によって構成したことを特徴とするものである。
上部面側ライナーに設けられるダホを柔軟性、復元性を有するゴム材によって構成することにより、ダボ機能以外にゴムの柔軟性、復元性及び摩擦性を利用して可変壁の組立て施工時に、立て起こされたパネルを仮あずけすることができるととともに、初期施工誤差を吸収してパネルと密接に嵌合でき、遮音・遮光・防振性並びに床の長期変形に対する追従性を確保することができる。
【0010】
本発明における請求項4に係る可変壁は、請求項1に記載の可変壁において、前記キャンバーをゴム材によって構成したことを特徴とするものである。
楔として機能するキャンバーをゴム材によって構成することにより、その摩擦性及び可撓性を利用してパネルをより確実に所定の位置に固定セットすることができるとともに、接合部分の密接性を確保して遮音・遮光・防振性効果を一層高めることができる。
【0011】
また、本発明の請求項5に係る可変壁は、請求項1に記載の可変壁において、前記上部面側ライナーに前記ダボを挟むようにその両側に柔軟性、復元性を有するゴム材からなる抑え部材を設けたことを特徴とするものである。
このようにダボとは別にその両側に柔軟性、復元性を有するゴム材からなる抑え部材を設けることによっても、該抑え部材により可変壁の組立て施工時のパネル仮あずけ、パネルとの密接嵌合による遮音・遮光・防振性、並びに初期施工誤差への追従性、床の長期変形に対する追従性を確保することができる。
【0012】
更に、本発明の請求項6に係る可変壁は、請求項1に記載の可変壁において、前記キャンバーに取り外し用ジッパーを設けたことを特徴とするものである。
キャンバーに取り外し用ジッパーを設けておくことによって、間仕切りや戸境変更等の改修改装に際して可変壁を解体するとき、ジッパーを取り外すことでキャンバーを下部面側ライナーとパネル間の隙間から簡易に除去し、間仕切り壁や戸境壁を解体することができる。
【0013】
更にまた、本発明の請求項7に係る可変壁は、請求項2に記載の可変壁において、前記パネルの上端面に設けられる変形可能な仮あずけ用ダボを柔軟性、復元性を有するゴム材によって構成したことを特徴とするものである。
パネル上端面に設けられる変形可能な仮あずけ用ダホを柔軟性、復元性を有するゴム材によって構成することにより、ダボ機能以外にゴムの柔軟性、復元性及び摩擦性を利用して可変壁の組立て施工時に、立て起こされたパネルを仮あずけし、更には復元反力でパネルを下部面側ライナーに押し付けることができるととともに、初期施工誤差を吸収してパネルと密接に嵌合でき、遮音・遮光・防振性並びに床の長期変形に対する追従性を確保することができる。
【0014】
本発明における請求項8に係る可変壁は、請求項1又は2に記載の可変壁において、前記上部面側ライナー及び下部面側ライナーを両面テープ又は接着剤によって前記上部面及び下部面に敷設したことを特徴とするものである。
このように両面テープ又は接着剤により上部面及び下部面に上部面側ライナー及び下部面側ライナーを敷設することによって、上部面及び下部面を全く傷つけることなく、容易に上部面側ライナー及び下部面側ライナーを敷設することができる。
【0015】
更に、本発明における請求項9に係る可変壁は、請求項1又は2に記載の可変壁において、前記上部面側ライナー及び下部側ライナーを木又はアルミ押し出し材若しくは樹脂材によって構成したことを特徴とするものである。
このように木,アルミ押し出し材又は樹脂材からなるライナーを用いることにより、軽量でかつ耐久性があり、ライナーの再利用性を高めることができる。
【0016】
更にまた、本発明における請求項10に係る可変壁は、請求項1又は2に記載の可変壁において、前記パネルをLGSボード又は再生木パネル又は樹脂パネルによって構成したことを特徴とするものである。
パネルをLGSボード又は再生木パネル若しくは樹脂パネルによって構成することにより、可変壁を軽量で、加工性が高く、繰り返して使い廻しでき、再利用性の高い可変壁とすることができると共に、寸法等を容易に規格化、ユニット化することができる。
なお、耐久性、環境対策、風合い、使い易さ等の面から、再生木パネルを使用する方が望ましい。
【0017】
また、本発明の請求項11に係る可変壁の施工方法は、上部面及び下部面にそれぞれ対向面側にダボを設けた一対の上部面側ライナー及び下部面側ライナーを敷設した後、可変壁用のパネルを搬入してその下端面に設けた溝を前記下部面側ライナーのダボに嵌合した状態で前記パネルを立て起こし、次いで前記パネルを所定位置にずらした後、該パネルを持ち上げ前記下部面側ライナーの上面とパネルの下端面間の隙間にキャンバーを楔として差し込み、前記上部面側ライナーのダボと前記パネルの上端面に設けた溝を嵌合して前記パネルを固定し、更に所定枚数のパネルを順次立て込んだ後、前記上部面側ライナー及び下部面側ライナーに各々ファスナーを介して回り縁及び巾木を取り付けることによって組立て施工することを特徴とするものである。
上記のようにして可変壁を組立て施工できるため、上部面及び下部面側に対する道ずれ工事なしで、取り付け、取り外しの作業性と基本性能を確保しつつ、上部面及び下部面を傷つけることなく、また廃棄物の発生や騒音の発生なしに居住者でも簡便に間仕切り壁や戸境壁を変更、あるいは移設することができるとともに、居ながらのプラン変更にもフレキシブルに対応することができる。
【0018】
更に、本発明における請求項12に係る可変壁の施工方法は、上記した請求項11に係る発明の可変壁の施工方法において、前記キャンバーを差し込み施工した後、乾式タッチシールによって遮音・遮光・防振施工を施すことを特徴とするものである。
キャンバー差し込み部に乾式タッチシールを施工することによって、該キャンバー差し込み部での遮音・遮光・防振性をより高めることができる。
【0019】
また、本発明の請求項13に係る可変壁の施工方法は、上部面及び下部面にそれぞれ対向面となる下面側に凹溝を設けた上部面側ライナーと上面側にダボを設けた下部面側ライナーとを敷設した後、可変壁用のパネルを搬入して前記下部面側ライナーのダボを定規に該パネルを仮あずけしながら立て起こし、前記パネルの上端面に設けられた変形可能な仮あずけ用ダボを前記上部面側ライナーの凹溝に嵌合し、更に前記パネルを上方に持ち上げながらその下端面に設けられた溝を前記下部面側ライナーのダボに嵌合し、前記仮あずけ用ダボの復元反力により前記パネルを前記下部面側ライナーに押し付けて該パネルを自立させ、次いで前記パネルを所定位置にずらした後、前記上部面側ライナーの下面と前記パネルの上端面間の隙間に上部ゴムを挿入して前記パネルを固定し、更に所定枚数のパネルを順次立て込んだ後、前記上部面側ライナー及び下部面側ライナーに各々ファスナーを介して回り縁及び巾木を取り付けることによって組立て施工することを特徴とするものである。
上記のようにして可変壁を組立て施工することによっても、上部面及び下部面側に対する道ずれ工事なしで、取り付け、取り外しの作業性と基本性能を確保しつつ、上部面及び下部面を傷つけることなく、また廃棄物の発生や騒音の発生なしに居住者でも簡便に間仕切り壁や戸境壁を変更、あるいは移設することができるとともに、居ながらのプラン変更にもフレキシブルに対応することができる。
【0020】
本発明の請求項14に係る可変壁の施工方法は、上記した請求項11又は13に係る発明の可変壁の施工方法において、前記パネルの隣接する小口間に棒状の実材を挿入してパネル小口間を固定することを特徴とするものである。
このようにパネル小口間に棒状の実材を挿入してパネル小口間を固定することにより、パネル面外の目違いを止めることができるとともに、パネル面内・面外のガタ付きやブル付き、あるいはパネルの脱落を防止し、可変壁としての強度を確保することができる。
【0021】
また、本発明の請求項15に係る可変壁の施工方法は、上記した請求項14に係る発明の可変壁の施工方法において、前記実材に一対のテーパ面を形成し、該テーパ面を前記パネル小口に設けたテーパ溝に嵌合して挿入することを特徴とするものである。
実材に形成したテーパ面をパネル小口に設けたテーパ溝に嵌合して実材を挿入することによって、両者を密着させることができるため、実材挿入による効果をより一層高めることができる。
【0022】
更に、本発明の請求項16に係る可変壁の施工方法は、上記した請求項11又は13に係る発明の可変壁の施工方法において、前記パネルを順次立て込んだ後、巾木内配線を施工し、しかる後前記巾木を取り付けることを特徴とするものである。
上記のように巾木内配線を施工することによって、可変壁に対して配線を納まりよく施工することができると共に、スイッチやコンセントなども移設し易いように施工することができる。
【0023】
更にまた、本発明の請求項17に係る可変壁の解体方法は、請求項11又は13の施工方法によって組立て施工された可変壁を解体するに際して、先ず前記巾木及び回り縁を取り外し、次に前記キャンバー又は上部ゴムを取り外し、その後前記した立て込みと逆の順序で可変壁を順次解体し、最後に上部面及び下部面に敷設された一対の上部面側ライナー及び下部面側ライナーを取り外すことによって、該可変壁を解体することを特徴とするものである。
上記のようにして可変壁を解体することができるため、間仕切り壁や戸境壁を変更する際にも天井面や床面あるいは梁下面、スラブ上面などの上部壁及び下部壁、更には可変壁の構成部材等を傷つけることなく間仕切り壁や戸境壁を解体することができ、解体した可変壁構成部材の大部分をそのまま再利用して新たな位置に間仕切り壁や戸境壁を組立て施工することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図1乃至図9に基づいて説明する。
図1(A)乃至(D)は本発明の第1の実施形態に係る可変壁の基本構成を示す縦断面図、図2(A)乃至(G)はその可変壁の特異な納まり部分を示す詳細図、図3(A)乃至(H)は本発明に係る可変壁の組立て・解体手順を示す工程図、図4(A)及び(B)は間仕切りプラン変更の一例を示す平面配置図、図5(A)乃至(D)は本発明の第2の実施形態に係る可変壁の基本構成を示す縦断面図、図6(A)乃至(E)は本発明の第3の実施形態に係る可変壁の基本構成を示す縦断面図、図7はその詳細構造を示す縦断面図、図8(A)乃至(C)はその可変壁間に挿入される実材の挿入状態及び機能の説明図、図9は(A)乃至(H)は第3の実施形態に係る可変壁の組立て・解体手順を示す工程図である。
【0025】
図1は第1の実施形態を示すもので、図中において、1は天井面や梁下面等かの上部面、2は床面やスラブ上面等からなる下部面であり、該上部面1と下部面2間に取り付け、取り外し自在に間仕切り壁や戸境壁等の可変壁3が組立て設置される。
【0026】
この可変壁3は、木又はアルミ押し出し材によって構成され、上部面1及び下部面2に対して両面テープ又は接着剤4を介して敷設される一対の上部面側ライナー5及び下部面側ライナー6と、該上部面側ライナー5及び下部面側ライナー6のそれぞれ対向面側に設けられたダボ7、8と、可変壁を構成するLGSボード又は再生木パネルからなるパネル9と、該パネル9の上端面及び下端面に設けられ、前記ダボ7、8と嵌合する一対の凹み溝10、11と、下部面側ライナー6の上面とパネル9の下端面間の隙間に差し込まれ、パネル9を固定支持するゴム材からなるブロック状のキャンバー12と、上部面側ライナー5に対してファスナー13を介して取り付けられる木製の回り縁14と、下部面側ライナー6に対してファスナー15を介して取り付けられる木製の巾木16等から組立て構成されるようになっている。
【0027】
なお、上部面側ライナー5及び下部面側ライナー6の敷設に際しては、解体性を考慮すると、引き剥がし易い両面テープを用いる方が望ましく、又、パネル9としては、傷つきにくさ、欠けにくさ、変色しにくさ、強度劣化、経年変化等に対する耐久性、有害物質、有害ガスを発生しないという環境対策、更には風合いや使い易さ等の面から再生木パネルの使用が望ましい。
【0028】
また、上部面側ライナー5に設けられるダボ7は、柔軟性、復元性のあるゴム材によって構成され、上部面側ライナー5の下面に設けられた溝17に差し込み装着されるようになっている。これはパネル9の上端面の溝10に対して密接嵌合し、ダボとしての機能のみならず、遮音・遮光・防振性を確保すると共に、初期施工誤差の吸収、床の長期変形への追従、更にはゴムの摩擦性を利用しての組立て時におけるパネル9の仮あずけ等の機能を得るためである。
【0029】
更に、図2は上記した可変壁3と各部との特異な納まり部分の詳細を示すもので、(A)はサッシュ際の納まりを示し、サッシュの外部ガラス18に対しては方位19及びケーブルを収納するケーブルボックス20を介して設置され、ケーブルボックスの可動フタ21に対してはスポンジゴム22、点検用スチールパネル23、巾木24を介して設置され、更にサッシュ上面に対してはスポンジゴム22、回り縁25を介して設置される。
【0030】
図2の(B)及び(C)は各々T字交差とI字交差及びL字交差の納まりを示し、木26及び両面テープ27を介して交差されるようになっている。
また、図2の(D)は収納の納まりを示し、収納28に対して収納扉29をスライド丁番30を介して設置している。
【0031】
更に、図2の(E)はガラススクリーン、(F)は開き戸、(G)は引き戸の納まりを示し、ガラススクリーンの場合、上枠31と下枠32間のガラス33に対して横枠34とキャンバー35を介して、同様に開き戸の場合、扉36に対して横枠37及びキャンバー38を介して、又、引き戸の場合、上部ガイドローラー39、戸車40、下部ガイド41及び引き手42を有する扉43に対して戸当たりゴム44を介して設置されるようになっている。
【0032】
次に、上記のような構成を有する可変壁3の組立て施工方法及び解体方法を図1及び図3を参照して説明する。
組立て施工に際しては、先ず、図3(A)中に(イ)で示すように上部面1に木又はアルミ押し出し材若しくは樹脂材によって形成された上部面側ライナー5を両面テープ又は接着剤4を介して敷設する。同様にして(ロ)で示すように対応する下部面2側に、前記上部面側ライナー5と同様の材で形成された下部面側ライナー6を両面テープ又は接着剤4を介して敷設する。
これによって、上部面1及び下部面2の傷つきを防止することができる。
【0033】
この状態で、(ハ)で示すようにL型台車を用いてパネル9を搬入し、このパネル9を図3(B)中に(二)で示すように下部面側ライナー6のダボ8にパネル9の下端面に設けられている溝11を嵌合したうえ、ダボ8を定規にしてパネル9を仮あずけする。これは床置きの作業のため自然な姿勢で作業でき、大きな労力を要しない。次いで、(ホ)で示すようにパネル9を立て起こし、上部面側ライナー5に設けられているゴム材からなるダボ7にその摩擦を利用して仮あずけする。この立て起こし作業は、所謂けんどん方式よりも楽な作業となる。図1(A)はこの状態を示している。
【0034】
このように立て起こして仮あずけしたパネル9を、図3(C)に示すように所定位置にずらした後、図3(C)中に(へ)で示すようにL型台車を梃子として利用し、パネル9を持ち上げる。これによって下部面側ライナー6の上面とパネル9の下端面間にできる隙間に、(ト)で示すようにゴム製のキャンバー12を楔として差し込むことにより、上部面側ライナー5のダボ7がパネル9の上端面の溝10に嵌合し、パネル9が固定セットされる。キャンバー12の差し込み作業は、下部での作業のため高所作業を減少することができる。なお、図1(B)はこの状態を示している。
【0035】
立て込まれたパネル9のキャンバー差し込み部にダブル乾式タッチシールを施工することによって、遮音・遮光・防振性を高めるようにしている。
続いて、図3(D)中に(チ)で示すように所定枚数のパネル9を順次立て込んで行き、パネル9の立て込みが完了した段階で、図3(E)中に(リ)で示すように壁付きの木製回り縁14を上部面側ライナー5にマジックテープ(登録商標)等のファスナー13を介して取り付ける。同様に図3(E)中に(ヌ)で示すように巾木内配線45を施工した後、壁付きの木製巾木16を下部面側ライナー6にマジックテープ(登録商標)等のファスナー15を介して取り付ける。図1(C)はこの状態を示している。
【0036】
これによって可変壁3の組立てが完了する。なお、図1(D)及び図3(F)に示すように下部面2は長期間の変形により微小寸法の床下がりを生じるが、この床下がりに対してはダボ7、8により追従することができるため、パネル9が脱落することはない。また、この可変壁3によると、床先行方式の施工手順を取ることが可能となる。
【0037】
一方、可変壁3による間仕切りや戸境の変更、移設等のため、可変壁3を解体する場合、図3(G)中に(ル)で示すように、先ず回り縁14、巾木16を取り外すと共に、キャンバー12を取り外す。続いてパネル9を上述したパネルの立て込みと逆の順序で取り外し、可変壁3を解体して行く。
そして、最後に図3(H)中に(ヲ)で示すように上部面側ライナー5及び下部側ライナー6を両面テープ4等を引き剥がすことによって取り外す。
これによって可変壁3を上部面1及び下部面2に汚れ、傷等を付けることなく解体することができる。
【0038】
また、図4(A)及び(B)は間仕切りプラン変更の一例を示すものであり、(A)はプラン変更前の状態、(B)はプラン変更後の状態を示し、壁A1を壁B1位置へ移動、壁A2を壁B2位置へ移動、壁A3を壁B3へ移動、壁B4、B5、B6を新設することによって、独立した部屋を1つ新設した住スペースにプラン変更したものである。
この場合、部屋を1つ新設する変更であるため、新設壁が必要となるが、逆に部屋数を少なくするケースでは壁が削減されることになり、また、部屋数を変えずにリフォームする場合は壁を移設するだけで済むケースもある。
【0039】
しかして、上記した第1の実施形態によると、上部面1及び下部面2の強度を利用して可変壁3の上下端で両面を適度に突っ張るようにして可変壁3を固定セットすることができ、上部面1及び下部面2に直接触れる部分については、両面テープ又は接着剤4を用いてライナー5、6を敷設するようにしているため、上部面1及び下部面2を傷つけることなく、取り付け、取り外し自在に可変壁3を設置することができる。
【0040】
また、可変壁3を構成する各部材についても、軽量で、加工性が高く、繰り返し使い廻しでき、再利用可能な素材を用いているため、再利用性を高めることができると共に、間仕切り壁や戸境壁の変更、移設等に際しては、道ずれ工事をほとんどなくすることができるため、廃棄物の発生を最少にすることができる。
更に、可変壁3については、パネル状とすることにより寸法等を規格化し、ユニット化することができると共に、間仕切り壁や戸境壁の変更、移設等に伴う出入口、スイッチ、コンセント等の移設に対しても容易に対応することができる。
【0041】
従って、リフォーム、リニューアル等に簡便に対応できる可変壁として、住み手を取り巻くあらゆる住環境変化に対してフレキシブルに対応でき、ますます高度化、多様化する需要に対しても手間、手配、コスト、仕上げ程度等の面で充分に応ずることができる。同時にプラン変更、更新等にも柔軟に対応することができ、更に計画設計、施工も大きな費用をかけずに実行することができるなど、常に住み手の生活を考えたライフステージ、ライフサイクルが得られるベストな住環境を提供することができる。
【0042】
次に、図5に示す第2の実施形態に係る可変壁について説明する。
この第2の実施形態に係る可変壁3は、パネル9として再生木パネルを使用している。また、上部面側ライナー5及び下部面側ライナー6としてアルミ押し出し材を使用すると共に、該上部面側ライナー5の下面に設けられているダボ7に対して、その両側にダボ7を挟んで柔軟性、復元性を有するゴム材からなる一対の抑え部材46を設けている。
また、下部面側ライナー6の上面とパネル9の下端面間に差し込むキャンバーの形状を楔状キャンバー47とすると共に、該キャンバー47に解体時にキャンバー47を取り外し易くするための取り外し用ジッパー48を設けている。
【0043】
ここで、第2の実施形態に係る可変壁3の抑え部材46は、ダボ7とは独立した別の機能として、その摩擦性を利用しての可変壁組立て施工時におけるパネル9の仮あずけ、パネル9との密接性維持による遮音・遮光・防振性、並びに初期施工誤差への追従性、床の長期変形に対する追従性を確保する機能を有するよう構成されている。
なお、上記以外の構成については、図2(A)乃至(G)に示す可変壁の特異な納まり部分を示す詳細を含めて第1実施形態の可変壁3と略同様につき、同じ符号を付して説明は省略する。
【0044】
そして、この第2の実施形態に係る可変壁3においても、図3に示した第1の実施形態に係る可変壁3の組立て施工方法及び解体方法と同じ方法で組立て施工及び解体することができ、同様の効果を得ることができる。
【0045】
次に、図6乃至図9に示す第3の実施形態に係る可変壁について説明する。
この可変壁3は、上部面1に敷設される上部面側ライナー5の下面に凹溝50を設けるとともに、パネル9の上端面に設けられた溝に差し込み装着された変形可能な仮あずけ用ダボ51を有している。
この仮あずけ用ダボ51は、柔軟性、復元性を有するゴム材によって構成されており、上部面側ライナー5の下面に設けられた凹溝50に噛み込み嵌合されるようになっている。
【0046】
また、パネル9は仮あずけ用ダボ51の復元反力により、下部面側ライナー6に押し付けられてパネル9の溝11が下部面側ライナー6のダボ8に嵌合するようになっており、これによってパネル9は作業者が保持しなくても自立できるようになる。
この状態で上部面側ライナー5の下面とパネル9の上端面との間に隙間52が生じるため、隙間52に上部ゴム53を挿入してパネル9を固定支持するようにしている。
【0047】
更に、各パネル9の小口に図8に示すようにテーパ面を有するテーパ溝54を設け、隣接するパネル9のテーパ溝54間に一対のテーパ面55を有する棒状の実材56をテーパ面を利用して密着挿入することにより、パネル9に対する面内及び面外の外力に対抗できるようにして強度を確保し、面外の目違いを止めると共に、パネルのガタ付き、ブル付き、あるいはパネルのぬけ出し、脱落を防止できるようにしている。
なお、上記以外の構成については、第1の実施形態の可変壁と同様につき、同じ符号を付して説明は省略する。
【0048】
次に、上記可変壁3の組立て施工方法及び解体方法を図6及び図9を参照して説明する。
図9(A)に示す上部面1及び下部面2への上部面側ライナー5及び下部面側ライナー6の敷設は、図3(A)に示した第1の実施形態の場合と同様である。
続く、図9(B)に示すパネル9のL型台車を用いての搬入、下部面側ライナー6のダボ8を定規にしてのパネル9の仮あずけ、この状態からのパネル9の立て起こしについても、図3(B)に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0049】
パネル9を立て起こした状態でその上端面に設けられている仮あずけ用ダボ51を上部面側ライナー5の下面に設けられている凹溝50に挿入する。次に、パネル9を上方に持ち上げながら、パネル下端面の溝11を下部面側ライナー6のダボ8に嵌合する。この状態でパネル9を持ち上げを解放すると、仮あずけ用ダボ51の復元反力によってパネル9の下端面が下部面側ライナー6に押し付けられる。一方、仮あずけ用ダボ51は上部面側ライナー5下面の凹溝50に噛み込んでいるため、図9(C)に示すようにパネル9は作業者が手をはなしても自立することができる。
【0050】
パネル9を所定位置にずらした後、上部面側ライナー5の下面とパネル9の上端面との間の隙間52に上部ゴム53を挿入してパネル9を固定支持する。図9(C)の(へ)はこの状態を示している。
このパネル9に対して、その小口に設けられているテーパ溝54に棒状の実材56を図6(B)に示すようにして差し込んだ後、図9(C)の(ト)に示すように次に立て込んだパネル9をスライドさせ、隣接するパネル9の小口間に実材56を挿入して小口間を固定し、面外の目違いを止める。図8(B)を参照。
【0051】
以下、同様にして図9(D)の(チ)に示すように順次パネル9を立て込んで行くことにより、間仕切り壁あるいは戸境壁を完成させる。
続いての図9(E)の(リ)及び(ヌ)に示す回り縁14の取り付け、巾木内配線45の施工、壁付きの木製巾木16の取り付けによる可変壁3の組立て完了は、図3(E)の場合と同様である。
更に、図9(F)に示す下部面2の長期間の変形による床下がりに対するダボ追従についても、図3(F)の場合と同様である。
【0052】
また、図9(G)、(H)に示す可変壁3の解体方法も、図3(G)、(H)に示した第1の実施形態の場合と略同様につき、説明は省略する。
かくして、この第3の実施形態に係る可変壁においても、図3に示した第1の実施形態に係る可変壁の組立て施工方法及び解体方法と同じ方法で組立て施工及び解体することができ、同様の効果を得ることができる。
【0053】
その他、第3の実施形態によると、パネル9の立て込み作業中にパネル9を自立できるようにしているため、図9(C)に示すように作業者が1人でも作業可能であり、施工効率を高めることができる。
また、隣接するパネル9の小口間に実材56を挿入して小口間を固定するようにしているため、面外の目違いを止めることができると共に、面内及び面外の外力に抵抗することができ、パネルのガタ付き、ブル付き、あるいは脱落を防止することができる等の特有の効果を奏する。
【0054】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、本発明に係る可変壁及びその施工方法並びに解体方法によると、リフォームやリニューアル等に簡便に対応可能な間仕切り壁や戸境壁として、住み手側のライフステージ、ライフサイクルの変化に伴って、ますます高度化、多様化する住環境に対する需要の変化に柔軟に対応することができるとともに、道ずれ工事が少なく、再利用性の高い可変壁を供給することができる。
【0055】
また、取り付け、取り外しの作業性と基本性能を確保しつつ、上部面及び下部面を傷つけずに、しかも手間、手配、コストをかけずに居住者でも簡易に施工することができ、更には居ながらのプラン変更に対してもフレキシブルに対応することができる変形追従型の可変壁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る可変壁の基本構成を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す可変壁の特異な納まり部分を示す詳細図である。
【図3】図1に示す可変壁の組立て及び解体の手順を示す工程図である。
【図4】本発明における間仕切りプラン変更の一例を示す平面配置図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る可変壁の基本構成を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る可変壁の基本構成を示す縦断面図である。
【図7】図6に示す可変壁の詳細構造を示す縦断面図である。
【図8】図6に示す可変壁の間に挿入される実材の挿入状態及び機能の説明図である。
【図9】図6に示す可変壁の組立て・解体手順を示す工程図である。
【符号の説明】
1…上部面、2…下部面、3…可変壁、4…両面テープ又は接着剤、5…上部面側ライナー、6…下部面側ライナー、7,8…ダボ、9…パネル、10,11…溝、12…キャンバー、13,15…ファスナー、14…回り縁、16…巾木、45…巾木内配線、46…抑え部材、47…キャンバー、48…ジッパー、50…凹溝、51…仮あずけ用ダボ、52…隙間、53…上部ゴム、54…テーパ溝、55…テーパ面、56…実材

Claims (17)

  1. 上部面及び下部面に敷設される一対の上部面側ライナー及び下部面側ライナーと、該上部面側ライナー及び下部面側ライナーの対向面側にそれぞれ設けられたダボと、該ダボが嵌合する溝を上端面及び下端面に有する可変壁用のパネルと、前記下部面側ライナーの上面と前記パネルの下端面間の隙間に楔として差し込まれるキャンバ−と、前記上部面側ライナーにファスナーを介して取り付けられる回り縁と、前記下部面側ライナーにファスナーを介して取り付けられる巾木とを備え、前記上部面及び下部面間に道ずれ工事を施すことなく可変壁を取り付け、取り外し自在に施工可能としたことを特徴とする可変壁。
  2. 上部面及び下部面に敷設される一対の上部面側ライナー及び下部面側ライナーと、該上部面側ライナーの下面側に設けられた凹溝と、前記下部面側ライナーの上面側に設けられたダボと、前記凹溝に嵌合する変形可能な仮あずけ用ダボを上端面に有するとともに、前記ダボに嵌合する溝を下端面に有する可変壁用のパネルと、前記上部面側ライナーの下面と前記パネルの上端面間の隙間に挿入される上部ゴムと、前記上部面側ライナーにファスナーを介して取り付けられる回り縁と、前記下部面側ライナーにファスナーを介して取り付けられる巾木とを備え、前記上部面及び下部面間に道ずれ工事を施すことなく可変壁を取り付け、取り外し自在に施工可能としたことを特徴とする可変壁。
  3. 前記上部面側ライナーに設けられるダボを柔軟性、復元性を有するゴム材によって構成したことを特徴とする請求項に記載の可変壁。
  4. 前記キャンバーをゴム材によって構成したことを特徴とする請求項に記載の可変壁。
  5. 前記上部面側ライナーに前記ダボを挟むようにその両側に柔軟性、復元性を有するゴム材からなる抑え部材を設けたことを特徴とする請求項に記載の可変壁。
  6. 前記キャンバーに取り外し用ジッパーを設けたことを特徴とする請求項に記載の可変壁。
  7. 前記パネルの上端面に設けられる変形可能な仮あずけ用ダボを柔軟性、復元性を有するゴム材によって構成したことを特徴とする請求項に記載の可変壁。
  8. 前記上部面側ライナー及び下部面側ライナーを両面テープ又は接着剤によって前記上部面及び下部面に敷設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の可変壁。
  9. 前記上部面側ライナー及び下部側ライナーを木又はアルミ押し出し材若しくは樹脂材によって構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の可変壁。
  10. 前記パネルをLGSボード又は再生木パネル又は樹脂パネルによって構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の可変壁。
  11. 上部面及び下部面にそれぞれ対向面側にダボを設けた一対の上部面側ライナー及び下部面側ライナーを敷設した後、可変壁用のパネルを搬入してその下端面に設けた溝を前記下部面側ライナーのダボに嵌合した状態で前記パネルを立て起こし、次いで前記パネルを所定位置にずらした後、該パネルを持ち上げ前記下部面側ライナーの上面とパネルの下端面間の隙間にキャンバーを楔として差し込み、前記上部面側ライナーのダボと前記パネルの上端面に設けた溝を嵌合して前記パネルを固定し、更に所定枚数のパネルを順次立て込んだ後、前記上部面側ライナー及び下部面側ライナーに各々ファスナーを介して回り縁及び巾木を取り付けることによって組立て施工することを特徴とする可変壁の施工方法。
  12. 前記キャンバーを差し込み施工した後、乾式タッチシールによって遮音・遮光・防振施工を施すことを特徴とする請求項11に記載の可変壁の施工方法。
  13. 上部面及び下部面にそれぞれ対向面となる下面側に凹溝を設けた上部面側ライナーと上面側にダボを設けた下部面側ライナーとを敷設した後、可変壁用のパネルを搬入して前記下部面側ライナーのダボを定規に該パネルを仮あずけしながら立て起こし、前記パネルの上端面に設けられた変形可能な仮あずけ用ダボを前記上部面側ライナーの凹溝に嵌合し、更に前記パネルを上方に持ち上げながらその下端面に設けられた溝を前記下部面側ライナーのダボに嵌合し、前記仮あずけ用ダボの復元反力により前記パネルを前記下部面側ライナーに押し付けて該パネルを自立させ、次いで前記パネルを所定位置にずらした後、前記上部面側ライナーの下面と前記パネルの上端面間の隙間に上部ゴムを挿入して前記パネルを固定し、更に所定枚数のパネルを順次立て込んだ後、前記上部面側ライナー及び下部面側ライナーに各々ファスナーを介して回り縁及び巾木を取り付けることによって組立て施工することを特徴とする可変壁の施工方法。
  14. 前記パネルの隣接する小口間に棒状の実材を挿入してパネル小口間を固定することを特徴とする請求項11又は13に記載の可変壁の施工方法。
  15. 前記実材に一対のテーパ面を形成し、該テーパ面を前記パネル小口に設けたテーパ溝に嵌合して前記実材を挿入することを特徴とする請求項14に記載の可変壁の施工方法。
  16. 前記パネルを順次立て込んだ後、巾木内配線を施工し、しかる後前記巾木を取り付けることを特徴とする請求項11又は13に記載の可変壁の施工方法。
  17. 請求項11又は13の施工方法によって組立て施工された可変壁を解体するに際して、先ず前記巾木及び回り縁を取り外し、次に前記キャンバー又は上部ゴムを取り外し、その後前記した立て込みと逆の順序で可変壁を順次解体し、最後に上部面及び下部面に敷設された一対の上部面側ライナー及び下部面側ライナーを取り外すことによって、該可変壁を解体することを特徴とする可変壁の解体方法。
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