JP3997033B2 - イメージセンサユニット及びそれを用いた画像読み取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、ファクシミリ、イメージスキャナ、ディジタル複写機等の画像読み取り装置及びそれに用いるイメージセンサユニットに関し、特に解像度切り換え機能を有する光電変換装置と光源を含むイメージセンサユニット及び画像読み取り装置の光源の発光量の制御に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光電変換装置の分野においては、CCDの他に各画素にバイポーラトランジスタを増幅素子として設けたBASIS、各画素にMOSトランジスタを増幅素子として設けた増幅型の光電変換装置(たとえば特開平1−154678号公報)等が提案されている。このような増幅型の光電変換装置においては、各画素に設けている増幅素子のバラツキが固定パターンノイズ(Fixed Pattern Noise:以下、FPNと称する。)となるという問題があり、FPN除去方法に関して、さまざまな提案がなされている。
【0003】
(従来技術1)
FPN除去方法の1つとして、光信号(S信号)と暗状態の信号(N信号)との差分をとることにより、増幅素子のバラツキを補正する方法が提案されている。このFPN補正手法を図9、図10に示す。
【0004】
図9は光電変換装置を各画素に有する1次元の光電変換装置の1bit分の回路図、図10はそのタイミングチャートである(テレビジョン学会誌 Vol.47、No9(1993)pp.1180)。
【0005】
図9に示す回路動作、及びFPN除去について説明する。まず、光信号保持容量CTS101、ノイズ信号保持容量CTN102をリセットし、つぎに、センサであるバイポーラトランジスタ109にベースに光量に応じた電荷を受光する。そして、受光した電荷の蓄積が終了した後、ノイズを含む光信号を光信号保持容量CTS101に転送する。
【0006】
つづいて、バイポーラトランジスタ109のリセット動作を行い、ノイズ信号をノイズ信号保持容量CTN102に転送する。そして、再度、センサのリセット動作を行って蓄積動作にはいる。また、蓄積動作中にシフトレジスタが走査を開始する。
【0007】
まず、最初に光信号共通出力線103及びノイズ信号共通出力線104をリセットMOS105、106を用いてリセットした後、光信号保持容量CTS101、ノイズ信号保持容量CTN102のデータを、共通出力線103、104にそれぞれ共通出力線容量CHS107、共通出力線容量CHN108との容量分割にて出力する。
【0008】
ここで、共通出力線容量CHS107、CHN108は各共通出力線の容量であるが、以後、光信号共通出力線をCHS、ノイズ信号共通出力線をCHNと定義する。その後、再び共通出力線容量CHS107、共通出力線容量CHN108をリセットして、図示しない次の画素の光信号保持容量CTS、ノイズ信号保持容量CTNのデータを読み出す。
【0009】
この動作を繰り返してすべての画素の信号を出力する。出力された信号はそれぞれボルテージホロア113、114を介して差動アンプ115に入力され光電変換装置の出力となる。ここで、チップ内のFPNは主に各画素のバイポーラトランジスタ109のhFEなどのバラツキに起因するものが主であり、上記のS−N方式により、画素ごとのhFEバラツキに起因するFPNを除去することが可能となる。
【0010】
なお、ここでいうFPNは暗時の固定パターンノイズのことであり、以降、FPNは暗時の固定パターンノイズと定義する。
【0011】
以下に、従来技術におけるFPN除去について説明する。
【0012】
図9において、光信号共通出力線103の信号(Sout)及びノイズ信号共通出力線104の信号(Nout)は次式であらわされる。
【0013】
Sout=(VS×CTS)+(VCHS×CHS)/(CTS+CHS)
Nout=(VN×CTN)+(VCHR×CHN)/(CTN+CHN)
ここで、
VN:ノイズ信号読み出し時のノイズ信号蓄積容量CTSの電圧、
VS:光信号読み出し時の光信号蓄積容量CTSの電圧、
である。すなわち、光信号成分の電圧をVSIGとすると、VS=VSIG+VNとなる。
【0014】
(1)、(2)式において、
CHS=CHN=CH
VS=VN=VCT(暗時)
CTS=CTN=CT
であるならば、上記の差分信号は
Sout−Nout=0
となる。
【0015】
また、VSが、所定の光量を受けた場合、VS=VSIG+VNとなることから、VSIG=VSIG+VN−VNから真の光信号成文のみを読み出すことができる。したがって、仮にVCTが画素ごとにばらついていたとしても、(1)、(2)式の差分信号は0となるためFPNが除去できることになるとしている。
【0016】
(従来技術2)
上記従来技術1は受光素子としてバイポーラトランジスタを用いた例であるが、バイポーラトランジスタの代わりに、ホトダイオードとMOSアンプを用いた光電変換装置が、たとえば特開平9−205588号公報に提案されている。
【0017】
この公報においては、画素ごとに設けたMOSソースホロアのしきい値バラツキに起因するFPNは、従来技術1のFPN除去回路を用いて低減することができることが開示されている。
【0018】
(従来技術3)
例えば、特開平10−126575号公報には、光源切り換え型のイメージセンサを用いた画像形成装置、制御方法及びシステムが提案されている。
【0019】
図11は、上記公報に掲載されている画像形成装置を示す図である。この画像形成装置は、まず、異なる波長の光を複数のLED光源113,114,115から照射する。照射された画像は、読み取りセンサ112が読みとる場合に、画像を単一色で読みとる第1のモードと複数色で読みとる第2のモードとを、点滅モード設定レジスタ706が切り換える。また、光源113,114,115の点灯時間が点灯時間制御レジスタ702、点灯時間カウンタ703、点灯時間自動調整回路705により設定され、光源113,114,115に供給される電流が点灯電流制御回路707により設定される。そして、CPUがモードに応じてこれらの制御を行う。
【0020】
(従来技術4)
さらに、解像度切り換え方式の光電変換装置については、たとえば、特開平5−227362号公報には、新規に解像度制御用のコントロール端子を設け、ユーザが利用条件にあわせて解像度を切り換えることが可能な密着型イメージセンサが提案されている。図12は、当該公開公報に提案されている密着型イメージセンサ用集積回路の回路図である。
【0021】
この従来技術においては、イメージセンサチップにコントロール端子(125)を設け、その端子にユーザが、ハイレベル又はローレベルの信号を入力することにより解像度切り換えを実現している。図12について概略説明すれば、スタートパルスSIとクロックパルスCLKとにより、シフトレジスタ104が起動されると、その出力はノアゲート121、アンドゲート120を通ってチャンネルセレクトスイッチ103に入力され、これをオンにし、フォトセル101からの信号を信号ライン107に取り出す。
【0022】
ここで、コントロール信号入力端子125に入力する信号の”H”又は、”L”によって、アナログスイッチ110aなどが切り替えられ、画像出力端子111に16ドット/ミリ又は、8ドット/ミリの読み取り密度で画像信号が得られる。つまり、センサIC上のフォトセル101a〜101lは常に全数が動作しているが、外部に出力画像信号を取り出す際に、コントロール信号によって一部を間引いて出力させることができるとしている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術4に開示されている密着型イメージセンサの解像度切り換え方式においては、画素を読み飛ばすことにより解像度を切り換えている。そのため、解像度が通常の場合でも、解像度を半分にした場合でも、双方のクロックレートが同一の場合には、読み出し時間は変わらない。
【0024】
仮に、受光素子が600dpiの光学解像度で配置され、高解像度モードで600dpi、低解像度モードで300dpiの解像度が得られるとすると、たとえば、600dpi時に6msec/lineの読み取り速度が得られる場合、300dpi時でも6msec/lineの読み取り速度となり、解像度を落としても読み取り速度が変わらない。すなわち、解像度に応じた読み取り速度を実現することができないという問題がある。
【0025】
ここで、読み取り速度は、ほぼ容量の蓄積時間に相当する。そのため、300dpi時の蓄積時間は600dpi時の蓄積時間の約半分となる。したがって、容量に蓄積する電荷量も少ない。よって、低解像度の場合に、高解像度の場合と同様の光出力の強さを得るためには、読み出しゲインの2倍にする必要がある。
【0026】
しかし、たとえば、容量分割による画素加算においては、2画素分割加算を行う場合、読み出しゲインの比は、
{2CT/(2CT+CH)}/{CT/(CT+CH)}
=(CT+CH)/(CT+CH/2)<2
となる。すなわち、読み出しゲインは2未満となる。
【0027】
上記の例を一般化すると、N画素分の容量分割加算により、解像度を1/Nに切り換える場合には、蓄積時間が1/Nとなるため、解像度切り換え時においても同様の信号出力を得るためには、N倍の読み出しゲインが必要となるが、読み出しゲインの比は、
{NCT/(NCT+CH)}/{CT/(CT+CH)}
=(CT+CH)/(CT+CH/N)<N
となり、N倍の読み出しゲインを得ることはできない。
【0028】
また、従来技術3は、解像度切り換えモードのないイメージセンサユニットの制御系であるが、この制御系に解像度切り換え時を含むすべての動作モードにおいておのおののパラメータを制御する場合、システムが複雑となり、コストの高いものとなってしまう。
【0029】
すなわち、従来技術においては、安価に、解像度切り換え時に同等の光出力信号レベルを得ることができる画像読み取り装置を提供することができない場合があった。
【0030】
そこで、本発明は、解像度を切り換え時に、解像度に応じた読み取り速度を実現し、かつ読み取り速度を速めても光電変換信号の出力レベルの低下を防止するイメージセンサユニット及びそれを用いた画像読み取り装置を提供することを課題とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、本発明は、原稿に光を照射する光照射手段と、前記原稿からの光を入射する第1の解像度で配置された複数の光電変換手段を有する光電変換装置と、を備えるイメージセンサユニットにおいて、第1の解像度と前記第1の解像度の1/N(Nは自然数)である第2の解像度とを切り換える解像度切り換え手段と、前記解像度に応じて前記光照射手段の照射光量を制御する光量制御手段と、を備え、前記光電変換装置は、前記光電変換手段からノイズ信号を読み出して保持するノイズ信号保持手段と、前記光電変換手段から光信号を読み出して保持する光信号保持手段と、前記ノイズ信号保持手段から出力される複数のノイズ信号をノイズ信号共通出力線に読み出す第1読み出し手段と、前記光信号保持手段から出力される複数の光信号を光信号共通出力線に読み出す第2読み出し手段と、前記ノイズ信号と前記光信号との差分をとる差分手段と、を備え、前記解像度切り換え手段は、前記第1読み出し手段及び前記第2読み出し手段により、前記第1の解像度と前記第2の解像度とを切り換え、前記ノイズ信号保持手段は容量値C TN の容量を備え、前記光信号保持手段は容量値C TS の容量を備え、かつ、C TN =C TS =C T であり、前記ノイズ信号共通出力線は容量値C HN の寄生容量を備え、前記光信号共通出力線は容量値C HS の寄生容量を備え、かつ、C HN =C HS =C H であり、さらに、前記第1の解像度のときの前記光照射手段の光量をL 1 とし、前記第2の解像度のときの前記光照射手段の光量をL 2 とした場合、前記L 1 と前記L 2 の比は、
【数1】
である。
【0032】
また、本発明は、光電変換装置及び光量制御手段に解像度を切り換える解像度切り換え信号を供給するセンサ駆動手段と、前記光電変換手段から出力される光信号を処理する信号処理手段と、を備える画像読み取り装置において、前記光量制御手段は、前記解像度切り換え信号により前記解像度に応じて光照射手段の照射光量を制御し、前記光電変換装置は、前記光電変換手段からノイズ信号を読み出して保持するノイズ信号保持手段と、前記光電変換手段から光信号を読み出して保持する光信号保持手段と、前記ノイズ信号保持手段から出力される複数のノイズ信号をノイズ信号共通出力線に読み出す第1読み出し手段と、前記光信号保持手段から出力される複数の光信号を光信号共通出力線に読み出す第2読み出し手段と、前記ノイズ信号と前記光信号との差分をとる差分手段と、を備え、前記第1読み出し手段及び前記第2読み出し手段により、前記第1の解像度と前記第2の解像度とを切り換え、前記ノイズ信号保持手段は容量値C TN の容量を備え、前記光信号保持手段は容量値C TS の容量を備え、かつ、C TN =C TS =C T であり、前記ノイズ信号共通出力線は容量値C HN の寄生容量を備え、前記光信号共通出力線は容量値C HS の寄生容量を備え、かつ、C HN =C HS =C H であり、さらに、前記第1の解像度のときの前記光照射手段の光量をL 1 とし、前記第2の解像度のときの前記光照射手段の光量をL 2 とした場合、前記L 1 と前記L 2 の比は、N=第1の解像度/第2の解像度とした場合、
【数2】
である。
【0033】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
図1は、本発明の第1の実施形態におけるイメージセンサユニットの回路ブロック図である。図2は、本実施形態イメージセンサユニットの断面図である。図3は、図1に用いる光電変換装置の回路ブロック図である。図4は、図3における8ビット分のシフトレジスタと受光素子との回路ブロック図である。図5は、光電変換装置内の4画素分の受光素子の等価回路図である。図6は、図4の動作を示すタイミングチャートである。
【0034】
図1において、イメージセンサユニット200は、セラミック実装基板32上に光電変換装置1−1〜1−15を15チップ、インライン状にマルチ実装して構成されるイメージセンサモジュールと、光源となるLED202,202’及び202''と、光量制御手段201,201’及び201''とを備えている。なお、本実施形態においては、LEDとして赤色202、緑色202’及び青色201''の3種類を設けている。
【0035】
また、光量制御手段201及び201’,201''は、2系統の電流源回路204及び204’と、電流源回路204及び204’に接続された抵抗207及び207’と、抵抗207に接続されたアナログスイッチ205と、インバータ206とを備えている。
【0036】
なお、図示していないが、電流源回路204及び204’はイメージセンサユニットの外部でON/OFFが制御される構成としている。また、電流源回路204及び抵抗207によって駆動電流I2が各LED202、202’及び202”に出力され、電流源回路204’及び抵抗207’によって、駆動電流I1及び駆動電流I2が各LED202、202’及び202”に出力される。
【0037】
したがって、高解像度モード時には、アナログスイッチ205がオフ状態となり、各LED202、202’及び202”は駆動電流I1によって発光する。また、低解像度モード時にはアナログスイッチ205がオン状態となり、各LED202、202’及び202”は駆動電流I1+I2によって発光する。
【0038】
図2は、イメージセンサユニットの断面図である。光透過性の支持体36と、支持体36に赤色・緑色・青色の光を照射するLED光源35と、原稿からの反射光を集光し受光素子表面で結像させるレンズアレイ34と、レンズアレイ34により集光された反射光を光電変換するセラミック基板32上の光電変換装置1と、光電変換装置1の保護のため、シリコーン樹脂などからなるチップコート剤33と、筐体37とを設けている。これらを組み立てることにより密着型イメージセンサを構成している。
【0039】
図3は、上記のイメージセンサモジュールのうち、2チップ分の光電変換装置の回路ブロックを示す。
【0040】
光電変換装置1,1’には、それを駆動するクロックCLK、スタートパルスSP及び解像度切り換え信号MODEが共通接続されている。また、ラインセンサの読み出しスタート信号SIがイメージセンサチップ1に入力されている。解像度切り換え信号MODEがハイレベルの場合には、高解像度モード600dpiの解像度が得られる構成としている。また、ローレベルの場合には、低解像度モード300dpiの解像度が得られる構成としている。
【0041】
さらに、光電変換装置1,1’は、4bitの遅延を有するプレシフトレジスタ2,2’と、シフトレジスタ3,3’と、344ビットの受光素子アレイ4,4’と、タイミング発生回路5,5’と、信号出力アンプブロック6,6とを備えている。ここで、シフトレジスタ3,3’は、4ビット分のシフトレジスタブロック11を備えている。
【0042】
また、受光素子アレイ4、4’で受光された画像信号は、シフトレジスタ3,3’のシフト信号によって、オン/オフするスイッチを介して、信号出力線に読み出され、信号出力アンプブロック6、6’で増幅される。そうして、タイミング発生回路5、5’の制御信号によってスイッチングされて信号出力Voutとして出力される。
【0043】
信号出力アンプブロック6、6’は、解像度切り換え信号(MODE)線と接続されている。信号出力アンプブロック6、6’は、MODE信号により切り換えられる解像度に応じて、増幅率を変化させる手段を備えている。
【0044】
また、高解像度モード時のスタート信号9−1,9’−1及び低解像度時のスタート信号9−2,9’−2を、スタート信号切り換え手段10,10’を用いて選択することにより、次チップスタート信号9,9’が得られる構成としている。また、次チップスタート信号9、9’は、各光電変換装置1、1’のビットが読み出しを終了するときよりNビット前(K−Nビット)時の信号を、シフトレジスタ3、3’の最終レジスタの手前Nビット部分から次チップのスタート信号として出力する。
【0045】
また、クロック信号CLKとスタートパルス信号SPとで駆動されるタイミング発生回路5、5’により、受光素子4、4’を駆動するパルス及びシフトレジスタ3、3’を駆動する駆動パルス7、7’及び8、8’が生成される。スタートパルス信号SPが各イメージセンサチップに共通に接続されているのは、各イメージセンサチップの動作開始の同期をとるためである。
【0046】
図4は、8ビット分のシフトレジスタと受光素子との回路ブロック図である。シフトレジスタは、4ビットを1ブロックとするシフトレジスタブロック11に備えられている。すなわち、シフトレジスタブロック11は、Φ1同期の1ビットシフトレジスタ12−1〜12−4と、Φ2同期の1ビットシフトレジスタ13−1〜13−4及びモード信号を切り換えるアナログスイッチS11〜S17,S21〜S27とを備えている。
【0047】
また、シフトレジスタブロック11は、読み出しパルス線Φa1〜Φd1を介して、受光素子a1〜d1と図示しない信号出力線間の各スイッチ制御端子と接続されている。
【0048】
図5は、図4における受光素子4画素分の等価回路を示す図面である。図5の各々の受光素子a1〜d1は、光電変換手段となるホトダイオードPDa〜PDdと、読み出しスイッチM1a〜M1dと、信号転送スイッチM2a〜M2dと、MOSソースホロアM3a〜M3dと、光電変換手段をリセットする手段であるリセットスイッチM4a〜M4dと、一時的に電荷を蓄積する蓄積容量Ca〜Cdとを備えている。
【0049】
各々の受光素子a1〜d1の信号出力は、共通信号線14に出力される。そして、信号出力アンプブロック6で増幅されて、出力端子Voutから出力される。本実施形態において、信号出力アンプブロック6は、共通出力線14の出力をインピーダンス変換する入力バッファアンプ6−1と、反転端子に抵抗を並列接続し、非反転端子から入力バッファアンプ6−1の出力を入力し増幅するゲインアンプ6−2とを備える。
【0050】
以下、本実施形態の動作について説明する。図5に示す各受光素子a1〜d1において、ホトダイオードPDa〜PDdにて光電変換により生成した光キャリアは、MOSソースホロアM3a〜M3dで電荷は電圧に変換され、信号転送パルスΦTにて全画素一致にて蓄積容量Ca〜Cdに転送される。つづいて、シフトレジスタ11から順次ハイとなる読み出しパルスΦa1〜Φd1によって、順次読み出しスイッチM1a〜M1dをオン状態にし、共通信号線14に信号電圧が容量分割として読み出される。
【0051】
本実施形態においては、高解像度モード時には読み出しパルスΦa1〜Φd1は順次オンしていくが、低解像度モード時には、隣接する2ビット、すなわちシフトレジスタ11から走査するΦa1とΦb1とが同時にオンし、つづいてΦc1とΦd1とが同時にオンする構成となる。
【0052】
したがって、低解像度モードにおいては2画素の容量分割加算により、信号電圧を高解像度モード時より大きくすることが可能となる。なお、上記の容量分割加算については、たとえば、特開平4−4682号公報に開示されている。
【0053】
つぎに、図4、図6を用いてシフトレジスタ部の動作を説明する。図4において、MODE信号がハイレベルの場合は、S11、S21、S16、S17、S26、S27のアナログスイッチがオフ状態となり、一方、S12、S13、S14、S15、S22、S23、S24、S25がオン状態となる。
【0054】
したがって、解像度切り換えのない、通常のシフトレジスタ動作となり、各受光素子a1〜d1用の読み出し制御パルスΦa1からΦd2までは時系列的に順次オン状態となる。なお、図4においては、画像信号の出力線を図示していないが、制御パルスΦa1からΦd2による順次ハイとなるのに同期して、各受光素子a1からd2の受光電荷が信号出力線に出力される。
【0055】
つぎに、MODE信号がローレベルの場合は、S11、S21、S16、S17、S26、S27のアナログスイッチがオン状態となり、一方、S12、S13、S14、S15、S22、S23、S24、S25がオフ状態となる。したがって、シフトレジスタ12−1にシフトパルスが入力されると、シフトレジスタ12−1からΦa1とΦb1とがΦ1同期で出力され、受光素子a1とb1との信号を同時に読み出す。
【0056】
つづいて、シフトパルスは、アナログスイッチS11を介してシフトレジスタ13−2に入力され、シフトレジスタ13−2からΦc1とΦd1とが、Φ2同期で出力され、受光素子c1とd1との信号を同時に読み出す。低解像度読み出しのモードの場合も、図示しない出力線に受光素子a1とb1、c1とd1、a2とb2、c2とd2、というように対の受光素子の加算電荷が順次読み出される。
【0057】
このとき、シフトレジスタ13−1及びシフトレジスタ12−2は、シフトパルスが入力されないため動作しない。同様に、シフトレジスタ12−3からΦa2とΦb2とが、Φ1同期で出力され、受光素子a2とb2との信号を同時に読み出し、シフトレジスタ13−4からΦc2とΦd2とがΦ2同期で出力され、受光素子c2とd2との信号を同時に読み出す。
【0058】
以上の動作のタイミングチャートを図6に示す。図6において、クロック信号CLKと、同期信号Φ1,Φ2が高解像度モードと低解像度モードとに共通に供給され、スタート信号SRがハイとなると共に高解像度モードと低解像度モードとのそれぞれの画像信号出力が得られる。図6より、同一のクロックレートにおいて、低解像度モードにおいては、高解像度モード時の2倍の読み出し速度で読み出すことが可能であることがわかる。
【0059】
つぎに、次チップスタート信号の切り換え手段について説明する。図3において、プレシフトレジスタ2、2’は、たとえば、4ビットの遅延を有するため、4ビット前の信号を次チップのスタート信号として出力しなければならない。したがって、高解像度モードの場合には、光電変換装置1、1’は、たとえば、それぞれ344ビットの信号を備えるため、341ビット目のシフトレジスタ信号9−1、9’−1を次チップスタート信号として用いる。
【0060】
また、低解像度モードにおいては、2画素加算信号が1ビットとなるため、光電変換装置1、1’は等価的に177ビットの信号を出力することになる。したがって、受光素子換算で337ビット目のシフトレジスタ信号9−2、9’−2を次チップスタート信号として用いる。すなわち、次チップスタート信号を切り換えるスタート信号切り換え手段を設けることにより、解像度を切り換えても光電変換装置1、1’の継ぎ目の部分において画素信号は連続性を保つことができる。
【0061】
なお、本実施形態においては、光電変換装置のビット数を344ビットとしたが、4の倍数のビット数であれば幾つでも構わない。また、解像度も[高解像モード/低解像モード]が[600dpi/300dpi]の場合に限らず、たとえば、[400dpi/200dpi]などの解像度でも構わない。
【0062】
さらに、本実施形態は高解像度モードと低解像度モードの解像度比が2倍の場合を示したが、たとえば、6画素を1ブロックとし、光電変換装置の画素数を6の倍数とすることで、[600dpi/200dpi]の切り換えのように、解像度比を3倍に設定することもできる。
【0063】
また、シフトレジスタ駆動パルスを、2つとして説明しているが、これに限られるものではなくシフトレジスタの構成を変えることにより、たとえば、3つのシフトレジスタ駆動パルスでは、低解像度が選択された場合には隣り合う3つの受光素子を加算して読み出すようにすることもできる。
【0064】
ここで、図5に示した、蓄積容量Ca〜Cdの容量値CTと共通出力線14の容量値CHとは、
CT=2.0pF
CH=3.0pF
という値を用いており、したがって、容量分割比は、
高解像度モード時(MODE=Hi)とき
CT/(CT+CH)=2/(2+3)=0.400
低解像度モード時(MODE=Lo)とき
2CT/(2CT+CH)=2×2/(2×2+3)=0.571
となる。
【0065】
したがって、高解像度モード時(MODE=Hi)のLEDの駆動電流I1による発光量及び低解像度モード時(MODE=Lo)のLEDの駆動電流I1+I2による発光量を、それぞれL600 、L300 とすると、容量分割比の値から、
L300 /L600 =2/(0.571/0.400)≒1.4
なる光量比が得られるようにLED駆動電流I1、I2を設定することにより、低解像度モード時と高解像度モード時とのそれぞれにおける、光量と容量分割比との積の比は約2倍となるため、クロックレート一定の場合には、低解像度モード時の蓄積時間が高解像度モード時の1/2となっても、同等の信号レベルを得ることができる。
【0066】
本実施形態においては、あらかじめ所望の電流値に設定された定電流源回路を2系統設け、電流を追加する手段を示したが、たとえば、可変電流電源回路を用いて電流値を変化させてもよいし、2系統の定電流源回路を切り換える手法を用いてもよい。
【0067】
本実施形態においては、解像度を600dpi/300dpiとしているが、たとえば、400dpi/200dpiなどの解像度でもよい。さらに、本実施形態は高解像度モードと低解像度モードの解像度比が2倍の場合を示したが、たとえば、6画素を1ブロックとし、光電変換装置の画素数を6の倍数とすることで、600dpi/200dpiの切り換えのように、解像度比を3倍に設定することもできる。
【0068】
また、イメージスキャナや、ファクシミリ、電子複写機として、複数の解像度のいずれかを選択する選択スイッチと、密着型イメージセンサを読み出す方向を主走査方向とし、その主走査方向に垂直な方向を副走査方向として、機構的に副走査方向にも画像原稿に対応して走査走査回路と、2次元状の読み取り信号を得て、この読み取り信号に応じて光学感光体に露光する露光装置とを設けることにより、複数の解像度に応じて被転写紙に転写することができ、機能的な自由度を増加することができる。
【0069】
また、本実施形態は光源切り換え型カラー密着型イメージセンサを例として示したが、光源切り換え型に限らず、通常のカラー/白黒の密着型イメージセンサに適用することもできる。さらに、密着型イメージセンサに限らず、光電変換装置と光源を含むイメージセンサユニットであれば、その効果を発揮できる。
【0070】
本実施形態に示すような構成により、イメージセンサユニットの外部においてはLEDの点灯開始/終了のみを制御するだけで、解像度切り換えに伴う新たな制御を追加しなくとも、解像度によらず、同等の出力信号レベルを得ることができる。
【0071】
[実施形態2]
本実施形態においては、光量制御手段201をイメージセンサユニットの外部に設けた画像読み取り装置の一例を示す。
【0072】
図7は、本発明の第2の実施形態における画像読み取り装置のブロック図である。図8は、図7における光電変換装置1の4画素分の受光素子の等価回路図である。
【0073】
図7に示す、画像読み取り装置215のイメージセンサユニット200’は、光量制御手段201(図1)をイメージセンサユニット200’の外部に設けたこと、イメージセンサユニット用いる光電変換装置1の読み出し方式、以外は、実施形態1と同様である。
【0074】
図7において、イメージセンサユニット200’は、光電変換装置1及びLED202,202’及び202''を備えている。イメージセンサユニット200’は、センサ駆動信号線210及び解像度制御信号線211を介してセンサ駆動手段と接続されている。
【0075】
また、イメージセンサユニット200’は、出力端子Vout及びセンサ出力信号線213を介して信号処理手段と接続されている。さらに、イメージセンサユニット200’のLED202,202’及び202''は、光量制御手段201’と接続されている。また、光量制御手段201’とセンサ駆動手段とは、LED点滅制御信号線を介して接続されている。
【0076】
センサ駆動手段から、クロック信号及びスタート信号等がセンサ駆動信号線210及び解像度制御信号線211を介して、イメージセンサユニット200’に供給される。イメージセンサユニット200’は、これらの信号により動作が制御される。また、イメージセンサユニット200’の出力信号は、センサ出力信号線213を介して、信号処理手段に出力される。信号処理手段は、たとえばA/D変換、シェーディング補正、ダーク補正、γ補正、色合成等の処理を加えて、最終的な画像信号を出力する。
【0077】
また、光量制御手段201’は、センサ駆動手段から解像度制御信号線211を介して供給される解像度制御信号により、解像度に応じた電流信号を点灯制御信号線214を介して点滅制御信号として、LED202,202’及び202''に出力することにより光量を切り換える。
【0078】
なお、本実施形態における光量制御手段201’には、LED202,202’及び202''を駆動する回路ブロックが含まれており、たとえば、実施形態1と同様の構成をしたものを用いている。
【0079】
図8は、受光素子4画素分の等価回路である。各々の受光素子a1〜d1は、光電変換手段となるホトダイオードPDa〜PDd、読み出しスイッチM1aS〜M1dS及びM1aN〜M1dN、光信号転送スイッチM2aS〜M2dS、ノイズ信号転送スイッチM2aN〜M2dN、MOSソースホロアM3a〜M3d、光電変換手段をリセットする手段であるリセットスイッチM4a〜M4d、一時的に光信号を蓄積する光信号蓄積容量CaS〜CdS、ノイズ信号を蓄積するノイズ蓄積容量CaN〜CdNとを備えている。
【0080】
おのおのの受光素子の光信号出力及びノイズ信号出力は光信号共通出力線14−1、及びノイズ信号共通出力線14−2に出力され、信号出力アンプブロック6で増幅されて出力端子Voutより出力される。
【0081】
信号出力アンプブロック6は、光信号共通出力線14−1及びノイズ信号共通出力線14−2の出力をインピーダンス変換する入力バッファアンプ6−1と、2つの入力バッファアンプ6−1の出力の差をとる差動アンプ6−4と、差動アンプ6−4の出力を増幅するゲインアンプ6−2とを備えている。
【0082】
各受光素子a1〜d1に光が入射すると、ホトダイオードPDa〜PDdは、そ光を光電変換して光信号出力及びノイズ信号出力として、MOSソースホロアM3a〜M3dに出力する。MOSソースホロアM3a〜M3dは、電荷を電圧に変換して、信号転送パルスΦTS及び信号転送パルスΦTNにて、全画素一括で蓄積容量CaS〜CdS及び蓄積容量CaN〜CdNに転送する。
【0083】
つづいて、シフトレジスタ11から順次ハイとなる読み出しパルスΦa1〜Φd1によって、順次読み出しスイッチM1aS〜M1dS及びM1aN〜M1dNをオン状態にして、光信号共通信号線14−1及びノイズ信号共通信号線14−2に、光信号電圧及びノイズ信号電圧が読み出される。
【0084】
読み出された光信号電圧及びノイズ信号電圧は、各々の入力バッファアンプ6−1により、インピーダンス変換される。そして、差動アンプ6−4において、光信号出力電圧からノイズ信号出力電圧を差分され、ゲインアンプ6−2で差動アンプ6−4の出力を増幅して、出力端子Voutより出力される。
【0085】
本実施形態においては、各々の受光素子a1〜d1に光信号蓄積容量CaS、ノイズ信号蓄積容量CaNを設け、さらにその差分処理を差動アンプ6−4にて行っているため、各画素に設けたMOSソースホロアM3aのしきい値バラツキに起因するFPN抑制することができる。
【0086】
なお、本実施形態においては、蓄積容量の容量値、ノイズ信号共通出力線14−2の容量値及び光信号共通出力線14−1の容量値、ゲインアンプ(6−2)の抵抗値R1、R2、R3については、実施形態1と同様の定数を用いている。
【0087】
以上説明したように、本実施形態の画像読み取り装置は、解像度切り換え制御信号MDOEを用いて解像度切り換えを行う場合には、解像度に応じてLED202,202’及び202''の光量を、光電変換装置の感度変化分に対応した最適値に制御することが可能となるため、LEDの発光量を制御を簡便にすることができる。
【0088】
加えて、たとえばイメージセンサユニットの出力を、A/D変換装置等を用いて信号処理を行う場合においても、A/D変換装置の入力レンジを解像度によらず一定で使用することができるため、安価な画像読み取り装置を提供することができる。
【0089】
また、本実施形態は、光源切り換え型カラーイメージセンサを用いた画像読み取り装置を例として示したが、光源切り換え型に限らず、通常のカラー/白黒のイメージセンサを用いた場合でも有効である。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のイメージセンサユニットは、解像度を切り換える解像度切り換え手段を有する光電変換装置と、光電変換装置に光を照射する光照射手段と、光照射手段の照射光量を制御する光量制御手段を備える。したがって、解像度を切り換え時に、解像度に応じた読み取り速度を実現し、かつ読み取り速度を速めても光電変換信号の出力レベルの低下を防止し、加えて安価なイメージセンサユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のイメージセンサユニットの回路ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1のイメージセンサユニットの断面図である。
【図3】本発明の実施形態1における光電変換装置の回路ブロック図である。
【図4】本発明の実施形態1における8ビット分のシフトレジスタと受光素子の回路ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態1における受光素子の等価回路図(4画素分)である。
【図6】本発明の実施形態1におけるシフトレジスタと受光素子との回路動作を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態における画像読み取り装置のブロック図である。
【図8】図7における光電変換装置1の4画素分の受光素子の等価回路図である。
【図9】従来技術1の光電変換装置の等価回路図である。
【図10】従来技術1の光電変換装置のタイミングチャートである。
【図11】従来技術3における密着型イメージセンサ用集積回路の回路図である。
【図12】従来技術4における密着型イメージセンサ用集積回路の回路図である。
【符号の説明】
1、1’ 光電交換装置
2、2’ プレシフトレジスタ
3、3’ シフトレジスタ
4、4’ 受光素子アレイ
5、5’ タイミング発生回路
6、6’ 信号出力アンプブロック
6−1 入力バッファアンプ
6−2、6−2 ゲインアンプ
6−3 ゲイン可変手段
6−4 差動アンプ
6−5 スイッチ手段
7、7’ シフトレジスタ駆動パルス(Φ1)
8、8’ シフトレジスタ駆動パルス(Φ2)
9、9’ 次チップスタート信号線
9−1、9−1’ 高解像モード時スタート信号線
9−2、9−2’ 低解像モード時スタート信号線
10、10’ スタート信号切り替え手段
11 シフトレジスタブロック(4ビット分)
12−1〜12−4’ Φ1同期1ビットシフトレジスタ
13−1〜13−4’ Φ2同期1ビットシフトレジスタ
14 共通信号線
14−1 光信号共通信号線
14−2 ノイズ信号共通信号線
15 共通信号線リセットスイッチ
15−1 光信号共通信号線リセットスイッチ
15−2 ノイズ信号共通信号線リセットスイッチ
32 セラミック基板
33 チップコート剤
34 レンズアレイ
35 LED光源
36 支持体
37 筐体
a1〜d2 受光素子
Φa1〜Φd2 a1〜d2読み出しパルス
M1a〜M1d 読み出しスイッチ
M4a〜M4d リセットスイッチ
PDa〜PDd ホトダイオード
Claims (6)
- 原稿に光を照射する光照射手段と、
前記原稿からの光を入射する第1の解像度で配置された複数の光電変換手段を有する光電変換装置と、を備えるイメージセンサユニットにおいて、
第1の解像度と前記第1の解像度の1/N(Nは自然数)である第2の解像度とを切り換える解像度切り換え手段と、
前記解像度に応じて前記光照射手段の照射光量を制御する光量制御手段と、
を備え、
前記光電変換装置は、
前記光電変換手段からノイズ信号を読み出して保持するノイズ信号保持手段と、
前記光電変換手段から光信号を読み出して保持する光信号保持手段と、
前記ノイズ信号保持手段から出力される複数のノイズ信号をノイズ信号共通出力線に読み出す第1読み出し手段と、
前記光信号保持手段から出力される複数の光信号を光信号共通出力線に読み出す第2読み出し手段と、
前記ノイズ信号と前記光信号との差分をとる差分手段と、を備え、
前記解像度切り換え手段は、前記第1読み出し手段及び前記第2読み出し手段により、前記第1の解像度と前記第2の解像度とを切り換え、
前記ノイズ信号保持手段は容量値C TN の容量を備え、前記光信号保持手段は容量値C TS の容量を備え、かつ、C TN =C TS =C T であり、
前記ノイズ信号共通出力線は容量値C HN の寄生容量を備え、前記光信号共通出力線は容量値C HS の寄生容量を備え、かつ、C HN =C HS =C H であり、
さらに、前記第1の解像度のときの前記光照射手段の光量をL 1 とし、前記第2の解像度のときの前記光照射手段の光量をL 2 とした場合、
前記L 1 と前記L 2 の比は、
- 前記第1の解像度時の前記光照射手段の光量をL1とし、
前記第2の解像度時の前記光照射手段の光量をL2とした場合に、L2>L1であることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサユニット。 - 前記光照射手段は、LEDであることを特徴とする請求項1又は2に記載のイメージセンサユニット。
- 光電変換装置及び光量制御手段に解像度を切り換える解像度切り換え信号を供給するセンサ駆動手段と、
前記光電変換手段から出力される光信号を処理する信号処理手段と、
を備える画像読み取り装置において、
前記光量制御手段は、前記解像度切り換え信号により前記解像度に応じて光照射手段の照射光量を制御し、
前記光電変換装置は、前記光電変換手段からノイズ信号を読み出して保持するノイズ信号保持手段と、
前記光電変換手段から光信号を読み出して保持する光信号保持手段と、
前記ノイズ信号保持手段から出力される複数のノイズ信号をノイズ信号共通出力線に読み出す第1読み出し手段と、
前記光信号保持手段から出力される複数の光信号を光信号共通出力線に読み出す第2読み出し手段と、
前記ノイズ信号と前記光信号との差分をとる差分手段と、を備え、
前記第1読み出し手段及び前記第2読み出し手段により、前記第1の解像度と前記第2の解像度とを切り換え、
前記ノイズ信号保持手段は容量値C TN の容量を備え、前記光信号保持手段は容量値C TS の容量を備え、かつ、C TN =C TS =C T であり、
前記ノイズ信号共通出力線は容量値C HN の寄生容量を備え、前記光信号共通出力線は容量値C HS の寄生容量を備え、かつ、C HN =C HS =C H であり、
さらに、前記第1の解像度のときの前記光照射手段の光量をL 1 とし、前記第2の解像度のときの前記光照射手段の光量をL 2 とした場合、
前記L 1 と前記L 2 の比は、N=第1の解像度/第2の解像度とした場合、
- 前記第1の解像度時の前記光照射手段の光量をL1とし、
前記第2の解像度時の前記光照射手段の光量をL2とした場合に、L2>L1であることを特徴とする請求項4に記載の画像読み取り装置。 - 前記光照射手段は、LEDであることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像読み取り装置。
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