JP3994247B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揺動可能に支持されるハンドルを備えたスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、実開昭55−3826号公報に記載されたスイッチ装置が知られている。このスイッチ装置は、スイッチ本体と、このスイッチ本体の上側に揺動自在に支持されたハンドルとを備えている。そして、スイッチ本体には、配線が電気的及び機械的に接続される対をなす接続金具が収納されるとともに、各接続金具に電気的に接続された固定接点が相対向して備えられている。さらに、これら固定接点間には、下端部を支点として回動する可動片が配置され、この可動片の回動に伴い、この可動片の中間部に設けられた可動接点がいずれかの固定接点に当接することにより、各接点が開閉される。また、ハンドルの下側には、下面を開口したスプリング収納部が設けられ、このスプリング収納部に、コイルスプリングが収納されている。そして、このコイルスプリングの下端部内に、可動片の上端部が配置され、ハンドルを揺動操作することにより、コイルスプリングが全体的に弾性的に撓みながら可動片を押動し、回路を切り替えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、ハンドルのスプリング収納部内でコイルスプリングが全体的に移動するため、ハンドルのがたつきが生じるおそれがあり、操作感の向上が困難で、また、可動接点を固定接点に押圧する力が変化するなどして、接点を長期にわたり安定して開閉させることが容易でない問題を有している。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、操作感が良好なスイッチ装置を提供し、また、接点を長期にわたり容易に安定して開閉できるスイッチ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のスイッチ装置は、スイッチ本体と;スイッチ本体に収納され、固定接点を設けた端子と;基端部を支点として回動可能にスイッチ本体に収納され、固定接点に接離される可動接点を設けた可動片と;先端部が可動片の先端部に係合するコイルスプリングと;スイッチ本体に揺動自在に支持されたハンドルと;ハンドルに設けられ、コイルスプリングの外形にほぼ沿ってコイルスプリングを軸方向に沿って伸縮可能に支持する筒状部、及び筒状部から拡開しコイルスプリングを軸方向から所定角度だけ傾斜可能に支持する拡開部を設けたスプリング収納部と;を具備したものである。
【0006】
そして、この構成では、ハンドルを揺動操作することにより、ハンドルに設けたスプリング収納部に収納したコイルスプリングの先端部が可動片の先端部を押動して可動片を回動させ、可動片に設けた可動接点が固定接点に接離される。そして、スプリング収納部は、コイルスプリングの先端部を傾斜可能に支持し、他の部分は軸方向に沿って伸縮可能に支持するので、コイルスプリングの全体が撓むように弾性変形する構成に較べ、安定した動作が可能になり、操作感が向上するとともに、コイルスプリングの先端部の傾斜方向への弾性変形により、可動片の可動接点を固定接点側に押圧する弾性力が確保される。さらに、コイルスプリングのスプリング収納部の内部での動きが比較的規制されるので、組み立て作業が容易になる。
【0007】
請求項2記載のスイッチ装置は、請求項1記載のスイッチ装置において、スイッチ本体に収納され、固定接点を設けた端子及び可動片軸受部を設けた端子と;基端部を可動片軸受部に支持される支点として回動可能にスイッチ本体に収納され、固定接点に接離される可動接点を設けるとともに、基端部が中央部分よりも薄く形成された板状の可動片と;具備したものである。
【0008】
そして、この構成では、ハンドルを揺動操作することにより、ハンドルに設けたスプリング収納部に収納したコイルスプリングの先端部が可動片の先端部を押動して可動片を回動させ、可動片に設けた可動接点が固定接点に接離される。そして、可動片軸受部に支持される可動片の基端部を中央部分よりも薄く形成したので、当接部分を支点とする回動あるいは摺動などが円滑になり、操作感が向上する。また、薄い部分はプレス加工により容易に形成可能であり、製造工程が簡略化され、製造コストが低減される。
【0009】
請求項3記載のスイッチ装置は、請求項1記載のスイッチ装置において、スイッチ本体に可動片より小さい角度で揺動自在に支持されたハンドルを具備したものである。
【0010】
そして、この構成では、ハンドルを揺動操作することにより、ハンドルに設けたスプリング収納部に収納したコイルスプリングの先端部が可動片の先端部を押動して可動片を回動させ、可動片に設けた可動接点が固定接点に接離される。そして、ハンドルが揺動する角度は、可動片が回動する角度より小さくしたので、ハンドルが最大限に回動した状態でさらにコイルスプリングの弾性力がさらにハンドルに加わり、ハンドルのがたつきが防止され、操作感が向上する。
【0011】
請求項4記載のスイッチ装置は、請求項1記載のスイッチ装置において、基端部を支点として回動可能にスイッチ本体に収納され、固定接点に接離される可動接点を設けるとともに、先端部が中央部分よりも薄く形成された板状の可動片と;イルスプリングの先端側に装着され可動片の先端部に当接する凹状部を設けたはとめ部と;具備したものである。
【0012】
そして、この構成では、ハンドルを揺動操作することにより、ハンドルに設けたスプリング収納部に収納したコイルスプリングの先端部がはとめ部を介して可動片の先端部を押動して可動片を回動させ、可動片に設けた可動接点が固定接点に接離される。そして、はとめ部の凹状部に当接する可動片の先端部を中央部分よりも薄く形成したので、当接部分を支点とする回動あるいは摺動などが円滑になり、操作感が向上する。また、薄い部分はプレス加工により容易に形成可能であり、製造工程が簡略化され、製造コストが低減される。
【0013】
請求項5記載のスイッチ装置は、請求項1記載のスイッチ装置において、基端部を支点として回動可能にスイッチ本体に収納され、固定接点に接離される可動接点を設けるとともに、先端部が先端側に向かって次第に幅寸法が狭く形成された板状の可動片と;イルスプリングの先端側に装着され可動片の先端部に当接する凹状部を設けたはとめ部と;具備したものである。
【0014】
そして、この構成では、ハンドルを揺動操作することにより、ハンドルに設けたスプリング収納部に収納したコイルスプリングの先端部がはとめ部を介して可動片の先端部を押動して可動片を回動させ、可動片に設けた可動接点が固定接点に接離される。そして、はとめ部の凹状部に当接する可動片の先端部を先端側に向かって次第に幅寸法が狭く形成したので、当接部分を支点とする回動あるいは摺動などが円滑になり、操作感が向上する。
【0015】
請求項6記載のスイッチ装置は、請求項5記載のスイッチ装置において、はとめ部の凹状部に当接する可動片の先端部を最端部が曲線または直線状に角がとられた略半円形状に形成したので、当接部分を支点とする回動あるいは摺動などが円滑になり、可動片の傾き角度が大きくなった状態においても操作感が向上する。
【0016】
請求項7記載のスイッチ装置は、請求項4ないし6いずれか一記載のスイッチ装置において、可動片は、先端部に隣接する部分が中央部分よりも薄く形成されたものである。
【0017】
そして、この構成では、可動片の先端部に隣接する部分が中央部分よりも薄く形成したので、この部分がはとめ部の端部などに摺接した際の動作が円滑になり、可動片の傾き角度が大きくなった状態においても操作感が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスイッチ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
図1はスイッチ装置の一実施の形態を示す断面図、図2はスイッチ装置の側面図、図3はスイッチ装置の平面図、図4はスイッチ装置の端面図、図5はスイッチ装置のカバー及び可動片を取り外した状態の平面図、図6はスイッチ装置の可動片の正面図、図7はスイッチ装置のハンドルの断面図である。
【0020】
図1ないし図5において、10はスイッチ装置で、このスイッチ装置10は、図示しない金属製の枠状のサポートに取り付けられ、このサポートを、造営材としての壁板に開口形成した開口部に押え金具あるいは配線ボックスを用いて取り付け、さらに、室内側を取付プレートで覆って、配線装置である3路スイッチ、片切スイッチを構成する。
【0021】
そして、このスイッチ装置10は、スイッチ本体11と、このスイッチ本体11の上側に揺動自在に支持された操作体であるハンドル12とを備えている。そして、スイッチ本体11は、上側を開口した白色の合成樹脂製の略箱状の本体部14と、この本体部14の上側を覆う白色の合成樹脂製のカバー15とを備え、これら本体部14とカバー15とがステンレスなどの金属製の一対の止金具16をかしめて固定され、内部に金具収納部17が形成されている。
【0022】
そして、本体部14の下面には、4個の電線挿入口21と、2個のリリース孔22とが形成されている。そして、電線挿入口21の内側には、それぞれ板ばねを屈曲した鎖状金具24が配置されているとともに、リリース孔22の内側には、それぞれ黄色の合成樹脂にて形成されたリリース体(リリースボタン)25が進退可能に配置されている。また、一端側に位置する2個の鎖状金具24には、共通端子26が組み合わされて接続され、他端側に位置する2個の鎖状金具24には、それぞれ負荷端子である端子としての第1の端子27と、端子としての第2の端子28とが組み合わされて接続されている。そこで、一端側に位置する電線挿入口21に挿入された電線は、鎖状金具24と共通端子26の挟持片部26a との間に挟持され鎖状接続されるとともに電気的に接続される。また、他端側に位置する電線挿入口21に挿入された電線は、鎖状金具24と第1の端子27の挟持片部27a あるいは第2の端子28の挟持片部28a との間に挟持され鎖状接続されるとともに電気的に接続される。また、リリース孔22にマイナスドライバなどの治具を挿入してリリース体25を押動し、鎖状金具24を変形させることにより、鎖状接続を解除して接続した電線を取り外しできる。
【0023】
また、共通端子26は、金具収納部17の底部の略中央部に延設されるとともに、上側に向かって拡開する略V字状に屈曲されて、可動片軸受部31が形成されている。また、第1の端子27及び第2の端子28は、可動片軸受部31の上方に延設され、互いに対向し、かつ、上方に向かって若干傾斜した第1の固定接点受部27b 及び第2の固定接点受部28b が形成されている。そして、これら第1の固定接点受部27b 及び第2の固定接点受部28b の相対向する面に、それぞれ第1の固定接点33及び第2の固定接点34が取り付けられている。なお、共通端子26の可動片軸受部31に、別体の接点を取り付けることもできる。
【0024】
さらに、これら固定接点33,34間には、突片である可動片41が配置されている。そして、この可動片41は、図1及び図6に示すように、導電性を有する金属板からなる平板状の可動片本体42と、この可動片本体42の先端部近傍の両側面にかしめなどして突出して取り付けられた可動接点44とを備えている。そして、可動片本体42は、水平な端縁部である下端部に、基端部45が形成されているとともに、幅方向の略中央部から上側に突出して、先端部46が形成されている。また、この先端部46の先端側は、先端側に向かって幅方向が小さくなるように形成され、より好ましくは、正面視で略半円状に形成されている。そして、これら基端部45及び先端部46は、片面あるいは両面のつぶし加工により、中央部分よりも薄く形成されている。加えて、先端部46に隣接した部分である水平な端縁部47についても、片面あるいは両面のつぶし加工により、中央部分よりも薄く形成されている。また、この可動片本体42は、側部から上方に向かって延設部48が突設されている。
【0025】
そして、この可動片本体42は、可動片軸受部31の谷部に基端部45を当接し、この基端部45を支点として回動可能に支持され、この可動片本体42の回動により、可動接点44がいずれかの固定接点33,34に当接してスイッチが閉じられ、第1の端子27及び第2の端子28のいずれかと共通端子26とが電気的に接続される。また、延設部48は、例えばカバー15あるいはハンドル12に形成した案内溝部に案内される。
【0026】
また、スイッチ本体11のカバー15には、ハンドル保持孔49が設けられ、このハンドル保持孔49と本体部14との間に、ハンドル12を構成するハンドル本体51が両側に設けた軸部51a により揺動自在に支持されている。そして、このハンドル本体51は、図1ないし図4及び図7に示すように、白色の合成樹脂にて金型を用いて一体に形成され、緩やかに凹設された操作面部52と、この操作面部52の両側部から下方に延設された一対の平板状の側板部53と、操作面部52の両端部から下方に延設された一対の緩やかに湾曲した端板部54とを備えている。さらに、操作面部52の中央部からは、下方に向い、下端を開口した略円筒状のスプリング収納部56が突設され、このスプリング収納部56に、コイルスプリングSが収納されている。そして、このコイルスプリングSは、弾性的に変形可能な金属線を巻回したスプリングで、軸方向に弾性的に伸縮するとともに、軸方向から傾斜する方向にも弾性的に変形可能な弾性体を構成している。
【0027】
そして、スプリング収納部56の上側部から中間部にかけては、すなわち、スプリング収納部56の長手寸法の少なくとも半分の長さ以上の部分には、筒状部58が形成され、この筒状部58の内面は、コイルスプリングSの外形にほぼ沿った直管状の円筒状をなし、コイルスプリングSが撓まないように伸縮のみを許容する。一方、スプリング収納部56の下端部には、拡開部59が形成され、この拡開部59の内面は、スカート状に拡開し、コイルスプリングSの伸縮に加えて所定角度の範囲内での傾斜方向への弾性変形を許容する。
【0028】
なお、本実施の形態では、筒状部58の長手寸法は7.9mm、直径寸法は3.8mmで、拡開部59の長手寸法は3.5mm、下端部の直径寸法は4.2mmに設定されている。
【0029】
また、ハンドル本体51が揺動可能な角度は、端板部54が本体部14に当接することなどにより規制されるが、この回動角度は、可動片41の回動可能な角度より小さく設定されている。
【0030】
さらに、コイルスプリングSの下端部には、はとめ部61が装着されている。そして、このはとめ部61は、コイルスプリングSの内側に嵌合される係合受部62と、この係合受部62の下端の外周から突設されコイルスプリングSの下端部に当接するフランジ部63とを備えている。また、係合受部62は、下端を開口し、上端は滑らかな曲面状をなして閉塞されている。
【0031】
そして、このスイッチ装置10が組み立てられた状態で、可動片41の可動片本体42の先端部46が、はとめ部61の内側に挿入されて摺動自在に係合し、すなわち、このはとめ部61を介して、コイルスプリングSの下端部内に可動片41の先端部46が配置されている。
【0032】
そこで、ハンドル12の操作面部52を押動してハンドル本体51を揺動させることにより、コイルスプリングS及びはとめ部61を介して可動片41を押動し、回路を切り替えるようになっている。
【0033】
そして、本実施の形態によれば、埋込配線器具のスイッチなどに関し、スイッチの反転メカのコイルスプリングSを可動片41とハンドル12のスプリング収納部56内に固定するスイッチにおいて、筒状部58においてはコイルスプリングSのたわみを押えてハンドル12のがたつきを抑制できるとともに、ハンドル12のスプリング収納部56のコイルスプリングSの出口部分にスカート状の拡開部59を設けたため、たんなる円筒状の構成に比べて、接点開閉時の接点消耗による接点圧力のフォローを大きく確実に確保でき、接点の寿命を容易に長くすることができる。また、ハンドル12の反転角、可動片41の反転角が設計上確立されると、接点のフォローもスプリングの性能(仕様)で確定されてしまうが、コイルスプリングSを収納するスプリング収納部56の端部をスカート状にすることにより、設計的に決まる反転角に対して拡開部59でコイルスプリングSのたわみを利用して、接点フォローを大きく確実に確保でき、接点の寿命を容易に長くすることができる。さらに、コイルスプリングSのスプリング収納部56の内部での動きを比較的規制できるため、組み立て作業を容易にできる。
【0034】
また、ハンドル12の反転によりスプリング部であるコイルスプリングSに力が加わり可動片41が反転するスイッチ構造について、ハンドル本体51が揺動可能な角度は、可動片41の回動可能な角度より小さく設定したため、すなわち、ハンドル本体51の反転角の延長線よりも可動片41との結合部を外角側に位置することにより、コイルスプリングSの張力を利用してハンドル本体51を弾性的に押圧でき、ハンドル本体51とコイルスプリングSとの間に隙間ができて生じる操作時及び製造時の組立精度及び例えばスプリング収納部56などの部品精度のばらつき(製造公差)によるハンドル12のがたつき(遊び)を防止し、操作感を向上できる。
【0035】
さらに、埋込配線器具のスイッチなどに関し、スイッチの反転メカのスプリングと可動片とをはとめ部を介して接続する構成に関し、可動片とはとめ部との接続部分に特段の形状を有さない構成では、ハンドルの動きと、はとめ部が動きだしさらに可動片がはとめ部の動きに追従するまでの遊びが大きく、2段階の操作感を感じることがあり、さらに、はとめ部内での可動片の移動寸法が小さく反転角、フォローも規制されていたが、はとめ部61との接続部分である可動片41の先端部46をつぶした形状とし、はとめ部61内で円滑に摺動するようにしたため、操作感を良好にできる。加えて、可動片41の反転角度を最大限に確保でき、すなわち、反転に関するマージンを大きく確保でき、スイッチ装置10の信頼性を向上できる。さらに、可動片41の先端部46は、先端側に向かって幅が狭くなる形状に形成し、より好ましくは先端部が半円形をなす平板状に形成することにより、可動片41が大きく傾き、先端部46の先端側がはとめ部61内部を大きい距離にわたり摺動する場合でも、この摺動を円滑にできる。すなわち、可動片41が所定の角度を境界として先端部46の摺動が妨げられるようなことがなく、ハンドル12の動きを円滑にして操作感を向上できる。
【0036】
このとき、はとめ部61の形状にもよるが円滑な動きを高めるには、端縁部から先端部までの間にはとめの開口径より細幅の円筒状などの立ち上げ部を設けるのが好ましい。
【0037】
加えて、先端部46に隣接する部分すなわちはとめ部61のフランジ部63に摺接しうる部分である端縁部47についても、片面あるいは両面のつぶし加工により、他の部分よりも薄く形成したため、可動片41が大きく傾き、先端部46に隣接する端縁部47がはとめ部61のフランジ部63に摺接する状態になっても、この摺動を円滑にできる。すなわち、可動片41が所定の角度を境界として先端部46の摺動が妨げられるようなことがなく、ハンドル12の動きを円滑にして操作感を向上できる。
【0038】
また、可動片41の基端部45についても、つぶした形状に加工したため、可動片軸受部31に円滑に摺動させることができ、回動動作を円滑にできる。
【0039】
また、可動片41の先端部46及び基端部45の薄い部分はプレス加工により容易に形成でき、製造工程を簡略化して、製造コストを低減できる。
【0040】
なお、可動片41の先端部46及び基端部45は、幅方向のみならず厚さ方向についても、テーパ状に細く形成し、さらには、端縁部を滑らかな曲面状に加工して、動作の円滑化を図ることもできる。
【0041】
そして、可動片41の端縁部を加工する際は、金属板をプレス圧延すなわちプレス加工して所定の厚さ寸法としたのち、加工効果による材料の硬化部分である端縁部近傍をカットして除き、さらに支点部の円滑処理として端縁部の端面を滑らかな曲面状とするアール加工(R加工)を施すことができる。そして、この構成では、電気的接続部である支点部形状の二次加工である円滑化の加工を容易に正確にでき、スイッチ装置10の操作感を向上できるとともに、プレス金型の負担を低減し、すなわち加工部カム部の消耗を抑制して、製造コストを低減できる。すなわち、プレス加工により硬化した部分を除いた部分を曲面状に加工するため、加工が容易になり、正確な形状に容易に形成でき、接点の接離を確実にできるとともに、曲面状に加工する治具の消耗を抑制し、製造コストを低減できる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載のスイッチ装置によれば、ハンドルを揺動操作することにより、ハンドルに設けたスプリング収納部に収納したコイルスプリングの先端部が可動片の先端部を押動して可動片を回動させ、可動片に設けた可動接点を固定接点に接離できる。そして、スプリング収納部は、コイルスプリングの先端部を傾斜可能に支持し、他の部分は軸方向に沿って伸縮可能に支持するため、コイルスプリングの全体が撓むように弾性変形する構成に較べ、安定した動作が可能になり、操作感を向上できるとともに、コイルスプリングの先端部の傾斜方向への弾性変形により、可動片の可動接点を固定接点側に押圧する弾性力を確保できる。さらに、コイルスプリングのスプリング収納部の内部での動きを比較的規制できるため、組み立て作業を容易にできる。
【0043】
請求項2記載のスイッチ装置によれば、請求項1記載の効果に加え、可動片軸受部に支持される可動片の基端部を中央部分よりも薄く形成したため、当接部分を支点とする回動あるいは摺動などが円滑になり、操作感を向上できる。また、薄い部分はプレス加工により容易に形成可能であり、製造工程を簡略化して、製造コストを低減できる。
【0044】
請求項3記載のスイッチ装置によれば、請求項1記載の効果に加え、ハンドルが揺動する角度は、可動片が回動する角度より小さくしたため、ハンドルが最大限に回動した状態でさらにコイルスプリングの弾性力がさらにハンドルに加わり、ハンドルのがたつきを防止し、操作感を向上できる。
【0045】
請求項4記載のスイッチ装置によれば、請求項1記載の効果に加え、ハンドルを揺動操作することにより、ハンドルに設けたスプリング収納部に収納したコイルスプリングの先端部がはとめ部を介して可動片の先端部を押動して可動片を回動させ、可動片に設けた可動接点を固定接点に接離できる。そして、はとめ部の凹状部に当接する可動片の先端部を中央部分よりも薄く形成したため、当接部分を支点とする回動あるいは摺動などを円滑にでき、操作感を向上できる。また、薄い部分はプレス加工により容易に形成でき、製造工程を簡略化して、製造コストを低減できる。
【0046】
請求項5記載のスイッチ装置によれば、請求項1記載の効果に加え、ハンドルを揺動操作することにより、ハンドルに設けたスプリング収納部に収納したコイルスプリングの先端部がはとめ部を介して可動片の先端部を押動して可動片を回動させ、可動片に設けた可動接点を固定接点に接離できる。そして、はとめ部の凹状部に当接する可動片の先端部を先端側に向かって次第に幅寸法が狭く形成したため、当接部分を支点とする回動あるいは摺動などが円滑にでき、操作感を向上できる。
【0047】
請求項6記載のスイッチ装置によれば、請求項5記載の効果に加え、はとめ部の凹状部に当接する可動片の先端部を半円形状に形成したため、当接部分を支点とする回動あるいは摺動などを円滑にして、操作感を向上できる。
【0048】
請求項7記載のスイッチ装置によれば、請求項4ないし6いずれか一記載の効果に加え、可動片の先端部に隣接する部分が中央部分よりも薄く形成したため、この部分がはとめ部の端部などに摺接した際の動作を円滑にでき、操作感を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチ装置の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】同上スイッチ装置の側面図である。
【図3】同上スイッチ装置の平面図である。
【図4】同上スイッチ装置の端面図である。
【図5】同上スイッチ装置のカバー及び可動片を取り外した状態の平面図である。
【図6】同上スイッチ装置の可動片の正面図である。
【図7】同上スイッチ装置のハンドルの断面図である。
【符号の説明】
10 スイッチ装置
11 スイッチ本体
12 ハンドル
27 端子としての第1の端子
28 端子としての第2の端子
31 可動片軸受部
33 固定接点
41 可動片
44 可動接点
45 基端部
46 先端部
56 スプリング収納部
58 筒状部
59 拡開部
61 はとめ部
S コイルスプリング

Claims (7)

  1. スイッチ本体と;
    スイッチ本体に収納され、固定接点を設けた端子と;
    基端部を支点として回動可能にスイッチ本体に収納され、固定接点に接離される可動接点を設けた可動片と;
    先端部が可動片の先端部に係合するコイルスプリングと;
    スイッチ本体に揺動自在に支持されたハンドルと;
    ハンドルに設けられ、コイルスプリングの外形にほぼ沿ってコイルスプリングを軸方向に沿って伸縮可能に支持する筒状部、及び筒状部から拡開しコイルスプリングを軸方向から所定角度だけ傾斜可能に支持する拡開部を設けたスプリング収納部と;
    を具備したことを特徴とするスイッチ装置。
  2. イッチ本体に収納され、固定接点を設けた端子及び可動片軸受部を設けた端子と;
    基端部を可動片軸受部に支持される支点として回動可能にスイッチ本体に収納され、固定接点に接離される可動接点を設けるとともに、基端部が中央部分よりも薄く形成された板状の可動片と;
    具備したことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
  3. イッチ本体に可動片より小さい角度で揺動自在に支持されたハンド
    具備したことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
  4. 端部を支点として回動可能にスイッチ本体に収納され、固定接点に接離される可動接点を設けるとともに、先端部が中央部分よりも薄く形成された板状の可動片と;
    イルスプリングの先端側に装着され可動片の先端部に当接する凹状部を設けたはとめ部と;
    具備したことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
  5. 端部を支点として回動可能にスイッチ本体に収納され、固定接点に接離される可動接点を設けるとともに、先端部が先端側に向かって次第に幅寸法が狭く形成された板状の可動片と;
    イルスプリングの先端側に装着され可動片の先端部に当接する凹状部を設けたはとめ部と;
    具備したことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
  6. 可動片の先端部は、最端部が曲線または直線状に角がとられた略半円形状に形成された
    ことを特徴とする請求項5記載のスイッチ装置。
  7. 可動片は、先端部に隣接する部分が中央部分よりも薄く形成された
    ことを特徴とする請求項4ないし6いずれか一記載のスイッチ装置。
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