JP3992413B2 - 画像形成方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の塗布液の混合割合を画像信号に基づいて変化させることにより所定の濃度および/または所定の色の流体を生成し、この流体を画像受容体に導いて画像を形成する画像形成方法と、装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
米国特許第3,416,153号(以下先行技術文献1)には、一定間隔で連続的に発生させた帯電インク液滴を画像信号により変調された電界中を通過させることにより不要液滴を偏向させ、選択的に画像支持体に着弾させて画像を形成するものが示されている。この方式はインク液滴を連続的に吐出するため、コンティニュアスインクジェット方式と呼ばれるものである。
【0003】
米国特許第3、946、398号(以下先行技術文献2)には、画像信号で変調されたピエゾ振動子の変形によってインクを押し出し、この押し出されたインク液滴をオリフィスから飛び出させて記録メディアに着弾させるものが示されている。この方式はピエゾインクジェット方式と呼ばれているものである。
【0004】
米国特許第4、490、728号(以下先行技術文献3)には、画像信号で変調されたヒータの加熱でインクを急激に膨張させ、この急膨張したインクのガスによってインクをオリフィスから飛び出させ、記録メディアに着弾させるものが示されている。この方式は熱によってインク液滴を射出するため、サーマルインクジェット方式と呼ばれている。
【0005】
米国特許第4、109、282号(以下先行技術文献4)には、クリアーインクとブラックインクの2液を、画像形成用の基体へ導くための流路中に、フラップバルブと称する弁を設け、この弁を変位させることによって各インクの流路を開閉し、2液を所望の濃度に混合して基体上に移送するプリント装置が開示されている。これによりTVスクリーンに表示された画像情報と同じグレースケール情報を持った画像をプリントアウト出来るようにしたものである。
【0006】
ここには、フラップバルブの弁とその対向面に設けられた電極との間に電圧を印加し、その静電引力で弁自身を機械的に変形させることにより弁を変位させることが開示されている。またインクはフラップバルブの先端からプリント用紙の繊維間でインクに作用する毛細管現象によって用紙に吸い出される。
【0007】
特開昭63−291663号(以下先行技術文献5)には、塗布ヘッド内で濃淡二液を混合してスロットから連続的に吐出させ、このスロットに対向して移送されるウェブ上にこの混合液を連続的に塗布するものが示されている。すなわち、塗布幅全体に亘って均一な塗布膜厚で異物の発生がなく、ウェブの走行方向に対し時間的に濃度勾配をもった塗布液を連続的に塗布を行い、しかも幅方向に均一な厚みで塗布の出来るようにしたものである。
【0008】
【従来技術の問題点】
先行技術文献1に示された方式(コンティニュアスインクジェット方式)によれば、電界を変調することにより不要な液滴を除去し、任意の画像を描くことが可能であるが、各画素ごとに設ける各ノズルに対して電界を独立に変調させる機構をそれぞれ設ける必要があり、ノズルの小型化が困難になる。このため画素に対応して多数のノズルを高密度に形成することが困難である。また連続的に射出される液滴の一部だけを画像形成に用いることになり、他の多くの液滴を用いずに除去するため高速化に適さないという問題がある。さらに連続的にインクを噴射するためインクの無駄が多く、得られたプリントは高価なものになるという問題もある。
【0009】
先行技術文献2に示された方式(ピエゾインクジェット方式)によれば、画像作成に用いる液滴だけを噴射することにより任意の画像を描くことが可能であり、必要なインクだけを飛ばすからインクの無駄がなくなり比較的安価なプリントを得ることが出来る。しかし高画質にするためにはノズルを高密度に配列することが必要になり、この場合には飛翔するインク液滴の相互作用により画像が乱れるという問題が生じる。
【0010】
先行技術文献3に示された方式(サーマルインクジェット方式)によれば、前記ピエゾインクジェット方式と同様に、任意の画像を描くことが可能であり、必要なインクだけを飛ばすため比較的安価なプリントを得ることが出来る。しかし高画質にするためにノズルを高密度にすると、飛翔するインク液滴の相互作用により画像が乱れるという問題がある。また前記先行技術文献1〜3はいずれも液滴を高速で飛ばして受像紙にぶつけるため、液滴が受像紙に衝突する時にその一部が受像紙に補足されずに細かい霧状になって飛散し、これがプリント装置の設置環境に漏れ出して環境を汚染するという問題点も指摘されている。
【0011】
先行技術文献4に示された方式によれば、ノズルから吐出されるインクを直接紙の上に塗布するものであるため、紙の厚さや紙の凹凸があると電気信号に対して画像を忠実に紙の上に再現することが出来ないという問題がある。このため未だ本格的に使われるには至っていない。また使用されるインクは2種に限定されるため、カラー画像の記録も出来ないという問題がある。さらにインクはインクと紙の繊維間に働く毛管作用によって引き出される方式であるため紙質の影響を受け易く、紙質が変化すると画像の質が変化してしまうだけでなく、同一質の紙を使った場合でも繊維構造の部分的な不均一によって画像が忠実に再現できないという問題もあった。
【0012】
先行技術文献5に示された方式によれば、塗布対象であるウェブの走行方向に濃度勾配をもった画像は形成可能であるが、ウェブの幅方向(走行方向に直交する方向)への濃度勾配をもたせることはできない。このため画像信号に応じて画素ごとに色や濃度が変化する塗布液の塗布が出来ない。
【0013】
【発明の目的】
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、高速で高画質の画像を形成することができ、塗布液の無駄な消耗がなく、ノズルの小型化が可能であり、設置環境に悪影響を及ぼすおそれがなく、紙などの最終画像受容体の厚さや表面状態や表面のうねりや繊維構造の不均一性などの影響を受けにくく安定して画像を形成することができる画像形成方法を提供することを第1の目的とする。またこの方法の実施に直接使用する画像形成装置を提供することを第2の目的とする。
【0014】
【発明の構成】
この発明によれば第1の目的は、画像形成液と透明液を含む複数の塗布液をその混合割合を画像信号に基づいて変化させつつ液吐出口から吐出させ、かつこの液吐出口に対して相対移動する画像受容体に移行させることによって画像を形成する画像形成方法であって、前記画像受容体の相対移動方向にほぼ直交する方向に並び画素ごとに設けられた複数の液吐出口からそれぞれ複数の塗布液を前記画像信号に基づいて混合割合を決定しつつ連続流として吐出させ、前記画像受容体に連続して塗布し画像を形成することを特徴とする画像形成方法により達成される。
【0015】
ここに複数の塗布液は均質に混合せずに、塗布厚方向に層状に重ねて連続的に塗布することができる。各画素ごとに形成した液吐出口を、画像受容体の幅方向(相対移動方向にほぼ直交する方向)に連続させるスリット状の液吐出口内に開口させ、各画素に対応する各液吐出口から吐出される塗布液をこのスリット状液吐出口で幅方向に一体化して帯状にし、この帯状の塗布液を画像受容体に塗布することができる。
【0016】
画素の塗布濃度は、少なくとも1つの塗布液を乾燥後実質的に透明になる透明液とし、この透明液と他の透明でない塗布液(光学濃度をもつ塗布液)との混合割合により制御できる。この場合全塗布液の体積流量を略一定に保つことにより、塗布液の流動を円滑にして画質低下を防ぐことができる。また少なくとも1つの透明液は画像信号に関係なくその供給圧力を略一定にして供給し、この透明液と混合される他の塗布液の吐出量を制御することによってこの透明液の吐出量を変化させるようにしてもよい。
【0017】
用いる複数の塗布液は塗布厚方向に層状に重なった状態で塗布される性質のものが良く、粘度差、比重差、表面張力差、温度差のうち少なくとも1つが小さいものが望ましいが、これら粘度差、比重差、表面張力差、温度差の全てが小さいものが最も望ましい。このようにすれば塗布安定性が高くなり、画質向上に一層適する。ここに層状に重なる状態とは、隣接する塗布液が境界から微少距離の範囲内で混合する状態を含む。
【0018】
重なって吐出される複数の塗布液のうち、少なくとも一方の最外層の塗布液は乾燥後実質的に透明になる透明液とすることができ、この透明液を画像受容体の表面に接する下塗り液とすることにより、画像受容体表面の表面状態などの不均一性の影響を受けるのを防ぎ画質を向上させることができる。
【0019】
画像受容体を、液吐出口から吐出される塗布液が移行される中間画像受容体と、この中間画像受容体から塗布液が転写される最終画像受容体とで形成することができる。この場合には最外層の下塗り液は中間画像受容体の表面に接する層として、最終画像受容体に転写された時に最終画像の表面を覆うようにすることができる。
【0020】
逆に中間画像受容体に塗布した時に最上層となるように下塗り液を積層し、最終画像受容体に転写した時にこの下塗り液が最終画像受容体の表面に接するようにしてもよい。また中間画像受容体を用いて塗布する場合には、この中間画像受容体から最終画像受容体へ転写される際に塗布液が円滑に最終画像受容体に移るように配慮しておく。例えば中間画像受容体とこれに接する塗布液との付着力、あるいはこの塗布液内の凝集力が、他の塗布液の液内および液間の凝集力および最終画像受容体とこれに接する塗布液との付着力のいずれよりも小さく設定する。
【0021】
隣接する液吐出口は、画像受容体の相対移動方向に対し非直交方向に互いに偏位させておけば、隣接画素間隔を狭くして画質を向上させることができる。この場合には隣接する液吐出口の偏位量に対応して画像信号に補正を加えることにより、画像のずれを防ぐことができる。
【0022】
液吐出口からは画像を形成しない期間中も常に塗布液を吐出させておけば塗布液の流動が安定する。この場合画像形成に不必要な塗布液は、液吐出口から画像受容体に移送される間に除去し回収する。
【0023】
この発明によれば第2の目的は、画像形成液と透明液を含む複数の塗布液の混合割合を画像信号に基づいて変化させつつ液吐出口から吐出させ、かつこの記録液を前記液吐出口に対して相対移動する画像受容体に移行させることによって画像を形成する画像形成装置であって、前記画像受容体の相対移動方向にほぼ直交する方向に並び画素ごとに設けられた複数の液吐出口から連続流として吐出される複数の塗布液を連続的に画像受容体に導く記録ヘッドと、各液吐出口に供給する複数の塗布液の供給量を制御する吐出量制御手段と、画像信号に基づいて各液吐出口から吐出する複数の塗布液の混合割合を決定し前記吐出量制御手段を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置により達成される。
【0024】
吐出量制御手段は、塗布液の供給路から液吐出口に至る通路に設けた吐出量制御弁で形成することができる。例えばピエゾ素子を用いたダイヤフラム弁で形成する。この吐出量制御弁は記録ヘッドの幅方向に並ぶ画素ごとに設け、弁の開度、開時間、開回数のいずれかまたはこれらの組合せによって流量を制御する。また吐出量制御手段は、吐出量を可変としたポンプで形成してもよい。このポンプは、例えば記録ヘッドの幅方向に並ぶ各画素ごとに設けたピエゾ素子と逆止弁とで構成できる。この場合はポンプの動作速度、動作時間、動作回数のいずれかまたはこれらの組合せで流量を制御する。
【0025】
複数の全ての塗布液を吐出制御弁やポンプで形成される吐出量制御弁でそれぞれ別々に制御してもよいのは勿論であるが、一部の常に吐出される塗布液例えば透明液は、画像信号に関係なく略一定圧で供給するようにしてもよい。この場合にはこの略一定圧で供給される透明液は、他の塗布液の吐出量の増減に伴って減増することになる。すなわち全ての塗布液の合計流量は液吐出口の口径によってほぼ決まるから、この透明液の吐出量は他の塗布液の吐出量により自動的に制御され得る。このようにすれば記録ヘッドに設ける吐出量制御手段の数が減り、記録ヘッドの構成が簡単になる。
【0026】
液吐出口は画像受容体の幅方向に並ぶ画素ごとに1つづつ設けてもよいし、1つの画素に対して画像受容体の移動方向に複数設け、各液吐出口から色が異なったり性質が異なる塗布液を供給するようにしてもよい。多数の画素に対して設けた液吐出口は画像受容体の幅方向に複数のグループに分け、画像受容体の幅や画像の幅に対応して一部のグループからの塗布液の吐出を停止させてもよい。この場合には塗布液の無駄な消耗が防止され得ると共に、塗布に寄与しない不用な塗布液を除去回収する場合に回収処理量が減る。
【0027】
記録ヘッドから画像受容体への塗布液の移行は、種々の方式によって行うことができる。例えば記録ヘッドの上面または下面または側面に液吐出口を開口させ、この液吐出口のある面に画像受容体を一定間隔を保って移動させて画像を形成するスロット塗布方式が使用可能である。
【0028】
また記録ヘッド上面に画像受容体に向かって下降する傾斜面を形成し、この傾斜面に吐出された塗布液を傾斜面上を流下させて画像受容体に導くスライド塗布方式が使用可能である。さらに記録ヘッドから供給される塗布液を傾斜面からガイド板を介して画像受容体上に流下させるカーテン塗布方式であってもよい。画像受容体はそれ自身がプリント用紙などの最終画像受容体であってもよいが、中間画像受容体と最終画像受容体とで形成してもよい。この場合中間画像受容体は記録ヘッドと最終画像受容体との間に介在し記録ヘッドから受け取った塗布液を最終画像受容体に移送するものであり、ドラム状のものや無端ベルト状のものがあり得る。
【0029】
【作用】
制御部は画像信号に基づいて各液吐出口に導く塗布液の混合割合を決定し、混合液の色や濃度を制御する。この混合液(記録液)を形成する複数の塗布液は、液吐出口から連続流として吐出され、画像受容体に移される。この結果画像受容体に画像が形成される。ここに塗布液は連続流として塗布されるから塗布液に無駄が発生せず高速で高画質の画像が形成され得る。
【0030】
【実施態様】
図1はスロット塗布方式による実施態様を示す図、図2はここに用いる記録ヘッドの内部構造を示す透視図、図3は記録ヘッドの拡大断面図、図4は塗布液の供給系路の概念図、図5は液吐出口の配列例を示す図である。
【0031】
図1において符号10は記録ヘッドであり、この記録ヘッド10はその上面に開口する多数の液吐出口12と、1つのスリット状の下塗り液吐出口14とを持つ。この記録ヘッド10の上面には記録紙からなる画像受容体16が一定圧で記録ヘッド10に押圧されながら一方向(右側)へ移送される。18は駆動ローラであり、この画像受容体16を従動ローラ20との間に挟んで一方向(右側)へ送る。22は前記記録ヘッド10を挟んで駆動ローラ18および従動ローラ20との反対側に位置するテンションローラである。このテンションローラ22は、この画像受容体16を従動ローラ24との間に挟んで画像受容体16に一定の張力(テンション)を付与する。
【0032】
26は駆動ローラ18の駆動モータ、28は制御部である。記録ヘッド10の液吐出口12は、画像受容体16の幅方向(移送方向にほぼ直交する方向)の画素ごとに独立に設けられている。各液吐出口12からは画像形成液と透明液との混合割合が画像信号に基づいて制御された混合液すなわち記録液が吐出される。ここに画像形成液は例えば黒インクであり、透明液は透明インクである。両者の混合割合を変えることによって画像濃度を多段階(例えば256段階)に変化させることができる。この混合割合は制御部28によって次のように制御される。
【0033】
すなわち記録ヘッド10内には、図3に示すように画像形成液供給路30と透明液供給路32とが幅方向に形成され、各液吐出口12内は隔壁34(図3)によって2つの通路36,38に仕切られ、これら各通路36,38がそれぞれ画像形成液供給路30と透明液供給路32とに連通している。これら通路36,38の他端は液吐出口12に臨む画像形成液吐出口36Aと透明液吐出口38A(図2)となっている。またこれらの通路36,38には、それぞれ塗布液吐出量制御手段としての画像形成液吐出量制御弁40および透明液吐出量制御弁42とが設けられている。
【0034】
画像形成液供給路30には、図4に示すポンプ44から一定圧の画像形成液(インク)が供給される。この図4で46はダンパであり、ポンプ44の吐出圧の脈動を吸収し吐出圧を一定に保つ。48はフィルタである。透明液供給路32には同様に一定圧の透明液がポンプから供給されるが、その構成は画像形成液の供給系路と同様である。
【0035】
これらの画像形成液と透明液とは、それぞれ図2に示した画像形成液供給口50および透明液供給口52から画像形成液供給路30および透明液供給路32に供給される。
【0036】
同様に下塗り液は図示しないポンプによって下塗り液供給口54(図2)を通して下塗り液供給路56に導かれる。この下塗り液供給路56は記録ヘッド10の幅方向に長く形成され、ここに前記したスリット状の下塗り液吐出口14が連通している。この下塗り液吐出口14は図1,3に示すように画像受容体16の送り方向(右方向)に対して液吐出口12の上流側に位置する。このため画像受容体16の記録面には、この下塗り液が均一に塗布された後に、液吐出口12から吐出される混合液すなわち記録液が塗布される。
【0037】
画像形成液吐出量制御弁40および透明液供給量制御弁42は同様な構造のものが使用できる。例えばピエゾ素子により駆動されるダイヤフラム弁が適する。なおこれらの制御弁40,42やこれらの制御弁40,42を収容する通路36,38は、半導体素子等の製造工程で用いられる手法等を応用したマイクロマシンの製造方法を用いて作ることができる。図2では各液吐出口12は大きな間隔をもって描かれているが、実際は極めて狭い画素間隔で設けられる。
【0038】
なお各液吐出口12による塗布間隔を狭めるためには、図5に示すように互いに隣接する液吐出口12を画像受容体16の送り方向に偏位させておけばよい。図5の(A)は隣接する液吐出口12を交互に逆方向に偏位させ、同図(B)は適宜数(例えば4つ)の液吐出口12を一定方向に順に偏位するように配列したものである。これらの図5で画像受容体16は右方向へ送られる。このように各液吐出口12を偏位させた場合には、制御部28はこの偏位量に応じて異なる画素に対する制御弁40,42の動作タイミングを変化させる必要があるのは勿論である。
【0039】
この実施態様によれば、制御部28は画像信号に基づいて各画素の濃度に対応した混合割合となるように制御弁40,42の開閉タイミングと開閉時間比を決定し、制御弁40,42を制御する。この結果各画素濃度に対応する所定量の画像形成液と透明液とが液吐出口12から吐出される。一方下塗り液吐出口14からは常に一定量の下塗り液が帯状あるいは平面状、フィルム状に吐出される。このため画像受容体16がモータ26により一定方向へ送られると、まず下塗り液が均一厚さに塗布され、下地処理される。その上に液吐出口12から吐出される所定濃度の記録液が塗布され、その結果画像受容体16に単色で濃度が変化する画像が形成される。
【0040】
この場合記録ヘッド10と画像受容体16との間隔寸法は、液吐出口12および下塗り液吐出口14から吐出される記録液および下塗り液の吐出圧と画像受容体16のテンションとのバランスにより決まる。この間隔内には画像形成液Iと、透明液Dと、下塗り液Uによる液溜まりすなわちビードBが形成される。このビードB内で画像形成液Iは乱れることなく整然と画像受容体16に転写されることが乱れのない画像を形成するために必要である。
【0041】
この実施態様によれば図3に示すように、ビードBの中で下塗り液Uの流線が下塗り液吐出口14から上流側(左側)に折れ曲がってから下流側(右側)へ折り返している。この下塗り液Uは透明であるからビードB内でその流線に乱れが生じても不都合は無い。そして画像形成液Iおよび透明液Dは、このビードB内の上流側でUターンして整流となった下塗り液Uの上に重ねて供給されることになるから、画像形成液Iは透明液Dと共に乱れることなく流れることになり、良好な画像を形成することができる。
【0042】
またこの実施態様では、液吐出口12および下塗り液吐出口14は図3に示すように、その下流側の先端壁面形状を流線に沿って下流側(右側)へ湾曲させ、その上流側の先端壁面形状を下流側へ向かって尖った形状とした。このため特に塗布液の流線が乱れず、滑らかに下塗り液に乗って流れるようになったものである。さらに透明液吐出口38A(図2)は画像形成液吐出口36Aよりも下流側に位置するから、透明液Dは画像形成液Iと記録ヘッド10の上面との間に介在することになる。このため透明液Dが記録ヘッド10の上面に接して遅れが生じても、画像形成液Iの遅れは小さくなり、画質が一層向上するものである。
【0043】
この実施態様では各液吐出口12には1つの画像形成液と1つの透明液が供給されるから、単色で濃度が変化する画像が形成される。しかし複数色の画像形成液(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色)を共通の液吐出口から吐出させるようにすればカラー画像を形成することが可能である。
【0044】
下塗り液や透明液あるいは画像形成液には記録液の紫外線や酸化による劣化を防止するための退色防止剤を配合しておくのが望ましい。退色防止剤としては、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合物、クマラン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導体、スピロインダン系化合物がある。また、特開昭61−159644号記載の化合物も有効である。
【0045】
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物(米国特許第3,533,794号など)、4−チアゾリドン系化合物(米国特許第3,352,681号など)、ベンゾフェノン系化合物(特開昭56−2784号など)、その他特開昭54−48535号、同62−136641号、同61−88256号等に記載の化合物がある。また、特開昭62−260152号記載の紫外線吸収性ポリマーも有効である。金属錯体としては、米国特許第4,241,155号、同第4,245,018号第3〜36欄、同254,195号第3〜8欄、特開昭62−174741号、同61−88256号、特願昭62−234103号、同62−31096号、特願昭62−230596号等に記載されている化合物がある。
【0046】
有用な退色防止剤の例は特開昭62−215272号に記載されている。受像材料に転写された色素の退色を防止するための退色防止剤は予め受像材料に含有させておいてもよいし、色素供与材料から転写させるなどの方法で外部から受像材料に供給するようにしてもよい。上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組合わせて使用してもよい。また上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体は乳化物として使用しても良い。
【0047】
【他の実施態様】
図6は他の実施態様である記録ヘッドの透視図である。この記録ヘッド10Aは、図2に示した記録ヘッド10における液吐出口12の下流側を幅方向に長いスリット状液吐出口12Aに開口させたものである。
【0048】
この実施態様によれば、各画素ごとに吐出された記録液がスリット状液吐出口12Aにおいて幅方向に連続して一体化されるから、記録液は幅広の帯状あるいはシート状となって塗布される。このため塗布を安定して行うことが可能になる。また下塗り液との積層が安定して行われ、画質向上に適する。
【0049】
【他の実施態様】
図7は他の実施態様の概念図、図8はここに用いる記録ヘッドの内部を示す透視図である。図9は液の付着力と凝集力の関係を示す模式図である。この実施態様は前記図1〜6のものと同様なスロット塗布方式のものであるが、記録ヘッド10Bは中間画像受容体16Aを介して最終画像受容体16Bに画像を形成する点で異なる。
【0050】
中間画像受容体16Aは円筒形であり、記録ヘッド10Bはこの中間画像受容体16Aの上縁に塗布液Iおよび下塗り液Uを供給する。ここに記録ヘッド10Bは前記図1〜5で説明したものと同様に構成されるから、同一部分に同一符号付してその説明は繰り返さない。この記録ヘッド10Bはガイドポスト100,100によって上下動自在に保持され、左右両側面に取付けた補助ローラ102,102が中間画像受容体16Aの上縁の両端に転接して記録ヘッド10Bと中間画像受容体16Aとの間隔を一定に保つ。
【0051】
記録ヘッド10Bから吐出された塗布液(記録液)および透明液は、中間画像受容体16Aに載り、この中間画像受容体16Aの反時計方向への回転によって下方へ運ばれる。この中間画像受容体16Aの下縁には、記録用紙などの最終画像受容体16Bが加圧ローラ104によって押圧されて同速で走行している。このため中間画像受容体16A上の記録液および下塗り液は最終画像受容体16Bに転写される。最終画像受容体16Bはガイドローラ106,ガイドベルト108によって図7で右方向へ一定速度で送られ、途中でヒータ110により記録液および下塗り液が乾燥される。なお112はガイドベルト108の間に設けた吸引箱であり、このガイドベルト108の上面に最終画像受容体16Bを吸引してガイドベルト108に密着させて搬送するものである。
【0052】
また114,114は中間画像受容体16Aに転接して表面を清浄化するクリーニングローラ、116および118はヒータと帯電電極であり、これらはこの中間画像受容体16Aの表面を加熱し、帯電させて記録液および下塗り液の付着を円滑にするための下処理を行うものである。120と122は、記録ヘッド10Bにより供給された記録液および下塗り液を予備乾燥するためのヒータと乾燥風吹付けダクトである。
【0053】
124は液回収用のブレードであり、塗布液回収手段となるものである。このブレード124は画像形成に必要がない液を中間画像受容体16Aから剥ぎ取って回収するものである。なお記録液および下塗り液は記録ヘッド10Bから常時吐出させることにより、塗布状態を安定させることができるから、液は常時供給しておく一方不要な液はこのブレード124で除去することにより、画像形成を安定化させることができる。126はクリーニングローラであり、このブレード124で除去した表面をさらに清浄化するものである。
【0054】
なおこの記録ヘッド10Bは、図8に示すように下塗り液吐出口14が液吐出口12よりも中間画像受容体16Aの上流側に位置する。すなわち図8で中間画像受容体16Aは左から右方向へ走行する。このため記録液は下塗り液の上に重なって中間画像受容体16Aに載る。この下塗り液と記録液の積層体は、最終画像受容体16Bに転写される際に下塗り液が上になって最終画像受容体16Bの表面に接する。
【0055】
また中間画像受容体16Aに塗布された下塗り液と記録液が円滑に最終画像受容体16Bに転写されるためには、次のような条件が必要になる。図9はこの時の液の付着力と液内の凝集力との関係を説明するための各層の模式図である。この図で中間画像受容体16AをM、下塗り液をU、記録液をI、最終画像受容体16BをPとし、これらの間に作用する付着力をFM−U、FU−I、FI−Pとし、下塗り液および記録液内の凝集力をFU−U、FI−Iとする。この時には、FM−Uが最小となるように各液および受容体16A、16Bの表面状態を設定しておく。
【0056】
ここに記録液は画像形成液と透明液とを均質に混合してもよい。例えば液吐出口12内に、液を撹拌するためのハニカム形状やパイプ型らせん状のスタチックミクサーを設ければ混合できる。また中間画像受容体16Aに密着する液が透明液等の透明な液であれば、この密着する液の凝集力が最小になるようにしてもよい。
【0057】
【他の実施態様】
図10は他の実施態様である記録ヘッドの断面図である。この記録ヘッド10Cは図7と同様なスロット塗布方式に用いるものであり、画像形成液供給路30から供給される画像形成液の供給量が画像形成液吐出量制御弁40で制御される。また透明液は、画像形成液を両側から挟むように2層に分けて供給される。すなわち一方の透明液供給路32Aは常に一定量を吐出し、他方の透明液供給路32Bの吐出量は安定な塗布を行えるように透明液吐出量制御弁42によって吐出口から吐出される。この時透明液と画像形成液の合計体積流量が略一定になるように制御される。
【0058】
ここに透明液供給路32A、32Bおよび画像形成液供給路30から供給される透明液と画像形成液の合計流量は、その流体圧がほぼ一定であると考えられるから透明液供給路32Aの下流側の流路の断面積によりほぼ決まる。従って透明液供給路32Aから吐出される透明液流量は、他の塗布液である透明液供給路32Bおよび画像形成液供給路30から供給される透明液および画像形成液の合計流量の増減に伴って減増する。このため透明液供給路32Aの流路には吐出量制御弁が不用になり、記録ヘッド10Cの構成が簡単になる。
【0059】
さらに下塗り液吐出口14は液吐出口12よりも上流側に開口している。このため下塗り液供給路56から常に一定量供給される下塗り液の流線は、ビードB内で上流側に折り返される場合があるが、透明液で画像形成液を両側から挟んだ3層構造の記録液はこの安定した下塗り液に重なって送られるため、画像の歪みが生じることがない。また画像形成液は両側が透明液で挟まれるため、液吐出口12の内壁面に直接接するのは透明液となることになり、画像形成液の流動が円滑になり画質が一層向上する。
【0060】
【他の実施態様】
図11は他の実施態様である記録ヘッド10Dの断面図、図12はこの記録ヘッド10Dによる記録液の積層構造を模式的に示す断面図である。この記録ヘッド10Dは前記したスロット塗布方式によってカラー画像を形成するために用いられる。
【0061】
この記録ヘッド10Dは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の画像形成液供給路30D(Y)、30D(M)、30D(C)、30D(K)と、液吐出口12Dに連通する通路に対するこれらの各画像形成液の吐出量を制御するための4個の画像形成液吐出量制御弁40Dと、これら各色の画像形成液の間およびこれらの積層体の両面に透明液(D)を供給する2つの透明液供給路32Dと、各画像形成液の近傍に供給する透明液量を制御する透明液供給量制御弁42D(Y)、42D(M)、42D(C)、42D(K)と、積層体の両面に供給する透明液供給量を制御するための2つの透明液供給量制御弁42Dとを持つ。ここで各色の画像形成液の間に入る透明液(D)は、画像形成液の供給量が変化した時に、この変化した画像形成液の代わりに供給されることにより、積層体の厚さを略一定に保つ機能を持つ。また積層体の両面を覆う透明液は画像信号によらず一定流量とする。
【0062】
この時の積層体の断面構造は図12に示すようになる。この図でY、M、C、Kはそれぞれの色の画像形成液(インク)であり、画像信号に基づいてその供給量は変調されている。なお各色の画像形成液(Y、M、C、K)を図11に示すように中間画像受容体16Aに近い方からY、M、C、Kの順に積層する場合は、図12の積層体は上面が中間画像受容体16A側に位置することになる。またこの積層体では2色の画像形成液が塗布膜の厚さ方向に重なる場合を示すが、全ての画像形成液の代わりに透明液(D)を供給することにより透明(無色)としたり、2色以上(3色または4色)を混ぜるものであってもよいのは勿論である。
【0063】
積層体の表面(表面側)と下面(中間画像受容体側)は、それぞれ透明液(D)で覆われているが、これらの供給量を画像信号で制御するように透明液供給量制御弁42Dを制御してもよい。この場合は各画像形成液供給路開口近傍に供給される透明液は各画像形成液が記録ヘッド内壁に付着することを防止する機能を果たすことになる。またこの積層体の幅方向の両端面にも他の透明液(DD)を塗布するようにしてもよい。この場合記録ヘッド10Dに他の透明液供給路を追加しても良い。
【0064】
この実施態様では、積層体は各色の画像形成液(Y、M、C、K)と透明液(D)が整然と層状に塗布されこれらが互いに混ざらないので、最終画像受容体16Bに形成され乾燥された画像では、各画素内の各色に対応したスジ状のムラが認識され得ることになる。このようなムラを除去するためには、各画素の液吐出口12Dの直前で画像形成液と透明液を混合しておくのがよい。そのためには例えば薄板型ハニカム形状、パイプ型らせん状のものなどのいわゆるスタチックミキサーを混合液の途中に設けておくのがよい。
【0065】
【他の実施態様】
図13は他の実施態様の概略を示す図、図14はその記録ヘッドの断面図、図15は記録液の層構造を示す図である。この実施態様はスライド塗布方式による塗布装置を示すものである。
【0066】
10Eは記録ヘッドであり、中間画像受容体16Aの一側(左側)に設けられてこの位置から中間画像受容体16Aに記録液を供給する。中間画像受容体16Aの他側方(右側)には、最終画像受容体16Bが加圧ローラ200によって押圧され、この位置で中間画像受容体16Aの表面から記録液が最終画像受容体16Bに転写される。ここに最終画像受容体16Bはガイドロ−ラ202およびガイドベルト204で上方から下方へほぼ垂直に送られ、塗布後の途中でヒータ206により乾燥される。
【0067】
記録ヘッド10Eは図14に示すように、その上面に傾斜面208を持つ。この傾斜面208は中間画像受容体16Aに向かって下降するように傾き、その下縁は幅方向に水平であって中間画像受容体16Aに近接している。この傾斜面208には、その下縁側から順に下塗り液吐出口14E、第1液吐出口12E1、第2液吐出口12E2が開口している。なお下塗り液吐出口14Eは幅方向に連続したスリット状であり、第1・第2液吐出口12E1,12E2は各画素ごとに別々に設けられている。
【0068】
ここに用いる下塗り液は下塗り液供給路56Eから供給され、中間画像受容体16Aとの付着力あるいは凝集力が他の画像形成液や透明液の付着力や凝集力よりも小さく設定される。また液吐出口12E1,12E2には、それぞれ画像形成液吐出量制御弁40Eによって吐出量が制御された画像形成液B,Aを両側から透明液で挟んだ3層構造の記録液が吐出される。30E,30Eは画像形成液(A,B)の供給流路、32Eは各画像形成液(A,B)の両側に供給する透明液の供給路である。また42Eは各液吐出口12E1,12E2に対する透明液の一方を制御する透明液供給量制御弁である。
【0069】
この実施態様によれば、画像形成液A,Bは図15に示すようにそれぞれ透明液で挟まれたまま層状になって傾斜面208を整然と流下し、中間画像受容体16Aに移される。画像信号に対応して制御される各画像形成液A,Bは、中間画像受容体16A上で同位相となるように各制御弁40E,42Eの動作タイミングが補正されて制御される。
【0070】
図13において210,210はクリーニングローラ、212はヒータであり、中間画像受容体16Aの表面の下処理を行って液の濡れ性を向上させる。214は排気ポンプ、216は減圧室である。減圧室216は、記録ヘッド10Eと中間画像受容体16Aとの間の塗布液移動部付近に下方から臨み、塗布液と中間画像受容体16Aとの間に空気が混入して画像が乱れるのを防ぐものである。218は塗布された液を予備乾燥するためのヒータである。220は塗布液回収手段としてのブレード、222はクリーニングローラであり、これらは画像形成に必要ない塗布液、例えば画像の先端側や後端側の不要な塗布液を除去し回収する。
【0071】
【他の実施態様】
図16は他の実施態様である記録ヘッドの断面図である。この記録ヘッド10Fは、前記図13と同様なスライド塗布方式に用いるものであり、図14,15に示した記録ヘッド10Eと同一の部分には同一符号を付したのでその説明は繰り返さない。図14,15の記録ヘッド10Eと異なるのは、傾斜面208に塗布液回収手段としての回収切替板230と、塗布液回収路232を追加した点である。
【0072】
この回収切替板230は通常の画像形成中には閉じてその上面に塗布液を乗せて流下させ、中間画像受容体16Aに導く。画像形成の前後で不要な塗布液は、この回収切替板230を開くことにより塗布液回収路232に導く。このように塗布液を中間画像受容体16Aに移す前にこの回収切替板230を開いて回収可能にすることにより、応答性良い回収動作が可能になる。また構造が簡単で小型化に適するものとなる。
【0073】
なお記録ヘッド10Fの有効記録幅よりも幅が狭い最終画像を形成する場合には、塗布液(画像形成液および透明液、下塗り液)を必要な幅だけ吐出すれば足りる。そのためには液吐出口から不要な液が吐出されないように制御弁を閉じたり、透明液や下塗り液の吐出口も幅方向に複数の吐出ブロックにグループ分けし、最終画像の幅に対応した部分だけから液を選択的に吐出させるのが望ましい。このようにすれば、不要な液を除去・回収するためのブレード220(図13参照)や回収切替板230の負担を減らし、中間画像受容体16Aのクリーニングの負荷も減らすことが可能である。
【0074】
【他の実施態様】
図17は他の実施態様の概要を示す図である。この実施態様は前記図13に示したものと同様なスライド塗布方式によるものである。この図においては図13と同一部分に同一符号を付したからその説明は繰り返さない。図13に示したものと異なるのは、記録ヘッド10Gに下塗り液吐出口14E(図14〜16)を設けず、これに代えて、中間画像受容体16Aに転接する下塗り液塗布ローラ240を設けたものである。
【0075】
この下塗り液塗布ローラ240は減圧室216の上流側で中間画像受容体16Aに転接し、下塗り液を塗布する。この下塗り液は中間画像受容体16Aの表面と記録液との分離を円滑に行えるように、中間画像受容体16A表面との付着力を十分に小さくしたり、下塗り液内の凝集力が十分に小さくなるように設定するのは前記した通りである。
【0076】
【他の実施態様】
図18は他の実施態様の概要を示す図である。この実施態様はカーテン塗布方式を示すものである。ここに用いる記録ヘッド10Hは、前記図13〜17で説明したスライド塗布方式の記録ヘッド10E〜Gとほぼ同様に構成される。
【0077】
すなわち記録液は、この記録ヘッド10Hの上面に一方に向かって傾いて形成された傾斜面242に乗り、中間画像受容体16Aの上方に流下する。この傾斜面242の下縁に近接してガイド板244がほぼ垂直に対向している。従って記録液は、傾斜面242の下縁からこのガイド板244に移って流下し、中間画像受容体16Aに導かれる。なおこのガイド板244は記録ヘッド10Hの塗布幅の変化を規制するエッジが両縁に形成されている。すなわち記録液がこのガイド板244の表面を流下する際には、記録液の表面張力によって中央に液が集まり、両側で膜厚が薄くなる問題があるが、このエッジを設けることによりその幅が変化するのを防ぐことができる。またガイド板244の下縁から中間画像受容体16Aまで流下する間に風で記録液が振れないように、風防板246でこの周囲を囲んでいる。
【0078】
またこのガイド板244に対して接触・離隔可能なブレード248が設けられている。このブレード248は、画像形成に不用な記録液を除去し回収する時に中間画像受容体16Aに接触する。250は予備乾燥用ヒータ、252は加圧ローラ、254はガイドローラ、256は乾燥用ヒータ、258はクリーニングローラ、260はブレード、262はヒータである。
【0079】
【他の実施態様】
図19は他の実施態様の概要を示す図である。この実施態様は図18と同様にカーテン塗布方式によるものであるが、ガイド板244から流下する記録液を中間画像受容体16A(図18参照)を介すことなく直接最終的な画像受容体16に導いている点が図18のものと異なる。
【0080】
すなわちガイド板244の下方には、紙などの最終的な画像受容体16がガイドベルト270およびガイドローラ272によって一定速度で送られている。画像受容体16にはガイド板244から流下する記録液が導かれ、この記録液はヒータ247で乾燥される。この実施態様によれば図18のものと同様に高速での塗布が可能になり、高速で画像を形成することが可能になる。
【0081】
【他の実施態様】
図20は他の実施態様である記録ヘッドの断面図である。この記録ヘッド10Iは下向きに開口する液吐出口12Iを備える。最終画像受容体16はこの液吐出口12Iの下方に近接しかつ所定間隔を空けて送られる。液吐出口12Iと画像受容体16との間には塗布液回収手段としての塗布液回収切替板280が進退動自在に設けられている。
【0082】
すなわちこの回収切替板280は、記録ヘッド10Iの幅方向に長く形成され、液吐出口12Iの下方へ進入する端縁が薄板状であり、他端縁がL字状に上に向かって折曲されている。また上面は薄板状の端縁から他端縁に向かって下降するように傾斜している。さらにL字状に折曲された部分の内側には、記録ヘッド10Iの幅方向に長い液吸引口282が開口している。
【0083】
従ってこの回収切替板280の薄板状の先端を液吐出口12Iの下方へ進入させれば、液吐出口12Iから吐出される記録液は、この回収切替板280に載ってL字状の折曲部側へ流れる。そして塗布液吸引口282から吸引されて除去され回収される。この回収切替板280を液吐出口12Iの下方から退出させれば、液吐出口12Iから吐出される記録液は画像受容体16に移送され、画像を形成することができる。
【0084】
【他の実施態様】
以上の各実施態様は、いわゆるスロット塗布方式、スライド塗布方式、カーテン塗布方式の代表的なものであるが、本発明はこれらに限られない。例えばこれらの複合型やこれらを変形させた方式であってもよい。
【0085】
記録ヘッドは長時間使用しない時には液の溶媒の蒸発に伴って溶質が析出したり固化する。このために記録ヘッドの液吐出口や液通路が詰まってしまうという問題が生じる。これを回避するためには、使用終了時に記録ヘッドを洗浄するための液(洗浄液)を流すのがよい。また不使用時には記録ヘッドの表面(特に傾斜面)をカバーで覆い液が外気と接触するのを防ぐことは大きな効果が得られるものである。洗浄液としては液に含まれる固化成分を溶解する液体が望ましいが、乾燥後に実質的に透明になる下塗り液や透明液にこの機能を持たせることも可能である。
【0086】
画像形成液、透明液、下塗り液などの液と記録ヘッド、記録ヘッド周辺の環境温度は同一になるよう制御することが均一な塗布に有効である。またスロット型の場合には記録ヘッドとの間に液を一時的に保持する最終画像受容体または中間画像受容体の温度も前記液や記録ヘッドと同一にすることが均一な塗布に有効である。塗布中に上記液を交換した場合に該液が記録ヘッドに到達する前に所定温度に到達するよう、塗布液貯蔵タンクや塗布液送液管の途中に熱交換部を設けることが好ましい。
【0087】
以上の実施態様は画像を形成するものとして説明した。すなわち用紙やフィルムなどに二次元的に画像を描くものとして説明した。しかしこの発明は液晶カラーディスプレイなどの画像表示器に用いるモザイクフィルタ、すなわちイエロー、マゼンダ、シアンのカラーをモザイク状に繰り返し配列したカラーフィルタなどの空間的に色や濃度が変化する工業製品の製作に用いることができる。さらに空間的に繰り返し性のあるパターンを形成する工業製品の製造にもこの発明は適用することができる。
【0088】
【発明の効果】
請求項1の発明は以上のように、画像受容体の相対移動方向にほぼ直交する方向(幅方向)に並ぶ複数の液吐出口からそれぞれ塗布液を連続流として吐出させ画像受容体に連続して塗布するものであるから、無駄になるインクの量が少なく高速での画像形成が可能であり、画素ごとに異なる電界を形成する必要が無いからノズルの小型化が図れる。また、インクジェット方式のようなインク液滴間の相互作用による画像の乱れや設置環境に悪影響が発生せず、画像受容体の厚さや表面状態等の影響を受けにくく安定して画像を形成することができる。
【0089】
液吐出口は画素ごとに分けて並設し、各液吐出口からは複数の塗布液を塗布厚方向に重ねて連続流としかつ液吐出口の並設方向に一体化して帯状に吐出するものとすることができる(請求項2)。この場合には各画素ごとの液吐出口をスリット状の液吐出口内に開口させ、このスリット状の液吐出口内で一体化し帯状にすればよい。
【0090】
塗布液の少くとも1種は乾燥後に実質的に透明になる透明液とし、この透明液と画像形成液(インク)との全塗布液の体積流量を略一定に保ちつつこれらの混合割合を変えることにより濃度を変化させることができる(請求項3)。また少なくとも1つの透明液は、画像信号に関係なくその供給圧力を略一定にして供給し、この透明液と混合される他の塗布液の吐出量を制御することによってこの透明液の吐出量を変化させるようにすることもできる(請求項4)。
【0091】
液吐出口から吐出される塗布液の少くとも一方の最外層を透明液とすることにより、これを下塗り液として画像受容体表面状態を改善し画質を向上させたり、中間画像受容体からの塗布液の分離性を向上させることができる(請求項5,6,7,)。中間画像受容体を用いる場合は、塗布液のうちこの中間画像受容体表面に接する液の付着力あるいは凝集力が他の塗布液層間の付着力や凝集力よりも小さくなるように設定することにより、中間画像受容体から最終画像受容体への塗布液の移送を円滑に行えるようにすることが可能である(請求項9,10)。
【0092】
小さい画素間隔に対しては、隣接する液吐出口を画像受容体の相対移動方向に偏位させればよい。この場合にはこの偏位に対応して各画素に対する画像画像信号に時間的補正を与えて画像のずれを防ぐことができる(請求項11)。塗布液は画像を形成しない期間中は例えば透明液を連続吐出することにより、液の塗布が連続して行われ安定した画像形成が可能になる(請求項12)。この場合には、不用な塗布液は液吐出口と画像受容体との間で除去し回収するのが望ましい。
【0093】
請求項13の発明によれば、請求項1の方法の実施に直接使用する画像形成装置が得られる。液吐出口は画像受容体の幅方向に並ぶ画素ごとに設ければよく(請求項14)、1つの画素に対する液吐出口は画像受容体の移動方向に複数に分けて設けて各液吐出口から異なる塗布液を供給するようにすれば、記録ヘッドの製作が容易になる(請求項15)。また隣接する画素に対する液吐出口は画像受容体の移動方向に互いに偏位させれば、隣接する液吐出口の間隔が広がり、記録ヘッドの製作性が良くなる(請求項16)。
【0094】
液吐出口はスリット状の液吐出口で幅方向に連続させれば、塗布液を帯状に積層して円滑に吐出できる(請求項17)。記録ヘッドには画像信号により変化しない一定量の下塗り液を帯状にして吐出するスリット状の下塗り液吐出口を設けることにより、簡単な構成で下塗り液を円滑に供給することができる(請求項18)。記録ヘッドはスロット塗布方式(請求項19,20)、スライド塗布方式(請求項21)、カーテン塗布方式(請求項22)など種々の塗布方式に従った構成とすることができる。また塗布液を途中で除去し回収する手段を設けることができ、この場合には塗布液を連続吐出させることにより一層安定した画像形成が可能になる(請求項23)。
【0095】
画像受容体は紙などのシート状やフィルム状のものとしてここに直接記録ヘッドで塗布を供給してもよいが(請求項24)、中間画像受容体を介して紙などの最終画像受容体に塗布液を移行させてもよい(請求項25)。この場合には中間画像受容体の表面状態を安定化させる下処理を施すことにより、最終画像受容体の表面状態の変動の影響を受けにくくして、一層高品質の画像形成が可能になる。
【0096】
吐出量制御手段は、塗布液供給路から液吐出口に至る通路に設けた吐出量制御弁で形成することができる(請求項26)。またこの吐出量制御手段は、各液吐出口ごとに設けたポンプによって各吐出口からの吐出量を制御するようにしてもよい(請求項27)。複数の塗布液のうち少なくとも1つを透明液とし、少なくとも1つの透明液を画像信号に関係なくその供給圧力を略一定にして供給するようにしてもよい。この場合にはこの透明液に対して吐出量制御手段を省くことができ、記録ヘッドの構成を簡単にすることが可能になる(請求項28)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スロット塗布方式による一実施態様を示す図
【図2】 その記録ヘッドの内部構造を示す透視図
【図3】 同じく記録ヘッドの拡大断面図
【図4】 塗布液の供給経路の概念図
【図5】 液吐出口の配列例を示す図
【図6】 他の実施態様である記録ヘッドの透視図
【図7】 他の実施態様の概念図
【図8】 その記録ヘッドの透視図
【図9】 の付着力と凝集力の関係を説明する模式図
【図10】 他の実施態様である記録ヘッドの断面図
【図11】 他の実施態様である記録ヘッドの断面図
【図12】 記録液の積層構造を模式的に示す断面図
【図13】 他の実施態様の概要を示す図
【図14】 その記録ヘッドの断面図
【図15】 その記録液の層構造を示す図
【図16】 他の実施態様である記録ヘッドの断面図
【図17】 他の実施態様の概要を示す図
【図18】 他の実施態様の概要を示す図
【図19】 他の実施態様の概要を示す図
【図20】 他の実施態様である記録ヘッドの断面図
【符号の説明】
10、10A〜10I 記録ヘッド
12、12E、12I 液吐出口
12A スリット状の液吐出口
14、14E 下塗り液吐出口
16 画像受容体
16A 中間画像受容体
16B 最終画像受容体
28 制御部
30、30D、30E、32I 画像形成液供給路
32、32A、32B、32D、32E、32I 透明液供給路
40、40D、40E、40I 画像形成液吐出量制御弁(塗布液吐出量制御手段)
42、42D、42E、42I 透明液吐出量制御弁(塗布液吐出量制御手段)
124、220、248 塗布液回収手段としてのブレード
230、280 塗布液回収手段としての回収切替板

Claims (28)

  1. 画像形成液と透明液を含む複数の塗布液をその混合割合を画像信号に基づいて変化させつつ液吐出口から吐出させ、かつこの液吐出口に対して相対移動する画像受容体に移行させることによって画像を形成する画像形成方法であって、
    前記画像受容体の相対移動方向にほぼ直交する方向に並び画素ごとに設けられた複数の液吐出口からそれぞれ複数の塗布液を前記画像信号に基づいて混合割合を決定しつつ連続流として吐出させ、前記画像受容体に連続して塗布し画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  2. 液吐出口は画像受容体の相対移動方向にほぼ直交する方向に並ぶ各画素ごとに分かれて並設され、各液吐出口から連続流として吐出される複数の塗布液は塗布厚方向に重ねられかつ液吐出口の並設方向に一体化され帯状になって画像受容体に移行される請求項1の画像形成方法。
  3. 複数の塗布液のうち少なくとも1種の塗布液は乾燥後実質的に透明となる透明液であり、この透明液を含む全塗布液の体積流量を略一定に保ったまま前記透明液と光学濃度をもつ他の塗布液との混合割合を変えることによって画像濃度を変化させる請求項1または2の画像形成方法。
  4. 少なくとも1つの塗布液は乾燥後実質的に透明になる透明液とし、少なくとも1つの透明液は画像信号に関係なくその供給圧力を略一定にして供給される請求項1〜3のいずれかの画像形成方法。
  5. 液吐出口から層状に重なって吐出される複数の塗布液の内少なくとも一方の最外層の塗布液は乾燥後実質的に透明な透明液である請求項1〜のいずれかの画像形成方法。
  6. 透明液は画像受容体表面に接する下塗り液である請求項の画像形成方法。
  7. 液吐出口から吐出される層状に重なった複数の塗布液は中間受容体を介して最終画像受容体に転写される請求項1〜6のいずれかの画像形成方法。
  8. 複数の塗布液のうち少なくとも1つは乾燥後実質的に透明な下塗り液であり、この下塗り液は中間画像受容体の表面に接する最外層に位置する請求項の画像形成方法。
  9. 中間画像受容体とこれに接する塗布液との付着力が、複数の塗布液の液内および液間の凝集力および最終画像受容体とこれに接する塗布液との付着力のいずれよりも小さく設定されている請求項またはの画像形成方法。
  10. 中間画像受容体表面に接する下塗り液の液内の凝集力が、他の塗布液の液内および液間の凝集力および最終画像受容体とこれに接する塗布液との付着力のいずれよりも小さく設定されている請求項またはの画像形成方法。
  11. 互いに隣接する液吐出口は画像受容体の相対移動方向に対して非直交方向に互いに偏位され、各画素に対する画像信号は前記液吐出口の変位による画像のずれを防ぐように予め補正されている請求項1〜10のいずれかの画像形成方法。
  12. 複数の塗布液は画像を形成しない画像信号の出力期間中も液吐出口から吐出され続け、画像を形成しない画像信号の出力期間中に吐出された複数の塗布液を液吐出口と画像受容体との間で除去し回収する請求項1〜11のいずれかの画像形成方法。
  13. 画像形成液と透明液を含む複数の塗布液の混合割合を画像信号に基づいて変化させつつ液吐出口から吐出させ、かつこの記録液を前記液吐出口に対して相対移動する画像受容体に移行させることによって画像を形成する画像形成装置であって、
    前記画像受容体の相対移動方向にほぼ直交する方向に並び画素ごとに設けられた複数の液吐出口から連続流として吐出される複数の塗布液を連続的に画像受容体に導く記録ヘッドと、
    液吐出口に供給する複数の塗布液の供給量を制御する吐出量制御手段と、
    画像信号に基づいて各液吐出口から吐出する複数の塗布液の混合割合を決定し前記吐出量制御手段を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  14. 液吐出口は、画像受容体の幅方向に並ぶ画像の画素ごとに1つづつ設けられている請求項13の画像形成装置。
  15. 各画素に対応して液吐出口は画像受容体の移動方向に複数形成され、各液吐出口から異なる塗布液を供給する請求項13の画像形成装置。
  16. 隣接する画素に対する液吐出口は画像受容体の移送方向に互いに偏位している請求項14の画像形成装置。
  17. 記録ヘッドには各画素に対応する液吐出口を画像受容体の幅方向につないで各液吐出口から吐出される塗布液を画像受容体の幅方向に一体化して帯状にして吐出するスリット状の液吐出口が形成されている請求項13〜16のいずれかの画像形成装置。
  18. 記録ヘッドには、画像信号により変化せず常に一定量の下塗り液を画像受容体の幅方向に広い帯状にして吐出するスリット状の下塗り液吐出口が、画像信号によって吐出量が変化する液吐出口から独立して形成されている請求項13〜17のいずれかの画像形成装置。
  19. 液吐出口は記録ヘッドの上面に開口する一方、画像受容体はその下面をこの記録ヘッドの上面に対向させながら移送される請求項13〜18のいずれかの画像形成装置。
  20. 液吐出口は記録ヘッドの下面に開口する一方、画像受容体はその上面をこの記録ヘッドの下面に対向させながら移送される請求項13〜18のいずれかの画像形成装置。
  21. 記録ヘッドは、上面が画像受容体に向かって下降するように傾斜し、この傾斜面の下縁は画像受容体の幅方向に水平であってかつこの下縁はこの下縁に対して相対移動する前記画像受容体に近接して対向し、液吐出口はこの傾斜面に開口して各液吐出口から吐出された塗布液が前記傾斜面上を流下して画像受容体に導かれる請求項13〜18のいずれかの画像形成装置。
  22. 記録ヘッドは上面が傾斜し、この傾斜面の下縁は画像受容体の幅方向に水平であり、前記傾斜面に開口する液吐出口から吐出され前記傾斜面上を流下する塗布液を前記傾斜面の下縁から下方へ案内して画像受容体へ導くほぼ垂直なガイド板を設けた請求項13〜18のいずれかの画像形成装置。
  23. 記録ヘッドから画像受容面に至る間で塗布液を除去し回収するための塗布液回収手段を設けた請求項13〜22のいずれかの画像形成装置。
  24. 画像受容体はシート状の最終画像受容体である請求項13〜23のいずれかの画像形成装置。
  25. 画像受容体は中間画像受容体と最終画像受容体とで形成され、記録ヘッドから供給される塗布液は前記中間画像受容体を介して前記最終画像受容体に移される請求項13〜23のいずれかの画像形成装置。
  26. 請求項13において、吐出量制御手段は塗布液の供給路から液吐出口に至る通路に設けた吐出量制御弁で形成される画像形成装置。
  27. 請求項13において、吐出量制御手段は塗布液の供給量を変えるポンプで形成される画像形成装置。
  28. 少なくとも1つの塗布液を乾燥後実質的に透明になる透明液とし、この透明液は画像信号に関係なく略一定圧で供給され、他の塗布液は吐出量制御手段によって画像信号に基づき吐出量が制御される請求項13〜27のいずれかの画像形成装置。
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